いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。メルマガ登録者(購読者)を増やしながら減らさない方法をまとめています。
メルマガ運用は簡単そうに見えますが、登録者を増やして、配信停止率を下げる、2つを同時に進めなければいけないので、実はとても大変ですよね。
たとえばメルマガの登録者が増えても、登録状態を維持できず、どんどん辞められてしまっては意味がありません。
また、売上のためだと考え、無理やり登録を増やそうと意気込んでしまえば、営業感が強くなりお客様も離れてしまう。
そのため、お客様との関係を絶妙なバランスで保ちながら、メルマガ登録者を増やして減らさない状態を作るための方法を解説していきます。
メルマガ登録者とは
メルマガを増やす目的であれば、事前に連絡先を知らない状態だと考え、登録者=見込顧客として考えていきます。
- 目次
- メルマガを登録したいと思う動機とは
- メルマガ登録者の4つの状況
- メルマガ登録者のタイプ
- 登録者に送るメルマガの種類
- メルマガ登録者が増えない3大原因
- メルマガ登録者が増えるメリット
- メルマガ登録者を増やす方法
- メルマガ登録者の配信停止率を下げる対策
- 最後に
メルマガを登録したいと思う動機とは
メルマガの登録者を増やしていきたい時は、改めて「なぜ登録したいと思ったのか」登録者側の動機を整理してみましょう。
そもそも、メルマガを登録(購読)したいと思ってもらえることが難しく、簡単ではない状況が前提としてあるため、お客様の心理や行動のトリガーとなる動機の把握がとても大事だと言えます。
動機 | 説明 |
---|---|
最新情報を受け取りたい | 業界・職種またはトレンドなどの最新情報を求めている |
お得な情報を受け取りたい | 特典やキャンペーンなど自身にメリットのある情報を求めて行動のタイミングを図っている |
専門性を高めたい | スキル・ノウハウのアップデートに役立つ情報を求めている |
偶然の出会いを増やしたい | 意識的ではなく無意識的に偶然出会える情報を求めている※ セレンディピティ |
配信者へ接近したい | 特定の人物または企業との心理的・物理的距離を近づけたいまたは特定のコミュニティに入りたい |
メルマガ登録の時は、個人情報(社名・個人名・メールアドレス・電話番号など)を配信側へ渡さないといけないため、なおさら心理的ハードルがとても高い。
それにも関わらず、自ら動いて登録しているため、強い動機があるはずです。
登録者を増やしていくなら、お客様にどのような心理・行動の変化があったのか、キッカケから考えていくと適した施策を選べるようになります。
メルマガ登録者の4つの状況
メルマガ登録者のことを把握していくために、大きく4つの状況で考えてみます。
それぞれの状況によっても、登録を促す施策が違うため、事前に把握しておきましょう。
状況 | 見込度 | 説明 |
---|---|---|
① 情報のみが知りたい | 低 | 情報だけに興味があり知りたい情報だけ知りたい※ 基本的に自分のため |
② ブランドに近づきたい | 中 | その企業が出す情報だから知りたい |
③ 情報のみ→ブランドへ近づきたい | 高 | 情報のみだったが信頼性が高まりブランドへの興味を示すようになった |
④ マーケティング活動で得たリード | 低~中 | 企業が営業・マーケティング活動で得られたリード(見込顧客)※ 正しくは登録者ではないがメルマガ配信の同意を得ている対象 |
メルマガの登録者を増やしたい目的は、最終的に売上への貢献だと思います。
そのため、もっとも注力していきたいのが、信頼が高まった③または②の方々。
定期的なメルマガを通じたコミュニケーションによって信頼が高まると、頻繁に開封・クリックなど積極的な行動が起こるため、タイミングを見計らってアプローチすれば、商談や契約へと転換される確率が高くなります。
もっと細かくすれば、登録者の状況は色々ありますが、大きく分けた4つの状況をまずは覚えておきましょう。
メルマガ登録者のタイプ
メルマガ登録者のタイプによって、登録を促す施策が変わってきます。
違いとしては、個人か企業担当者かの2タイプ。
タイプ | 説明 |
---|---|
toC(対個人) | プライベートのことに対してメルマガからの情報取得を目的にしている 例:飲食店やファッションなどのお得な情報、有名人やアーティストのメルマガなど |
toB(対企業担当者) | 企業に属してキャリア・業務・社内などに関わる情報取得を目的にしている 例:スキルやノウハウなどの情報収集、業界動向や製品・サービスのキャッチアップ |
プライベートのことか、業務に関係のあることか。
プライベートであれば本人の意思で何事も決められるため登録の決断は比較的簡単ですが、会社に関係のあることになると自社のメールドメインを使うケースも多いため、営業されないか?頻繁に送られてこないか?など、心理的ハードルが多少高くなります。
他にも、メルマガを登録してまで役立つ情報を求めている方には、その熱量に比例した専門性・希少性のある情報を提供し続けていく必要もあります。
誰に登録してほしいメルマガなのか、そこの理解が深くなるほど、登録者が増やせる施策が選びやすくなります。
登録者に送るメルマガの種類
メルマガを登録したいと思ってもらうには、どのような内容で送ればいいのか、メルマガの種類について整理してみます。
金額
種類 | 説明 |
---|---|
無料型 | 無料で受け取れるメルマガ |
有料型 | 月額など支払いが発生するメルマガ |
ストーリー
種類 | 説明 |
---|---|
スポット型 | その時々によって配信側の意向で内容が変わる |
ステップ型 | 終了が存在しており最後まで読むと目的達成に繋がる |
配信方式
種類 | 説明 |
---|---|
テキストメール | 基本はテキストでのみ情報を伝達する |
HTMLメール | HTMLとCSSを使いレイアウトを自由にしてリッチな見せ方ができる |
無料であれば有益な情報が期待できるメルマガなら登録してもらえる傾向ですが、有料メルマガはお金を払ってまで登録するメリットを正しく認知させる工夫が必要です。
このように、どのような状態で送るのか、メルマガの種類によっても、取るべき施策が変わってくる。
自社が向き合っているお客様と、配信できるメルマガを考えて施策を選択していきます。
メルマガ登録者が増えない3大原因
どれだけメルマガの内容が良くても、登録者が増えないことがあります。
今後のメルマガ運用にも支障があるため、特に大きな3つの原因を事前に確認しておきましょう。
原因① メルマガが受け取れることを認識されていない
メルマガを配信する側は登録フォームを設置したり、ランディングページへサイト内誘導できていると思っていますが、実は思った以上に認識されていない可能性があります。
たとえばインターネット検索で、知りたいことを調べていたお客様が、あなたの運営しているwebサイトへ訪問したのであれば、知りたかった掲載情報にまず意識が向くため、それ以外は見ているようで見えていない状態になっている。
登録フォームまたはバナーに気づかず離脱されてしまったら、せっかくの機会を逃してしまい、年間で見れば何千人・何万人もの登録チャンスを失う可能性も。
メルマガを「受け取れる認識」がされないことは、登録者の増えない大きな原因となっています。
原因② 登録したいと思わせられずにいる
メルマガを登録してまで情報が得たいと思っている方は、どのくらいいるでしょうか。
現実的には、とても少ないと思います。
有名人のプライベート、有識者の意見や考え方、有名企業から出された調査レポート、キャンペーンや特典など、ブランド力の強い対象から出される情報には価値を感じるため、期待が膨らむことで手間をかけて登録してもいいと思える状況が作られています。
しかし、有益性・希少性・独自性があまり感じられない対象からの情報には期待ができず、わざわざ登録してまで情報を得たいと思ってもらえない。
また、登録時にはある程度の個人情報の入力も求められるので、心理的ハードルも高い。
登録してくれた方に、満足頂けるメルマガが送れる、または示せないと登録を促すのは難しいかもしれません。
原因③ 登録しづらい状況になっている
メルマガの登録方法としては、基本的に登録フォームを利用してもらうと思いますが、操作や入力のしやすさが大きな影響を与えています。
登録が増えないフォームの例
・エラーは出ているのに何のエラーか分からない
・半角と全角を分けて入力しないといけない
・そもそもフォームだと認識しづらい
・枠が狭すぎて入力しづらい
これはフォーム自体が原因となっているケースであり、フォームの設置場所やフォロー文章が少しでも不適切だと、送信するのを断念させてしまうことも。
ちょっとしたことでも、登録の意欲を削ぐ結果となるため、登録しづらい環境が登録者増加に歯止めをかけている原因の可能性もあります。
メルマガ登録者が増えるメリット
メルマガの登録者が増えやすい施策を施し環境を整えられたら、毎日登録者数が増えていくのをニヤニヤと眺めることもできますが、実際に登録者が増えた場合はさまざまな恩恵が受けられます。
登録者を増やせた場合のメリットを知っておくと、マーケティング活動の中でメルマガ改善の優先度が高くなると思うので確認しておきましょう。※ 特にメルマガ登録者が増えてデメリットはないためメリットのみをまとめていきます
ブランドの情報を意識的に見てもらえる
ブランド(企業)が発信したい情報は、公式サイト・SNS・広告・動画など、さまざまな形にして届けますが、その情報を認識し意識的に見てもらえるかはまた話が違います。
そして届けても見てもらえなければ、ブランドの価値は伝わりません。
しかし、メルマガを登録してくれた方は、企業側からメールで情報提供があることを認識しているため、届けば見てもらえる確率が高まります。
届くことを意識しているのとそうでない場合を比べると、かなりの差が出てくる。
ブランドの情報を顧客へ届けたい場合は、メルマガが役に立ちます。
顧客の心理・状況に応じて適切な情報が提供できる
メルマガの良い所は、お客様の行動が把握できるようになること。
MA(マーケティングオートメーション)やメール配信システムを利用してデータの蓄積は必要ですが、その中でも重要なのが開封・クリック・配信停止などの行動履歴。
誰が、どのテーマに反応して、行動を起こしたのか。
これらの履歴から顧客を分析して、心理・状況に応じた適切なアクションが起こせるようになる。
つまり、メルマガの登録者が増えると、アプローチしやすいお客様が見つけやすくなり、営業・マーケティング活動の助けになるのです。
顧客の第一想起に入りやすくなる
自らメルマガ登録を頂けた場合は、企業側から配信したメールを見てもらえる可能性が高くなり、同時に顧客との接点が自然に生まれることを意味しています。
ビジネスマンの場合、メールは日常的な業務であり、頻繁に業務で使う画面の中で、企業から送られたメルマガを目にしていれば、顧客の意識にも残りやすくなる。
それが有益な情報であるほど、「いつも役立つ情報を届けてくれる存在」だと感じてもらえ、企業と顧客の距離が縮まります。
結果的に、選択時の第一想起に入りやすくなり、商談・契約の数が増えて、売上向上に貢献していきます。
メルマガ登録者を増やす方法
メルマガ登録を促したいですが、営業感は醸し出さず、自然な流れで登録フォームを送信してもらうためには工夫が必要です。
見込顧客の心理や行動に合わせて、適切な施策を入れていきましょう。
登録過程ごとで必要な施策を確認し、チェックリストとしても活用できる内容でまとめていきます。※ オウンドメディアにメルマガの登録フォームを設置して送信頂く流れで解説
STEP1:登録フォームの認知
STEP2:登録の動機作り
STEP3:登録の手間を減らす
※ その他
STEP1:登録フォームの認知
配信メルマガに関するコンテンツで集客を行う
メルマガの登録者を増やすためには、登録してくれる可能性のある方々との接触機会を増やさないといけません。
基本は自社運営のwebサイト(オウンドメディア)流入を増やしていくこと。
集客できない状態で、いくら登録フォーム周りを整備しても、あまり大きな効果は期待できないため、一番先にやることは集客です。
SEOを意識してオーガニックを増やす、またはSNSを通じての誘導を増やす。
広告費を払ってメルマガ登録者を増やすのもいいですが、商談や契約までに至る時間がとても長いため、費用の回収が先になってしまう。
まずは今すぐ出来ることである、有益な記事制作を行っていきましょう。
登録フォームの配置と露出増
メルマガ登録フォームの配置は複数考えられます。
- サイドナビ
- コンテンツ内
- コンテンツ終わり
- フッター
- ランディングページ(別ページ)
設置自体は1つでいいですが、webサイトに初回訪問頂いてすぐメルマガを登録したいと思う方は多くないので、顧客のタイミングが来た時に登録フォームへ意識が向く状態を作り出さなくてはいけません。
方法としては、可能な限りずっと表示されている状態か、良きタイミングで見せること。
方法① スクロールしてもサイドナビの登録フォームが消えないよう固定させる
方法② 良質なコンテンツ終わりに温度感を高めた状態で登録フォームを見せる
メルマガ登録に特化させたページ構成にするため、配信しているメルマガに関するコンテンツ + 登録フォームが鉄板の組み合わせです。
ランディングページの最適化
記事コンテンツ内ではなく、別途メルマガ登録フォームのページ(ランディングページ)を設けている場合は、ページ側の最適化が必要です。
顧客の行動経路から考えるランディングページを最適化した例
STEP1:マーケティング手法について解説した記事を見てもらう
STEP2:定期的にメルマガで最新のマーケティング手法について知れると気づく
STEP3:ランディングページへ遷移する
STEP4:ページ内で「メルマガでマーケティング手法の情報が届く」ことが分かる
STEP5:登録フォームを送信する
通常であれば登録ページでは「メルマガの登録はこちら」など、汎用的に使える表現を使いますが、顧客の気持ちを下げず意識が登録へ向いたままにできるよう、遷移前ページの情報を一部表示させます。
方法例
方法① 動的にテキストを変更できない場合は特定のテーマごとに特化させたページを複数作る
方法② javascriptやphpなどが使えれば前ページの情報を遷移先ページで受け取れるようにする
可能な限り、登録から意識を途切れさせない状態を作ることで、メルマガの登録が増えやすくなります。
STEP2:登録の動機作り
価値の連鎖を作る
「配信メルマガに関するコンテンツで集客」して、そのあとメルマガ登録によってさらに一歩進んだ知識やトレンド・実践的な知識など、自身のアップデートが継続的に出来ることを伝えます。
コンテンツで価値を感じてもらえれば、価値の連鎖が作られることで、登録フォームを送信する心理的ハードルが下がり、登録の動機となります。
コンテンツで価値を感じる
↓
メルマガを受け取る価値を理解する
↓
価値の連鎖で強いイメージが作られる
権威性を示す
業界のリーダー、または専門知識・スキルの保有を明確に開示することで、権威性を示します。
権威性の例
・実績(例:顧客数、サービス提供社数など)
・保有資格
・取引会社(例:大企業や大手)
なぜ権威に引き寄せられるかと言うと、それは自身と権威者(社)との間に大きなギャップを感じ、その不安を取り除くため知識や専門性を身に付けたいと思うからです。
感じた不安をメルマガ登録で解決できるのであれば、フォームを送信する手間も感じにくくなります。
バンドワゴン効果的を活用する
バンドワゴン効果とは、成功者に近づいて自身も恩恵を受けようとする心理。※ 目的地へ一番早く到着するバスへ相乗りするイメージ
表現の仕方例
・他の読者が満足していることを示す購読者数
・レビュー内容や件数
・〇〇業界の関係者も購読中など
ポイントは、メルマガを配信する企業ではなく、メルマガを受け取っている第三者の状況を数字として見せることです。
数字が大きいほど、バンドワゴン効果が強くなります。
登録で得られるベネフィットを提示
メルマガを登録することで、何が得られるのか。
- 輝かしい未来(例:スキルアップした状態の本人イメージ)
- 知識のアップデートに役立つホワイトペーパー
- キャンペーンなどのお得な情報
- 抱えている課題の解決
得られる利益が大きいと感じるほど、メルマガ登録する動機が強くなります。
ここでしか手に入らない有識者の情報を配信する
行動のキッカケとなりやすい「人」の価値を活用します。
インターネットで情報を探せば、一般的な知識はすぐ見つかりますが、それはインターネット上にアップロードされている情報だけの話。
アップロードされていない情報は山ほどあり、その中でも価値の高い情報が業界の第一人者や有名人など、人に属する情報(暗黙知など)です。
いくら探しても出てこない、有識者の記憶に秘められた情報は、メルマガを登録するうえで強力な動機となり得ます。
順序良く見ていくことで達成できるものにする
基本的なメルマガは、配信側が都度ネタを考えてお届けするスタイルをとっています。
スポット的なメルマガは、次に何が届くか分からず興味の薄いテーマだとがっかりしますが、それが楽しみでもある。
しかし、配信企業に対する信頼度がある程度保てていれば問題ありませんが、まったくブランドの価値を感じていない方には、登録する動機としては小さいかもしれません。
そのため、ストーリーを作り順序良く見ていけば最終的には読者の目的達成に繋がることを示す、ステップ型のメルマガも検討するのがお勧めです。
送られてくるメルマガの内訳が分かるため、透明性もあり登録の心理的ハードルも下がりやすい。
チラ見せ
メルマガの登録後に、どのような内容が届くのか分からないと不安ですよね。
中身がまったく分からない状態より、少し中身を開示して関心を引き寄せられれば、登録を促すことができます。
STEP3:登録の手間を減らす
メルマガを登録してくれる候補の方々を集め、登録フォームの存在に気づいてもらい、登録の動機をうまく創出できた。
そして、いざ登録しようと行動を起こしてくれた方の気持ちは、とてもガラスのように繊細で、何か少しでも手間取ったりストレスを感じれば、登録フォーム送信を断念してしまう場合も。
登録の手間を減らして、いかに登録しやすい状態を作れるかがポイントです。
メールアドレスのみで登録できる状態へ変える
メルマガで届く情報に興味はあるが、まだ信頼性が低い企業に対して、個人的な情報を伝えるのは躊躇します。
特に、企業に対する信頼性が低く、情報のみに興味を示しているパターンの場合は、自身に都合の悪いことが起きれば簡単に離脱してしまう。
メルマガの配信目的によりますが、まず見込顧客との接点を作り、将来的な商談・契約へ繋げたいのであれば、初期段階で必要な情報はメールアドレスだけ。
他の情報は、今後見込が高くなってきたタイミングで収集できればいいので、メールアドレスのみでメルマガ登録できる状態へ変えてみましょう。
登録項目をメールアドレスのみにした場合
メールアドレスのみで登録できるようにしたら、開封・クリックなど顧客の行動履歴を見ながら、見込みが高くなってきたタイミングで追加の情報を収集してアプローチします。
登録項目を限りなく減らす
メルマガの登録フォームで使われる項目は色々あります。
- 社名
- 氏名(姓名、または姓のみ)
- 役職
- メールアドレス
- 電話番号
- 業界
- 部署
- その他アンケート
- プライバシーポリシーや利用規約の同意
しかし、メルマガに対してあまり価値を感じていない場合は、入力の手間と個人情報の提供を懸念して、フォーム送信を止めてしまう確率が高くなります。
登録者を増やしたいのであれば、メールアドレスのみで簡単登録できた方がいいのですが、その後のマーケティング活動に関わる項目もあるため、5つ以上は多すぎるので可能な限り不要な質問を省いて入力内容を減らしましょう。
心理的ハードル | 項目 |
---|---|
高 | 社名、氏名、役職、メールアドレス、電話番号 |
中 | 社名、氏名、メールアドレス |
中 | 氏名、メールアドレス |
低 | メールアドレスのみ |
お客様は特に、営業を受ける恐怖もあり電話番号の入力にはストレスを感じます。
また、社名と氏名で特定されるのを嫌がるため、なるべく両方は入れたくない。
項目数が少なくなるほど不安も少なく、比較的安心して登録フォームを送信できます。
プライバシーポリシーや利用規約のチェックを無くして別の形で同意を得る
メルマガを送るには、後でトラブルが起きないようメールアドレス等の個人的な情報の扱い方を、お客様から事前に承諾を得なければいけません。
一般的には、プライバシーポリシーまたは利用規約に対するリンクと、同意の有無を確認するためのチェックボックスを用意しますが、別ページへ遷移するリンクがあることで、そのまま戻ってこずフォームの送信が減ってしまう可能性があります。
そのため、現在のwebページで登録フォームの送信まで全て完了できるように、個人情報の扱いに関する内容をメールアドレスの下などへ設置。
そのままフォーム送信まで簡潔できる流れにすると、フォームからの離脱が減り、登録が入りやすくなります。
その他
登録時にアンケートを付けてインサイトを探る
情報や配信側の企業への期待があるからこそ、メルマガを登録してまで受け取ろうとしてくれているため、お客様が求めていることはある程度分かります。
しかし、今後さらに登録者を増やしていきたいのであれば、他にどのようなニーズがあるのか知っておく必要があります。
登録後にアンケートをとってもいいですが、そのタイミングでは「なぜ登録しようと思ったのか」記憶が曖昧になり、意思決定のトリガーになった出来事がハッキリしません。
アンケートをメルマガ登録フォームに付けることで、お客様は何が起因となって登録してくれたのか把握できるようになります。
注意事項
アンケートによる回答項目が増えることで、フォームの送信率が低下する恐れもあるため、状況を見つつ調整していきましょう。
メルマガに固執するのではなくLINEなど日常ツールへ切り替える
メルマガを送りたいのは、企業からお客様へ定期的なコミュニケーションを取り、信頼を高めながら売上に繋がるアクションを起こしてもらうため。
目的達成の手段としてメルマガが使われているだけであり、お客様の状況によってはメールよりも、別のツール・プラットフォームの方が情報を受け取りやすいかもしれません。
例:LINE、Instagram、Xなど
メルマガよりも情報を届けられる手段があるなら、メルマガに固執せず別の方法を活用しましょう。
BtoBであればリードジェネレーションを整える
メルマガの登録者を増やすには、大きく分けて2つの選択肢があります。
プル施策 :自ら登録してもらう
プッシュ施策:マーケティング活動でリード獲得を行う
お客様自身に対する登録の促しは基本的な施策として、対応しておきたいのが見込顧客の獲得目的で行うリードジェネレーションです。
リードジェネレーションとは、広告・展示会・セミナー・勉強会・ホワイトペーパーのプレゼントなど、見込顧客とあらゆる接点で繋がり、連絡先を取得するマーケティング活動のこと。
メルマガを配信できる相手は増えますが、メルマガの購読目的ではなく、企業側が主導して連絡先を手に入れていく活動であるため、前提が違ってきます。
獲得したリードに対しては、メルマガを求めていない方にも送るため、配信内容なども配慮しなければいけません。
ただし、メルマガの配信先を増やす目的においては、リードナーチャリングの影響は大きいため、自ら登録してもらう流れ以外でも、増える施策を行っていきましょう。
注意点
たとえば展示会などで連絡先を入手する時、名刺交換などが一般的です。しかし、特定電子メール法があるためメールを送る事前承認を得ていない方には送ってはいけません。メールを送れる相手の連絡先を知っているからといって、勝手に送れない法律があるため注意しましょう。
メルマガ登録者の配信停止率を下げる対策
メルマガの登録者が増えたのに、配信停止の申請がバンバン来てしまったら、せっかくかけた労力もムダになってしまいます。
可能な限り配信停止を減らして、継続したメルマガをお届けできるように、お客様の気持ちがマイナスへ向かない対策を確認しておきましょう。
配信停止よりも怖いものがある…?
配信停止をされるのは、まだいい方かもしれません。ゴミ箱・ブロック・迷惑メール設定などメーラー側で非表示処理がされてしまえば、こちらで気づくのが難しく、届かないのに送り続けるという負のループに陥り、正確なデータが計測できなくなります。
効果測定で開封率・クリック率・配信停止率を分析して顧客の解像度を高めていく
メルマガの配信後は、下記3つの指標を確認していきます。
開封率 :メルマガが開封された割合
クリック率:メルマガ内のリンクがクリックされた割合
配信停止率:メルマガの配信停止が申請された割合
この数値から、お客様がどのようなメルマガを求めているのか解像度を高めていきます。
開封率が低い :ニーズに合わない表現になっている
クリック率が低い:本文で興味を引き出せていない
配信内容のアンマッチが積み重なって配信停止が増えている状況と判断できます。
改めてお客様が何を求めているのか、データ分析から見直して、より具体的にイメージができるよう改善活動を繰り返すのが基本です。
配信停止の方法を明確に提示しておく
配信停止がされないように、あえて小さく表記したり、分かりづらい位置で案内したりと、怖さからお客様に対して不誠実なメルマガを送ってしまう場合があります。
何か隠されている、または自らの意思で停止したいのに方法が分からない状態は、さらに不満を生む結果に。
配信停止の方法は明確に提示しておくことで、いつでも停止できることを伝え、誠実な態度をとりましょう。
配信頻度を適切に保つ
メルマガは、メールアドレスさえ分かれば実行できる施策であるため、1日に何十本も送ることが可能です。
しかし、忙しい日々を過ごしているお客様に対して、止まることのないメルマガが届いたら、それはイヤにもなります。
適切な配信頻度は、お客様によって不快に感じる件数は違いますし、toCとtoBまたは登録経由によっても違う。
各種指標(開封・クリック・配信停止)を見ながら、頻度を最適化していきましょう。
共通事項として、求めていない内容のメルマガが何通も届くと、不満が溜まりやすくなります。逆に顧客が求めている内容が多ければ、届く頻度が多くても許せる範囲だと感じます。
クリエイティブ品質を保つチーム構築
メルマガを送ること自体は簡単ですが、受け取る顧客が何度も似た内容だと感じれば、今後は開封してくれないかもしれません。
テーマの選択から本文など見た目の作成まで、クリエイティブの品質を維持し高めていく必要があります。
1人で全て実行するのは難しいので、メルマガのクリエイティブ品質を保つチームを作っておきましょう。
パーソナライズする
パーソナライズとは、個人の心理・行動に合わせていくこと。
パーソナライズの例:営業の方へ送るメルマガタイトル
× 業務効率が高まる方法
〇 営業活動がもっとラクになる方法
パーソナライズの例:特定テーマの資料をダウンロードした場合
× 企業側が見てほしい資料を紹介
〇 以前ダウンロードされた資料に関連した資料の紹介
「人」に合わせて、行うべき対応を選ぶことで、どんどん自分のために送られたメルマガだと感じやすくなり、信頼性や親密度が高まっていきます。
フィードバックを受ける
メルマガを送り、よく開封してくれる方、または全然開封してくれない方から、アンケートの回答をお願いしてみます。
直接回答がもらえなければ、自社ではなくともメルマガを受け取っている方を、アンケート調査会社などから紹介してもらいヒアリングをしてみる。
フィードバックをうまく収集しながら、改善に役立てていきます。
最後に
メルマガの登録者を自然に増やし、そして配信停止を減らす方法をまとめてきました。
実践できるテクニックは色々ありますが、大事なのはお客様の心理的ハードルを下げて、登録しやすい状態を整えること。
ただし、何か一つ改善してもあなたの会社のお客様には合わない施策もあります。
この記事が、色々試しながら最適化を図っていき、登録者を増やすのに役立つ情報になれれば幸いです。