いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。今まで140社以上のお客様の資料をお預かりしてきた経験から、資料の構成についてまとめています。
資料作成は、情報をどのような流れで見せていくのか、構成力がとても大事。
しかし、何となくイメージはできているものの、実際に「構成を作る」となった場合、何をどうすればいいか迷うこともあります。
実際の構成パターンや、入れ込むスライド例などを踏まえて、構成作りに必要な情報をまとめたので、あなたのお役に立てられればうれしいです。
この記事を読むことで…
・構成パターンが分かる
・資料の種類に応じた構成が使いこなせる
・資料を見てくれる方の反応が良くなる
資料の構成とは
資料作成における構成とは、ページの一つ一つに意味を持たせ、目的達成するための流れを組み立てること。
伝えたい情報は色々あるはずですが、好き勝手に並べても、相手には「何が言いたいんだろう…」と何も届きませんよね。
情報を情報のまま扱うのではなく、整理して伝わる文脈に並べ替えるのが構成の役割です。
※ 構成の例として「起承転結」で表現しています。 | |
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構成 | 構成要素 |
全体の流れ (文脈) | 流れを作る一つ一つの情報 (ページのこと) |
間違えやすい構成に対する解釈
資料作成の前に、集めた情報をどのような順番で伝えれば一番伝わるのか考えることが構成となりますが、資料を作る側に回ると途端に間違えてしまう。
構成の間違い
× 作り手が伝えたい情報で順番を組み立てる
〇 相手が知りたい情報で順番を組み立てる
資料を作る目的は、見てもらう相手とコミュニケーションを図り、気持ち・行動を促して、最終的には作り手の目的を叶えること。
悪いパターン:伝えたい自分 > 知りたい相手
良いパターン:伝えたい自分 < 知りたい相手
気持ちが前のめり過ぎて自分たちを基準にすると、悪いパターンに陥りやすいため、相手の興味関心に合わせた情報をまず用意し、構成を組み立てる意識を持っておきましょう。
資料における構成の重要性
資料作成で気になるのは、見た目のデザインかもしれませんが、それよりも大切なのが資料内に掲載される情報。
さらに、その情報をどのような順番で伝えるのかが重要であり、料理に美味しくなる手順があるように、情報にも伝わる・興味を引かせる順番があります。
※ 構成の例として「起承転結」を使っています。 | ||
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比較 | 構成が整っていない | 構成が整っている |
構成例 | 起 → 転 → 結 → 承 | 起 → 承 → 転 → 結 |
読み取りやすさ | × | 〇 |
理解のしやすさ | × | 〇 |
そもそも資料は、
- 見てもらえない
- 読んでもらえない
- 理解してもらえない
パッと見の流し読みが前提となるため、見ている最中に何が言いたいのか、何を伝えたいのか分からないと、印象が薄まって資料で伝えたかったことの半分も伝わりません。
構成を整えると、伝わる力が強くなるため、目的達成までの時間を早めてくれます。
資料の構成に使えるフレームワーク4種類
資料作成時の構成として、基本的な形が4種類ほどあります。
どれも用途に合わせて使い分けることで、資料自体も作りやすくなりますし、フレームワークとして型にはめると構成が作りやすくなる。
時間がない、構成が苦手、そんな時はよく使われる構成4種類を使うのがオススメです。
起承転結
起承転結(きしょうてんけつ)とは、少ない情報でも興味を引かせながら大事なことも簡潔に伝えられる、情報伝達の流れ。
起:何について書かれた資料か
(例)資料作成サービスについて解説します。
承:具体的に伝えたい情報を解説していく
(例)プロのデザイナー・ライターが作ります。
転:想定されるトラブルなど
(例)今のままだとリソース不足で受注が減る可能性も。
結:最終的な話のまとめや結果
(例)低コストで資料が作れて売上にも貢献する
構成が思いつかなければ、起承転結に当て込んでみると、作りやすくなります。
SDS法
SDS法(エスディーエス)とは、情報の全体像を見せるために、まずは要点から説明し、細かい詳細を伝えながら、最後に話をまとめる流れのこと。
要点 Summary:概要を伝える
(例)まずは資料作成サービスについてお伝えします
詳細 Details:詳細を伝える
(例)このような特徴やメリット・デメリットがあります
要点 Summary:まとめる
(例)手間をかけずともプロのデザインが手に入ります。
話の流れもシンプルなので、困ったときは「SDS法」と覚えておけば便利ですね。
SDS法の特徴
解説・説明など、情報伝達がメインの場合に使われます。
PREP法
PREP法(プレップ)とは、ロジカルで端的に情報を伝える流れのこと。
結論 Point :もっとも大事なことを先に伝える
(例)資料作成サービスを活用するとリソース不足が解消します
理由 Reason :結論を補足する理由を解説していく
(例)デザインには時間もかかりデザイナーを雇うのも難しい
事例 Example:理由に対する具体例や根拠を提示していく
(例)他社様は資料作成代行によって成果が10倍になった
結論 Point :最後に改めて結論を伝える
(例)資料作成サービスでリソース不足が解消できる
結論から始まり、どんどん結論に対する理由を深掘りして説得力が増していく構造のため、BtoBなどビジネス現場で使う資料作成で、とても活躍します。
PREP法の特徴
相手の感情・行動を促したい時に使われます。
PASONAの法則
PASONAの法則(パソナ)とは、セールス色を強めた話の流れのこと。
問題 Problem :悩みを明確にする
(例)資料作成に時間がかかりすぎだと感じていますか?
親近 Affinity:悩みに対して共感・理解する
(例)基礎が教えられていないなら難しいのは当然です。
解決 Solution:悩みを解決する方法を提示する
(例)解決するためには基礎をを学ぶことが大事です。
提案 Offer :製品・サービスの提案をする
(例)作成ノウハウが書かれた資料があります。
適合 Narrow :自社の顧客か絞り込む
(例)今すぐ解決したい方は資料ダウンロードできます。
行動 Action :悩みを解決する具体的な行動を呼びかける
(例)下記のフォームを送信すると手に入ります。
「買ってください!」「購入してください!」と、最初から呼びかけるのではなく、相手がモヤモヤしている悩みを具体化させ、そして共感しながら懐に入りながら、提案へ持ち込む型。
PASONAの上位版、PASBECONA(パスビーコーナ)もある
問題 Problem
親近 Affinity
解決 Solution
利得 Benefit(追加)ベネフィットを伝える
証拠 Evidence(追加)ベネフィットの証拠を示す
内容 Contents(追加)具体的な製品・サービス内容を紹介する
提案 Offer
適合 Narrow
行動 Action
資料の構成を作る前準備
資料は、小さな情報の集合体であり、構成は情報をまとめて伝える流れを整えること。
つまり、構成を作るためには、元になる情報がなければいけません。
資料は情報そのものなので、提出したい・見てもらいたい相手が求める情報を、事前に用意しておく必要があります。
相手が求める情報とは?
資料を見てもらいたい相手は、プレゼンであればお客様、社内で企画を通したいのであれば自社の経営層など、状況ごとでまったく違ってきます。
そして、どの資料にも言えますが、まず成し遂げたい目的・目標があり、情報伝達の手段として資料を作るため、自分たちが伝えたい情報が必ず存在している。
しかし、自分たちが伝えたい事だけで構成を作っても、見せたい相手にとっては自分事にならず、他人事になりやすいので、資料もしっかり見てもらえない可能性が高くなります。(いくら構成が良くても…)
情報を用意する時は、
① 見せたい相手は誰かを明確にしておく
② 相手はどのような情報を求めているのか理解する
③ どう伝えれば理解されやすいか検証する
この3つのポイントを意識しながら、情報を多角的な視点で集めていきます。
① 見せたい相手は誰なのか明確にしておく
資料を見せたい相手が「誰」か明確になっていないと、構成がそもそも作れません。相手によってどの情報が刺さるのか、魅力的だと思ってくれるか分からないと、話の流れを作り込めない。構成に限らず、資料作成で重要なポイントでもあるので、相手を意識しながら情報を集めましょう。
② 相手はどのような情報を求めているのか理解する
「誰」が「何」を求めているのか。求められている情報を理解できていないと、構成に必要な情報が足りなくなることもあります。
③ どう伝えれば理解されやすいか検証する
情報そのものは同じですが、伝え方次第で伝わりやすさに雲泥の差が生まれます。構成を作る際に、集めた情報をそのまま使うのではなく、相手に合わせてかみ砕いたり、翻訳していきましょう。
資料の構成を作るタイミング
資料の構成は、何もない状態からは作れず、タイミングもあります。
基本的に資料作成は下記の5ステップ。
STEP1 目的を定める
STEP2 企画をする
STEP3 必要な情報を集める
STEP4 構成を作る(ここ)
STEP5 デザインを作る
構成作りの工程まで、少し時間がかかります。
逆を言えば、最初からデザインを作り始めてしまう場合、目的も企画も情報も構成もないので、うまくいくものもうまくいかなくなる。
必要な工程を経て、資料は作っていかないと、抜け漏れが発生するため、資料作りの基本的な流れに沿って作るのがおすすめです。
構成を作るための情報集めのコツ
情報は、漏れなくダブりなく(MECE:ミーシー)を意識しましょう。
資料の構成元になる各スライド
必要な情報が集まり、構成を作っていく段階で知っておきたいのが、構成の元になるスライドの種類。
情報の流れを作るのが構成ですが、それはスライドの組み合わせとも言えます。
スライドの種類が分かっておくだけで、構成が作りやすくなるため、よく使われるスライドをまとめてみました。
下記以外のスライドの種類を確認したい場合は、以前調査したスライドテーマの記事もご確認ください。
スライド:表紙
「表紙」のスライドには、ロゴ・キャッチコピー・制作者・制作日など、基本的な情報が入ります。資料に対する期待感を高めるためには、デザイン性も必要なので、プロのデザイナーに任せるのもおすすめ。
スライド:目次
「目次」のスライドには、資料の全体像が分かるように、タイトルとページ番号を入れていきます。印刷して渡す場合は、厚みでボリュームを認識できますが、PDFなどパソコンのモニター上で見る場合は厚みが分からないので、目次によって全体感が分かりやすくなります。
スライド:概要
「概要」のスライドには、資料で説明したい情報の要約を入れます。もし、製品・サービスの説明資料であれば、それらを簡潔に表す情報を入れておく。
スライド:課題
「課題」のスライドには、お客様が感じている悩み・不安、または具体的な問題を言語化してあげます。当てはまる課題を見ることで、自分事に感じてもらえる状態を作り出せる。
スライド:解決
「解決」のスライドには、課題に対する解決策を提示していきます。手段があることを認識してもらえると、候補の一つとして検討してもらいやすい。
スライド:特徴
「特徴」のスライドには、資料で説明したい内容で、特に読み手にとって興味関心が高くアピールできる情報を入れます。いくつも出すと、特徴が薄まってしまうので3~5つほどに絞り込んで伝える。
スライド:料金
「料金」のスライドには、製品・サービスを購入・導入した場合の価格や合計金額を入れます。料金シミュレーションや、他社と比較した際の料金メリットが打ち出せるなら入れておくのがおすすめ。
スライド:メリット・デメリット
「メリット・デメリット」のスライドには、製品・サービスを購入・導入した場合の良い面・悪い面をまとめておきます。良い面だけを見せると、逆に疑われるポイントになってしまうため、両面を伝えましょう。
スライド:選ばれる理由
「選ばれる理由」のスライドには、読み手に対して他社様が選んでくれた理由をアピールしていきます。特徴・メリットなどと似ている部分もあるため、被らないように。
スライド:比較
「比較」のスライドには、競合他社との比較(表)を見せて、違いを理解してもらいます。スライド内の情報が多くならないよう、〇・△・×などで表現すると分かりやすい。
スライド:流れ
「流れ」のスライドには、製品・サービスをご利用頂くまでの流れや、お申込みの手順などを記載します。実際に検討している方は、次に進む方法や、この先に進めるための手掛かりを探そうとするので、流れのスライドが役に立つ。
スライド:事例
「事例」のスライドには、お客様の声や導入事例などを掲載していきます。インタビューなど、手間のかかる調査を必要としますが、既存顧客の成功体験を通して製品・サービスの価値を伝える力がある。
スライド:よくあるご質問・回答
「よくあるご質問・回答」のスライドでは、お客様から頻繁に受けている質問・回答を、予め掲載しておくことで、質問せずとも見れば分かる状態にできます。疑問の解決を促すことで、読み手の検討角度が高くなり、実際の購入・導入に繋がりやすくなる。
スライド:CTA
「CTA(コールトゥーアクション)」のスライドには、資料の読み手の感情・行動を促す情報を掲載します。電話番号やメールアドレスなどの問い合わせ先はもちろん、キャンペーンや安心感を訴求する文言なども。
スライド:裏表紙
「裏表紙」のスライドには、特に目立った情報を入れませんが、ブランドを示すロゴやブランドカラーを全面に出して、資料最後の〆を作り出します。無くてもいいものですが、合った方が印象は変わってくる。
資料の構成パターン例
資料構成を作っていく際に、大まかな流れや必要なスライドが分かっても、実際にどうすればいいの?と止まってしまうことも多いですよね。
見よう見まねで作ってみるものの「本当に大丈夫なの?」と心配にもなります。
まずは簡単な構成の実例を見てみましょう。
※ この資料をダウンロードする
これは、基礎知識系のホワイトペーパー用に作った12スライドの資料で、表紙→背景→とは→解説→基礎→メリット・デメリット→コツ→紹介→会社概要→裏表紙の構成で作っています。
構成も、誰が読んでくれるか、状況によって大きく変わるため正解はありません。
そして資料の構成には2種類あり、
- 資料全体の構成
- 資料スライド内の構成(スライドの中身)
よくあるパターン例を見て頂き、状況に応じてカスタマイズしていくのがおすすめです。
資料全体の構成例
資料には種類があり、ターゲット別で使い分けていきます。
それぞれの種類に応じて、どのような構成がいいのか、パターンとして出してみました。
営業資料
営業資料は、せっかく得られたチャンスの中で、どれだけ興味関心を引き付け、お客様の検討候補に残れるかが重要だと言えます。
また、お客様は初めて見聞きする情報も多いため、簡潔で分かりやすくしながら、相手の疑問や不安を打ち消すようなイメージで作る。
順番 | 構成 | 概要 |
---|---|---|
1 | 表紙 | キャッチコピーで引き付ける |
2 | 目次 | 全体像を簡単に可視化 |
3 | 課題 | こんな課題はありませんか?と複数出す |
4 | 解決 | 課題を解決できることを提示 |
5 | 紹介 | 製品・サービスの紹介 |
6 | 特徴 | 製品・サービスの特徴(データを含む)を説明 |
7 | 事例 | お客様の成功体験やインタビューを掲載 |
8 | 料金 | プランや競合とのシミュレーション表 |
9 | 流れ | ご利用までの流れ |
10 | 補助 | サポートや体制図で安心感を与える |
11 | CTA | お客様の感情・行動を促すオファー |
12 | 会社 | 会社の信頼性を示す情報 |
※ その他、よくあるご質問・回答のようなQ&Aを入れてもいいかもしれません。 |
特に製品・サービス系であれば、お客様に特徴を伝えきれず、価値を理解してもらえないことが多くなります。
すべてを説明すると、スライド枚数が膨大になってしまうため、機能や特徴の詳しい説明資料は別で作り、営業資料に対しては既存顧客から得られた成功体験などのインタビューを通して価値を伝えていく。
もし、インタビューなどが行えない場合は、出せる数値をかき集めて、アピールできる材料にしていきましょう。
営業資料でお客様が求める情報とは?
お客様は失敗したくないので、何社にも類似製品・サービスの話を聞き、見極めようとしています。競合他社と比較されている前提で考えると、機能・特徴は他社と似てしまっている場合もある。そのため、あなたの製品・サービスだからこそ出せる、他社とは被らない事例関係を掲載するのがおすすめです。既存顧客から発信される声は、第三者からの評価として信頼感を感じやすい情報になるため、是が非でもインタビューは入れておきたいところ。
プレゼン資料(社内・社外)
プレゼン資料は、資料を補助として扱い、トークメインで進行していくため、構成が通常の営業資料と変わってきます。
与えてもらえる時間も少ないため、より言葉を減らし、伝えたい情報を絞り込んで、1分1秒もムダにしない作りにする。
論理的な情報と、感情面でお客様を引き寄せる話し方も求められてきます。
順番 | 構成 | 概要 |
---|---|---|
1 | 表紙 | 期待感を感じさせるキャッチコピーが必須 |
2 | 紹介 | 説明する担当者情報の信頼性・権威性を伝える(社内プレゼンの場合は不要なスライド) |
3 | 目次 | プレゼンの全体像を見せつつ話の流れを見せる |
4 | 結論 | どのようなステキな未来が待ってるのか顧客に想像させる |
5 | 解説 | 結論を深掘りして背景・理由など細かい補足をしていく |
6 | 証拠 | なぜステキな未来を見せられるのか証拠を提示 |
7 | 結論 | 何をすればステキな未来が叶えられるのか(クロージング) |
8 | CTA | 相手の感情・行動を促すオファー |
プレゼン用資料では、足りない情報をトークで補っているため、お客様に対しては別途、詳細な情報が書かれた資料をお渡しできるといいかもしれません。(もしくはwebサイトをご案内)
他にも、対面で話せる貴重な機会のため、熱意を伝えられるスライドもあると、相手の感情・行動を促すスイッチが押せます。
製品・サービス資料
製品・サービス系は、特徴・料金など競合他社と比較される前提で見られるため、そこを想定した構成にしておきます。
現場担当者が情報収集、または上司へ説明するために求めていることが多く、人伝だとしても利用することで課題解決や成功できるイメージを膨らませられるかが大事。
また、口頭で説明するのではなく、資料のみを提供するシーンが多いため、情報に抜け漏れを無くす意識を持っておきましょう。
順番 | 構成 | 概要 |
---|---|---|
1 | 表紙 | 製品・サービス名に加えて魅力的なキャッチコピーを入れる |
2 | 会社 | 提供会社の概要を簡単に伝える |
3 | 権威 | 導入企業のロゴや数字として出せる実績を見せる |
4 | 概要 | 製品・サービスをまずは簡単に説明する |
5 | 課題 | どんな課題解決に効果があるのか見せる |
6 | 解決 | 課題を解決できる理由を提示する |
7 | 証拠 | 使うことのメリットを数値など用いて証拠として提示 |
8 | 特徴 | 機能やオプションなど製品・サービスの詳細を伝える |
9 | 比較 | 他社の製品・サービスとの比較を見せる |
10 | 事例 | 導入事例やインタビューにて第三者からの評価を見せる |
11 | 料金 | プラン別や単価・料金を提示 |
12 | 流れ | ご利用までの流れを提示 |
13 | 安心 | サポートやセキュリティなどの安心安全面を提示 |
14 | CTA | キャンペーンやweb限定値引きなど魅力的なオファー |
情報量が多くなるため、お客様が知りたい情報を事前に絞り込んでおく必要があります。
一度作って終わり…ではなく、お客様の反応を見ながら繰り返し資料を調整していくのがおすすめです。
ノウハウ資料
ノウハウ資料は、相手が普段業務で困っていること、またはもっと上を目指したい場合の方法など、レベル感は幅広いです。
初心者用・玄人用で、入れ込む情報は違ってきますが、構成に関してはあまり変化がないので、基本的な資料構成を覚えておきましょう。
順番 | 構成 | 概要 |
---|---|---|
1 | 表紙 | 手に取りたくなるキャッチコピーやデザイン |
2 | 目次 | 情報の全体像を可視化 |
3 | 未来 | 資料を見てもらうことで何が叶えられるか |
4 | 情報 | 必要な情報を提供 |
5 | まとめ | 掲載情報のまと |
6 | 紹介 | 掲載情報に関連性のある製品・サービス紹介 |
7 | CTA | 読み手の感情・行動を促すオファー |
8 | 会社 | 情報提供会社の概要 |
ただ情報を提供するのではなく、提供した情報に関連性のある、自社製品・サービスに紐づけた紹介スライドを用意しますが、最初から会社や製品・サービスアピールは逆効果なので、まずは情報提供による信頼獲得が先。
満足してもらえる資料が作れれば、見てもらえるほど将来的な見込み顧客の獲得に貢献してくれます。
調査レポート
調査レポートは、収集した情報や数値データを、分かりやすく見せていきます。
また、情報から導き出される結論・考察なども入ると、資料としての価値もあがっていく。
順番 | 構成 | 概要 |
---|---|---|
1 | 表紙 | 読み手がもっとも関心度の高い情報でキャッチコピーを入れる |
2 | 背景 | 調査背景を解説 |
3 | 証拠 | 調査した証拠や調査方法などの概要 |
4 | 調査 | 調査した情報を順序だてて見せていく |
5 | まとめ | 調査により判明した結論をまとめる |
6 | 紹介 | 調査で導き出された結論に関連性のある製品・サービス紹介 |
7 | CTA | 読み手の感情・行動を促すオファー |
8 | 会社 | 調査データを公開している会社の概要 |
調査は時間も手間暇もかかるため、作り上げるまで時間はかかりますが、有益な調査データを公開できると、お客様や他社が引用してくれて、認知度獲得にも役立ちます。
また、新たに調査するのではなく、すでに自社でため込んでいたデータを使っても独自性が出せるので、希少価値の高い資料が作れます。
資料スライド内の構成例
資料の構成元になる各スライドで見て頂いたように、スライドに種類があります。
しかし、スライド内の情報は見出し・文章・画像・図解(図形)・グラフしかないため、これらの配置の仕方さえ覚えてしまえば迷わず資料を作れるようになる。
資料全体の構成だけでなく、スライド内の構成も確認しておきましょう。
スライド内の情報構成はワイヤーフレームで整える
資料スライドを作っていく際に、基本的な構成が分かっておくだけで作りやすくなります。
基本としては、全て四角の枠(ワイヤーフレーム)を当て込んでいくこと。
スライド内の構成が作れると、資料作成スピードも速くなります。
見出し + 文章
見出しと文章の、一番簡単なスライド構成。基本はこの構成を元に、どんどんカスタマイズをしていきます。
見出し + 文章 + 画像
見出し・文章・画像を入れ込んだスライド構成。文章と画像の比率を変えれば、見え方も変わってきます。
見出し + 図解 + グラフ
図解をメインにしたスライド構成。図解は大きく表現しないと見づらいので、上記サンプルのように情報を入れ込む枠を作りながら、大きめに作るのがコツ。
棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフなど、情報量が多いグラフを使う場合は大きめに。
グラフの説明をしたい場合は、文章のスペースも確保しておきます。ただ、説明のし過ぎは逆効果なので、重要なポイントのみ文章として書き出しましょう。
見出し + 画像
画像をメインにしたスライド構成。画像一つで文章何千文字分もの情報量が入っているため、文章で表現しきれない場合は、画像を使います。
画像を2~5列ほど分割して表示することで、多くの情報をスライド内に盛り込めます。しかし、最初のタイミングでスライド内の構成を整えておかなければ、情報過多となって、どの情報が大事か分からなくなるので注意も必要です。
資料の構成を作るコツ
資料の構成を作ることは難しくなく、1度作った構成は繰り返し使えます。
しかし、資料を見せたい相手の状況や感情はそれぞれ違うため、微調整も必要になってくる。
臨機応変に対応できるよう、さらに資料の構成作りで役立つコツを見てみましょう。
相手に合わせて構成を微調整する
資料を見てくれる方は、毎回状況と求めている情報が同じであればいいですが、みんなそれぞれ違います。
Aさんに通用した構成でも、Bさんには通用しない場合もある。
そんな時は読み手のタイプを理解して、微調整をしていきましょう。
論理的な方:結論ファーストで客観的に判断できる数字情報を多くする
感情的な方:想いや熱意が伝わるスライドを加える
大まかな流れは変えずに、構成内に情報追加したりスライドを増やすようなイメージ。
相手に合わせることで、勝率が上がっていきます。
目的をハッキリさせる
資料を作るのは、何か成し遂げたいことがあるからで、手段として資料作成を検討されていると思います。
根本的な目的があいまいなままだと、その後に作られる資料構成にも影響を及ぼし、求められない資料になる可能性も。
一人で全て資料を作るならいいですが、複数人で分担しながら作る場合は、関わる方みんなが共通の目的を理解して動くことで、さまざまな行動・意思決定のズレが抑えられ、資料作成そのものが楽になります。
事前に調査・情報集めを終わらせておく
構成は、どの情報を、どう組み立てて見せればいいか考えること。
そのため、構成を考えるには、必要そうな情報を十分確保しておく必要があります。
× 情報が足りずに追加しながら構成を作る
〇 十分情報が揃ってから構成を作る
情報に過不足があると、あとから出てきた大事な情報によって、構成の組み換えが発生する場合も。
作成時間を短縮するためには、事前の情報収集がカギになります。
よくあるご質問・回答
資料の構成はどう作ればいいですか?
資料の構成を作るには、作る目的と見せたいターゲットを明確にした状態で情報収集し、企画を立てたのちに情報を見せる流れを整える。一つ一つの情報をまとめて順番を付けるのが構成となります。
構成は使いまわしできますか?
資料の種類が同じで、見せたい相手の属性・状況が近しいのであれば、以前作った構成でも十分通用します。
スライドは何枚がいいですか?
構成によってスライド枚数が決まってきます。そのため正しい枚数はありませんが、一般的な製品・サービス資料であれば、11~20スライドほどになります。