エンジニアを辞めたくなる理由とは?転職の考え方

  • | 公開 2021年04月26日
エンジニアを辞めたくなる理由とは?転職の考え方

エンプレス」の編集部:fukuyamaです。エンジニアのお仕事を辞めたくて、ぐるぐる悩んでいませんか?

「今、エンジニアの仕事を頑張っているけれど、もう辞めたい…」

このような悩みがあると、これから自分はどうすればいいのか、エンジニアを続けない方がいいのか…頭の中でぐるぐると考え込んでしまいますよね。

「エンジニア」は、様々な職業を指す言葉ですが、社内のデザイナー歴3年・エンジニア歴10年以上の、ベテランプログラマーさんにインタビューした内容も参考にして、書かせてもらっています。

エンジニアを辞めるべきか、このまま続けていた方がいいのか、あなたの「これから」を見つけるためにも、このページの情報を活用頂ければ嬉しいです。

エンジニア(プログラマー)を辞めたくなる理由

WEBのエンジニアさんって、すごく大変なお仕事ですよね。

「納期に追われるのは当たり前」こんな現場が多いと思いますし、あなたの担う業務範囲によっても、大きな負担もあるかと思います。

「エンジニア、もう辞めたいかも…」

このように思う理由を、一緒に確認していければと思うので、あなたの気持ちと照らし合わせながら見てもらえると嬉しいです。

① 今の会社が嫌だ
② エンジニアの仕事が嫌だ
③ みんなの辞めたい理由は?

① 今の会社が嫌だ

あなたが今勤めている会社が嫌だと、エンジニアのお仕事そのものを辞めたくなる場合もあると思います。

また、今の会社がエンジニアとして1社目であれば、「エンジニアってこんな仕事なの…」と、1社目で体感した事がすべてだと思ってしまうかもしれません。

もしかすると、エンジニアのお仕事ではなく、会社があなたに合っていないだけの場合もあるので、会社が原因でエンジニアを辞めたくなってしまう理由を、それぞれ見ていきましょう。

【理由1】仕事にお給料が見合っていない

お給料があまりにも低かったり、昇給制度に納得できないと、どんなにエンジニアのお仕事を頑張っていても、頑張りがいがなくなってしまいますよね。

そもそもお仕事とは、あなたが対応した業務に対して、相応のお給料をもらうもの…つまり、お給料とお仕事を天秤にかけた時、釣り合っていなければいけません。

今の会社に就職する時も、お互い給料・仕事内容に納得して「雇用契約」を結んだはずなので、お仕事の量が増えたり難しいことを任されるようになれば、その分お給料も上がるのが自然です。

納得できないお給料や、人事評価をされてしまっては、辞めたくなっちゃいますよね…。

【理由2】担当さんと上手くいかない

WEBのエンジニアさんは、一人で一つの案件をすべて担当したり、WEBサイトの一部を作る場合もあると思います。

今回は、WEBのプログラマーさんに絞ってお話していますが、プログラマーさんは上流工程・下流工程のうち、下流工程を中心に担当することが多いですよね。

このように、一つの案件に対して業務担当が分類されていると、ほかの工程を担う人とのトラブルは、日常茶飯事かもしれません。

とくにプログラマーさんは、指示を出すディレクターさんなどがきちんと考えてくれないと、しわ寄せの多くを引き受けることになり、ストレスも溜まる一方。

連携が上手くいかない…
こっちのこと全然考えてくれてない…

こんな状況が続けば、辞めてしまいたくなりますよね。

【理由3】成長できない

ほかの職業に比べて、とくにエンジニアさんがぶつかりやすいのが「成長」の問題。

常に新しい情報や技術を求められるエンジニアさんは、古い技術のままお仕事をしていると、お客様にも他の企業にも置いていかれてしまいます。

しかし、会社の都合で古い技術のまま開発を強いられていると、あなた自身がエンジニア業界で取り残されていくことに…。

もっと技術力を磨きたい、新しい事を身に付けたいならば、今の会社を辞めたいと思うのは、エンジニアさんにとって、自然なことなんじゃないかなと思います。

【理由4】自分の業務に集中できない

エンジニアなのに、なぜか雑務をする時間が多かったり、本来ほかの人がやるべき仕事を自分がやっている。

こんな環境では、開発に集中することもできないですし、開発に割ける時間も限られて、残業や休日出勤が当たり前…なんて事になっているかもしれません。

人手不足の職場では、このような事態も起きてしまいがちですが、あなたとしては、ちゃんとやりたい仕事に注力したいですよね。

【理由5】業務量・業務時間

エンジニア(プログラマー)さんは、下流工程を主に担当しますが、上流工程の担当者さんが、下流工程を担うあなたのことを何も考えずに設計してしまうと、あなたの業務量が膨大になってしまう…こんなトラブルもありますよね。

お仕事が楽しくて没頭していたら、定時を過ぎてしまった、このような理由なら問題ないかもしれません。

しかし、とても納期に収まらないようなお仕事を押し付けられては、いくらエンジニアのお仕事が楽しくても、

「ここにいたら身が持たない…」

このように考えて、今の会社を辞めたいと考えちゃいますね。

【理由6】人間関係

今のお仕事は楽しいのに、一緒にお仕事をする人との関係が良くない場合、もう辞めたいな、って思いますよね。

とくに、上流工程の人や営業さんとの人間関係が悪ければ、居心地が悪いだけでなく、お仕事そのものにも影響が出てしまいます。

エンジニアって、こんなに人間関係がめんどくさいのか…

こんなふうに思って、エンジニアを辞めてしまいたくなるかもしれませんね。

② エンジニアの仕事が嫌だ

会社や人間関係ではなく、エンジニアのお仕事そのものが嫌になってしまっていると、毎日が辛いですよね。

なぜ、エンジニアのお仕事が嫌になるのか、一つ一つ確認していければと思います。

【理由1】楽しくない

頑張ってエンジニアになったけど、実際やってみて楽しくない…
最初の頃はまあ楽しめていた気がするけど、今はもう辞めたいな…

どんなお仕事でも、「楽しい」と感じられるかどうかは、すごく大事なポイントです。

楽しくないことを、毎日毎日強いられるわけですから、一体何のためにこの仕事をしているのか、分からなくなってしまいますよね。

【理由2】業界の流れに付いていけない

エンジニアさんは、常に新しい情報を仕入れて、知識や技術を時代に合わせて更新していかなければいけません。

しかし、日々移り変わる業界や、求められる技術に付いていけず、辞めてしまいたくなる事もあると思います。

取り残されれば、仕事がもらえなくなってしまうかも…こんなふうに考えれば、エンジニアを辞めてほかの職に就くことも考えますよね。

【理由3】ほかにやりたい事がある

今はエンジニアとして頑張っているけれど、正直頭の中には、別の職業への想いがずっと居座っている…

あなたが今、こんな状態であれば、エンジニアを辞めて、やりたい仕事に転職した方がいいんじゃないかと思いますよね。

とくに、年齢を重ねれば重ねるほど、「違う職業に挑戦するなら早めの方がいいかな…」こんなふうに焦りと迷いで、どうすればいいか分からなくなってしまうかもしれません。

③ みんなの辞めたい理由は?

エンジニアさんは、会社の環境によっては、社内に数人くらいしかいなくて、意見や動向が分かりにくいかもしれません。

しかし、ほかのエンジニアさんは、どんな理由で辞めたいと思うのか、ちょっと気になりますよね。

エンジニアさんに辞めたい理由を聞いたアンケートが、リクナビNEXTさんのTech総研にて行われていたので、アンケート結果を抜粋して見ていければと思います。

Q.あなたが「会社を辞めたい」と思った理由は何ですか?(複数回答可)

  • アンケート対象:会社を辞めたいと思ったことがあるエンジニア400人
  • 職種:ハードウェア系・ソフトウェア系
  • 年齢:20~40歳の男女
順位会社を辞めたいと思った理由割合
1位給料が上がらなかった・下がった43%
2位自社では技術やスキルを伸ばせないと思った36%
3位仕事で理不尽な目に合わされた35%
※Tech総研 会社を辞めたい!エンジニアが本気で転職を考えた瞬間のランキングより、上位3位を抜粋して表を作っています。

一番多いのは、お給料の少なさ。

自分の業務量・業務内容に対して、もらえるお給料が釣り合っているかどうかは、どんなお仕事でも重要視するところですが、とくにエンジニアさんは、ハードな業務を強いられる場合も多いため、

「こんなに頑張ってるのに、お給料はいつまで経っても上げてもらえない!」

このような不満が募れば、転職も考えますよね。

ハードな業務としては、3位の「理不尽な目に合わされた」部分も関係してきています。

2位は、自分の成長が止まってしまう事に対して、不安や心配、物足りなさを感じている…と言い換えられると思うので、エンジニアさんが活躍できる環境を、会社側にもしっかり作ってもらいたいところですよね。

ベスト3のみ、一緒に見てもらいましたが、あなたがエンジニアを辞めたい理由と、同じものはありましたか?

エンジニアを辞めたいと思ったら、まずは理由をハッキリさせる

ここまで、辞めたい理由について一緒に見てもらいましたが、あなたがエンジニアのお仕事をなぜ辞めたいのか、答えが出てきたでしょうか?

「エンジニア、辞めたいかも…」
「辞めた方がいいのかな」

辞めたい想いがどんなレベルだったとしても、なぜ自分は今のエンジニアのお仕事を辞めたいと思っているのか、ハッキリさせておいてほしいんです。

辞めたい理由をあなた自身がしっかり理解しておくことによって、下記のようなメリットが出てきます。

  • 本当に辞めたいのかどうかが見えてくる
  • もし辞める場合、引き止めにあっても揺らぎにくくなる

自分の気持ちは、意外と自分で把握できていない場合もありますし、会社から引き止められた時、辞めたい理由をガッチリと固めておけば、心が迷ってズルズルと退職を伸ばし続ける事態も防ぎやすいです。

また、あなた自身の気持ちと向き合うためには、「エンジニアになった理由」も改めて思い出していくと、もっと気持ちが見えてくるので、続けて見ていきましょう。

辞めたい理由を紙に書き出していって、あなたの気持ちを目で見えるようにするのもオススメです。

なぜエンジニアになったんだろう

今、エンジニアとして頑張っているあなたは、そもそもどうしてエンジニアになったのか、目指していた頃の気持ちを覚えていますか?

エンジニアになる前や、エンジニアとしてのスタートを切った時のあなた自身を、今ちょっと思い出してみてほしいです。

  • プログラミングが好き
  • プログラミングが得意
  • エンジニアに憧れていた
  • ほかのお仕事よりお給料が良さそう

このほかにも、いろいろな想いがあったと思いますが、好きや得意でエンジニアになったのであれば、辞めるのはちょっともったいないのかなと、私は思っています。

逆に、「お金を稼げるいいお仕事かも」このような理由でエンジニアになった場合は、もしかすると、あなたがもっと楽しめるお仕事が、ほかにあるかもしれません。

エンジニアになる事について、もう少し詳しく見ていきましょう。

エンジニアになること

エンジニアは、誰もが出来るお仕事ではありませんし、そもそもエンジニアになろうと思う人は、いっぱいいる訳ではないですよね。

例え今の時代がエンジニア不足で、企業に求められやすい職業だとしても、

「あんな暗号文、私には無理!」
「パソコンと四六時中向き合うなんて、耐えられないよ…。」

こんなふうに、エンジニアのお仕事そのものを受け付けない人は大勢います。

そのため、どんな理由であっても、エンジニアになってお仕事をしているあなたは、本当にすごいです。

ただ、エンジニアのお仕事は、新しい技術や情報、プログラミングなどに「興味」を持つことができなければ、続けることは困難。

どんな理由でエンジニアになったとしても、あなたの中でエンジニアに対する気持ちが、正直離れているな…と感じるなら、もしかすると辞め時が来ているのかもしれません。

先に来るのは、好きや得意か、お金や安定か。

プログラミングが好きだったり、苦手だとしても興味を持つことができれば、日々移り変わるエンジニアのお仕事は楽しいはずです。

「最近こういうの知ったけど、これ使えたらすごい面白そう」

こんなふうに、新しい技術を知ったり学んでいくのも、楽しめるんじゃないでしょうか。

しかし、エンジニア不足の今、

「エンジニアになれば職が安定しそうだな」
「人手不足ならお給料や待遇も良さそう」

このような理由だけでエンジニアになった場合は、新しい技術を身に付けたり、日ごろから情報を拾うのもかなり大変だと思います。

もちろんお仕事ではありますが、仕事としてしか捉えることができなければ、エンジニアとしての成長は、周りから遅れを取ってしまう可能性が高いんです。

エンジニア辞めたいな…と思っているあなたの、根幹にはどんな想いがありますか?

「プログラミングは得意」
「通勤時間に新しい技術の情報を仕入れるのが楽しい」
「正直、家ではプログラミングの事なんて考えたくない」
「絶対定時で帰りたい」

純粋に、エンジニアの情報やプログラミングに対して、あなた自身は興味を持つことができるのかどうか、じっくり考えてみると、今ここでエンジニアを辞めるべきなのかが、少しずつ見えてくるかもしれません。

「エンジニア」の仕事をもう一度考えてみる

エンジニアとして日々頑張っているあなたは、エンジニアのお仕事内容なんて、すでに知っていると思います。

しかし、ずっとお仕事に追われていると、いつのまにか原点を見失いがち。

エンジニアって本来、どういうお仕事だったっけ。

「辞めたい」思いがあなたの前に立ちはだかる今、私と一緒にエンジニアについて、もう一度見直してもらえると嬉しいです。

エンジニアに求められるもの

エンジニアさんって、そもそも何をする人なのか。それはお客様が求めているものを「作る」人ですよね。

このページでのエンジニアさんは、WEBプログラマーさん寄りでお話しさせて頂いているので、技術を駆使してシステムなどを作る人。

上流工程で設計やお客様との打ち合わせをする、システムエンジニアさんなどは、コーディングをしない場合もありますが、システム開発に携わることに変わりはありません。

そのため、エンジニアさんは作る人なんですが、ただ作ればいいわけでもないですよね。

一番エンジニアさんに求められるのは、いかに分かりやすく、いかにメンテナンスしやすく作れるか。

あなたの好きなようにシステムを作るのではなく、どれだけ簡単に構築できるかが、求められるお仕事です。

今のあなたは、どんな開発の仕方をしているでしょうか?

じっくりとあなた自身を見直すためにも、エンジニアさんが勘違いしやすい事や、ずっと勤めていると見失いがちな事を、続けて見ていければと思います。

勘違いしやすい・見失いやすい事

エンジニアを目指している頃は、実際にお仕事を経験していない分、業務内容を勘違いしたままエンジニアになってしまう事もあると思います。

また、エンジニアを長く続けていると、最初は広い視野を保てていたのが、段々と狭まっていき、考え方が凝り固まってしまうかもしれませんね。

エンジニアさんが、勘違いや見失いやすい事を、一緒に確認していきましょう。

技術を中心に考えてしまう

エンジニアさんは、いわゆる職人さん。

持ち前の技術力が売りでもあるため、どうしても技術を軸に考えてしまいがちです。

もちろん、「作る」ことはエンジニアさんにとって不可欠ですが、エンジニアさんに限らず、どんなお仕事でも、「お客様の要望に応える事」が大前提ですよね。

お客様のためになる事、喜んでもらえる事は何なのか、お客様の立場になって考えられていれば、技術は何でもいいんです。

できる限り安く、早く、要望に対して最適な方法でしっかり作ってもらえれば、お客様は喜んでくれるはず。

そのため、一番コストが少なくて済むように、お客様の要望にピッタリな手段で出来るように…このような軸で考えるのが、本来のエンジニアさんのお仕事。

しかし、技術力があるからこそエンジニアさんは社会に求められ、エンジニアさん自身も、技術を軸にしてお仕事を進めてしまいやすくなります。

様々な技術を持っているなら、コストの安さは無視して「技術的にはこういうフレームでやりたいな…」と考えで進めたり、逆に技術力があまりないなら、「このやり方しかやった事ないし…」のように、お客様に最適な選択肢を持ち合わせていない場合も。

もっと安く済むのに、必要以上に手間暇を掛けてしまっては、大前提となる「お客様の要望に応える事」からズレている状態ですよね。

エンジニアさんは、ほかの職種に比べて、お客様の要望に応えるための手段がたくさんあるお仕事なので、その中からいかに最適なものを選べるかが、エンジニアさんの価値に繋がっていきます。

お客様はすごい技術を求めているわけじゃない

エンジニアさんを目指している段階だと、「難しい事ができるのが、すごいエンジニア」こんなイメージが強いかもしれません。

しかし、本当に求められるエンジニアさんとは、より簡単で、手間の掛からないもので作ってあげる事が出来る人です。

これは、もしお客様があなたの会社とお付き合いをしなくなり、ほかの会社にシステムを任せる事になった場合のことまで、考えてあげられる人のこと。

難しい方法や、一部の人にしか分からない方法で開発をすると、ほかの会社は引継ぎにくくなり、お客様にとっても、引き継げる会社を探すのに手間取ってしまいますよね。

「こんなすごい技術ができるんです!」と、技術を前面に出しても、そのシステムで運用していたら、そこから改善できなくなってしまう場合もあるんです。

もちろん、様々なお客様の要望に応えられるよう、多くの技術を身に付けておくのはとってもいい事。

その中で、一番すごいものを選ぶのではなく、お客様に最適なものを選んであげられるかどうかが、エンジニアさんの腕の見せ所であり、お仕事全体を左右する所でもあります。

プログラミングや言語も大切だけど、本当に大切なのは「考え方」です。

技術はあくまで手段。目的は、お客様に合った開発をする事です。

エンジニアを辞めるべき?

「エンジニアやってるけど、もう辞めようかな…」

今のお仕事を辞めようか、考え始めてみても、いまいち基準が分からないですよね。

そのため、いつまでもぐるぐると悩み続けてしまうかもしれません。

辞めるべきかどうかは、もちろんあなた自身で決める必要がありますが、一つの基準を一緒に見ていければと思うので、辞めるべきかどうか迷った時、参考にしてもらえると嬉しいです。

「エンジニア」をどう思っているのか

ここまで一緒に見てもらった中で、エンジニアとは、そもそもどんなお仕事だったのかも確認してきましたよね。

振り返ってみて、あなたの中の「エンジニア」に対する気持ちは、どんな感じでしたか?

  • プログラミングは得意だと思う
  • もっと学びたい技術がある
  • 新しい情報を仕入れるのが好き
  • エンジニアの仕事自体は楽しい

このような想いがあるなら、エンジニアを辞めると決断するには、まだ早いかも。

仕事に対して「得意」「好き」「楽しい」と思う気持ちは、誰もが持てるものではありません。

毎日仕事がつまらなくて、憂うつな日々を過ごす人はごまんといるので、あなたが純粋に興味を持てる「エンジニア」のお仕事は、できるだけ大事にしてほしいんです。

「エンジニア」として何がしたいのか

プログラミングなど、あなたがエンジニアのお仕事に興味を持ってお仕事できるのであれば、「こうしたい」と目標みたいなものが、何かしらあるはずです。

  • こんな技術を使って、こういうお客さんを相手にしたい
  • こういう技術を深堀して、マスターしたい
  • 新しい技術をもっともっと身に付けたい
  • 将来は一人で独立したい

エンジニアとして何がしたいのか、どのようにお仕事していきたいのか。

独立など大きな目標ではなくとも、ひっそりとあなたの中に目指すものがあれば、エンジニアのお仕事をもう少し続けてみてもいいんじゃないかなと、私は思っています。

今の会社があなたに合っていない可能性

あなたのスキルや、学びたい事に合った会社へ行くことが出来れば、「まだまだいけるかも」と、再スタートを切れるかもしれません。

もちろん、どうしてもエンジニアの職から離れたいのであれば、辞めてほかのお仕事を始めてもいいと思いますが、会社を変えるだけでも、エンジニアの見方が変わる可能性もあります。

エンジニアの仕事は好きだけど、なんか最近つまらない。

このような場合は、もしかすると今の会社では新しい技術が学べないから、物足りなさを感じているのかもしれません。

時代の変化に乗り続け、常に新しい情報や技術を身に付けていくのがエンジニアだと思うので、エンジニアとしての欲望を、今の会社に抑えつけられてしまっているのなら、どんどん違う会社に行って、スキルアップしていきましょう。

エンジニアの仕事に興味を持てないなら

エンジニアに対して、

  • お給料が良さそう
  • いろんな会社で求められる職業だから、安定できそう

このように、あくまで「仕事」視点でしか見る事ができないと、エンジニアのお仕事そのものには、興味を持ちにくいですよね。

仕事としてしか考える事ができないと、

  • 絶対に定時で帰りたい
  • 休日・通勤中・家にいる時などは、仕事のことを考えたくない
  • 仕事に関する勉強に、プライベートの時間を割きたくない
  • 今の会社で求められる、必要最低限の技術だけ持っていればいい

こういった想いが、あなたの中にあるかもしれません。

しかし、エンジニアさんは、毎月納期に迫られたり、上流工程の担当者さんと揉めてしまったり、いつも大忙しなので、残業ゼロは難しいところ。

また、今の会社では、あなたの持っている技術だけで対応できると安心していても、時代は日々新しくなり、様々な技術が生まれています。

気が付いたら、今の技術では時代に取り残されて、お客様から選んでもらえなくなる事も、十分に考えられるんです。

「自分って、エンジニアの仕事に、そこまで興味はないのかも。」

こんなふうに感じたら、ほかのお仕事にシフトチェンジしてみても、全然OK。

今のお仕事に興味が湧かないのは、ほかに興味の湧くピッタリのお仕事が、あなたを待っている事でもありますよね。

エンジニアを辞めるのは決して悪い事ではなく、むしろ、あなたが心から楽しめるお仕事へ「進んで」います。

大切なのは、あなたがエンジニアのお仕事に「興味を持てるのか」を、あなた自身でまず見極めることです。

エンジニアはみんな「先が見えない不安」を抱えている

エンジニアさんは、新しい事を受信するアンテナを常に張り続け、時代とともに、考え方や技術も変化させていかなければいけません。

つい最近まではトレンドだった言語が、気が付くともう「古いやり方だ」と言われたり。

新しいところへどんどん突き進んでいくエンジニアさんたちは、楽しみながらも、ものすごいエネルギーを使うはずです。

何でも、新しいことは怖いですし、パワーが必要ですよね。

そのため、エンジニアさんは新しいものを追い求める反面、将来に対しては、ものすごい不安を抱えています。

最先端で頑張っている人は、怖いもの知らずのように見えても、みんな不安と一緒に突き進んでいるので、不安なのはみんな一緒。

今後のキャリアも、一度「こうしたい!」と決めても、常に不確実で変化を繰り返していくのがエンジニアです。

「好き」や「興味」の気持ちが強ければ、次々に押し寄せてくる新時代の波も、楽しんで乗ることができるはず。

エンジニアを続けるために

あなたの中に、エンジニアを続けたいと思う気持ちが少しでもある場合、これからのキャリアプランも考える必要がありますよね。

エンジニアさんが残っていくには、次の2つの道があると思います。

  • 技術の方向性を変える
  • 技術を学んで特化していく

技術の方向性を変えるのは、あなたが今持っている技術を活かして、お仕事を発展させるために、マーケティングなど横のつながりを増やすこと。

ただし、これは新しい技術を学ぶことが出来ない環境に、しばらく居なければいけない場合に限った方がいいです。

例えば、住宅ローンの審査が通るまで今の会社を動きたくないけれど、本当は転職して新しい技術を学びたい…ともどかしい状況の場合。

今あるスキルで、ただお仕事をこなすのではなく、できる範囲で少しでも発展させていくことによって、今後のお仕事の幅も広がります。

もし、あなたが会社を動けるのであれば、新しい技術を学びながらお仕事ができる会社へ、どんどん飛び出していくのがオススメ。

エンジニアの世界は、どんどん技術や情報を更新していかなければ、すぐに古くなってしまうので、しっかりエンジニアさんの事を考えてくれる会社へ、移っていきましょう。

女性のエンジニアは辞めるべき?

様々なエンジニアさんが活躍する中、「女性はエンジニア辞めた方がいいのかな…」と、悩んでいる女性もいるかもしれませんね。

女性なら誰でも、産休や育休が必要な場合は、お仕事の復帰やキャリアプランが心配。

また、男女に関わらず、お仕事が辛くて辞めたくなる場合もあると思うので、

「辞めた後はどうしよう…。」
「またエンジニアとして働くべき?」
「それともほかの仕事?」

こんなふうに、将来への不安でいっぱいになりますね。

エンジニアさんは、常に新しい技術を身に付けていかなければいけない以上、時間も労力もたくさん必要で、残業が発生する可能性も高いため、子育てと並行するなら、かなりパワフルに動かなければいけません。

ただ、エンジニアを続けたい想いが、あなたの中にしっかりとあるなら、在宅ワークなど、家庭との両立をしっかりサポートしてくれる会社へ行くのがオススメ。

女性だからといって、無理にエンジニアを辞める必要はないと思います。

もちろん、あなたの心と身体を一番に考えてほしいので、エンジニアのお仕事がキツくて、うつな状態になってしまっているなら、すぐに別の会社や職業への転職、一度無職になって休む時間を取るなど、あなた自身を労わってあげてほしいです。

エンジニアから別の仕事へ転職するなら?

会社を変えて、エンジニアのお仕事を続けてみるのではなく、エンジニア以外のお仕事に就きたい場合もあると思います。

あなたの中で、「この仕事やってみたい!」と感じるものがあれば、ぜひ飛び込んでみてほしいですが、エンジニアから転職するのに向いているお仕事があるといいですよね。

一番飛び込みやすいのは、エンジニアから横へ広げてみること。

WEBプログラマーさんであれば、今まで作るのがメインだったところから、システムエンジニアさんなど、上流工程のお仕事に挑戦してみるのもいいと思います。

また、社内にマーケティングやディレクター、デザイン、ライティングなどの部署があり、一緒にお仕事をする機会も多かったなら、その中で興味のある職に移ってみる。

畑が同じお仕事であれば、あなたも飛び込みやすいですし、企業としても安心して採用することができますよね。

また、エンジニアさんになる人の多くは、ものを作る事が好き。

もしあなたも、もの作りが好きなら、まったく別の畑でもの作りをするのも楽しいんじゃないかなと思います。

農業へ転職して農作物を育てたり、新しい品種の開発も、立派なもの作りです。

また、私の知り合いには、エンジニアから居酒屋さんへ転職した人もいて、料理を作ったり、お客さんが楽しむ空間を作るのも楽しいと話していました。

こんなふうに、エンジニアのお仕事から広げていってもいいですが、純粋にやりたい事があるなら、そのお仕事をやってみてほしいです。

やりたい事があるって、とっても素敵なことですよ。

あなたの小さい頃を思い出して、「好き」や「興味」を見つけるのもいいですよね。

今の会社を辞めるタイミング

ここまで、なぜエンジニアを辞めたいのか、そもそもなぜエンジニアになったのか、エンジニアを辞めた方がいいのかなど、詳しく見てきました。

あなた自身の想いを掘り起こしてみて、もし「やっぱり今の会社辞めようかな」と思うなら、どのタイミングで辞めた方がいいのか、知っておくと安心ですよね。

今の会社を辞める時のタイミングについて、私と一緒に確認してもらえると嬉しいです。

心と身体がボロボロになっているなら早く辞める

「せめて1年は続けないと…」こんなふうに、区切りを決めてお仕事を頑張るのはいいと思いますが、もし、あなたが心も身体も限界を超えているのであれば、私としてはすぐにその会社を辞めてほしいです。

あなた自身が、心のうつや、身体の異常に気が付けない場合もあるため、ちょっとでも「何だか体調がおかしい気がする」と思ったら、病院へ行きましょう。

気が付かずに、自分でムチを打ちながらエンジニアのお仕事を続けると、そのまま症状が悪化して、病院に掛かる頃には重症化している可能性もあります。

「次のボーナスまでは頑張りたい…」このような場合も、できる限り無理はせず、あなた自身の心の状態を、日々しっかりと見てあげるようにしてください。

「自分が辞めたら、同僚さんたちに迷惑が掛かる…。」
「人手不足なのに辞めるなんて…。」

周りの人を想って、なかなか辞められないかもしれませんが、あなたの心と身体を最優先に考えて大丈夫。

まずは今の会社を退職して、少しずつ健康を取り戻すところから始めましょう。

勤続年数にこだわらない

「1年以上は続けなきゃ…。」
「3年はいないと転職先がないかも…。」

「○年続けないといけいない」みたいな風潮が、何となくあるかもしれませんが、あなたが本当に今の会社に居続ける必要がない場合や、一刻も早く辞めたい理由があるなら、こだわらなくてもいいと、私は思います。

○年続けなきゃと思うのは、きっと、辞めた後の転職に響きそうで不安だからですよね。

あなたがしっかり考えて、「もうこの会社でエンジニアを続ける必要はない」と答えを出せたのであれば、転職活動の採用面接でも、勤続年数が浅い理由や、辞めた理由をハッキリ伝えることが出来るはず。

そのため、ふわっと、何となく辞めるのではなく、辞める理由となる「目標」をしっかり決めるのがオススメです。

目標が固まれば、それはあなたの芯になるので、勤続年数を気にして転職活動の自信がなくなる事態も防げます。

これからどうしたいのか

一つ前の、勤続年数についての部分でも一緒に見てもらいましたが、今の会社を辞めたら、どうしたいのか、必ず決めましょう。

「どうしたいなんて分からない。とにかく心と身体を休めたいよ…。」

全然OKです。しっかりお休みしましょう。

この場合の「どうしたいのか」は、「心と身体を休めたい」ですよね。

次の会社へ転職することだけが、前進ではありません。

会社を変える、職業を変える、一旦無職になっておやすみする、アルバイトから再スタートしてみる。

全部、前に進んでます。

職業を変えるなら、あなたがエンジニアを辞めて、次にやりたいお仕事は何ですか?

「辞める」って、後ろ向きなイメージがあるかもしれませんが、また何度でもスタートを切れるってことです。

未来のことは見えなくて、不安も押し寄せてきますが、見えないからこそワクワクも潜んでいるはずですよ。

会社を辞める時にやること

あなたが今の会社を辞める場合、会社でいろいろとやるべき事が発生しますよね。

スムーズに退職することができるよう、会社を辞める時にやる事を、私と一緒に確認していきましょう。

1.辞める事を上司に伝える

まずは、あなたが会社を辞める事を、上司に伝える必要があります。

事前に話す時間をもらっておき、会議室など2人きりで話せる場所で伝えましょう。

また、会社によっては引き止めの交渉をされる場合もあると思いますが、あなたが今の会社を辞めたい理由と照らし合わせて、よく考えてから答えを出してほしいです。

お給料に不満があって辞めたい場合に、引き止めの交渉として昇給を持ち掛けられた時、その内容にあなたが納得できればいいと思います。

ただし、パワハラを受けていたり、ここでは学びたい技術が学べないような状況で退職する場合は、昇給など違う部分での交渉を持ち掛けられても、気持ちが揺らがないよう、あなたの中で気持ちを強く固めてから、お話の時間をもらうのがオススメ。

「辞めたいんじゃなくて、辞める!」

あなたがこれからどうしたいのかを、しっかり考えておけば、引き止めでグラグラする事もなくなります。

2.退職願・退職届

退職願とは、「退職させてください」と、会社にお願いする文書のこと。

退職届とは、「退職します」と、会社に届け出る文書のこと。

そのため、退職願は「1.辞める事を上司に伝える」の場面で提出する必要があるかもしれませんが、会社によって違います。

ちなみに、私が新卒で入社した会社を退職する時は、辞める意思を上司に伝えるだけで、退職願は用意せずに済みました。

上司に伝える時に、退職願を用意してお話を始めるのがいいですね。

また、退職届についても、会社側が用意した文書に、署名と捺印をするだけで済む場合もあるため、上司に確認するようにしましょう。

退職願・退職届を用意する必要がある場合は、下記の書き方を参考にしてもらえると嬉しいです。

退職願・退職届の書き方

3.退職日の設定・業務の引継ぎ

辞めたい気持ちが強いと、早く退職したい!と思って、できる限り早めに退職日を設定したいかもしれませんが、あなたの担当しているお仕事を、引継ぐ必要があるため、ゆとりを持って退職日・引継ぎスケジュールを決めましょう。

ただし、あなたがもし別の会社へ転職するのであれば、転職先へいつ入社するのかによっても、退職日は変わりますよね。

転職先の採用面接で「いつから入社できるか」を聞かれた時は、辞める意思を伝えてから何ヶ月後に退職できるのか、会社の就労規則を確認しておいたり、引継ぎに掛かる期間を考えて、ゆとりを持った入社日を伝えましょう。

法律上では、辞める意思を伝えてから2週間後には退職ができますが、多くの会社では、「辞める意思を伝えてから1ヶ月後に退職できる」といった就労規則があります。

これは、きちんと引継ぎができるようにするためにあり、中には意思を伝えてから2ヶ月後、3ヶ月後に退職できるのが決まるような会社も。

事前に、就労規則を確認するのはもちろん、退職までバタバタしてしまわないためにも、辞める意思は、ゆとりを持って上司に伝えるのがオススメです。

4.有給休暇の消化・必要な物の受け渡し

退職する時は、会社に返すものと、会社から受け取るものがあります。

会社に返すもの会社から受け取るもの
会社の備品
社章・社員証
制服
定期券
会社に関する書類
保険証
年金手帳
源泉徴収票
雇用保険被保険者証
離職票(転職先が決まっていない場合)

受け渡しの漏れがないよう、会社の担当者さんに、よく確認するようにしましょう。

また、最終出勤日の後に有給休暇を消化する場合は、有給休暇が終わってから退社日を迎えると思いますが、保険証は退社日まで使うことができるため、退社日に会社へ返しに行かなければいけなくなります。

多くの会社では、郵送での返却ができるため、返却方法を事前に担当者さんへ確認しておくのがオススメです。

最後に。

ここまで一緒に見ていただき、ありがとうございます。

エンジニアさんは、常に時代の波に乗り続ける必要もありますし、技術力はもちろん、「お客様にとって本当に最適な方法での開発」が求められます。

これまで続けてきたエンジニアのお仕事と、今、改めて向き合ってみて、あなたの正直な想いは何なのか、見つけてみてください。

どんな選択をしたとしても、あなたが納得して出した答えなら、それはあなたの人生において、とても大きな「前進」です。

エンジニアのお仕事を辞めたい気持ちでいっぱいになっているあなたの心が、少しでも軽くなり、前に進めるために、このページが役立てば嬉しいです。

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著者:エンプレス編集部 fukuyama(運営会社ファングリー
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2018年よりマッチングプラットフォームを運用支援。事業譲渡後は資料サービス「エンプレス」にて、お客様支援のために外部パートナーと協力する傍ら、自らもコラムを執筆して日々有益な情報発信に努め、すでに200万字を突破。
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