ポータルサイトとは?意味・目的・効果・作り方などの活用情報

  • | 公開 2021年06月07日
ポータルサイトとは?意味・目的・効果・作り方などの活用情報

「ポータルサイトを作るには、どうすればいいの?」

そもそもポータルサイトと、ホームページ・ECサイト・アプリなど他の媒体との違いも、はっきりとは分かりづらいですよね。

まずはポータルサイトの基礎的な情報から、活用の方法まで、あなたがポータルサイトを手にしてビジネスを有利に進められる情報を見ていきたいと思います。

実際にポータルサイトを7年間運営し、事業譲渡まで行った経験からまとめてみました。

こんな方にお勧め!
・活用の仕方が分からない方
・作った場合の効果を知りたい方
・作り方を知ってさっそく始めたい方

ポータルサイトとは?

ポータルサイト(Portal site)とは簡単に言えば、ある程度まとまった情報が知りたい時、一番最初に見られるホームページのこと。

「ポータル」の言葉には入り口・玄関など意味があります。

種類も色々あるため、明確に「これがポータルサイト!」と定義はできず、対象範囲は広いです。

そのため、ユーザーさんが欲しいと思う情報がまとまっており、それが見やすい情報サイトであれば、ポータルサイトと言っていいのかなと個人的には思っています。

他媒体との違い

ポータルサイトはインターネット上で閲覧できる情報サイトの位置づけですが、それらをまとめてオウンドメディアと言います。

オウンドメディアとは、個人・企業が保有する情報発信・受信を目的としたホームページのこと。(公式サイト・ブログなど)

もう少し細かく分けると、色々な呼び名があるため、それぞれの違いを見てみましょう。

名称解釈
ポータルサイト特定情報を意図的に集めているwebサイト
webサイトインターネット上で公開されている情報ページの集合体
アプリ特定の要件を満たすために作られたソフトウェア
ECサイトインターネット上で売買が行えるwebサイト
キュレーションサイト特定情報がまとめられたサイト
webマガジン紙媒体の情報をオンライン化して掲載しているwebサイト
プラットフォーム特定の機能やサービスを一定レベルで大勢が同じように受けられるシステム

ポータルサイトと他の呼び名を比べても、そこまで大きな違いはないため、見分けも付かない場合が多いかもしれません。

考え方としては、特定テーマに対する「情報がまとまっているサイト」であれば、ポータルサイトと覚えると分かりやすいと思います。

分かりやすい事例

ポータルサイトといっても、種類もさまざまなので「どれがポータルサイトと言えるの?」とならないよう、具体的にイメージできる誰もが知っている事例をご紹介。

ポータルサイトの事例:Yahoo!JAPAN出典画像:https://www.yahoo.co.jp/
サイト名Yahoo!JAPANカテゴリニュース
ポータルサイトの事例:SUUMO出典画像:https://suumo.jp/
サイト名SUUMOカテゴリ賃貸・不動産
ポータルサイトの事例:楽天市場出典画像:https://www.rakuten.co.jp/
サイト名楽天市場カテゴリネットショップ

どれもIT業界の大手さんが運営しているポータルサイトですが、情報が数え切れないほど多数掲載されている。

分かりやすい事例として上記3つのサイトを見て頂きましたが、これだけの情報を掲載するのは資金力や運営力がなくては無理ですが、一般的なポータルサイトはここまで情報は掲載されていないため、特定情報がまとまっているサイトであれば、ポータルサイトと覚えて頂いて大丈夫です。

各社がポータルサイトを立ち上げる理由

IT企業の大手さんはもちろん、様々な企業でポータルサイトは開設されており、それぞれ目的は異なりますが、下記の2つが大事なポイントです。

  • 集客性が高めやすい
  • コミュニケーション促進ができる

前提としてどの企業も、ビジネスで取り組んでおり、自社の売上・利益を増やす手段の一つとして立ち上げているため、それぞれを詳しく見てみましょう。

なぜ人気?2つの理由

集客性が高めやすい

例えば、製品・サービスを売るにはまず初めに、買ってほしい相手に存在を知ってもらう必要がありますよね? しかし、これだけ情報過多な時代、周りを見渡せば個人・企業(競合)含めて似ている情報で溢れかえっている状態。

自分たちのことを知ってもらうためには、1つ2つ情報を掲載したとしても、その他大量に存在している情報に埋もれて気づいてもらえません。

そんな中、ポータルサイトは存在に気づいてもらえるキッカケになる。

もちろん、運営がうまくいっている状態であり、尚且、ユーザーさんから求められている情報の掲載が必要です。

費用対効果の高さが魅力

企業の公式サイトに情報をたくさん掲載して、ポータルサイト化してもいいですが、どうしても公式サイトなどは企業=ビジネスの匂いがぷんぷんしてしまう。

ユーザーさんが求める情報以外も目に入ってしまうため、特定のテーマに絞って求められている情報のみ掲載するポータルサイトの方が、喜んでもらいやすいんです。

そして、求められている情報のみをたくさん掲載して、専門性・独自性・権威性をバッチリにすれば、自然とユーザーさんが集まってきてくれる。

多額のコストを使う広告などは、ずっとお金をかけ続けて費用帯効果が悪い場合もあり、ポータルサイトのように継続して資産となるサイトを使って集客するほうが、遥かにコスト削減ができます。

コミュニケーション促進ができる

1990年以前は、情報は誰でも手に入れられるものではなく、特定の人のみが独占しているような状態でした。

1990年以降は、インターネットが発達し、誰もが手軽に情報へアクセスできるようになったおかげで、企業から一方的に発信される情報には興味を示されなくなっています。

さらに競合他社も多い中、個人対企業の関係も薄くなりがちとなり、それが売上・利益に響いている。

ポータルサイトは、企業がユーザーさん(顧客)と関われる大事なタッチポイントであり、個人対企業の結びつきを強くするための重要なオンライン施策として認識されるようになりました。※ タッチポイントとは、企業と顧客が接点を持てる機会のこと

コミュニティを形成して日常に溶け込む

スマートフォンなど手軽に持ち運べる端末が手に入るようになったおかげで、いつでも・どこでも・誰でもインターネットへアクセスできるようになりましたよね。

インターネットはもはや別次元の存在ではなく日常として認識されており、リアルもネットも両方が自分たちの生活空間だと思うようになっています。

リアルの場合は、店舗に行ったり物理的な距離など制限があるため簡単に行動できませんが、インターネットであれば今すぐにでも繋がれる。

企業の存在を、ネット上で身近に感じてもらえると日常的な相手となり、親密度や安心感も増して、自社の顧客になってもらいやすくなります。

その輪を広げてコミュニティを活性化させていくことが、ポータルサイトでは可能なので、企業からも求められています。

全てはエンゲージメントを高めるために

エンゲージメントとは、相手に抱く信頼度・親密度などの好意のことで、好意は増やそうとすればするほど増えていきます。

オンライン戦略としても、好意は伸ばし続けられる数少ない要素であり、伸びるほど個人対企業の関係性が深くなって売上・利益も増えていく。

エンゲージメントが高い人を増やすためにポータルサイトで集客し、質の良い情報を提供し続け関係性を築くことによって好意を高める。

このサイクルが作れると、ビジネスを大きく変えていけます。

ポータルサイトで「成功した」と言えるのは、どんな状態?
エンゲージメントが高まるとサイト名を覚えてもらえたり、広い範囲の方に知ってもらえて市民権を得てブランドが強くなっていくため、キーワード検索ではなく「指名検索」によって直接検索されることが多くなります。

ポータルサイトの効果(メリット・デメリット)

ポータルサイトを作る企業が多いのも、メリットの高さを感じているからであり、全てが売上・利益に繋がっていきます。

しかし、簡単に誰もが成功するわけではなく、デメリットもあるため、きちんと理解した上で作るか検討頂くのがオススメです。

メリット

安定した売上作りに繋がる

自社にとって、今すぐお客様になってくれる方から、いずれお客様になってくれる方など、作成するコンテンツ次第で自分たちの意思のもと、コントロールしながら引きつけたいお客様を増やすことができます。

また、良いコンテンツが掲載できれば、口コミやSNSでも広がりやすく、うまくいけば倍々に集客を増やしていけます。

集客性をビジネスへ繋げやすい

集客性を活用して、お客様同士を繋げるマッチングサービスを行ったり、今まで気づかなかったニーズに対して新たな商材を作って販売したり。

安定した集客基盤があると、心にも余裕が生まれ、自社にとって新たなビジネスを考えるキッカケにもなります。

広告に頼らなくなる

集客が安定してくると、無理して掛け捨てのような広告を打たなくて済むようになり、コスト削減にも貢献してくれます。

ポータルサイトに掲載する1つ1つのコンテンツが、ストック形式の将来的な資産になるため、続けていけば続けていくほど価値が溜まって、ビジネスを有利に進めることも可能。

顧客のニーズが把握できるようになる

コンテンツを作り続けていくと、ユーザーさんが求める情報、またはどんな感情を持って情報を探しているのか。

内面にも意識が向けられるようになり、解像度がだんだんと高くなってニーズに気づきやすくなります。

デメリット

継続して情報が掲載できないと成長しない

一時だけ、情報を掲載しても意味はなく、継続してユーザーさんから求められるコンテンツを掲載し続ける必要があります。

競合他社(者)含めて、周りの企業さんもみんなオンライン集客に力を入れているため、一人だけ掲載コンテンツの質が低く量が少ないと、周りに追い抜かれてしまいポータルサイトの恩恵を感じにくくなります。

運用体制が整っていないと難しい

継続してコンテンツを掲載し続けるには、資金はもちろん必要ですが、スタッフさんのモチベーションを維持することも大切。

運用体制に問題があったり、オペレーションを維持できない場合は、ポータルサイトは成長せず、無駄にコストがかかっていくだけの場合も。

競合が参入しやすい

ポータルサイト構築は数千万円かかるような代物ではなく、ホームページと情報を継続的に更新できる仕組みがあれば済みます。

そのため、比較的低コストで構築でき、企業はもちろん、個人でもポータルサイトは作りやすいので、競合はどんどん増えていく。

何かしらのテーマで突き抜けたり、品質の高いコンテンツが作り続けられなければ厳しい戦いにもなります。

ポータルサイトの種類

ポータルサイトは大きく分けて2種類あります。

  • 外向きのポータルサイト(例:ニュースサイト、ネットショップなど)
  • 内向きのポータルサイト(例:生徒専用ポータル、社内ポータルなど)

売上・利益を作るのが外向きで、コミュニティ内の情報サイトなどを内向きと考えます。

「ポータルサイト」と一言でいっても種類があるため、それぞれ細かく見てみましょう。

外向きのポータルサイト

ビジネスのために行うポータルサイトは、売上・利益を目的として始められます。

だいたいは自社の得意分野を活かしたテーマ選びだったり、既存事業の連携のために行われますが、細かく分けると色々な種類があります。

ニュースまとめ型ポータル

タイプニュースまとめ型
代表例Yahoo!JAPANさん、MSN Japanさん、スポーツナビさん、マイナビニュースさん
コンテンツ自社でコンテンツを用意、もしくは他社のニュースと連携

ニュースまとめ型のポータルサイトは、とにかく情報量が必要になるため、かかるコストも大きいですが、月間数千万PVは当たり前のようにいっているメガポータルだらけ。

1つではなく複数のジャンルが用意されており、誰が見てくれたとしても、多くのニーズに応える準備がされていますが、圧倒的な物量と対応範囲の広さが求められる。

運営を維持するのは大変ですが、集客性をビジネスに変えて広告掲載で収益を得たり、ビジネスを大きく広げていけます。

大手や資金力がないと難しいですが、特定のニュースをまとめた特化型のニュースポータルなら、そこまでコストがかからず作れます。

ネットショップ型ポータル

タイプネットショップ、ECサイト
代表例Yahoo!ショッピングさん、楽天市場さん、BASEさん
コンテンツ企業側で場所を用意して、あとは出品者自身でコンテンツ(出品)を掲載していく

ネットショップ型のポータルサイトでは、企業は商品の出品者と購入者がネット売買できる、カンタン便利な場所を作っていくことで、中の活動が活発になり人がどんどん集まっていく仕組み。

掲載情報は利用者自身で掲載してもらう、CGMと呼ばれるユーザー生成コンテンツによって、ネットショップ型は支えられています。

また、環境を用意するのはもちろん、掲載される情報品質をコントロールしなければ、嘘や騙しなども発生してトラブルになるので、品質維持をするための体制やルール作りも欠かせません。

運営会社自らがコンテンツを作るわけではなく、他の人に作ってもらうことで成り立つポータルサイトです。

ノウハウ提供型ポータル

タイプノウハウ型
代表例ライフハッカーさん、Web担当者Forumさん、LIGさん
コンテンツ専門性・独自性・権威性を感じるコンテンツを掲載

運営企業側だからこそ出せる、オリジナリティある情報、またはその道に何年も従事しなければ得られない情報などをまとめ直して掲載。

他にも、初心者向けに難しい情報を分かりやすく噛み砕いて説明したり、ノウハウやハウツーに関する情報が多めのポータルサイトです。

全てのポータルサイトの原型でもあり、一番作りやすい形でもあります。

企業でも個人でも、掲載できる情報があれば作れてしまうため、参入障壁が低く競合他社であふれかえっているジャンルなので、専門性・独自性・権威性など、どこかのポイントに特化しなければ、やりたいテーマで勝てないこともあります。

インタビュー型ポータル

タイプインタビュー型
代表例LIFULL STORIESさん、MASHING UPさん、メルカンさん
コンテンツ誰か第三者を必ず立てて、その方のストーリーをコンテンツ化する

有名な方や、その筋では権威性を発揮している方など、特定の領域で目立った人に協力頂いてインタビューを実行。

他にも、その人(企業)だからこそ発信できる情報や、その人の生き方そのものに興味がそそられる、単なる情報が欲しいのではなく、人がベースとなっている情報を求めている人に人気のポータルサイト。

自社で働くスタッフさんにスポットを当てて、自社の採用に繋げるような形もあります。

社外からインタビュイー(取材を受ける側)を探すのは大変ですが、それぞれストーリーが違うので、テーマを変えてインタビューをすれば、いくつでもオリジナルコンテンツが作れるため、独自性の高いポータルサイトが作りやすいです。

マッチングサイト型ポータル

タイプマッチングサイト型
代表例引っ越し侍さん、ボクシルさん、みんなのウェディングさん、ONLY STORYさん
コンテンツ散らばった情報をまとめてあげる、優良な情報だけ紹介する

マッチングサイト型のポータルサイトと言っても、他のポータルとあまり変わりません。ノウハウ型を基本にして、インタビューやニュースやら色々が組み合わさっています。

特徴としては、ある領域に特化していることが多く、そのままマッチングビジネスに繋げていることが多い。

ビジネスとして運用されている形で、一番多いのがマッチングサイト型のポータルサイトかもしれません。

マッチングサイトを利用してくれる方は、そのテーマに対して初心者の方が多く、初心者コンテンツが重要とも言えるため、いかに分かりやすく難解なイメージを持たせないかがポイント。

口コミ型ポータル

タイプ口コミ型、レビュー型
代表例アットコスメ(@cosme)さん、食べログさん、トリップアドバイザーさん
コンテンツ利用者自身が口コミを掲載することでコンテンツが増えていく

口コミ型のポータルサイトは、レビュー機能だけあっても利用は促進されず、レビュー者に対するインセンティブ(評価やポイント付与など)を用意したり、人間心理を考えた運用戦略が鍵になります。

掲載される口コミの品質も大事で、ネガティブな発言ばかり掲載されるような事態は避けなければいけないので、嘘はいけないですが口コミを参考にしてくれる人のためにも、言葉使いのルールを定めたり。

運用を軌道にのせるのは簡単ではありませんが、うまく回り始めると口コミ数も増えて、それによって閲覧してくれる人も増えていく。

口コミを掲載してくれる方を、どのように集めて、どうモチベーションを高めていけるかが重要です。

QA型ポータル

タイプQA型
代表例Yahoo!知恵袋さん、Quoraさん、OKwaveさん
コンテンツ質問を受け付けて有志による回答でコンテンツが増えていく

ユーザーさんから質問を受け付けて、回答したい人が回答を行うことでコンテンツが増えていくQA型のポータルサイトです。

質問のしやすさ、回答者の集め方など、ポータルサイト内でユーザーさんの行動を促進させる仕組みづくりが大事。

簡単さはもちろんのこと、きちんと質問に対する回答が得られる環境も用意しなければいけませんが、仕組みが作れると自然と拡大していきます。

仕組みが作れるまでは大変ですが、一度仕組みが自動的に機能するようになれば、どんどん使ってくれる人も増えてポータルサイト内の熱量が高まっていきます。

会員限定型ポータル

タイプ会員限定型
代表例ダイヤモンド・オンラインさん
コンテンツ手に入りにくい情報、または特定の人から提供してもらえる特別な情報で価値を出していく

ある程度の情報は見れますが、より詳しく知りたい場合は会員登録しなければ先が見れない仕組みによって、ポータルサイト内の活動を促進させていくのが会員限定型のポータルサイト。

会員として登録した方だけに見せる情報で特別感を演出したり、ポータルサイト内だけでなくメルマガなども配信して、ファンを増やしていきます。

限定コンテンツと紐付けて有料化し、ビジネスに活かしている場合もあります。

情報に価値がなければ会員限定型はうまくいかないので、とにかく価値ある情報を探す・作ることが求められます。

内向きのポータルサイト

コミュニティ型ポータル

タイプコミュニティ型
代表例各大学・学校の生徒専用ポータルなど
コンテンツコミュニティに加わってくれた方に対してのみ公表していく情報

プライベート・学校・職場など、周りにはコミュニティがいくつも存在していますが、コミュニティに関する情報のみを提供するのが、コミュニティ型のポータルサイト。

外へ発信するためではなく、内へ発信する情報サイトであり、登録した人だけが閲覧できる仕組み。

コミュニティを活発化、またはファン化を促進するためのポータルサイトであり、提供側と享受側の関係性を維持・向上させるために活用されます。

同じ思考・目標を持った仲間を見つけ、身近に感じてもらえることで、内々の関係性が強くなり、簡単には離れていかなくなる。

社内型ポータル

タイプ社内型
代表例社内専用のポータルなど
コンテンツ外部公開できない情報

社内型のポータルサイトは、単に外部公開できない社内でのみ確認できる情報が掲載されているだけでなく、ワークフロー・スケジュール・勤怠管理など、複数の機能が組み合わさっている場合もあります。

また、コミュニケーションを促すためにSNS機能が入っていたり、業務を円滑に進めるための役割を持っている。

リモートワークや在宅勤務など、オフィスにいない状態だったとしても、社内で発生している情報を受け取れるため、孤独感を感じずにネット越しでコミュニケーションを活発にしてくれます。

会社で働く人のための、情報集約サイトが、社内型のポータルサイトの特徴です。

魅力を感じやすいポータルサイトの特徴とは?

ポータルサイトの種類も色々ですが、基本は掲載されている情報に価値を感じてもらえるからこそ、ユーザーさんが集まってきてくれます。

「価値」と言われても具体的なイメージが難しいかもしれないので、価値に関する要素を書き出してみました。

  • 求めている情報が存在していること
  • 求めている情報の量が十分あること
  • 専門性、独自性、新規性、希少性があること
  • 情報提供者が信頼できること
  • 相談しやすい雰囲気があること(マッチング系、コミュニティ系の場合)

見た目(デザイン)の良さだったり、大手が運営していることも、人によっては魅力と感じますが、情報を求めている人が最初から、見た目や情報提供先の企業を気にすることはありません。

まず最初は、求めている情報が「ある」のか「ない」のか、これだけ。

ここを満たせないと、情報入手の入り口としての役割であるポータルサイトは使ってもらえないため、基本はユーザーさんが求めている情報を掲載することを意識するのがオススメです。

ユーザーさんの状況によって使われるポータルサイトは違ってくる

どの企業も、世の中の全ての知識を持っていることはなく、自分たちが得意としている領域にのみ力を発揮している状況です。

そのため、ポータルサイトも企業ごとでテーマが異なり、無数に存在している。

ユーザーさんも、その時々で求めている情報は違うため、1つのポータルサイトでユーザーさんの全ての要望を満たすことはできないからこそ、ユーザーさんは様々なポータルサイトを渡り歩いています。

ずっと自社が運営しているポータルサイトを使ってもらいたいですが、求められていることが違ければ、他ポータルを利用されることになるため「囲い込み」のような無理した施策は逆効果になる場合も。

ポータルサイトの作り方

ポータルサイトをあなたの会社でも作りたい場合、大事なポイントは以下の7つ。

① 目的の明確化
② テーマを決める
③ ポータルサイトの構築
④ コンテンツ制作
⑤ 継続した運営
⑥ 利用の促進
⑦ 利用の促進

作って終わりのポータルサイトに未来はなく、必ず運用によって成果を作っていく必要があるので、作り方をまとめてみました。

① 目的の明確化

ポータルサイトをあなたの会社が始めたいと思った場合、まずはポータルサイトの準備に意識が寄ってしまうかもしれませんが、それよりも大事なことがあります。

それは、なぜポータルサイトを運営するのか、目的をハッキリさせること。

当たり前ではあるものの、ここの原点が曖昧になっていると、途中で判断に迷うことも多く、判断軸がブレブレになって運営がうまく回らない場合もあります。※ 各スタッフの判断軸がブレていくと、結果的に大きなトラブルを引き起こしかねない

会社への売上・利益創出のためが前提としてありますが、お金以外の部分の理由を言語化させておく。

誰のために何をするのか、目的を明確化して、ブレない指針を作ってから進めるのがオススメです。

② テーマを決める

どのテーマでポータルサイトを運営するのかも大事なポイント。

ユーザーさんが求める情報の提供を基本として考えますが、競合他社も考えていることは一緒です。

同じ情報を競合と同じように提供しても差が付けられないため、同じだとしても自社がもっとも得意としており、専門性・独自性・新規制・希少性が発揮できる情報をポータルサイトのテーマに選びます。

ポータルサイトの型はそれぞれありますが、一番作りやすいのがノウハウ提供型であり、もっとビジネス寄りにするならマッチングサイト型がオススメです。

③ ポータルサイトの構築

情報を掲載するwebサイトを準備する方法は色々あり、例えば有料で一から作る場合もあれば、無料で利用できるプラットフォームを使う場合も。

方法もそれぞれあり、費用も変わってくるので、ポータルサイトを手に入れる流れを見てみましょう。

費用

分類項目費用目安備考
CMSwordpress無料オープンソース
Movable Type月額5,500~クラウド版ライセンス式
フルスクラッチ自由約30万円~一から全部作る
プラットフォームnote基本無料PRO版は有料ノーコード
notion基本無料有料版あり
Googleサイト無料無料の代わりに使える機能は少ない
※CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システムの略で、
情報更新を楽にしてくれる機能が組み込まれたシステムを指しています。

完全に内製を想定して、さらにプラットフォームを使った無料範囲で作れば、人件費は1日分もかからず作れてしまいます。

プラットフォーム・他サービスを使う場合の注意点としては、そのサービスが無くなった場合は、あなたが一生懸命作ってきたポータルサイトも無くなってしまうこと。※ プラットフォームを使うのであればリスクを分散しておくのがオススメ

フルスクラッチでしっかりと、戦略を立ててデザインを整えてシステムも用意するなら、追加する機能によっても費用は変わってくるので、次はどんな機能がポータルサイトに合うのか一例を見てみましょう。

外注(制作代行)を使って作る場合の費用は?
安くても30万円はかかり、機能を充実させると300万円ほどまで高くなる場合も。一般的なwebサイトであれば高くありませんが、運用に関わる便利な機能を増やしていくと、プログラミング代が上乗せされていきます。

ポータルサイトに欲しい機能例

情報を掲載し続けやすい機能や、コミュニティ機能など、ポータルサイトの型によってほしい機能が変わってきます。

それぞれの型で違いますが、どんな機能があればいいのか、一例を見てみましょう。

  • 他媒体との連携機能
  • 管理者側からの更新機能
  • ユーザー側からの投稿機能
  • 会員登録の機能
  • マッチング機能
  • SNSとの連携機能
  • 売買機能
  • 情報検索の機能

細かいことを書けば、もっと色々あるのですが、管理者側とユーザー側、どちらからか情報更新できる機能があればいいと思います。

管理者とユーザーさんで相互アクションがとれ、コミュニケーション取れることも大切。

デザイン・レイアウト

ポータルサイトを作る時は、ワクワクするので、デザインにもこだわりたいですよね。

プラットフォームや他社サービスを使って構築する場合は、あまりカスタマイズできないので残念ですが、フルスクラッチで一から作ろうとするなら、デザインにも自由がきかけられます。

デザインは自社のブランドを意識した色・形を活用すればいいですが、レイアウトに関してはある程度一定のものがありますので、確認しておきましょう。

ポータルサイトのデザイン例:1カラム
1カラム
ポータルサイトのデザイン例:2カラム
2カラム
ポータルサイトのデザイン例:3カラム
3カラム
ポータルサイトのデザイン例:マルチレイアウト
マルチレイアウト
ポータルサイトのデザイン例:グリッドレイアウト
グリッドレイアウト
ポータルサイトのデザイン例:ヒーローヘッダー
ヒーローヘッダー

デザインのレイアウトも色々あるので、掲載できる情報を考えながら、どんな形で見えればユーザーさんに満足してもらえるか検討するのも大切です。

参考:ホームページのデザイン集、顧客の期待値を超えるための参考例多数!

④ コンテンツ制作

ポータルサイトに欠かせないのが情報コンテンツであり、失敗する原因の1つに、情報を継続的に用意できない問題があります。

これは大手・中小・ベンチャー・スタートアップなど、企業規模は関係なく発生しうる問題なので、情報コンテンツを作る体制は必須だと考えておきましょう。

その上で、どのように用意するのか、その方法を見ておきます。

内製

基本的にはまず、もっとも専門性・独自性・新規制・希少性を持っている社内のスタッフさんでコンテンツを作っていく。

競合も同じように作っているので、情報品質が高められなければ、他社のポータルサイトにユーザーさんは流れてしまいます。

  • 他では出せないリアルな体験を元にした情報
  • 求められている情報を的確に提供する

これらを意識して、オリジナリティの高い情報を公開していきます。

外注

コンテンツの制作代行会社へお願いして、掲載する情報を作ってもらう方法です。

自社リソースを減らせる分、外注費が発生しますが、安いところにお願いすればコスト削減も可能。

しかし、安さばかりを意識すると、専門性が無いライターさんに記事を作られてしまい、尚且、専門性が無いからこそ検索順位がトップの1~3位くらいの記事を真似たような情報が量産されてしまって、ポータルサイトは伸びていきません。

情報コンテンツを外注したい場合は、必ず専門性や独自性が出せる会社かチェックしてから依頼しましょう。

外注したら費用はどのくらい?
ライティングを外注でお願いした場合、1文字5~10円あたりで、専門性を高めたいのであれば、さらに金額は高くなります。※ 参考:ライティングの単価相場は?

CGM(Consumer Generated Media)

CGMと呼ばれる、ユーザーさんが参加して情報投稿されることで、メディアが成り立っていく形にすれば、自社で情報コンテンツを用意しなくて済みます。※ 口コミやレビューサイトに該当

しかし、何もメリットが無いのにユーザーさんが投稿してくれることはなく、インセンティブや投稿する意味をしっかりと認識させ、投稿してもらえる環境を作り、ポータルサイト内の住人になってもらう必要がある。

情報コンテンツを自ら作っていくのとは違う難しさはありますが、利用者の数が増えれば増えるほどコンテンツが増えていくため、この方法を検討する余地はあると思います。

寄与

寄与とは、誰か専門家をお招きして、自社の代わりに情報コンテンツを作ってもらう形のコンテンツです。

費用を支払って対応頂く場合もあれば、認知拡大のために相手から「掲載したい」と申し出があることも。

ポータルサイトの運営側も、情報コンテンツの作り手側も、お互いにメリットがあることなので、寄与を使ってコンテンツの拡充もオススメです。

⑤ 継続した運営

コンテンツを一時的に作れたからといって休んでいると、いつの間にか周りに追い抜かれている場合も。

ポータルサイトは継続した情報掲載が必要なので、安定した運営体制が求められます。

内製で作る、外部で作ってもらう、方法は色々ですがユーザーさんが求める情報を作り続けていくことが成功の秘訣。

⑥ 利用の促進

ポータルサイトを作り、継続して情報コンテンツを掲載できたとしても、ユーザーさんにポータルサイトを見て、使ってもらわれ続けなければいけません。

情報を一方的に提供するのがポータルサイトではなく、相互関係のコミュニケーションを前提としているため、お互いが深く繋がれる状態を作っていく必要があります。

ポータルサイトを使ってくれる人が増えれば増えるだけ、色々な人を連れてきてもくれるため、コミュニケーションを取るような意識で運営するといいかもしれません。

戦略次第では、コミュニケーションを取らない形でも発展する場合もあるため、どのようなスタンスで運営するかによります。

 

ポータルサイトの失敗例

ポータルサイトを運営していくと、数々のトラブルにぶつかるかもしれません。

特に多いトラブル・失敗をまとめてみました。

他の業務と兼務で力を発揮できない

社内の新プロジェクトとして始めた場合、よく発生する状況が他業務との兼務状態。

成果がない状態から、成果を作っていくには、それなりのリソースを投下しなければ難しいのに、仕事が兼務の状態だとうまく時間がとれずに成長が遅くなる場合もあります。

安くて大量のコンテンツを発注

初めて運営する、または会社としてもポータルサイトの効果を理解していないと、なるべく少ない予算で始める場合が多いと思います。

内製で情報コンテンツを作れればいいですが、そもそもコンテンツを作れる体制がないと、外注先を探して制作代行をお願いする場合もありますよね。

予算が少ない状態で、成果は伸ばしていかなくてはいけない、こんな状態だと安くて大量の情報を掲載する意識になりやすい。

しかし「安くて大量」の意識があると、低品質な情報コンテンツばかりが納品されてしまい、結果的にポータルサイトの成長を遅くする原因になります。

CGM型にしたけど投稿数が増えない

ユーザーさん自身に投稿してもらった方がコンテンツは増えるため、CGMで運営する場合もあると思います。

しかし、ユーザーさんが投稿することにメリットを感じなければ全然投稿してもらえず、情報が少ないためポータルサイト自体の価値も上がらないこともある。

制作代行の会社を選び間違えた

コンテンツを作れる制作会社はたくさんあり、百・千は当然のように存在しているため、その中から探し出すのも大変ですが、さらに1社を選ぶのも大変…。

選ぶ手間を省こうと、マッチングサービスを使って一気に見積もりを揃えても、自社にとって合う会社と巡り会えない場合もあります。

それぞれの会社で特徴や強みは違うのはもちろん、単なる納品をするだけの会社なのか、または伴走しながら一緒に対応してくれるのか、会社のスタンスによってもポータルサイトの成功率は大きく変わる。

制作代行の会社を選び間違えると、軌道修正するのも大変なので、慎重に決めて頂くのがオススメです。

参考:webコンテンツの制作代行会社の選び方

ポータルサイト制作に不安を感じているあなたへ

今までのポータルサイトは、自前で全て用意するDIY型でしたが、今は便利なプラットフォーム・SaaSなど、簡単にサイトが作れるサービスも多くなりました。

作ることがそもそも大変でしたが、サービスを使うことで「作る」大変さが低くなって、よりユーザーさんへ向き合える時間が増やせる状況です。

ポータルサイトも、企業から単なる情報発信するサイトではなく、相互アクションが行えたりコミュニティ形成のために使われることが多くなっているため、企業に対する親密度・愛着を向上してもらうのに活用する企業は増えています。

ポータルサイトを7年運営してきた経験から言えば、難しいけどやりがいのあることなので、ぜひあなたにもポータルサイトの運営を楽しんで頂けると嬉しいです。
著者:sugiyama

運営会社
enpreth(エンプレス)はオンライン集客に関わる戦略策定から制作まで、幅広く対応しています。ポータルサイトをあなたの会社でも用意したい場合はお力になれると思うので、まずは無料相談を頂けると嬉しいです。