予算がない?オウンドメディアでやってはいけない8つの事

  • | 公開 2020年09月01日
オウンドメディア
予算がない?オウンドメディアでやってはいけない8つの事

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。予算が確保できなかったり、使える予算が少なくても、オウンドメディア運営でしてはいけないことをまとめています。

オウンドメディアを作るの予算が少ない、またはやりたいことに対して費用が足りない。

それなのに、トップからは数字を求められていたり、関われる人数が少ない場合は「一体、どうしたらいいの…。」と不安にもなりますよね。

私もあなたと一緒で、初めてオウンドメディアを運営した時は、私1人だけしか運営スタッフがいない状態、予算もほとんど得られない状態で運営していた時期がありました。

その中で、予算がなかったとしても絶対にしてはいけない事に気付いた、いくつかの内容をまとめてみました。

この情報が、あなたのオウンドメディアのお役に少しでも立てられれば嬉しいです。

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そもそも予算が確保できない原因とは?

オウンドメディアは、会社の収益だけでなく、カルチャーや株価、採用などにも影響を与える、すごい子なんです。(育てていくと我が子のように本当可愛いく思えてきます。)

しかし、成果が出るのも遅く、一定の期間は運用費がマイナスにもなるので、不安ばかりが増えていく時期もある。

オウンドメディアの効果を周りから聞いたとしても、自分たちがオウンドメディアで成果を出した事がなければ半信半疑にもなり、会社としてはすぐに売り上げへ繋がる仕組みが欲しいと思うので、時間がかかるオウンドメディアではなく、広告などに頼りがちにもなると思います。

会社の上司や社長さんが、費用対効果をすぐに求めすぎて、数字を追うことばかりに意識が向けられると逆に成果は遠のくため、さらにオウンドメディアの効果は疑わしくもなってしまいます。

予算を出してくれるのは社長さんなので、社長さんや周りの幹部たちの意識が変わらない限り、予算は増えないと思ってもらった方がいいかもしれません。

もし、予算が十分に取れたとしてもオウンドメディアが必ず成功するわけではありませんが、予算が取れないのであれば、それにあった成長のさせ方をさせればいいだけ。

しかし、私が実際にオウンドメディアに8年携わってきた経験から、予算がなくても絶対に手を出してはいけないことが8つあるので、次で詳しく見てもらえると嬉しいです。※ オウンドメディアのデザインに4年、運用に4年の経験があります。個人のサイト運営を含めれば10年くらい。

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オウンドメディアの予算がなくても絶対にやってはいけない8つの事

「絶対にやってはいけない事!」と、印象に残りやすい強い言葉を使いましたが、それだけ大切な情報だと思って頂きたいです。

予算が出なかったとしてもあなた自身は、社運をかけて、または新規事業を成功させるために、このような強い決意を持っているかもしれませんね。

失敗する原因を事前に知っておき、失敗の確率を下げられたら、あなただけでなく、関わるみんなもきっと笑顔になってくれる。

下記の情報が、そんな存在になれるようまとめてみました。

1. 格安会社にお願いするのは危険

オウンドメディアを作っていくには、何をしてもお金は掛かっていきます。

オウンドメディアに限らず、新規事業やツールの開発なども同じだと思うので、仕方ないことかもしれません。

しかし、お金が掛かるからと金額の安さだけでオウンドメディアの制作会社を決めるのは、ちょっと待ってほしいと思っています。

安かろう悪かろうという言葉があるように、安さにはそれなりの理由があるからこそ、安くできている。

例えばオウンドメディアの構築で、

20万円 :熟練度20レベルの1年ちょっと学んだ新人さんが対応する(安い)
100万円:熟練度90レベルの業界10年のベテランが対応する(高い)

このように、安さの裏には必ず、安くできるカラクリが存在しているため、そこが見極められないと制作会社にお願いした意味が無くなってしまいます。

最初はまず格安でオウンドメディアを用意するだけして、運用を通して徐々に調整していくのでもいいですが、初期構築の際にSEOやページの表示スピードなど、内部施策が何も施されていなかった場合、あとで調整する時間が無駄に掛かる場合も。

もしかしたら、やり直しレベルの内容も存在するかもしれません。

金額が安いということは、それなりの危険が含まれている場合もあるため、絶対に安さだけで制作会社を選んではいけません。

比較をしないで決める(相見積もりが必要)

「知り合いだから…」や「何社も見積もりをとるのは手間だから…」と言って、1社だけにしか相談してないですか?

オウンドメディアを作っていくためには、戦略や設計、デザイン、コンテンツ、運用方針など、様々な専門スキルが必要になってきます。

それだけでなく、あなたがオウンドメディアに求めることもあるので、制作会社ができる事とあなたの希望がマッチングしなければ良いオウンドメディアは作れません。

オウンドメディアを作る会社(または個人)がたくさんいる中、1社だけにしか相談していないと、あなたにとって最適な会社さんを選ぶことは不可能だと思います。

たとえ予算が少なかったとしても、その予算に応じたピッタリの提案をしてくれる制作会社さんは存在しているため、せめて2〜3社に見積もりをとり、比較することがオススメです。

特に、今回のことだけか、または今後も見据えた提案をしてくれるかで、その制作会社の力量も分かる。

オウンドメディアを作っていくには、継続的な関わりが必要不可欠なので、制作会社さんとも長いお付き合いになる場合があります。

それを見越して、あなたと価値観が合ったり、コミュニケーションが取りやすい担当者も、比較をして選べればいいと思います。

大幅値下げ(キャンペーン)

オウンドメディアの制作会社も受注をしたいと思っているので、キャンペーンや値引きを使って、契約した方がメリットであることをチラつかせてくる場合もあります。

しかし、大幅値引きをしてきた場合、最初に提示してくれた金額は本当に適正価格と言えるか疑わしいですよね。

100万円から50万円の割引。
300万円から150万円の割引。

さすがに、会社同士の信用取引の中、このような大幅割引をしてくる会社さんは少ないと思いますが、もし大幅値下げがあった場合は、適正価格ではない可能性が高いので、事実を確かめられるまでは絶対に契約してはいけません。

もし金額の安さだけで選んでしまったら、オウンドメディアの成功が遅れるか、失敗に繋がる可能性があります。(かなりの確率で…。)

無理な値切り

BtoBのやりとりなので、無理な値切りはしないと思いますが。値下げの要求は当たり前に行われていますよね。

予算が少ないなら尚更、私の場合は少しでも安くなることに期待しつつ、一度相手側に打診をしてみると思います。

少しでも安くなれば、それに越したことはないです。

値下げをしてもらえるか相談して、多少下げてもらえるのであれば嬉しいですが、発注する側だと強気な態度で高額値切りを要求してはいけません。

値下げの要求は、言わば制作会社側の利益を減らすということなので、場合によっては納品物のクオリティが下がることも。

また、本当に素晴らしい制作会社さんだったとしても、理不尽な値切りを受けてまで一緒に仕事をしたいと思ってはもらえないので、成功に繋がるオウンドメディアの制作を、みすみす逃してしまう場合もあります。

あなたもそうだと思いますが、誰だって値下げばかり、または無理な要求をしてくる相手とは一緒にお仕事したくないですよね。

いくら契約のためとは言え、一度契約してしまったらその後、何度も嫌な気持ちのままやりとりを重ねていくので、精神的にも肉体的にも辛い状況に…。

強気の値切りはお互いの関係を悪化させるだけなので、いくら予算がなくて安くしたいと言っても、相手との関係性を考えて常識の範囲で値切りは行いましょう。

時間がないからと焦って契約

予算が少ない、上司やトップからはすぐに作るよう言われている。または、すでにローンチ時期が決まっていて、それまで時間がない。

このように納期を追われていたり余裕がない場合は、思考が回りづらいので、判断基準として分かりやすい金額の安さで決めてしまう場合もあります。

時間がない時だからこそ、あなた自身が良い意思決定が行えるよう、金額以外の部分で、本当に自分たちの目的が叶えられるのか確認してから決めましょう。

2. コンテンツよりもデザインに意識が向いてしまう

オウンドメディアを作る時、ああしたい、こうしたい、とたくさんの希望が出てくるかもしれませんね。

その中でもデザインに関しては、デザイナーではなかったとしても、意見が言いやすい部分なので、みんなの意識が見た目に集中しやすくなります。

オウンドメディアで何よりも大事なのは、ユーザーさんに満足してもらえる中身(コンテンツ)。

ずっとデザインばかりを細かく調整して、結局時間が無くなって良い中身が作れなかったら、オウンドメディアとしては失敗、もしくは悪いスタートにもなってしまいます。

見た目ばかりに意識を向けていたら、オウンドメディアがうまくいかないのも、デザインが悪いからでは?と本質的な問題に気づけないことも。

デザインに関しての意見ばかりが上がってきた時は、みんながユーザーさんへの意識が薄くなっている可能性もあるので、ユーザーさんへ意識を向けさせるよう方向性を調整していく必要があります。

デザインを変えればうまいくいくと思っている

オウンドメディアを作っても、なかなか成果が出てこない時、デザインを課題として捉えてしまうことが多いです。

確かにデザインが悪ければ、悪い結果を招くかもしれませんが、本当の課題はコンテンツが悪い場合が圧倒的に多い。

デザインを変えることだけが目的化してしまう場合もあるので注意が必要です。

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3. スタッフの人選を間違える

オウンドメディアは、長い時間じっくりと育てていくものなので、継続的に関わり続ける必要があります。

もし予算がないからと言って、

  • 他の部署と兼任で割ける時間が少ない
  • 寄せ集めのメンバー

こんな状態だと、うまくいくものもうまくいかない。

オウンドメディアを一から育てた経験がない場合、あまりイメージが湧かないかもしれませんが、いつ成長してくれるのか分からない状態のまま、モチベーションを保ち続け、品質のいいコンテンツを作り続けることは至難の技。

なかなかできることではないですし、毎日不安に押しつぶされそうな気持ちを、担当者の方は感じるかもしれません。

当然、これだけ大変なことを寄せ集めのメンバーでやれば、責任の所在も不明確になったり、成果が出ないことを自分の業務が忙しいことを言い訳にもしやすくなる。

この時代なので、あまり根性論などは言いたくはないのですが、かなり根気がいるお仕事になるので、予算が少ないからと言って熱意が薄い複数人を寄せ集めて行うよりも、熱意を持って対応してくれる1人の人に全部任せてあげる方が断然いいです。

もし、当事者意識を持ち熱量のあるスタッフさん以外を選んでしまったら、それだけでオウンドメディアが失敗する確率を高めてしまうので、予算が少ないからこそ、スタッフさんの人選は慎重に行ったがいいと思います。

4. 専門性の低いライターへコンテンツを大量発注

コンテンツをたくさん作れるのであればいいのですが、品質の低いコンテンツをいくら増やそうが、オウンドメディアの力は全く向上しません。

しかし予算が少ないと、一つ一つのコンテンツをじっくり作ることができないと思ってしまい、薄いコンテンツを大量に作るマインドになりやすくなります。

例えば予算が20万円あったら、

  • 専門性の低いライターさんに1,500文字を月に50本依頼

このような依頼をしてしまいやすい。

専門性が低いライターさんは安く受けてくれる場合が多いので、文字数を減らした大量のコンテンツを発注しやすいんです。

しかし「1,500文字だけど、月に50本も書けば大丈夫だよね!」と思うのは、完全に運営側が安心をしたいだけで、ユーザーさんの満足を求める行動ではありません。

もし同じ予算でも、

  • 専門性の高いライターさんに10,000文字を月に5本依頼

本数は少ないけど、専門性が高いライターさんが書いた、ユーザーさんが知りたい情報満載のコンテンツには勝てない可能性が高い。※ 同じく専門性が低いライターさんに、10,000文字書いてもらったとしても、専門性の高いライターさんのコンテンツの方が、レベルが高い場合もある。

Googleは、コンテンツの品質を良くしていくために品質ガイドラインを設けており、その中でE-A-Tと呼ばれる専門性・権威性・信頼性の3つを重視する項目が書かれています。

毎日大量のコンテンツが生み出されている中、ユーザーさんに価値ある情報を届けられるよう、品質が良いものだけ検索結果の上位へ表示する仕組みをGoogleは作ってくれている状況。

そして、コンテンツの作り手の専門性が低いと、インターネットにある情報を寄せ集めて記事を作られることが多く、その情報は鮮度が高い一次情報ではなく、二次・三次・四次と、鮮度が低い真似っ子のコンテンツになるので、Googleは評価をしてくれず、どんなにたくさん作ったとしても検索結果に影響しないのです。

予算が少ないと、コンテンツの大量生産の意識が生まれやすくなり、ユーザーさんが求める情報への意識が薄くなるため、注意しておきたいポイントです。

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5. 全部を外注化(丸投げ)しようとするのは数年後に閉鎖か更新停止が待っている

オウンドメディアの運用を全て外注化して丸投げ状態になっている場合は、数年後には成果が全く出ずに、閉鎖か更新停止が待ち構えているかもしれません。

例えば自社で行う場合、

  • 毎月100万円(仮)の固定費
  • 自社スタッフ3人
  • コンテンツ30本

これらの作業を全て外注した場合、

  • 毎月60万(仮)の変動費
  • 外注先のスタッフ(費用によってアサインされる人数が変わる)
  • コンテンツ30本

自社リソースをかけるより費用も安いと考えれば、オウンドメディアの運用を全て外注した方が、費用対効果が高いと思いますよね。

しかしオウンドメディアというのは、単純な人件費だけで効果を測ることはできません。

当事者意識が薄くなることで本当の意味でのコンテンツ品質は低くなる

単純に文章だけで言えば、外注先の方がコンテンツ制作のプロなので、品質が高いコンテンツは作れると思います。

しかし、外注先は当事者ではないので、オウンドメディアの運用=コンテンツを作り続けられれば極論OK。

そこには、ユーザーさんとの関係性を強めていきたいという想いは希薄になります。

オウンドメディアはあなたの会社とユーザーさんを繋ぐ大事な接点。※ 自社とお客様との接点をタッチポイントとも呼びます。

ユーザーさんと関わる大事な接点を、単なる文章品質だけで判断していいのでしょうか?

競合がたくさんいる中、他社も同じようにコンテンツで勝負を仕掛けてきているなら、同じようなコンテンツが掲載されたあなたのオウンドメディアとの違いが分からず、ユーザーさんに選んでもらえる確率は低くなる。

オウンドメディアは、情報を掲載して集客するだけが目的ではなく、コンテンツで信頼してもらって、お問い合わせや申し込みへ繋げていくことが大切なはずです。

信頼してもらうためには、コンテンツに入っている情報の良さだけでなく、情報以外の何か、例えば「人を感じる」ことがポイントになってくる。

人は人を求めますが、コンテンツにおいても、人の存在を感じるか、そうでないかで大きく変わってきます。

コンテンツに人格を吹き込み、オウンドメディア全体を通して、ユーザーさんが安心できる印象を作り出すには、やはり自社スタッフがユーザーさんと向き合う当事者だと認識し、共感し、思いやりの心を持つことが必要だと思います。

予算がないからといって周りと同じレベルのコンテンツを作っても意味がないため、古い言い方をすればコンテンツへ「魂を込める」ことが大切です。

依頼者と外注先のコミュニケーションがうまく取れていない

完全にオウンドメディアの運用を外注化しても、うまくいく場合もありますが、やり方を間違えば悪い方向へどんどん進んでしまうことに。

外注先に丸投げをしている場合、

依頼者:「◯◯◯◯をしたい」
外注先:「え?意図が全然分からない…。」

このように、外注先に丸投げをしていると、外注先が依頼者側の意図を汲み取れない、または改めて聞き直すといったコミュニケーションコストが増えていきます。

言われたことしかしない外注

例えば、指示されているコンテンツの作り方だとCV率を上がらないため違うテイストで検証したかったり、ボタンを画像からCSSへ調整したりと、色々試しながら進めたくなります。

オウンドメディアを育てるには、細かいことにも気付きながら進めていく必要があるため、実際に運営している現場スタッフの気づきがとっても大事なんです。

しかし、費用が決められている中では、なかなか外注先として挑戦をするわけにはいきません。

依頼先の予算が少ないからこそ、外注として受けているため、費用を増やしてもらうことも言いづらい…。

それならば、言われたことだけやっていけばいいという考え方になり、現状維持を続けるだけになりやすく、これがオウンドメディアの成長を妨げる結果にもなります。

言われたことしかしない外注もいますが、言われたことしかできない状態を作ってしまっている場合もあるため、外注に丸投げをするなら、お互いの信頼関係や風通しの良い関係を築いておく必要があります。

途中で外注から切り替えられなくなる

ずっと外注でオウンドメディアを運用して成果が軌道に乗り始めると、運用を外注する必要性を感じなくなります。

そして自社運営への切り替え意識が芽生えてくる。

しかし、そう思った時には全て外注で運用していたことにより、自社にノウハウが全然溜まってない状態なので、結局外注を外すことが難しい状況に。

予算の使い方によって、このような事態にもなるので、外注への丸投げは今後デメリットが発生するリスクを認識しておきましょう。

6. 流入が少ないからと広告に頼った集客を始めてしまう

オウンドメディアの主な流入経路は、キーワードで検索して入ってくる自然検索(オーガニック)。

初期のオウンドメディアでは、コンテンツも少なく、検索して入ってくるユーザーさんは少ないです。

いくらコンテンツを頑張っても作り続けても、数ヶ月は数十pvしか獲得できないなんて普通の世界。

しかし、上司やトップからは数字を求められるため、コンテンツを作るための予算を削り、広告などに頼った集客を始めてしまう場合も。

少ない予算の配分を、成果を出すのに時間がかかるコンテンツ作り(ストック型)ではなく、すぐに集客ができる広告(スポット型)に頼るようになると、将来的な成長も遅くなります。

広告を使った集客は麻薬と一緒で、一度使い出して簡単に集客ができるようになると、オウンドメディア本来の価値であるコンテンツの価値がどんどん薄くなってしまい、ユーザーさんの満足が必要なことも忘れがちになる。

本来は、ユーザーさんをコンテンツで引き寄せ、無駄な費用をかけずに集客することがオウンドメディアの基本なのですが、広告はその意識を壊してしまいます。

オウンドメディアは長期的な目線で育てていく存在のため、広告に頼った集客をするのであれば、もはやオウンドメディアをやる意味はありません。

広告はすぐに集客できますが、その分費用もかかるため、長い目で見ると費用がかなり高くもなります。

予算が少ないのに、結果的にかかる費用が増えてしまっては元も子もありませんよね。

広告を使うのであれば一時的なものとして考え、予算はコンテンツを作るために回してほしいと思います。

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7. すぐに記事広告や広告でマネタイズをしようとする

オウンドメディアを始めると、日に日にユーザーさんが見にきてくれる数が増えていくため、その成長を肌で感じると思います。

私はこの感覚が大好きで、何個でもオウンドメディアを育てていきたい気持ちにも。

しかし、最初はユーザーさんに満足してもらえるコンテンツを作るための意識を持っていたのに、ある程度集客ができるようになると、上司や会社のトップから数字を増やすように命令が降りてきて、ガラッと意識を切り替えさせられてしまうタイミングがきます※ 上司や会社のトップが、オウンドメディアの成長のさせ方を知らないとこうなります。

月間(下記は例)
獲得CV 100件
記事広告 50万
アドセンス 10万

こんな数字を持たされるようになり、達成できないと給料も減らされる危険性があるため、ユーザーさんのためではなく、自社のためのコンテンツを作るようになったり、施策を入れるようになる。

すると、ユーザーさんが感じていたあなたのオウンドメディアに対しての価値がどんどん減っていき、結果持たされた数字の達成もできなくなる。

いずれはマネタイズをしていくと思いますが、オウンドメディアを作り始めて数ヶ月、または集客が1万pvを超えない状態であれば、まだマネタイズは早いかもしれません。

マネタイズをしてはいけないのではなく、会社から数字を持たされることにより、マネタイズへの意識が強くなりすぎて、ユーザーさんへ向けられる意識が減ってしまうのが問題なんです。

オウンドメディアでは常に、ユーザーさんに向き合っていく必要があり、ユーザーさんに価値を感じてもらえたら初めて、こちらの提案ができる状態になる。

マネタイズは必要ですが、強すぎるマネタイズへの意識は、オウンドメディアをダメにしていくこともあるので、十分注意してほしいと思います。

8. 更新を止めてしまう

オウンドメディアで成果を出すには、数ヶ月では難しく、半年や一年は必要になる場合があります。

その間、運用費用だけがどんどん膨らんでいき、成果が見えにくいため、上司やトップから運用停止、または閉鎖を言い渡されてしまう場合も。

予算が少なければ尚更ですよね。会社としてはもっと稼げることに予算を回したいはず。

成果が出る前に更新を止めてしまう場合もありますが、費用がかかる運用の仕方(全て取材有りなど)をしていると、成果が出た後だったとしても更新停止が待ち構えています。

更新を止めてしまった場合、どんどん周りのライバルたちが力をつけてくるため、追い抜けないほどの差が生まれてしまい、結局は閉鎖に。

事前に、オウンドメディアは成果の出始めが遅いことを周りにも認識してもらう事と、費用がかかりすぎる方法でコンテンツを作らない事が大事だと思います。

そして、少ない予算だったとしても、オウンドメディアを継続して更新し続ける仕組みを作ることが大切です。

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予算がない場合はどうすればいいの?

予算が確保できれば色々なことをできますが、オウンドメディアは最初から成果が出にくいので、会社のトップが「今は投資期間だ」と認識してくれていない限り、周りや上司からは冷たい目線を浴びる可能性があります…。

そのため、予算がないことを前提に、どのような考えで臨めばいいのか、私の経験を元にまとめてみました。

オウンドメディア初心者だとしてもプロの手を借りる(費用をかける)のが当然と思ってはいけない

私は元々デザイナーをしていましたが、ある時期からオウンドメディアの運営側に回りました。

予算もほとんど取れない中、一人でコンテンツを作り始めたのですが、右も左も分からない状態…。

しかしお金が使えないので自分でなんとかするしかない状態を続け、結果的にオウンドメディの成長を体験することができました。

最初から予算が十分に確保されており、専門家を雇ったりコンサルティングを受けたりすれば、もっと早い成長ができたかもしれませんが、苦しい時間を過ごしたことにより、最初からプロの手を借りるのではなく、自分の頭で考えて、様々なことを試していく事の大切さを学べたんです。

オウンドメディアは継続的にコンテンツを作り施策を回していく必要があるため、最初から誰かに頼った形で進めようとすると、自分事として関わっていけなかったのではないかなと今では思うほど。

自分でやらないといけない!と思ったからこそ、自分事としてオウンドメディアの成長を見守れることが出来たんだと思います。

オウンドメディアは、成果を出すことに時間がかかるため、好きじゃないと続けていけません。

だからこそ、オウンドメディアは「誰かがやってくれる」という他人事の意識を持つのではなく、まずはあなた自身で予算が無い中での動き方を色々試してみてほしいと思っています。

色々試してもうまく行かなかった場合は、合わせて下記の記事も見て頂けると、なにか改善のヒントになるかもしれません。

自社の稼ぎより、まずはユーザーさんに対して価値を届けることから見直す

予算が無いならば、使えるお金を稼げばいい。
こんな発想も私は大好きです。

しかし、オウンドメディアの初期は、アクセスもほとんど無く、ユーザーさんにもGoogleからも認識が薄い状態。

この状態でマネタイズを考えるのは、すごく難しいかもしれません。

オウンドメディアの最大の特徴としては、自然検索と呼ばれる、キーワードを検索して見に来てくれるユーザーさんを集められること。※自然検索だけでなく、SNSなどからの流入の受け皿にすることもできます。

人を集めるにはオフラインでイベントを行ったり、インターネット上で広告を打ったりと、お金をかけた分人を集めるスポット型の施策が一般的です。※ スポット型とは、その都度でお金を掛けていったり、収益を得る事。

簡単に人を集めやすい分、それなりのお金ががかかります。

逆にオウンドメディアは、最初こそ運用費用はかかりますが、徐々に信頼性を高めていき、スポットでお金をかけなくてもキーワード検索で見に来てくれる人を増やすことができるストック型。

ストック型のオウンドメディアは、ブランディングなどの効果もあるので、集客だけではないメリットもあくさんあります。

このストック型で人集めをする場合は、人が集まるくらいの魅力を作りだすことが前提となるため、みんなが欲しい情報がたくさんのっているコンテンツを作っていかなければいけない。

自分達の稼ぎの前に、まずは集客できないと何も意味がないので、ユーザーさんに対して価値を感じてもらうことから始めなければいけません。

予算がないなら、ユーザーさんに価値を感じてもらうことに全ての予算を注ぎこんで頂くのが、成功する一番の近道だと思います。

予算が少なくて人員が少ないからこそ出来ることがある

予算が少ないことはデメリットではなく、メリットになる場合もあります。

例えば、予算が十分に確保されている場合は、各部署から専門のエキスパートが集められたり、最初から有名なコンサルタントを付けることもできます。

そうなると、すでに色々できる状態となって、あなた自身の必要性をあまり感じなくなるかもしれません。

オウンドメディアの運用では、当事者意識、自分事として考えるのが大切なので、どこか他人事のように思ってしまう環境があると、本当の意味での運用者にはなれないかも…。

予算が少なくて、自分ひとりしか対応できる人がいない、これはまさに自分事にできるチャンスなので、ぜひ予算が少ないことを楽しんでもらいたいと思っています。

会社からは早く数字を上げる事を求められていたり、上司から詰められたりと、少しプレッシャーを与えられてしまうかもしれませんが、オウンドメディアの価値を感じてくれるユーザーさんは、そんな事情はまったく関係ありません。

一人もしくは少人数だからこそ、できる考え方や動き方があるので、予算が少ない事はメリットにもなることを知って頂けると嬉しいです。

最後に。

オウンドメディアの予算が少なくても、やってはいけない8つの事を忘れず、ユーザーさんに向き合ったコンテンツを作り続けていけば、きっと成果も早く出てきます。

また、予算が少ないからこそ、あなた自身で考え行動することによって、それが成果に結びついていく好循環を生み出すこともできるので、成果が出ればあなたにもっとオウンドメディアを好きになってもらえるかもしれませんね。

運用は大変なので好きじゃないと辛いかもしれませんが、予算の少なさをチャンスと捉え、この機会にあなたもオウンドメディアの楽しさを知って頂ければ嬉しいです。

著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は資料サービス「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツの制作から運用、100社以上のお客様支援を実施。そこで得たノウハウをコラムとして投稿中。
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