タクシー広告とは?費用・特徴・メリット・デメリットを徹底解説

  • | 公開 2022年12月06日
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タクシー広告とは?費用・特徴・メリット・デメリットを徹底解説

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。タクシー広告とは、どんなものなのか?特徴・費用・メリット・デメリット・事例まで徹底解説していきます。

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タクシー広告とは?

タクシー広告とは、タクシー車内(後部座席付近)や車体を使って、売り込みたい製品・サービスなどを見てもらう広告手法のこと。

広告と言えばテレビCMですが、それよりも費用は低く抑えられるのに、タクシー特有の利用シーンによって、見込み顧客を獲得しやすい状況が作れます。

今まで使われなかったスペースを、うまく活用した人気急上昇中の広告サービス。

タクシー広告が注目されるワケ

タクシーの車内外で広告を見せてどうなるの?と思うかもしれませんが、タクシーは広告の可能性ある誰もが手をつけずにいたスペースだったんです。

普段タクシーを乗らない場合はあまりイメージしにくいのですが、

  • 移動に時間をかけたくない
  • 浮いた時間を有効活用したい
  • タクシー代を比較的簡単に出せる

このような方がタクシーを利用している傾向があるため、たとえば会社の重役・経営層など、えらい方々がタクシーを使っていると推測できます。

もし、あなたが新しい製品・サービスを売り込みたいと思っても、申込・購入を決定できる人に情報が届くまでの道のりは長く、その多くは現場の担当者レベルで止まってしまう。

そこをショートカットして、いきなり会社内で意思決定・決裁権のある方に見てもらえたら、ものすごく話が早いですよね。

タクシー広告は、決裁者と繋がりやすい状態が作れるため、受注までの圧倒的な時間短縮が可能なのです。

タクシー広告会社の違い

タクシー広告を取り扱っている企業は多くなってきましたが、大きく分けると2種類になります。

タクシー広告配信:タクシー業界と連携してサイネージ設置をさせてもらっている
タクシー広告制作:タクシー広告として流す映像作成

分類運営会社サービス名
タクシー広告配信(車内)株式会社IRISTokyo Prime
株式会社ニューステクノロジーGROWTH
タクシー広告配信(車外)株式会社IRISタクシール
タクシー広告制作ノバセル株式会社ノバセル
株式会社テレシーテレシー

さらに、同じタクシー広告配信会社でも、情報を届けられる範囲・連携しているタクシー会社の数が違ってきます。

サービス名サイネージ導入台数例:東京エリア
Tokyo Prime約61,500台約25,000台
GROWTH東京23区内のみ約12,500台

しかし、届けられる範囲が変わってきますが、両社の金額差はそこまで大きくないので、費用相場・詳細費用も含めて、ご検討頂くのがオススメです。

タクシー広告とエレベーター広告の違い

タクシー広告とエレベーター広告の違い

タクシー広告が出てきて、今度はエレベーター広告なるものも出てきています。

どちらも今まで使われずにいたスペースを、広告掲載できる場所としてうまくサービス化したもの。

タクシー広告(車内):タクシーの後部座席周りに広告掲載
タクシー広告(車外):タクシーの車体に広告掲載
エレベーター広告  :エレベーター内で広告掲載

活用するスペースが違うだけで、基本はサイネージを設置して、広告動画を流すシンプルな形。

しかしながら、どちらも共通して決裁者との出会いが多いため、BtoB系の製品・サービスを扱っている企業からは、かなり熱い視線が注がれています。

エレベーター広告企業の参考

広告名運営会社サービス名
エレベーター広告株式会社東京GRAND(サイネージ型)
エレベーターメディア株式会社LiftSPOT(防犯カメラ機能付きデジタルサイネージ)
spacemotion株式会社エレシネマ(プロジェクター型)
mark&earth株式会社MIAGERU(サイネージ型)
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タクシー広告の仕組み

タクシー広告だからといって難しい仕組みはなく、私たちが普段から見ている広告と同じ感覚です。

たとえば、

  • 歯医者やクリニックに置かれているサイネージ
  • 飲食店に置かれているサイネージ
  • オフィスや施設に置かれているサイネージ

など、外に出ればいくつも置かれているサイネージ(電子看板)に出会いませんか?

動画配信型のタクシー広告も同様で、タクシー乗車後に料金メーターと連動して、車内に設置されているサイネージで映像が流されます。

広告の見せ方

タクシーの乗車時間を10~20分ほどだと仮定して、その時間内に出稿されている映像が流されます。

1枠(約1分間)※高い料金が出せると独占できる枠

5~6枠(約5~6分間)

10~15枠(約10~15分間)

放映枠がそれぞれ確保されており、その中でタクシー広告が流されるのですが、ずっと広告ばかりが流れるのではなく、間にサービス提供会社が別に用意した番組またはコンテンツが差し込まれる。

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コンテンツ

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コンテンツ

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コンテンツ

…私たちが普段テレビやYoutubeなどを見る時と同じで、メイン映像がありつつ広告が差し込まれる形です。

タクシー広告の費用

「広告」と名が付くため、それなりの費用がかかるのがタクシー広告。

しかし、テレビCMなどと比べると、決裁者へダイレクトに繋がるキッカケが作れるため、費用対効果がはるかに高いと言えます。

それでは一体、費用はどのくらいなのか?まず大手タクシー広告サービス2社の料金を調べた結果、費用相場としてはこのようになりました。

サイネージ型の相場  :300~630万円
車外ラッピング型の相場:26~31万円/1台

上記の費用相場は東京エリアで算出した金額なので、もう少し各社の価格を細かく見てみます。

Tokyo Prime(参考資料)※車内サイネージ配信型
プラン名金額推定表示回数
全国版
Tie-up Contents(HALF)100万円(目安:@1.3円)800,000回
Tie-up Contents(FULL)180万円(目安:@1.1円)1,600,000回
Standard Video Ads(HALF)275万円(目安:@3.7円)750,000回
Standard Video Ads(FULL)490万円(目安:@3.3円)1,500,000回
Collaboration Video Ads(HALF)600万円(目安:@4.0円)1,500,000回
Collaboration Video Ads(FULL)1,000万円(目安:@3.3円)3,000,000回
Premium Video Ads(HALF)850万円(目安:@4.1円)2,100,000回
Premium Video Ads(FULL)1,500万円(目安:@3.6円)4,200,000回
エリア版(一部のみ掲載)
Area Ads 東京(HALF)200万円(目安:@5.0円)400,000回
Area Ads 東京(FULL)360万円(目安:@4.5円)800,000回
Area Ads 名古屋35万円(目安:@3.5円)350,000回
Area Ads 札幌17.5万円(目安:@3.5円)50,000回
GROWTH(参考資料)※車内サイネージ配信型
プラン金額掲載期間推定表示回数
RIDE VIEW900万円4-5週間1,500,000回
FIRST VIEW650万円1週間1,500,000回
BUSINESS VIEW450万円1週間1,200,000回
ECONOMY VIEW250万円1週間800,000回
タクシール(参考資料)※車体ラッピング型
掲載エリア金額掲載期間
東京都300,000/月(1台)2面3か月
東京都350,000/月(1台)4面3ヵ月
東京都220,000/月(1台)2面6か月
東京都270,000/月(1台)4面6ヵ月
         

費用が高くなるポイント

タクシー広告の料金を見て頂きましたが、幅が結構ありましたよね。

車内にサイネージを置いて配信するサービスでも、100~1,000万円の開きがある。

なぜ、ここまでの差があったり、プランが分かれているのかは、こんな要素が影響しているからです。

①占有性(独占)
②再生期間
③利用者に見られる回数

それぞれを、もう少し詳しく見てみましょう。

①占有性(独占)

占有性とは、他社が出稿しているタクシー広告と一緒にならず、1社単体でゆっくり見てもらえる状況のこと。

パターン1:1社だけのタクシー広告が表示される
パターン2:10社のタクシー広告が入れ替わり表示される

これなら、パターン1の方がタクシー利用者の印象に強く残りやすく、乗車後は社名・サービス名検索が行われて、実際にお問い合わせ・お申込みへ進める確率も高くなります。

また、タクシー広告は基本的に乗車してくださる方の不満を買いたくないので、広告ばかりを映すわけにはいかず、広告とは関係ない別コンテンツを流します。

テレビと同じで、広告とコンテンツを交互に表示させるので、どれだけ自社の映像を見てもらえるかが重要。

そのため占有性が高いプランは、おのずと料金も高くなるのです。

②再生期間

タクシー広告は、15~60秒ほどの広告動画が1つずつ再生されます。

長く見てもらえれば、それだけ印象にも強く残り、お客様の行動を促していける。

再生時間の長さは、効果が高いと言えるため料金も高くなります。

③利用者に見られる回数

お客様によってバラバラですが、距離が短くすぐ降りてしまう方も。

せっかく自社の製品・サービスをPRするチャンスなのに、タイミングが悪く見てもらえなければ費用対効果としても残念な結果に。

そのため、乗車中のなるべく早い段階で、何度も広告映像を見てもらうことには価値が生まれます。

  • 降車前に視聴してもらう(タイミング)
  • 何度も見てもらう(回数)

タイミングが早く、回数が多くなればなるほど、タクシー広告の料金は上がっていくため、成果を求めるなら高いプランの料金も考えなくてはいけません。

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タクシー広告の事例10選

タクシー広告の説明を見たり、聞いたりしても、やったことが無い広告施策はイメージが沸きにくいですよね。

そんな時のために、各社のタクシー広告例を集めてみたので、どのような広告になっているのか確認してみましょう。

基本的にタクシー広告では、スライドショーなど簡易的なものではなく、映像・タレント(俳優・女優)・音楽などを使って、経営層・リーダーなど、役職をお持ちの方向けに作るため、映像のクオリティも求められます。

項目詳細
社名株式会社レトリバ
サービス名YOSHINA (よしな)
秒数30秒
構成さまざまなお客様に出演してもらい第三者からの評価を伝える
タレント-
ターゲット(推測)BtoB
項目詳細
社名株式会社コーナー
サービス名パラレルワーカー
秒数30秒
構成人事問題の解決
タレント-
ターゲット(推測)BtoB
項目詳細
社名株式会社リチカ
サービス名リチカ
秒数30秒
構成リチカを使ってコンテンツのリッチ化
タレント長澤樹さん
ターゲット(推測)BtoB
項目詳細
社名株式会社サイダス
サービス名サイダス
秒数16秒
構成社員と人事の想いを一つにする。
タレント-
ターゲット(推測)BtoB / 人事担当者 / 経営層
項目詳細
社名株式会社Magnifi
サービス名サブタレ
秒数30秒
構成サブタレでコストパフォーマンスの高いタレント活用ができる
タレント川畑要(CHEMISTRY)さん
ターゲット(推測)BtoB / マーケティング部 / 経営層
項目詳細
社名株式会社Shirofune
サービス名Shirofune
秒数33秒
構成自社プロダクトを使うのは業界では当たり前を演出(メジャー感)
タレント速瀬 愛さん
ターゲット(推測)BtoB / マーケター
項目詳細
社名株式会社HERP
サービス名HERP ATS
秒数30秒
構成業界の新常識だと気づかせて興味関心を高めるストーリー
タレント-
ターゲット(推測)BtoB / 採用担当者
項目詳細
社名SATORI株式会社
サービス名SATORI
秒数31秒
構成顧客がどんどん増えていく
タレント上戸彩さん
ターゲット(推測)BtoB
項目詳細
社名株式会社TOKIUM
サービス名TOKIUMインボイス
秒数16秒
構成課題を見せつつ制度変更によってプロダクトの必要性をアピールするストーリー
タレント-
ターゲット(推測)BtoB
項目詳細
社名株式会社estie
サービス名estie(エスティ)
秒数30秒
構成会社・サービス紹介をセットにしたタクシー広告
タレント-
ターゲット(推測)BtoB

ストーリー構成

だらだらと長い時間、動画を流していられないのと、タクシー広告サービスによって、それぞれ時間が決められているため、15~60秒には納めないといけません。

乗車中の短い時間でお客様候補の方に見てもらうためには、簡潔で分かりやすく伝える必要がある。

効果があるストーリーを作ろうとすれば、各社似たような構成になりがちですが、タクシー広告では大筋下記の流れが多いです。

課題(現場や経営層の混乱・悩み)

不安・現状維持のデメリット

解決するための製品・サービスの提示

製品・サービスのメリット

製品・サービス名

ただし、現場の方は否応にも分かっていますが、タクシーに乗る頻度の高い経営層は、気づいていない場合も多い。

上記の流れで王道攻めをしたり、事例紹介したecforceさんのように変わり種を用意するのもいいですよね。

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タクシー広告のメリット・デメリット

タクシー広告を本格的に考えるためには、メリット・デメリットを理解しておくことも大切。

最近、かなり注目度が高まり人気ですが、もしかしたら自社の想定しているような広告にできない場合もあります。

検討する際に必要な情報も確認しておきましょう。

メリット

メリット説明
指名検索が増える製品・サービス名を直接訴求するため覚えてもらいやすい
経営層に見てもらえるタクシー利用者の属性として経営層・リーダー層など、決裁権・意思決定権を持つ方が多い
ついつい見てしまうタクシー内は手持ち無沙汰になり範囲も狭いため、映像が流れれば自然と視線がそこに向けられやすい。(サイネージが目線にも入りやすい)
広告認識しずらい短いショート動画が基本なので、広告だと認識する前に視聴が終わっている。
二次利用できる作成した動画をそのままYoutube・SNS動画・公式サイトなど別媒体にも利用が可能となる。
効果測定ができる映像を流すだけでなく視聴回数など測定ができる
閉鎖空間によって見られやすい街中など広告だらけではなく、タクシー広告しか車内に広告が掲載されていないため、じっくり集中して見てもらえる。

デメリット

デメリット説明
ビジネスに関係ない方からの不満が増えるビジネスマンのみがタクシーを使っている状況ならまだしも、その他のお客様もいます。中には車内に広告があることを嫌がって、不平不満がSNSなどに投稿されてしまう場合も。
二次利用禁止の規約もあるタクシー広告配信会社の中には、制作した映像を二次利用してはいけないルールで定めている場合もあります。二次利用を前提にしたい場合は、別のタクシー広告映像を作れる会社に頼む必要がある。
選択肢が少ない現在であれば、Tokyo Primeさん・GROWTHさんの2択となりますが、規定によっては出稿できなかったり、予算の都合上利用できない場合もあります。
金額が高い出稿だけならまだしも、動画そのものを作るのにお金がかかります。タレントさんを使えば金額は跳ね上がるので、企業体力がないと利用ができない場合もある。

広告出稿でお悩みの方へ

タクシー広告は、BtoBにおいてキーマンとなる重役の方と製品・サービスを繋げる確率・頻度が非常に高いため、うまく活用すれば受注を増やすことが可能です。

広告用の動画を作り、配信スケジュールに組み込んでもらい、映像を流す。

流れとしても、今までの広告出稿に映像要素が入ってくるだけで、実はそこまで大きな変わりはありません。

まずは各社の資料を見て頂いたり、タクシー広告以外の出向先も改めて検討するために役立つ情報になれれば嬉しいです。

著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツ制作から運用、100社以上のお客様支援を通して得たノウハウもコラムで投稿中。
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