いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。プロジェクト・タスク管理ツールの一人当たりの平均価格は1,150円、50~100名規模で使うなら約6~12万円前後が月額相場となります。
紙・エクセルなどアナログな方法でも、プロジェクト・タスクは管理できていましたが、ビジネスの現場にIT化の波が押し寄せており、デジタル化している企業が増えています。
それも、人手不足に加えて競合他社の競争力が上がっている状況のため、効率化・生産性の両方を高めていく必要がある。
今まで手間だと感じていた管理業務、例えば二度手間の作業であったり、資料探しにこのまま時間を使っていては、利益が下がる一方ですよね。
この現状を解決するため、プロジェクト・タスク・工数管理などのツールを開発している会社を35社を調べ、それぞれ価格を抜き出して相場を算出しました。
まずは金額相場から確認頂き、管理ツールを導入する前に知っておきたいお金の情報をまとめていますので、見て頂けると嬉しいです。
今すぐ使える集客ノウハウの資料をダウンロードする(無料)>プロジェクト・タスク管理ツールの料金相場(早見表)
まず気になるのは、やっぱり管理ツールを導入するためにかかるお金ですよね。
プロジェクト・タスク管理ツールを各社調べて、平均や相場を出しているので、最初は分かりやすいお金の情報から見てみましょう。
一人あたりのプロジェクト・タスク管理ツールの金額 | |
---|---|
項目 | 価格 |
平均価格 | 約1,150円 |
最小価格 | 約0円 |
最大価格 | 約6,600円 |
※ 相場の計算に使ったデータはプロジェクト・タスク管理ツールのそれぞれの価格に記載しています。 ※ 各社の最安プランで算出しています。 |
一人当たりで考えると、平均1,150円のコストがかかりそうですね。
しかし、管理ツールの開発会社は各社で料金設定もバラバラなので、あくまで平均値として考えて頂ければと思います。
それぞれの会社が、どのくらいの価格帯でプランを設定しているのか、統計も取っているため、こちらもご確認ください。
プロジェクト・タスク管理ツールの価格帯(一人当たりの金額) | |
---|---|
項目 | 相場 |
0~100円台 | 5社 |
101~1,000円台 | 12社 |
1,001~2,000円台 | 10社 |
2,001~3,000円台 | 2社 |
3,001~4,000円台 | 0社 |
4,001~5,000円台 | 1社 |
5,001~6,000円台 | 0社 |
6,001~7,000円台 | 1社 |
7,001~8,000円台 | 0社 |
8,001~9,000円台 | 0社 |
9,001円~10,000円台 | 0社 |
※ 価格帯のデータはプロジェクト・タスク管理ツール各社のそれぞれの価格を元にしています。 |
価格として多いのが、1,000~2,000円台の金額設定でした。
他にも様々な管理ツールが世の中に存在しているのですが、例えば経費精算システムだと一人当たり平均500円くらいなので、プロジェクト・タスク管理ツールの金額は高目。
この理由としては、社内全体ではなくプロジェクト・タスク管理ツールを使う部署や組織が一部だからかもしれません。
主に制作だったり、プロジェクトを回している部署が使うため、利用する人数が少ない分、料金設定も高めになっている。
もう少し料金について詳しく知るために、次は人数によって変わる料金相場の表も見てみましょう。
人数で違うプロジェクト・タスク管理ツールの料金相場
計算方法
平均1,150円 × スタッフ人数
人数別のプロジェクト・タスク管理ツールの月額費用(相場) | |||
---|---|---|---|
人数 | 相場 | ||
3~50名規模 | 3,450~57,500円 | ||
51~100名規模 | 58,650~115,000円 | ||
101~200名規模 | 116,150~230,000円 | ||
201~300名規模 | 231,150~345,000円 | ||
301名規模~ | 346,150円以上~ |
100名以上が使う組織になれば、月額10万円以上はかかってきます。
機能が豊富で金額の高いプランで契約すれば、10名や50名ぐらいで10万円は越すかもしれないので、求める機能次第で金額も変わってくる。
これらのデータは、各社の最安プランから算出して出しているため、あくまで参考として考えて頂ければと思います。
プロジェクト・タスク管理ツール各社のそれぞれの価格
価格帯や人数別でも料金相場を見て頂きましたが、今度は各社が一人当たりでどのくらいの価格設定をしているのか見てみましょう。
プロジェクト・タスク管理ツールの開発会社の金額設定を表にまとめています。※ この情報を元に全て相場計算やシミュレーションをしています(2021年01月05日時点の情報)
※ 一人当たりの価格を調べるために、各社の料金に対して条件人数で割った数値を記載している場合もあります。
プロジェクト・タスク管理ツールの価格プラン(1アカウントごと) | ||
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プロダクト名 | 価格 | 備考 |
Brabio! | \0 | 5人まで無料 |
Redmine | \0 | オープンソース |
Googleキープ | \0 | GmailアカウントがあればOK |
Bizer team | \66 | ※ ライトプラン1,980円を30人で割った価格 |
Backlog | \80 | ※ スタータープラン2,400円をプランの上限人数30人で割った価格 |
ReTask | \360 | |
Todoist | \448 | プレミアムプランの価格 |
jooto | \500 | スタンダードプランの価格 |
マンモスプロジェクト | \500 | 通常オンライン版の価格。オンプレミス版は36万/年。 |
Instagantt | \514 | $5を日本円に変換 |
GANTTER | \514 | GANTTER CLOUDの$5を日本円に変換 |
ANDPAD | \600 | ※ ライトプラン3.6万円を60ID分で割った価格 |
JIRA | \719 | スタンダードプランの$7を日本円に変換 |
Nozbe | \793 | プレミアム3人分の価格2,380円を条件人数で割った価格 |
monday.com | \823 | ベーシックプランの$8を日本円に変換 |
MeisterTask | \915 | プロプランの価格 |
クラウドログ | \1,000 | ベーシックプランの価格 |
Wrike | \1009 | Professionalプランの$9.80を日本円に変換 |
pivotaltracker | \1,029 | スタートアッププランの$10を日本円に変換 |
Quip | \1,029 | Quip Starterプランの$10を日本円に変換 |
ZenHub | \1,029 | GROWTHプランの$10を日本円に変換 |
Microsoft Project | \1,090 | Project Plan 1の価格 |
Brushup | \1,180 | ライトプランの価格 |
Assembla | \1,235 | STARTERプランの$12を日本円に変換 |
Trello | \1,287 | Business Classプランの$12.50を日本円に変換 |
タスクワールド | \1,400 | プロフェッショナルプランの価格 |
Asana | \1,475 | Premiumプランの価格 |
Help Scout | \2,574 | Standardプランの$12.50を日本円に変換 |
Smartsheet | \2,768 | ビジネスプランの価格 |
SI Object Browser PM | \4,000 | ライト版の価格 |
Clarizen | \6,600 | エンタープライズ版の価格 |
プロジェクト・タスク管理ツールの価格プラン(一人当たりで計算できないツール) | ||
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プロダクト名 | 価格 | 備考 |
みんなでガント.COM | \1,800 | 3ヶ月分の価格 |
ecat CLOUD | \5,000 | |
My Redmine | \8,000 | 1000ユーザーまで対応可能 |
Reforma PSA | \8,600 | 機能を複数組み合わせることでプロジェクト・タスク管理ツールとなる |
0円で利用できる管理ツールもあれば、8,000円を超えるプロジェクト・タスク管理ツールもありました。
開発テーマとしては、どの会社も効率化や生産性向上を目指していますが、それぞれで使い心地や機能の仕様なども異なっているため、いきなり導入するのではなく、まずは無料トライアルを実施して頂くのがいいかと思っています。
仮に、導入するとなった場合どのくらいのコスト削減ができるのかをイメージできるよう、費用帯効果のシミュレーションを次で見ていきたいと思います。
プロジェクト・タスク管理ツールを使った場合の費用帯効果
今までのやり方だと、下記のような無駄で多くの手間が発生していました。
- 進捗が分からずアクションが起こせない
- 対応履歴が分からず改めて確認する
- 資料の新しいバージョンを探す
- 複数の連絡媒体で連絡を取る
この他にもありますが、一括でプロジェクトに関する情報をまとめる場ができると、多くの無駄が省けます。
プロジェクト・タスク管理ツールを導入することで、どのくらいの費用帯効果があるのか、まずは簡単にシミュレーションをしてみましょう。※ あくまでシミュレーションなので参考として考えて頂ければと思います。
紙・エクセルを使った場合の管理コスト計算
スタッフ数 × 年(12ヶ月) × 約30,000円(10時間分) = 年間の作業コスト※ 一人当たり1時間(3,000円)を作業コストとして仮にシミュレーション
プロジェクト管理・工数管理ツールを使った場合のコスト計算
月額費 × 年(12ヶ月)= 年間コスト
スタッフ数 × 年(12ヶ月) × 約15,000円(5時間分) = 年間の作業コスト※ 一人当たり1時間(3,000円)を作業コストとして仮にシミュレーション
例:紙・エクセルの場合
項目 | 数量 | 価格 | 金額 |
---|---|---|---|
紙・エクセル | 20人 | \30,000/月 | \600,000/月 |
月額 | \600,000 | ||
年額 | \7,200,000 |
例:プロジェクト・タスク管理ツールを利用した場合
項目 | 数量 | 価格 | 金額 |
---|---|---|---|
ツール | 20人 | \1150/月 | \23,000/月 |
作業・管理代 | 20人 | \15,000/月 | \300,000/月 |
月額 | \323,000 | ||
年額 | \3,876,000 |
費用対効果
7,200,000円(紙・エクセル) - 3,876,000円(プロジェクト・タスク管理ツール)
= 3,324,000円(年間コスト削減)
紙・エクセル管理を止めて、プロジェクト・タスク管理ツールに変えると、約半分近いコストが削減できるシミュレーションとなりました。
あなたの会社によって金額はもちろん変わってくると思いますが、様々な無駄や二度手間などが無くなり、スムーズに業務へ取り組める効果は大きいと思います。
例えば、資料探しや対応履歴を誰かに改めて聞き直す合計時間を1日に30分と考えれば、1ヶ月10時間分、1年120時間分となり、一人当たり30~50万円ほどは探すコストで利益を圧迫している可能性も。
今まで見えていなかった無駄を可視化して、管理ツールを使ってコスト削減していくことが、効率化と生産性の両方を一気に高める方法にもなります。
無料で使えるプロジェクト・タスク管理ツールのお勧め5社
プロダクト | 無料期間 | オススメ理由 |
---|---|---|
Backlog | 30日間 | 日本製のプロジェクト管理ツールであり、私自身も長年使っている経験から、間違いなくオススメできるツールです。 |
タスクワールド | 30日間 | プロジェクト管理・ログ・ファイル管理・チャット機能・アナリティクス機能など、管理ツールとしてほしい機能が網羅されています。 |
Bizer team | 無料期間あり | プロジェクト・タスクを管理するだけでなく、チームの生産性を高めるためのツールです。ただ管理するのではなく、さらなる生産性向上を目指している場合は、Bizer teamの無料お試しを使ってもらうのがオススメです。 |
Brabio! | 無料(5人まで) | ガントチャート(工程管理)ができるツールであり、機能がたくさんあるプロジェクト管理ツールをいきなり使うのではなく、徐々に慣れていきたい場合はブラビオを使って頂くといいかもしれません。 |
Redmine | ずっと | オープンソースソフトウェア(無償で改変可能)であり、基本的なプロジェクト管理の機能は揃っています。カスタマイズができるエンジニアさんが入れば、有料よりまずは無料のツールを使って頂くのもオススメです。 |
まずは試してみることが大切。
どんなに良いツールでも、自社のやり方に合わなかったり、浸透しなければ無駄にコストをかけただけで終わってしまいます。
試すことはもちろん大切ですが、自分たちの組織が今何に困っていて、どんなことを解決したいのか、改めて考えてみることも大切。
課題を可視化しておくと、管理ツールを使いながら評価もでき、最適なツールを選べるようになると思います。
最後に。
プロジェクトやタスクの管理は、日々頭を悩ませる問題ですよね。
気づかないうちに、無駄な作業を一人二人と、周りのみんなが同じように手間をかけている状態になっている場合も。
効率化、そして生産性を高めるツールを活用することで、利益と自社の競争力を高められるよう、管理ツールをまずは試して頂くのがオススメです。
今までバラバラだった仕事の仕方や流れが、管理ツールを使うことで、一気に整えられます。