知っておきたいブランディングの種類

  • | 公開 2024年05月10日
ブランディング
知っておきたいブランディングの種類

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。今、あなたの置かれている状況では、どのようなブランディングが必要か、種類から確認してみましょう。

ブランディングとは、企業が自らの価値を明確にし、お客様や社会に対して継続的に伝え広め続け、持続的な発展を目指す活動全てを指します。

そのため、関連する企業活動であれば、その全てがブランディングとも言える。

目的や状況に応じて行いたいブランディングも変わるため、種類を確認していきましょう。

こんな方におすすめの情報!
・ブランディングに興味を持ち始めた
・今まで単発の解決策しかしてこなかった
・根本的な企業活動の見直しがしたい

\お役立ち資料/

ブランディングは「外向け」と「内向け」がある

ブランディングを大きく分けると2種類になります。

種類説明具体例
アウターブランディング社外へ行うブランディング活動PR、広告、マーケティングなど
インナーブランディング社内へ行うブランディング活動理念、パーパス、人事考課、社内制度など

お客様へ一方的にブランドを広めるのではなく、会社から見て「外向け」と「内向け」2つのブランディング活動があることで、初めて自社にとって好影響が生まれます。

状況や目的によって選ぶので、必ず両方同時に行う必要はないですが、外と内でブランドの理解が違うと、正しく価値を伝えられません。

例:ブランドが社内に浸透していなかった場合
アウターブランディングで魅力を伝えられたおかげでお客様は増えたのに、社内でブランドの理解が曖昧な状態となり、実際の対応がいまいち、またはクレームの発生が続いてしまった…。

このように、言っている事とやっている事の差が広がり、お客様としては裏切られたと感じてしまうかもしれません。

アウターブランディングとインナーブランディングは、切っても切れない関係のため、ブランドを広め浸透させる活動は、社外・社内の両方で必要なことは覚えておきましょう。

ブランディング8つの種類

ブランディングを状況に合わせて分類すると、8つの種類に分けられます。

それぞれ方向性や効果が違うので、確認していきましょう。

1. コーポレートブランディング

コーポレートブランディングとは、企業全体に関わるブランドを戦略的に見直し、価値や存在意義を明確にした後、社内外へ向けて積極的に伝達する活動を指します。

この結果、市場における競争力が増して、持続的な発展に繋がっていく。

種類やること
アウターブランディングブランドコンセプト、ミッション、ビジョン、バリュー、社名の見直し、ロゴ、ブランドメッセージ、webサイト、動画、名刺、資料、パンフレット、封筒、PR、広告、マーケティングなど
インナーブランディングワークショップ、人事戦略の見直し、人事制度、社内ルール、ブランド浸透会など

そもそも、企業としてのブランドが曖昧な状態だと、全ての企業活動に影響が出てきます。

たとえば、会社を語る言葉が従業員ごとバラバラだったり、何かを選択するタイミングごとで判断基準も変わるため結果にも繋がりにくい。

関係者が多くなるほど悪い影響も広がっていくため、社内外含めて自社の存在意義や魅力を、言葉とデザインで可視化をして、理解を促していきます。

ブランド戦略を見直して、思考・行動に一本筋の通った軸があると、大きな力を生み出せます。

リブランディングとは?
リブランディングとは?

2. 採用ブランディング

採用ブランディングとは、従業員や応募者・求職者に対して企業の「らしさ」を伝え、人材確保の優位性を作り出す活動のこと。

この結果、優秀な人材の採用と定着が進み、企業としての成長が加速していきます。

種類やること
アウターブランディング採用メッセージ、採用サイト、採用ピッチ資料、説明会資料、動画、SNS、各種イベントなど
インナーブランディング人材戦略、人材定義、人事制度、採用フロー見直し、採用後のフォロー体制構築など
  • 採用力が弱いと同業種の競合ばかりに人材が流れる
  • ブランドの魅力や価値が伝えられないと応募は増えない
  • 採用に関わる約束事が守られていないと定着率も下がっていく

いかにしてコストをかけず優秀な人材を引き入れ続けられるか、そして働き続けてもらえるかは、採用ブランディングにかかっています。

人材確保ができないと、経営を維持していくのも難しくなり、今後ますます人材不足になる日本においては、採用課題を放置できない状態です。

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採用ブランディングのメリットや進め方

3. 製品(商品)ブランディング

製品(商品)ブランディングとは、企業ブランドとは別で存在する製品(商品)ごとのブランドの、魅力や価値を改めて可視化させ、社内外へ広めていく活動を指します。

この結果、お客様にとっては魅力的な選択肢が増え、競合と比較されても選ばれる可能性が高まります。

種類やること
アウターブランディング製品(商品)価値の再構築
インナーブランディング従業員がもっとも自社の製品(商品)のファンとなるよう浸透させていく

お客様はもちろん、社内でも製品(商品)の良さが改めて理解でき、本心でお勧めできるようになる。

心から勧められる状態が作れると、営業色も薄れてお客様としては話を聞きやすかったり共感も得やすくなります。

アウターだけではなくインナーを含む両方のブランディングを行うことで、継続的な売上にも貢献してくれます。

4. サービスブランディング

サービスブランディングとは、自社の特定サービスに対して、価値や魅力を再構築して、社内外に広め浸透させる活動のこと。

種類やること
アウターブランディング広告やデジタルマーケティングを行い認知を広める
インナーブランディング従業員がもっとも自社サービスのファンとなるよう浸透させていく

複数サービスがある場合は、それぞれブランディング活動を行いますが、数が増えすぎると個別最適化になりすぎて、会社のブランドと相容れなくなります。

サービスブランディングを行う場合はまず、コーポレートブランディングにてブランドの核を作ったうえで始めるのがお勧めです。

5. 地域ブランディング

地域ブランディングとは、都市や地域の魅力を再構築するだけでなく、自社が地域との関わりを強化するためのコミュニケーション戦略でもあり、目的によってその方向性が変わります。

種類やること
アウターブランディング地域の魅力やイメージをキャンペーン・マーケティングを用いて広めていく
インナーブランディング従業員はもちろん地域住民との関係性を作るためボランティアやコミュニティを活用して関連性を作っていく

一朝一夕では出来ないため、長い時間をかけて行っていきますが、特に地元住民から売上率が高いのであれば、地域ブランディングが欠かせません。

6. 周年ブランディング

周年ブランディングとは、創業・設立から一定の時間が経った、または記念すべき日に向けて、歴史を振り返り意義や成果を伝え広める活動のこと。

社外の顧客・取引先との関係強化へ取り組んだり、社内であれば周年記念イベントを行ったりします。

種類やること
アウターブランディング記念ロゴの開発、キャンペーン、イベントなど
インナーブランディング社内イベント、記念サイト、周年ムービー、各種記念グッズ、コンテンツ作成など

会社の歴史や成果を社内外へ共有することで、社外であれば取引する魅力、社内であれば働く意義が改めて可視化され、ステークホルダーとの関係性向上やモチベーションUPにも貢献。

今後の発展へさらに期待が生まれて、好影響が循環していきます。

7. 事業部ブランディング

事業部ブランディングとは、企業の特定事業部や部門単体でブランド戦略を練り、活動を行っていくこと。

たとえば大企業は、全体に関わるコーポレートブランディングでは規模が大きく実行できなかったり、ブランディング活動の不都合が出てきます。

しかし、事業部単体に絞り込めば範囲が狭まるため、ブランディングを行いやすくなる。

種類やること
アウターブランディング市場や顧客に対して魅力を改めて伝え広める、広告、PR,イベント参加など
インナーブランディング事業部としてのミッション・ビジョン・を再定義、ブランドイメージの向上など

企業としてのブランドは損なわないよう関連性は保ちながら、事業部としての魅力・価値を可視化しブランド戦略を考えていくのは難しいですが、成功すれば事業部単体でもブランドを確立できるため、さらに成長を見込めます。

8. 個人ブランディング

個人ブランディングとは、個人のブランドを確立させる活動のこと。

本人の魅力や価値を言語化・具体化(デザイン)の両方で表現して、社会的な存在価値を広めていきます。

誰かに言われてやるのではなく、自らの意思で進められるため、専門分野に関するブログを書いたり、SNSで積極的な情報発信なども行います。

フリーランスや個人事業主の方は特に、自らがお客様を呼び寄せ営業活動を行っていく必要があり、個人ブランディングが欠かせません。

企業における個人(従業員)ブランディングであれば、自社の魅力を伝える伝道者となり、1人1人が発展に大きく貢献してくれます。

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著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
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2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツ制作から運用、100社以上のお客様支援を通して得たノウハウもコラムで投稿中。
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