いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。コンテンツの品質を高めて、ライバルを追い抜くための書き方・思考などをご紹介しています。
せっかくコンテンツを作っても上位が取れない、または作った後にどんどん競合よりも下の順位になっていく。
あなたもオウンドメディア(公式サイトやブログ)を運用している時、これが続くと不安になりますよね。
そんな状況の中でも、競合より上にいくコンテンツを書くためには、どうしたらいいのか、その方法をまとめてみました。
この情報があなたのお役に少しでも立てられれば嬉しいです。
検索上位に入るのはそもそも難しい
あなたもキーワードを選び、狙ったコンテンツで検索上位(TOP5以内)に入れるよう毎日試行錯誤されていると思います。
しかし、コンテンツが狙った通りの順位になることは、なかなかありませんよね。
テーマによって違いますが、例えば「ブログの書き方」などは、ブログを書いている人でなくとも、少し長い文章が書ける人であれば、誰でも書けてしまうテーマ。
たとえば副業だとコンテンツ作り(ブログ)は始めやすいので、日に日に文章を書いている人が増えるに比例して、コンテンツ数も周りのレベルも上がっていく。
それを表しているかのように、twitter上ではブロガーさんのアカウントをよく見ますし、実際に厚生労働省のデータによると、正社員で働いている人が副業を始める割合が、2012年と比べて26.2%(2017年)も増えているようです。※ 参考:厚生労働省 副業・兼業の現状①
コンテンツレベル、どんどん上がっています!
日に日にレベルが上がっていくコンテンツ、インターネットで出回っているような、すでに分かりきった情報で書いても、ユーザーさんからもGoogleからも評価をしてもらえない可能性が高くなっています。
なぜならば、あなたがすぐに探せる・集められる情報は、競合他社(他者)も同じく集められると言えるため、探しやすく集めやすい情報をそのまま使ってコンテンツを書く方法だと、周りと同じような内容になってしまうのは避けられないからなんです。
似てしまうからと、奇を狙って不思議な内容や独自の解釈すぎて、分かりづらいコンテンツを書いても、結局は成果が出ない…。
- インターネットには同じような情報が溢れている
- 文章を書く人が増えている(副業として文章書きが始めやすい)
- 年々、文章を書く人のレベルが高くなっている
このような状況のため、そもそも検索上位に入るのは難しいことを改めて認識頂き、その上で少しでも競合の上をいくためのコンテンツの書き方を見ていければと思います。
コンテンツ品質のチェック
「どこが悪いのか」を確認しなければ、原因が分からずやみくもに施策を回すことへ走り出してしまうため、まずはあなた自身でコンテンツの良し悪しを簡単にチェックしてみることが大切です。
チェックの視点は下記の3つ。
- 1. ユーザー像
- 2. 情報
- 3. 書き方
そこまで多いチェックではないので、大まかに現状のコンテンツがどんな状態なのかを確認してみましょう。
競合を意識する前に、まずはあなたのコンテンツ品質のチェックが大事です。
1. ユーザー像
あなたが改めてコンテンツを見た時、どんな人がこのコンテンツで笑顔になってくれるのか、具体的にイメージできていますか?
具体的といっても何が分かっていればいいのか、この言葉だけでは曖昧なので、下記の3つを言語化できる状態に最低限なっているか確認してみましょう。
- 「なぜ」キーワードを調べたのか?
- 「誰」がキーワードを調べたのか?
- キーワードを調べてどうなりたいのか?
どうしてこの3つかと言うと、
なぜ → 調べた動機(不安・悩みなど)
誰 → どんな人か(性別・年齢・家族構成・趣味・行動など)
結果 → 情報を調べた後、何がしたいのか
こういうことがあって、誰がこのコンテンツを見て、その後どうしたのか。
最低限、この一連の流れがイメージできていないと、どんなコンテンツを書けばいいのか曖昧になりやすいです。
読者が「誰」か分からないと情報は書けない
何が言いたいか、それはコンテンツを届けたい人が誰か分かっていなければ、浅い情報しか書けないということ。
例えば、1,000人全員が分かる内容にするためには、誰か特定の人が分かる内容ではなく、一般的に広く知られている、みんなが分かる内容でコンテンツを書かなければ、1,000人には伝わりません。
基本的には、コンテンツを見て理解してくれる人に書く内容を合わせたいのですが、1,000人みんなが分かることを書く場合、当たり障りない情報ばかりになる。
たとえば「ブログを書くためにはパソコンかスマートフォンがあれば書けます。」こんな分かりきっている浅い内容しか書けない。
ユーザー像の理解の低さが浅い情報にさせてしまう
浅い情報はちょっと調べれば誰でも書けますし、そのようなコンテンツはすでに大量に出回っている状態。※ たくさんの人が、同じような浅い内容でコンテンツを書いています。みんなに好かれようと思って情報の深度が浅くなってしまっている。
コンテンツを作る前から、何千何万という競合コンテンツが待ち構えている状態であり、さらに情報を届けたい人への理解が浅いままだと、書ける内容も浅くなるので検索上位を目指せるコンテンツにするのは難しいです。
しかし、ユーザーさんへの理解度を深めて、「なぜ」・「誰が」・「どうしたい」のかが、もっと具体的にイメージできると、誰に向けてどんな情報が必要か分かってくる。
競合コンテンツの抜け漏れに気づけるだけでなく、ユーザーさんとあなたが書くコンテンツのマッチング度がさらに高まります。
ユーザーが求めるコンテンツを作れるかが鍵
マッチング率10%よりも、「これが欲しかったんだ!」と言われるマッチング率90%のコンテンツの方が、ユーザーさんは自分事として情報を捉えて、書き手に対しての信頼感も高まることで、ファンやリピーターになってくれる可能性も上がる。
マッチング率を高めるには、相手のことをよく知り、その人に向けた情報・書き方が必要になるため、最低限の3つとしてなぜ・誰・どうしたいのかを、具体的にイメージできるかが大切。
この3つが曖昧なら、改めて考え直すことで、コンテンツ品質を高めることができます。
2. 情報
どんな情報が入っているのか、ユーザーさんが求めている情報が、どれだけ入っているかが競合の上をいくためには必要です。
ユーザーさんが知りたいと思っているのは、単なる情報ではなく、自分自身が良い意思決定をするための情報(答えや進むべき道)。
例えば以下のような情報です。
- 結論
- 結論の根拠
- 次の行動への気づき
- 書き手の意見
失敗したくない、失いたくない、検索キーワードにはこのような負の感情(不安や悩み)が入っていることが多く、これらを解決するためにみんなが情報を探しています。
情報は「見る」だけではなく「行動」へ移すためのキッカケとなる
ユーザーさんの多くは、情報を見るだけではなく、最終的に何かしらの行動を起こすために見ています。
例:動機:料理がしたい
→ 検索:肉じゃがのレシピを見る
→ 行動:肉じゃがを作る
→ 発見:次は何を作ろう
このように、検索して見れた情報が、ユーザーさんの行動を後押ししているため、情報を単なる「情報」として見るのではなく、全てユーザーさんの行動を左右させる存在だと認識しておくことが大事です。
その認識があると、ユーザーさんにとっては、どんな情報が必要なのか、気付けることも増えていく。
私がユーザーさんの行動に左右する情報として考えているのは、結論・結論の根拠・次の行動への気づき・書き手の意見の4つ。
必ずしもこの4つではありませんが、あなたの中で情報に対して何の指標もなければ、この4つが入っているかをチェックしてもらうのがオススメです。
3. 書き方
文章とは、一方的に情報を伝える存在だと思われるかもしれませんが、文章を通して書き手と読み手が繋がることが大事なので、コンテンツの書き方で、相手が感じる印象はだいぶ変わってきます。
例えば、嫌いな人とは長い時間、話していたくないですよね…。(私は苦手な人とは距離を置いてしまうタイプなのです。)
コンテンツの書き方が、ユーザーさんにとって「嫌いな人」認定される書き方になっていると嫌々反応が出てしまって、あなたのコンテンツの価値は大きく下がるため、書き方はとても大事なんです。
コンテンツの書き方が印象を大きく左右させる
コンテンツの書き方が、ユーザーさんにとって「嫌々」になっていないかチェックするには、下記の2つを確認してみます。
- 文章で会話が出来ているか
- 相手に日常を感じさせリラックスさせているか
難しいことは何もしませんが、どれだけ相手を意識した書き方になっているかだけチェックしましょう。
コンテンツはただでさえ文章がたくさん書かれており、読むのが手間・時間もとられてしまうので、今はYoutubeなどの動画やLive配信などが人気。
コンテンツはそもそも、読むのにストレスがかかる存在なので、ユーザーさんがリラックスできる普段を感じられる雰囲気作りが大切。
ユーザーさんにとってリラックスできる雰囲気を作れているか、この点に注目して見直すと、色々気付けるかもしれません。
ユーザー像・情報・書き方と3つの簡単チェックを書いてみましたが、次はさらに競合の上をいくための書き方を具体的にしていますので、見て頂ければ嬉しいです。
コンテンツの作り方
競合の上をいくため、そして検索結果の1~3位までに入れるよう、コンテンツの具体的な書き方を見ていきたいと思います。
この方法は、私が普段コンテンツを書く上で気付いたことや学んだことをベースに書いていますが、下記の内容は単なる手法でしかないので、情報を吸収してあなたなりの書き方を見つける事が一番だと思っています。
競合の上をいくコンテンツにするためには、
- 新規作成
- 大幅変更(検索結果の1ページ目以外の場合)
- 少しづつ調整(検索結果の1ページ目の場合)
この3つのパターンがあり、それぞれで少しずつコンテンツの書き方が違ってくるため、競合の上をいく書き方を詳しく見てみましょう。
新規作成
コンテンツを新規で書く時から、気を付けたいポイントを意識することで、品質が高いコンテンツを投稿することができます。
基本はGoogleが品質だと定めるE-A-Tを基準にすること。
それに対して、オリジナル性を加えると、競合よりもさらに上の順位が獲得できる、ユーザーさんにもGoogleにも評価してもらえるコンテンツが書けるようになります。
品質を高めて競合よりも上の検索順位をとるためには、
- ① 内側から情報を集める
- ② 外側から情報を集める
- ③ 分解して再構築する
この3段階が基本となります。※ あくまで著者の経験でのお話
※ 前提としてユーザー像がハッキリしていること
① 内側から情報を集める
内側とは、あなた自身の中に眠っている知識・記憶などの情報になります。
なぜ内側の情報が必要なのか、それはオリジナル性を出すために最も重要な情報があなたの中に眠っているからです。
たとえば何かのテーマについてコンテンツが書かれる時、基本的にはみんな同じ情報が書かれます。
例題
ブログの書き方
構成
文章 書き方
書き方 テンプレート
書き方 構成
上記の例題であれば、こんな構成がパッと思いつくかもしれませんね。
あなたが思いつくという事は(私を含めて)、他の人たちもこの内容が思いつく確率が高いということ。
書きたいテーマが同じで、さらに文章構成が似ているなら、真似ようとしなくてもコンテンツはどうしたって似てきてしまいます。
似てしまうからこそ独自性が重要
コンテンツが似てしまう状況であり、すでに作られているコンテンツとも内容が被ってしまい、あなたのコンテンツは検索上位にたどり着くことがさらに難しくなっている。
なぜならGoogleは、一次情報やオリジナルに近いコンテンツを、長く上位表示させる仕様にしているからです。※ 上記に関するGoogleの掲載情報(注:英文なのでGoogle翻訳を使うのがオススメ)
Googleの方針としては、たくさんの時間と手間で作られた情報に価値を感じている様子。研究者などの論文をイメージすると分かりやすいです。
このような状況の中、すぐ手に入るような情報で同じようにコンテンツを作っても、オリジナル性はなかなか生まれません。
すでに何人にも書かれたテーマでコンテンツを作ろうとすると、書く内容は似てしまうのですが、たとえ同じテーマだとしても、あなただけが経験して覚えている情報を掛け合わせることで、新しい解釈や情報が生まれ、オリジナル性を高くすることができます。
掛け合わせによるオリジナリティの向上
例:ブログで10,000pvを一ヶ月で叩き出した経験がある場合
ブログのみ
→ 一般的な内容で他者とも被りやすい(オリジナル性10%)
ブログ × 一ヶ月で10000pvを出した記憶、方法、感情
→ 他が経験してない情報、新しい考えなども入る(オリジナル性90%)
自分の中にある体験・記憶・感情など、あなたにしかない情報を掛け合わせることで、唯一無二のコンテンツができます。
「私には、そんな特別な知識も体験も無い…。」と思っているのであれば、そんな不安は捨てちゃいましょう。
ブログについて書くには、別にブログについて専門知識がなくても、あなたには他で得てきた体験・記憶・感情がたくさんあるはずです。
専門知識があるに越したことはないですが、大事なのは持っている情報を掛け合わせることなので、実はあなたがどんな情報を持っていたとしても、オリジナル性の高いコンテンツは作れてしまいます。
掛け合わせ例:会社員の場合
- ブログ × サラリーマン
- ブログ × ビジネス文章
- ブログ × クライアントとの交渉術
- ブログ × テレワーク
- ブログ × 仕事でミスして寝れない時
- ブログ × 中学校の同窓会
- ブログ × 会社員になって初めて買った高い買い物
- ブログ × 婚活するために使ったマッチングアプリ
自ら特別なことをしていなくても、会社で実施している制度だったり、普段仕事で当たり前にしていることが、そのまま書きたいテーマと掛け合わせられるので、あなたの中にはお宝情報がたくさん眠っている状態。
記憶している範囲の全て、生まれてからこの一時までの、あなたの中に蓄積された情報全てがコンテンツに使えるなんて、何でも書けそうな気がしてきませんか?(これに気づいた時、私はもうワクワクでしたけどw)
あなたにしか書けないコンテンツを作ることで、他社(他者)とも被らず、Googleが評価するオリジナル性も高くできるため、あなたが持つ内側の情報もしっかりと活用してほしいと思います。
② 外側から情報を集める
内側があなた自身の中の情報を指していましたが、外側の情報とはあなた以外で手に入る情報全てのこと。
- インターネットで探せる情報
- 本から得られる情報
- 友人から教えてもらった情報
などなど、探そうと思えばいくらでも情報がありそうですね。
ただ、インターネットから得られる情報は、手軽に取得できる反面、あなた以外の人たちも同じように取得できるので、コンテンツ化した時に内容が被る可能性が非常に高い。
そのため、コンテンツを書く時、インターネットにある情報で作ることは、オリジナル性を下げるリスクがあるのは理解しておくべきです。
インターネットでの情報収集は基本として、下記のような方法でも情報は集められます。
- 身の回りの人から情報を貰う
- あなたしか持ってないデータを使う
- 競合(自分)が出したくないテーマを見つける
- インサイトを見つける
- 検索順位TOP3までのコンテンツの見出しを全て出して抜け漏れを探す
方法はいくつもあるので、あなたの状況に合わせて、試していただくのがオススメです。
身の回りの人から情報を貰う
オリジナル性を出すために、まずはあなた自身の中から情報を引っ張りだしてみますが、それだけでは足りない場合、あなた以外から情報を引き出してみましょう。
周りの人たちみんなの中に、お宝情報が眠っていると思うと、ワクワクしますよね。
一人で足りなければ二人、それでも足りなければ三人と、周りから集めてみる。
周りに直接聞けなくても、twitterやnoteを開けば、色んな人が自分の解釈の元、様々な情報を発信してくれているので、すぐに集まるかもしれません。
周りから集めた情報を使ってコンテンツを書く時の注意としては、他人が体験した内容を、さも自分が体験したように書かないこと。
あくまでも足りない情報を補うため、周りから情報を集めているだけなので、他人の情報をそのまま使ってはいけません。
取り入れて自分なりの解釈を考え見つけて、自分なりの知識に変換させてから書かなければ、単なるコピーコンテンツとなり、ユーザーさんにも、情報元の方にも、Googleにも嫌われてしまいます。
あなたしか持ってないデータを使う
何かしらのデータを持っているのであれば、それを使わない手はありません。
- Googleアナリティクス
- コンテンツを書いてからアクセスが上昇したタイミング
- 自社で独自に保有している情報
- 何かしらのツールを利用しての推移
などなど、データに関しては一つとして同じものは存在せず真似もできないので、オリジナル性を確実に高められる情報と言えます。
また、データ化できないと思われる情報も、考え方を変えればデータとして変身させることもできる。
例:会社員としてのデータ
勤続年数 → 8年間
就業時間 → 15,360時間(8時間×20日×12ヶ月×8年)
出勤日数 → 1,920日間(20日×12ヶ月×8年)
など、私自身で考えても、簡単に情報をデータ化できました。
年間を時間に変える、毎日していることの回数を計算するなど、身の回り全てはデータに置き換えられるので、何でも数値化してデータとして扱えるようになります。
これらは、他の人には真似できない、あなただけの情報なので、コンテンツに活用することで、さらにオリジナル性を高めることが可能。
ぜひぜひ、身近な情報をデータ化して、コンテンツを書いてみてください。
競合(自分)が出したくないテーマを見つける
競合の上をいくコンテンツの書き方として、競合またはあなた自身で情報として出したくないテーマが勝ち筋かもしれません。
例えば、業界的に見積もりが曖昧な建設業などは、詳細な料金をインターネット上で掲載することに躊躇します。※ 私が建設業のマッチングプラットフォーム運営を経験しているので、このように感じています。
躊躇するから、入れたくない情報へ意識が向くので、そのテーマが選ばれなかったり、書いたとしてもコンテンツが薄くなったりするんです。
しかし、ユーザーさんとしては、その細かな金額情報が知りたいので、あなたがユーザーさんの「不満足」を「満足」に変えられるコンテンツを書ければ、より多くのユーザーさんから求められる情報にもなる。
後出しだったとしても、詳細度が高ければ、競合にも勝てやすい。
効果があると気づいて他社が後から出してきたとしても、あなたの方が先出しで詳細情報を掲載しているので、オリジナルとGoogleから判断されて、長い間、検索上位を獲得できるようにもなります。
競合は出したくない × ユーザーさんは知りたい
こんなテーマを見つけられると、競合の上に行きやすいコンテンツが作れます。
インサイトを見つける
キーワードプランナーやubersuggestなど、キーワードが調べられるツールはありますが、それらで調べられる情報の多くは、過去のユーザーさんによって顕在化(言葉として表現できる)した不安や悩みだけ。
ユーザーさんが「何かで例えたいけど、なんか言い表せないな〜」と言語化できなくて、キーワードとして表せない言葉はツールでは調べられません。
これをインサイト(深層心理)と呼んだりしますが、見つけるのは大変…簡単には見つけられないんです。
しかし、本当は需要があるのにキーワード化できなかった言葉を見つけてコンテンツ化できれば、競合にも勝てる可能性が高まります。
例えば「肉 食べたい」で調べた人に対して、お肉料理の写真やお店ばかりを紹介する記事を書いても、惹かれない可能性もある。
本当は、
肉が食べたい
→ 仕事で疲れたけどお肉が食べたい
→ 出費と時間の浪費は抑えたい
→ だけどクタクタな状態なので簡単に用意したい
→ お肉であればなんでもいい
→ お肉のレトルト製品
これがインサイトと言えるかは別として……「肉 食べたい」に対する直球な返しをするのではなく、その人の状況を考え、本当に求めている情報を提供してあげることで、満足してもらえるコンテンツにもできる。
インサイトを見つけられれば、競合の上をいくことも可能なので、ユーザーさんへの理解に努め、本当は何を求めているのか考えて、コンテンツを作るのもオススメです。
検索順位TOP3までのコンテンツの見出しを全て出して抜け漏れを探す
複数の競合の記事構成を確認して、一旦それらで使われている見出しやキーワードを全て出してみます。
例:コンテンツとは?というテーマで書かれた記事
A社:コンテンツとは 書き方 EAT 品質
B社:コンテンツとは 書き方 SEO Google
C社:コンテンツとは 書き方 SEO 品質※ コンテンツの構成を簡易的に出した内容
各社それぞれ似ていそうで、ちょっと違っていますね。
整理すると、
- コンテンツとは?
- 書き方
- SEO
- 品質
が、「コンテンツとは?」というキーワードで評価を得ている記事構成。
Googleが評価しているので、この記事構成には一定の評価があると推測できます。
しかし、このままの記事構成を真似て書いたとしても、検索上位コンテンツの内容に似てしまう可能性があるため、この記事構成に対してさらに、抜け漏れがないかを確認してみましょう。
コンテンツとは?を説明するために必要な情報は何か。
- コンテンツとマーケティングの違いは?
- 潜在顧客
- コンテンツの種類
- メリットとデメリット
- 参考事例
調べてみると、こんな内容も「コンテンツとは?」を説明するのに必要そうなことが分かりました。
競合がこれらの内容を入れてないのであれば、競合よりも上にいくチャンス!
改めてユーザーさんに対して、
- 欲している情報は他にないか?
- 新たな気付きを得るための情報はないか?
を考えて書いてあげることで、あなたのコンテンツがさらに評価を受け、競合よりも上にいくことができるようになります。
③ 分解して再構築する
①の内側から情報を抜き出し、②で外側から得た情報は、全て組み合わせます。
そして一度、あなた自身の中で分解して細かく取り入れ、コンテンツとして再構築。
取り入れた情報一つ一つを、完全に理解することは難しいですが、それらの情報に対してあなたなりの解釈を持って頂ければ大丈夫です。
情報を右から左へ流すように、そのままコンテンツにしたとしても、それは単なる情報でしかありません。
情報をそのままオウム返しのように出すと、情報を取得した際に、その情報を掲載していた人の意図がそのまま反映されてしまうので、あなたのコンテンツではなく他人のコンテンツのままに。
あなたなりの解釈をしっかり付けて、あなたの言葉でコンテンツを書いて頂くのがオススメです。
再構築する際のコツ
具体的にする
× しっかりとやればいずれはコンテンツが書けるようになります。
○ 毎日8時間を1年間続ければコンテンツが書けるようになります。
対比を入れる
× この商品すごく売れてるんですよ。
○ この商品、昨年と比べても5倍売れているんですよ。
信頼性が強い情報の参考・引用を使う
× 日本の住宅数は〇〇〇〇戸です。
○ 日本の住宅数は〇〇〇〇戸です。(参考:政府統計の総合窓口 e-stat)
体温を感じる言葉を使う
× この情報をご活用ください。
○ この情報はあなたの不安を解決するために役立てて頂ければ嬉しいです。
大幅変更(検索結果の1ページ目以外の場合)
コンテンツを書いてGoogleに登録(インデックス)させて3ヶ月経っても、狙ったキーワードで検索結果の1ページ目に入り込めていない場合は、以下の原因が考えられます。
・競合のコンテンツが強すぎる
・ユーザーさんへの理解が足りない
ー コンテンツを届けたいユーザーさんが曖昧
ー 検索意図の予測を間違えている
これらの原因があり、ちょっとの改善では検索結果の1ページ目に入り込めそうもない場合は、思い切ってコンテンツを大幅変更してもらうのがオススメ。
大幅といっても改めて原因を確認した後に、
① 内側から情報を集める
② 外側から情報を集める
③ 分解して再構築する
の手順を踏みながらコンテンツを作り直していけば大丈夫です。
大幅変更は、原因の確認を行っておく必要があるため、それぞれの原因を詳しく見ておきましょう。
競合のコンテンツが強すぎる
競合のコンテンツが強すぎるとは何なのか。
例えば、コンテンツの品質や被リンク数・サイテーション数などによって評価が高まっている状態のこと。※ 被リンクとは、リンク有りの引用や言及のこと。
※ サイテーションとは、リンク無しの引用や言及のこと。
強すぎるとは言っても絶対に勝てないわけではありません。(挑戦するのは大変ですが…。)
しかし、そこに時間と手間をかけるのであれば、別の勝てるポイントへシフトしてもらった方が成果が出しやすいかもしれません。
本当に対策すべきか判断するために、まず下記の内容をチェックしてみましょう。
- 投稿日が数ヶ月前や数年前なのに検索上位
- 情報量が10,000文字以上
もし、2つとも当てはまる場合は、なかなか手ごわい相手。
これらが示しているのは、ユーザーさんの求めている情報が入っているコンテンツで品質が高く、そのような強いコンテンツが多いためオウンドメディア自体のパワーもあり、相乗効果により検索上位になっている場合があります。
頑張ればコンテンツ単体の品質に関しては勝てるかもしれませんが、オウンドメディアの運用が浅い場合、オウンドメディア自体の評価をいきなり高めることはできないため、競合の上をいくのが難しい可能性も。
それに10,000文字もあると、かなり本気で競合が対策してきているので、そこに対して直接対決しても難しいところがあります。
この2つに該当するテーマの場合は、対策の優先度を下げて、確実に競合の上をいけるテーマのコンテンツを大幅変更して頂けるといいかもしれません。
その他の判断基準
更新日時が最近の日付なのに検索上位
→最近投稿されたばかりのコンテンツなのに検索上位になっている場合は、周りのコンテンツよりもユーザーさんの求める情報が多数あるため強い可能性があります。しかしこれならば、あなたがさらに品質の高いコンテンツが作れれば、抜ける可能性もある。
site:コマンドで調べたページ数が1,000を超えている
→ページ数が1,000を超えている場合、1日1投稿と仮定して約3年間は運用してるため、サイト全体のパワーが強い可能性がある。※ site:コマンドとは、GoogleのURLバーで site:https://〇〇〇〇〇.〇〇〇/ と入れると、インデックスされているページ数とページが表示される仕様のこと。
ユーザーさんへの理解が足りない
コンテンツを届けたいユーザーさんへの理解が足らないと、必要な情報が抜け漏れるだけでなく、見当違いの情報を載せてしまう場合もあります。
そうなると「コンテンツ書けた!」と自分では満足していても、実際は求められていない情報ばかりで、検索結果としても低い位置になってしまう。(私自身も気を抜くとすぐこの現象が発生…。)
コンテンツを書くには、コンテンツを届けたい先であるユーザーさんへの理解が絶対なので、以下をチェックしてみましょう。
コンテンツを届けたいユーザーさんが曖昧
コンテンツを書くには、コンテンツを見てくれるユーザーさんが何を求めているか知らなければ、いくらたくさんの情報を集めて掲載しても、意味がありません。
例えば、タクシーに乗りたい人に電車の乗り方を教えても、迷惑になりますよね。
コンテンツを書くときは、こんなことが日常茶飯事…。
もし、タクシーに乗りたい人にタクシーの乗り方を教えてあげれば、喜んでもらって、何かジュースでもおごってくれるかもしれません。
このような関係性をユーザーさんと作るためには、相手が何に悩み、苦しんでいるのか理解することが大切です。
具体的に、男性・35歳・家族4人・平日は飲みにいかない倹約家・趣味は映画観賞・仕事はwebデザイナー…など、どんどん誰に見てほしいのかイメージしていく。
あなたがコンテンツを書くとき、相手が想像できて会話をしているような感覚になれれば、それはユーザーさんを想定できている証拠でもあるので、その状態を作り出しながらコンテンツを書いてみましょう。
検索意図の予測を間違えている
検索意図とは、なぜそのキーワードを検索したのか、理由・背景などのこと。
ユーザーさんが検索するに至った動機を突き止めることで、コンテンツに対してどんな情報を入れればいいのかが分かってきます。
例:「ブログ 副業」を検索した場合のユーザー心理
・今の会社の給料じゃやっていけないと思っている
・ブログは簡単なイメージがある
・文章を書いたことは無いが出来ると思っている楽観主義
完全にユーザーさんの検索意図を見つけるのは難しいので、多くは「こうかな?」と予測・仮定することから始まります。
上記の例だったら、ブログで副業をしたい初心者に対して、難しい言葉は一切使わず、比較的簡単に始められることを訴求する。
実際はブログでの副業は難易度高いですが、まずはとっかかりとして、簡単に始められることを伝えて、モチベーションを高めてあげる。
最初は「何が分からない」のかが分からないので、徐々に学んでいってもらえるコンテンツにしようかなと企画もできます。
全ては、なぜそのキーワードを検索したのか、検索意図の予測をしたからこそ。
検索意図の予測を改め、コンテンツへ落とし込んでいきましょう。
ユーザーさんの検索意図を調べる >
少しづつ調整(検索結果の1ページ目の場合)
狙ったキーワードで検索結果の1ページ目にいるけど、なかなか上位に食い込めない場合は、下記のような状態かもしれません。
「ユーザーさんの欲しい情報はあるけど不十分」
これに尽きると思います。
この状態であれば、何か大きくコンテンツを変更してしまうと、せっかくユーザーさんが欲しいと思っていた情報を間違えて消してしまう場合も。
そのため、無理して競合の上にいこうとはせず、少しずつ調整や情報追加をしていく形が安全です。
調整:文章の見直し
→難しい言葉は使っていないか、文脈は繋がっているか。
追加:見出しと情報の追加
→足りない説明はないか、競合は入っているのに自社で入っていない情報はないか。
細かく細かく、少しずつ実行していき、何が効果があるのか確認していきます。
追加する内容は② 外側から情報を集めるの方法を参考にして頂き、見つけて頂ければと思います。
私が運用している別のマッチングプラットフォームでは、競合が主力コンテンツに対して、毎日毎日細かい調整を繰り返して、結果抜かれてしまった苦い体験をしてます。(検索結果を見るたびに更新日時が変わっていました。)
細かく調整することも、大きな影響力があるので、少しずつ調整も実践してもらえるといいかもしれません。
最後に。
競合の上をいくコンテンツにするには、何かテクニック的な事を学ぶより、ユーザーさんへの理解を深めることが一番の近道だと思います。
まわりも、どんどん良いコンテンツを書き続けてきているので、止まったり休憩しようものなら、追い抜かれていく。
コンテンツに向き合うと言うことは、ユーザーさんと向き合うことでもあり、あなた自身とも向き合うということ。
それだけ大変なことなのですが、書いたコンテンツをたくさんの人に読んでもらえるこの感覚は、やめられませんよね。(だって嬉しすぎます。)
ぜひあなたも、コンテンツ作りの虜になっていただき、楽しんでもらえると嬉しいです。