いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。メール配信システムを導入する前に、まずは基本的な知識を付けておくと、システムの選び方や運営の形も見えてきます。
あなたの担当事業にメール配信システムを導入する時、もちろんお金のことも大事ですが、まずはメール配信システムそのものを知っておく必要がありますよね。
得体の知れないシステムを会社に導入するわけにはいきませんし、基本的な部分を知っておかないと、必要のないところにお金を掛けてしまうかもしれません。
便利そう、だけどよく分からない「メール配信システム」の基礎を、私と一緒に見ていきましょう。
あなたの担当事業を発展させるために、少しでも役立ててもらえると嬉しいです。
メール配信システムとは
メール配信システムは、お客様へメールを効率よく配信することができるツール。
そもそもメールを送る時は、次のような流れがありますよね。
STEP1 | 宛先を選択・入力 |
---|---|
STEP2 | 件名・本文を書く |
STEP3 | 必要に応じてURLやファイルを添付 |
STEP4 | 送信 |
しかし、事業やサービスを運営していて、何百人、何千人、何万人ものお客様へメールを送りたい場合、この流れを一人一人のお客様へ行なうのは、現実的ではありません...。
そこで、メール配信システムを利用することによって、大量のメールを自動的に効率よく送ることができるんです。
メールそのものもデジタル技術の賜物ですが、今はメールの送信方法まで、よりデジタル化しているんですね。
メール配信の仕組み
メール配信システムが便利なものであることは、あなたにも分かってもらえているかと思いますが、メール配信の仕組みについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
メールが相手に届くまで
これはメール配信システムに限らず、あなたがご家族やお友達へ送るメールなど、メール全般に言えるお話ですが、メールの送受信は一瞬で済んでいるように見えて、実は様々な道のりを経ているんです。
メールが届く流れ |
---|
Aさんのメールソフト |
↓ |
送信側サーバー |
↓ |
受信側サーバー |
↓ |
Bさんのメールソフト |
普段メールを送ったり受け取ったりするだけだと、メールソフト同士のやり取りに感じられますが、デジタル上では1対1ではなく様々な「サーバー」を経由しています。
上の表の中には「メールソフト」「サーバー」がありますが、メールソフトはメールを送受信するためのもので「メーラー」とも呼ばれ、恐らくあなたもGmailやOutlookなどを使っていますよね。
ではサーバーとは何かというと「サービスの提供役」、つまりメールの配達員さんです。
サーバーの語源を知ると頭に入りやすいので、一緒に確認していきましょう。
サーバーは「サービスする人」
サーバーと聞くと、いかにもデジタルで難しいイメージがあるかもしれませんが、実は、私たちの身近に同じ繋がりの言葉が結構あるんです。
簡単に言うと、サーバーは「サービスを提供する人」のことで、メール配信でのサーバーは人ではなく、プログラムやコンピューターとなります。
あなたは、このほかにもサーバーを知っているはず...。
ビールサーバー | ビールを提供(注ぐ)する機械 |
---|---|
スポーツのサーバー | 試合で球をコートへ提供(打つ)する選手 |
スポーツでは他にも「サーブ」「サービスエース」なんて言葉も使われますよね。
「サービス」の意味を簡単に言えば「相手に何かをしてあげる」ことなので、ビールを注いでくれる、試合を始めるための球を打ってくれる...このように、メールサーバーもメールを送ったり受け取ったりしてくれるわけですね。
クラウド型とオンプレミス型
メール配信システムは運用方法に種類がありますが、いま主流となっているのは「クラウド型」や「ASP型」と呼ばれるものです。
運用方法について、詳しく見ていきましょう。
クラウド型
メール配信システムの提供会社の多くが、クラウド型の運用方法で提供しており、それだけ人気も高いです。
- 導入しやすい
- 費用が抑えられる
- 運用しやすい
このようなメリットがあり、クラウド型はさらに2種類の形へ分けることができます。
ASP型 | 一般的にはクラウド型=ASP型として提供している会社が多いです。 |
---|---|
プライベートクラウド型 | あなたの会社専用のクラウドを用意してくれる占有型の運用方法です。 |
メール配信システムも提供会社によって型の名称は様々ですが、クラウド型は一種類とは限らないことを覚えておけば大丈夫です。
クラウド型の仕組み
そもそもクラウド型のメール配信システムは、仮想空間上にあるため導入が簡単で費用も安く済みます。
ASP型は、一つのクラウド(仮想空間)で同じメール配信システムを、たくさんの会社と一緒に使うことによって安価にできるのですが、他社さんと共有するため、機能などを自由にカスタマイズすることができません。
これに対して、あなたの会社専用にクラウドを用意してくれるのが「プライベートクラウド型」で、ASP型よりも費用は高くなりますが、その分自由度も上がります。
オンプレミス型
クラウド型と対称的な運用方法とも言えるオンプレミス型は、メール配信システムの環境を、あなたの会社専用に用意してくれます。
プライベートクラウドと同じように聞こえますが、オンプレミス型はクラウド環境ではなく、サーバーごと用意してくれたり、パッケージ型になっている場合がほとんど。
自由にカスタマイズすることができますが、運用方法の中では一番費用が高く導入しづらいため、初めてメール配信システムを導入するなら、オンプレミス型よりクラウド型がオススメです。
メール配信の法律「特定電子メール法」
実は、メール配信にも「特定電子メール法」と呼ばれる法律が定められており、簡単に言うと、配信メールをお客様へ強要しないための法律です。
メール配信の法律で大切なのが、次の2つ。
- オプトイン
- オプトアウト
オプトの意味は「選択する」ですが...「オプション」もオプトから来る言葉なので、オプションから意味を繋げてもらうと頭に入りやすいと思います。
オプトインは入ることを選ぶ、つまり「参加する」といった意味があり、オプトアウトは抜け出ることを選ぶわけですから「脱退」となりますね。
この2つを、もう少し詳しく見てもらえると嬉しいです。
オプトイン
現在適用されているメール配信の法律「特定電子メール法」では、オプトイン方式が義務付けられています。
たとえば、次のような方法はオプトイン方式です。
- 会員登録画面に、購読したいメルマガを選ぶチェックボックスを設置
- 「個人情報取り扱い」の同意画面に「メールを送りますよ」といった内容を記載
そのため、お客様の同意を得ることによって、初めてメールが配信されるんですね。
同意記録の保存
お客様がメール配信に同意したこと(オプトイン)が分かる記録は、もし後で配信停止になった場合も、最後にメールを送ってから一ヶ月間は保存しておく必要があります。
メール配信システムの中には、オプトインや同意記録を保管するための機能がついているものも多いです。
例外
たとえばサービス料金や契約など、お客様にとって大切な情報となるメールについては、お客様の同意がなくても送ることができます。
また、名刺交換をしたお客様や取引先のお客様など、連絡が来ることを想定できる状態の場合も、同意なくメールを送ることができる例です。
オプトアウト
メール配信での法律は、現在の「特定電子メール法」が適用されるまではオプトアウト方式が一般的でした。
メールマガジンなどの一番下に、小さく「配信停止はこちら」のようなリンクがあるのを見たことがありませんか?
これがオプトアウトで、お客様(受信者)がメール配信の停止を選ぶことができます。
オプトアウト方式からオプトイン方式になった要因
オプトアウトのみでは、不特定多数の人へ広告を語る迷惑メールが送られてしまいます。
そのため、メールを受信するかどうかを、配信が始まる前に受信者側が選ぶことができる、オプトインが義務付けられたんです。
オプトアウトがすべてダメなわけではない
現在、メール配信の法律で義務付けられているのはオプトインで、禁止されているのは「オプトアウトだけ」の対応。
そのため、オプトアウトの例で見ていただいた配信停止リンクの設置は、オプトイン方式であってもむしろ必要です。
メールを受信するかどうか選ぶことができて、受信を選んだあともいつでも配信停止ができるのは、きちんとお客様の意思を尊重できていますよね。
総務省による案内の中でも、受信拒否に必要な情報を配信メールの中に分かりやすく入れるよう、指定されています。※参考:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント
メール配信システムの代表的な機能
メール配信システムは、お客様へ効率的にメールを送るための機能がたくさんありますが、単純に大量のメールを自動的に送るだけでは、手段が目的化してしまっているはず。
そもそもあなたがメール配信を導入したい理由は、メールを送りたいからではなく、お客様に事業やサービスの情報を知っていただき、利用や購入に繋げたいからだと思います。
そのため、マーケティングのための機能も多く、提供会社によって様々なので、代表的な機能を一緒に確認してもらえると嬉しいです。
メール作成
どんなにメールを届けても、お客様の心に響かなければ意味がありません。
お客様に興味を持ってもらえるようなメールを作るための機能も、メール配信システムには備わっています。
HTMLメール
メールの文章の作り方は、次の2種類に分けることができます。
テキスト形式 | HTML形式 | |
---|---|---|
色 | 白黒 | 216色 |
装飾方法 | ★や┏など、様々な記号文字を組み合わせて見出しや罫線を作る | HTMLと呼ばれる言語を使って、見出しのフォント変更や画像の挿入、ボタンの設置など、メール全体をオシャレにできる |
開封率の測定 | 不可 | 可能 |
HTML形式のメールは、見た目が華やかで情報も分かりやすく、メール配信システムの提供会社の多くは、HTMLメール機能を取り入れているんです。
また、開封率が測定できるところも、HTMLメールが人気を集める大きなポイントだと思います。
メールの開封率
開封率とは名前の通り、メールをどのくらいの受信者が開封したのかを表す数値で、算出するには次の計算式が使われます。
開封率=メールを開封した人÷メールの有効配信数※上記の式に×100をすると、%表記の数値になります。
有効配信数とは、きちんと受信ボックスへ配信されたメールの数。
迷惑メールフォルダに届いたり、エラーとなって迷惑メールフォルダにすら届かないようなメールは、含めずに計算します。
開封率の測定結果によって、配信メールの問題点を予測し、改善に役立てることができるんです。
HTMLメールがドラック&ドロップで作成できる機能
HTML形式のメールは、HTMLの知識がないと作成は難しいとされてきましたが、誰でも簡単に作れるような機能を提供しているメール配信システムが増えてきています。
本来なら、特殊な言語をひたすら書かなくてはいけないところを、ドラック&ドロップで視覚的に作ることができるんです。
差し込み機能
「1to1(ワントゥワン)」「One to One」「置き換え文字」「パーソナライズ」とも呼ばれる差し込み機能は、たくさんのお客様へ一斉にメールを送っているのに、まるで1:1でやり取りしているような文章を作ることができます。
昨今のメールマガジンや通知メールは、件名や文章内に「○○様」と宛名があるのは当たり前になってきていますが、これが差し込み機能です。
ほかにも...
- 会社名
- 誕生日
- 購入した商品名
- 利用したサービス名
- ポイント数
お客様一人一人に応じた情報を、指定した箇所に表示させることができるため、お客様に「自分のために送ってくれたメールだ」と強く意識してもらえます。
「すべてのお客様へ」宛てられたメールよりも「あなたへ」宛てられたメールの方が、興味や好感を持てますよね。
一斉配信
メール配信システムの醍醐味とも言える一斉配信ですが、一斉配信の方法もたくさんあるため、よく使われる2つの機能を見ていきましょう。
セグメント配信
「絞り込み」「ターゲット」とも呼ばれる機能で、メール配信したいお客様を指定することができます。
- 40代
- 男性
- ゴールド会員、保有ポイントが○○以上など
このように、属性を絞ってメールを送ることができるので、より柔軟に情報を届けることができますよね。
ステップメール
ステップメールは、いくつかの段階に分けてメールを配信できる機能です。
送るタイミング | 送る内容 |
---|---|
商品を購入直後 | お礼のメール |
商品の発送完了 | 発送完了のお知らせ |
到着予定日の翌日 | 商品が無事に届いたか確認 |
一週間後 | 商品の活用法など役立つ情報 |
二週間後 | アンケート・キャンペーンのお知らせ |
上記はあくまで例ですが、一定の行動を起こしたお客様に対して、設定した間隔でメールを自動的に送ることができます。
フォローアップメールとも呼ばれ、行動を起こしたお客様の心理に合った内容のメールを、適切なタイミングで送ることによって、次の商品購入やサービス利用へ繋げることができるんです。
登録・解除の管理
メール配信システムでは多くのお客様が関わる分、メールマガジンの登録や解除が頻繁に行われます。
登録方法がスムーズだと、お客様にメールマガジンを登録してもらいやすくなるのはもちろん、特定電子メール法を守るために、簡単に解除ができるような環境にしておくことも大切です。
フォームの自動作成
お客様がメールマガジンの受信・解除設定を行なうためのフォームを、自動で作ってくれる機能です。
WEBサイト上でフォームを設置したい部分にHTMLで貼り付ける形式が多く、自動作成されたHTMLコードを好きな場所に貼り付けるだけでOKなので、専門的な知識がなくても安心ですね。
空メール
実店舗での会員登録などには、とくに多く適用されているため、あなたも経験があるかもしれません。
指定のアドレスに空メールを送るだけで、会員登録画面にアクセスすることができ、メール配信の解除方法にも使うことができます。
今は、次の「QRコード」と連携させることがほとんどなので、よりメールマガジンに登録してもらいやすいです。
QRコードの自動作成
スマートフォンや携帯電話でQRコードを読み取り、そこからメール配信や会員登録画面へアクセス...このような流れがほぼ当たり前になりましたよね。
送信先が入力された登録・解除用の空メールを自動で立ち上げるためのQRコードや、各種フォーム画面にアクセスできるQRコードなどを、自動生成できる便利な機能です。
効果測定
効果測定は、メール配信システムを導入する上でとても大切な機能の一つです。
メールを送るだけが目的なら効果測定なんて必要ありませんが、メールを送ってお客様を次の行動に繋げないと、意味がないですよね。
効果測定を上手く利用して、見えないお客様の声を聞き逃さないようにしましょう。
到達率
メーラーとメーラーの間では、迷惑メールを受け取らないための様々な関門があるため、たとえメールを送ったとしても、お客様の元に必ず届いているとは限りません。
関門に阻まれず、きちんと受信トレイ・受信フォルダに届かなければ到達率は上がらないため、それぞれの門番に通してもらえるよう、セキュリティ対策が欠かせないんです。
まずはお客様の手元にメールが届かなければ、メールを開ける・開けない、読む・読まないの選択肢すらない状態なので、何も始まらないですよね。
メールが届くまでの関門
メールを送信してから、お客様が確認できる受信フォルダに届くまで、次のような関門があります。
メーラー(メールソフト) | メーラーに届いても、迷惑メールと判断して迷惑メールフォルダへ振り分けられる可能性がある。ドメイン拒否やメーラーの容量不足など、お客様起因で届かない場合も。 |
---|---|
サーバー | サーバーのセキュリティによって、メールが止まってしまう可能性がある。 |
「メールが相手に届くまで」のところで見て頂いた通り、送信者メーラーと受信者メーラーの間には、送信者側サーバーと受信者側サーバーがあります。
またメーラーそのものも、メールを何でもかんでも受け取らないように対策されているのが一般的です。
開封率
「HTMLメール」のところでもお話しさせて頂きましたが、お客様の受信フォルダへきちんと届いたメールを、何通開封してもらえたかを表すのが開封率です。
開封率=メールを開封した人÷メールの有効配信数※上記の式に×100をすると、%表記の数値になります。
一つ前の「到達率」が低ければ、当然開封率も下がってしまいます。
開封率は、HTML形式のメールでしか測定できないため、どのくらいのお客様にメールを開いてもらえているのか知るためにも、HTMLメールの作成機能があるメール配信システムの導入がオススメです。
せっかくメールが届いても、開いてもらえなければ意味がないので、ある程度到達率があるのに開封率が低い場合など、問題点を探って改善していくことができます。
クリック率
クリック率は、メールの中に添付したURLをクリックしてもらえた割合を指します。
クリック率=メール本文中のURLをクリックされた数÷メールの有効配信数※上記の式に×100をすると、%表記の数値になります。
迷惑メールフォルダではなく受信フォルダに届いた数、つまり「メールの有効配信数」をベースに考えるところは、開封率と同じですね。
サービスや商品の魅力を知ってもらい、お問い合わせや購入に繋げるためにも、URLを開いて各ページを見てもらう必要があります。
サイトに来てもらうために、メール配信が役立っているのかを確認できるため、クリック率の測定は嬉しい機能です。
エラーメールアドレスの自動配信停止
お客様が間違ったメールアドレスで登録したり、メールソフトやサーバーで迷惑メールと判断されたりすると、エラーメールになりお客様の元へメールが届きません。
エラーになるメールアドレスへ送り続けても意味がないですし、プランによって登録できるアドレス数に制限があるメール配信システムも多いので、もったいないですよね。
しかし、一つ一つエラーメールアドレスを確認して、配信停止や解除作業をする手間を掛けるのも大変なので、次のような機能が備わっているメール配信システムも多いんです。
- エラーになるメールアドレスを自動で検知
- エラーになった原因を解析
- エラーになったメールアドレスへの配信を自動停止
一つのアドレスに対して、○回エラーになったら停止...このように細かく設定できるメール配信システムもあります。
メール配信システムを導入すべき課題・シーン
ここまで仕組みや機能を見て頂きましたが、メール配信システムがどのようなツールなのか、何となく分かってもらえたでしょうか?
概要を掴めてきたとしても、
メール配信システム、本当にウチの事業に導入すべきなのかな...?
このように、あなたの中でいまいち必要性が見えていないかもしれないので、メール配信システムを導入すべきシーンを、課題ごとに見ていければと思います。
メールの配信先が毎月100件以上ある
メールを配信するお客様や配信先が月々100件を超える場合は、メール配信システムの導入がオススメで、手動に比べて次のような効果が期待できます。
- コスト削減
- メール配信で出来ることが増える
- ヒューマンエラーが減る
仮に、100人のお客様一人一人へ一通ずつメールを送る場合、一件2分で計算すると200分...3時間20分も掛かりますね。
また、100人のお客様へ手動で一斉にメールを送るとなれば、効率を高めるために一通で全員の宛先へ送信したいところですが、その場合は一人一人に合った内容でメールをおくることができません。
しかし、メール配信システムの導入によって一斉送信はもちろん、お客様の名前や会社名などを表示させることができたり、お誕生日やポイント数などもお知らせができます。
さらに、女性にだけ、ゴールド会員様にだけといった絞り込み配信も簡単にできたり、配信したメールに関する効果測定も行なえば、事業全体の改善にも繋がるはずです。
メール配信のリソースがない
メールを配信したいのに、そこまで人や時間を掛けていられない...
このような状態なら、メール配信システムを導入することによって、運営費用も最小限に抑えることができるはず。
作業を自動化してほかにリソースを充てることができるのが、メール配信システム最大のメリットと言ってもいいです。
また、メール配信システムには様々な効果測定機能があるため、システムなしでメール配信をするよりも、お客様の心に響かせるための「意味のあるメール配信」を、どんどん追及しやすくなります。
電話でのセールスに頼っている
営業やアフターフォローをほとんど電話で行なっていたり、メールも取り入れているけれど電話でのセールスを補う程度...。
こういった場合は、メール配信システムを取り入れてみてほしいです。
電話はお客様の都合を無視して連絡することになるため、電話に出てくれたとしても、あまり良いイメージを持ってもらえなかったり、話半分に切られてしまうことも多いかもしれません。
何より、契約・登録などに繋がるか分からないお客様へ、一件一件電話を掛けるだけで、多くの時間が無駄になっているはず。
メール配信システムは、多くのお客様へ一斉にアプローチできるため、電話に比べてかなりのコスト削減になり、お客様の好きなタイミングで情報を確認できる点は、電話よりも親切と言えます。
アフターフォローがしっかり出来ていない
サービスを利用してもらえたり、商品を購入してもらえているけれど、その後にしっかりアフターフォローが出来ていれば、もっと定着してくれるはず...。
こんなふうに、アフターフォローへ注力できていない場合は、メール配信システムの導入によって、1回切りではなく2回、3回と愛用してくれるお客様へ育てることもできます。
多くのメール配信システムが取り入れている「ステップメール」はとくにオススメの機能で、お客様の心理に合わせたアフターフォローの情報を段階的に届けることによって、次の購入や利用に繋げやすいです。
メール配信システムで大事なポイント
メール配信では、とにかく情報を「送ること」で頭がいっぱいになってしまいがちですが、改めて大事なポイントを大きく3つにまとめたので、あなたに覚えてほしいです。
これは、メール配信システムに限らず、システムを導入せずにメール配信を行う場合にも言えることなので、私と一緒に確認していきましょう。
1.届ける(到達率・セキュリティ対策)
一番最初に見て頂いた「メールが相手に届くまで」を思い出してほしいのですが、メールは「送る=届く」ではありません。
お手紙やハガキも、ポストに入れれば絶対に宛先へ届くとは限らず、次のように届かない可能性がたくさんありますよね。
- 郵便局での作業や配達中にトラブル
- 宛先が間違っていた
- 相手が引っ越していた
- 切手の金額が足りなかった
- 郵送できる規格サイズ・重量ではなかった
インターネット上で交わされるメールも同じで、お互いのメールソフト・メールサーバーなど、届かない要因になり得るものがたくさんあるんです。
そのため、メール配信で一番最初の目標となるのは「まず届ける」こと。
つまり、セキュリティ対策をしっかり行なって到達率を上げる...こうなりますね。
2.開いて読んでもらう(開封率・HTML・差し込み)
お手紙が無事に届いても、封を切って読んでみたいと思ってもらえなければ、お家のポストからゴミ箱に直行されてしまいます。
配信メールを「読んでみたいメール」にするためには、
- 件名の工夫
- 事業・企業そのものの信頼性
これらが大切になってくるため、地道な努力が必要です。
件名の工夫
メールを読みたくなる、開きたくなるような件名は、お客様一人一人の立場になって考えなければ作れません。
やってしまいがちなのは、次の2つが混同してしまうこと。
- あなたが伝えたい情報
- お客様が欲しい情報
サービスや商品を利用・購入してもらうらめに、お客様が欲しいサービス・商品の情報を配信したいところですが、ストレートに伝えても「セールス感」が出てしまいます。
お客様は「サービスや商品」が欲しいというよりも「不安や悩みの解決」を欲している状態...同じに見えますが、お客様の気持ちになってみれば分かるはずです。
そのため、不安や悩みに焦点を当ててメールの件名を考えると、お客様の心に響くものを生み出しやすくなります。
件名にはパーソナルな情報を
メールの件名や本文に、名前や会社名などお客様一人一人に対応した情報を入れることができる「差し込み機能」は、パーソナライズとも呼ばれますが、パーソナルとは一個性や個人といった意味があります。
本文にはもちろん件名にも「○○様」のように、個人に沿った情報を入れれば、不特定多数ではなく、自分に強く関係する情報だと思ってもらえやすいですよね。
事業・企業そのものの信頼性
求める情報や読みやすさなど、お客様の気持ちに応えるメールを積み重ねていくことも大切です。
そのためには、お客様の目線で作られた内容・書き方のメールを作成・配信できているか、常に意識しておくこと。
地道な積み重ねによって、
ここから届くメールは読んでおかなきゃ!
こういった信頼を得ていくことができます。
3.興味を持ってもらう(クリック率)
無事にお客様へメールを届けて、開封してもらえても、そのあと行動に移してもらえないと、メール配信を頑張っている意味もなくなってしまいますよね。
お客様の求める情報を記載するのはもちろん「もっと詳しく知りたい」と思ってもらえたら、すぐに詳細が見られるように詳細URLを貼ってあげます。
メールの内容やURLを貼る位置・数などが適切でないと、クリック率も上がらず、サービスの利用や商品購入などには繋がらなくなってしまうため、お客様が詳しく知りたい情報を配信することが大事。
もちろん、URLをクリックしてくれたお客様全員が、サービスを利用したり商品を購入するわけではないですが、クリック率が上がるほど、利用・購入・登録してもらえる数も上がることが期待できます。
時間が経ってから効果が出る場合もある
メールに記載された商品詳細のURLから、商品購入のページにアクセスして購入...このようにまっすぐ行動してくれるお客様は少ないかもしれません。
しかし、お客様の気持ちに寄り添ったメールを配信していれば、すぐに行動には移さなくてもお客様の中に情報が残り、3ヶ月後、半年後、1年後、同じ分野で悩みが生まれた時に、思い出してもらえる可能性もあります。
もちろん、しっかりと戦略を立てることも必要ですが「契約してほしい」「買ってほしい」「行動してほしい」このような気持ちでメール配信に取り組むのではなく、
お客様の不安や悩みを解決してあげたい
この気持ちを前提に置くことは、メール配信においてずっと大切になるはずです。
最後に。
ここまで、私と一緒に見ていただきありがとうございます。
メール配信システムを導入することによって、空いたリソースを有効活用することができるため、事業の生産性も上がっていくはず。
導入経験がない場合は、無料でお試しできるメール配信システムもあるので、まずはお金を掛けずに使用感を味わってみるのもオススメですよ。
メール配信システムの導入で、あなたのお客様へ効率よく情報を届けてあげましょう!