いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。会社の広報として、プロダクト・サービスの認知は広めつつ、採用としての広報にも役立てられる施策をまとめています。
「知ってもらえていないなら、存在しないのと同じ。」こんなことを聞いた覚えはありませんか?
たとえ良い製品やサービスであっても、そもそも知らない=記憶にないのだから何も生み出されません。
広報は自社・製品を知ってもらうのと同時に、相手が望んだ形で会社・製品と繋がる場を作っていくお仕事にもなります。
そのためにはどうような方法があるのか、広報施策をまとめてみました。
こんな方にオススメ
・広報の打ち手が少なくなってきた…
・今までの施策はどれも成果が見えてこない…
・今までの知識に囚われないような広報施策を行いたい…
広報とは
広報とは、個人・法人問わずに関わる可能性のある方々との縁を、情報発信を通じて繋いでいくお仕事のこと。※ 広報の対象となる方々をステークホルダーと呼び、株主・従業員・お客様・取引先などあらゆる関係者を指しています。
社内と社外を繋ぎ、認知拡大やブランドの浸透など、会社にとってかなり重要なポジションの仕事となります。
しかし、経営を安定させるためには、売上・利益などに目が向けられがちなので、中小企業やスタートアップなどは、ひとり広報で対応したりと、あまり予算をかけてもらえていない場合も。
日ごろからプレスリリースを準備したり、メディアとの連携を図るために大忙しの中、時間がないために広報施策を考えつくことも難しいことは多いですよね。
広報担当者として忙しい毎日を過ごしているあなたが、すぐに色々な広報施策を思いつけるよう、使える施策をまとめてみました。
この記事は広報施策としてまとめていますが、「あれをしてはいけない」「これはやってはダメだ」と今の打ち手を狭めるようなことにしたくないため、従来の「広報」という考え方に囚われず、必要そうな施策をまとめています。
広報施策の前に気を付けたいことを意識する
人間誰もが違う存在であるように、会社も事業フェーズ・ターゲット・ミッション・人材が何もかも違うので、同じ広報の仕方は一つも無いと言えます。
また、認知拡大・ブランディングと、社外向けに意識寄りがちの広報ですが、実は社内向けもすごく重要。
外と内の両方に対して広報活動が効くように、さまざまな施策を覚えておくのがオススメですが、その前に少し気を付けたいことがあります。
① 社内からの情報吸い上げが必須
② 一人では難しいので協力者を見つける
③ 会社目線ではなくお客様目線の言葉になるよう翻訳する
この3点を気にするだけで、だいぶ違うかもしれません。
① 社内からの情報吸い上げが必須
広報では、誰に・何を・どうやって・どのくらい届けるのか考えますが、この中でも難しいのは「何を(情報)」の部分。
ネタ切れ…ということではなく、会社とステークホルダーを繋げていくためには、どんな情報でもいいわけではないですよね。
また、普段会社で働いても、自分の身の回りだけしか分からず、本当はお宝情報がゴロゴロ転がっているのに気づかない場合も。
他にも、自分たちが当たり前にしていることが、社外では「価値」だったりするので、自分で決めつけず(自分フィルターで除外せず)様々な情報を社内で探せる状態にしておくのがオススメです。
ポイント
・常に情報が集まる仕組みを作っておくこと
② 一人では難しいので協力者を見つける
「ひとり広報」といった言葉が出てくるほど、広報人材が社内では少ないケースが多々あります。
しかし、顧客折衝・リサーチ・ライティング・デザイン(フォトディレクション含む)なども必要になってくるので、一人だけではできない。
社内のスケジュールを合わせたり、社外とも調整したりで、一人でこなすのは限界があるため、選任は決めつつも社内全体で強力体制が必要です。
広報人材が少ないとしても、広報における課題は会社全体の課題でもあるので、そんな時に心強いのが、あなたに対して協力してくれる社内のメンバー。
ポイント
・社内の協力者を見つける/作っておく
③ 会社目線ではなくお客様目線の言葉になるよう翻訳する
社内の情報を、いつ・どこで・どのような形にして見せるのか。
たとえば「資金調達しました!」と伝えただけでは、もともと興味がある人しか振り向いてくれず、拡散性は乏しくなります。
伝わる人に伝わればいい広報もありますが、大勢に向けた認知施策としての広報であれば、意識を向けてもらえるような情報にしなくてはいけない。
それをするためにも、誰がどんな言葉・見た目にすれば刺さるのかを考え、伝えたい方に合わせた情報の翻訳がとても重要。
ポイント
・伝えたい方へ伝わる情報へ翻訳する
広報に役立つ14個の施策
「広報」としてのポジションを任されていると思いますが、広報は1人ではなく社内のみんなが関わる重要事項。
たとえばデザイナーやマーケターを巻き込んだり、社長さんから直接話を聞いたりと、かなり広範囲で動きながら連携しつつ広報を実行していくと思います。
そのため「広報だから」など、限定した考え方をするのではなく、会社とステークホルダーの繋がりを強くするためには、方法はいくらでもある、と考えてもらった方がアイデアも浮かんで、目的達成も近づいていく。
下記の広報施策は、さまざまな観点で認知系の広報活動を行っていく施策としてまとめたので、お役に立てれば嬉しいです。
施策 | フェーズ | 繋がり |
---|---|---|
資料 | 認知 | 新規・既存 |
ノベルティ | 認知 | 新規・既存 |
プレスリリース | 認知 | 新規・既存 |
ソーシャルメディア | 認知 | 新規 |
資料掲載サービス | 認知 | 新規 |
広告配信 | 認知 | 新規 |
音声 | 認知 | 新規 |
動画 | 認知 | 新規 |
オウンドメディア | 認知・採用・社内 | 新規・既存 |
アンケート | 認知 | 新規 |
メルマガ | 認知 | 新規・既存 |
メディアリレーション | 認知 | 新規・既存 |
イベント開催・参加 | 認知・採用 | 新規・既存 |
社外パートナー開拓 | 認知・採用・社内 | 新規 |
認知:事業の認知度獲得フェーズ 採用:求職者向けの認知・ブランド浸透フェーズ 社内:インナーブランディング |
資料(パンフレット含む)
項目 | 詳細 |
---|---|
施策 | 資料媒体の制作 |
作成 | 資料(会社説明・サービス説明)・パンフレット・リーフレットなど |
効果 | オフライン・オンラインを活用した広報活動が行える |
連携 | ライター・デザイナー |
広報活動をしていると、自社のことやご自身のことを知ってもらうための、情報提供をする機会は多いですよね。
その中でも資料があると、広報活動が大変便利になる。
資料が活躍する理由は、たとえば口頭による説明時間が少なかったり、その場でなければ情報伝達できない状況などがあると、伝えられない=機会損失にもなります。
せっかく広報活動のチャンスだったのに…とあとで悔やまないよう、オフライン・オンラインのどちらでも使える資料化した情報を常に持っておく。
資料のデメリット・メリット
デメリット
・作成スキルがないと作れない
・作成に時間がかかる
・情報が絞り込めないとスライド枚数が多くなる
フォーマットが無かったり、0から作るような状態だと、時間が掛かってしまいます。見た目としても、デザイン思考がなければ読みづらい資料になるのでスキルも必要。
メリット
・渡した相手自身で広めてもらえる機会が作れる
・情報の渡し漏れが無くなる
・状況に合わせて合う情報を渡せる
何と言っても資料の利点は、受け取った相手が、自身の関連する人に広めてくれること。たとえば現場担当者に渡せば上司にも渡ったりと、人の手を介して伝達されていきます。もちろん、魅力的な情報が入っていること前提ですが、資料は広報活動でなくてはならない存在。
資料作成の流れ
普段から忙しい広報担当者さん(あなた)が、資料作成の時間を確保するのは難しいかもしれません…。
そのため、もっとも楽な方法で資料作成する流れをご紹介します。
STEP1:デザインフォーマットを作ってもらう/自分で作る
STEP2:スライドに落とし込む情報を集める
STEP3:伝えたい情報を絞り込む
STEP4:フォーマットに入れ込んでいく
STEP5:微調整をして完成
これの何が良いかと言えば、デザインをこねくり回す時間を省けること。
資料作りの天敵は見た目を追求したムダ時間なので、テンプレート・フォーマットを最初から用意して、そこに入れ込むだけにすれば、とっても簡単です。
資料作りの参考記事
・お手本にしたい資料デザインの一覧
・【43選】パワーポイントでおしゃれな資料デザインが簡単に作れるコツ
・見やすいパワポとは?気づかずやってるNG・OK事例集
ノベルティ
項目 | 詳細 |
---|---|
施策 | ノベルティの作成・用意 |
作成 | ステッカー・水・マウスパット・ペン・バッジ・メモ帳・パソコンケース・パーカーなど |
効果 | 身近なグッズにブランドロゴやブランドカラーを取り入れることで認知拡大に役立つ |
連携 | デザイナー |
ノベルティは活用の幅がとても広くて、社外向けはもちろん社内向けでも活躍します。
まずは常に誰かへ渡せる状態を作っておけると、お客様が来た時にすかさず渡したり、お持ち帰り頂いた際もクオリティが高ければSNSや先方の社内で広めてくれたり、他社ですが自社のブランドを身近に感じてもらえる。
社内向けノベルティの場合は、パソコンにステッカーを貼るとお客様先へ行った際に見てもらえたり、従業員自らSNSで拡散したりと広告塔にもなってくれる。
みんなが同じノベルティを持っていることで連帯感が生まれたりもするので、アウター(社外)・インナー(社内)含めて、効果を期待できる広報施策となります。
ノベルティのデメリット・メリット
デメリット
・ノベルティにする対象を選ばないといけない
・ノベルティのデザインが必要
・費用対効果が低いと思われやすいので予算を出してもらいにくい
ノベルティの広報効果は、爆発的なものではなく、小さい影響を期待した積み上げ式の広報施策なので、社内予算を出してもらえなかったり理解されないこともあります。また「作る」ことが目的になって、何もブランドを感じないノベルティになると、掛けたコストもムダになってしまう。
メリット
・ノベルティを使う人数が増えれば増えるだけ認知が広まる
・広告など多額のコストを支払わず少額で行える
・アウター/インナーのどちらにも活用できる
作る手間はありますが、広報活動は長期戦。そして、自分が直接動かなくても、他の人が動くことで広報効果を広められる状態が作れると、効果は何倍にも膨れ上がる。言ってしまえば、ノベルティを持つ・活用してくれている方も、あなたと一緒に広報活動してくれる仲間とも考えられるので、ノベルティ作りは広報仲間作りとも言えそうです。
プレスリリース
項目 | 詳細 |
---|---|
施策 | プレスリリースの配信 |
内容 | 公式サイト・SNS・メルマガで共有、プレスリリース配信サービスを活用など |
効果 | 会社としての公式な発表なので、信頼性がある情報として公表できるため、引用されたり興味関心を高めて取材などを頂ける場合もあります。 |
連携 | 経営者・事業責任者・ライター・デザイナーなど(社内全体との連携が必要な場合も) |
プレスリリースの基本対応は、公式サイト・SNSの公式アカウント・プレスリリース配信サービスを活用した情報公開だと思います。
しかし、プレスリリースを単純に配信するだけでは、他の人やメディアは興味を示してくれないので、そこには工夫が必要になってくる。
たとえば他社と組んだアライアンスであれば、自社への興味・アライアンス先への興味・アライアンスしたことで生まれそうな価値への興味など、自社に対する意識だけでは難しかったものが、他社を含めることで興味関心度は高まります。
他にも、スタートアップであれば資金調達時に、投資家にも掲載情報として出演してもらったりと、多数を巻き込むことでプレスリリースの効果を高められます。
プレスリリースのデメリット・メリット
デメリット
・配信しただけでは何も生まれない
・配信情報の質が低いと興味関心はもらえない
・プレスリリース用の文章が難しい
「出せば見てもらえる」なんてことは幻想で、実際は自社のことに興味を持ってくれる人が圧倒的に少ない状況が多い。そんな中、何も工夫もせずに配信しても、広報効果は得にくいと言えます。
メリット
・メディアの目に止まると取材を受けたり引用掲載してくれる
・株主に対して好影響が与えらえる
・比較的少ないコストで配信できる
プレスリリースの一番の効果と言えば、新聞・テレビ・ラジオ・雑誌・webなど各メディア担当者と接点が作れるチャンスを得られること。一度繋がれれば、今回はダメでも次は大きく取り扱ってくれたり、広報活動の効果を高める施策になってくれます。
ソーシャルメディア
項目 | 詳細 |
---|---|
施策 | Twitter・Facebook・Instagram・pinterest・tiktokなどソーシャルメディアを使った情報発信 |
作成 | 各種アカウントと投稿内容の作成 |
効果 | 人伝えで大きく拡散していく |
連携 | 一人で可能だが社内スタッフと連携することでバリエーションが出せる |
ソーシャルメディア(SNS)を活用すると、思った以上に広報活動を広めていけます。
たとえば情報発信を行うと、一気に何百何千何万人にも届き、その情報が興味関心のある方々の目に止まった際、情報を引用・言及した発信が行われる可能性が出てきます。
そこからさらに、他にも同じような方が同じようにどんどん引用・言及した発信を行うため、加速度的に情報が拡散されていく。
しかし、ソーシャルメディアを使っている人は多いからこそ、自社だけでなくたくさんの方が同じように投稿を繰り返しているため、どんな投稿でも拡散されるわけではないのが難しいところです。
ソーシャルのデメリット・メリット
デメリット
・投稿しただけでは拡散されない
・一気に盛り上がって一気に冷めてしまう
・発言を間違えると炎上してしまう場合もある
どんな投稿でもいいわけではないのと、ソーシャルメディア人口は多いので、そんな中で普通の投稿をしても他の人の投稿に埋もれてしまいます…。「何」を言うかも大事ですが、興味関心を引き付けられる「誰」が言うかも大事。
ソーシャルメディアのトラブル回避
・企業Twitterの「中の人」として運用するための基礎知識
メリット
・拡散力が高い
・人伝てにどんどん広まっていく
ソーシャルメディアの特徴は、何と言っても口コミを使った縦横無尽な広がり方。発信者と受信者の関係性や、情報の希少性・独自性などによって、大きく広がりを見せていきます。ネット上の付き合いを味方にできると、広報活動は加速度的に高まっていきます。
資料掲載サービス
項目 | 詳細 |
---|---|
施策 | 公式サイトに資料を掲載、または資料掲載サービスを活用 |
作成 | 自社製品・サービス資料を作成 |
効果 | 自社製品・サービスの認知&リード獲得ができる |
連携 | ライター・デザイナー |
あまり広報と資料掲載サービスが結びつかない方もいらっしゃると思いますが、何の目的で広報をしているのかによって、視点がガラッと変わります。
大手企業やすでに横の繋がりをたくさん持つ企業さんであればいいですが、開始したばかりのサービスやスタートアップであれば、そもそもの認知度はかなり低い状態。
その状態から、求めている特定の方、または大勢の方へ知ってもらうためには、広報として製品・サービス認知を高める動きが必要とされるはず。
リード獲得まで考えるとマーケティング領域寄りですが、資料掲載による閲覧/ダウンロードは、興味関心を得た状態で発生するアクションなので、能動的な方との繋がりが作れる、有益な広報施策と言えます。
資料掲載サービスのデメリット・メリット
デメリット
・資料作成が必要
・資料掲載サービスによってはコストがかかる
・資料品質によってマイナスブランディングになる可能性もある
資料掲載サービスで特に注意したいのは、お客様にとって不十分な資料を掲載してしまうこと。事例として、以前私たちが行った「ホワイトペーパーをダウンロードした後に感じた印象」調査にて、資料品質が悪いと約7割の方が「企業への印象は悪くなった」と回答。結果としてマイナスブランディングになってしまう場合もあります。
メリット
・資料掲載サービスで代わりに認知拡大や集客をしてくれる
・認知拡大だけではなく見込み顧客の獲得も同時に行える場合がある
・資料の広報効果によって閲覧/ダウンロードユーザーの社内で広まる
資料掲載サービスのメリットは、自社の代わりに集客をしてくれること。集客するには、広告・コンテンツマーケティング・SNS・ブランディングなどなど、一朝一夕では手に入らない成果の蓄積が必要であり、自社で今すぐ身に着けるのは難しいため、代わりに集客してくれる存在がすごく助かります。
資料掲載までの流れ
資料掲載サービスへ掲載する場合は、どのようなプラン(料金体系)なのかを、しっかり把握してからご利用ください。
特徴としては、集客がある媒体ほど、有料で高いお金がかかる傾向です。
STEP1:資料掲載サービスを探す(一覧)
STEP2:掲載条件やプランを確認
STEP3:資料を掲載
流れとしては簡単ですが、資料掲載サービスも各社で特徴は違うので、きちんと調べないとコストがかかってしまう場合も。
まずは無料で試せる、資料掲載サービスがオススメです。
・自社集客が弱くて苦戦している…
・提供を始めたばかりで知られていない…
・お客様になかなか加入してもらえない…
「エンプレス」へ資料掲載をしてみる(無料)
広告配信
項目 | 詳細 |
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施策 | web広告・SNS広告・屋外広告・交通広告・純広告・記事広告など |
準備 | 広告文章、広告バナーデザイン・LP(ランディングページ)など |
効果 | かけられる金額次第で広範囲の認知獲得ができる |
連携 | 経営者・プランナー・ライター・デザイナーなど |
広報:他者を巻き込んで繋がっていく(広め方は指定できず相手による)
広告:お金をかけて望んだ形で広めていく(広め方は依頼側に決定権がある)
似ている言葉だけど内容としては全く違いますが、広報としては広告による広範囲な宣伝・認知獲得は、考えておきたい施策の一つですよね。
支払える分の金額が尽きれば、広告配信が止まるため一過性…その一過性を爆発的に高めることで、望んでいたステークホルダーとの繋がりは増やせます。
しかし、一過性を継続性へ変えられるかは、広告を取り扱う機会が多いマーケターだけでは難しく、自社ブランドの見せ方・広め方を理解している広報も一緒になって考えるのがオススメです。
広告配信のデメリット・メリット
デメリット
・お金がとにかくかかる
・お金が尽きれば配信終了
・広告に嫌悪感を抱いている方も多いので見てもらえないことも
資金に余裕のある企業さんであれば、テレビCMを作成したり数千万単位をつぎ込んで大規模に展開できますが、どの企業さんもそこまで潤沢な広告費を持っているわけではない。限りある中から捻出して広告へ回すことになるので、無駄打ちができない難しさがあります。
メリット
・今まで出会えずにいたステークホルダーとも繋がれる
・高い集客効果を得られる
・配信側が望んだ形で配信できる
広告をうまく使いこなすことで、求めていた会社・製品・サービスの認知拡大に役立てられます。広報としてはブランド形成に役立つため、大規模なテレビCMだけでなく、ディスプレイ広告・リスティング広告・アフィリエイトなど小規模からできる広告も活用しながら、社内と社外を繋げていけます。
インターネット広告の出稿例
色んな広告があるので、比較的取り組みやすいインターネット広告の流れを簡単にまとめてみます。
STEP1:広告の出向先を決める
STEP2:広告文章や広告バナーをセットする
STEP3:予算設定をする
STEP4:自動配信
STEP5:予算が終われば終了
広報担当者さんが広告を知らないのは、すごくもったいない気がしたので施策まとめの中に追加しました。
一過性になりやすい広告を、継続的な広報施策へ変えるためには、広報視点がとても大切です。
音声
項目 | 詳細 |
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施策 | 音声メディアを通してステークホルダーと繋がる |
用意 | 音声メディア(Voicy、Himalaya、stand.fm、Clubhouseなど)のアカウントを用意 |
効果 | 声を通した情報発信でテキストよりも多くの情報が届けられる |
連携 | プランナー(企画がすごく大切) |
音声メディアには、音声配信・音声SNS・ラジオなど、自分がしゃべっている言葉をそのまま聞いてもらったり、音声を通してコミュニケーションを行う方法があります。
特徴的なのは声質から人間味を感じられるところ。
単なるテキストだけで伝えるよりも、広報としては声を通したステークホルダーとの繋がりを獲得でき、企業とステークホルダーのさらなる橋渡しができる。
身近な存在に感じられるほど近い存在として見てもらえるようになり、認知だけではなくブランドを理解してもらうことに繋がりもします。
音声メディアのデメリット・メリット
デメリット
・声質が良くも悪くも相手の印象へ大きく左右する
・台本など無い状態でしゃべっていると失言が出てしまうことも
・グループトークなどをしているとアドリブなど臨機応変な対応が求められる
音声を拾える機器さえあれば、手軽に始められる音声メディアですが、しずかな場所でないと周りの音も拾ってしまったり収録には気を付ける点も。また、広報としてのトーク力が発揮されるタイミングなので、力んで不用意な発言をしてしまう場合もあるため、話す言葉には気を付ける必要もあります。
メリット
・しゃべりだけなので手間がかからない
・企業とステークホルダーがより近づく体験を作れる
・感情が伝わり伝播しやすい
ライティングスキルも、デザインスキルも不要で、本来持っているスキルだけで始められるため、かなりハードルが低いです。また、一度収録したものは、繰り返し聞いてもらえるため、広報活動としての効果は広がりやすい。
音声メディア利用の流れ
音声メディアも色々ありますが、今すぐ無料で利用できる点で言えばnoteがオススメなので、noteを使った音声配信の流れをご説明します。※他の音声メディアの場合は利用前に審査があったりしてすぐ使えない場合も
STEP1:noteのアカウントを作成
STEP2:音声を収録
STEP3:[投稿]の[音声]を選択して音声ファイルを添付
STEP4:公開
ものすごく簡単に音声配信ができます。
noteはオウンドメディアとして、または採用広報としても活用している企業さんが多いので、そのままアカウントがあればすぐに活用できますね。
動画
項目 | 詳細 |
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施策 | 映像を作成して声・画像・エフェクトなどを用いて情報発信する |
作成 | 映像撮影・音声・動画内に入れるパーツなどを作成して最終的に合わせて編集する |
効果 | 相手が受動的でも映像は進んでいくため見てもらえる割合が高いのと動画にすることで圧倒的な情報量を提供できる |
連携 | ライター・デザイナーなど動画制作に必要なクリエイター |
人間が情報取得をするには、見る(視覚)・聞く(聴覚)・触る(触覚)があり、動画はこれらを一気に満たす情報伝達の方法です。
テキスト:視覚のみを刺激
動画 :視覚・聴覚・触覚(操作という意味)を刺激
提供できる量も違えば、受け取れる量も違ってくる。
広報としては動画(映像)を活用して、ステークホルダーとの繋がり強化に役立てられるため、ぜひとも取り入れたい施策となります。
動画のデメリット・メリット
デメリット
・動画制作に時間がかかる(撮影など)
・動画制作ツールを使いこなすのにスキルが必要
・あとから編集がしにくい
動画制作の一番のデメリットと言えそうなのが、たとえば社内人材に出演してもらった際、退職と同時に使えなくなってしまいます。静止画のデザインであれば、人を入れ替えるだけで済む場合もあるのに、動画だとすべてのコマが繋がっている関係で部分差し替えができず、撮り直しになってしまう。
メリット
・圧倒的な情報量を伝達できる
・人は動くものに興味を示しやすいので見てもらえる可能性が高い
・現場感や言葉では伝えられない雰囲気も伝えられる
文章・画像などの単一な方法で細かいことまで伝えようと思ったら、それはもう大量の情報を用意しなくてはいけませんが、動画であればその中に全てを入れ込めるため、余計な情報を入れ込まなくてもいい。会社の雰囲気も肌で感じてもらえたり、ブランドを伝える際も強力に訴求してくれるため、広報施策としては欠かせない。
動画作成の流れ
今では簡単に動画が作成できるツールもあるので、制作ハードルは下がってきているものの、撮影・デザイン・ナレーションなど、魅力的な動画を作るための特融の難しさは残ったまま。
広報活動の一環として動画作成をするのであれば、社内外のクリエイターと連携しながら進めることになる。
STEP1:動画の企画を立てる
STEP2:適切な人材を確保
STEP3:撮影~作成
STEP4:公開
まずはすぐに撮影するのではなく、事前準備として絵コンテを描いたり、何を伝えたいのか企画しながら詳細に詰めていきます。
広報としては、相手が何を知りたいのか見極め、会社との繋がりを深くする動画となれるよう、チームで連携しながら進んでいくことになると思います。
オウンドメディア
項目 | 詳細 |
---|---|
施策 | 公式サイトやブログメディアを使った情報発信によってスタークホルダーと繋がっていく |
作成 | 文章・画像・動画などwebサイト上に公開できるコンテンツを作成 |
効果 | インターネット上で公開情報が拡散されたり認知UPに貢献 |
連携 | ディレクター・ライター・デザイナーなどクリエイター |
オウンドメディアとは、公式サイト・ブログなど、自社で保有している情報公開媒体のことで、noteなどのブログメディアでアカウントを持っている場合は、それも該当します。
広報活動としては基本施策の一つであり、この取り組みによって明暗を分けることにも。
私たちが普段から情報取得をしているインターネットには、毎日何千・何万・何億といった情報が常にアップロードされており、誰もが簡単にあらゆる情報へアクセスできるような状態です。
その中から、誰にも知られていない状態で自社を見つけてもらうのは至難の業であるため、発信情報を多くする・広い範囲へ届けるのはもちろん、出し続けないとそもそも気づいてもらえない状態。
広報も長期戦ですが、オウンドメディアも長期戦であり、どちらも尻上がりに効果を発揮していくのは同じなので、継続して取り組む広報活動=オウンドメディアを紐づけておくと良さそうです。
オウンドメディアのデメリット・メリット
デメリット
・日々情報を出し続けていく継続性が求められる
・web関連の基本知識がないとできないことも多い
・競合他社も同じように対応しているためかなりの競争が発生している
オウンドメディアの効果は高いため、多くの会社が日々コンテンツ作成に取り組んでいます。そんな状態なので、あなたが公開しようと思ったコンテンツが中途半端だったり魅力がないと、検索上も他社の後ろになって見てもらえないことも多い。
メリット
・戦略次第で競合他社にも負けない認知が獲得できる
・良質なコンテンツを掲載できれば会社の資産となって残り続ける
・広報しなくてもコンテンツが広報活動し続けてくれる
オウンドメディアの活用は、いわば休まず年中無休で広報活動を続けてくれる存在。申込・契約など営業に繋がるシーンで活用するイメージは強いですが、サービス提供企業さまの事例を掲載したり、社内の出来事を外部へ発信するための広報的な側面も非常に強いため、広報としてのオウンドメディア活用は必須かもしれません。
オウンドメディア活用の流れ
オウンドメディアを使った広報活動の基本は、写真(画像)とテキストによるコンテンツ作成。
作成するモノ自体に難しいことはありませんが、事前の調査・情報取得などが一番大変かもしれません。
STEP1:調査・情報収集
STEP2:企画を立てる
STEP3:情報をまとめる
STEP4:公開
コンテンツを作ること自体は、社内外のクリエイターにお任せしてもいいですが、広報としてのコンテンツを作るのであれば、事前のコンセプト出しや企画には入っていかないといけないため、チームで動いていくのがオススメです。
コンテンツの企画例
記事を描いたらいい、と言っても何を書けばいいか思いつかない場合もありますよね。
そんな時に使える広報用の企画例をまとめてみました。
企画 | 詳細 |
---|---|
他社連携 | たとえばインサイドセールス・カスタマーサクセスなど、色んな会社を繋ぎながら、それぞれの担当者ごとにコンテンツを書いて回り、シリーズ化をする。1社で知名度が低いのであれば、他社と連携することで興味関心を大きく高めていく。自社だけでなく他社含めた広報施策の一つ。 |
インタビュー | ベテランから新人へのインタビュー 新人からベテランへのインタビューなど、社内で働く人材に対する情報の可視化を行っていく。 |
オープン化 | 積極的な社内開示で、ブラックボックス化しやすいところを透明化させる。 |
社内トレンド | 入社エントリ、経験後(1か月やってわかった〇〇など)、入社後の状況を可視化する。 |
想いの可視化 | 提供側の想い・秘密のストーリー・開発秘話など企業の裏側を開示していく。 |
振り返り | 以前作成したルールが、今どのように作用しているかなど、過去を振り返っていく。 |
色々、広報として使える企画はありますが、それが誰にとって得になる情報なのか。
繋がりたい人たちは何に興味があり、どんな情報を求めているのかを理解できないまま、企画だけが先行してしまう場合もあるため、オウンドメディア運用では何よりお客様に対する理解度を高めることが大事だと言えます。
アンケート
項目 | 詳細 |
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施策 | 情報を社内外から収集してコンテンツ化する |
用意 | webアンケート・デプスインタビュー・グループインタビュー・社内に蓄積した情報など |
効果 | 他では出せないオリジナル情報元になって希少性が高い |
連携 | リサーチャー・ライター・デザイナー・マーケターなど |
アンケート(リサーチ)は、独自性・希少性の高い情報を集めコンテンツ化することで、興味関心を自社に集めていく方法です。
たとえば、インターネット上でちょっと探せば見つかる情報を、せっせと発信していても「すでに知ってる」となり興味関心を抱いてもらえず、繋がることはできません。
しかし、その方が知らなかったような情報であれば、新たな情報として提供側(あなたの会社)と接点を持ちたいと思ってもらえる可能性も。
他にも自社に溜まっているデータをまとめなおして「こんな傾向が出ています」と調査レポートを出したり、情報には人を引き付ける力があるため、広報施策の一つとしてアンケートを取り入れて頂くのもオススメです。
アンケートのデメリット・メリット
デメリット
・社外から収集する場合はツール/サービスの利用料がかかる
・取得した情報の品質がバラバラで使えない場合もある
・アンケートのテーマや設問決めに苦労する
アンケート内容の品質は、アンケート設計次第にもなってくる。回答してくれるモニターさんやインタビュー相手が、回答しずらい質問が多かったり、聞き方は違えど同じことを聞いている質問があったりすれば、求めていた回答レベルに達しない場合もあります。
メリット
・他社では出せないオリジナリティーのある情報が発信できる
・発信だけではなく収集した情報をもとに事業改善など他にも役立てられる
・アンケート自体が広報活動として活用できる
アンケートはたとえると「骨までおいしい」状態にできます。アンケートによる独自情報の取得はもちろん、得られた情報の再活用、そして自社に対するアンケートであれば認知拡大と、3点セットの効果がある。今では少額でアンケートを実施できる機会が多くなっているため、オススメの広報施策の一つ。
アンケートの流れ
webアンケートであれば、配信・回答自体はシステム的に行えるため簡単なのですが、事前の設問や流れには気を付ける必要があります。
答えずらい、または回答に迷う設問が多いと、そもそも回答数が下がってしまう場合も。
STEP1:アンケートのテーマや企画を決める
STEP2:アンケートの配信ツール/サービスを探す(一覧)
STEP3:設問を考える
STEP4:アンケート配信
STEP5:回答取得
取得した回答をそのまま使ってもいいですが、クロス集計(複数の設問を掛け合わせて違いを見つける方法)を行ったり、一つのアンケートでさまざまな情報を得られます。
メルマガ
項目 | 詳細 |
---|---|
施策 | すでに繋がりのあるステークホルダーへ向けて定期的な情報発信をメールで送る |
用意 | メール配信システム・MAツール・CRMツール |
効果 | 定期的なメール配信によるコミュニケーションで認知拡大・ブランド形成 |
連携 | ライター・マーケターなど |
メルマガはマーケターの領域だと思われていますが、広報としてもすごく優秀だと思っています。
新規でお客様化していない方に対しては、ナーチャリングなど興味関心レベルを引き上げるために使いますが、既存のお客様であればさらに自社のファンになってもらえるよう取り組みを紹介したり組織のPRを行っていく。
あまり開封してもらえず見てもらえない可能性があるものの、広報活動は長期的なものなので継続的な取り組みが功を奏してきます。
マーケター領域とは分けて、広報としてのメルマガを取り入れて頂くのもオススメです。
メルマガのデメリット・メリット
デメリット
・定期的な発信用の情報を用意する必要がある
・あまり開封してもらえない
・配信ツール慣れが必要
メルマガを送るにはメール配信に関わるツール・システムが必要なので、自ら配信を行う場合はそれらに慣れなくてはいけません。広報として普段から文章・トークによる説明をされていると思いますが、メルマガはまた違ったテクニックが必要なので、マーケターと一緒に進めるのがいいと思っています。
メリット
・定期的にステークホルダーと繋がる機会が作れる
・自社へのファン化を促進できる
・一気に大勢の方へ送れる
メルマガの利点は、メールアドレスを知っている方(メルマガ配信に同意いただけている方)に、ツール/システムを用いて一斉に情報配信ができること。機能によっては、もう少し対象者を属性ごとで絞って配信もできるので、広報活動しやすいと言えます。
メルマガの流れ
メルマガとして送る内容を用意できさえすれば配信ができます。
理想は定期的ですが、無理して送ることはないので、広報として伝えていきたい情報を見つけ次第対応頂く形がいいかもしれません。
STEP1:配信情報をまとめる
STEP2:文章作成・詳細が確認できるウェブページ作成
STEP3:送信先をツール/システムへセット
STEP4:配信
STEP5:配信後の確認
ツール/システムを使うと、開封率や配信に失敗したアドレスなどを確認できるため、どんどん配信リストの整理(配信停止処理など)もしていきます。
メディアリレーション
項目 | 詳細 |
---|---|
施策 | メディア関係者との繋がりを増やし関係値を築いていく |
行動 | 各メディアへ直接連絡したり取り上げたいと思ってもらえる情報提供をしていく |
効果 | メディアとの関係値や情報の独自性・希少性により引用・出典などを使い広めてくれる |
連携 | - |
広報としてもっとも基本的なお仕事として、メディア(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌・webなど)に自社(組織・サービスなど)をPRしていく。
時には表立って事業方針などを発表したり、各社からの問い合わせに対応したりと、コミュニケーションスキルが求められます。
情報を発信したからと言って、勝手に各メディアが取り上げてくれるわけではないため、メディア担当者と繋がっておき定期的なコミュニケーションで関係値を高めておく。
そうすれば、情報発信のタイミング、またはその前から情報提供しておくことで、取り上げてもらえて認知が高まっていきます。
メディアが代わりに広めてくれれば、自社だけでは届かない層まで情報を届けることができ、広報としての目的達成が早まります。
メディアリレーションのデメリット・メリット
デメリット
・最初の接点作りがとても大変…
・仲良くなったとしても情報が悪いと取り上げてもらえない
・取り上げ方は各メディアによるためコントロールが難しい
各メディア担当者へのPRや繋がり作りは大変ですが、実際に取り上げもらった際に、自社が不利になるような書き方をされることもあります。そういった面も含め、拡散力は高いもののコントロールできない難しさもある。
メリット
・予算をかけずとも各メディアのおかげで広めていける
・対外的な認知度向上で社内の満足度も高まっていく
・関係値向上によって最適なメディアで取り上げてもらえる確率が高まる
各メディアがどのような形で広めてくれるか分からないものの、自社だけでは到底難しかった広い範囲へ情報拡散していきます。また、メディア担当者との関係値によって、そのタイミングで出してもらいたいメディアに取り上げもらえる可能性もある。
イベント開催・参加
項目 | 詳細 |
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施策 | 展示会への参加や自社イベントへ招待を行ったり人を集める企画を立てていく |
用意 | ノベルティを作ったりイベント企画を行っていく |
効果 | 一度で大勢のステークホルダーと繋がれる機会が得られる |
連携 | 従業員やライター・デザイナーなどクリエイター |
イベントの開催も参加も、どちらも一人では難しいシーンが多いかもしれません。
展示会に参加した場合は、ノベルティを作ったり、ブースの準備をし、当日は直接説明する要員も集めないといけない。
広報1人だけでは難しいため、社内が一丸となって協力しながら進めていく広報施策。
それとは別に、小規模な勉強会・コミュニティへ参加をして横の広がりを作っていき、他社さんとの情報交換の場へ積極的に赴くのも大切です。
イベントの開催・参加のデメリット・メリット
デメリット
・1人だけでは実行が難しいことも多い
・オフライン/オンライン問わず対面コミュニケーションが多いため苦手だと苦労する
・トークスキルが必要になる
最近ではweb会議システムを使ったリモートイベントも多くなってきましたが、オフライン/オンラインどちらだとしても、コミュニケーション能力が問われてきます。イベント開催・参加をすると時間も拘束されてしまうため、スケジュール管理ができないと大変な目に合う場合も。
メリット
・ステークホルダーと顔を合わせたコミュニケーションが取れるのでPRしやすい
・直接会話できる機会が多いので細かい部分も丁寧に説明ができる
・表情/声/ホスピタリティなど会社の法人格をステークホルダーへ伝えられる機会になる
会社は人だ、とよく言われますが、イベント開催・参加した場合は、とくにその影響がある。広報担当者さんの態度や言動を見て、会社のブランドを知覚してもらえるため、広報担当者さんがそのまま広告塔として認知拡大に役立っていきます。
社外パートナー探し
項目 | 詳細 |
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施策 | 広報を手伝ってくれるフリーランスや業務提携先の企業を見つける |
作成 | - |
効果 | 広報活動のリソース確保・範囲拡大 |
連携 | - |
これを広報施策?と言い切るのは難しいですが、社外パートナーを見つけるのは広報活動としても大事なこと。
メディアと繋がるのも、広報として実行したい施策も、社内だけで実現するのが難しい場合があります。
社外に広報仲間を求めれば、伝手や関係値を持っている可能性は十分あり、広報活動の範囲を広げられる。
1人で難しい、リソースが足りない、次の打ち手が見つからない場合などは、社外パートナーと連携していくのもオススメです。
社外パートナーのデメリット・メリット
デメリット
・スキルや能力が分からず契約してしまう場合も
・能力ある人でも費用が高すぎて業務提携ができない場合も
・フリーランスの場合はトラブルになった時に音信不通になってしまう場合も
大事な広報を外部へ一部任せることになるので、不安は生まれやすい。
メリット
・社内にはなかった知見が得られる
・組んだパートナーの広報手腕によって大きく前進できる場合もある
・社外ノウハウを学ぶことで社内に落とし込み今後は自走できる
やはり社外パートナーに入ってもらえると、考えつくこと・実行できることも広がっていきます。「そんな方法があったのか!」と驚きの広報施策も出てくる可能性もあるので、パートナーに頼ることも選択肢の一つとして持てるといいかもしれません。
広報の成功事例
広報活動を行っていくと、リアルな対面や横の繋がり、そして今まで積み重ねてきた施策によって認知は高まっていきますが、なかなか「この施策がヒットしました!」と言えませんよね。
詳しくデータ化できればいいですが、何が影響しているのか見えにくいのが広報活動。
どんな活動が成功と言えるのかも可視化しずらいのですが、他社さんの事例として成果報告されている情報があるので、参考としてまとめてみました。
ビズリーチの「攻めの広報」
事例 | 広報 |
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出典 | 無名企業の発表会に記者60名+WBSやガイアの夜明けを呼んだ「攻める広報」のマインドとは |
成果 | 記者60名+WBSやガイアの夜明けを招待 |
無名だったビズリーチさんが、ピンクスリップパーティーを行い多数のメディア関係者を集めた伝説的な広報事例。※ピンクスリップパーティーとは、転職活動者が集まる転活パーティーのこと
待っているだけの広報ではなく、直接メディアへアプローチする攻めも必要ですが、なによりビズリーチ社内で広報に協力的だったからこそ、何も無かった状態でも成功したイベント。
ポイント:社内全員が広報へ協力
1人ではできないことも、社内全体を巻き込んで最大限の力を発揮することで成功できた、広報として目指したい姿かもしれません。
オーストラリア海軍の採用広報
事例 | 採用広報 |
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出典 | 音波を正しく分析した人にしか読めない、隠されたメッセージとは? 豪・海軍の採用広報施策 |
成果 | オーストラリア海軍史上最も多くの応募が集まった |
オーストラリア海軍が行った採用広報施策ですが、採用条件として非常に高いスキルレベルが求めらるため、一般的な集め方ではほしい人材が集まらない。
そこで、高いスキルを持つ方の挑戦心を煽る施策にして、求める候補者をたくさん集めた事例です。
ポイント:特定の人のみが強く反応する仕掛けを入れたこと
仕掛けのクオリティも重要で、企画だけでなく一連のストーリーを練り上げて、求める人材を引き寄せた広報の好例。
株式会社M&Aクラウドの調達ブースト広報
事例 | 採用広報 |
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出典 | 調達ブースト広報から1年。社員数1.5倍増とCxOクラス2名の採用を達成した手法を公開!広報を一過性で終わらせない採用施策とは |
成果 | 2021年10月時点の43名から2022年9月現在は65名と約1.5倍 |
スタートアップでは、人も資金も何もかも足りない状態で、広報も広範囲にできません。
そのため、採用に絞って人材獲得に振り切った活動で、大きな結果を残されています。
ポイント:スタートアップが特に注目される資金調達時を盛り上げた
最大限盛り上げ注目を集めたタイミングに、人事採用のメッセージを出したことで、多くの方の目に止まり採用が加速していった採用広報の好例です。
YOUTRUSTの資金調達リリースの裏話
事例 | 採用広報 |
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出典 | 【広報PR編】YOUTRUST 資金調達リリースにまつわる裏話 YOUTRUSTが資金調達リリースからやってきたこと裏話 |
成果 | 新規登録者数:380%(前月同期間比較) |
爆発的な成長を遂げているYOUTRUSTさんですが、そこには緻密な戦略に基づいた結果だと分かります。
伝わりにくい表現を伝わるよう翻訳しなおし、広めてくれる方をたくさん集め、全てが合わさることでまさに祭り状態に。
ポイント:周りを巻き込んでいった
そして何よりも、社内メンバーの方々が本気でいいと思えるから、自分たちが熱波師(YOUTRUSTさん用語)となって盛り上げていった、広報施策の好例。