いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。メール配信システムの料金相場についてまとめました。コストの削減や業務効率を上げるためにも、導入してもらいたいシステムです。
メール配信システムとは、何十万の方々へ一斉にメールを送ることができるツール。
メールマガジンやお知らせなどを、人の手を使わず一気に届けることができます。
あなたの部署や会社で運営するサービスでも、メール配信システムの導入を考えているかもしれませんが、やっぱり費用は一番気になるところですよね...。
料金が明記されていない会社もありますが、調べられる範囲で、メール配信システムの料金についてまとめたので、少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。
メール配信システムの料金相場(早見表)
メール配信システムの導入が初めてだと、料金の相場もあまり検討が付かないですよね。
まずは、どのくらい費用が掛かるものなのか、確認しておきましょう。
メール配信システムの金額(月額)
平均(各社の最小プラン) | 約14,843円 |
---|---|
最低金額 | 360円 |
最高金額 | 297,000円 |
※最高金額は、各社の最大プランも含めた場合の額です。 |
下は360円から、上は297,000円まで...相場の幅がここまで広くなっている理由は、会社によって様々なプラン内容があるから。
メールリストの数をたくさん設けていたり、ステップメール機能があったりと、会社やプランごとにできることが違うため、相場に開きがあるんです。
続けて、どのくらいの会社がいくらくらいの価格帯で、メール配信システムを提供しているのか、一緒に見ていきましょう。
メール配信システムの価格帯
メール配信システムを提供している各社では、様々なプランと料金を用意しています。
○○円~○○円のプランは、どのくらいの会社が設定しているのか...このような数値も分かってきたので見てみましょう。
価格帯(月額) | プラン設定会社数 |
---|---|
300~1,000円 | 2社 |
1,001~10,000円 | 25社 |
10,001~50,000円 | 24社 |
50,001~100,000円 | 12社 |
100,001~300,000円 | 6社 |
一番多いのは、1,001~10,000円の25社、次いで10,001~50,000円の24社でした。
1,001~50,000円のプランが、各社で多く設定している価格帯だと分かりますね。
メール配信システム各社のそれぞれの価格
そもそも、メール配信システムの料金プランが各社で違うのは、機能の数や種類に違いがあるから。
ただ、これらの差をあなたに全て見てもらうのは、ちょっと大変だと思うので、各社のプラン価格を、最小・中間・最大に絞り、まずは金額だけ比較してみましょう。
サービス名 | 最小プラン(月額) | 中間プラン(月額) | 最大プラン(月額) | 初期費用 |
---|---|---|---|---|
Mailchimp | 1,150円 | 1,750円 | 34,500円 | 無料 |
Benchmark Email | 1,530円 | 要相談 | 無料 | |
メール商人 | 3,800円 | 7,000円 | 10,000円 | 5,000円 |
WiLL Mail | 4,000円 | 10,000円 | 無料 | |
Cuenote FC | 5,000円 | 50,000円 | 150,000円~ | 5,000円、50,000円、200,000~、プランごとに異なる |
Cuenote SR-S | 75,000円 | 90,000円 | 150,000円 | |
blastmail | 3,000円 | 9,000円 | 30,000円 | 10,000円(1年契約で半額) |
SPIRALR | 50,000円〜 | 100,000円 | ||
オレンジメール | 2,480円 | 7,980円 | 30,000円~ | 12,800円、30,000円 |
ワイメール | 4,980円 | 5,460円 | 5,250円 | 10,000円 |
ferret One | 100,000円~ | プランにより異なる | ||
オートビズ | ~1,980円 | ~3,520円 | ~5,990円 | 11,000円 |
ナウゲッタmail | 2,000円 | 8,000円 | 25,000円 | 5,000円 |
Starseven | 3,000円 | 20,000円 | 50,000円 | 10,000円 |
WEBCAS e-mail | 10,000円~ | 100,000円~ | 30,000円~、500,000円~ | |
Customers Mail Cloud | 8,334円 | 19,445円 | 38,889円 | 不明 |
ClickM@iler | 100,000円 | 150,000円 | 250,000円 | 200,000円 |
EXPA | 3,470円 | 34,100円 | 297,000円 | 5,000円 |
める配くん | 1,697円 | 8,820円 | 36,000円 | 8,000円 |
HyperMail | 2,200円 | 3,300円 | 5,500円 | 11,000円 |
さぶみっと!メール配信 | 900円 | 10,000円 | 80,000円 | 無料 |
Combz Mail PLUS | 要相談 | 31,819円 | 45,455円 | 45,455円、90,910円 |
お名前.com メールマーケティング | 980円 | 4,800円 | 24,800円 | 無料 |
Zoho Campaigns | 360円 | 600円 | 720円 | 不明 |
SendGrid | 1,900円 | 25,000円 | 119,000円 | 不明 |
Lステップ | 2,980円 | 21,780円 | 32,780円 | 初月に別途、LINE公式アカウントの費用が発生 |
パワーステップメール | 9,900円 | 49,500円 | 11,000円、27,500円 | |
アクセスメール | 2,300円 | 3,500円 | 8,200円 | 8,800円 |
VPS-NEO | 1,500円(利用開始3ヶ月目以降3,500円) | 24,500円 | 202,000円 | 10,000円(最小プランは無料) |
MyASP | 3,300円 | 11,000円 | 33,000円 | 最大プランは110,000円、その他は無料 |
アスメル | 3,030円 | 不明 | ||
Jcity | 6,600円 | 44,000円 | 99,000円 | 3,300円、44,000円 |
マ・メール | 3,000円 | 要相談 | 無料 | |
※年額表示されているプランも、すべて税抜きの月額に直しています。※月契約ではなく年契約にすると、月々の費用が安くなる場合があります。 |
サービス名が赤文字になっている会社は、無料のお試しプランや、制限付きの無料プランも取り扱っています。
メール配信システムを初めて導入する場合は、まず0円のプランがあるサービスから試してみるのもいいですね。
メール配信の費用対効果
メール配信システムを導入した場合、費用対効果がどのくらいあるのかも知っておきたいですよね。
今回は、世界的にも多くの企業に選ばれているBenchmark Emailさんを例にして、シミュレーションしていきます。
※あくまでもシミュレーションとなるため、参考として見て頂けると嬉しいです。
メール配信システム費用の計算方法
月額費×12ヶ月=年間コスト
作業・管理費用=約15,000円/月
スタッフ対応をした場合の計算方法
メール送信:件数×100円(1通分約2分)
※時給3,000円換算のスタッフが、一件ずつ手動で送信した場合を想定しています。
Benchmark Emailを利用した場合
Benchmark Emailさんのお勧めする有料プランは、月契約の場合は1,800円/月です。
ただ、年契約の場合は1,530円/月となるため、今回12ヶ月のシミュレーションとして、1,530円/月の金額で見ていければと思います。
Benchmark Email(初期費用無料) | 1,530円/月 18,360円/年 |
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作業・管理 | 約30,000円/月 360,000円/年 |
年間合計 | 378,360円 |
月々350件のメール配信
メールマガジンの配信先(お客様)アドレス数 | 月間350件 |
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スタッフが対応した場合 | 35,000円/月 420,000円/年 |
費用対効果
420,000円(スタッフ対応)-378,360円(Benchmark Email)
=41,640円(年間コスト削減)
月々400件のメール配信
メールマガジンの配信先(お客様)アドレス数 | 月間400件 |
---|---|
スタッフが対応した場合 | 40,000円/月 480,000円/年 |
費用対効果
480,000円(スタッフ対応)-378,360円(Benchmark Email)
=101,640円(年間コスト削減)
Benchmark Emailさんの有料プランでシミュレーションしたところ、このような結果になりました。
しかし、Benchmark Emailさんよりも料金が高いけれど、Benchmark Emailさんにはない機能を付けてくれる会社もあるため、安さだけに注目するのではなく、プラン内容をよく確認する必要がありますね。
要因は何?メール配信システムの費用の違い
料金相場のところでも見て頂いたように、メール配信システムの費用は各社でバラバラ。
金額に差が付く要因となっているのは、次のようなものがあります。
- 月々のメール配信上限
- 配信先アドレス数
- 送信元アドレス数
- メール配信機能の種類
費用の違いとなっている要因は、あなたの担当する事業や会社が何を必要としているか...このような部分に大きく結びついてくるので、しっかり把握しておくのがオススメです。
月々のメール配信上限
メールマガジンなどを一ヶ月に何通送るのかによって、金額やプランを分けている会社は多いです。
中には配信数が無制限の会社もありますが、そのほかの部分で制限を付けている場合があるため、どのくらいメールを配信したいのか、事前に把握しておく必要があります。
配信先アドレス数
読者数や、メールリストの数を指します。
月々のメール配信上限と同じように、無制限のプランを設けているところも。
制限があっても、1,000件単位から200,000件以上まで、各社プランによってかなり幅が広いです。
配信元アドレス数
例えば、転職サイトのメールマガジンでは、
- 今週のオススメ求人
- 希望職種に関する新着求人
- セミナーのお知らせ
このように、配信したい情報がたくさんありますが、種類によってアドレスを作成することができます。
配信元アドレスの数をいくつ設定するのかによっても、費用は変わってくるんですね。
メール配信機能の種類
メール配信と一言でいっても、様々な種類がありますよね。
次のような機能は、メール配信の中でも代表的で、よく使われる種類です。
ステップメール | 段階的に内容を変えてメールを送ることができる。 |
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セグメントメール | 一定の条件に沿った相手にのみ、メールを送ることができる。 |
HTMLメール | HTMLのメールを配信できるため、画像やテキスト配色など、見た目を華やかにすることができる。 |
このほかにも、会社によってメール配信の機能があるため、あなたが取り入れたい事業内容によって選ぶ必要があります。
効果測定機能
配信したメールの開封率や、メールの中のリンクをどのくらいの人が開いたかなど、送ったメールに関する反応をデータとして見ることができます。
ただ送り続けていても、効果がなければお金も時間も無駄になってしまいますよね。
手間ひまを掛けるべき部分を把握して注力したり、効果がない部分には改善を加えて、意味のあるメールを配信するためにも、効果測定機能は大切です。
メール配信システム導入前の注意点
あなたの担当する事業や会社にメール配信システムを導入する時、単純にシェア率の高い会社を選ぶのは、危険かもしれません。
本当にあなたが欲しいメール配信システムを選べるように、注意して頂きたいポイントを、一緒に見てもらえればと思います。
必要・不要な機能を把握しているか
ひとまず、様々な会社のメール配信システムを見てみるのもいいですが、その前にあなたの担当する事業や会社が、どのようにメールを配信したいのか整理しておくことも大切。
- 最低限欲しい機能
- 最低限欲しい各種上限数(登録アドレス数や配信数など)
- 必要ない機能
- 予算によって検討してもいい機能や上限数
不要なものにお金を掛けるのは避けたいですよね。
これらをあなた自身で把握しておくために、そもそもなぜ、事業や会社にメール配信システムを導入したいのか、導入してどのような効果が欲しいのか、目的をハッキリさせておきましょう。
セキュリティ対策ができているか
膨大な量のメールを取り扱うことになるため、メール配信システムにウィルスなどの攻撃を防ぐ力があるかどうかも、きちんと確認しておく必要があります。
セキュリティ対策が出来ておらずにトラブルが発生すれば、メールの配信先となるユーザーさんからの信用を失いかねません。
とくに、料金の安いメール配信システムを導入する際は、セキュリティ面に弱い場合もあるため、注意してほしいです。
メールの到達率を上げることができるか
メールを配信したとしても、ユーザーさんたちの元へ思った通りに届いていない可能性があります。
届けたいタイミングより大幅に遅れて届けば、せっかくのメールが意味を成さなくなるかもしれません。
また、迷惑メールフォルダに届いてしまえば、開封されることはもちろん、気付いてもらうことすら出来ないですよね。
単純に、配信数無制限や格安なところに目を向けるのではなく、意味のあるメール配信ができるシステムなのかを、見極めることが大事です。
最後に。
メール配信システムを導入すれば、届けたいユーザーさんにベストなタイミングで情報を送ることができ、作業を効率よく回していけます。
あなたの担当する事業や会社に合ったメール配信システムを選んで、ユーザーさんの満足度を高め、事業の発展に繋げましょう。
ユーザーさんたちが求める情報・あなたが伝えたい情報を、効率的に届けてあげたいですね。