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アウターブランディングって何?具体的な方法と成功ポイントを知ろう

  • | 公開 2025年05月16日
ブランディング
アウターブランディングって何?具体的な方法と成功ポイントを知ろう

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:エンプレス編集部です。アウターブランディングの基礎知識から、具体的な流れ、成功ポイント、代表事例などもまとめています。

ブランディングに着手する際、何から始めれば良いか分からないケースもありますよね。

ここでは、顧客や取引先、投資家、一般消費者など「社外」を対象にして行う「アウターブランディング」について解説。

概要のほか、メリットや実際のやり方、成功事例などを紹介しているので、ブランディングに関するあなたの不安を解消する助けになれば嬉しいです。

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アウターブランディングとは

他社との差別化を図り、「生き残れる」企業になるために必要なものは何だと思いますか?

もちろんサービスや自社製品の質を高めることも重要ですが、実はそれだけでは不十分。

市場での生き残りを図るには、自社のブランドイメージや、消費者・ユーザーからの認知度アップが欠かせません。

アウターブランディングとは、ブランドイメージや認知度向上を考える際に着手する取り組みです。

これは、企業が外部(消費者やユーザー)向けに行うブランディング戦略のこと。

「うちの会社ではこんな商品を発売していますよ」「当社のサービスではこんなことができますよ」とアピールするブランディングは、基本的にアウターブランディングに分類されると考えてOKです。

アウターブランディングは「売る」ことを目的としないケースもあり、ポジティブなイメージを社会に定着させることが求められます。

そのためには、施策に統一性を持たせることが重要になるんです。

アウターブランディングの狙い

あなたの会社が成長・生き残りを図るためには、ブランディングの計画をしっかり立てることが重要。

大手に比べ知名度の低い中小企業では、「うちの会社ではこんなことができます!」と積極的にアピールし、自社ならではの魅力を発信する必要性がとくに高いです。

このように、潜在顧客に向けて企業の価値やビジョンを伝えるアウターブランディングは、優先度の高い施策だと言えます。

具体的な戦略として挙げられるのは、ブランドロゴやキャッチフレーズ、企業のストーリー作成など。

大まかな流れとして、以下のような段階を踏めれば、市場での競争力をアップさせ、他社との差別化が期待できます。

STEP1自社のアピールポイントを提示
STEP2潜在顧客の共感・関心を獲得
STEP3他社にない魅力のアピール・差別化を達成

アウターブランディングを実施するメリット

アウターブランディングは、実施して「すぐに効果が出る」わけではありません。

着手後も模索を続け、社会やニーズに合わせながら調整し続けることが重要です。

認知度向上や差別化を目指しながら、会社の10年後、20年後を見据える根気強さが求められます。

中長期的な視点が必要になるものの、アウターブランディングを実施すると新規顧客を開拓したり、既存顧客と関係性を強化したりできるメリットがあります。

顧客自らが後押ししてくれるブランドを作れば、クチコミやSNSによって自社の魅力が広範囲に拡散されることも期待できるのです。

リピーターやファンを作り、「ファンであり続けてくれる」状況をアウターブランディングによって形成できれば、自社の安定成長にもつながります。

また、「この会社の商品は安心して利用できる」「この会社のサービスを今後も利用したい」「信頼できる会社だから、また仕事を頼みたい」と思ってもらえれば、長期的な成長も実現できます。

市場競争でも優位に動けるようになり、投資家の目を引く存在になれます。

こうした取り組みを経て自社ブランドの価値が上げれば、事業を拡大したり、新商品をリリースしたりする際も大きな助けになるはずです。

アウターブランディングのデメリット

アウターブランディングを実施する際は、市場の動きはもちろん、顧客が何を求めているかもしっかりリサーチする必要があります。

こうした前準備を疎かにすると顧客の信頼を失い、ファンを取り逃がしてしまうことにつながります。

また、アウターブランディングはすぐ結果が出るものではなく、忍耐強く実施していく必要があるのは前述の通り。

そのため、目先の利益だけを追求すると、ブランドイメージを失墜させるアプローチをしてしまうケースも少なくありません。

ブランディングには専門的なノウハウと知識が必須なので、効率的に進めるためには専門企業のサポートが必要不可欠です。

インナーブランディングとの違い

アウターブランディングと似た言葉に、「インナーブランディング」があり、両者には主に以下のような違いがあります。

項目対象
アウターブランディング社外向け
インナーブランディング社内(社員)向け

インナーブランディングは主に、自社の経営理念やビジョン、ブランドとしての価値を社員に浸透させることが目的となっています。

社員自身が自社の目指すところをしっかり理解できれば、それを基盤とした行動を取ることが可能に。

これにより、より高クオリティなサービス提供が期待できます。

ここで重要なのは、インナーブランディングとアウターブランディング「どちらか片方」を実施するのではなく、両方作用させる必要がある点。

まずはインナーブランディングで社内の共通認識を築きやる気をアップさせ、その上でアウターブランディングで外部に向けた情報発信を行うことがブランディング成功の肝となります。

アウターブランディングを意識したら、インナーブランディングの実施をまずは検討してみてください。

アウターブランディングの手順

実際にアウターブランディングを実施する方法を、ステップに分けて見ていきましょう。

事前に把握しておくとブランディングがスムーズに進むチェックリストも用意したので、あわせて活用していただけると嬉しいです。

Step.1 現状を把握しよう

最初のステップは、事情分析などを経て「自社商品の強みは何か」「他社に負けないサービスは何か」をはっきりさせることです。

現状把握により競合との差別化が実現すれば、ブランドとしての価値を確立できます。

ブランディング前にここをチェック!
・自社事業や商品の魅力、他社との違いは何?
・アウターブランディングの対象は何?
・企業成長、戦略において目指すビジョンや方向性は?
・アウターブランディングの対象はどんな課題を抱えている?
・ビジョンを実現する際、顧客・社内が抱えている課題は何?(認知度、経営理念の刷新、社内のエンゲージメント、サービス品質、採用課題など)

Step.2 ブランド要素を決めよう

自社商品・サービスとの差別化を実現させ、顧客に強烈なインパクトを与えるものが「ブランド要素」です。

より具体的なイメージとしては、ロゴやスローガン、コーポレートカラー、キャラクターなどが挙げられます。

潜在顧客に“響く”ブランド要素は、企業の価値そのものを伝える鍵となるので、ビジョンを明確化し、自社独自の世界観を表現できるようすることが重要です。

ブランディングを進める際は、経営陣や社員にインタビューを実施することもあります。

その際、よく出てきたキーワードを覚えておくことをおすすめします。

ブランド言語に活かすことはもちろん、企業らしさや企業価値を言語化する際、そこからインスピレーションを得ることも可能です。

ブランディングプロジェクトでは承認経路・承認者の確認が非常に重要になります。

各フェーズで誰が「ブランディング戦略の立案」「クリエイティブ制作」「ブランドガイドラインの策定」を承認するか明確にしておくと、プロジェクトをスムーズに進めることが可能です。

承認者と自社プロジェクトチームの認識を合わせることが、ブランドイメージの一貫性を保つことにつながります。

ブランディング前にここをチェック!
・使用したいキーワードは何?
・インタビュー回答中、よく出てきたキーワードは何?
・各フェーズの承認者は誰?
・承認者とプロジェクトチームの連携は十分?

Step.3 ブランドメッセージとして外部に発信!

ブランド要素を決めたら、ターゲットの特性に合わせて外部に発信していきます。

最近ではSNS広告なども多く見られますが、自社ターゲットが高齢者の場合テレビCM、新聞、チラシなどのほうが効果的なケースも。

どの媒体を使うかは、慎重に見極めるようにしてください。

ブランディング前にここをチェック!
・広告やコンテンツ制作など、「どうやって」発信したいかを決めておこう!

代表的なアウターブランディング事例

ここからは、代表的なアウターブランディング事例を一緒に見ていきましょう。

実際の成功例が、あなたのアウターブランディングに向けて参考になれば幸いです。

マツキヨココカラ&カンパニー

全国的なドラッグストア・調剤薬局として有名な「マツモトキヨシ」を展開しているマツキヨココカラ&カンパニーは、2022年にスクエア型の新ロゴ「マ」をリリースし、ブランドイメージを一新しました。※出典:マツモトキヨシ、新ブランディング戦略を開始

同社は2015 年にプライベートブランドを立ち上げてから、「マツモトキヨシ」全体のリブランディングを実施。

従来のドラッグストアの枠を超えたブランドイメージ創出を実現してきました。

2022年にスクエア型の新ロゴ「マ」をリリースすることで、次世代を対象としたブランドイメージ確立を計画。

全国にある店舗の一新にも着手しています。

月島JFEアクアソリューション株式会社

月島JFEアクアソリューション株式会社は、浄水場、下水処理場、バイオマス利活用施設、汚泥再生処理施設向けの機器・プラントの設計・製造・建設などを行う会社です。

2023年に月島アクアソリューション株式会社とJFEエンジニアリング株式会社の国内水事業部門が統合し誕生しました。

異なる企業文化や社風を持つ会社が統合する中で、「スタッフ間の目線を合わせる」目的のため、株式会社ファングリーがジョインしてブランディングを実施。※出典:文化の異なる2社の統合 一枚岩とするためのインナー重視ブランディング

同社のエンドクライアントが自治体であるためタグラインが同業他社と似てしまう点や、スタッフの一体感醸成に向けた課題を解決するため、表面化した課題や希望する成果物に関してヒアリングを行いました。

その結果生まれたタグライン(コーポレートスローガン)が、「みずから、これから」。

「みずから、これから。」…「水から」と「自ら」のダブルミーニング

水から・水を起点にさまざまな事業に取り組む
・水を出発点とした循環型社会の実現を目指していく姿勢
自ら新会社、月島JFEアクアソリューションの始まりを表現
これからすべてのステークホルダーの「これから=未来」をより良いものにしていく決意を表明

ほかに、ステートメントや名刺などを納品。

従業員に対しても、「自社の成長と自身の成長を重ねながらさらに結束していく」エンゲージメント向上を実現しました。

ブランディングテクノロジー

株式会社フリーセルは、2018年11月に「ブランディングテクノロジー株式会社」に社名を変更しました。

その背景には、創業18年を迎え会社自体が大きく変化を遂げたこと、会社の強みや事業ドメインを伝えるのに時間がかかった、などの理由があります。

「新しい社名の再認知にコストや時間がかかる」という課題はあったものの、「認知スピードの向上」「ビジョンが明確になることで、組織のエンパワーメント向上が期待できる」などメリットのほうが大きかったため、社名変更を含むリブランディングを実施することになりました。

ブランディングについては、「いつ取り組むべきか分からない」とあなたも悩んでいるかもしれませんが、ブランドは浸透させるのに時間がかかるため、「なるべく早く」開始することが鍵になります。

実際、ブランディングテクノロジーにおいても、会社の変化・成長を実感していたこと、ステークホルダーを拡大していくタイミングだったことなどを踏まえ、リブランディングへ迅速に舵を切りました。

会社設立や周年記念、新規事業、採用強化など、機会を見ながらブランディングの取り組みを強化していくことがポイントです。

アウターブランディングを実施する際の注意点

アウターブランディングを実施する際は、注意も必要です。

前述のように、顧客ニーズや市場動向のリサーチが不十分だと魅力的でないブランドを発信することになり、かえって顧客の信用を失ってしまいます。

注意点1. 他社との類似は避ける

ビジョンを設定する際にも、「他社の真似はしない」「商標登録されているデザインや言葉を使用しない」など、基本的なルールを理解することも、信用を守る上では重要です。

ブランディングを専門に行う企業の担当者も、他社と類似しないよう競合他社のコピーはサンプルとしても極力見せない対応をしています。

注意点2. 強固な社内連携で認識の乖離を防ぐ

社内連携が取れていないと、ブランドメッセージに矛盾が生じるリスクもゼロではありません。

そのため、社内の共通言語を定め、それに従って従業員が行動できるよう、まずはインナーブランディングから実施することも重要です。

これによりブランディングが社員に浸透。

アウターブランディングに着手した際にステークホルダーから自社ブランディングについて質問された際もしっかり回答することができ、認識の乖離を防げます。

注意点3. デザイン・コピーを丸投げしない

実際のデザインやコピーに関しては、発注者・顧客であるあなた自身も確認することが求められます。

自社の要望・希望、起業特性がしっかり反映されているかはもちろん、どのような言葉や点から着想したか、どのような意図を込めているかなどの説明をしっかり受けることも重要です。

最後に。

ここまで、アウターブランディングについて一緒に見ていただきました。

アウターブランディングを実施し社外に自社イメージやブランドを発信することで、ユーザーからの認知度アップを狙えます。

10年、20年先も「この会社に仕事を頼みたい!」「この会社の商品なら安心して使える」と思ってもらうためにも、アウターブランディングを実践してみてください。

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