時代遅れにならないための「アンラーニング」とは? 基礎知識から実践方法まで徹底解説

  • | 公開 2023年04月10日
時代遅れにならないための「アンラーニング」とは? 基礎知識から実践方法まで徹底解説

いつも見て頂きありがとうございます!資料サービス「エンプレス」の編集部です。時代に合わせて柔軟に対応していきたいならアンラーニングを始めましょう。「まだ若いから大丈夫!」そんな油断は禁物。私と一緒に実践してみませんか?

あなたは「時代遅れ」と言われたことがありますか?

新型コロナウイルスの流行をはじめ、テクノロジーの進化や経済環境の変化により、今世界全体で社会の仕組みが大きく変わろうとしています。

そんな世の中で、時代遅れにならないために取り入れていきたいのが「アンラーニング」です。

今回は、変化の激しい時代を生き抜くために必要な「アンラーニング」の意味や実践方法を解説します!

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アンラーニングとは

アンラーニング(unlearning)とは、「学習棄却」や「学びほぐし」を意味します。

今まで学んできた知識や価値観を手放し、新しく学び直すことです。

知識や価値観だけでなく固定観念や過去の成功体験をも手放し、その代わりに時代に合った新しい知識や価値観を取り込んでいきます。

リスキリングとリカレントとの違い

似たような言葉で、「リスキリング」と「リカレント」という言葉があります。

アンラーニング、リスキリング、リカレントはすべて、個人の能力やスキルを向上させることを目的としている点で共通していますが、そのフローに違いがあります。

リスキリング

リスキリングとは、キャリアアップの目的で新たにスキルや資格を身につけること。

従業員が時代の変化や技術の進化に対応するため企業が主体となって学習環境を整えたりサポートします。

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【基礎知識】「リスキリング」は知っていますか?意味と目的を徹底解説

リカレント

リカレントとは、社会に出てからもう一度「学び直す」ことです。

仕事にかかわらず個人が学びたいと思ったことを学習しなおすことなので、仕事に基づいた学び直しのリスキリングとは異なります。

「re(再び)」「current(流れ)」という言葉の通り、学生時代のような学びの流れに戻るという意味で、社会人になってから大学に通い直すことはリカレントです。

アンラーニングの必要性

新しいものを手に入れるためには、古いものを手放さなくてはなりません。

しかし、物であろうと思い出であろうと、自分が気に入っているものはなかなか手放せないですよね。

ここではアンラーニングの目的をより理解しやすくするために、あなたを”バブル世代を生きた50代の主婦”と仮定して説明していこうと思います!

知識や価値観の衣替え

あなたは今、50代の主婦です。クローゼットの中には、あなたがバブル時代に着ていたきらびやかな洋服たちがたくさん眠っています。

その横には50代になってから購入した、シンプルで年相応な洋服たち。

小さなクローゼットには洋服がパンパンに入っていて、あなたは毎日そこからせっせと服を取り出しています。

きらびやかな洋服を着て出かけることは今後ないかもしれませんが、もう必要のないものだとしても思い出とともにとっておきたいものってありますよね。

でも、思い切って捨ててみたらクローゼットが広くなって洋服が取り出しやすくなるかもしれません。

それだけではなく、今ある”シンプルで年相応な洋服たち”にも目がいくようになり、もっと洗練されたものを選ぶようになるかもしれないですよね。

アンラーニングでいう「古い知識や過去の成功体験」はここでいう「きらびやかな洋服たち」にあたります。

自分が今まで労力をかけて積み上げてきた知識や華やかな成功体験というのはなかなか手放しにくいもの。

しかし、それらを大切に抱えていても「時代遅れ」と言われてしまうだけかも。

思い切って手放してみたら、”新しい何か”が手に入る気がしませんか?

時代遅れからの脱却

私自身、学生時代によく褒められたメイクを社会人になってからも続けていたら「そのメイク、顔に合ってないよ!」と友人から指摘を受けたことがあります。

学生時代の私にはぴったりのメイクでしたが、歳や時代に合わせてアップデートする必要があったんだなとそのときに感じました。

その後は、今まで似合うと思っていたメイク道具をすべて捨て、専門家にメイクを教えてもらったりして、自分の中に新しい知識がどんどん蓄積されていきました。

あの時の指摘がなければ、今でも気が付かずに歳不相応で時代遅れなメイクをしていたかもしれません……。※メイクやファッションは個人の自由だと思っております。あくまで私の体験談として掲載させていただきます。

このようにアンラーニングの目的は、時代遅れの知識を手放して新しい知識を取り込むことで、スキルアップや自身の成長を促すことです。

自分の中で気に入っていた知識や価値観、固定概念、それはもう時代にそぐわない不必要な知識や価値観かもしれません。

それらを手放すことで、水分を含んだスポンジをギュッと絞ったときのように、新しい知識(水分)をグングン吸収できるようになります。

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アンラーニングが注目されている背景

VUCA時代に必要なアンラーニング

アンラーニングが注目されている背景を説明するために、まずはVUCAという言葉を説明していきます。

VUCA(ブーカ)という言葉をご存知でしょうか?

VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を並べた言葉で、先行きが不透明で、将来の予測が困難な状況を指します。

近年でいう新型コロナウイルスの影響や産業構造の変化により、現代は「VUCA時代」とよばれています。

そんなVUCA時代に求められるのが「情報収集力」と「柔軟な適応力」です。

1つずつみていきましょう。

情報の取捨選択力

情報過多の時代に求められるのが、情報の取捨選択力。

情報の取捨選択力とは、大量に存在する情報から必要な情報を選び、それ以外の情報を捨てることができる能力のことです。

VUCA時代おいては、SNSなどで瞬時に大量の情報が共有されるため、その中から本当に必要な情報を見つける力が必要とされます。

様々な情報源から入手する情報の中から、正確で信頼できる情報を抽出するためには、自ら情報収集に取り組み、時には批判的に考えることが大切です。

柔軟な適応力

柔軟な適応力とは、新しい状況や環境に対して素早く適応し、必要な対応をとれる力のことです。

VUCA時代には「常識」だと思っていたものが「非常識」に、「非常識」だと思っていたものが「常識」になることがあります。

例えば新型コロナウイルスの影響によるマスクの着用。

マスクが品切れになり、政府から布マスクが配られる未来は、きっと想像もしませんでしたよね。

企業の面接や学校行事ではマスクを外して顔を見せることが「常識」とされていましたが、コロナ禍でそんなことをしたら非難の的かもしれません。

このように、今まで積み上げてきた価値観や固定概念、自分の中の常識が一気に覆されるのです。

そのためには、時代に適応できる柔軟な思考を身につけなければなりません。

アンラーニングをしないとどうなるか

アンラーニングをしないとどうなるのでしょうか?

個人と企業にわけてみていきましょう!

個人:成長できなくなる

アンラーニングをしないと、時代の変化についていけなくなります。

時代の変化についていけなくなるとどうなるでしょうか?

周りの人たちと差がついてしまうだけでなく、歳を重ねる度に新しい価値観や知識に対しての抵抗が強くなっていきます。

何に対しても「最近の若者は……」と口にする”頑固な人”を想像するとわかりやすいかもしれません。

個人がアンラーニングをすると?

アンラーニングをすると、既存の価値観や知識にとらわれず、新しい情報や価値観を柔軟に受け入れられるようになります。

固定観念という枠組みから解放されることによって、新しいアイデアや革新的なアプローチを見出せるようになるでしょう。

企業:衰退していく

アンラーニングをしない企業は、一言でいうと衰退していきます。

時代に合わない事業やサービスを提供し続けることになり、競合が現れた場合にも市場で生き残ることが困難になるでしょう。

また、従業員も最新のスキルや知識を身につけることができず、採用難や人材流出のリスクも高まります。

その結果、業績が悪化し、経営過程で深刻な課題を抱えることになることも……。

企業がアンラーニングすると?

逆に、アンラーニングを活用した企業は、時代の変化に対応した優れたビジネスモデルやサービスを生み出すことができるため、市場競争で優位に立つことができます。

また、最新の知識やスキルを身につけるための教育プログラムを提供することで、優秀な人材を獲得することができ、業績も伸びていくでしょう。

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アンラーニングの実践方法

ここまで読んだあなたはきっと「アンラーニングをしなきゃ……!」と思ってくれているはず。

では実際にアンラーニングはどのようにしておこなえば良いのでしょうか?

アンラーニングの手順

①自分の価値観や過去の成功体験を書き出す

まずは、自分が気に入っている価値観や知識、過去の成功体験をすべて書き出してみてください。

<例> 接客業の女性

  • 接客は愛嬌がすべて
  • 愛嬌がよければ大体許される
  • 接客の評価で表彰されたことがある
  • 後輩に好かれているetc…

②批判的に見直して整理する

書き出したものが時代に合っているか、本当に必要かを見直します。

もし、ここに書かれていることがすべて正反対だったら、自分はどうするかを考えてみてください。

そして必要がないと判断したものは今まで大切にしてきたものであったとしても一旦手放してみましょう。

この際気を付けたいのが、自分の価値基準で判断しないこと。

客観的な事実や時代背景をもとに判断していきましょう。

今までのあなたには無かった新しい視点や知識を得るために、外部の人や情報を積極的に取り入れることが必要です。

③整理したあとの自分を見つめ直す

大切にしてきた価値観や知識を手放すと、新鮮な考え方ができるようになります。

例えば「接客は愛嬌がすべて」と考えていた人が「接客は愛嬌だけがすべてではない」と考えられるようになると「じゃあ愛嬌以外に何が必要なんだろう?」と思考が広がっていきます。

「愛嬌よりもミスなくこなすことが大切」、「愛嬌も大切だけど愛嬌が良すぎるとお客さんに付け入られるかもしれない」など、新たな課題や思わぬリスクにも気付けるかもしれませんね。

④取捨選択をする

最後に、残すべきものとアップデートするものを取捨選択しましょう。

アンラーニングしたからといって、全ての知識や経験を手放す必要はありません。

時代にあわせて少しずつアップデートしていけば大丈夫です。

アンラーニングで大切なのは、その後の学びにつなげること。

今取捨選択したものがこれからも価値のあるものだとは限らないため、継続的にアンラーニングを行ってアップデートすることを意識しましょう。

アンラーニングをする上でのポイント

後悔に結び付けない

アンラーニングで自分を見つめ直すと「この経験は必要なかったかも」「自分の価値観は間違っていたかもしれない……」と、ネガティブな感情に陥ることがあります。

アンラーニングは”今”を基準に必要な価値観や経験を取捨選択することなので、”過去”を振り返って反省や後悔することとは切り離して考えましょう。

一時的なパフォーマンス低下を気にしない

新しい価値観や方法を取り入れると、慣れるまで時間がかかります。

例えば今まで電話で顧客対応をしていた営業マンがすべてメールで対応するようになったら、文章作成やこまめなメールチェックなどの慣れない業務に躓いて、効率が悪くなるかもしれませんよね。

そんな時は昔のやり方に戻したくなる気持ちをぐっとこらえて、慣れるまでコツコツと続けてみましょう。

一度にすべてを変えようとしない

アンラーニングをして一度に多くのことを変えようとすると、抵抗感が強くなり継続できなくなることも。

スモールステップを踏み、小さなことから少しずつ変えていくようにしましょう。

真面目な人ほどアンラーニングをしよう!

実は真面目な人ほどアンラーニングが苦手です。

なぜなら、今まで積み上げた知識や経験がある上に、自分の価値観を大切にする傾向があるからです。

そういう人ほど「せっかく今まで頑張ってきたのに……!」という思いから、自分の持っているものをなかなか手放せなくなります。

真面目な人ほどアンラーニングをこまめに行い、アップデートへのハードルを低くすることが大切かもしれません。

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アンラーニングのメリット・デメリット

メリット

新しい発想を生み出せる

アンラーニングの1番のメリットは固定観念を打破できること。

今まで自分が大切にしてきた常識や固定観念に縛られなくなると、既存の価値観からは出てこなかった新しい発想を生み出せるようになります。

時代の流れに対応できるようになる

時代や状況の変化にすぐ対応できるようになります。

アンラーニングで取捨選択やアップデートに慣れていくと、時代の変化に合わせていくことが苦痛ではなくなるでしょう。

業務の効率アップ

アンラーニングの極意は「慣れていることに疑いをもつこと」。

無意識に行っていることやなんとなくの慣習に対して疑問を抱けるようになれば、その分本当に必要な業務に時間をあてられるかもしれません。

業務の効率が良くなり、生産性もアップします。

デメリット

モチベーションの低下

アンラーニングがうまくいかないと、自分自身の信念や方向性に迷いが生じ、混乱する可能性があります。

また、自己判断力や批判的思考力を必要とするため、それらが不足している人にとっては難しい作業となることも。

時間と労力がかかる

アンラーニングでは、最新の情報を集めてそれが必要かどうかを精査していく必要があります。

また、自分自身の価値観を俯瞰的に見つめ直したり、時には他人の意見を参考にしたりと労力もかかります。

企業でアンラーニングを導入するポイント

企業でアンラーニングを取り入れるメリットはたくさんあります。

柔軟性のある考え方やアプローチが身につくだけでなく、ルールや規制に縛られず新しい発想やアイデアが生まれやすくなります。

アンラーニングを導入することで、企業はより柔軟で創造力豊かな「変化に強い企業」に成長していけます。

企業でアンラーニングを取り入れる際は、以下のポイントに気を付けましょう!

個人ではなくグループで行う

アンラーニングを実践するときは個人ではなくグループで行うようにしましょう。

個人で行うと方向性にバラつきが出てしまうだけでなく、保守的な企業であれば人数が多ければ多いほど社内変化に繋げていけるからです。

すべてを変えるのではなく、日常業務の優先順位や重要度を整理するなど、少しずつ見直していくのがおすすめです。

ベテラン社員ほどしっかりフォローを

ベテラン社員や年配の人ほどアンラーニングはしんどい作業となります。

慣れ親しんだやり方を変えることに抵抗があったり、新しい価値観を受け入れること時間を要するでしょう。

一時的にパフォーマンスが落ちたりモチベーションが下がってしまった場合は、周りの社員がしっかりとフォローしていく必要があります。

アンラーニング実施時には社員のメンタル面への配慮も大切です。

おわりに

忘れないでほしいのが、手放したとしても「学んだ事実」「成功した事実」「思い出」は消えないということ。

あなたがしてきたことが無駄になるのではなく、スキルアップや自身の成長に繋がる一歩として、過去の栄光や成功体験、古い知識を手放すことが必要なんです。

四角い頭を丸くする感覚で、アンラーニングに取り組んでみてくださいね。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!

慣れ親しんだものを手放すって結構大変なことですよね。私もアンラーニングを心がけながら、フレッシュな気持ちで歳を重ねていきたいです!
エンプレス編集部(@pl_enpreth)

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