ブランディングの相談先と依頼のポイント

  • | 公開 2024年04月26日
ブランディング
ブランディングの相談先と依頼のポイント

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。会社のブランドを立て直したい時、誰に相談すればいいか分からないですよね。

ブランディングとは、企業価値を高めて、長期的に成長し続けるためのプロセスのこと。

過去と現在を振り返り、時間をかけて準備をしながら、未来に向かって改めて歩き出すのですが、会社全体から関係者全て(ステークホルダー)に関わる大きなプロジェクトとなるため、やることも多く求められるスキル・知識もレベルが高い。

簡単に進められないからこそ、情報を整理したり、伴走しながらサポートをしてくれる相談先の企業が、とても心強い存在になります。

相談前の基本的な準備から、おすすめの相談先など必要情報をまとめたので、お役に立てられれば嬉しいです。

ブランディングのおすすめ相談先を先に知りたい方はこちら >

こんな方におすすめ!
・経営者
・経営企画
・人事
・広報

\お役立ち資料/

ブランディングを相談するとは?

ブランディングは要件が違えば、必要なスキル・知識も変わるため、社内ですべて必要な人材を用意することは難しいと言えます。

たとえば、自社の「らしさ」を見直すために、社内外へヒアリングやインタビューを行うのは出来ても、抽出した情報を的確に言語化し、ブランドを体現したアウトプット(制作物)まで用意するのは、高いレベルのノウハウとスキルが求められるので、そう簡単にはいきません。

見よう見まねで進めたとしても、本来必要な手順が抜けてしまったり、クリエイティブ力の不足によって、ブランドが表現されないのであれば、失敗の確率を高めてしまう。

それだけ専門性を必要とするのがブランディングなので、サポートしてくれる企業に参加してもらい、一緒に進めるのが基本となります。

相談が必要な状況リスト

状況によって、自社だけで進められる場合もあるのですが、下記のリストに当てはまっている場合は、相談を前提にした方が事故は少なくなります。

  • ブランディングについて漠然とした知識しか持っていない
  • 進めたいがそもそも正しい手順や工程が分からない
  • 一度自社でやってみたけどうまくいかなかった
  • 途中で計画が頓挫してしまった
  • 経営層にうまく説明できず承認が降りない
  • 必要なスキルやノウハウが足りていない
  • 情報がごちゃごちゃなので要件整理から手伝ってほしい
  • コンペをしたいから参加してほしい

この他もあると思いますが、ブランディングについて理解するには、情報量と実戦経験が必要です。

初めての場合はなおさら難しいので、まずは専門家(企業)に相談しながら必要な情報を取り入れ、解像度をあげていくことが大事。

今は、無料で相談や話を聞いてくれるブランディング対応企業も多いため、まずは声をかけて専門家を引き入れることから始めるのがお勧めです。

注意点
企業によっては、単なる相談だけは受け付けず、見積もりを前提にしないといけない場合もあるのですが、見積を受け取ったからといって必ず発注する必要はないので、気持ちを楽にして相談してみましょう。

相談前に確認しておきたいブランディングと〇〇の違い

普段の業務で「ブランディング」の単語を使う機会は少ないと思うのですが、人によって定義がバラバラな状態で覚えてしまっている場合も。

似ている単語と意味を混ぜてしまっているケースもあるため、それぞれの違いを改めて確認しておきましょう。

ブランディングに似ている単語説明
ブランドブランドとは、会社のらしさ(アイデンティティ・存在証明)のことを指します。ブランディングはプロセスのことなので意味が違う。
PRPR(パブリック・リレーションズ)とは、メディアなど自社と関係ある企業・顧客・取引先などとの関係構築を良好にして、自社の魅力を伝え広めていくこと。
マーケティングマーケティングとは、お客様の満足を高め続けて、売上を伸ばすための考え方。一般的には売れる仕組みなどと表現もされます。
リニューアルリニューアルとは、部分的に改善・更新すること。

これらはすべて、ブランディングの一部でしかありません。

たとえば短期的な売上UPを目指すのであれば、それはブランディングではなく、営業・マーケティング施策の見直しになります。

相談先と話の認識を合わせるためにも、基本的な意味の違いを覚えておくのがお勧めです。

状況別のブランディング相談相手

インターネットで探せば「ブランディング事業」を行っている会社はたくさんあるものの、それぞれ事業化した背景や、対応できる範囲・考え方は違うので、自社の要件に合わない企業を選んでしまうと失敗に繋がります。

まずは要件に応じて、どんな会社を選べばいいのか、確認してみましょう。

パターン① ブランディングが初めて

パターン相談相手補足
失敗ノウハウ提供のみの会社ノウハウだけを受け取り、ブランディングの過程やブランドを反映した制作物(ロゴ・webサイト・資料など)はすべて自社で用意する場合、たとえ知識を得たとしても難しいと言えます。
成功伴走型の制作まで可能な会社初めてだからこそ、最初から最後まで一緒に進んでくれる、伴走型の制作まで可能な会社を選びましょう。

ブランディングは、大量の情報の中から、ブランドの「らしさ」を抽出して、まとめながら言語化しなくてはいけません。

さらにそこから、ブランドを体現し反映させた制作物を作るのですが、細かい背景や気持ちなどもくみ取って可視化するスキルが求められるため、ブランディングが初めての場合は、伴走型の会社を選ばないと途中で頓挫してしまう場合もあるので注意しましょう。

パターン② ブランド要素は抽出済だがアウトプットができない

パターン相談相手補足
失敗全体ブランディングしかできない会社求めているのはすでにブランドの「らしさ」を抽出した要素から、制作物を作成するスキルですが、ブランディングを最初から最後まで一貫してでないと対応できない会社に任せると、費用は高くなる傾向。
成功クリエイティブ力のある会社ブランドの「らしさ」を引き出すためには、クリエイティブ力が欠かせません。

すでに何らかの方法で、ブランドの核となる情報を抽出できている場合は、可視化するためのクリエイティブ力が必要です。

ただデザインを請け負ってきた会社ではなく、必ずブランディングとしてのデザインが対応可能な会社へ相談しましょう。

パターン③ 継続的にブランディングをしていきたい

パターン相談相手補足
失敗ブランドの浸透ができない会社ブランドとして言語化・可視化をした後は、ターゲットに対して認知を広めたり、さらに接触機会を作る必要があり、それらが得意でなければブランドの浸透が難しくなる。
成功ブランドの浸透ができる会社広告やデジタルマーケティングなど、広めることに強みを持つ会社へ相談できると、ブランドの浸透が加速していきます。

ブランディングの進め方を大まかに分けると、再構築→反映→浸透の3フェーズとなります。

再構築:ブランドの核を抽出して言語化(リサーチ&ライティング)
反映 :言語化した情報を可視化(デザイン)
浸透 :ブランドを広める

要件によって、どこから対応すべきか変わりますが、結局はブランドを広めて理解を促す活動に終わりはないため、ブランディングに終わりはない。

作って終わりにしないためには、ブランドを浸透させていく活動を続ける必要があるため、継続的にブランディングが可能な会社を選びましょう。

個人と法人で相談先が違う

ブランディングは、個人・法人のどちらにも必要な活動ですが、予算や規模によって相談先は変わってきます。

対象相談先の候補
個人(セルフブランディング)フリーランス
法人(スタートアップ)フリーランス、ブランディングが対応可能な企業
法人(中小企業・大企業・グローバル企業)ブランディングが対応可能な企業

たとえば会社としての歴史が100年以上あり、従業員も100名を超える規模なら、膨大な情報収集と高レベルな言語化・可視化のスキルが色々必要なので、誰か1人に任せることはできず、プロフェッショナルな人材が複数人でチームを組み対応しなければいけない。

それぞれ専門スキルのあるフリーランスへ依頼したとしても、取りまとめたり進行管理をするディレクション業務も必要となるため、経験がなければうまくいきません。

規模・状況が違えば必要な体制や進め方は変わるので、個人・法人でブランディングの相談先は変わってきます。

個人のブランディング相談先

名称ココナラランサーズMENTA
サイトココナラランサーズMENTA
要望フリーランスを活用したい
費用感2千円~3千円~要問合

セルフブランディングを相談するには、個人が出せる少額範囲から対応可能な、フリーランスへ依頼するのが一番安い。

そのためのサイトを3つほど参考例として掲載しています。

法人のブランディング相談先

出典株式会社ファングリーブランディングテクノロジー株式会社アイディーテンジャパン株式会社
サイト株式会社ファングリーブランディングテクノロジー株式会社アイディーテンジャパン株式会社
要望アウトプットまでこだわりたいデジタルを活かしたい世界基準のノウハウを借りたい
費用感100万円~100万円~要問合

その他、ブランディングが対応可能な企業をまとめた記事があるので、こちらもご参考になるかもしれません。

コーポレートブランディング会社おすすめ11社
コーポレートブランディング会社おすすめ11社

ブランディングを依頼するなら費用はどのくらい?

ブランディングの相談自体はどこも無料で対応してくれるため、お金がかかることはありません。

しかし、依頼先によって金額が大きく変わり、実際にサービスを受けると最低でも100~300万円かかります。

基本的なブランディングの流れである、再構築→反映→浸透の3段階で考えた場合の早見表を用意してみました。

費用相場再構築反映浸透
100~300万円
100~500万円
500万円~

金額に差が出てくるのは、ヒアリング対象数・制作物・広告施策など、企業ごとブランディングに必要な内容が変わるからです。

たとえば、認知施策として広告は欠かせませんが、その分費用は高くなります。

単純に相場として表現するのは難しいですが、法人としてのブランディングであれば、それなりの予算が必要なことは覚えておきましょう。

コーポレートブランディングの費用・相場
コーポレートブランディングの費用・相場

ブランディングを相談するメリット・デメリット

ブランディングを専門会社へ相談した場合は、メリット・デメリットもあるため、把握しておきましょう。

メリット

必要な分を必要なだけ受けられる

ディレクション・デザイン・ライティングなどは、各工程を進める上で欠かせないスキル。

しかし、すべてのスキルを社内から出すのは難しいですよね。

ブランディング対応会社に相談すれば、それぞれのプロフェッショナルをチームに組み込んでくれるため、必要な分を必要なだけ準備してもらえます。

解像度が高まる

初めてのことは、いくら事前に知識を取り入れたからと言って、なかなか使いこなせません。

また、我流で進めると、情報の抜け漏れがあることも。

専門家に相談すれば、今持っている知識と現場の知識が合わさり、イメージもはっきりしてきます。

解像度が高くなれば、ブランディングパートナーを選ぶ基準であったり、どんな方向性にすればいいかも見えてきます。

価値の高い現場ノウハウを借りれる

ブランディングは大きな予算も必要なので、どの企業も簡単にできないからこそ、その1回の経験には大きな価値があります。

ブランディングの相談先は価値ある体験をどこよりも積み重ね、サービスとして提供してくれているので、通常では得られない現場のノウハウを、惜しみなく借りられます。

デメリット

要件があいまいだと費用が高くなりやすい

何をどうしたいのか決まっていない状態で相談すると、相談された側としては想いに応えようとして、必要なことを全て盛り込んだ見積もりを作ってくれます。

しかし、本来必要なかった施策なども組み込まれる可能性や、スケジュール・予算に余裕を持たせようとして費用を上乗せされてしまう場合も。

相談の仕方を間違えると、費用が高くなりやすい傾向です。

担当者のレベルと現場のレベルが違う場合もある

相談した時、まず表立って出てきてくれるのは、営業やプランナーなどお客様と現場の間に入って、話を進めてくれる担当者です。

組織も大きくマニュアル化されている場合は、普段通りの流れであれば受け答えも十分できる。

ただ、マニュアルから外れた質問をした場合など、的確な回答が返ってこなければ不信感から相談を止めてしまうこともありますが、担当者の知識不足なだけで、現場のレベルは高いかもしれません。

担当者と現場のレベルを見極められないと、せっかくの優良相談先をみすみす逃してしまう場合も。

複数社に声をかけるため手間がかかる

ブランディングは、会社としても大きなプロジェクトになるため、コンペを行ったり複数社へ相談をして、相見積を行っていくのが一般的です。

最低でも2~3社、多くても4~5社ほどで。

相談先が多くなるほど、やり取りが増えて手間もかかるため、リソースは十分余裕を持って動いていく必要があります。

ブランディング相談の流れ

実際にブランディングを相談する場合は、このような流れを想定しておきましょう。

STEP1 要件をまとめておく
STEP2 相談先を選ぶ(最低でも2~3社)
STEP3 各社へ相談する

流れは簡単ですが、STEP1とSTEP2に時間がかかると思います。

要件をまとめるとは、なぜブランディングが必要になったのか、これからどうしたいのか、自社の中で調査や話し合いを持ち、相談時に伝えられる情報として言語化しておくこと。

伝えられない情報があれば、それだけ相談された側も、的確な受け答えができなくなり、相談のゴールが見えなくなります。

また、ブランディングの対応会社は数多く存在しており、各社で強み・弱み・対応範囲などが違うので、自社の要件に合う会社を調べ選定するまでも大変。

相談するまで時間がかかるため、下記記事も参考にして頂けると、少しは楽になると思います。

コーポレートブランディングの流れ
コーポレートブランディングの流れ

相談前に用意しておくべき情報

自社の状態が分かっていないと相談はできないため、事前に用意しておきたい情報をまとめました。

用意すべき情報説明
背景なぜ相談したいと思ったのか?その動機や課題などをまとめる
現状ブランディングが必要なことを示す社内のあらゆるデータを用意(相談先へ提出する場合は秘密保持契約を)
期待ブランディングを行う目的や将来像の共有
条件予算・納期(スケジュール)・クリエイティブ力など
その他会社(または社長)がブランディングにかける優先度や質問事項など

最低限この5つの情報を用意して相談へ入れば、必要なことは抜け漏れなく伝えられます。

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著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
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2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は資料サービス「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツの制作から運用、100社以上のお客様支援を実施。そこで得たノウハウをコラムとして投稿中。
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