いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。YouTubeは動画の品質だけでなく、動画コンテンツとして投稿した情報すべてが閲覧者数を増やすのに関わってきます。その中でも検索上位へ表示させるための方法をまとめました。
「手間を掛けて作ったYouTube用動画、もっとたくさんの人に見てほしい…」
YouTubeは今や、子供も大人も老若男女問わず、色んな人が見てくれる動画の投稿・閲覧プラットフォーム。
しかし、大勢の人が使うからこそ、毎分500時間もの動画が投稿されています。※ 500時間の情報は「YouTube 15 周年を迎えて:これまでと今後について」より
大量投稿されている中で、あなたが手間暇かけて作った動画を、みんなに見てもらうためには、それなりのコツが必要。
動画プラットフォームであるYouTubeは、動画情報の検索エンジンでもあるので、検索上位をとる思考を身に付けて閲覧数をどんどん伸ばしていく方法をこのページで見て頂けると嬉しいです。
YouTubeのSEOとは?
SEO(Search Engine Optimization)とは検索エンジン最適化のことで、検索バーに入力されたキーワード(言葉)の意図を検索システムが読み取り、ユーザーさんに対して最適な検索結果を返す際に、自分の動画を検索上位へあげる考え方の一つ。
YouTubeはキーワードが入力された時に動画を検索する、"検索機能"があるため、動画投稿の際は検索結果の上位表示をしてもらうためSEOを意識しなくてはいけません。
もしSEO対策をしなければ、毎分500時間もの投稿がされているYouTubeでは、海にたった一滴の絵の具を落とすようなもの。
まったく広がりもせず、大量の情報に埋もれてあなたの動画は見てもらえる確率を、どんどん落としていきます。
YouTubeは動画の品質も大切ですが、みんなに見てもらうためには、動画以外の部分も工夫が必要なんです。
検索エンジンとは?
検索エンジンとは、入力されたキーワード(言葉)に関連する情報のみを抜き出して表示させるシステムのこと。
- Googleは情報検索エンジン
- YouTubeは動画検索エンジン
- Pinterestは画像検索エンジン
などなど、検索エンジンにも複数種類があり、仕様はそれぞれ異なっていますが、共通する事として"入力された情報に対して最適な結果を返す"機能が備わっています。
これは何を示しているかと言えば、検索者が意図する情報を提供すること。
もし、検索者が意図しない検索結果を毎回目のあたりにしたら、使うのを止めてしまうかもしれない。
その場合は検索エンジンの存在意義も失われるため、使われずに朽ち果てていく…。
検索エンジンは、ユーザーさんにとって最良の検索結果を提供するために存在しているので、あなたはユーザーさんが調べたいキーワード(言葉)に対して、どんな情報が表示されてほしいかを逆算して考えることが必要です。
これがYouTubeでSEOを成功させる基本的な思考。
SEO対策が必要な理由とは?
SEOは視聴者さんが検索するであろうキーワード(言葉)を取り入れた状態で検索エンジン(YouTube)へ投稿することで、検索された際に検索結果として表示されやすい状態を作るのが目的です。
情報を届けることに関しては、2つの方向からの情報提供が必要。
1つ目:動画コンテンツとして投稿する内容(投稿者側の行い)
2つ目:動画を視聴している視聴者の行動(視聴者側の行い)
この2つからの情報によって、YouTube上の検索順位、表示回数、表示範囲などが決まってきます。
その結果、
- 検索の上位に表示されやすくなる
- 特定キーワードで上位に表示されやすくなる
- 関連キーワードでも検索されて広く見てもらえる
視聴回数が伸び、さらにファンを増やしてYouTubeが利用される回数も増える。
動画投稿者・視聴者・YouTubeの三者間で幸せな関係が作れるため、SEO対策は必要だと言えます。
YouTubeの検索の仕組み
YouTubeのSEO対策を始める前に、まずはYouTubeの検索仕様を知り、基礎的な知識を身につけてから進めて頂く方が、よりSEOの効果を高められると思います。
すでに検索の仕組みをあなたが知っているならば、YouTubeのSEO対策一覧から見て頂くのがいいかもしれません。
改めて基礎情報をまとめていますので、下記を見て頂けると嬉しいです。
SEOを構造化
何がどう作用して効果が出ているのか、まずはYouTubeにおけるSEOの仕組みを構造化し図解を作ってみました。
構造 | 内容 | 詳細 |
---|---|---|
上段 | 評価 | 自分自身と自分以外の視聴者がもつ趣味嗜好を反映 |
中断 | 品質 | 動画だけでなく投稿に関する情報全ての品質 |
下段 | 土台 | ポリシーやガイドラインを遵守すること |
一般的な記事に対するSEO(検索エンジン最適化)の話で言えば、投稿された情報品質に目を向けていれば、なんとか大丈夫。
しかし、YouTubeは多くの人に使われる前提の動画検索サイトであるのと、何回も繰り返し使ってもらいたいYouTube側の意向もあって、ガイドラインなどで投稿内容を厳しく制限しています。
そのためYouTubeでSEOを実践するなら、YouTube側の考えを理解し、さらに視聴者が求める動画を作って投稿する必要があるので、品質以外の情報も知識として持って頂くのがオススメです。
ポリシー・ガイドラインで気を付けるポイント
YouTubeは基本的に、以下の動画投稿は"悪い内容"だと明言しています。※ コミュニティガイドライン
- 嘘、騙し、扇情的
- 下品、不快、卑劣、卑猥(ポルノなど)
- 気持ちを煽る
- 暴力、詐欺
- 過激すぎる、刺激が強すぎる
- 記号の使い過ぎ(!など)
など、人の感情を無駄に刺激したり、見ていて不快な投稿はしないでねと事前にガイドラインとして設けられている状態です。
例えば「ヌード」と検索バーに入れた場合、サジェストとしても卑猥な投稿を検索できないように、検索しても本物の「ヌード」に関するキーワードは出ない。
ポリシー・ガイドライン違反の場合はサジェストに関連キーワードは出てこない。
ポリシー・ガイドライン違反の場合はサジェスト自体出なくなる。
実際に投稿されてしまっている動画に関しては、徐々にポリシーやガイドライン違反を確認されたものから制限がかけられていきますが、水際で対応できるようYouTube側もキーワードを入れても関連動画にすぐたどり着かない仕組みを取り入れている。
刺激を求めて、どんどん過激な投稿になっていくYouTuberさんもいますが、いつの間にか見かけなくなった経験ありませんか?
それらの多くは、アカウントが凍結されたり、検索結果にも出なくなるよう設定されているからです。
一時的、または瞬間的なバズりがほしくて度を越した投稿を繰り返していると、YouTubeから規制や制限が入るため、投稿が続けられなくなる。
YouTubeの中で検索上位に入れるSEO対策をしても、YouTubeの思想から外れた投稿は、どんどん駆逐されていくため注意が必要です。
検索機能
YouTubeの検索は、下記3つの方法が基本です。
①検索バー
→ 検索したい情報をキーワード(単語)で入力
②音声検索
→ 音声で調べたいキーワードを入力
③サジェスト
→入力したキーワードに関係あるキーワード例の一覧
他にも「急上昇」など動画を探す機能はたくさんありますが、それらはYouTube側のアルゴリズムによって表示される仕組みなので、純粋に検索者が意図をもって見たい動画を探す場合は、キーワード入力が基本となります。※ アルゴリズムとは定められた指標に基づいて実行されること
検索の仕組み
見たい動画にたどり着きそうなキーワードを入れて、情報を絞り込んでいきますが、動画投稿時に入れるキーワードによっても見てもらえる確率は大きく変わってきます。
例えば、ビックキーワードと呼ばれる、検索される回数が多いキーワードを入力したとしても、こんな違いが現れます。※ ビックキーワードとは、例えば月間1,000回以上など多く検索されるキーワードのこと
例:キャンプ
関連情報が検索されやすいキーワードを入力すると、検索結果に「〇〇〇」に関する検索が表示される。
例:動画
関連情報が想定しにくいキーワードを入力すると、関連情報が多すぎたり絞り込めず、関連情報が出てこない。
つまり、入力されたキーワードに対して、関連キーワードが多かったり、繋げられそうなキーワードが想定されやすい場合は、より多く検索され、見てもらえる確率が高くなると言えます。
キーワードとはそもそも何なのか?
YouTubeでSEOを考えるためには、キーワードの存在が欠かせません。
しかし、キーワード?何それ?と、キーワードの意味って分かりづらいですよね。
例えば、
- 暇つぶしのために調べている
- 不安を解決したいから調べている
- 学びを得たいから調べている
など、全て視聴者さんが「~したい」気持ちが動画を見る行動へ移らせている。
つまりキーワードとは、私の解釈だと視聴者さんの気持ちそのものであり、言葉として表現できるものがキーワード。
実はキーワード、YouTubeだけに限らず"調べる"行為に対して全て同じ定義が当てはまります。
YouTubeに限らず、情報を調べたい人の思考を考えると、最適なキーワードが見つけやすくなります。
良いキーワード選びとは?
キーワードがどんな存在なのか、大事さは何となく分かって頂けたと思いますが、SEO対策をする上では、どのキーワードを選ぶかで大きく視聴回数は変わってきます。
キーワードは視聴者さんが言葉として表現できるものなので、そのキーワードを知らなかったり思いつかなければ、そもそも検索してもらえません。
そのため良いキーワード選びとは、下記の2つが条件となります。
- 記憶から引き出しやすい言葉であること
- 世間一般に知られている言葉であること
例えば、相互に作用して良い結果を生み出すことを「シナジー」と言いますが、視聴者さんが普段そのような言葉を使わない場合、投稿タイトルや説明文に「シナジー」と入れても、検索されることはないため効果は薄くなる。
視聴者さんが、普段の日常会話で使う言葉をキーワードで選ぶことが大切です。
状況別でキーワードの考え方が変わる
キーワードは視聴者さんに合わせて考えていくのが基本ですが、どんな状況でキーワードを入力しているのか、その違いによってもキーワードが変わってきます。
明確に何を調べたいのか分かっている状態
例:ソロキャンプ、ポテトサラダ たらこ、SEO 方法
明確に何を調べたらいいのか分からない状態
例:一人 キャンプ、じゃがいも たらこ、検索上位にする方法
例を見ると、状況によって入力されるであろうキーワードは違っていますよね。
明確に調べたい情報が分かる場合とそうではない場合でも、入力されるキーワードに違いがあるため、作った動画がどんな人に対しての内容なのか、そしてその動画を見たい人たちはどんな状況なのか。
視聴者さんの状況が理解できると、SEOの効果を高めることができます。
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YouTubeの検索・表示アルゴリズムへの誤解
基本的なSEO施策を見る前に、YouTubeの情報検索システム(アルゴリズム)に対して、色々誤解されていることがあるかもしれません。
まずはその誤解を解いて、無駄な作業をしないための情報を見ておきたいと思います。参考:YouTube Creator Academy
よくある5つの誤解
誤解1:お金をだせば検索上位にしてもらいやすい?
YouTubeでは検索表示に対して、お金を払う仕組みはなく、例えお金を積んだとしても、上位表示をすることはできません。
誤解2:視聴回数が多い動画コンテンツが上位表示される?
視聴回数はアルゴリズムの指標の一つですが、必ずしも視聴回数の多さだけで検索順位が決められているわけではありません。
誤解3:タイトルと説明文を十分に入れれば上位表示される?
タイトルも説明文も大事ですが、そのような情報だけでなく様々な指標に基づいて検索順位が決められているので、部分的な評価だけで検索順位は決まりません。
誤解4:限定公開後に「公開」にした場合は下位になりやすい?
公開レベルは関係なく、あくまでも動画コンテンツの品質やその他の指標によって、検索順位が変わってきます。
誤解5:YouTube側でチャンネル登録ユーザーを解除してる?
YouTube側で登録を解除するようなことはしておらず、万が一解除されているのであればシステムの影響による不具合です。
YouTubeのSEO対策一覧
YouTubeのSEO対策をするためには、いくつか必ず押さえておくポイントがあります。
例えば、チャンネル登録が増えれば視聴回数も上がっていきますが、チャンネル登録者を急激に増やすことは難しいですよね。
また、何か刺激的な動画を投稿して、一時的な閲覧数は得られても、継続して投稿できなかったり、再現性を作れないことも多い。※ 刺激ばかりをテーマにするといづれYouTube側から規制される場合もあります。
最初からたくさんの人に知ってもらえている芸能人や人気者ではないかぎり、YouTubeで閲覧回数を増やしていくには、地道な検索対策が必要です。
そのための指標が上記の3つとなるので、それぞれを詳しく見ていきたいと思います。
① 関連性
関連性とは、動画コンテンツ(投稿された情報全て)と検索キーワードのマッチング度の高さを指しています。
視聴者さんが検索した意図や目的と、動画の内容が合えば合うほど関連性は高まり、検索時の表示が上位になりやすい傾向がある。
関連性で大事なポイントが以下の5つ。
タイトル
要素 | 基本仕様 |
---|---|
タイトル | 100文字まで |
タイトルには、視聴者さんが検索キーワードとして入力(思い出せる)できる単語を組み合わせた件名を入れます。
検索にヒットさせるためと、サムネイルだけでは分からない動画もあるため、コツとしてはタイトルの先頭に、視聴者さんが検索しそうなキーワードを入れること。
例:SEO対策の方法を学びたい視聴者さんがいた場合
× 必見!初心者でも簡単に実行できるSEO対策の方法
〇 【SEO対策15のポイント】初心者さんにも分かりやすく解説
ポイントとしては、
- メインキーワードを入れる(例:SEO)
- 関連キーワードを入れる(例:対策、ポイント、解説)
- 重複で入れない(例:SEO SEO)
- 簡潔に何が言いたいのか分かること
動画に関するメインキーワードを選び、さらに関連キーワードを2~3つは入れ込み、他のキーワードで検索されたとしても検索結果に表示さやすい状態を作るのが大切です。
もし「SEO」だけしか入れていなかった場合、他の人が「SEO 対策」で検索した場合は、表示されない可能性もあり機会損失が発生。
タイトル作りは、とても重要なんです。
タイトルの長さは?
タイトルを作る時、気になるのが文章の長さですよね。
キーワードを入れ込むのが大切なのであれば、関連するキーワードをたくさん入れた方が有利だよね?と考えて、上限100文字ギリギリまで入れる方もいますが、あまりオススメしません。
実際にYouTubeの検索結果では、タイトルが短い動画コンテンツも検索上位もあり、必ずしもタイトルの長さで成果が出るとは言えない状況。
むしろ、長さのおかげで何のテーマか分かりづらかったり、キーワードの入れすぎがYouTube側から不適切と判断されて、順位を落とす場合もあります。
基本は30~50文字の簡潔な内容に抑えて、テーマがすぐに分かるタイトルを付けるのがオススメです。
説明文
要素 | 基本仕様 |
---|---|
説明文 | 5000文字まで ※半角(全角の場合は2,500文字) |
説明文はなんと、5,000文字(半角)まで入れられる仕様です。
5,000文字なら、ブログや記事など、一般的なテキストコンテンツで書かれる分量と同じくらい。※ もしプロのライターさんにこの分量を書いてもらうなら2~5万円くらいの報酬になるレベル。
ここまで文字が入れられる仕様であれば、YouTube側で説明文をいかに重要視しているかが分かります。
キーワードを入れてSEO上の効果を得ることはもちろん、動画だけでは何の情報が入っているか判断しずらいため、視聴者さんにとってもYouTubeにとっても、説明文があることで何の動画なのか理解しやすくなる。
タイトルよりも多くの関連キーワードを入れ込むことができるので、説明文は重要だと考えてほしいです。
何の説明を入れればいいの?
説明と言われても、どんなことを書けばいいのか分からない場合もありますよね。
「動画を見てくれれば分かるよ。」と言ってしまいたい気持ちも分かりますが、動画単体ではYouTubeも正確に評価・判断ができないため、動画を説明する内容は必須。
もしここで手を抜こうとするものなら、毎分500時間もの他の投稿動画の中に、あなたの動画が埋もれてしまって誰にも見てもらえない状況になります。
何を書けばいいのか分からない場合、動画を作るために立てた企画、またはストーリーがあるはずなので、それを説明文に入れてみましょう。
視聴者さんが喜んでくれる"情報を説明文に入れればいい、このように覚えておくと分かりやすいかもしれませんね。
文章の注意点
説明文がSEOに効果があるからといって、単純にキーワードのみを羅列しても、あまり意味がありません。
もし、そのキーワードの羅列を視聴者さんが見た場合はどうでしょうか?
意味が分からなかったり理解が不十分になると、不親切な印象を抱いてしまい、動画の内容が良くても見てくれない場合もあります。
文章として自然に読めるように入れるのと、動画にとって重要なキーワードは、なるべく先頭に持ってくるようにYouTubeとしてもアドバイスをしてくれています。※ 検索されやすい説明を書く
タグ
要素 | 基本仕様 |
---|---|
タグ | 500文字まで |
タグを設定すると「#〇〇」と表示されます。
キーワードや単語などのフレーズが該当し、動画を検索している人だけでなく、Youtube側にもどんな動画が投稿されているのか理解されやすくなるため、より多く検索してもらえる可能性が高まります。
特定のキーワードで上位掲載される効果よりも、様々キーワードで検索されても結果として表示される効果の方が強いかもしれません。
結果的に、視聴回数をジワジワ増やす効果があるため、タグは必ず入れましょう。
動画に関係ないタグは入れない
500文字分のタグが入れられるので、限界ギリギリまで入れたくなってしまいますが、関係ないタグは逆効果。
例:動画の作り方がおさめられている動画があった場合
× 動画、作り方、方法、マニュアル、まとめ、稼ぐ
〇 動画、作り方、方法
×としましたが、動画の中にそれらの内容が含まれている、または関連していれば問題はありません。
含まれてもいないのに、無理に検索結果へ表示させようとタグを増やした場合は評価を落とす場合も。
タグの乱用はこんな悪い結果を生みます。
- 検索結果に表示されても見てもらえない
- 見たけど希望した内容と違かったので再生時間は増えない
- 希望の検索結果がでないので利用されなくなる
これらは全て、YouTubeが望む「頻繁に使ってもらえるような仕組み」とかけ離れていくため、規制や低評価の対象となり、結果的に見てもらえないチャンネルにもなる。※ YouTubeは再生回数・時間など、色々なデータから評価が悪い動画を見極めています。
YouTubeを利用している人が嫌な感情を抱かないか、どう感じるのかを考えて、適切だと思う範囲でタグをつけるのがオススメです。
サムネイル
要素 | 基本仕様 |
---|---|
サムネイル | アップロードするか動画内の一部を利用 |
サイズ | 1,280x720(16:9) |
拡張子 | JPG、GIF、BMP、PNG |
容量 | 2MB以下に抑える |
YouTubeにおけるサムネイルとは、投稿する動画コンテンツを一言であらわすシーン、または動画の内容を代表するような一コマ。
"キーワード"は検索に対して働きかけるもの(検索エンジンに対して)ですが、"サムネイル"はその動画を視聴者が見るか見ないかを決定づける要素でもあります。
そのため、サムネイルは直接SEOに関わるわけではないですが、タイトル・説明文・タグとサムネイルとの関連性が低ければ、YouTube側にどんどん評価を下げられ検索結果に残れなくなります。
例:動画が猫に関する内容の場合
× サムネイル:白鳥が水遊びしてるシーン タイトル:白鳥の日常
〇 サムネイル:猫がじゃれてるシーン タイトル:猫の日常
極端な例ですが、動画の内容とタイトル・サムネイルの関連性がみられないと、以下が発生します。
- 動画がそもそも見てもらえない(視聴回数は伸びない)
- 見てくれたとしてもすぐに消される(再生時間が短い)
- 結果的にYouTubeが評価を落とす(検索結果の順位が下がる)
サムネイルは視聴者さんの期待を高める大事な情報の一つであり、サムネイルと動画・タイトル・説明文・タグとの関連性の低さは、視聴者さんの期待を裏切ることにも。
投稿する全ての情報は動画の評価へと繋がっているため、気を抜けません。
やってはいけないサムネイル
NGなパターンとして、サムネイルの内容に関係ない、動画・タイトル・説明文・タグになっている場合は、評価も上がりにくくなります。
投稿した動画コンテンツとの関連性の高さが重要ですが、こんなサムネイルは検索順位を落とします。
- あえて誤解をさせクリックを誘導するサムネイル
- 見ていて不快になったり嫌な気持ちになるサムネイル
- 嘘や虚偽が含まれているサムネイル
クリックさせれば勝ち、まずは見てもらえれば勝ちのようなサムネイルは、YouTubeとして非推奨だと明言されています。参照:効果的なサムネイルとタイトルを作成する
もし、これらのサムネイルが横行してしまった場合、普段楽しみながらYouTubeを使っている視聴者さんの不利益となる。
その状態をYouTubeは良しとしないので、さらに規制が強まったり、検索上位へ入るのも、今よりも厳しくなっていくはずです。
見てもらいたい、広告で稼ぎたいなど、作り手側の強い気持ちがそうさせてしまう場合もありますが、見る側のことを考えた健全なサムネイル作りがオススメです。
一致性
一致性 | 動画コンテンツと検索意図がどれだけ一致するか |
---|
一致性とは、投稿した動画コンテンツ(動画の内容、タイトル、説明文、タグ、サムネイル)の内容と、視聴者さんが見たいと思って検索したキーワードのマッチング度。※ たびたび言葉にしてきた「関連性」も、一致性に該当します。
キーワードとはそもそも何なのか?の章でも見てもらった通り、キーワードは検索者の気持ちがそのまま込められています。
お腹が減ったら、料理の手順を。
つまらないなら、面白そうな動画を。
気持ちを盛り上げたいなら、ハイテンションな音楽を。
しかし、検索キーワードを言葉の意味そのままで受け止めると、本当の意味での検索意図がつかめず、検索者にとって最適な動画を提供することができません。
検索キーワードの裏に隠された心理(本当の願い)と、動画コンテンツのマッチング度がどれだけ高いかが、YouTubeでは重要になります。
つまり、一致性が高ければ高いほど、よく見られて、再生時間も長く、その結果検索順位も上がっていくし、下がりにくい。
SEO対策の全ては一致性に集約されていきます。
あなた自身でコントロールしやすいのは一致性までですが、今度は自分以外の人の影響によって検索順位が影響する要素を見ていきたいと思います。
② エンゲージメント
エンゲージメントとは、一言で言えば"好意"の度合いになります。
どれだけ好きになってくれたか、また見たいと思ってくれたのか。
これらの感覚的な指標を計測するためにも、下記のような内容でYouTubeは判断しています。(実際には他にもたくさんの指標があります)
再生時間
単純に考えて、再生時間が長ければ長いほど、好意を持って見てくれていると解釈できるため、エンゲージメントが高いと言えます。
その逆で、再生時間が短いとエンゲージメントも低く、動画コンテンツとしての品質も低い、または検索キーワードと動画コンテンツの一致性も低いため、どんどん評価が下げられていく。
ただ再生時間が長ければいいという話ではないと思うのですが、動画を見続けてくれるほど、視聴者さんは動画のために時間を使ってくれているため、YouTubeとしても再生時間を長くできる動画投稿者は優遇したいはず。
その人が、もっと多くの動画を投稿してくれれば、たくさんの人がYouTubeを見てくれるので、winwinの関係が作られていきますよね。
再生時間の長さは、検索順位に大きな影響を与える指標だと考えることができます。
どうすれば再生時間を長くできる?
見てもらえる時間を長くしたい場合、色々な方法があると思います。
- 臨場感溢れる動画にする
- ドラマ仕立てにする
- 学びが多い動画にする(ハウツーなど)
- 長時間でも見ていられる動画にする
- シリーズ物の動画にする
- 旬なネタを取り入れる
- コラボレーションネタ
- 他人に共有しやすい動画にする
など、最近では日常生活をずっと流すような動画も人気なので、その時々でトレンドなども変わってきます。
見てもらう意識が強すぎると、過激な企画に手を伸ばす人も出てくるので、そうなると再生時間どころではなく、最悪アカウント停止を食らう場合も。
なかなか何が正解か分かりませんが、YouTube側も「常に改善する」ことを推奨しているので、HIKAKIN(ヒカキン)さんのように、諦めずに改善と投稿を続けることが成功の近道かもしれません。
他視聴者の行動
動画を見てくれる視聴者の行動も、検索順位の評価に入ってきます。
YouTubeの言葉を借りれば「コンテキスト」が必要かどうかを見極める。
コンテキストとは文脈のことを指しており、再生時間はもちろんのこと、何回見てくれたのか、どのようなつながりで見にきてくれたのか。
そして、見終わった後に、どんな内容の動画を見にいったのか。
またはどのような動画を見ていなくて、低評価・高評価を付け、いくつの報告を申請しているのか。
YouTube上の全ての行動が、検索順位を決める指標となっているので、視聴者さんの行動を促せる動画を作れるかが重要と言えます。
クリエイターの皆さんは、アルゴリズムの好き嫌いではなく、視聴者の好みを重視してください。引用:視聴者をフォローするアルゴリズム
とも書かれているので、YouTubeへ意識を向けるのではなく、見てくれる視聴者さんへ意識を向けましょう。
③ 品質
YouTubeのSEO対策はキーワードの取り入れがメインですが、そもそも動画の品質がよくなければ、いくら検索上位への対策をしても、見てもらえなくなって結果的に検索順位は下がってしまう。
動画の品質とは何か。
YouTubeさんの指標を使わせてもらうと、
この3つであり、SEO対策をする上で動画の品質は必須のため、それぞれを詳しく見てみましょう。
品質まめ知識!
音楽・エンタメの場合は鮮度や人気が考慮される。
ニュース・政治・医療・科学などは信頼できる参照元からの投稿が優先される。
専門性
専門性の解釈は人それぞれなので、このページでは専門性のことを、特定領域に対して長い時間と想いをかけリアルな体験で身につけた、誰よりも深い知識やスキルとします。
そしてなぜ、YouTubeさんが専門性を求めているかと言えば、全ては視聴者さんのため。
専門性がない:信用が低く信じていいのか不安になる
専門性がある:信用ができて安心して見ていられる
もっと色々なメリットもありますが、YouTubeの目的は、頻繁にYouTubeを見てもらい、何かあるごとにYouTubeを見てもらい、時間があるならYouTubeを見てもらい…。
とにかく日常の中で使える時間の多くを、YouTubeで過ごしてほしい。
しかし、視聴者さんがすでに知っている情報ばかり、信頼できない情報ばかり、こんな状態では何回も見てもらえませんよね。
専門性の高い動画が多くなれば、これらの問題は全て解決。
人生全てをかけても、存在する情報全てを知りうることはできないため、YouTube内で知識や情報が多くなればなるほど、その情報を見ようと使ってもらえます。
動画で専門性を出すのって大変じゃない?
「専門性」と聞けば、何やら難しいイメージを持ちやすいですが、実は誰でも専門性を持ち合わせています。
そもそも人は、物理的にも能力的にも世の中全ての知識・情報は持てず、その人の生き方によっても、蓄えられている知識は様々です。
私は知っているけど、あなたは知らない。その逆であなたは知ってるけど、私は知らない。これが当たり前の状況。
他の人よりも詳しく知っている。これが他の人からしたら専門性にもなるため、あなた独自で出せる情報を活用した動画作りで専門性は表現できます。
権威性
権威性とは、カリスマ性とも呼ばれており、その人の言葉や方針なら従ってしまう力のことを指します。
悪用すると、扇動者のように悪意をもってみんなの心を動かし、扇動側の都合のいい価値観で人を動かそうとする。
気を付けなければ権威性はYouTubeのポリシー・ガイドラインに反した動画となるため、少しでも相手を騙すこと前提で動画は作らないようにしましょう。(これ絶対!)
動画の中で権威性を示せると何が起きるのか。
- 動画の内容に信用してもらえる
- 安心して見ていられる
- 得た情報を元に視聴者の行動が促される
動画チャンネル(配信者)のファンになり、視聴者にYouTubeをもっとたくさん使ってもらえるようになる。
YouTubeにとって権威性は、必要不可欠な指標です。
権威性って、どう出せばいいのか?
世間一般で考えられている権威性とは、
- 資格(弁護士、医者など)
- 役職(社長、部長など)
- 知名度(テレビに出てる人だ、など)
このように、世の中で認知されているステータス(社会的地位など)の高さによってもたらされていますが、単純に資格があれば?役職があれば?知名度があれば?YouTubeが成功しているわけではないですよね。
「おれ部長なんだ、すごいでしょ?」では誰も見向きもしない。
例えば、人気芸能人の方がどんどんYouTubeに進出していますが、知名度を持った人がYouTubeに入れば確実な成功が得られるか?と言われれば違う。
どんな人気芸能人の方でも、テレビからYouTubeになった途端、チャンネル登録数が増えなかったりしている状況です。
成功している方の一人として、オリエンタルラジオの中田さんは、権威性をフルに活用されているように思えます。
単純な権威性(芸人の知名度)だけであれば、「中田敦彦のYouTube大学 - NAKATA UNIVERSITY」でチャンネル登録者数359万人(2021年2月10日時点)もいきません。
すでに持っていた知名度に加えて、動画の中で他の人が追随できないような詳しい解説・根拠のある説明・分かりやすい内容が信用に変わり、知名度 × 信用 のかけあわせを意図的に作ったからこそ。
権威性を活かすのは、信用という名の掛け合わせなので、どうすれば視聴者さんに信用してもらえるのかを考える続けることが大切です。
権威性とコミュニティは似てる?
コミュニティとは、共通の目的や思考を持った人たちが集まって作られたグループ(集団・共同体など)のこと。
そして権威性がなぜ、コミュニティと関係するのか。
コミュニティに属することで自分自身の価値を高めたかったり、安らぎを求めたり、所属することへのメリットを感じている人がいるからです。
権威性を持った人の思考や価値観に近づきたいと感じる想いは、コミュニティに入ることで得られるメリットそのものであり、チャンネルに登録することで権威者の感覚を共有することができます。
つまり、権威性とコミュニティは一緒であると考えられるため、権威性が理解しにくい場合は、コミュニティの中心人物だと考えると、分かりやすいかもしれません。
信頼性
信頼性とは、過去はもちろん、未来の行いに対しての期待を表しています。
同じ意味合いで「信用」も使われますが、解釈はちょっと違う。
信用 → 過去の行いに対しての評価のみ
信頼 → 過去への評価 + 未来に対しての期待
YouTubeで「信頼性」が重要視されているのは、過去の実績と未来への期待によって、さらに利用頻度を高められると考えているから。
繰り返し見てもらうことを考えているYouTubeでは、過去の実績から問題なしと判断されただけでは、次に投稿される動画コンテンツには意識が向きません。
「次はどんな動画なのか?」
「もっと面白いのないかな?」
信頼性によって未来への期待が加えられた途端、視聴者がリピーターになってくれます。
リピーターとして繰り返し利用してもらい、それらの行動データがすべて検索結果の上位・下位表示に連動されるので、信頼性を高めた動画コンテンツを投稿することは、SEOとしても効果があると言えます。
最後に。
YouTubeにせっかく手間暇かけて作った動画を投稿するなら、色んな人に見てもらいたいですよね。
個人的なものから、ビジネスに活かしたいものまで、その種類はたくさんありますが、忘れてはいけないのがYouTubeのポリシー・ガイドラインを守ったうえで、いかに視聴者へ喜んでもらえるか。
この視点から全て始まり結果に繋がってくるので、SEO対策はもちろんのこと、喜ばれる動画をどんどん作っていきましょう。
SEO対策はブログや記事に対してだけでなく、YouTubeでも効果的な集客施策の一つなので、覚えていただくのがオススメです。