導入したいけど、いくらなの?チャットボットの料金相場【早見表あり】

  • | 公開 2020年12月29日
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導入したいけど、いくらなの?チャットボットの料金相場【早見表あり】

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。AIや自動応答が可能なチャットボットを開発している26サービスを調べた結果、相場は75,000円前後(最小プランの平均)となりました。

チャットボットとは、人が介在しなくても、質問された内容に対してAIを駆使して返答を出したり、予め設定した返答を自動的に出して、コミュニケーションを活発化させるツールを指します。

コールセンター・社内ヘルプデスク・顧客折衝などの、人的対応の工数を減らすことができるため注目されているサービス。

しかし、開発会社の各社で設定金額も違ければ、対応できる範囲なども異なり、金額が明確に開示されているものは少ないです。

その中でも調べられる情報を元に料金相場を割り出し、費用対効果や導入に関してどのようなコストが発生するのかもシミュレーションしてまとめています。

この情報が、あなたのお役に少しでも立てられれば嬉しいです。

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チャットボットの料金相場(早見表)

チャットボットの導入を検討するために、まずはどのくらいお金が掛かるのか知らないと、不安で進められないですよね。

そのため、平均・最小金額・最大金額を確認して、相場感を身に付けておきましょう。

チャットボットの金額(月額)
項目相場
平均(各社の最小プラン)約75,000円
最小価格1,449円
最大価格2,750,000円
※ 相場の計算に使ったデータはチャットボット各社のそれぞれの価格に記載しています。

チャットボットを始める場合は、価格帯が一番低いプランで考えると、約75,000円前後で導入することができます。

この金額を「高い」か「安い」か判断するための情報が足りないと思うので、下記に書かせて頂いた、その他の金額情報も見てほしいと思います。

チャットボットの価格帯

チャットボットを開発している各社を調べると、どのくらの価格を設定しているのか見えてきました。

何社がどの価格帯の料金プランを設定しているのか見てみましょう。

価格帯プラン設定会社数
1,000~10,000円11
10,001~50,000円19
50,001~100,000円9
100,001~300,000円11
※ データ元はチャットボット各社のそれぞれの価格に記載しています。

上記の表を見てもらうと、50,000円以下の価格設定をしているチャットボット会社が30社(11社+19社)と多かったです。

また、安いプランの他に、高機能が使える100,000円以上のプレミアム価格を設定している場合も。

月額300,000円以上は見当たりませんでしたので、業界的にもこの金額が限度なのかもしれません。

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チャットボット各社のそれぞれの価格

チャットボットは各社で料金プランが違っていますが、それは対応できる範囲や特徴の違いによるものです。※ 2020年12月29日時点の価格情報

例えば、月額としては安いけどwebサイトの閲覧数によって追加料金が掛かったり、AIが学習して自動的に応答をする便利なものは料金が高くなっている場合も。

各社の違いを細かくだせば、何万文字にもなってしまうので、まずは分かりやすいように価格のみで早見表(安い順)を作りました。

チャットボットの価格プラン
プロダクト名最小価格中間価格最大価格備考
HubSpot\0月間10万UUを超える場合はそれに応じた料金体系に
Zendesk Chat\1449\3,002\6,180ドル換算
チャットプラス\1,980\10,800\30,0007,500社以上導入されている
FirstContact\2,980\12,000\25,000PVによって追加料金
チャネルトーク\3,000\7,000\20,000導入実績37,848社
Chamo\6,500\50,000\100,000
sinclo\9,440\29,440
GoQSmile\10,000\15,000\20,000
RICOH Chatbot Service\18,000\50,000\2,750,000
AI.BiS\29,800
AI-FAQ ボット\30,000\120,000
CScloud\30000
CLOVA Chatbot\50000
LINC Biz bot\50000
minarai CS chat\50,000\100,000\198,000
Robee\50,000
hitobo\60,000
sAI Chat\80,000\150,000\250,000
スグレス\94,000
Cogmo Attend\100,000
ChatBook\100,000
OfficeBot\100,000
OKBIZ. for AI Chatbot\132,000
Third AI\200,000
AIさくらさん\250,000
QA ENGINE\300,000

下記は価格の表示が見つけられなかったチャットボットの開発会社さん27社です。

価格の開示が無いAI Messenger / hachidori / hitTO / チャットディーラー / KARAKURI / Benefitter / Chat Meet / hitobo / AIチャットボット CAIWA Service Viii / Collam / goo AI x DESIGN / My-ope office / OK SKY Chat Bot / qualva / tripla チャットボット / ジールス / BEDORE / CHORDSHIP / SYNALIO / KUZEN / COTOHA Chatbot&FAQ / PEP / Bebot / anybot / BOTCHAN / Desse(※サービス終了し「PrimeAgent」へ統合) / Support Chatbot

合計すれば、チャットボットツールが52個あるので、どれを選べばいいのか難しいのは当然かもしれませんね…。

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チャットボットの費用対効果

受付や返答など、一定の流れ(シナリオ)があり、自動対応ができる問い合わせをチャットボットに置き換えた場合のシミュレーションとなります。

メールなどは複数回やりとりが必要になったり、電話だと一度の対応に掛かる時間は長くなりますが、一定の計算式に当てはめて出した費用帯効果のため、あくまで参考として見て頂ければと思います。

チャットボット費用の計算方法
月額費 × 年(12ヶ月)= 年間コスト
作業・管理費用 = 約60,000円/月※ 返答内容を調整したり改善を行うスタッフが一人付く場合を想定

スタッフ対応をした場合の計算方法
メール対応:件数 × 500円(1通分約10分)
電話対応 :件数 × 750円(1対応約15分)※ 正社員が対応したコストをシミュレーション(時給換算:3,000円)

例:チャットプラスを利用した場合

業界でも導入数の多い、チャットプラスさんの月額最安プランで計算。1サイトに対して最低限の基本的な返答を行う場合のシミュレーションです。

項目数量金額
チャットプラス\1,980/月\23,760/年
作業・管理\60,000/月\720,000/年
年間合計\743,760

問い合わせが月間300件未満

項目数量金額
メール対応200件/月\1,200,000/年
電話対応100件/月\900,000/年
年間合計\2,100,000

費用対効果
2,100,000円(スタッフ対応) - 743,760円(チャットボット対応)
= 1,356,240円(年間コスト削減)

問い合わせが月間500件未満

項目数量金額
メール対応350件/月\2,100,000/年
電話対応150件/月\1,350,000/年
年間合計\3,450,000

費用対効果
3,450,000円(スタッフ対応) - 743,760円(チャットボット対応)
= 2,706,240円(年間コスト削減)

問い合わせが月間1,000件未満

項目数量金額
メール対応700件/月\4,200,000/年
電話対応300件/月\2,700,000/年
年間合計\6,900,000

費用対効果
6,900,000円(スタッフ対応) - 743,760円(チャットボット対応)
= 6,156,240円(年間コスト削減)

対応件数が多くなるほど費用帯効果が高い

お問い合わせには、ある程度決まった回答内容が存在しています。

例えば、サービス料金は変動しないため毎回同じ回答で済みますが、新しい機能などはアップデートが繰り返されるため返答内容も変わってくる。

定型文で回答できるような質問が多い仕事であれば、わざわざ人が対応する必要もないので、チャットボット内で完結できる状況が作り出せると、コスト削減が可能です。

逆に、毎回臨機応変に対応が必要な場合は、人が対応したり、AI学習が組み込まれている割高なチャットボットを使い、お問い合わせ対応を行う。

割高といっても、人を雇うよりも安いため、チャットボットの導入には効果があると言えます。

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チャットボットの費用の違いは何が要因?

各社でチャットボットツールの設定価格はまちまちです。

チャットプラス:1,980~30,000円
Chamo    :6,500~100,000円
sAI Chat   :80,000~250,000円

安いプランから高いプランまで様々ですが、金額の違いは下記が要因になっています。

① AI学習型or手動型
② 掲載サイト数
③ セッティングできるQAの数
④ サイトの閲覧数
⑤ 設定できる項目や使える機能

チャットボットは、私が調べただけでも52個は存在していたので、本当に選ぶのが難しい状況…。※ 2020年12月29日時点

あなたの会社や事業にマッチしたチャットボットを選ぶために、価格の違いがどこで出ているのか知って頂くのも大事かもしれません。

① AI学習型or手動型

AI学習型:AIが質問や回答を学習して対応してくれる
手動型 :誰かがシナリオや回答内容を作ってセットする

AI型はAIが自ら質問・回答のシナリオを作ってくれるため、文章を用意する手間などが省ける分、金額的には高くなっています。

手動型は、あなたや誰か選任の方が、質問を予め想定して、回答を登録する作業が必要になるため、人的コストがかかってしまう。

AIだから何でもできるわけではないですが、自動学習によってコスト削減が出来る分が金額に反映されています。

② 掲載サイト数

1サイトのみ  :安い
複数サイト可能:高い

チャットボットを掲載するwebサイトの数に応じて、金額が変わってきます。

最初は1つだけでいいかもしれませんが、使い勝手やメリットを実感してくると、他の用途にも使いたくなってくる。

別でも使用すれば、その分高くなっていく仕組みです。

③ セッティングできるQAの数

セッティングできるQAの数が少ない:安い
セッティングできるQAの数が多い :高い

主に手動型のチャットボットになりますが、質問に対して回答する内容のセッティング数によって、金額が変わってきます。

回答内容が多い、または範囲が広いと、それだけチャットボットを使うことになるため、その分が金額となって表れてきます。

④ サイトの閲覧数

サイトの閲覧数が少ない:安い
サイトの閲覧数が多い :高い

webサイトの閲覧数によって、金額が変わってくるパターン。

例えばHubSpotはUU(ユニークユーザー数)やFirstContactはPV(ページビュー数)によって追加費用が発生する仕組みになっています。

⑤ 設定できる項目や使える機能

設定項目が少ない:安い
設定項目が多い :高い

例えばデザインを変更したり、データが見れたりと、使い手側がカスタマイズできる項目が多いと、金額も高くなりがちです。

設定項目や機能の違いで付加価値を、各社出しています。

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無料で使えるチャットボットのお勧め4選

使ってみたいけど、いきなり有料契約するのは嫌だ…。

そんな時は、無料プラン・トライアルがあるチャットボットを使って頂いて、使い勝手を確かめて頂くのがオススメです。

プロダクトプラン詳細・条件
HubSpot無料のお試し月間10万UUを超える場合はそれに応じた料金体系に
Zendesk Chat無料トライアルSupport・Support Suiteプランに対して無料トライアルあり(30日間)
hitobo無料トライアルトライアルではチャットサポートツールは使えず基本機能のみ(30日間)
チャットプラス無料トライアル10日間のみ無料が試せる

無料プランだとしても、10~30日間までしか使えないことが多いため、導入をしたら色々使い倒すくらい試してみましょう。

チャットボット導入前に気を付ける3つのポイント

チャットボットは今まで発生していた無駄な業務や、効率化できる仕事に対して、置き換えることができる便利なツール。

しかし、便利だからといっても自社に合わなかったり、万能ではないため、気を付けるポイントを見て頂きたいと思います。

何でもできるわけではない

受け答えを自動化して効率的に行ってくれるチャットボットですが、その精度は完璧ではなく、まだまだ不完全な部分が多いのが正直なところだと思います。

一定の流れに沿って、順番に回答すればいい内容であれば問題ないですが、臨機応変に回答を選ぶスキルが必要な内容は、人が対応しなければいけません。

今まで行っていた受け答えの3~4割がチャットボットで回答できる内容であり、その他はコミュニケーションスキルや知識を持った人が対応する。

いかに切り分けて効率化できるかが、チャットボットを使う上では必要なので、全部ではなく部分的な内容を任せるイメージを持って頂くといいと思っています。

作業や管理工数を考えていない

「AIが何でもやってくれるんだよね?」
「チャットボットで全部対応できるよね?」

と、簡単で便利で何もしなくてもいいと思われているチャットボットですが、セッティングやレポートを見たり、誰か一人は対応するための時間が必要となります。

そのため、チャットボットのコストだけを考えて導入してしまい、管理コストが高くなってしまって、利益が圧迫してしまう場合も。

チャットボットの月額と対応スタッフの人件費も考えて導入して頂くのがオススメです。

年間契約で途中解約ができない

チャットボットの中には、年間契約が必要なものもあり、使いこなせない、または使わなくてもよくなったのに、無駄に支払い続けなければいけない状況になる場合も。

例えば、月額5万円のチャットボットを導入した場合は年間で60万円。

大企業であれば60万円ぐらいはいいかもしれませんが、スタートアップや新規事業を展開していて予算を捻出するのが難しい場合などは、年間60万円のコストが大きくのしかかってきます…。

契約前に、月払いか年払いかを必ず確かめるのと、できるなら最初に無料トライアルで試して頂くのがオススメです。

最後に。

チャットボットを導入して頂くと、

  • ルーティン対応をコスト削減できる
  • 手作業や残業などが減る
  • 使える時間が増えて価値のあることに使える

メリットも多いため、導入している企業もどんどん多くなっています。

まずはこのページで料金相場から確認いただき、自社にあったチャットボットを見極めるための情報にしてもらえると嬉しいです。

チャットボットをうまく活用できると、業務環境を大きく変えることもでき、お客様だけでなく対応している現場スタッフさんの満足度も高まっていきます。

著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は資料サービス「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツの制作から運用、100社以上のお客様支援を実施。そこで得たノウハウをコラムとして投稿中。
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