ホームページの失敗事例を6つを公開(制作側の本音付き)

  • | 公開 2020年10月27日
オウンドメディア
ホームページの失敗事例を6つを公開(制作側の本音付き)

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。私は200~300個のwebデザイン作成、その他にもwordpress構築やメディア運営を経験してきましたが、今だからこそ言える多くの失敗があります。

「こんなはずじゃなかったのに…。」

ホームページ(ウェブサイト・オウンドメディア)を作る、またはリニューアルにおいて、失敗する確率は誰にでもあります。

約10年間はIT業界にいますが、何事もなく進められた仕事はそこまで多くはなく、その都度問題が発生して、解決しながら進めてきた記憶がたくさんある。

デザイナー → サービス運営 → 新規事業開発と進んできましたが、どれもホームページの存在無しでは進められないものばかりでした。

私の10年分を振り返って、どのようなことで失敗が起こるのかまとめていますので、この情報がホームページで不安を抱えているあなたにとって、少しでも役立てられれば嬉しいです。

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なぜホームページ制作・リニューアルでは「失敗」が引き起こされるのか?

ホームページを作ったり、リニューアルをすると「失敗だ…。」と思ってしまう気持ちは、誰にでも発生する可能性があります。

誰もが失敗だと思う内容もあれば、その人だけが失敗だと思う内容もある。

それもそのはず、失敗の定義はみんなバラバラなのでしかたのないこと。

あなたも、ホームページの失敗に不安を感じているからこそ、解決策や予防策を見つけようとしていると思うので、まずは「失敗」の定義から私と一緒に考えてみませんか?

何が失敗なのか、ある程度の共通認識が取れると、むやみに怖がったり不安にならなくても済みます。

まずは簡単な表を用意してみました。

もし、すぐに失敗事例を見たい場合はホームページの失敗事例から確認してくださいね。

失敗の定義とは?

項目ポジティブネガティブ
期待を上回った下回った
希望が反映された反映されなかった
対応が良かった悪かった

例えば、期待も希望もポジティブだったのに、対応だけがネガティブに寄ってしまっただけで「今回のホームページのリニューアルは失敗だった」となる場合もあります。

これらの判断基準、人によって全然違うのですが、失敗を個人的な主観で捉えていることが多いからこそ感じ方はバラバラ。

様々な基準がある中、それを関係者各位で揃えていくのは、なかなか骨の折れる作業…むしろ完全に揃えるのは不可能です。

また、ホームページ作成・リニューアルを依頼する側のあなたや会社と、制作側の認識違いが起こっていたら、これまたやっかいな問題も発生します。

【認識の違い】

依頼側:他社との比較のため
→ 意識がユーザー・見込み顧客ではなく、自社・競合に向けられている場合がある

制作側:売上を高める手段の一つとして
→ 意識がユーザー・見込み顧客へ向けられている

この認識や感覚のズレが、最終的に失敗へ繋がる原因にもなっています。

認識、感覚、このようなあいまいな表現をしていると、全然たどり着かなそうなので、ホームページが全て「会社の売上に貢献する為の存在」と定義すると分かりやすいかもしれません。

この定義からすれば、見た目がどうなっていても、制作側の対応が気に入らない場合でも、売り上げに貢献してくれたのであれば「成功」で、貢献してくれないのであれば「失敗」と簡単に考えることができます。

失敗とは、ホームページで売上があがらないこと。

しっかりと定義をすると、失敗をしないためには何をすべきなのか、逆算して考えられるようになります。

売上以外が目的になる場合もある?
ホームページの作成や改修の目的が、売上・利益UPではなく、ブランディングや採用を強化するための場合もあるので、企業ごとで目指す方向は違ってきます。

失敗を逆算で考える

ホームページで売上があがらないことを「失敗」とするならば、やってはいけないことが見えてくる。

簡単に、自問自答を繰り返して、考えを深堀してみます。

① 売上があがらないと失敗(スタート)
→ 売上はどうやって作られてるの?
② ホームページの集客によって作られる
→ 集客ってどうやって作られるの?
③ コンテンツ(記事)によって
→ コンテンツってどう作るの?
④ 情報がほしいユーザーさんを理解して作る
→ ユーザーさんって何を求めているの?
⑤ 抱えている不安や問題の解決策や情報

つまり、売上をあげるためには、集客の元となるユーザーさんを呼び込む必要がある。

デザインでもなく、制作会社の態度でもなく、ユーザーさんが欲しいと思える情報が、ホームページに「ある」か「ない」か成功するカギになっています。

その情報が無ければ「失敗」にもなる。

最低限、この認識が依頼側と制作側で統一されていると、目的や軸を見失わずに、進めていけるかと思います。

失敗は三段階で考える

ホームページを作る・リニューアルする、どちらであっても、失敗を三段階で分けて考えておくのがオススメです。

第一段階:ホームページが完成したこと
第二段階:売上貢献する集客施策が機能していること
第三段階:売上があがっていること

最終的には、売上があがっていることを「成功」と言い、あがってないことを「失敗」とするのですが、ホームページを変更・更新したからといって、すぐに売上が作れるわけではありません。

そのため、最終的な目標を達成するまでに、各段階で「成功」と「失敗」をすばやく判断して、最終的な失敗を引き起こさないように、ゴールの中間点ごとで評価していくのがオススメです。

結局はビジネスに直結しなければ、ホームページの全ては失敗だと言えるため、売上があがるホームページを作れるかにかかっています。

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ホームページの失敗事例

成功体験ばかりを積み重ねている人はおらず、誰もが常に失敗と隣り合わせ。

失敗事例を知ることは、未然にトラブルを防ぐ効果もあるため、私が経験してきたことや、周りで起こっていた失敗事例を集めたので、見て頂ければと思います。

1. 制作会社選びに関する失敗

ホームページのデザインや、記事を作ってくれる制作会社を選ぶときに、十分注意したいポイントがあります。

例えば、制作会社のスキルの問題もあれば、あなたと制作会社の相性の問題など色々。

相手を見極めるための情報としても活用できる失敗事例です。

突然、訪問販売できた人に制作を頼む

都内はそこまで多くないかもしれませんが、都会を離れれば今の時代になっても、訪問販売でホームページを売りにくる会社は存在しています。

私の話をすれば、友人の実家が営んでいる文房具屋さんが、ホームページを訪問販売で売りに来た会社と、そのまま契約をしてしまいました。

5年間のリース契約で毎月数万円がかかっていましたが、売上も全然あがらないホームページを何年も保持しており、結局支払った費用以上の成果は無し。

全ての訪問販売が悪いとは言えませんが、成果が出せないホームページを売りにきても意味はありません。

訪問販売の契約だけは、止めておきましょう。

制作側の本音
訪問販売で売るようなホームページは、すでにテンプレートがあり、誰でも簡単に作れるものを高い値段で売りに来ていることもあり、注意が必要です。

営業の言っていた事と実際が違う

最初に話をした営業マンが言っていた内容と、実際に作られたホームページの内容が違う場合があります。

例えば、

「1ヶ月後にはSEOですぐに順位があがりますよ。」
「うちは集客に特化したサイト作りが得意なのですぐ売上は倍になりますよ。」

実際はこんなことはなく、営業マンのオーバートークが原因。※ 作り方によっては成果が出るタイミングが早い場合もあります。

確かに、制作会社側の技術やノウハウによって失敗しないホームページ作りはできますが、絶対に確実なものはありません。

確実ではないからこそ、細かい微調整を繰り返しながら成長させていくため、最初からSEOで上位も確約できませんし、すぐ売上に繋がるとも言えません。

しかし、どのような戦略を用いて進めるかによっても変わるため、営業マンの話を鵜呑みにするのではなく、成果を出すまでどのようなサポートをしてくれるのかを見極める必要があります。

私が以前勤めていた会社には、オーバートークをする営業さんがいましたが、毎回何かとトラブルを起こしていました…。そして知らない間に辞めてもいました。

制作側の本音
成果を確約することは難しいのですが、そこを目指すことは可能です。そのため、真摯に向き合ってくれる制作会社を選んでほしいです。

制作と運用の費用が出せないからと激安会社を選んでしまう

ホームページの費用が出せない、だけど作りたい(またはリニューアルしたい)と思えば、どうにかして少ない金額で作ることを考えてしまいます。

しかし、激安な制作会社を選んでしまうと、安くホームページは作れたけど、成果が出ず失敗する可能性が高まってしまう。

本来ホームページは、企業によりますが売上をあげることが目的のはずです。

「お金が出せない」条件で考えてしまうと、売上ではなく作ることが目的にすり替わってしまい、結果的に成果がでないホームページになりやすいんです。

また、激安のため、わざわざ制作を依頼したのに関わらず、他社や個人が無料で作れるようなホームページになってしまうこともあります。

制作側の本音
安さには、その裏に隠されている秘密が必ずあります。テンプレートを使う、使いまわしの素材を使うなど。選んだ制作会社によっては失敗確率を高めるため、安さだけで選ばないのがオススメです。

作って終わり問題

ホームページで成果を出すためにはユーザーさんを呼び込む必要があるので、見た目を作って終わり。ではダメなんです。

運用を行い、記事コンテンツを常に作り続け、集客できる状態を作り続ける。

運用してこそ効果が出るため、作って終わりなら失敗する可能性は高くなります。

例えば
他社 100ページ × 10PV = 1,000pv
自社 10ページ × 10pv = 100pv

本当はページ数の問題ではないですが、単純に考えると90ページ分、ユーザーさんの想いに応えているライバル企業の方が集客力は強くなる。

運用によってページ数を増やしていくのは、ユーザーさんとの接触機会を増やすことでもあるため、たくさんの人に知ってもらえた方がビジネスが加速していきます。

運用が大事だと言われている所以に、このような理由があります。

作って終わりは失敗、作ってから始まりが成功のカギ、この事を覚えて頂きたいです。

制作側の本音
ホームページを作成した後は、定期的に記事コンテンツを作り、ユーザーさんがほしい情報を掲載し続ける必要があるため、必ず制作と運用はセットで考えておきましょう。

認識違い

かなりの確率で発生する失敗原因として、依頼側と制作側の認識の違いがあります。

「~だと思っていたのに。」
「あれ、それじゃなかったでしたっけ?」

お互い、生まれ育ってきた環境や、身に付けた考え方も違うので、こうなることは当たり前と言えますが、ホームページ作成においては、この認識違いが最終的な出来栄えをも変えてしまうため、見逃せない。

「これは、こういう意味です。」
「あれは、こうなります。」

お互いが分かる言葉や意味で意識を統一させて、目指すべき方向へ一緒に進んでいく必要があります。

認識違いが起こると、途中で道が枝分かれしてしまって、まったく違うゴールにたどり着いてる場合も。

曖昧な部分は必ず、すり合わせを行い、相手がどのように理解しているのかも、確認しておきましょう。

制作側の本音
依頼側と制作側で認識違いが起こっていれば、制作側の組織内の指示もズレてしまうため、最終的なホームページが期待に沿えないものになる場合も…。作り手としても、すごく困る状況になります。

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成果を過剰にアピールされる

「大手の案件を対応していました!」
「売上を10倍にした実績があります!」

提案の中で、制作会社側の成果をアピールされる場面もありますが、その成果だけで判断するのは危険かもしれません。

あなたの会社の事業であったり、専門領域が違えば、当然同じ結果にはなりません。

成果だけを伝えてくるのではなく、その成果で得たノウハウを使って、どのようにしてあなたの会社に貢献してくれるのか、論理的に説明をしてもらえるかを確認しましょう。

もし、成果を過剰アピールするだけであれば、ホームページが作られた後、誤作動やエラーが多いなど、過失が多い制作物が納品される場合も。

制作側の本音
「儲かりますよ」と安易な言葉も気を付けましょう。簡単に儲かるのであれば、もっと周りの人みんながお金もちになっているはず。

ただの御用聞き

制作会社のタイプもそれぞれ違うので、どんな会社を選ぶかがポイントです。

大まかに3タイプに分けてみました。

タイプ① 話を聞いているだけ(一方通行)
ただの御用聞きなので、言われたことは一生懸命してくれますが、期待を超える提案や制作にならない場合もあります。

タイプ② 話を聞いて解決策が提示できる(都度ごとのアクション可能)
課題に対して的確な解決策を提示してくれるので、期待以上になる場合があります。

タイプ③ 目的達成のための将来的な道筋を立ててくれる(二人三脚で進んでくれる)
制作するだけではなく、今後の将来的な設計も含めて一緒に考えてくれる。

御用聞きは悪いことではなく、むしろ良いことだと思っています。

しかし、依頼側の意見や要望を取り入れるのは当たり前であり、それ以上を目指すのが制作会社のお仕事のはず。

見積や商談を通して、相手がどのタイプかを選び、あなたが求めている制作会社を選びましょう。

制作側の本音
タイプ③の場合は、お客様と継続してお付き合いしていく関係となるため、相性の良い会社を選ぶのがオススメです。

お互いなんとなく進める、遠慮して言えない

例えば、誰かからの紹介で制作会社を選んだ場合、共通する知人(紹介者)に配慮する関係で、本音で言い合えない関係のまま、制作が進んでしまう場合もあります。

紹介者の信頼の元、繋がっている関係なので、あまり無理をできない状態に。

しかし、遠慮して話せない関係のまま進むと、認識や目的のズレが発生して、それが最終的な納品前に発覚するような場合もあるため、現場は大混乱…。

ご紹介を頂いて繋がったのであれば、それ自体は嬉しいことですが、自社の問題でもあるので遠慮せず意見をぶつけて頂くのがオススメです。

制作側の本音
ホームページ作成がうまくいかなければ、紹介頂いた方の評判も落とす結果にもなるため、遠慮はしないで制作会社とは、とことん話し合ってほしいです。

お金を払う側と受け取る側、双方の意識が強すぎる

あなたの会社がお金を支払う側、制作会社がそれを頂く側。

このような関係だと、中には支払う側の立場が高くなってしまう場合もあります。

「こっちとしてはお金払っているんだから」という気持ちを持っていると、制作がうまくいかない場合も。

例えば、その扱いをあなた自身が受けた場合はどうでしょうか? 仕事とは言え、気持ちよく仕事をすることはできないですよね。

制作する側も、消極的で言われたことしかしない場合も問題です。

ホームページ作りでは、依頼側と制作側が協力しなければ、目的を達成できる品質にはできないため、二人三脚で進んでいく必要がある。

意識の持ちようで結果が変わってくるので、お互いが歩み寄って進んでほしいです。

制作側の本音
私は高圧的なお客様が苦手なので、どうしても制作に熱が入らない時もありました…。

信頼できないフリーランスに頼んでしまう

フリーランスで、ものすごく優秀な方もいっぱいいます。

私自身も、外部パートナーとして、どれだけ助けてもらってきたか数知れず。

しかし、フリーランスの方には、会社のような信頼度も無かったり、何か身体のトラブルが起きて、制作が止まってしまっても、代わりに動いてくれる人がいなかったりと、リスクは常につきまといます。

「安いからフリーランスへ依頼する。」
「何でも聞いてくれそうだから、フリーランスへお願いした。」

頼みやすい反面、リスクが発生したときの代替え案(リカバリー)も考えておかないと、期待していたホームページが作れない場合も。

フリーランスへ頼む場合は、必ずリスクを考え、失敗原因が発生しないよう気を付けて選びましょう。

制作側の本音
優秀なフリーランスの方が回りにゴロゴロいるので、そんな方たちに仕事を取られるんじゃないかと、ヒヤヒヤものです。

"口"だけのコンサルティングを受けてしまう

外部のノウハウを借りようと、コンサルティングへ依頼したいこともありますよね。

自分達が持っていない知識や情報は、ホームページ制作において強力な味方になってくれますが、気を付けないと「こんなはずじゃなかったのに…。」と誤算だと思う展開にも。

私の場合、外部のコンサルティングを受けた時、全然動いてくれなかったり、毎月たった数回会うだけで、数十万円のお金を支払うことがあったので、費用対効果が低いコンサルティングの体験があります。

「コンサルティング」の言葉自体、すでに魅力を感じますが、その実態を確かめないと、あなた自身が苦労することにもなるため、コンサルティングを受ける場合は慎重に考えてから導入してほしいです。

制作側の本音
コンサルタントの姿勢や意識が大きく関わってくるため、二人三脚で進んでくれる、相性のよいコンサルタントを選んでください。そうでないと、私みたいにストレスを感じ続ける期間が出来てしまいます。

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2. 社内問題による失敗

その場の思い付き(別名:ジャストアイデア)の猛威

その場の思い付きで、ホームページ制作の方針が180度変更されることもあります。

今までMTGに参加していなかった決裁者(社長や上司など)が入ってきたり、依頼側の担当者や制作側の営業・ディレクターから、新しい発想が出てくる場合も。

それらは嬉しい発想ですが、その新しさや新鮮さに心を奪われて、当初の目的を実現することではなく、新しい発想を実行することが目的化さえてしまうこともあります。

思い付き(別名:ジャストアイデア)は諸刃の剣でもあるため、制作に関わる方みんなで、目的の認識統一は必ず行っておきましょう。

制作側の本音
その場の思い付きは、何やら目新しさがあり魅力的に見えるのですが、実際は競合や周りがすでに実行している内容だったり、まったく新しい発想ではないことが多いです。しかし、改めて目的を意識して、目指すべき方向を見失わなければ、現場の士気にも関わることなので、新しい思い付きもどんどん取り入れていいと思います。

決裁者(社長など)の思考や意識を理解できていない問題

直接、会社の社長さんが最初のヒアリングから参加する場合もあれば、予め社長さんに担当がヒアリングをしておき、その内容を持って制作会社と進めていく場合もあります。

担当さんと制作側のスタッフで進めているうちに、依頼側の社長さんにも必ずチェックをしてもらうですが、そのタイミングで問題が起こる場合が多い。

当初聞いていた内容とは違っていたり、そもそも要件を満たしていない場合もあるので、途中で路線変更や大幅修正が入ることもあるんです。

この状況を回避するには、最初から制作側で直接社長さんにヒアリングを行うことと、目的のすり合わせが大事です。

制作側の本音
最初の段階で要件が詰め切れていないと、あとで制作スケジュールを変えたり、デザインをガラッと変えることもあるので、要件詰めが本当に大事。

話を聞くたびに要望が毎回変わる

最初に決めていた目的や進べき方針など、進めるうちにどんどん要望が変わり、進め方も変わってしまう場合もあります。

言われる要望に応え続けるのもいいですが、目的達成ができなくなる場合もあるため、事前の要件定義であったり、目的のすり合わせが大事。

制作側の本音
こんな場合だとお客様側が「悪い」と言われることもありますが、お互いで目的の認識がとれており、制作側でしっかりと依頼側の認識を握っていれば、少し方向性がズレたからと言って大きく慌てることはありません。目的がしっかりさえしていれば。

一度こじれると、元には戻らない

ホームページ制作を進めていくうちに、依頼側の信頼を著しく落としたり、期待に応えられないことが続くと、もう解約手前の騒動になることも。

信頼を作っていくのはコツコツと地道なものですが、失う時は一瞬です。

もしかしたら、あなたも制作会社側の対応に納得いかないことが増え、堪忍袋の緒が切れてしまう場合もあるかもしれません。

私の周りを見ると、このようなケースが少なからず発生していたため、契約や進める方針などに納得いかないまま進めることだけは止めておきましょう。

制作側の本音
一度関係が壊れたりこじれると、もうそのあとは「解約だ!」「社長をだせ!」のようなお祭り騒ぎになることもあるかもしれないため、お互いが歩み寄って協力しながら進められる制作会社を選んでほしいです。

3. 契約に関する失敗

言った言わない問題

ホームページ制作に関わらず、言った・言わない問題は、いつでも誰の影にでも潜んでいます。

「これやってくれるって言ってたよね?」
「あれ、アイコンも作ってもらえるはずだったけど」

誰が何を言って、それをどう受け止めたのか。

曖昧な部分をそのままにして制作を進めていくと、必ずどこかのタイミングで言った・言わないのトラブルに発展します。

何か制作会社へ伝えたい場合、急いでいる場合は電話でもいいですが、必ずメールやチャットなど、文章として残せる形をとっておきましょう。

これを意識するだけでも、制作中に余計なトラブルが作られる確率を下げ、スムーズに目的達成まで進んでいけます。

制作側の本音
言った・言わない問題が発生すると、その多くは現場の製作スタッフの負担となってしまいます。すでに作ってある中から削減するのは比較的簡単ですが、ある程度作ってから追加があると、合わせたり手間が発生したりと大変なんです…。

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4. 制作・リニューアルに関する失敗

デザイン的な失敗

デザイン(見た目)に関する内容は、誰もが意見を言いやすい対象なので、どんどん意見が入ってきます。

  • 依頼側(あなたや社長さんなど)
  • 営業
  • ディレクター
  • デザイナー
  • ライター

みんな、良くしたいからこそ意見を言ってくれるのですが、意見を出してもらえたからといって、全てを取り入れていては全体的なバランスも崩れたり、当初の目的に合わないこともでてきます。

意見の取捨選択は必要であり、本当に目的達成を叶えるための意見を見極め、取り入れていく。

単純な御用聞きのような制作会社を選んでしまっていると、全ての意見を入れて、デザインや目的が破綻する場合も。

あなた自身も、デザインに意見を言うなら、場合によっては取り入れられないことも理解して頂くのがいいかもしれません。

制作側の本音
デザイナーのお仕事は、見た目を作るだけでなく、情報の整理を行い、最適な位置に配置させたり、情報設計の分野で力を発揮することです。そのため、意見を全て取り入れるようなことはせず取捨選択を行い、目標を達成するため最大限の努力をしてくれます。

コンテンツ品質が基準に達しない

ホームページで大事なのは、集客そのものに影響を与える、記事コンテンツ(掲載情報)の品質です。

品質だと曖昧なので「ユーザーさんが欲しい情報を的確に提供すること。」と覚えておくと分かりやすいかもしれません。※ コンテンツを詳しく解説しているページはコンテンツとは?になります。

ユーザーさんは、自分が欲しい情報があるからこそ見てくれるので、欲しい情報が用意できなければ、見に来てもらえない。つまり集客は増やせません。

ホームページの見た目ばかりに拘り、目的達成の要でもある記事コンテンツの品質が担保できないと、結果的に失敗する可能性を高めるため、記事コンテンツへの意識も持ったままにしておきましょう。

制作側の本音
予算がないと、記事コンテンツまでに回せない場合も多いかもしれませんが、見た目よりも記事コンテンツの方こそ、ホームページ作成においては大事だと言えるため、予算内で記事コンテンツまで制作会社に対応してもらうのがオススメです。

CTA(コールトゥーアクション)の失敗

CTAとは、お問い合わせ用のテキストや電話番号、フォームへ誘導するためのボタンなど、見込み顧客や相談したいお客様の行動を促す施策の全てを指します。

デザインも出来た、記事コンテンツも出来た、しかしCTAが適切ではなかった。

これだけで目標達成に繋がる問い合わせ・購入が増やせないので、失敗になる可能性も。

必ず、CTAの存在も意識したホームページ作りを制作会社さんにしてもらいましょう。参考:CTAの最適化

制作側の本音
非常に多いのが、デザインもカッコいい、記事コンテンツも品質が高い、だけどCTAが弱くてお問い合わせが増えない……こんな状況をよく見かけるので、CTAも忘れずに設置しておきたいです。

制作側のなんとか納品させてお願い

実際にその状況にならないと分からないかもしれませんが、制作会社側も毎月の納品額のノルマや目標があるため「どうしても今月納品させてください!」のような交渉が入る場合もあります。

それは、ホームページ制作が途中だったとしても、ある程度公開できる目途が立てば、公開に移れるからです。

お願いを聞き入れ、一旦納品扱いにした後、しっかりと最後まで対応してくれればいいのですが、制作会社側でも新たなお客様との仕事が始まっていくため、一度完了扱いにしたお客様の対応がおざなりになる可能性も。

いつまで経っても完成しない状況にもなるかもしれないので、先に納品扱いにさせてほしい要望が入った場合は、いつのタイミングまでに完成してくれるのか確約してから進めて頂くのがオススメです。

制作側の本音
このような状況が、絶対にないとは言い切れないため、予め把握しておくといいかもしれません。

システムの要件が詰められてない問題

ホームページ制作と言っても、見た目や情報設計などのデザイン、情報掲載のための記事コンテンツだけでなく、検索機能や独自の機能を取り付ける場合もあります。

しかし、ホームページを作る時になって初めて考えた機能に関しては、依頼側でイメージが固まっておらず、だんだんとシステムが出来上がるにつれて「ああしたい」「こうしたい」が出てくる場合も多い。

そうなると、制作途中で仕様の変更をしたり、作り終えた後に追加の機能の要望があったりと、システムの要件が詰められてないことで、現場の負担が増えてしまう。

どんな機能を付けたいのか、依頼側と制作側で、似たような機能を見ながら、お互い何をしたのか、そのためにはどんな機能にすればいいのか、認識をすり合わせておく必要があります。

そこで詰められていないと、不出来なシステムが出来上がってしまい、満足度も下がって失敗へと繋がっていきます。

制作側の本音
独自の機能を取り付ける場合は、しっかりと要件を固めて、何をしたいのかを明確にしたうえで、進めて頂くのがオススメです。

高いクオリティを求めるのに納期が短すぎる

「プロなのだから、良い品質で、早く納品できるでしょ?」と思うお客様も中にはいるかもしれません。

しかし、品質を求めるのであれば、ある程度の時間が必要になってくる。

例えばケーキを5分で作ってほしいと言われても、作れるとしたらカップケーキくらい簡単なものしか作れません。

これと同じで、品質を高めるには、それなりの時間が必要なのですが、納期が短すぎると現場への負担が増えて、結果的にお客様側の品質が保てない場合も。

無理な依頼は、逆に品質を落とすことを、予め覚えて頂けると嬉しいです。

制作側の本音
品質と時間の関係性は得に重要で、制作側の心理的負担が少なく、最大限能力を発揮してもらえる状態を作って頂くといいかもしれません。

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5. 更新・運用に関する失敗

制作は順調だったのに運用に回った途端に対応スピードが落ちた

契約当初は、運用面もしっかりとサポートする約束だったのに、いざ運用フェーズに入ったら、対応力不足を感じる場合もあるかもしれません。

事前に体験することはできないため、契約前に見極めることは難しいのですが、そうだとしても運用をサポートしてくれる人に会わせてもらったり、または事例などを見せてもらって運用組織について教えてもらいましょう。

制作側の本音
制作会社が営業会社だった場合、運用(保守)業務に関しては、あまりサポート力がない場合もあるため、制作会社の方針などによっても変わってきます。

6. 失敗事例のまとめ

ホームページ作成の失敗の多くは、依頼側と制作側のコミュニケーション不足によるものが大きいです。

そこさえ認識を合わせたり、意識統一ができれば、防げるトラブルや失敗ばかり。

契約前に、あなたが制作会社側に言いたいことが言えなかったり、伝えた情報を理解してくれないような状態であれば、制作を進めていくうちに、意識のズレが大きくなって、何かトラブルが発生する可能性は高まります。

金額や実績だけではなく、コミュニケーションのとりやすさも意識して、制作会社を決めて頂くのがオススメです。

ホームページの失敗に不安を感じているあなたへ

ホームページを初めて作るのであれば不安ですよね。

すでに持っている場合でも、リニューアルで今よりもよくなるのか、もっと成果を出せるのか分からず、なかなか先に進めない場合もあると思います。

魅力的なホームページが作れれば、ユーザーさんを引き付け離さず、どんどん自社にとってのお客様になってもらえる可能性を高めてくれます。

それはデザインだけの話ではなく、掲載されている情報なども含めて、全部が揃った時に初めて発揮される効果。

まずは、ホームページ作りに関して、さまざまな情報を集めるところから始めて、あなたのペースで納得を持って進めて頂けるといいと思います。

このページの失敗事例が、あなたのホームページ作りの参考になれれば嬉しいです。

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著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は資料サービス「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツの制作から運用、100社以上のお客様支援を実施。そこで得たノウハウをコラムとして投稿中。
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