いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。ホワイトペーパーは将来的な売上作りにとても重要なので、作る前に知っておきたい制作費相場と、おすすめの制作会社をまとめています。
ホワイトペーパーを制作代行会社(外注)に基本的な構成でお願いした場合、1本分(A4サイズ:5~10ページ)ほどで10~30万円が相場。
調整のみ・新規作成・アドバイスやマーケティングを含むか、希望の範囲によっても変わるのですが、たとえページ数が少なくても、完全オリジナルデザインにすれば、たったの5ページで20万円を超える場合も。
まずは全体感を把握しやすいよう、ページ数による金額の開きを表にしてみました。
枚数 | 調整のみ | 調整 + 作成 | 作成 + マーケ |
---|---|---|---|
5~10枚 | 3~8万円 | 8~20万円 | 10~30万円 |
10~15枚 | 8~15万円 | 15~30万円 | 30~50万円 |
15~20枚 | 15~20万円 | 20~50万円 | 50~70万円 |
20枚以上~ | 20万円以上~ | 50万円以上~ | 70万円以上~ |
※ 調査はホワイトペーパー作成会社の比較で実施 |
計算としては大まかに下記で行っています。
1ページ:1万以下(デザイン調整/作成・イラスト・図解など)
1ページ:1~1.5万(企画構成・デザイン調整/作成・イラスト・図解など)
1ページ:1.5~3万(企画構成・デザイン調整/作成・イラスト・図解・集客・ダウンロード施策)
さらにもう少し細かいことを言えば、
- ヒアリング
- 調査
- 企画立案
- 戦略策定
- 取材
- 執筆
- 編集
- 写真/撮影
- デザイン/レイアウト/イラスト/図解
- アニメーション/動画化
上記の各作業が、どれだけ含まれているかで値段は変わります。
単純な制作費の比較だけで言えば、最低金額でも20万円の開きはあるのですが、ホワイトペーパーの作り方は一つではないため、各社の制作体制によって金額が変わってくる。
費用をもう少し詳しく見ていきたいので、次は簡単な見積書を見てみましょう。
注意事項!
金額が安いので頼もうと思ったら、実はデザインのみで企画構成は無し、グラフや図解はオプションで追加料金が発生する場合もあるため、費用内訳は必ず確認!
- 目次
- ホワイトペーパー外注時の見積書の例
- 「内製」と「外注」で変わる費用の違い
- ホワイトペーパー作成会社の参考費用を比較
- ホワイトペーパーの外注先の選び方
- 個人へ発注してはいけないのか?
- ホワイトペーパーの費用は条件が違えば変わる
- ホワイトペーパーは激安で作ってはいけない?
- ホワイトペーパーの外注選びは相見積もりが必須
- ホワイトペーパーの制作費のお支払い
- ホワイトペーパーの費用”あるある”
- ホワイトペーパー作成に不安を感じている方へ
ホワイトペーパー外注時の見積書の例
ホワイトペーパーをひとつ作るには、さまざまな専門スキル・ノウハウが必要になるため、各プロフェッショナルがチームを組んで作っていきます。
全てを1人で行える方もたまにいますが滅多にいないため、ある程度は分業して、それぞれの専門家が対応していく。
1日分の作業費を仮に4万円と設定した場合の見積サンプルを作りました。※ 人日(にんにち)または人工(にんく)と呼び、作業者1人に対する時間を示しています。1人日=1日。
※ 企業によって人日による単価設定は異なります。
計算の仕方は企業ごとで違いますが、費用を計算するには「誰」が「何日分」作業をするのかによって決まります。
1日分の作業費に加えて、企業側でどれだけの利益を確保しているのか。下記の見積もりは単純に4万円で計算したものにしているため、実際の見積もりでは制作会社が利益を何%分にしているかによっても変わってきます。
5ページ分(見積書サンプル)
項目 | 数量 | 単価 | 合計 |
---|---|---|---|
ディレクション | 1人日 | 40,000円 | 40,000円 |
ライティング(5ページ分) | 2人日 | 40,000円 | 80,000円 |
デザイン(5ページ分) | 2人日 | 40,000円 | 80,000円 |
合計 | 200,000円 |
作業内容にもよりますが、5ページであれば約1週間ほど。
ただ、これは基本的な構成を用いて、全ての作業がスムーズに進んだ場合の話であり、依頼側の素材提供が遅延したり、請け負った側のトラブルによっても進行具合が変わってきます。
また基本構成ではなく、インタビュー内容を入れたりアンケート調査が必要な場合など、何か特別なことをしたらその分費用が高くなります。(制作難易度が高くなるため)
10ページ分(見積書サンプル)
項目 | 数量 | 単価 | 合計 |
---|---|---|---|
ディレクション | 1人日 | 40,000円 | 40,000円 |
ライティング(10ページ分) | 4人日 | 40,000円 | 160,000円 |
デザイン(10ページ分) | 4人日 | 40,000円 | 160,000円 |
合計 | 360,000円 |
ページ数が多くなると、必然的に文章量(コンテンツボリューム)やデザインすべき箇所、挿絵・イラスト作成などの点数も増えるため、費用は高くなります。
また、テーマが専門的になればなるほど、入れ込む情報のレベルを保つために時間をかけるので、20万円以上はかかると考えておけば間違いはありません。
作り方としては、パンフレットやチラシなど紙媒体と大きく変わらず、違いと言えば印刷するかしないか。
作成代行の依頼が初めてだったとしても、紙媒体の作成イメージを持って頂けると分かりやすいと思います。
詳細な見積書サンプル
たとえば各社へ見積もりをお願いした場合、条件が同じだとしても制作費に差が出てくるのですが、その要因は各社で設定している単価と作業範囲が違うから。
単純なデザインのみなら安く済み、そこに企画構成や図解・グラフ・イラストなどの追加要素が入ってくれば、その分作業時間がかかるので、制作費が上がっていく仕組みです。
そのため注意としては、単純に「安い」「高い」で判断せず、内訳を気にする必要がある。
下記の見積書は先程と変わり、より細かく内訳を出した場合なので、ぜひ確認頂くのがオススメです。
項目 | 詳細 | 単価 | 数量 | 金額 |
---|---|---|---|---|
資料作成 | 顧客折衝 | ¥150,000 | 1 | ¥150,000 |
└進行対応 | ||||
└企画構成、制作:10ページ | ||||
デザイン | ¥170,000 | 1 | ¥170,000 | |
└表紙・裏表紙込み | ||||
└中ページ(図解・イラスト込み) | ||||
※ 中ページの基本デザイン全てが含まれる | ||||
ライティング | ¥40,000 | 1 | ¥40,000 | |
└支給原稿の調整(4,000~5,000文字) | ||||
※ 新規作成ではなく御社からの支給が前提 | ||||
税抜き合計 | ¥360,000 | |||
消費税 | ¥36,000 | |||
税込総合計 | ¥396,000 |
実際は制作費それぞれに対して、何の作業をするのか細かく記載されていきます。
たとえば文字数の記載がなければ何文字分の作成・調整をしてくれるか、デザイン範囲が記載されていなければ図解やイラストが対応してもらえるかも分かりません。
選んではいけない見積書
項目 | 数量 | 単価 | 合計 |
---|---|---|---|
資料作成代行 | 一式 | 300,000円 | 300,000円 |
合計 | 300,000円 |
このように一式で出された場合は、内訳が分からないため、必要な作業が含まれないまま契約に進んでしまう場合も。
後悔するだけなので、必ず内訳を記載してもらった見積書を受け取りましょう。
そもそも、一式で出すような場合は、見積もりとしては不親切であるため、選んではいけない会社だと言えます。
ページごとの料金違い
通常の見積もりでは作業内容ごとに単価が出され、それらを合算した金額が制作費となります。
ただ、それぞれのページに盛り込まれる内容が変わってくるため、実際はページごとで作業内容の違いと共に料金が違います。
たとえば、
表紙:デザイン性が求められるので時間がかかる(少し高め)
目次:そこまでデザインに時間はかからない(安い)
図解:情報理解から入り図解にするため時間がかかる(高め)
画像:イラストやアイコンなどの素材作成は時間がかかる(少し高め)
このように、入れ込むデザインの違いによって、本当はページごとの料金は変わってくるのですが、そこまで細かく見積もりとして出し過ぎると、柔軟な対応が後でしづらくなるため、ある程度大きく一括りにして、単価を算出しています。
費用が掛かる作業内容
ホワイトペーパーを作るには、さまざまな作業が必要となり、どこに費用が掛かるのか分かっておくと、見積もりをする場合に役立ちます。
ディレクション
- 全体のスケジューリング
- メンバーのアサイン
- 顧客折衝
- 競合調査
- ヒアリング
- 品質管理
プランニング
- 企画構成
- ターゲット理解
ライティング
- 事業テーマの理解
- 原稿作成
- 既存文章のリライト
デザイン
- 既存デザインの調整
- オリジナルデザインの作成
- 全体のレイアウト
- 情報の入れ込み
- アイコン、イラスト、図解などの作成
- 写真選定
- フォーマット化
- CTA
その他
- 集客施策
- ダウンロード促進施策
- ダウンロード用記事LPの作成
ホワイトペーパーは作っただけでは効果を発揮せず、ダウンロードできる仕組みを整えながら、集客とダウンロードを促す施策が同時に必要。
マーケティング周りも必要になるので、作るだけか活用まで考えるのか、この2択でも大きく違います。
5ページ換算の例
制作のみ :10万円~
ダウンロードまで取り組む:20万円~
必要な分を必要なだけお願いする方式
作業項目がかなり多いと感じるかもしれませんが、もちろん依頼したい範囲によって必要なことが違うため、実際は必要な分を必要なだけお願いする形式になります。
つまり、ホワイトペーパーを作る目的・目標で費用が変わってくる。
本当はマーケティング支援も必要なのに、制作だけで考えてしまうと、制作代行会社を選び間違えてしまうこともあるので、注意が必要です。
「内製」と「外注」で変わる費用の違い
ホワイトペーパーの制作は、大きく分けると2通りあります。
内製:社内の人材を活用して作成
外注:社外の作成代行会社へ依頼
コストは低ければ低いほどいいと思うので、外注せず内製で進めたいですが、実は外注した方がトータル的なコストが安くなる場合も。
ムダなコストをかけないための情報を確認しておきましょう。
内製・外注の比較表
下記は、ホワイトペーパー作成に精通した社内人材がいない場合を想定した、外注先との比較表になります。
比較 | 内製 | 外注 |
---|---|---|
作成者 | 社内で適任を探して任命する | 専門家が対応 |
スケジュール調整・管理 | 自社 | 外注先 |
制作スピード | 制作スキルが無ければ遅い | 制作スキルが有るため早い |
デザイン性 | デザイン思考が身についてないと時間がかかる | デザイン思考が身についているため早く仕上げられる |
デザイン調整 | 正解が分からないためやり直しが多い | 正解が分かるため最小限の調整で済む |
納品 | 担当者が他業務と兼務をするため遅い | 制作専門で対応しているため早い |
スキル・ノウハウ不足の状態だと、思った以上に社内リソースを使うことになり、外注した方が安い場合も。
勉強のために社内で作成するのもいいですが、最短で結果を出していきたい場合は、制作代行会社に任せるのもオススメです。
ホワイトペーパー作成会社の参考費用を比較
ホワイトペーパー作成している会社から、対応範囲と制作費を抜き出してみました。
どこも金額はバラバラですが、安かったとしてもデザイン調整のみであったり、高い場合でもしっかりと企画構成からホワイトペーパーに必要な作業がきちんと盛り込まれているなど、制作費は違います。
制作費の安さだけで決めた場合、あとで痛い目を見るので必ず内訳を、そして目的・目標達成するにはどこまでの範囲が必要か、最終目標から逆算して代行会社を選ぶのがオススメです。
1. エンプレス(株式会社ファングリー)
出典:https://enpreth.jp/ | |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F |
タイプ | コンテンツマーケティング型 |
特徴 | 企画構成からデザインまでオーダーメイドで対応 |
参考費用 | 8万円~ |
オウンドメディアの支援を18年以上行い、そこで培われたノウハウによって、企画構成・デザインなどホワイトペーパーを魅力的に仕上げながら、実際にダウンロードする施策などマーケティング支援も可能です。
特にコンテンツを約4万件以上作ってきた経験から、ホワイトペーパーにとって最も大事である「企画構成」に強みがある。
自社に10年以上経験のあるベテランデザイナー・ライターなどが在籍しており、必要なスキル・ノウハウを必要なだけ提供できます。
2. 株式会社ストリームライン
出典:https://www.virtual-planner.com/ | |
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住所 | 東京都目黒区下目黒2-17-18 TERRA PORT MEGURO 3F |
タイプ | 制作特化型 |
特徴 | パターンまたはオリジナルからデザインを選択 |
参考費用 | 20万円~ |
固まり切っていない要望でも、しっかりと汲み取りイメージ化して、ホワイトペーパーに落とし込んでくれます。
ブランドイメージを守りつつ、色見・デザインを合わせながら最適化。
今まで累計800社1,800部以上を支援してきた経験から、企業のあらゆるニーズに対応できる体制が整っており、IR資料に特化した支援サービス「LEAD」なども展開しています。
3. 株式会社リードレ
出典:https://www.nextad.co.jp/ | |
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住所 | 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-9-7 グローリア初穂横浜308 |
タイプ | 制作特化型 |
特徴 | 10営業日で作成 |
参考費用 | 10万円~ |
獲得したいターゲットに合わせた企画構成によって、ホワイトペーパーの効果を最大化。
スピード納品が可能であり、依頼からわずか10営業日で1本の制作できる体制があります。
作成してきた種類も豊富で、SFA・MA・web会議・人材採用関連サービスなど、依頼前にサンプルも確認でき、それを裏付けるコラムも多数掲載されているため、依頼だけでなく学びも増やせます。
4. c-slide
出典:https://cone-c-slide.com/ | |
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住所 | 大阪府大阪市北区堂山町1-5 三共梅田ビル7階 |
タイプ | 格安型 |
特徴 | 1ページあたりデザイン調整のみが3千円で企画構成など他が含むと5~8千円 |
参考費用 | 10万円~ |
通常企業へホワイトペーパーの作成依頼をする場合は、企業価格になりますが、c-slideは業界でも最安値の部類に入る1ページ3000円から依頼が可能。
基本はデザイン調整のみで、企画構成・ストーリー作りなどが加わると追加になりますが、制作リソースが足らない場合は非常にリーズナブル。
プレゼン資料など他も対応可能なので、資料作成パートナーとして最適です。
5. APPMART
出典:https://appmart.co.jp/ | |
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住所 | 東京都千代田区九段北1-9-16 九段KAビル5F |
タイプ | マーケティング型 |
特徴 | 企画・構成・執筆・デザイン制作を約1か月で対応 |
参考費用 | 25万円~(5ページ~) |
リード獲得が出来ていなかったり、戦略がなく活用しきれていない場合も、企画・デザイン・マーケティングまで、まるっとお任せできるのがAPPMART。
そのため「どんなホワイトペーパーを作ればいいか分からない…」でも、相談が可能です。
マーケティング思考で作られるため、効果的にリード獲得を増やしていけます。
6. シロラボ(株式会社アジタス)
出典:https://sirolab.jp/ | |
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住所 | 東京都千代田区飯田橋3-2-2 飯田橋3丁目ビル3F |
タイプ | デジタルマーケティング型 |
特徴 | テーマ・素材は全て依頼側が支給する必要あり |
参考費用 | 20万円~ |
すでに作りたい内容・素材があり「やりたい事」が決まっている、または今のwebサイトの状況から考えて、最適なホワイトペーパーを作っていきたい。
どのような課題があっても、そこに対応できるスキル・ノウハウを持ち合わせています。
また、デザイン品質を圧倒的に高めるアートディレクターの起用が可能で、他社に負けない制作が可能。
7. nobudget(ノーバジェット株式会社)
出典:https://www.nobudget.jp/ | |
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住所 | 東京都千代田区神田須田町2丁目25番地16号 日宝秋葉原ビル 1F(受付) / 10F |
タイプ | デジタルマーケティング型 |
特徴 | 打ち合わせ・制作・撮影など一貫して対応可能 |
参考費用 | 30万円~(8ページ分の場合) |
デジタルマーケティングを横断して対応が可能であり、ホワイトペーパーの作成にも対応しています。
予算がない時でも、効率よくリード獲得に繋がる施策を、次々と実施可能。
単発で終わるのではなく、全て連動させ効果を出し続けるBtoBマーケティングが可能となるホワイトペーパー戦略によって、目標達成に貢献してくれます。
8. SOMEWRITE
出典:https://somewrite.com/ | |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区代々木3-57-6 グランフォーレB1 |
タイプ | コンテンツマーケティング型 |
特徴 | ヒアリングから行いしっかり要件定義したうえで制作着手 |
参考費用 | 30万円~ |
オウンドメディアの戦略設計・構築・運用を得意としており、ホワイトペーパーと連動した施策も対応が可能です。
目的をヒアリングし、そこから最適なターゲットを導き出して、見込み顧客に求められるホワイトペーパーを作っていく。
デザインのフォーマット化や、SNS広告など実際にダウンロードしてもらえる施策も連動して行えるので、作っただけで終わりになるのではなく、実際の成果まで伴走して対応してくれます。
ホワイトペーパーの外注先の選び方
ホワイトペーパーの参考費用として、先ほどオススメの8社をご紹介しましたが、実は資料を作成してくれる会社、ざっと調べてみても50社以上が存在しています。※ 53の資料作成代行サービスを徹底比較!
この中から選ぶのは大変なので、オススメ先へ相見積をするのもいいですが、選ぶコツ・指標があると便利なので、下記にまとめてみました。
1. 目的から選ぶ
外注先それぞれで、得意としている制作範囲が違うため、依頼目的によって選び先が変わってきます。
下記3パターンを覚えておくだけで、外注先が見極めやすくなります。
制作リソースのみが欲しい
状況
・作りたい内容がハッキリと明確
・社内の制作リソースが足らないだけ
選ぶべき会社
制作リソースを必要な分を必要なだけ提供してくれる会社
費用感
10万円~
マーケティング支援も必要
状況
・ホワイトペーパー活用が初めて
・やりたいけど何をすればいいか分からない
選ぶべき会社
制作にマーケティングをセットで提供してくれる会社
費用感
20万円~
戦略含めて見直したい
状況
・ホワイトペーパーマーケティングがうまくいっていない
・何が原因か分からない
選ぶべき会社
コンサルティングやアドバイスも可能な会社
費用感
30万円~
2. 種類から選ぶ
獲得したい見込み顧客によって必要なホワイトペーパーが違うので、それに応じて選ぶべき外注先も変わってきます。
種類 | 段階 | 見込度 | 必要スキル |
---|---|---|---|
基礎知識 | 認知フェーズ | 低 | 制作 |
課題解決ノウハウ | 興味関心フェーズ | 中 | 制作 + 企画構成 |
製品・サービス | |||
導入事例 | 比較検討フェーズ | 高 | 制作 + 企画構成 + インタビュー |
基礎知識系であれば情報が用意できればいいため、内製または制作リソースのみ提供してくれる会社を選べれば大丈夫。
しかし、ノウハウ系は分かりやすくまとめるスキルが必要で、導入事例ではインタビュースキルが必須なので、さらに専門性が求められます。
それぞれ対応できる外注先を選び、間違いないホワイトペーパーを作りましょう。
個人へ発注してはいけないのか?
令和の時代では、フリーランスの活躍が目覚ましく、副業や個人事業主としてホワイトペーパーの作成代行を受けてくれる状況が出来上がっています。
それを可能にしているのが、下記のようなフリーランスの仕事受発注プラットフォームの存在。
企業へ依頼すれば、企業側が利益を確保する分、費用は高くなります。
個人へ依頼すれば、企業側に回っていた利益を、そのままダイレクトに個人へ回せるため、企業に依頼するよりもコストを抑えることが可能。※ プラットフォームを利用すれば、プラットフォーム側に利用料がとられます
企業ではなく個人へ発注する際の注意点
安さと同時に考えたいのが信頼性。
個人発注は安いものの、代役がいないため体調不良や個人トラブルに影響して、遅延や納品すらされない場合もあります。
その点、企業へ依頼するなら、個人へ発注するよりも組織として動いているため、すぐにリカバリーしてくれる可能性は高い。
信頼を買う意味でも、企業への発注をオススメしたいですが、安さと信頼をてんびんにかけて、どちらを選ぶかは慎重に考えなくてはいけません。
ホワイトペーパーの費用は条件が違えば変わる
ホワイトペーパーの費用相場が10~30万円だとしても条件が違うと、費用が変わってきます。
- 依頼者側の希望
- 制作者側の作り方
それぞれ、何が要因となって費用が変わるのか、詳しく見ていきたいと思います。
依頼側の希望次第で費用は変わってくる
ホワイトペーパー作成では、何をどうしたいのか、希望によって変わってきます。
どのような条件が入ると費用が変わってくるのか見てみましょう。
進め方次第で安くはできる
ホワイトペーパーをどうしても作りたいが、予算が取れない場合、通常とは違う形で作っていきます。
例えば、入れ込むテキストやイラストなどは事前に全て用意したり、制作者側のディレクションが動かない代わりに、依頼側で色々調整をする。
制作会社側で動くはずだった稼働を、代わりにあなたが実行することで、少ない予算でも作成することは可能です。
安くするための注意点
制作会社側によけいな稼働をさせず、最終的な完成品(アウトプット)のみに集中してもらう体制を作る。
これで予算がない状態でも、安く済ませられますが、一定のフォーマットでしか作ってくれない制作会社、または部分的な作業のみの依頼ができない会社は、臨機応変に対応してもらえない場合も。
また、そもそも制作側にはうまみが無い話なのでお断りされたり、依頼側の遅延によってスケジュール通りに進まないこともあるので注意が必要です。
競合を意識すると高くなる
費用を安くするためには、ある程度効率化が必要であり、テンプレートや流用できる素材があるからこそ、安く作れる場合があります。
しかし、それでは競合との差が開くばかりなので、こだわって作りたい場合は、完全なオリジナルで全て作ってもらう必要がある。
オリジナルで作るなら、
- レイアウトを作る
- イラスト、図解を作る
- 漫画を入れる
- 写真撮影する
- インタビューを入れる
- ページ数を増やす
などが入り、それだけ人も動き時間もかかるため、費用が増えていくんです。
分かりやすさを担保するのは高い
ホワイトペーパーは文章が多いと、読まれなくなる確率が上がるので、文章量は慎重に検討しなければいけません。
そこで、文章ではなく図解やイラストメインで作ろうと思えば、作業時間が増えるため費用も増えてしまう…。
「図解やイラストを作るのって簡単じゃないの?」と思われるかもしれませんが、イメージを見た目だけで情報を理解してもらうためには、それなりの技術が必要です。
作り方次第で費用は変わってくる
制作者側が、どのような方針で作るのか、どのような制作体制で臨んでいるのかによっても、費用に違いが出てきます。
費用の違いがどこで生まれるのか、確認しておきましょう。
制作者のレベルで費用は変わる
ホワイトペーパーは、制作ソフトが使えれば、言葉は悪いかもしれませんが、素人同然の新人スタッフでも作れます。もちろんベテランデザイナーは作れます。
また、今は無料の制作ソフトでも作れるような時代なので、デザイン経験者でなくとも、少し頑張れば作れる状況なんです。
しかし、見た目を作るのは比較的簡単ですが、デザインは情報を整理して設計することでもあるので、そう簡単にはいきません。
見た目も情報設計もよく、見込み顧客が何倍も増える成果が出せるホワイトペーパーを作るには、やはりデザインスキルの高さは必須。
- 費用が安い:新人デザイナー・フリーランス・スキル不要で作れる
- 費用が高い:ベテランデザイナー・スキルが求められる
作り手のレベルにより完成度が変わるため、それに応じて費用も違ってきます。
制作体制で費用は変わる
制作会社といっても、営業スタッフばかりの営業会社もあれば、制作者がメインとなっている制作会社もあります。
そのため、会社の性質によっても、下記のような違いがあるんです。
営業メインの会社
・制作の多くは内製ではなく外注で制作するため中間コストが増える
・外に制作機能を持っているため調整など臨機応変に対応できない場合もある
制作メインの会社
・内製で制作が行えるため中間コストは発生しない
・変更や調整依頼を出しても対応してもらいやすい
制作メインの会社でも、フリーランスやパートナー企業と連携して、外に制作機能を持っていることもあるため、営業メインの会社のやり方を悪くいうことはできません。
しかし、社外と社内のどちらに制作機能を持っているかで、その後の対応品質は変わってくるため、あなたが頼もうとしている会社が、どちらの会社かは、必ず事前に確認しておきましょう。
制作フローで費用は変わる
実はホワイトペーパーを作る際、一から全てを作ることはあまり多くありません。
どちらかと言えば、制作会社側で溜めた独自ノウハウのもと、ある程度の効率化を図った上で制作に臨んでいます。
例えば、
- 成果が出る文章構成を使う
- 成果が出るレイアウトを使う
- 作り溜めしてある素材を使う
つまり、成果を出すためのテンプレートがいくつか用意されており、基本的にはそれに沿った形で作られていくからこそ、早くいいものが作れる。
そのようなノウハウがあるのかないのか、ここで大きな差があります。
何かしらの成功テンプレートを持っていれば、早く作れるため、その分費用が安くなるのですが、その逆でノウハウもなく一から何もかも全て作っている状態だと費用が高くなる。(時間がかかるため)
全てを一から作るのは悪いことではないですが、あなたやお客様側がそれを求めていないこともありますよね。
本音を言えば、安くていいものがほしい。
制作会社側の実績や、どのような作り方をするからこそ成果がでるのかを、予め確認しておくのがオススメです。
資料の種類で費用は変わってくる
ホワイトペーパーには、さまざまな種類が存在します。
課題解決型・導入事例型・製品/サービス紹介型など、入れ込む情報によって、ページ数と作業内容も変わる。
そして制作費が変わる理由は、作業工数の増加です。
- 情報収集に時間がかかる
- 情報生成に時間がかかる(インタビューやアンケートなど)
- ページ数が多いと時間がかかる
作りたい種類によって、必要な情報・デザインも変わるため、今本当に必要な種類を見極めることで、ムダなコストをかけずに制作依頼ができます。
ホワイトペーパーは激安で作ってはいけない?
「たった5万円で作れます!」
「今ならキャンペーンで大幅値引き!」
このように、安さや値引きを全面に押し出して売り込んでいる制作会社はあまりないのですが、安さには裏があることを、あなたには覚えて頂きたいです。
例えば、
- 自由度がなく制作会社側の言う通りに作るのが条件
- 制作への口出しは一切できなく出来上がったものを受け取るだけ
- 決まりきったテンプレートに沿う形でしか作れない
- 最低限の作業内容のみで必要な分を含めると他と値段が変わらない
また、何か決まりきった流れで作るからこそ、余計な手間がかからない分、安くなっていることもあり、その場合はあなたの要望を柔軟に対応してくれない場合も。
安さの裏を確認する
安さには必ず、その金額で提供できる理由が存在しています。
たとえば見積もりを受け取った際に「一式」表記であれば、内訳を細かく聞いておく。
値段の見せ方を安くしているだけで、実際は他と変わらない制作費になることも多いため、安さの裏を確認するのを忘れないようにしておきましょう。
ホワイトペーパーの外注選びは相見積もりが必須
外注先を選ぶ選択基準の一つは金額の「安さ」だと思いますが、見極めたいポイントはそれだけでなく、相性や制作方針に納得できるかも大事。
そのため、見極めるためには比較が必要であり、たった1社だけしか話を聞かなければ、あなたの望みを叶えてくれる制作会社に出会う可能性を無くしてしまいます。
複数社にお声がけして、それぞれに見積もりをお願いする相見積を行い、外注選びを行っていきましょう。
比較しなければ適正価格が分からない
目的:オリジナルデザインで作りたい
A社:10万円 / テンプレートを用いた作成のみ / 制作は外注
B社:20万円 / オリジナルデザイン可 / 制作は内製
C社:40万円 / オリジナルデザイン可 / 制作は内製
目的に合わせて考えるなら、比較してB社がいいと判断できます。
しかし、A社のみ見積もりをしていた場合は、もっと良い条件の制作会社がいたのに、それをみすみす逃してしまう場合も。
比較することは、ホワイトペーパー作りの失敗確率を減らすことにも繋がるため、相見積もりは必ず行って頂くのがオススメです。
適正価格を引き出すにはルールがある
相見積を行う時のルールとして、下記の3つがポイントになります。
① 各社で条件を変えてはいけない
② 見積もり途中で条件を変えてはいけない
③ 何度も条件を変えてはいけない
要件が変われば、金額に大きく影響します。
また、何度も条件変更を行い見積もりの手間をかけさせてしまうと、どんなによい外注先だったとしても、引き受けてくれない可能性も。
適正価格を引き出すには、相見積が必須ですが、やり方にも注意が必要です。
ホワイトペーパーの制作費のお支払い
制作会社にホワイトペーパーを作ってもらい、きちんと納品が完了した時点でお支払いが発生しますが、これはホワイトペーパーに関係なく、企業対企業のお付き合いであれば、納品後支払いが一般的。
支払い契約の注意事項
あまり聞いたことはありませんが、全額前払いを要求された場合は気を付けましょう。
ホームページの見栄えが良くても、営業さんの印象が良くても、支払いに関して不明瞭な対応を求めてくる場合は選ばないのが鉄則です。
前払いが存在するケースは?
定額制の制作サービスもあるため、すでに決まり切った費用が存在する場合は、前払いの場合もあります。
ホワイトペーパーの費用”あるある”
テンプレートを使っても安くて良いものが作れる?
テンプレート=効率化であり かけるべきところにリソースを当てていくための手段の一つですが、単純な効率化だけを考え「成果」ではなく「作る」ことを目的にしている制作会社だと品質が低くなる場合があります。
外注先となる制作会社の制作方針も必ず聞いた上で、成果が出せる方を選びましょう。
ホワイトペーパーの制作費用はどのくらい?
ホワイトペーパーを外注する場合は、依頼会社の体制やデザインスキルにもよりますが、一般的に5~10ページほどで、10~30万円ほどの料金がかかります。
お金を掛けないためにPowerPointで作ってもいい?
予算が無かったり、制作スキルはないけど、どうしてもホワイトペーパーでマーケティング活動を回していきたい場合もありますよね。
そのような場合はPowerPointだったり、無料の制作ソフトを使って自作するのも一つの手です。
しかし、見込み顧客を魅了するには、ライティングで情報を分かりやすく提供し、デザインで強い印象を与える必要があります。
PowerPointでもある程度デザイン性は担保できますが、もし他社のホワイトペーパーと比較されたらどうでしょうか?
他社がしっかりとお金を掛けて、文章もデザインもいいものを作っていたら、見込み顧客が離れてしまうのは必然。
予算がないなりに、それに合った作り方は存在するので、まずはあきらめずに制作会社に相談してみるのがオススメです。
作ってダメだったら別の外注に頼みなおせばいいよね?
確かに、一度作ってはもらったけど、対応品質や納品物のクオリティに満足できなかったら、また別の外注を探せばいいと思いますよね。
それも一つの手段としてはいいと思います。
しかし、ホワイトペーパーは見込み顧客に対して、数種類を見てもらうようになるため、一つ一つがまったく違うデザインよりも、ある程度統一された形で提供する方がいい。
もし何度も外注先を変えていくと、最初に作ったホワイトペーパーと今作っているホワイトペーパーで、テイストも思想も全然違ってしまう場合もあります。
これは結局、見込み顧客に対して、企業としてのブレ幅が大きいと捉えられてしまって、マイナスイメージを抱かせてしまう可能性も。
企業としてのブランドを保つために、ある程度は一貫性を保つ必要もあるため、シリーズ(継続もの)を意識して最初から作るか、同じ制作会社に同じ思想で作ってもらうのがオススメです。
「見込み」という段階だけあって、興味を失うようなマーケティング活動をしていると、せっかく獲得した見込み顧客を活かせない状況が続き、今の負の状態から脱出できない場合もあります。
また、作るたびに制作会社を変えていては、探す手間と時間をお金に換算すると、かなりマイナスにもなるため、最初から継続して付き合えそうな制作会社を見つけましょう。
ホワイトペーパー作成に不安を感じている方へ
ホワイトペーパーの制作費は、条件次第で大きく変わってきますが、見込み顧客を増やすため、営業さんを楽にさせてあげるため、とても重要なアイテムです。
ホワイトペーパーはマーケティング活動を加速させるだけではなく、見込み顧客が増えることによって、会社の将来的な売上も作れる。
この情報が、あなたにとって活用できる情報になれれば嬉しいです。