エレベーター広告とは?費用・特徴・メリット・デメリット

  • | 公開 2022年12月07日
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エレベーター広告とは?費用・特徴・メリット・デメリット

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。エレベーター広告とは一体どんなものなのか、あなたの製品・サービスを認知~購入・申込まで促せられる広告なのか。特徴・料金・サービス提供会社の一覧など、知っておきたい基礎情報をまとめています。

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エレベーター広告とは?

エレベーター広告とは、エレベーター乗車前後のスキマ時間を活用して、効果的に広告を見せる手法のこと。

あなたもエレベーターに乗る時、こんな経験はありませんか?

  • エレベーター待ちで扉を見続ける
  • エレベーター内が狭いので正面か上を見上げるしかない
  • 降りるタイミングを見計らうためスマホは触らない

さらに、エレベーターは狭い・人が密集している・乗降タイミングを合わせるなど特殊な環境になっており、心理的ストレスも発生。

緊張下におかれ精神的に出来ることが縛られてしまうため、何もせずじっとしながら待つのが基本スタイル。

結果として、自然に視点が一部分に集まりやすくなります。

そこに広告を掲載すれば、かなりの確率で広告を見てもらえる、広告主としては嬉しい掲載場所がエレベーター内外なのです。

エレベーター広告の種類

エレベーター広告の種類

エレベーター広告には大きく分けて4種類あります。

①サイネージ型(手動でデータの入れ替え必要)
②サイネージ型(インターネット経由でデータの入れ替え)
③プロジェクション型(壁をスクリーンにして投影する)
④ポスター型
※ サイネージ型は天井吊り下げや置き型などさまざまある

今主流となっているのが、サイネージ・プロジェクション型で、映像・投影することで映像を見せる形。

広告だけでなく、設置したビル側のお知らせなど配信できるため、エレベーター広告と呼ばれてはいますがメディアとしての立ち位置が正しいかもしれません。※ メディアとは、情報伝達される媒体や場所のことを指しています。

エレベーター広告はどこに掲載するのか?
・エレベーター待ちのエントランス上にサイネージ設置
・エレベーター待ちのエントランスに置き型サイネージ設置
・エレベーターの外扉にプロジェクションが映るよう機器設置
・エレベーター内の天井隅にタブレット型サイネージ設置
・エレベーターの内扉にプロジェクションが映るよう機器を設置
広告を見てもらうための方法が色々用意されています。

エレベーター広告は嫌われない広告?

広告と聞くと、あなたも周りも、かなりの方が毛嫌い・悪いイメージを持っているかもしれませんね。

  • 広告は見てもらえない
  • 広告が邪魔している
  • 広告を外してくれ

と、さまざまなお声が上がってくるのも、企業から一方的に配信された広告は、それだけで私たちの日常生活を邪魔してくる存在だと感じてしまいやすいから。

しかし、エレベーター広告は、エレベーターという環境だからこそ、嫌われない広告になります。

  • 待つ時間も短い
  • 乗車時間も短い
  • 何も考えずとも特定の部分に視線を向ける

エレベーターを降りれば広告とはおさらばしますし、乗車後は正直ひまになるので広告をぼ~っと眺めてしまう。

無理やり見せられている感覚ではなく、エレベーター利用中にとられる行動の中の1コマへ、自然に広告が入ってくる状態なので、あまり不快にも思わない。

状況もそうですが、人間心理にもマッチした新たな広告がエレベーター広告です。

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どんなシーンで見られる広告なのか?

オフィスワーカーなどは、仕事は建物内で行われることが多いため、必然的にエレベーターには乗りますよね。

たとえば、会社がビルの中に入っていたとしたら、こんなシーンでエレベーターを利用する。

  • 朝の出社時(1回)
  • 日中の階移動(2~5回ほど)
  • 帰宅時(1回)

朝昼夜で考えても最低3回あり、サイズにもよりますが6~9人ほど乗ると考えたら、結構な人数と回数が見てもらえます。※ エレベーターの定員参考:エレベーターは何人乗りですか?

例:100名の会社(エレベーター最低3回乗車)でシミュレーション
1日 100名×3回 = 300回の閲覧機会
30日 300回×30日= 9000回の閲覧機会

これは、1社だけを想定したものなので、そのビルに何社も入っていれば、×10倍や×20倍などにもなる。(とんでもない広告効果です…)

また一般的な広告と比較をしてみると、

広告種類広告表示のタイミング
テレビCMチャンネルを変えられたりスマホをいじるタイミングになる
web広告見たい情報が別にあるため気づかない場合もある
屋外看板素通りされてしまう可能性もある
エレベーター広告自然と視線が集まる場所に設置されているので見てしまう

他の広告も閲覧される可能性があるものの、本当に見てもらえているかと言えばそうではない。

エレベーター広告は、閲覧の機会・頻度も多ければ、確実性も高いため、有効な広告手法として人気が急上昇していると言えます。

一般的な屋外広告(OOH)から進化

あなたも外を歩けば、建物の外に看板が置かれていたり、大きなモニターで映像が流れているのを見かけませんか?

私たちが把握できないほど、世の中には屋外広告(OOH)で溢れています。※ OOHとは、OUT OF HOMEの略で建物の外に掲載されている広告のこと

屋外広告の中でも、映像を流すサイネージ(電子看板)は人の目を引き付けるため注目度が高い。

しかしながら、今までだと直接データを入れて、入っているデータの映像しか流せませんでした。

エレベーター広告では、効果的にお客様へ広告を届けるため、デジタルサイネージを利用して、臨機応変に表示させる映像を変えることができます。

項目通常のサイネージエレベーター広告
映像事前に入れた内容のみが流れるインターネット経由で内容が変えられる
データの入れ替え直接現場へ行くインターネット経由

デジタルを活用した屋外広告をDOOH(DIGITAL OUT OF HOME)と呼び、インターネット通信を活用して、流す映像を切り替えしやすくさせている。

エレベーター広告用のサイネージを、ビル・商業施設など1つずつ設置すると、中身を入れ替えるときになって、全ての現場を回らないと変えられない…こんなことでは時間がいくらあっても足りないので、必然的に手軽なデータ更新ができる状態で作られています。

エレベーター広告のビジネスモデル

エレベーター広告を利用する方は、主に2タイプで分かれます。

① ビル・建物のオーナー
→無料で設置させてもらう(設置・機器が有料の場合もあり)

② 広告主
→有料で広告掲載させてもらう

設置ごとにお金をとっていては、どこもOKしてくれないので、基本的にサイネージの設置は無料(が多い)。

設置されたサイネージに広告を掲載して、広告主からお金を頂くビジネスモデルとなっています。

最初に大がかりな設備を入れずとも、比較的カンタンにサイネージの設置はできるため、どんどん設置されているビル・建物が増えている。

特に、都内に関してはエレベーター広告を見る機会が増えているかもしれません。

エレベーター広告を設置するビル側のお話
設置は無料、デジタルサイネージ自体もサービス提供側からの支給なので、月々かかる費用としたら電気代くらいになります。ビルのオーナーにとって始めやすさ、リスクの無さがウケて、どんどん広がっている状況。しかし、サイネージに対して防犯カメラ機能などが付いていたり、サービス内容によっては有料の場合もあります。

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エレベーター広告のメリット・デメリット

エレベーター広告のメリット・デメリット

実際に利用を考えたい場合、上司や経営層へ提案しなければいけません。

そんな時に役立つのが、エレベーター広告のメリット・デメリット情報。

メリット

営業したい企業へ直接的に広告を見せられる

BtoBであれば、自社の製品・サービスと相性のいい企業属性が必ず存在しています。

通常の広告であれば、サービス内容・機能によって、ある程度絞り込みはできるものの、本当に求めた方に見てもらえているかが分かりずらい。

そのため、範囲を広げて見てもらう人を増やし、結果としてお金もかかってします。

エレベーター広告の場合、建物さえ分かれば、自社と相性のいい企業、または繋がりたい企業がすぐ分かり、そのビルに対してピンポイントに広告を出せれば、求めた方と繋がりやすくなる。

普段広告に接点を持たない方にも見てもらえる

普段の行動の中で、広告と出会うシーンは多いものの、人によっては広告との接点が少ない方もいます。

または、見ているものの「自分とは関係ない」と思って、意識されていない。

エレベーター広告であれば、エレベーター特有の状況下によって、普段広告を目にしない方にも届けることができるため、認知力が高まってきます。

意思決定者・決裁者の目に止まりやすい

製品・サービスの購入や申込は、結果として社内の意思決定者・決裁者の手によって決められます。(課長・部長・社長など)

しかし、そういった経営層の方々は「経営」に対する意識はあるものの、現場の課題解決などは現場任せにしていることも多いため、稟議や報告が上がってくることを待ち、自分たちで動かないケースがあります。

エレベーターは、かなりの確率で経営層の方々も使っているため、広告を見せることで危機感や気づきを得て、自分事として認識してもらえる。

または、稟議や報告を出した時に、経営層の方もエレベーター広告のおかげで認識しているため話が早く進めることもあります。

繰り返しの視聴で刷り込まれていく

私たちが普段街中またはインターネットの中で目にする広告、思い出してしっかりと詳細を言える…なんて人はあまりいません。

多くの方が、見ているようで見ておらず、意識もされていないのが現実。

広告は見渡せばすぐ見つかるものの、たとえ見たとしても1度や2度広告を見ただけでは、あまり印象にも残りません。

しかし、エレベーターの利用は業務上必然的に組み込まれた行動の1つであり、その中で何度も目にすることで記憶にも定着されていきます。

何か困ったとき、まっさきに記憶されている情報から引き出されるため、あなたの製品・サービスが選ばれやすくもなる。

デメリット

取り付けた場所によっては簡単に調整できない

デジタルサイネージの機器を天井から取り付けた場合、背伸びをしてもカンタンには届かないこともあり、すぐ調整できないことも。

競合の広告も同じく視聴されてしまう

競合と放映時期がバッティングしないようなスケジュールで、広告掲載できていればいいですが、被っていた場合は選ばれる確率が下がってしまうことも。

テレワーク・リモート出社の多い企業だと効果は薄くなる

テレワーク・リモートワークなど、出社を前提としない企業がターゲットだった場合、エレベーター広告を見てもらえる機会が減るため、費用対効果としては悪くなります。

エレベーター広告の料金・相場

サイネージ型のエレベーター広告の費用相場としては、150~300万円の範囲。

ただ、東京など都市部は閲覧される機会が多く金額も高いのですが、限定的な場所であれば、もっとエレベーター広告は安くなります。

広告映像の再生回数・頻度によっても料金は変わってくるので、下記表を参考として見て頂くのがオススメです。

GRAND(参考資料)※サイネージ型
プラン名料金掲載期間推定表示回数
GRAND Premium Ads300万円1週間1,500,000回
GRAND Standard Ads160万円1週間780,000回
※ 1回1期間あたりの金額が960万円以上になる場合、態度変容調査が無償提供されますので、効果検証としてはうれしいですね。
VIFT(参考資料)※サイネージ型
プラン名料金掲載期間推定表示回数
VIFT25万円~--
京急(参考資料)※ポスター型
プラン名料金掲載期間基数
羽田空港国際線ターミナル駅 出発側エレベーター15万円1週間4基
羽田空港国際線ターミナル駅 到着側エレベーター6万円1週間3基
関市(参考資料)※ポスター型
プラン名料金掲載期間推定表示回数
北庁舎 西エレベーター①内壁3千円--
北庁舎 西エレベーター②内壁3千円--
北庁舎 東エレベーター内壁3千円--
北庁舎 エレベーター内壁3千円--
長崎県庁(参考資料)※サイネージ型
プラン名料金掲載期間推定表示回数
行政棟 ①エントランスホール 1階1.8万円1か月-
行政棟 ②大会議室前 1階1.8万円1か月-
行政棟 ③中央エレベーターホール 1階1.8万円1か月-
行政棟 ④中央エレベーターホール 2~7階1.8万円1か月-
イオンモール(参考資料)※ポスター型
プラン名料金掲載期間推定表示回数
エレベーター扉6.5万円~--

調べてみると、エレベーター広告は行政なども行っており、スキマ時間・スペース活用が広がっていることを示しています。

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エレベーター広告会社のサービス一覧

サービス名運営会社タイプ導入台数
GRAND株式会社東京サイネージ・プロジェクター型1,550台~
東京エレビGOサイネージ型(天井吊り設置)-
エレシネマspacemotion株式会社プロジェクション型-
LiftSPOTエレベーターメディア株式会社サイネージ型9,800台~
ELE PISION™(エレピジョン)大日本印刷サイネージ型-
VIFT株式会社クライドサイネージ型-

サイネージ型かプロジェクション型か。

大枠はこの2つですが、防犯カメラをセットで提供していたり、細かいオプションの違いはたくさんあります。

エレベーター広告とタクシー広告の違い

エレベーター広告を検討されているなら、タクシー広告も候補として入っているかもしれませんね。

両方とも、BtoB向けの製品・サービスと相性がよく、企業相手をしている方がよく利用されています。

もう少し分かりやすいように、表を用意したので確認してみてください。

比較タクシー広告(都内)エレベーター広告(オフィスビル)
閲覧頻度少ない多い
閲覧時間(乗車時間)10~20分1~2分
サイネージのサイズ小さい大きい
ターゲット経営層一般~経営層まで
広告掲載タクシーの内外エレベーターの内外

簡単にまとめると、

タクシー広告  :頻度は少ないが視聴時間がながい
エレベーター広告:頻度は多いが視聴時間は短い

どちらも同じく、意思決定者・決裁者との繋がりが作りやすいため、両方を活用することで効果が高められます。

よくあるご質問・回答

Q. エレベーター広告の費用相場は?
A. 提供方法・サービス内容にもよりますが、1~2週間エレベーター広告を掲載するとした場合は、150~300万円ほどだと言えます。

Q. エレベーター広告はどんな形で掲載されるの?
A. エレベーター広告は、ポスターを直に貼る、デジタルサイネージの機器を天井や壁に設置する、プロジェクターを使って投影する方法があります。

Q. エレベーター広告のメリットは?
A. エレベーター内では、待つ・乗る・ボタンを押す・降りるを短時間の中で行い、さらに密室で他の人もいるため、あまり動かない状態となります。そのため動かしやすい目線だけが自由になり、映像として流れているサイネージや、掲載されているポスターに目が向けられやすくなり広告を見てもらいやすい状態になります。

Q. エレベーター広告のデメリットは?
A. エレベーターを利用する際のスキマ時間と、人の行動をうまく活用した広告掲載の方法なので、テレワーク・リモートワークなどエレベーターに乗る頻度が低い企業相手には効果が薄まります。

Q. エレベーター広告は誰でも使える?
A. サービス提供側には掲載基準があり、情報商材・ギャンブル・アダルトなど、広告を見てもらう相手(オフィスビル)にとってふさわしくない内容・表現では掲載できません。

著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は資料サービス「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツの制作から運用、100社以上のお客様支援を実施。そこで得たノウハウをコラムとして投稿中。
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