いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。ユーザーさんがなぜ検索をしてきたのか。その背景を知ると、検索上位を目指せるコンテンツが作れます。
オウンドメディア(公式サイトやブログ)をするなら、記事や動画などのコンテンツ作りが重要ですよね。
特に、記事を使ってユーザーさんを集めたい場合、SEO・キーワード・コンテンツマーケティングを意識して書きますが、100%以上満足してもらえる記事でなければ見に来てもらえないので、求められている情報が「何か」を知る必要があります。
しかし、満足してもらえる情報を揃えたいのに、ユーザーさんがどうしてその情報が必要になったのか、検索キーワードを見ただけでは分からないから困ってしまう…。
そのため、シンプルだけど効果のある、ユーザーさんの検索意図が分かる調べ方をまとめてみました。
この情報があなたのコンテンツ作りに、少しでも役立てられれば嬉しいです。
ユーザーさんがなぜ、そのキーワードを調べたのか、背景や理由を探る方法が分かり、品質の高いコンテンツが作れるようになります。
ユーザーの検索意図とは?
ユーザーさんの検索意図とは、どうしてその情報が必要になったのか、検索キーワードを入力したキッカケ・状況などを指します。
単純に入力されたキーワードが分かってしまえば、コンテンツを作ろうと思えば作れますが、それだけの情報ではユーザーさんに満足してもらえるコンテンツにはできない。
これだけ日々、何千何万とコンテンツが生まれている状況で、表面的な情報だけでは他と被りますし、Googleが推奨しているオリジナリティのあるコンテンツも作れません。※ Googleは品質ガイドラインを設けており、その中でE-A-Tと呼ばれる品質の概念が存在します。
表面的な情報のみの場合
→ 他社(他者)と似たような内容になる。ユーザーさんの満足が得られない。
検索意図を理解した場合
→ 自分事の情報だと感じてもらえて、お問い合わせなどのアクションを起こしてもらいやすくなる。
このように、なぜ検索をしてまで調べようと思ったのか、動機や理由も知ることで、より深掘りした情報を掲載することができ、ユーザーさんが欲しかった情報が得られ自分事の情報となり、満足へ繋がってくるんです。
満足してもらえる品質の高いコンテンツを作り続けることで、SEOの効果やオウンドメディア自体のパワーも高まるため、相乗効果として掲載しているその他のコンテンツもGoogle上の検索結果が上昇しやすくなる。
これを考えると、ユーザーさんの検索意図を調べる事はメリットしかありませんよね。
しかし、ユーザーさんといっても、一人一人状況や抱いている感情は違うので、検索意図もバラバラとなり、調べるのはそんな簡単なことじゃない…。
時間もそこまで掛けていられない状況だと思うので、少ない手がかりから、効率よく、できるだけ簡単に、ユーザーさんの検索意図を調べる方法が必要だと言えます。
そのため、検索意図を調べる方法を見ていきたいですが、まずはユーザーさんの検索意図にも種類があるので、調べる方法の前にまずは、事前に知っておきたい情報から見ていければと思います。
検索意図の分類
ユーザーさんの検索するキーワードの多くは「~したい」と言われる動詞 + 希望・願望があります。
- 給料 + 知りたい
- 文章 + 書きたい
- 東京 + 行きたい
- 子猫 + 助けたい
- 小豆 + 買いたい
- 漫画 + 見たい
など、検索キーワードに対して多くは「~したい」を付ける事ができる。
これらを分類としてまとめてみると、
~知りたい(KNOWクエリ)
~行きたい(GOクエリ)
~したい (DOクエリ)
~買いたい(BUYクエリ)
知る(知識欲)、行く(場所欲)、する(行動欲)、買う(物欲)の人間的な欲求、または日常的に満たしたい欲望に分類できるんです。
何を言いたいのか……そう、検索キーワードとは「人間の欲求」であること!
つまり検索意図とは、ユーザーさんの欲を理解すれば、見つけられます。(実際、これが難しいんですけどね…泣)
検索って、何気ない行動だけど、全ては人間の欲によって生み出されている行動なんだな~と思うと、また検索キーワードに対して違った見方ができますよね。
普段の当たり前の中にこそ、隠されているヒントがある!
検索意図やキーワードについて、少し見方を変えて頂いたので、次はユーザーさんの検索意図を調べる方法を見ていきたいと思います。
なぜ、わざわざ検索意図を入念に調べるの?
コンテンツを作る側は、作れば見てもらえるでしょ?と思ってしまいがちです(私もです)が、こんなデータがあります。
引用:2009年度の流通情報量、DVDなら1日あたり「約2.9億枚」……総務省、「情報流通インデックス」発表
なんでしょう…爆発的に伸びすぎていますよね。
これが平成21年の段階で、現代ならもっと増えているはず。
例えば、1000人みんなが手を上げている中、あなたが手を上げたとしても、まったく区別がつかなくて認識されない状態。
その中で選んでもらうためには、他と同じような行動を起こしていては、永遠に見つけてもらえないと思います。
そのため、ユーザーさんにあなたのコンテンツを見つけてもらえるキッカケを作れるよう、検索意図を入念に調べて、ユーザーさんが求める情報を揃える必要があるんです。
いくらがんばったからと言って、コンテンツを見てもらえない可能性があることは、最初から意識しておかなければいけません。
だからこそ、できることは全て実行してコンテンツを作る必要があります。
ユーザーさんは自身が分かる言葉でしか検索できない?
検索キーワードとは、ユーザーさんが自分自身の中から「言葉」として取り出せたものだけが、キーワードとして入力されているため、言葉として表現できない場合は、キーワードとしては入力されません。
それは、人それぞれで経験も違えば、学んできた知識も違うから、知らない情報、記憶に無いことは出せない、無から有を作り出すことは無理です。
当然、今調べたいことが言語化できず、意味も知らなければ検索できませんよね。
そのため、ユーザーさんが検索するキーワードには、
- 言語化できたキーワードで検索している
- 言語化できないから、意味が似ていて意味も分かるキーワードで検索している
この2パターンあります。
検索意図を調べるにあたって、ユーザーさんがどちらで検索しているのかも推測できると、もっと幅広い視野で考える事ができます。
検索意図とは、ユーザーさんの隠れた心理でもある。
検索意図はキーワードを検索した動機・理由、その前後関係を示す言葉ですが、これらは全て、ユーザーさんの隠れた心理(インサイト)とも呼びます。
ユーザーさんの身に、何かしらが起きて検索することになったと思うのですが、自身では自覚しておらず無意識に行っている場合もあるのと、うまくそのモノゴトを言葉として表現できない場合も。
この無意識をコンテンツの作り手が見つけ出して、言葉(情報)として可視化してあげると、とっても喜んでもらえるコンテンツを作ることができます。
ユーザーの検索意図を調べる5つの方法(分析含む)
コンテンツ作りで必要な「ユーザーさんがなぜ検索したのか」は、検索キーワードを見ただけではすぐに分からないため、段階を踏んでユーザーさんのことを理解できるよう努めていきます。
最初はモザイク状態だったものが、ユーザーさんに向き合うことで、段々と具体的になり解像度が増していく。
※ 解像度が高くなると、例えば目が悪い場合、メガネ無しと有りくらいで見え方に違いが出てきます。ユーザーさんへ向き合い検索意図を理解する方法の一つとして、以下の流れで調べていきたいと思います。
- 手順
- 1. 検索したのはどんな人か?(ユーザーさんの全体像を確認)
- 2. どんなタイミングで?(どのような状況で検索したのか)
- 3. その時の感情は?(どんな感情を持っていたのか)
- 4. 何をしたいのか?(検索して何をしたかったのか)
- 5. 必要な情報を手にいれたらどうなる?(目的が達成されたら何が起こるのか)
検索キーワードだけで考えれば1・2・5の内容だけは、当たりが付けやすそうですね。
しかし、それだけでは十分な理解ができていないため、シンプルだけど分かりやすい1~5つの流れを見てみましょう。
1. 検索したのはどんな人か?(ユーザーさんの全体像を確認)
検索キーワードを入力したユーザーさんは、一体どんな方なんだろう。
男性かな?女性かな?どんな事に困っているのかな?なんだか想像すると、ちょっとワクワクしますよね。
想像すると早くその人の不安や悩みを解決できるコンテンツを作りたいと、私は思ってしまいます。
しかし、検索キーワードが分かっただけでは、なかなかユーザーさんをイメージできないので、より具体的なユーザー像を推測して自分自身の中でペルソナを作っていくために、以下のようなことをしてみます。※ ペルソナとは架空の人物を想定すること。
- 自分自身がユーザーの立場になって推測する
- 各種のツールを使う
- 思考の型を使って変化させて考える
大変な方法は一つも無いので安心してください。
それでは一つ一つ、詳しく見てみましょう。
自分自身がユーザーの立場になって推測する
まず、誰でも超簡単にできること(言い過ぎかもしれません)が、それはあなた自身で、検索ユーザーさんがキーワードを入力する流れを体験したり、考えたりすることです。
検索キーワード例:記事 書き方
STEP1:記事 書き方 とGoogleへ入力
STEP2:「記事の書き方」を知りたいという意識を強く持ったまま、上位の記事を1~3つほど閲覧
STEP3:見終わった後の感情など感覚を覚えておく、または書き出しておく
検索キーワードの意図を調べるための基本中の基本が、行動を「真似る」ことです。
ポイントは、何も考えずボケーっと検索して記事を見るのではなく、俳優・女優さんのように相手になりきって、常に検索キーワードへの意識を途切れさせず行動を真似ること。
相手を知るには、行動をなぞってみるのが一番だと思います。
その過程を経て、今度は検索キーワードを入力した「誰か」ではなく「あなた自身」が当事者として、なぜキーワードを入力したのか考えてみます。※ 相手の行動をなぞってみるのは、当事者意識へ切り替えるためのスイッチのようなもの。
自分で体験して得た情報の書き出しには、色々方法はあると思うのですが、思考の整理がしやすいマインドマップを使うのが、私としてはオススメ。
- XMind(私自身がマインドマップを使う時はこれ)
- MindMeister(上司が使いやすそうに使っています)
思考の深掘りをしていくことをブレイクダウンなどと言いますが、なんでこう思ったの?なぜしたいと思ったの?なぜ、なぜ…。
なぜ魔になるくらい、なぜを繰り返してみます。
正直なところ、検索キーワードを入力したユーザーさんが、どこの誰で、誰か特定して簡単なアンケートを取れたとしても、有益な情報はそこまで得られません。
むしろ、ユーザーさんが自分で気付いていない動機の方に価値があったりするので、直接誰かに聞いて理由を探るのもいいですが、自分自身をユーザー化して探っていく方が、コストもかからずある程度の情報を集めることができます。
本来であれば、1キーワードごとで詳細なことを調べていきたいですが、学んできた知識・体験してきた思い出・そこで感じた感情などユーザーさん一人一人違うので、直接アンケートをとるときは、対面でデプスインタビューを行ったりする必要もありコストが結構かかるため、オウンドメディアの記事作成ではあまり使えない…。
まずは、あなた自身が当事者になりきり、大まかでもいいので検索キーワードを入力したユーザーさんの情報を集めてみましょう。
別の言い方をすれば「共感」するということ。
ユーザーさんの立場で考えるということは、その思いに、その感情に共感することでもあります。
また、共感することで細かい部分にも気づけるようになるため、検索意図を調べるためには「共感」が大事なことを覚えてもらいたいです。
各種のツールを使う
今は便利なツールがたくさんあるので、これを使わない手はないですよね。
私自身も毎回使わせて頂いているので…ツールさんに頭が上がりません。
先にツールを使って調べた方が早くない?と思われるかもしれませんが、最初からツールに頼っていては、思考力が育たないので、まずは便利なものに頼らず、自ら考えてある程度の情報を出せるようになっておくといいと思っています。
関連キーワード(サジェスト)を探す
関連キーワード(サジェスト)とは、ユーザーさんの検索意図を調べるために欠かせない存在。
検索キーワード例:ブログに関する関連キーワード
ブログ 作り方
ブログ 作り方 文字数
ブログ 作り方 投稿数 月間
ブログ 作り方 アウトライン テンプレート 無料
など、キーワードは入力される数が多ければ多いほど、ユーザーさんが何をしたいのか確信に近づいていくため、検索意図を調べる有益な情報となるんです。
関連キーワード調べられる無料ツール(参考)
出てくる情報が若干違ってくるため複数の利用がオススメです。
共起語を探す
共起語とは、あるキーワードに対しての記事で、よく出てくる言葉のことを指します。
検索キーワード例:オウンドメディア 失敗事例
コスト
クラウドライター
成果
など、このような共起語と呼ばれる言葉が「オウンドメディア 失敗事例」に関する記事に多く書かれています。
つまり、共起語とはキーワードに対して、関連している言葉となるので、共起語を元に、さらに検索意図について深く考えていけるようになります。
共起語を調べられる無料ツール(参考)
思考の型を使って変化させて考える
ユーザーさんが入力した検索キーワードに対して、違う考え方や発想を起点に検索意図を調べていくには、自分が意識的に出せる回答だけでは足りません。
どうやって捻り出しても、同じような回答がグルグル…時間があっという間に過ぎてしまうので、思考を変化させる型を自分なりに持つのがオススメです。
下記は様々な思考の変化を促す型ですが、私自身、これを毎回使っているワケではなく、状況によって必要な型を使っているので、使えるものがあれば使う。くらいで大丈夫だと思います。
何よりも大切なのは、自分の中にある固定概念というフィルターを外して、検索意図を探っていくこと。
少し多いですが、こういうのもあるのか~くらいな気持ちで見て頂ければと思います。
- 否定と肯定
- 最高と最低
- 過去か現在か未来か(時間軸)
- 行動を逆から考えてみる
- 意味を反転させる
- 範囲を広く狭くする
- 現状維持か変化か
- 制限をしたらどうなるのか
- 上位概念、下位概念
- 意味が似ているものを探す
- まったく別の内容を掛け合わせてみる
- 軸をずらしてみる
- どのくらい欲しているのか欲求レベルで考える
- 習慣か非習慣か
- どういった人に助けてもらいたいか
- 心の距離を縮めたいと思っているか
- 一緒に共感する
- 受動的か能動的か
- ネガティブかポジティブか
- 不便か快適か
- 真実かウソか
- 価値か不満か
- 個人か大衆か
- 初めての事か経験済みか
- 「自分で」か「誰かに言われた」か
- 手間か楽か
- 男性?女性?での違いはあるか
- 年齢での違いはあるか
- 職業での違いはあるか
など、思考の方向性を変えれば、ユーザーさんの検索意図に対して、様々な角度から調べられますよね。
この方法だと、調べるというよりも、分析に近いかもしれません。
私もそうですが、どうしても自分が知っている範囲でしか物事が考えられなくなることがあるので、このような別方面の要素を組み込んでみて、自分イノベーションを行ったりしています。
それだけ検索意図を考えるのは難しいことも多いので、少しでも考える手段を多く持っているのがオススメです。
2. どんなタイミングで?(どのような状況で検索したのか)
手順の1番目で、ある程度はユーザーさんの検索意図を掴めたかもしれませんが、それだけでは足りない場合もあります。
もっともっとユーザーさんの立場を考えてみて、あなたの当事者意識を強めていきたいので、今度はどのようなタイミング(状況)で検索されたのか、ユーザーさんの行動や状況に焦点を当てて調べてみたいと思います。
場所は?
・室内か室外か
・社内か社外か
・外出先か自宅か
どんな時か?
・仕事中かプライベートか
・就寝前と就寝後か
・移動中か止まっているか
・空腹か満腹か
・午前か午後か深夜か
・一人か大勢か
・ゆっくりの時か急いでいる時か
何を使っているか?
・自分のスマホかパソコンか
・他人のスマホかパソコンか
など、私自身はとくに「仕事中かプライベート中」かを使ったりしていますが、その他はそんなに…。
しかし、項目としてもっておくだけで、何かの拍子に使える場合もあると思うので、書かせてもらいました。
3. その時の感情は?(どんな感情を持っていたのか)
3つ目はユーザーさんが検索した時に、どんな感情を抱いてキーワードを入力していたのかを考えます。
ここはかなり重要なポイント。
検索キーワードの多くは、ユーザーさんの感情が引き金となって検索されていることが多いからです。※ 例えば「ブログ 作り方」と入れれば、ブログの作り方が分からず不安なので調べた。と感情が必ず入っています。
ユーザーさんの感情を完全に理解することは難しいですが、知ろうとすることが検索意図へたどり着き、それがコンテンツの品質を高める原動力にもなるので、ぜひユーザーさんの感情面はしっかりと確認しておくのがオススメです。
喜
嬉しい
幸せ
安心
怒
怒り
嫌悪
苛立ち
哀
悲しみ
不安
恐怖
楽
楽しみ
期待
関心
他にもありますが、このような感情を抱いている可能性が高い。
先ほど見て頂いた検索意図4つの分類の「~したい」を思い出して頂きたいのですが、「~したい」は「~できない、できていない」の裏返しであり、私のこの考えから言えば、全てのキーワードには不安が組み込まれていることになります。
しかし、基本的に不安は組み込まれているけど、それぞれのキーワードで不安レベルが違ってくる。
例えば、
- 不安レベル1:ブログ 始め方
- 不安レベル2:ブログ アクセス 伸びない
- 不安レベル3:ブログ アクセス 急落
「始め方」ではそこまでの不安はありませんが、「アクセス 伸びない」はこの状況が継続して発生しているので不安指数も高い、そして「アクセス 急落」は突然のことでパニックになっているため不安指数が最も高い状況。
キーワードそれぞれに対して、さらにキーワードの連結の仕方によっても不安レベルは変わってきます。
もし、あなた自身が不安を抱えて検索行動を起こした場合、「そうなんすね~。」このような軽いノリの文章が入っていたら、ものすごく腹立たしくなりませんか?(私ならスワイプして即閉じます。)
的確な情報を最適な形で提供しないといけないため、検索意図を調べる行為は、ユーザーさんの心の状態も理解することと同じなんです。
ユーザーさんの感情指数が分かると、なぜ検索という行動を起こしたのか説明が付きやすくなり、これが検索意図にも繋がってくる。
そして、感情を理解すると、コンテンツの作り手側も想いが込めやすくなるので、言葉が変わり、文章が変わり、よりユーザーさんのためのコンテンツが出来上がります。
検索意図を深く知るためにも、コンテンツの品質を高めるためにも、感情への理解は非常に大事なポイントとなっています。
4. 何をしたいのか?(検索して何をしたかったのか)
4つ目までくると、最初に考えていた検索意図の仮説(推測)が、かなり具体的な形へ変わってきていると思います。
相手は誰なのか、どんな状況なのか、何を思っているか知り、キーワードを入力してまでユーザーさんが何をしたかったのかが、今は考えやすくなっている状態にもなっている。
「何をしたいのか」は、正直言えば検索キーワードだけあれば、なんとなく予想は立てられます。
検索:ブログ 書きたい
仮説:ブログの書き方を知ってアクセスを伸ばしたいんだな。
しかし、この仮説では、誰でもここまでたどり着けてしまい、Aさんも、Bさんも、Cさんもこの仮説でコンテンツを作ることで、似たり寄ったりにもなる。
こんなコンテンツだったら、作るまでもないですよね…だって作っても他の人も同じような内容を投稿しているなら、その中に埋もれてしまってユーザーさんに選んでもらえる確率は低くなってしまいます。
そのため、今まで検索意図を深く知るための手順を踏み、コンテンツの品質を高めることへ繋げていたんです。
検索:ブログ 書きたい
仮説:初心者さんだからブログの書き方が知りたいんだな、それならあれも必要だし、この情報も入れておいた方がいいな、最後には応援するメッセージも入れた方がいいよね。
このように、かなりホスピタリティ溢れるコンテンツが作れそうです。
ユーザーさんが「何」をしたいのか、それを完全に理解することは難しいですが、まったくの0%ということはなく、様々な情報を色々な角度から見て、ユーザーさんの検索意図を考えることで、なんとなく分かってきます。
「分かったつもり」だとしても大丈夫です。
この仮説を元に作ったコンテンツで、アクセスが上がらなかったら、検索意図にズレがあったと思って、またやり直せばいいんです。
時代や状況によっても、ユーザーさんの検索意図は変わってくるため、あとで調整ありきで考えて頂ければと思います。
5. 必要な情報を手にいれたらどうなる?(目的が達成されたら何が起こるのか)
最後に、検索したキーワードの悩みが解決したら、ユーザーさんがどうなるのかを考えてみたいと思います。
例えば、初心者ブロガーさんが、ブログの書き方に不安を持ち、その不安を解決できる情報が見つかった結果、この後はどうしたいと思うのか。
- 1つ目 別のキーワードで探し出す
- 2つ目 書き方のもっと上級編を目指したい気持ちが芽生えた
- 3つ目 見て満足して終わり
次の行動は色々考えられますが、あなたがユーザーさんの検索意図を把握し、それに対して的確なコンテンツを届けられた場合はどうでしょうか。
もしかしたら、コンテンツを作ってくれたあなたへの信頼が芽生え、あなたからもっと学びたいと思ってくれるかもしれません。
また、ユーザーさんが取るであろう次のアクションを予測し、それに対して最適な提案(メルマガ、商品販売、サービス加入など)をしてあげると、受け入れてくれる可能性が高い可能性もあります。
最終的に、ユーザーさんの次の行動まで予測しておけば、あなたが本来目的にしていたマネタイズへと繋がっていく。
検索意図を調べるということは、あなたが本来目的にしていた道へ繋がるため、検索意図と一緒に、ユーザーさんの次の行動まで考えておけると、オウンドメディアの成果も高くなることを、覚えて頂けると嬉しいです。
ユーザーの検索意図をチェックする方法
検索意図が大きくズレていると、せっかくがんばって作成したあなたのコンテンツが、見てもらえない場合も。
コンテンツを作る前までに、色々検索意図を調べ上げているとは思いますが、それでも不安はありますよね。
その場合、簡単に検索意図をチェックできる方法を使ってみて、完全ではないですが答え合わせをしておくのがオススメです。
他の上位記事を確認して答え合わせをしてみる
ユーザーさんの検索意図を調べるために、色々考えたり時間を使っているので、失敗はしたくないですよね。
失敗を回避するためには、検索意図の方向性が間違っていないか、検索上位の記事を調査して確認をしてみるのがオススメ。
検証上位に入っているのは、ユーザーさんにも、Googleにも評価をされているから。
つまり、検索意図に沿ったコンテンツが作られている証拠でもあるので、ライバルのコンテンツを確認してみるのです。
「最初から、これをすればよかったんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、簡単に手に入った情報と、自分自身で考えて考えて思考を重ねて見つけた情報では、情報の精度や密度がまったく違います。
情報に使われるのか、情報を使うのか。
ユーザーさんやGoogleが求めているのは、オリジナリティがあり、専門的であるほかに、コンテンツの作り手側がどうしてこのコンテンツをユーザーさんに届けたいのか、このような信念や想いを感じる情報なども必要だと私は思っています。
そうでなければ、世界中で大量に作られていくコンテンツの中から、選んでもらえない。
だからこそ、自分でなるべく情報を集めて、ユーザーさんの理解に努めて、誠心誠意コンテンツを作っていく必要があるんです。
…少し話が反れましたが、他の検索上位の記事を見てもらって、どんな構成かを確認してみてください。
ノウハウなどの情報系
→知識が網羅的に掲載されている記事(例:~とは)
やり方などのHowto系
→やり方や手順などを説明している記事(例:レシピ、作り方)
最新情報などのニュース系
→最新情報が入っている記事(例:2020年度、最新、発表)
感情や思想などの感覚系
→書き手の考えや感情など感覚的な内容が多い記事(例:〇〇はこう思う)
大きく分けていますが、あなた自身が調べたユーザーさんの検索意図と、実際にユーザーさんに求められているコンテンツで比較をしてみる。
もし調べた内容が、今現在ユーザーさんに求められている記事からズレていた場合、改めて調べ直すか、ズレを微調整をして、コンテンツを作れるよう準備します。
この他にも、~系の記事はたくさんあるので、答え合わせではないですが、参考としてライバルコンテンツを確認しておきましょう。
問いかけ次第で検索意図の方向性が変わってくる
ユーザーさんの検索意図を調べるために、キーワードに対して様々な問いかけをすると思います。
こうだったのかな?そう思ったのかな?など、様々な視点や解釈から、検索意図を調べていきますが、その問いかけ次第で調べられる内容が変わってくるんです。
例えば「ブログ 辞めた」というキーワードの場合、
なぜ辞めたの?
→「ブログを書くのが飽きたから」という回答を想定できます。
しかし「辞めた」を「飽きた」に変えてみると、
なぜ飽きたの?
→「すでに数百万稼ぐブロガーさんがいて無理だと思った」という回答が想定できます。
辞めたというキーワードから、それぞれ違う観点で問いかけをすると、別々の回答が想定できました。
もし、辞めた理由だけで調べようと思った場合、表面的なユーザーさんの意識にしか触れることができていないので、検索意図としては不十分。
「ブログ 辞めた」のキーワードだけで、飽きたことまで発想が向けばいいですが、なかなか難しいですよね。
このパターンで言えば、自分自身がユーザーの立場になって推測するの段階で、深掘りできていない事になるため、改めて4~5回の「なぜ」を繰り返して、検索意図への意識の幅を広げ直しましょう。
5W1Hなどのフレームワークを使ってみる
5W1Hは思考を助けてくれる有名なフレームワークですよね。
Who(だれが検索したのか)
When(いつ検索したのか?)
Where(どこで検索したのか?)
What(なにを検索したのか)
Why(なぜ検索したのか?)
How(どうやって検索したのか)
この順番に当てはめてみます。
Who → メディア管理者が
When → 仕事中に
Where → 会社のデスクで
What → アクセスアップの方法を
Why → PVが上がらなくて悩んでいたから
How → 「メディア アクセスアップ」で検索した
なぜの部分が重要なのですが、その前段階の、誰が?いつ?どこで?何を?も含めて、すんなり文脈が通っていれば、検索意図に近づいている証拠。
かなり簡単なチェックですが、シンプルだからこそ分かりやすくていいですよね。
もし、検索意図のズレを気にしている場合は、5W1Hを使って確認をしてみましょう。
最後に。
検索意図を調べるのは、一朝一夕ではできないため、時間がかかるかもしれません。
しかし、理解しようとして、ユーザーさんに誠心誠意向き合ったあなたであれば、100%以上満足してもらえるコンテンツが作れるはず。
まとめとして、
- 検索意図を調べるためには共感が必要
- 順序良く調べることで理解が深まる
- 調べたら答え合わせをしてみる
最初は手探りかもしれませんが、慣れるとユーザーさんの検索意図を考えられる思考が手に入るので、少しずつ慣れていってもらえると嬉しいです。