いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部です。実はお仕事中の移動で使う人が多いタクシー。オンライン広告が溢れているからこそ、移動中のオフライン時にサービスを知ってもらうのもオススメです!
タクシー広告には車体ラッピングやリーフレットなどがありますが、近年では乗客の座席付近に置かれたデバイスに再生される動画広告「車内サイネージ」が主流となりつつあります。
今回は、組織の決裁者にリーチできるタクシー広告の基礎知識とおすすめ7選を解説します。
- 目次
- タクシー広告とは?
- タクシー広告を頼む前に知っておきたいこと
- タクシー広告の費用相場
- タクシー広告の種類
- タクシー広告のタイプ
- タクシー広告会社・サービスの選び方
- タクシー広告を出稿する流れ
- おすすめのタクシー広告会社・サービス一覧
タクシー広告とは?
タクシー広告とは、タクシーに広告を掲載して販売促進を図るマーケティング手法のことです。
タクシーのドアやリア部分に貼り付けられたステッカーや社内に設置する印刷物は、タクシー広告の定番。
近年では、乗客の座席付近に設置したタブレットやスマートフォンに動画広告を流すデジタルサイネージ型が主流になりつつあります。
「車内サイネージ」と呼ぶこともあります。
タクシー広告の事例
では、車内サイネージ型を中心に具体的な活用事例を見てみましょう。
株式会社リチカ
デジタル広告の運用型クリエイティブを行う株式会社リチカは、自社の事業スキームを体現するタクシー広告を出稿しています。
事前にオンラインのデジタル広告で検証して効果が高いと見込んだ3パターンのキャッチコピーを、車内サイネージに配信。
動画広告の一般的な制作とは異なった訴求力の高いクリエイティブを実現しています。
さらに、近年の話題作に出演している長澤樹さんを起用し、様々なテイストのファッションで七変化する様を表現。
デジタル広告のクリエイティブを場面に合わせて最適化するという事業の特徴をシンプルに表現しています。
SATORI株式会社
「お疲れ様です!」と多忙なビジネスマンに呼びかけるセリフで始まるSATORI株式会社の動画広告。
タクシーの移動中は仮眠しがちというユーザーのあるあるをストーリーの軸にし、「顧客が100人、顧客が200人…」と、顧客がどんどん増えていく様子を、睡眠時に羊を数える行為になぞらえています。
それにより「SATORIのマーケティングオートメーションを導入すれば、眠っていても顧客が増える」という経営層の関心の高いメッセージをシンプルに表現。
また、高感度・認知度の高い上戸彩さんの癒し系の笑顔と声、ゆったりとしたオルゴール音によって、視聴者の心に沁み入るような演出を追求しています。
タクシー広告の仕組み
タクシー広告は、依頼主がタクシー会社や広告代理店などに依頼して、タクシーに広告を掲載する仕組みです。
車内サイネージ
車内サイネージは、クラウドから専用のアプリケーションを通じてタクシーに動画広告を配信。
客を乗せたタクシーが走行する際に、車内に設置したデジタルデバイスのディスプレイで動画広告が再生されます。
配信には広告枠を押さえる必要があり、再生順序や期間、配信エリアなどを踏まえて契約します。
例えば、走行開始から到着するまで複数社の動画が連続的に再生されるため、1番目に再生される動画広告の方が数本後に再生されるものよりも配信単価が高くなります。
同じ期間に再生する場合でも、首都圏と地方都市ではエリアによって料金設定は変わります。
車体ラッピング
一方で、車体ラッピングなどのタクシー広告の場合は、印刷物やステッカーといった広告物をタクシー会社に提供して該当する場所に掲載してもらいます。
市街地をタクシーが走行する際に不特定多数の人の目に触れることができる仕組みです。
この場合も、掲示する期間やエリア、枚数などによって料金が異なります。
誰に見てもらえる広告なのか?
タクシーに乗車するのは、経済的にゆとりがあり多忙なため移動に時間をかけたくない人たち。
いわゆる富裕層や組織の経営者や役員などの重役クラス、役職を持ったビジネスマンなどがメインのターゲットとして当てはまります。
東京ハイヤータクシー協会が行った2022年の調査によると、都心の会社経営者の50%以上が月に10回以上タクシーに乗車、40代のタクシー利用は約7割が月に1〜3回ほどの利用と回答。出典:タクシーに関するアンケート調査結果|一般社団法人東京ハイヤータクシー協会
そのため、組織の意思決定者にタクシー広告を見てもらえる可能性が高いんです。
車内・車体で見てもらえる幅が変化
車内サイネージの場合、デバイスの内蔵カメラに映る乗客の顔を認識し、客層に応じて動画広告を再生する技術も登場。
AI技術の進化により、狙った客層にピンポイントに広告を訴求できるようになってきています。
一方で、タクシーの車体に貼るステッカーなどの場合、外からタクシーを目にする多くの人にリーチすることができます。
住宅街、ビジネス街など、タクシーが配車される地域性に合わせた内容の広告を掲載するのに適しています。
タクシー広告を頼む前に知っておきたいこと
自社商材の販売促進にタクシー広告の掲載を検討しているなら、依頼の前に知っておきたいことがあります。
以下の3つのポイントに目を向けましょう。
配信できるエリア
車内サイネージ型のタクシー広告は、掲載先のタクシー会社によって配信できるエリアは異なります。
一般的には、首都圏、大都市、地方都市などの都市部が中心で、過疎地や離島などのタクシーの配車が少ないエリアではサービスの提供が行われていません。
また、配信エリアによって費用や配信できるキャパシティも異なります。
タクシー供給量の多い首都圏は費用も高くなりますが、より多くのターゲットの目に触れることができるので効果的です。
配信タイミング
車内サイネージの配信ができるタイミングも、それぞれのタクシー会社で決まっています。
人気の高い時期や時間帯は広告枠がすでに他の広告主に抑えられていることが多いので、希望するタイミングで掲載できないことも。
特に、朝晩の通勤や観光・買い物などの外出時といった時間帯は、タクシー利用者が多くなるため、配信の競争率が高くなる傾向があります。
他にも、タクシーが走り出してから何番目に再生されるかといった順序も効果を左右するポイントです。
配信効果の高いタイミングを狙うためには、早めに広告枠を抑えることをおすすめします。
数値で把握できる
車体ラッピングタイプのタクシー広告は通りすがりの不特定多数の人にリーチできる手法ですが、誰の目に止まったかが明らかではないため、「車体ラッピングを目にしてブランドを検索した/商品を購入した」といった効果を測定することは非現実的。
一方で、車内サイネージの場合は乗客が目的地に着くまで再生されるので、CPM(1,000回の広告表示にかかるコスト)、CPA(1件の成果獲得にかかった広告コスト)、CPI(アプリのインストール数に対する広告コスト)リーチ数(広告を表示したユーザー数)といった費用対効果を計測できます。
例えば、TOKYO PRIMEの1ヶ月のリーチ数の平均は33万人(2023年4月時点)と、明確に数値で把握することができます。
タクシー広告のメリット・デメリット
タクシー広告にはメリットとデメリットの両側面があります。
タクシー広告は組織の決裁者をはじめとした富裕層にアプローチできるプロモーション手法ですが、出稿するにはある程度の費用がかかるため、デメリットもしっかり把握して検討する必要があります。
ここでは、タクシー広告の主流になりつつある車内サイネージに絞り、メリット・デメリットをチェックしていきましょう。
メリット
車内サイネージ型タクシー広告の主なメリットは、下記の3つ。それぞれの特徴を解説していきます。
- ついつい映像(広告)を見てしまう状態が作れる
- 従来のテレビCMよりも少ない投資額で特定ターゲットへ訴求できる
- 効果検証を前提とした配信ができる
ついつい映像(広告)を見てしまう状態が作れる
タクシーの車内は、乗客にとってはプライベート空間でもあります。
時間を惜しむ乗車客にとっても、タクシーでの移動中は比較的時間に余裕が生まれるので、スマートフォンを触ったり窓の外を眺めたりして過ごしている人が多いはず。
つまり、何か「動くもの」に目がいく傾向があります。
車内サイネージで流す動画広告は、タクシーで目的地に到着することを待っている乗客に対して、動きのある広告で商品・サービスをアピールする手段。
ステッカーやリーフレットといったアナログの広告では掲載できる情報量に限界があり、すぐ読み終えてしまいます。
ところが車内サイネージなら、音やセリフといった聴覚にも訴えるので、訴求できる情報量が多くなります。
近距離だから見てもらいやすい
動画広告を配信するディスプレイにはニューストピックスなども配信されるので、乗客の注目を自然と集めやすいというメリットがあります。
また、タクシーという狭い密室空間なので、座席のすぐ近くにあるディスプレイに目が向きやすいこともポイントです。
街中にあるサインや電車・バスのような比較的広い空間のデジタルサイネージよりも、至近距離にある車内サイネージはより自然に視覚に訴えかけることができます。
従来のテレビCMよりも少ない投資額で特定ターゲットへ訴求できる
かつての動画広告といえば、テレビ番組の合間に流れるCMでした。
テレビ離れが進んでいるとはいえ、テレビ番組の視聴者層に合わせたCMが現在でも盛んに放映されています。
テレビ局やエリア、秒数によっても異なりますが、訴求力の高い時間帯に何本も放映するには数千万円〜数億円の放映料が必要になります。
その点、同じ動画コンテンツでもタクシー広告の車内サイネージを選択すれば、数百万円の費用感で配信可能です。
YouTubeやWebサイトなどのネット広告と比べると費用が高いと感じるかもしれませんが、タクシー乗車客である富裕層に確実にリーチすると考えれば、テレビCMよりも少ない投資額で効果を期待できます。
効果検証を前提とした配信ができる
車内サイネージは数値で状況が見える化されるので、PDCAによって改善可能。
例えば、配信する動画を複数用意してA/Bテストを実施したり、乗客の反応が良かったエリアに絞って再配信したりといった効果測定を次の施策に反映することができます。
デメリット
デメリットは下記の3つ。
タクシー広告のマイナス面を把握しておけば、可能な限りデメリットを避けることができます。
- キャスティングによっては映像作成費が高くなる
- 配信できる期間が短い
- 映像のクリエイティブに妥協ができない
キャスティングによっては映像作成費が高くなる
車内サイネージで流す動画広告に著名人や芸能人をキャスティングすると、注目度がアップ。
人気の「〇〇氏がタクシー広告に出演!」といったように、芸能ニュースや口コミなどで話題になることも期待できます。
ただし、注目度の高い人をキャスティングすると、出演料が加算されます。
イメージ戦略を重視する著名人が出演する映像はクオリティも重要になるので、自ずと映像作成費がかさんでしまうことに。
著名人を採用してでもコストに見合う効果が得られるかを、見極める必要があるんです。
配信できる期間が短い
タクシー広告は、配信期間が限定的なことが大きなデメリットです。
例えば、客を乗せたタクシーが走る間しか配信できない上に、再生される順序も料金設定に反映されます。
料金設定を抑えるために走行から時間が経ってから配信される広告枠にすると、なおさら再生の機会は少なくなります。
また、車内サイネージに配信する契約期間が終わってしまうと顧客に視聴されなくなります。
もちろん、タクシー広告での二次使用やYouTubeやWebサイトへの流用などを実施すれば、新たなターゲットに訴求できます。
しかし、改めて媒体使用料や映像コンテンツの二次使用料などが発生するので要注意。
自社にとっては高額な費用で動画広告のコンテンツ映像を用意したものの、あまり配信できずに顧客の反応を得られなかったという結果になるケースもあります。
映像のクリエイティブに妥協ができない
タクシー広告は、富裕層や組織の経営層といった人が視聴する機会が多い媒体。
そのような人たちは日頃から高品質なものに触れることが多いので、広告のクオリティにも厳しい目をもっていると考えられます。
つまり、チープな印象を与えてしまうと企業そのものに対しての評価を落とす恐れがあります。
クオリティの高い映像を制作するためには、スキルのある映像制作会社とともにプランニングから時間をかけて取り組まなければなりません。
結果として、コンテンツ制作にかかるコストが高くなってしまうという点が3つ目のデメリットです。
タクシー広告の向き不向き
タクシー広告には「ターゲット」「単価」「時間帯」の向き・不向きがあります。
ターゲット
タクシー広告は、タクシーの乗車客が多い都市部で働く人々に向けたもの。
幅広い属性の不特定多数に向けた広告ではなく、特定ターゲットにリーチしたい商材がターゲットとして向いています。
例えば、BtoB企業の商材。
その理由は、タクシー広告に触れる乗客にはBtoB企業の商品・サービスを決裁する立場にある経営者・役職者が多いからです。
経営者や役職者は、自社に必要なBtoB企業の商材を自らインターネットを検索して探すことは少ないと考えられます。
こうした層にリーチできるタクシー広告は、BtoBビジネスを行う企業にとっては決裁者に自社をアピールする貴重な機会として注目されています。
ビジネスパーソン以外には不向き
一方で、一般消費者に広くアピールしたい商材はタクシー広告に向いていません。
一般的なファミリー層やシニア層などは、頻繁にタクシーを利用することがありません。
放映料が高くついても、お茶の間に訴求できるテレビCMの方が効果的と考える方が自然です。
単価
タクシー広告を視聴するターゲット層は比較的お金に余裕がある人々。
低単価な商材よりも、高価なものの方が、タクシー広告のメリットを生かすことができます。
また、富裕層の心に響く動画広告を作成するには、プランニング、キャスティング、音楽やナレーションなど妥協のない取り組みが必要です。
自ずと動画広告の作成費は高くなり、安価な商材が題材では費用対効果が見合わない可能性があります。
高級感のある広告で高価な商材を売り込めば、ブランドイメージも向上し、タクシーに乗車した視聴者からの評価も高まることが期待できます。
時間軸
タクシー広告の車内サイネージは、タクシーが稼動していれば365日24時間配信可能。
ただし契約によって配信できる枠が決まっているため、露出したい時間軸がどうしても合わないというケースもあります。
商材やターゲットの向き不向きは、時間軸も大きく関係します。
例えば、これから職場に向かう朝の出勤時や、打ち合わせのための移動の多い日中の時間帯にはBtoBビジネスの商材が向いていますが、深夜帯に同じ商材の動画広告を配信しても同様の効果は期待できません。
広告枠が空いているからといって、時間軸を軽視しないようにしましょう。
タクシー広告の費用相場
タクシー広告の費用相場は、テレビCMなどのマス媒体と比べると安価ですが、WebサイトやSNS媒体のデジタル広告よりも高価。
しかし、組織の決裁者にダイレクトに訴求できると考えると、むしろコストパフォーマンスの高い広告媒体といえます。
タクシー広告の広告枠の掲載代は、掲載するタクシーの台数やエリア、期間、PV数や印刷部数などによっても変動します。
大手タクシー広告サービス「GROWTH」の車内サイネージサービスを例に挙げると、首都圏で実施する場合の料金設定は、配信期間1週間で200〜1,500万円とプラン内容によって幅があります。
地方都市の場合は、1週間で18万円〜140万円ほどと、首都圏と比べて費用相場が大幅に低くなっています。
さらに、映像や印刷のクリエイティブ作成費も必要です。大まかに分けると下記の種類が挙げられます。
- 車内サイネージに配信する動画広告
- 車体ラッピングに使用する屋外ステッカーなどの特殊印刷
- レシート・リーフレットなどの印刷物
- サンプリングに使用するティッシュなどのグッズ
これらについても、動画広告の秒数、著名人のキャスティング、クリエイティブデザインのクオリティなどで大きく変動します。
タクシー広告の種類
タクシー広告には、デジタル技術を活用したものから古くから見られるアナログなものまで、特徴の違う様々な種類が存在します。
特徴や訴求効果は種類によって様々。
自社に向いているものをぜひチェックしてみてください。
車内サイネージ
前述したように、「車内サイネージ」は近年主流になりつつある動画配信型のタクシー広告。
映像での高い訴求力が人気を集めています。
助手席や後部座席に置かれたスマートフォンやタブレットのディスプレイに動画広告を配信。
乗客を乗せて走り出すと再生される仕組みです。
駅・商業施設・店舗の商品棚で見られる「デジタルサイネージ」と同様の広告手法です。
車体ラッピング
車体ラッピングとは、文字通りタクシーの車両をステッカー状の広告で飾るタイプのもの。
アナログなタクシー広告の定番です。
ステッカーはドア付近や車両の側面、車両後部のリアガラス、屋根にあたるルーフ部分などに貼ることができ、不特定多数の街ゆく歩行者やタクシーの周囲の車に乗車する人に対してアピールできます。
車体ラッピングの作成費はステッカーの静止画デザインなので、上記の車内サイネージと比べて大幅に費用を抑えることが可能な広告媒体です。
リーフレット
運転席・助手席の後ろに設置したラックに入れられている紙媒体が「リーフレット」タイプのタクシー広告です。
乗客が座席に座るとまず目がいく場所にラックが設置してあるので、自然とリーフレットが目に入るようになっています。
車内サイネージや車体ラッピングはその場で見るタイプの広告であるのに対し、リーフレットは乗客が持って帰ることができるのが大きなメリット。
Webサイトの閲覧や問い合わせといったレスポンスも期待できる手法です。
レシート
「レシート」も、持ち帰ることができるタクシー広告です。
降車前の精算時に必ず発行するレシートの裏面に広告を印刷しておく仕組みです。
タクシーはビジネスマンが経費で使用するケースが多いので、領収書代わりのレシートは受け取ってもらえる確率が高いアイテム。
その特徴をアピールの場として活用します。
キャッチコピーとともにQRコードを掲載しておけば、Webサイトに遷移して商材への理解を深めるよう促すことも可能です。
サンプリング
タクシーのドライバーが乗客一人ひとりに対し、レシートとともにクーポンや試供品を直接配布する方法を「サンプリング」といいます。
乗客には「希望の場所に送ってくれたドライバー」という信頼が芽生えているので、突然配られる街頭サンプリングよりも心理的に受け取りやすくなります。
ただし、タクシーは金銭的な余裕がある層が利用しますが、ターゲットに当てはまらない人物が乗車する場合も。
ドライバー自身がターゲットを見極め、サンプリングしてもらうようにしておかないと、配布する物品が無駄になる場合もあります。
タクシー広告のタイプ
タクシー広告の依頼先には、主に「配信型」「作成型」「取次型」の3タイプが存在します。
車内サイネージの掲載依頼は「配信型」、映像制作は「作成型」、デザイン・映像制作から掲載まで一貫して依頼する場合は「取次型」と棲み分けができます。
それぞれの特徴を解説していきます。
配信型
「配信型」は、タクシー会社に自社オリジナルのサイネージを設置し、掲載をコントロールする会社です。
自社が広告枠を持っているので、配信の順番や期間といった柔軟なプランニングの相談をしやすい傾向にあります。
作成型
配信型の会社に出稿するための動画広告を作成するのが「作成型」の会社です。
車体サイネージのターゲットは日頃から高品質なモノに触れている富裕層。
動画広告のクリエイティブを見る目も厳しいと予測できます。
高いクオリティの映像を作成できる会社か、他社事例をよくチェックしてください。
取次型
動画広告の作成から請け負い、配信型の会社と連携してタクシー広告の出稿・効果分析まで一貫してサポートする会社を「取次型」といいます。
企画から包括的に依頼主企業をサポートするので、タクシーを使ったプロモーションの良き相談相手になります。
タクシー広告会社・サービスの選び方
タクシー広告を請け負う会社・サービスは、各社様々な特徴を持っています。
選ぶ際のチェックポイントを3つ挙げたので、参考にしてみてください。
広告の出稿方法と商材の相性を見極める
車内サイネージや車外のラッピングなど、タクシー広告サービスにはいくつかの種類があり、特徴も様々。
そして、その手法を採用しているかどうかも会社によって異なります。
例えば、車内サイネージなどのデジタル系に強い会社、車体ラッピング用のステッカー印刷に強い会社などが存在します。
タクシー広告を検討する際は、自社の商材や狙ったターゲットがどの出稿方法にあっているかを見極めて、最適な会社を選ぶ必要があります。
PDCAが可能か
認知向上や販売促進といったタクシー広告の目的達成のためには、PDCAを回して改善していくことはとても重要。
タクシー広告会社に対して、プロモーション戦略から相談できるか、効果測定のリサーチデータをしてくれるかといったポイントをチェックしておきましょう。
そして、サービスの種類についても同様。
リーフレットは乗客が自分の意思で持ち帰りますが、レシートはほぼ確実に乗客に手渡すので、本当に乗客の興味を惹いているかは判然としません。
タクシー広告の目的を効率的に果たすには、効果検証ができる車内サイネージでPDCAを回していくのが得策です。
タクシー広告のみで十分か
タクシー広告がリーチできるのは、契約時に決めたエリアのみ。
「幅広い層への認知浸透を狙っている」といった場合には、タクシー広告のみのプロモーションでは不十分です。
Webサイト上の記事やLP制作など複合的な施策を図る必要があります。
その場合、タクシー広告単体を請け負う会社・サービスではなく、複合的に対応してくれる会社を選んだ方が成果を最大化できる可能性があります。
タクシー広告を出稿する流れ
タクシー広告を実際に配信する際の流れは下記の3ステップ。
STEP1 | タクシー広告の配信・掲載会社を決める |
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STEP2 | ターゲット・エリア・期間などの広告条件を決める |
STEP3 | 広告クリエイティブを作る |
【STEP1】タクシー広告の配信・掲載会社を決める
初めのステップとして、タクシー広告の配信や掲載のサービスを行う会社を決めます。
車内サイネージがいいのか、車体ラッピングにするのか、それともレシート広告にするのかなど、どの手法にするかによって依頼先は異なります。
サービスの有無や実績なども参考に検討してください。
【STEP2】広告条件を決める
次に、ターゲットやエリア、時間帯などのプランを定めます。
配信時間や掲載場所など、条件によって費用が異なるため、コストパフォーマンスの良いプランを構築しましょう。
【STEP3】広告クリエイティブを作る
実際に配信・掲載する広告を作成します。
前のステップで定めた広告条件を依頼先に明確に伝えて、クリエイティブの主旨がズレないようにコミュニケーションを図る必要があります。
おすすめのタクシー広告会社・サービス一覧
ここからは、タクシー広告の配信・掲載を実施している会社・サービスの中から、おすすめの7社をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
1. タクシー広告・動画・記事でリーチ数を圧倒的に増やす「マイナビ」
社名 | 株式会社マイナビ |
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住所 | 東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号(本社) |
設立 | 1973年8月 |
従業員 | 約7,100名 |
「マイナビ」では、「Taxi+Powered by TECH+」というサービス名でタクシー広告を請け負っています。
マイナビの運営するWebメディアへのタイアップ記事掲載と動画制作、車内サイネージタイプのタクシー広告を組み合わせたハイクオリティなプランで、決裁権を持ったビジネス層にアピールを図ります。
対応範囲
本サービスは、マイナビが運営するIT関連情報のWebメディア「TECH+」へのタイアップ記事の掲載が起点。
その内容に連動したオリジナル動画の制作も同時に行い、タクシー広告の配信まで一気通貫で請け負います。
車内サイネージの媒体は「TOKYO PRIME」と「GROWTH」の2つから選べます。
また、マイナビの運営するニュースサイトやTECH+会員へのメール配信などでタイアップ記事を告知したり、記事内のバナー広告で広告主のホームページに送客するなど、ターゲット客をコンテンツ記事に自然と誘導する仕組みも整っています。
費用
TECH+へのコンテンツ掲載、動画制作、獲得リード情報の連携がセットになったプランが基本となっています。
TOKYO PRIME Tie-up Contents FULL プラン | 4,300,000円 |
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GROWTH HEAD LIGHT ZONE BASIC 4週間プラン | 8,000,000円 |
料金詳細 | 詳しくはこちら >Taxi+Powered by TECH+ |
メリット・デメリット
車内サイネージで配信する動画には「TECH+×依頼主のクレジット・PR」の表記が入ります。
タイアップとして制作・放映するので「メディアがすすめている」という権威付けができることがメリット。
タクシー広告の内容に興味を持ったターゲットがインターネット検索をすると、TECH+の記事が表示されます。
商材の理解浸透につながり、契約の見込みが高い状態で問い合わせを誘導することができるのもメリットです。
また、マイナビ運営のニュースサイトやTECH+会員へのメール配信などでタイアップ記事を告知したり、記事内のバナー広告で広告主のホームページに送客したりなど、ターゲット客を自然とコンテンツ記事に誘導する仕組みも整っています。
ただし、タイアップ記事の制作・掲載も含めたプランなので、車内サイネージ単体の出稿費と比べると高価になることがデメリットとなります。
Taxi+Powered by TECH+を詳しく見る >マイナビ Taxi+Powered by TECH+
2. 東京を中心とした全国30都道府県で展開「TOKYO PRIME」
出典:https://tokyo-prime.jp/
社名 | 株式会社IRIS |
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住所 | 東京都港区六本木三丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワー16階(本社) |
設立 | ※公式Webサイトに掲載なし |
従業員 | ※公式Webサイトに掲載なし |
国内設置台数NO.1を謳う車内サイネージメディアが「TOKYO PRIME」です。
ブランド名の通り、東京を中心とした富裕層・ビジネス層をターゲットとするサービスですが、現在では全国30都道府県へとエリア拡大を図っています。
対応範囲
TOKYO PRIMEは全国で走行するタクシーの車内サイネージに配信できる配信型プラットフォームの位置付けです。
希望する広告枠に入稿し、配信してもらう仕組み。動画制作は請け負っておらず、15秒以上の完成された動画広告の用意が必要になります。
また、配信代理店として様々な広告制作会社と連携した配信も行っています。
費用
主な料金プランとしては、全国一律に配信する「Pure Ad」と、エリア別に掲載できる「Area Ads」の2種類があります。
Pure Ads | Premium Video Ads(FULL) | 1,500万円 | 420万回・1枠 |
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Collaboration Video Ads(FULL) | 1,000万円 | 300万回・6枠 | |
Standard Video Ads(FULL) | 510万円 | 160万回・12枠 | |
Tie-up Contents(FULL) | 200万円 | 160万回・5枠 | |
Area Ads | 関東 | 360万円 | 1週間/100万回・3枠 |
関西 | 140万円 | 1週間/40万回・3枠 | |
東海 | 35万円 | 1週間/40万回・3枠 | |
九州 | 28万円 | 1週間/40万回・3枠 | |
北海道 | 18万円 | 1週間/40万回・3枠 | |
※出典:https://tokyo-prime.jp/mediasheet/ |
メリット・デメリット
サイネージ導入台数66,000台、東京では約25,500台のタクシーに展開しているというスケール感がTOKYO PRIMEの魅力。
全国一律またはエリアごとといったようにニーズに合わせてプランを選べます。
広告枠の在庫状況はWebサイトでタイムリーに開示しているので、「早速申し込みたい」というユーザーにとって便利です。
デメリットとしては、動画制作業務は請け負っていないので、動画広告の内容から一貫した戦略の立案を依頼できないことが挙げられます。
TOKYO PRIMEを詳しく見る >TOKYO PRIME公式サイト
3. 富裕層・決裁者へアピールできる「GROWTH」
出典:https://growth-tokyo.jp/
社名 | 株式会社ニューステクノロジー |
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住所 | 東京都港区赤坂4-15-1 赤坂ガーデンシティ13F |
設立 | 2014年10月 |
従業員 | ※公式Webサイトに掲載なし |
車内サイネージメディア「GROWTH」は、一般的なタブレット型のディスプレイよりも画面が大きいつくり。
FullHDモニター搭載の美しく鮮やかな映像の再現が可能なので、目の肥えた富裕層ターゲットの興味を惹きつけます。
対応範囲
東京23区内125,000台のタクシーに配信できる車内サイネージ配信型プラットフォーム。
後部座席に設置したGROWTH独自デバイスの15.6インチ高画質大型ディスプレイに動画広告を配信できます。
広告の合間にはオリジナル情報番組も放映。
乗客はコンテンツを能動的に選べて、気になった商品の購入やお店予約といったアクションも可能です。
費用
動画広告は、配信のタイミングを基にしたプランと、放映課金型プランの2つのタイプの料金プランがあります。
基本の動画広告配信の他にも、静止画広告や支払い画面でのキャンペーン訴求といったプランもあります。
FIRST VIEW | 乗車直後に配信:1枠 | ||
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東京版 | 700万円 | 1週間/想定表示150万回 | |
地方版 | 40万円 | 1週間/想定表示9万回 | |
BUSINESS VIEW | FIRST VIEW終了後に配信:6枠 | ||
東京版 | 500万円 | 1週間/想定表示120万回 | |
地方版 | 25万円 | 1週間/想定表示7万回 | |
ECONOMY VIEW | BUSINESS VIEW終了後に配信:10枠 | ||
東京版 | 300万円 | 1週間/想定表示80万回 | |
地方版 | 10万円 | 1週間/想定表示4.5万回 | |
※出典:https://growth-tokyo.jp/media-guide/ |
メリット・デメリット
GROWTHのメリットは、車内サイネージのディスプレイが高画質大画面であること。
美しい映像世界を再生できるので、ターゲットの没入感を喚起します。
広告の合間には、音楽や映像、ライブ配信、ゲームといったコンテンツが乗客自ら選べます。
新体験の次世代タクシー広告だから、広告の依頼主企業のブランドイメージの向上も図ることができます。
一方で、配信する動画も高品質なクリエイティブが求められることがデメリットとなってしまうことも。
美しい画面と充実したコンテンツの中で、自社の動画広告が見劣りしてしまう可能性も想定しておかなければなりません。
GROWTHを詳しく見る >GROWTH公式サイト
4. 運用型タクシー広告「ノバセル」
出典:https://novasell.com/
社名 | ノバセル株式会社 |
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住所 | 東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル1F(本社) |
設立 | 2022年2月 |
従業員 | ※公式Webサイトに掲載なし |
「ノバセル」は、広く認知が進んでいるネット印刷「ラクスル」から誕生したグループ会社。
運用型テレビCMサービスを主軸とした広告エージェンシーです。
グループで培ったデジタルマーケティング力を発揮し、タクシー広告による新たなソリューションを展開しています。
対応範囲
企画・制作・放映・分析まで一気通貫して行うノバセル。
自社のクラウド型テレビCM効果測定ツール「ノバセルアナリティクス」をタクシー広告の運用にも活用しています。
PDCAを回しながら費用対効果の高いプロモーションを図ります。
費用
料金プランを知るには問い合わせが必要、車内サイネージの配信先は、東京エリアに強い「GROWTH」を採用。
GROWTH社と共同で提供する「ノバセルパッケージプラン」では、無料でタクシー広告の効果分析レポートを提供しています。
メリット・デメリット
グループで培ったデジタルマーケティング力を根拠に、タクシー広告をワンストップで依頼できるのがノバセルのメリット。
特に、独自ノウハウによる効果測定で、PDCAを回しながらより費用対効果の高いタクシー広告の運営を目指せます。
また、広告のクリエイティブにこだわりを持ち、記憶に残るような広告作成を行ってくれるところも心強いポイント。
タクシー広告運用のあらゆる側面からサポートしてもらえるので、「あれも、これも」と要望が増えるほど費用は嵩みます。
自社のニーズの優先順位を明確化して依頼しましょう。
ノバセルを詳しく見る >ノバセル公式サイト
5. タクシー広告枠の取扱高1位「テレシー」
出典:https://telecy.tv/
社名 | 株式会社テレシー |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区道玄坂1-21-1 渋谷ソラスタ15F |
設立 | 2021年1月 |
従業員 | ※公式Webサイトに掲載なし |
タクシー広告配信媒体のTOKYO PRIMEの取扱額においてNo. 1を誇る取次店が「テレシー」。
2020年、大手広告代理店の電通とデジタルマーケティングのCARTAの共同事業としてスタートし、2021年から今のブランド名になりました。
少額からはじめられる運用型テレビCMをキー商材として事業を行っています。
対応範囲
テレシーのタクシー広告サポートはワンストップ。
戦略立案、企画・制作、 メディアプランニング、効果測定まで、PDCAを軸にサービスを提供しています。
タクシー広告とテレビCMを連動した企画も実現可能です。
費用
料金プランは要問い合わせが必要になります。
車内サイネージの配信先は、全国にエリアを持つTOKYO PRIMEとの提携。
テレシーも広告主として数億円規模のタクシー広告の出稿を行なっているので、実践的なノウハウの提供にも期待ができます。
メリット・デメリット
テレシーのメリットは、電通の媒体力とCARTAのデジタルマーケティング実績を兼ね備えていること。
クリエイティブ制作から配信サポート、効果測定分析まで、ハイクオリティなサービスをトータルでサポートしています。
テレビCMに関しては100万円から放映可能を謳っているので、タクシー広告に関しても予算に合わせたリーズナブルなメディアプランの提供が期待できます。
タクシー広告のプランニングや効果測定を強みとしているので、中長期的な予算配分を想定しておく方がテレシーの良さを活かせます。
短い期間で試したいだけの場合は、配信型ベンダーに直接オーダーする方がリーズナブルに済ませることができます。
テレシーを詳しく見る >テレシー公式サイト
6. タクシーのラッピング広告「タクシール」
出典:https://www.taxiseal.jp/
社名 | 株式会社IRIS |
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住所 | 東京都港区六本木三丁目2番1号住友不動産六本木グランドタワー16階(本社) |
設立 | ※公式Webサイトに掲載なし |
従業員 | ※公式Webサイトに掲載なし |
「タクシール」は、タクシーの車体に貼付するステッカータイプのラッピング広告専門サービスです。
車体サイネージ媒体のTOKYO PRIMEの運営会社と同じIRISが提供しているので、両方を利用すれば、車内・車外のタクシー広告のシナジー効果を狙うことができます。
対応範囲
タクシールのサービス提供エリアは東京都。東京無線協同組合などTOKYO PRIMEの提供先と同じタクシーに貼付できます。
テンプレートに沿って作成したデータを元に、タクシー台数の確保、ステッカーの印刷・施工を請け負います。
オプション料金を支払えば、リサーチレポートも依頼可能。
ただし、ステッカー広告そのもののデザイン作成は提供していません。
費用
タクシーの前後左右4面のドアからラッピングする面を選択。
最低実施台数は50台で、料金には印刷、施工費を含みます。
主なメニュー | ||
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掲載期間3ヶ月 | 30,000円 | 車体2面/1台/月 |
42,000円 | 車体4面/1台/月 | |
掲載期間6ヶ月 | 22,000円 | 車体2面/1台/月 |
30,000円 | 車体4面/1台/月 |
メリット・デメリット
タクシールは、申し込みから最短4週間で掲載開始、1台あたり月3万円というスピード感と低コストが評価を得ています。
タクシーの側面ドアが広告枠なので、さながら走る看板のよう。
車体サイネージのTOKYO PRIMEと連動し、街ゆく人と乗客の両方にアプローチできることもメリットです。
ステッカーのデザインデータがあれば手軽に依頼できますが、その反面、デザインを他社で依頼するなどの段取りが必要で、ワンストップで出稿できない点がデメリットといえます。
タクシールを詳しく見る >タクシール公式サイト
7. レシートを活用した車内広告「アスコン」
出典:https://taxi-eyevision.com/
社名 | 株式会社アスコン |
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住所 | 広島県福山市港町1丁目15番27号(本社) |
設立 | 1986年10月 |
従業員 | ※公式Webサイトに掲載なし |
タクシー広告のトータルプランニングを請け負う「アスコン」。
広島県に本社がありますが、全国のタクシー会社と提携し、幅広いエリアに対応しています。
対応範囲
アスコンの提供するタクシー広告は、リーフレット、車体ラッピング、サンプリング、レシートといった多岐にわたるアナログ媒体を中心にサポート。
中でもレシートは、カラー印刷で広告を打つことができます。
出稿はデザインデータの持ち込みとデザインから依頼するパターンの両方に対応しています。
費用
レシート広告の場合、料金記載面の裏側にフルカラー広告を掲載し、60mm×54mmのスペースで商材をアピールします。
詳細はお問い合わせが必要です。
レシート広告 | |
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媒体費+製作費 | ~297円(税込)/2,000巻 |
メリット・デメリット
ビジネスで利用するタクシー乗車料金は経費で落とせるため、レシートを受け取る乗客は80〜90%と高水準。
さらに、経費精算のために手元に置いておくことが多いので、レシート広告は目にしてもらえる確率の高いアイテムといえます。
アスコンのレシート広告は、首都圏から北海道、沖縄の地方都市まで幅広くサポート。
レシート広告以外にも、タクシーに関する様々な印刷物に対応しているので、複数のアイテムを組み合わせて依頼することも可能です。
一方で、近年、タクシー広告の主流になりつつあるデジタル系のアイテムへの対応がWebサイトから見受けられず、対応が未知数であることがデメリットといえます。
アスコンを詳しく見る >アスコン公式サイト