無料のオンラインストレージMEGAとは?使い方や安全性

  • | 公開 2021年05月21日
SaaS
無料のオンラインストレージMEGAとは?使い方や安全性

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。MEGAの使い方から料金、メリット・デメリットなどまとめたので、使い始める前に見て頂くのがオススメです。

「月額費用は払いたくないけど、容量が多いストレージサービスは使いたい…。」

個人・法人どちらもですが、場所にこだわらずインターネットが繋がれば、どこでもデータのやり取りできる環境が求められていますよね。

パソコンでもスマートフォンでも、わざわざUSBや外付けハードディスクを持ち歩かずとも、いつでもデータの取り出しや格納できると便利です。

オンラインストレージ(クラウドストレージ)で有名なGoogleDrive・OneDrive・DropBoxなどは便利ですが、無料の範囲で使える容量が小さい…。

そのため、使いやすく容量が最初から50GBも使えるオンラインストレージのMEGAについて使い方をまとめたので、容量不足でお悩みの場合は見て頂けると嬉しいです。

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オンラインストレージMEGAとは?

MEGAとは、データの格納・取り出し、チャット・ビデオ通話、複数人での共有を、暗号化によるプライバシーが強化された安心の状態で、簡単に使えるクラウドサービスです。

自らプライバシーカンパニーを名乗っており、その安心・安全性から2021年5月21日の段階で2.2億人以上のユーザー数、さらにファイルは990億もの数がアップロードされ、世界的に使われています。数値参考:MEGA公式ホームページの「ご登録済みユーザー数」と「アップロードされたファイル数」の数値

一番の魅力としては、最初から50GB分のストレージ(容量)が提供されていることであり、単純計算したら5MGの写真が10,000枚入る計算に。参考:1GBは1,000MB、50GBは50,000MBになる。

データをわざわざ持ち歩かなくても、MEGAを使えばいつでもどこでも取り出せて、アップロードできるため今の時代には無くてはならない存在です。

MEGAの登録手順

アカウント登録から使い始めまで、非常に簡単で、時間に換算すれば5分あれば済みますが、簡単ではあるものの流れが分からず不安な場合は、一度手順を見て頂くのがオススメです。

1. 名前・アドレス・パスワードを入力

まず初めに、名前・メールアドレス・パスワードの3種類を入力しますが、事前の入力はこれだけで済むため、非常に簡単です。その他プライベートなことは一切入力の必要はありません。

2. 自動返信メールが届き、メールアドレスの有効確認

入力したメールアドレスに対して「MEGAのメール確認が必要です」と題名の付いた、自動返信メールが送られてきます。本文の中に「自分のメールを検証する」ボタンがあるため、クリックして確認画面へ移動します。

3. アカウントの確認画面で再度パスワード入力

アカウント確認の画面が開いたら、初回に入れたパスワードを再度入れ直します。MEGAはパスワードが何よりも大事なので、改めて入力して重要性を意識できるようにしているのかと思います。

4. 秘密公開鍵を作成

再度パスワードを入力後、一瞬だけ「秘密公開鍵を作成」画面がでて消えます。(消えても問題ありません)

5. アカウントのタイプを選択

アカウントタイプの選択画面が出てくるため、「個人」か「ビジネス」かどちらのタイプかを選びます。「個人」を選んだ後は容量を「無料ストレージ」で設定します。

6. デスクトップアプリのダウンロード画面

デスクトップ版のアプリをダウンロードしませんか?とメッセージが出てきますが、ダウンロードしなくても使えるため、一旦はダウンロードせず進めます。

デスクトップアプリをダウンロードすると、利用できる容量が増えますが、あとでも追加できるのでこの時点で行う必要はありません。

7. 回復キーのダウンロード画面

万が一パスワードを忘れてしまった場合に必要な回復キーが表示されますので、必ずテキストをダウンロードするか、メモとして残しておきましょう。

このタイミングでダウンロードしなくても、登録完了メールや管理画面上で改めてダウンロードできますので安心してくださいね。

  

8. クッキーの受け入れ設定

最後にクッキーの受け入れ設定を承認してアカウント登録は終わりです。MEGAはクッキーを利用してサービス提供しているため、必ずクッキーを受け入れる必要があります。

補足

MEGAは設定パスワードを利用した暗号化によって、プライバシーを強化しているため、パスワードの紛失・忘れは=利用不可を意味しています。

そのため、ログアウトするタイミングで毎回「パスワードを覚えていますか?」画面が表示されて、パスワードを覚えているか確認される。

このくらいパスワードの重要性が高いため、設定したパスワード&回復キーは必ずメモに残すなり無くさないようにしましょう。

セキュリティが強い分、パスワード忘れはデータが消えると思ってください…。

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MEGAの料金プラン

無料で使えるMEGAですが、有料プランにすると色々できることが増えたり、使える容量を拡張することができます。

個人プラン・ビジネスプランの二つがあるので、無料の範囲では物足りなくなってきたり、容量を増やしたい場合の参考として各プラン料金も確認しておきましょう。

MEGAの個人プランの料金表出典:プランと価格-MEGA(https://mega.io/pro)
種類プラン料金容量
個人無料¥050GB~(基本は15GB)
Pro Lite¥662*400GB
Pro I¥1,326*2TB
Pro II¥2,652*8TB
Pro III¥3,979*16TB
※ 値段は2021年5月21日時点のもの。タイミングによって値段が変わるため、正式金額は最新情報をご確認ください。
MEGAのビジネスプランの料金表出典:プランと価格-MEGA(https://mega.io/pro)
種類プラン料金容量
ビジネスBusiness€10.00ユーザー/月15TB

個人プランで1年間のProプランを購入すると、2か月間無料になるようです。

有料プランにすると400GBにもなるので、かなり増えるため何にでも使えそうですね。

無料50GBのカラクリ(達成プログラム)

アカウント登録と同時に50GB分のストレージ(容量)を受け取れますが、注意すべきことがあります。

それは、基本が15GBで登録ボーナスによって50GBになっていること。

50GB=無料の基本容量15GB + アカウントご登録ボーナス35GB(30日間)

最初から50GBだと思い、ガンガン使っていると30日後には追加した35GB分が使えなくなるので、必然的に辞めないといけないか、有料プランへアップグレードする必要性が出てきてしまいます。

しかし、さらに無料枠が追加できる仕様となっており、

MEGAsyncのインストール   20GB(有効期限180日)
モバイルアプリのインストール 15GB(有効期限180日)
友人をMEGAに招待      10GB(有効期限365日)

MEGAの容量追加の方法①MEGAの容量追加の方法②出典:MEGA(https://mega.io/)

ユーザー側の行動によっては容量が追加できるので、特定行動を起こした場合はしばらく使うこともできますが、結果的に有効期限が過ぎてしまえば容量の関係で有料プランへの必要性が出てくるため注意が必要です。

この一連の流れをMEGAでは「達成プログラム」と称しており、MEGA側が指定した条件を満たすことで、さらに利用範囲が広がる仕組みがとられており、期間が過ぎれば容量は減ります。このようにプロダクト自身が営業・マーケティング機能を持った進め方をProduct-Led Growthと呼びます。

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MEGAの特徴

MEGAの利用を考えているあなたに、知ってほしい特徴がいくつかあります。

クラウドにデータが保存されるため「大丈夫?」「心配だな…」と不安もあるかと思うので、使う側として安心して使える情報をまとめました。

① ファイル・チャットも全て暗号化(エンドツーエンド)

エンドツーエンドとは、通信途中で暗号化・複合化を行い、第三者も介入できない、二者間のみがやり取りできる暗号化の方式です。

ユーザー側が制御できる形で、ファイルのアップロード・ダウンロード、チャット・ビデオ通話ができるため、プライバシーが守られた状態で利用できます。

チャットに関しては、送信履歴を簡単に一括削除ができ、さらには履歴の消去機能を使えば、設定した日付で送信履歴が削除される仕組み。

② パスワードと連動した超強力なプライバシー管理

エンドツーエンドの仕組みを取り入れているため、提供会社であるMEGA側も、あなたのデータにアクセスできない仕様になっています。

MEGA上のデータは全て、最初に設定するパスワードを利用した暗号化を行い、他の人がデータにアクセスできないようになっている。

改ざんリスク、漏洩リスクを限りなく低い環境にしてくれているため、世界で2億人以上に愛されているオンラインストレージサービスです。

③ ファイルアップロード、チャット、ビデオ通話、複数人への共有

通常のオンラインストレージ(クラウドストレージ)サービスとは異なり、データのアップロード・共有だけではなく、チャット・ビデオ通話、アカウントがないユーザーに対しての共有機能もあります。

別々のサービスを使わずとも、MEGAで一括してオンライン上のやり取りが完結できるため、非常に便利なツールです。

④ 会員ではないユーザーにも簡単に共有可能

アカウントを持っていない人に対しても、簡単に情報のやり取りが行えるよう、各種共有機能が付けられています。

基本は暗号化されたリンク共有によって連携できますが、Pro版(有料プラン)にすると、リンクの有効期限・パスワード保護なども仕様として追加されるため、さらに安全に利用が可能。

知り合いを追加したり、ユーザー間同士の繋がりから広げやすい仕組みがあります。

⑤ 重複防止機能がある

すでにアップロードしているファイル・フォルダの名前と同じ名前のデータをアップロードしようとした場合、きちんとアラートを出してくれます。

  • アップロードと更新
  • アップロードしない
  • アップロードして名前を変更する

いずれかで対応することになるので、万が一間違えてアップロードしてしまっても対応ができます。

⑥ 大容量のストレージが利用可能(他社と比較して)

登録したと同時に50GBもの容量が使えるため、他のオンラインストレージサービスと比較しても、各段に多い容量です。

条件付きですが、ストレージサービスを検討している場合は、アカウント登録も簡単なので一度使って頂くのがオススメです。

⑦パソコン、スマートフォン、デバイス問わず利用可能

ブラウザ、パソコンのアプリ、モバイルのアプリなど、場所関係なくいつでも接続でき、必要なデータのアップロードと取り出しが行えます。※ モバイルは、iphone・Androidのアプリがあります。

場所の制約が無くなることで、利用者の自由度が格段に広がりました。

⑧ デバイスと同期をして自動的にバックアップ

デスクトップアプリを使えば、Windows・Mac・Linuxなど、どのプラットフォーム間でも、MEGAとの同期が可能であり、自動的なバックアップが可能。

また、万が一削除してしまったデータでも、パソコンとMEGAアプリで繋いでおけば復元もできます。

⑨ ユーザー紹介&登録による収益の20%の受け取り

SaaSとしては珍しく、ユーザーの広がりを増やすために、紹介ボーナスが仕組みとして整っています。

知り合いへ紹介し、その方が登録(有料プラン)すると、収益の20%を得ることができ、MEGA内で稼ぐことも可能。

ユーザー数拡大の仕組みがたくさんあるため、2億人以上ものユーザー登録があるのかと思います。

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オンラインストレージサービスの容量比較表

MEGAは最初から50GBと大容量で使えますが、MEGA以外にも様々なストレージサービスがあるので、他社がどのくらいの無料容量になっているのか、比較表を見てみたいと思います。

下記はすべて「個人利用」の範囲に限定した容量です。

ストレージサービス容量備考
Google Drive15GB-
box10GB-
AmazonDrive5GBプライム会員の場合は写真は容量無制限
OneDrive5GB-
Drop Box2GB-
EVERNOTE60MB月間
firestorage無制限1ファイルの最大アップロードサイズ2GiB
MEGA50GB条件有り
※ 2021年5月21日時点

他の無料ストレージサービスは容量が小さい場合が多いようです。

MEGAは、条件があるものの容量としては無料の範囲でかなり使えるためオススメです。

MEGAはどんな人に使われているの?

MEGAを利用している業界と役職の一例出典:プランと価格 - MEGA(https://mega.nz/pro)

簡単に使えて大容量はもちろんのこと、プライバシー管理が非常に強力なので、様々な業種でMEGAは使われています。

  • クリエイティブ系
  • 金融系
  • 政府系
  • 教育系
  • 人事系
  • 営業系
  • IT系
  • マーケティング系

これはほんの一例で、たくさんの業種・役職の人に使われています。

エンドツーエンド暗号化(第三者が介入できない仕様)のおかげで、プライバシーが守られているため、安心して使えるからこそですね。

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MEGAのメリット・デメリット

MEGAはメリットも多いですが、あなたにとって不都合なデメリットも存在しています。

改めてメリットを確認するのと、デメリットも理解した上でMEGAを使えると、より安心できるかと思います。

メリット

・最初から大容量の50GBも使える
・やり方次第で50GB以上にも増やせる
・プライバシー管理が強固で安心して使える
・共有機能によりアカウントがない人とも連携できる
・履歴管理など付属する機能が便利
・ユーザー自身で履歴や情報の削除が行える
・ストレージだけでなくチャット、ビデオ通話もできる

MEGAのメリットを並べてみましたが、十分なくらいの機能が無料で使えます。

特に、プライバシー管理への意識が強く、エンドツーエンドの仕組みでMEGA自身もユーザーさんのデータを見ることはできません。

ここまで徹底的な意識であれば、安心して使えるのも納得です。

ストレージサービスは終了されることが増えてきた

今もたくさんのストレージサービスは存在していますが、中には途中で停止に追い込まれてしまったり、事業の見直しで終了したものもあります。

Yahoo!ボックス 2020年9月1日~
→ 事業見直しによるアップロード不可

宅ふぁいる便   2020年3月31日
→ 事業見直しによるサービス終了

Yahoo!は日本でも最大手のネット会社であるものの、事業の見直しによってサービスの一部が停止してしまいました…。

オンラインに強い会社でも、このようなことが起こるため、現在運用が続けられているストレージサービスも、いつ終わるか分かりません。

しかし、その点で言えばMEGAは世界で2億人以上に使われているため、利用者の多さにより継続性の高さがあると言えます。

デメリット

・重複したデータはMEGA側で削除される場合がある(規約:9)
・一人で複数アカウントを作ることは禁止されている(規約:15)
・3か月以上利用されていないと停止処理される場合がある(規約:33-3)
・登録メアドで連絡が付かない場合は停止処理される場合がある(規約:33-4)
・パスワード(回復キー)を紛失すると一切ログインできない
・会社として利用したい場合は情シスのNGが出ると使えない
・ボーナス的にGBが増やされているためずっと50GB使えるわけではない

2021年5月21日時点の規約を翻訳して確認してみましたが、予め注意しておきたいポイントがいくつもありました。

また、月額費用を払わず大容量のストレージサービスを求めているあなたにとっては、ボーナス的にGBが増えている部分が懸念点かもしれませんね。

本来はずっと使い続けたいですが、ボーナス的に増えているGBは有効期限が過ぎてしまえば減ってしまうため、使い方は注意しなければいけません。

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MEGAの使い方(活用シーン別)

MEGAを実際に使う場合、どんな使い方ができるのか。

使い方をイメージしやすいように、何がどのくらいアップロードできるのかシミュレーションしてみます。

想定:50GB分が使える

写真1枚約5MG
→ 約10,000ファイルが格納できる

Excel 3シートくらい約2MB
→ 約25,000ファイルが格納できる

パワーポイント20スライドくらい約1MB
→ 約50,000ファイルが格納できる

画像データ1枚50KB
→ 約1,000,000枚が格納できる

ワード5ページくらい約20KB
→ 約2,500,000ファイルが格納できる

アップロードするデータ容量に換算してシミュレーションしてみましたが、かなりの数がストレージに格納できますね。

仮に、ボーナス的に増えている追加のGBが無かったとしても、基本の15GB分で十分に使えそうです。

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最後に。

容量が少ないパソコンだったり、月額としては払いたくないけど容量が大きいストレージサービスが使いたい場合、MEGAはとってもお得に使えます。

あなたの使い方次第では、容量をさらに増やすこともできますので、一度検討の候補として頂くのもいいかもしれません。

オンラインストレージサービス、無料で使える範囲は小さいものが多いですが、MEGAは最初から50GBも使えるためオススメです。

著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は資料サービス「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツの制作から運用、100社以上のお客様支援を実施。そこで得たノウハウをコラムとして投稿中。
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