マーケティングとは?簡単に要約まとめ

  • | 公開 2021年02月22日
マーケティング
マーケティングとは?簡単に要約まとめ

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。マーケティングを学び始めなら、まずは基本的なマーケティングの考え方を基礎から身に付け、自分なりにアレンジして頂くのがオススメです。

「マーケティングって何なの?よくわからない…。」

あなたもマーケティングと聞いて、ふわふわした印象を持っているかもしれませんね。

私の場合はデザイナーから始まり、未経験からコンテンツ制作・マーケティングやマッチングサービスの運営、そして事業売却まで経験しました。詳細:じげん、「外壁塗装コンシェルジュ」事業を1億円で譲受

一連の事業運営の中でマーケティングの立ち位置に対し、自分なりの考えのもと「マーケティングとは」をまとめてみたので、この情報があなたにとって少しでもお役立てできれば嬉しいです。

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マーケティングとは?

マーケティングとは、簡単に要約すると「組織改革によって顧客視点を手に入れ売れ続ける仕組みを作る」こと。※ 一時的なものではなく、継続的なもの。

分かりやすくこのような定義にしましたが、実は人それぞれで、マーケティングに対して思っていることが違っています。

例えばマーケティング協会の定義によれば、

マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。

また別の人に聞けば「市場のシェアを拡大させること」と言うかもしれません。

マーケティングの領域も広く、何が正解か答えが出しずらいため、フィリップ・コトラーさんなどマーケティングの専門家の言葉が使われることも多いです。

定義はどうすればいい?
組織の在り方や方針でもマーケティングの仕方が変わってくるため、まずは自分なりのマーケティング定義を見つけて頂くのがオススメです。分からない場合は、マーケティング協会や、著名な方の言葉を一旦借りておきましょう。

マーケティングは組織全体で考える

マーケティングは単純に、

  • SNSで拡散させること
  • メディアで集客すること
  • 見込み顧客を獲得すること

などで語られることも多いですが、売れ続ける仕組みを作る=売上を作ることなので、会社全体で達成すべき事案でもあります。

そのため、本来はマーケティングは経営の軸となるものなので、様々な部署を横ぐしでさすような横断的な関係性がなければ機能しない。

単純な部分最適化ではなく、経営そのものを改革し、組織全体で顧客と向き合える体制を作って、売上を上げ続けていく。

マーケティングの部署が単体で存在している会社もありますが、マーケティングは組織全体で行っていくことで、最大限の効果が発揮できるため、自分事として関わる意識や風土も大切です。

どの部署も、マーケティングという大きな枠組みに組み込まれていることを、意識するのがいいかもしれません。

マーケティングと他の活動の違い

マーケティングが組織全体で関わる業務であれば、どのような区別をすればいいのか。

  • 営業
  • ブランディング
  • プロモーション

動きとしては似ているこれらの業務との違いを、考えてみたいと思います。

マーケティングと営業の違いは?

マーケティングと営業の違いは?

マーケティングと営業は密接に繋がっていますが、厳密には役割が違います。

営業は、マーケティングからパスされた見込み顧客にアプローチして、意思決定を促し顧客となってもらう働きをする。

あくまでマーケティングはプロモーションから続く見込み顧客との関係性を保ち、または向上させて営業に繋げること。

マーケティングと販売の違いは?
販売は単純に売ることだけを指すため、マーケティングとは異なります。

マーケティングとプロモーションの違いは?

マーケティングとプロモーションの違いは?

プロモーションは、自社製品・サービス、または自社の存在を知ってもらう認知領域で力を発揮します。

そこで獲得できた見込み顧客との関係性を向上させるのがマーケティング。

マーケティングとブランディングの違いは?

マーケティングとブランディングの違いは?

ブランディングは、見込み顧客または顧客の好感度を高める、または企業の"らしさ"を知ってもらう行い全てを指します。

そのため、プロモーション・マーケティング・営業も、ブランディングの一部。

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マーケター(マーケティングの業務をする人)って何をするの?

マーケターと呼ばれる人たち、いったい何をしているのか。

また、何をすればマーケターと呼んでもいいのか、あまり想像できませんよね。

マーケティングをしている人たちが行っている、実際の業務内容について見ていきたいと思います。

・仕事内容
・向いている人、向いてない人
・業界で著名な人

仕事内容

マーケターたちが普段何をしているかと言えば、自社の売上を高めること全てです。

「全て」は何も大袈裟なことではなく、文字通り売上を高めることであれば何でもやるのが基本。

  • 企画
  • 戦略策定
  • 市場調査、分析
  • 競合調査、分析
  • プロモーション(SNS)
  • 集客(メディア、広告)
  • 顧客インタビュー
  • メールマーケティング(メルマガなど)
  • ツール選定(業務に必要なツール選び)
  • 顧客管理(CRM)
  • カスタマーサクセス&サポート
  • 社内調整

など、まだまだありますが、社内で出来ることは当然として、時には社外に出て自ら市場を見にいく。

言ってしまえば、自分達次第でどこまでもできるのがマーケターです。(会社の方針にもよりますが)

例えば「私はSNSの運用をしてます!マーケターです!」という方もいて、会社の事情によってマーケティングの範囲を絞られている、または部署や課ごとで役割分担がしっかり分けられている場合も。

マーケティングは一か所を最適化しただけでは効果が薄く、企業に眠る顧客情報(アセット※資産のこと)を総括用していく必要があります。

マーケターがどんな仕事を実際にしているのか、下記の例で見てみたいと思います。

例:SaaSの開発企業が顧客を獲得するまでの流れ
1. 事業戦略の策定
2. SNSでのプロモーション
3. コンテンツマーケティングとリード獲得
4. リードのナーチャリング
5. 失注後のナーチャリング

マーケター業務の一連の流れ

1. 事業戦略の策定

①目的確認 → ②調査 → ③状況把握 → ④戦略策定 → ⑤実行計画(戦術)

事業の戦略を練るために、各種のフレームワーク(4P分析、3C分析、PEST分析など)を使って状況を把握。

情報が集まり状況が整理できたら、競合と自社の差別化を図るために、ポジショニングマップでどこを目指せばいいのかを確認。

目指す方向が定まれば、どんな方法を使って進むか戦術を立てていきます。

2. SNSでのプロモーション

①SNS運用 → ②情報拡散&親密度の向上 → ③webサイトに集客

Titter・Instagram・Facebook・Pinterestなどの各種SNSを使って、情報を広めて認知度を高めていきます。

定期的な情報発信を行い、単純接触効果(ザイオンス効果)によって、見込み顧客と企業の親密度(エンゲージメント)を向上させていく。

その結果、webサイトや自社が保有している媒体への集客を増やしていきます。

3. コンテンツマーケティングとリード獲得

①コンテンツマーケティング(SEOなども) → ②CTAの設置 → ③リード獲得(問い合わせ・申し込み・資料請求など)

コンテンツマーケティングとは、情報によって見込み顧客との関係値や信頼度を高めることであり、その効果を利用して見込み顧客の情報を獲得していきます。

CTA(コールトゥーアクション)は、お問い合わせや電話番号など、見込み顧客がアクションを起こせるボタン・電話番号・文章などのこと。

リードとは?
リードとは名前・会社名・メールアドレス・電話番号などの情報が獲得できた、今すぐ申し込み・購入に至らない見込み顧客のこと。

4. リードのナーチャリング

①メルマガ → ②電話 → ③アポイントメント → ④商談

獲得したリード情報に対して、相手がほしいと思われる情報をメルマガや電話で細かく送り、自社との関係性を強めていきます。(この一連の流れをナーチャリングと言う)

最終的に商談へ繋がるアポイントメントを獲得し、営業へパスする。

5. 失注後のナーチャリング

①失注の状況確認 → ②メルマガ → ③電話 → ④アポイントメント → ⑤商談

失注したとしても、タイミングが合わなかった、または決定者へ繋げられなかったなど原因を調査。

改めて見込み顧客としてナーチャリングを再開して、営業へ繋げていきます。

顧客獲得までの一連の流れ全てに関わるのがマーケター

認知 → 情報収集 → 比較検討 → 決定と通る、見込み顧客の一連の流れに対して、必ずマーケターの存在が絡んでいます。※ 実際はこのように合理的な進み方ではありませんのでご注意ください。

それだけでなく、社内の部署間の調整やデータの取り出し&ヒアリングなど、部署間を横断しながら、得られた全てのデータを活用して、顧客との関係性を作っていく楽しい仕事でもあります。

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向いている人、向いてない人

マーケティングをするのに向いてる人、向いてない人と題しましたが、あまり参考にはならないと思います。

自分が好きでやる方もいれば、仕事をしていく中で必然とマーケティングの知識が必要になる方もいる。

向き不向きなんてものは、自分で勝手に決め込んでいるフィルターでしかないと思いますが、ある程度マーケティングに必要な知識を身に付けていくためには、こんなスキルを持っていた方がいいよと、参考となる情報をあげてみたいと思います。

マーケターになれる人

マーケティングをしたいからといって、世界的に有名なマーケティング会社であるP&Gさんに入社したいか?と言われれば違うと思います。

人それぞれで身に付けたいマーケティングの手法も違えば、扱える金額や範囲も違う。

マーケティングで解決したい課題も違えば、そもそも持っているスキル、または人脈なども違う。

何もかもが、それぞれで違う状況のため、一つとして同じマーケティングの形はありません。(共通するポイントはあります。)

また"マーケティングとは?"に書かせてもらった通り、一部分をすることがマーケティングではなく、事業や会社全体で取り組むのがマーケティングだと私は考えているため、この発想だと誰もがマーケターとして活動できると思っています。

  • ニート
  • 学生
  • 主夫(主婦)
  • 新卒
  • 第二新卒
  • 第二のキャリア

など、どのタイミングからでも、何歳からでもマーケターとして活動ができる。

マーケターになれる人は誰か?ではなく、誰でもマーケターにはなれるので、なれるなれないでネガティブな感情は持たなくて大丈夫だと思っています。

マーケターに向いてる人

マーケターには様々なスキルが求められます。

  • 仮説力
  • マーケット感覚
  • 調査能力
  • コミュニケーション能力
  • 分析、解析能力
  • 課題発見力
  • 課題解決力

などありますが、一番必要だと思うのが、行動力とあきらめない心の強さ。

かなり感情論ではありますが、仮説~調査~分析~課題発見~解決~失敗~分析~と、常に改善行動を継続しなくてはいけません。

途中であきらめてしまうと、結果が出るものも出ないため、常にモチベーションを保ちつつ、行動に移し続けられる人が向いていると思います。

注意事項
マーケターに求められるスキルは数多いですが、最初から全てを身に付けている人は誰一人いません。みんなマーケターとなるべく、徐々に身に付けながら活動をしていますので安心してください。今活動しているマーケターの多くは初心者から始めています。

マーケターに向かない人

マーケターとして向いていない…または苦手意識を持ちやすい人として、以下のような性格の持ち主が該当するかもしれません。

  • モノゴトが続けられない

他にも色々あるのですが、たいした理由ではないので、継続できないことだけをあげておきます。

結果がでない間は、失敗する方法を確かめているとポジティブに受け止め、全ては成功のために動いていると思えるといいと思います。

マーケターに向かないからと言って、マーケターを目指さない理由にはならないため、どんな人でもマーケターとして活躍できるタイミングがある。

最初からあきらめる理由は何一つないため、ぜひマーケターに興味があるなら、目指して頂けると嬉しいです。

 

業界で著名な人

マーケティングの最前線で活躍している著名な方も覚えておくのがオススメです。※ マーケティングを始めたばかりの方にオススメの方々になります。

フィリップ・コトラーさん

名前フィリップ・コトラー
書籍コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント
コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極

マーケティングの神様とも呼ばれている方。

「マーケティング4.0」と呼ばれる、認知(AWARE)・訴求(APPEAL)・調査(ASK)・行動(ACT)・推奨(ADVOCATE)の5Aフレームワークを提案。

伝統的な手法に加えて、世の中に合ったマーケティングをミックスさせて、マーケティングが企業にとって成長エンジンになると説いてくれています。

森岡毅(もりおか つよし)さん

名前森岡毅
書籍USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
ツイッター@katana_PR

USJをどん底からV字回復させた伝説的なマーケター。※ USLとはユニバーサルスタジオジャパンのこと。

私自身は、森岡さんが執筆された書籍を何冊も読んでいますが、どれも豊富な実体験から出せる情報ばかりで非常に学びが多かったです。

さまざまな媒体でインタビューも受けているので、あなたも一度は目にしたことがあるかもしれませんね。

USJから独立して、今は株式会社 刀の代表取締役となられています。

西口一希(にしぐち かずき)さん

名前西口一希
書籍たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング

「N1分析」で知られている西口さん。

P&Gから始まり、ロート製薬、ロクシタン、SmartNewsなどさまざまな企業で輝かしい実績をおさめています。

現在はStrategy Partnersの代表取締役などを務められています。

枌谷 力(そぎたに つとむ)さん

名前枌谷 力
書籍-
ツイッター@sogitani_baigie
noteTsutomu Sogitani

デザイナー → フリーランス → 独立して株式会社ベイジ設立。

ツイッターのマーケティングに関する情報では、見ない日はないくらい、たくさんの有益な情報を発信してくれています。

BtoBマーケティングに関して、まず学び始めたいと考えていれば、ツイッターのアカウントをフォローして頂くのがオススメです。

黒澤 友貴(くろさわ ともき)さん

名前黒澤 友貴
書籍マーケティング思考力トレーニング
ツイッター@KurosawaTomoki
note黒澤 友貴/ブランディングテクノロジー

「マーケティングトレース」の主催者。

フレームワークをベースに、マーケターのトレーニングを推奨しているコミュニティを運営されています。

日々、ツイッターやnoteの更新など、マーケティング関連の情報をたくさん提供してくれています。

マーケティングは何をしたらいいの?が分からなくなり挫折してしまう方も、コミュニティという形で携われる、マーケティングトレースはオススメです。

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マーケティングは成果を出すのに時間がかかる?

「マーケティング」この言葉だけでも、なんだかカッコいい、華やかなイメージがありますが、現場では日々、泥臭く仕事をしているのが正直なところ。

マーケティングの話を出せば、かなりの確率で「戦略」「施策(戦術)」などの言葉が飛び交い、上流の仕事をしているステータスも、華やかなイメージを増幅させているかもしれません。

大きな予算をもらえる場合もありますが、予算が全然無い中で進めなければいけない場合もある。

また、どんなに有効な手法を使ったとしても、今日明日ですぐに莫大な成果を出せることはなく、日々の積み重ねで2~3年は時間がかかることも多いです。

マーケティングは魔法のように奇跡を簡単に起こせるものでなく、あきらめない心や、まわりのサポートを受け、協力し合いながら地道に進めていくもの。

最初からあまりにもイメージを膨らませすぎてもいけないと思うので、マーケティングを美化しすぎないように気をつけましょう。

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マーケティングの甘美な罠

マーケティングをしていると、つい目先の数字ばかりに意識が向けられてしまいます。

数字が取れてしまうおかげで、本来の目的も忘れてしまうこともある。

マーケティングを学ぶ上で、気を付けたことをまとめてみました。

目先の数字で満足してしまいがち

マーケティングの施策を打ち、見込み顧客の情報獲得など、施策によって得られる数字情報が多く入ってきます。

しかし、取得できた情報を元に、営業へパスしたら受注できないことが多かったり、数字が取れているため、自部署の目標だけ達成できればいいと思うようにもなる。

数字がたくさん取れると、そこで満足してしまって、最終的な結果に結びつかないことも多いです。

データが多すぎて決断ができない

マーケティングは事前調査が大切だ!となり、数々の情報を集める場合もあります。

しかし、調査データは大量にあるのに、結局何をすべきか決断できないままでいる。

数字ばかり集めてしまって何も生み出せない状態に陥ってしまう方もいます。

なんちゃってマーケターになりやすい

会社のブランド力のおかげで数字が取れていることを理解せず、自分の実力だと思ってしまう場合も。

会社を離れた途端、仕事がうまくいなかくなる方もいるので注意が必要です。

最後に。

色々な人や場所でマーケティングは語られていますが、どれもその人の状況や境遇によって、生み出されたもの。

あなたが行いたいマーケティングとは違う場合もあるため、マーケティングの基礎から学び、まずは自分なりの定義を固めていくことが大事だと思います。

あなたなりのマーケティングを、ぜひ見つけてください!

著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は資料サービス「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツの制作から運用、100社以上のお客様支援を実施。そこで得たノウハウをコラムとして投稿中。
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