動画はどうやって作られる?制作の流れを徹底解説

  • | 公開 2021年05月10日
動画
動画はどうやって作られる?制作の流れを徹底解説

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。動画制作の一連の流れをまとめていますので、参考にして頂けるとうれしいです。

「みんなは動画をどうやって作ってるんだろう?」

あなたの会社で動画マーケティングをしたいと思い、動画制作を依頼しようとしても、その道のプロでなければ作り方もあまりイメージが湧きませんよね。

制作の流れが分からないと、制作会社との時間軸のズレが、後々トラブルになることも。

動画制作の一連の流れをまとめたので、見積や制作依頼に不安が一つでもあれば、簡単に確認しておくだけでも不安は和らぎますよ。

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動画を作るための流れ

実際に、あなたが動画を作りたいと思った時にも慌てず対応できるように、動画作成の基本的な流れや工程を見ておきましょう。

「何からすればいいのかな?」と不安な気持ちだと思いますが、難しいことはないので、一つずつゆっくり見て安心してくださいね。

一般的な流れを確認するために、動画制作会社さんに動画を作ってもらう想定で記載してみます。

  • STEP1:動画作成の目的を改めて確認する
  • STEP2:動画制作の会社を選ぶ
  • STEP3:動画制作会社からヒアリングを受ける(相見積もり)
  • STEP4:上司や会社へ動画作成の申請を通す
  • STEP5:決定した動画制作会社と内容を詰める
  • STEP6:撮影開始
  • STEP7:編集開始
  • STEP8:試写
  • STEP9:納品

大きく分けると、このような流れになるので、一つ一つを詳しく見てみましょう。

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STEP1:動画作成の目的を改めて確認する

「なぜ」動画が必要なのか。

「ただ動画が欲しい!」といった理由でもいいですが、このあと動画作りの予算をゲットするためには、動画を作る明確な理由を考え、そして動画にどんな効果があるのか上司や社長を説得する材料を用意する必要があると思います。※ 私の場合は、自社で動画の制作部署があったのと、自部署に動画制作ができるスタッフさんがいてくれたおかげで、別途予算を申請しなくても作ることができたので幸運だったかもしれません…。

まずは動画作りの最初の一歩である予算を確保するためにも、動画を作りたい理由を明確にしておきたいので、自社や他社さんの制作事例などから得た情報から、動画を作りたい方の理由を大きく2つに分けてみました。

動画を作りたい理由は?

① 自社の情報をアピールしたい
・自分たちの強みを明確に伝えたい
・広告用の動画を作りたい
・デジタルサイネージを試したい
・プレスリリース時にリッチな見せ方をしたい
・強いクリエイティブを使って認知を向上させたい
・動画を作ったことがないので作ってみたい
・SNSにおける影響力を強めたい
・集客施策の一環として取り入れたい

② お客様が感じる価値を高めたい
・コンテンツの魅力を高めたい
・コンバージョン率を高めたい
・動画に慣れているユーザー層へアプローチしたい

「自社の魅力を伝える」場合と「お客様に価値を感じてもらう」2つの理由が見えてきました。

結局は、動画を見てくれる人に価値を感じてもらえなければ意味がないので、②のお客様に価値を感じてもらうために動画を作ることになると思うのですが、誰に向けての動画か意識することが大事。

なぜ誰に向けての動画か、意識しないといけないのか?

例えばコンテンツマーケティングでは、自分たちの魅力をアピールするより先に、ユーザーさんにとって価値を感じてもらう情報を用意することから始まります。※ 参考:コンテンツの作り方

価値を感じてもらい、信頼を得てから自分たちが目的とする方向へ自然と引き寄せる流れを作り、コンバージョンを高めていく。

しかし動画になると、動画作りが初めて、または慣れていないからこそユーザーさんへの価値提供を忘れてしまって、自分たちが作りたい、自社の魅力をアピールする意識が強く芽生えてしまいます。

こうなってしまうのも仕方がないです……だって新しいオモチャやゲーム、または欲しかったものを手に入れたら、すぐに試したくなりますよね?この気持ちと同じで、動画という新しい施策が手に入ったらすぐに「動画」を使いたいと思ってしまう。

たとえ動画が作りたい!すぐに使いたい!という気持ちで作ったとしても、動画そのものは通常の文字コンテンツよりも圧倒的に訴求力が強いので、良い結果が出せてしまう場合があります。

結果が出てしまったことで、どんどん自分思考で動画が作られてしまうと、結局何個作ったとしても、ユーザーさんに感じてもらえる価値は低いままなので、最終的に良い結果は出せないかもしれません。

コンテンツを文字主体ではなく動画で作ったとしても、ユーザーさんが感じる価値に焦点を当ててもらうことは変えないのがオススメです。

動画を作る目的=ユーザーさんが感じる価値は何かを考える

ユーザーさんが感じる価値を理解すると、動画の魅力や効果はさらに跳ね上がります。

逆に、成果が出ない動画を作り続けてしまっては、いずれ予算がもらえなくなってしまうのと、動画作りそのものの中止を言い渡されかねません。

「動画を作る目的」として考えてしまうと、自分たちが何をしたいかが先に出てきてしまうので、まずは「ユーザーさんは何に価値を感じるのか」を最優先にして、その価値をどうやったら動画として表現できるのかを考えることが大事です。

① ユーザーさんは何に価値を感じるのか?
② それをどうやって動画で表現するのか?

この流れを通してやっと、上司や社長に動画を作りたい目的とその効果を伝えることのできる材料が揃います。

「何でもやっていいよ!予算は出すから!」と気前のいい上司や社長は多くはなく、あなたの会社もお金を使うことにシビアだと思うので、お金をかけるべき理由や説得材料をしっかり用意しておきましょう。

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STEP2:動画制作の会社を選ぶ

あなたがどんなユーザーさんに対して、動画でどんな価値を届けたいのかを確認できたら、次は動画制作をしてくれる会社さんを選びます。

しかし、あなたが動画作りが初めてだったり、動画に関する知識をあまり持っていなかったら、どんな制作会社さんを選べばいいのか分からず不安ですよね。

私自身は社内でも動画の制作部署の人間ではありませんが、社内から客観的な立場で動画制作の部署を見てきた、または自分で動画の作成依頼を行ってきた体験から、どんな会社さんを選べばいいのかまとめてみました。

個人的な主観も含まれた情報なので、あなたと考え方が違う部分もあるかもしれませんが、選ぶための一つの基準として見て頂ければ嬉しいです。

動画制作会社さんの6つのタイプ

動画を作る場合は制作会社さんに頼んだり、自社で作ったりもできるので、様々な作り方が存在している状況。

まずは大きく分けてこの6つのタイプを、比較表で見てみたいと思います。

タイプ費用詳細
①大手系1000万円以上〜テレビCMを作れるほど設備や人材が揃っている会社さん
②想像系300万円以上〜斬新でクリエイティブに特化した会社さん
③特化系100万円以上〜ある特定の領域に特化している会社さん(プライダル・インフォグラフィック・CGなど)
④価格系30万円以上〜中小、ベンチャー企業でも費用が出せる価格帯で勝負している会社さん
⑤自由系10万円〜会社ではなくフリーランスとして活動している動画クリエイター
⑥サービス系2万円〜動画制作を簡単にするためのソフトウェアを開発している会社さん

動画では特に、クリエイティブ(動画品質やオリジナリティ)を求めるごとに、費用は高くなっていきます。

それぞれどんな特徴があるのか、もう少し詳しく見てみましょう。

※ 中小・ベンチャー企業の方が、動画制作を依頼する想定のもと、下記を書かせて頂いています。

① 大手系

大手の映像制作会社さんは、CM・テレビ番組・ブランディング・プロモーション・ミュージックビデオなど映像だけでなくクリエイティブも強いので、webやグラフィックなどのデザインも制作してくれます。

大手といっても会社ごとで特色があり、CM中心に仕事を受けているところもあれば、映像とセットで他のクリエイティブも一緒に提供している場合も。

機材もしっかり揃っていて、役割ごとにスペシャリストも存在してるだけでなく、コンプライアンスや契約周りに関しても企業として十分な対応をしてくれます。

しかし、一つ仕事を依頼すれば、数千万〜はかかることも多く、費用面がネックでなかなか頼めないことも多い。

予算が潤沢であれば大丈夫かもしれませんが、動画制作が初めてなのであれば、あまりオススメはできません。

▼ まとめ

項目評価
費用感★☆☆☆☆
提案力★★★★★
頼みやすさ★☆☆☆☆
クリエイティブ★★★★★
安心感★★★★★
※ 中小・ベンチャー企業の方が大手の動画制作会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
② 想像系

クリエイティブに強く、広告賞などを何回も取るような会社さんです。

こだわりも強く、一緒になってオリジナリティのある良い動画を作ってくれると思いますが、品質やオリジナリティを高めるために、それなりの人件費や日数もかかる。

動画には何も問題ありませんが、費用面がネックで頼みづらいかもしれません。

▼ まとめ

項目評価
費用感★☆☆☆☆
提案力★★★★★
頼みやすさ★☆☆☆☆
クリエイティブ★★★★★
安心感★★★★★
※ 中小・ベンチャー企業の方がクリエイティブ特化の動画制作会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
③ 特化系

プライダル、アニメーション、インフォグラフィック、イベント、プロモーションなど、何かしらのテーマで特化した映像会社さん。

自分たちの専門領域では、特に力を発揮してくれて、あなたの希望も叶えてくれます。

しかし、自分たちの専門領域外だと、動画は作れるのですが、思ったような品質にならない場合もあるため注意が必要です。

▼ まとめ

項目評価
費用感★★★☆☆
提案力★★★☆☆
頼みやすさ★★★☆☆
クリエイティブ★★★★☆
安心感★★★★☆
※ 中小・ベンチャー企業の方がテーマ特化の動画制作会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
④ 価格系

価格帯としても手が出しやすく、会社に申請しても許可が降りやすい映像制作会社さん。

動画のクオリティも十分な範囲であり、何より金額・制作日数などにも融通が利きやすいので、良い制作会社さんを見つけられれば、長い間一緒にお仕事をするパートナーになってくれるかもしれません。

テレビCMのような大規模な動画ではなく、企業プロモーションや採用など、日常的な仕事に関わる内容の動画を作る場合はオススメな会社さんになります。

▼ まとめ

項目評価
費用感★★★★★
提案力★★★☆☆
頼みやすさ★★★★★
クリエイティブ★★★☆☆
安心感★★★★☆
※ 中小・ベンチャー企業の方がお手頃な価格帯の動画制作会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
⑤ 自由系

大手で活躍した経験や、何かの広告賞などをとった映像クリエイターさんが、フリーランスとして請け負っている場合もあります。

動画制作は1人で行うのは難しいので、フリーランス仲間と何名かでチームを組んで、動画を作ってくれることが多い。

個人で受けているため、親身な相談にのってくれたり、臨機応変に対応してくれますが、その方が病気や動画制作を中断せざる得ない状況になった場合など、動画作りがSTOPしてしまうリスクも。

また、品質のコントロールも難しい場合があります。

企業に依頼する時のような安心感は低くなるので、保険として不測の事態になった場合、どのような対応をしてくれるのかも契約前に確認しておきましょう。

▼ まとめ

項目評価
費用感★★★★★
提案力★★★☆☆
頼みやすさ★★★★★
クリエイティブ★★★☆☆
安心感★★☆☆☆
※ 中小・ベンチャー企業の方がフリーランスに頼んだら?という視点での評価になります。
⑥ サービス系

動画制作を依頼するのではなく、動画制作が簡単にできるサービス(ツール)を月額で契約して、あなたや自社スタッフさんで動画を作るパターンです。

動画制作をするのにもっとも費用が安く、手軽に始められるメリットあり。

しかし、格安でサービスを受けられる反面、制作内容がテンプレート化されていたり、決められたフォーマットの中で作るからこそ費用が安くなっていることも多く、自由度がない分、他社と動画の内容が被ってくる場合もあります。

▼ まとめ

項目評価
費用感★★★★★
提案力★★☆☆☆
頼みやすさ★★★★★
クリエイティブ★★☆☆☆
安心感★★☆☆☆
※ 中小・ベンチャー企業の方が動画制作サービスを開発している会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
   
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STEP3:動画制作会社からヒアリングを受ける(相見積もり)

動画制作会社をいくつか選べたら、今度は各社に対して、それぞれ要望を伝えたり、相手側からの質問を受けて回答し、お互いの認識をすり合わせていきます。

もし1社のみしか見積もりを取ろうとしないのは、危険がいっぱいなので、ぜっっったいにしないようにしましょう。

例えば、ものすごく高く見積もりを出されたとしても、比較検討の材料がないので、騙されてしまうかもしれません。

動画制作会社と一言でいってもピンキリで、良い会社もあれば悪い会社もある。

例えば「動画 制作 会社」とGoogleで検索してみたら、2021年5月10日の時点で約141,000,000件もの結果が出てきました…。

こんなにたくさんの中から選ぶのは大変、制作会社選びで失敗しないよう、せめて2〜3社の比較を前提として進めてほしいいです。

何社か選び、話を進めていくうちに「この会社合いそうだな?」「ここはダメだな」と、なんとなく判断基準が作れていくと思います。

動画制作会社からのヒアリングは、お互いを見極める場でもあるので、細かいことでも相手の一言一句を見てほしいのですが、それでも判断基準がほしい場合、下記のような選ぶ際のポイントも参考にしてもらえれば嬉しいです。

動画制作会社の選び方のポイント

実際に動画を作ってくれる制作会社を選ぶには、さまざまなポイントに注意する必要もあります。

せっかく確保できた予算ですし、効果を示せず次の動画作成もできなくなってしまったら、あなたの頑張りも無駄になってしまいます。

少しでもあなたや自社に合わない制作会社を避けられるよう、選び方について見てみましょう。

選ぶポイントは以下の7つ。

  • 1. なぜ動画作りをしているのか、ビジョンやミッションを確認すること
  • 2. 何が得意で、何が不得意なのか確認すること
  • 3. 制作体制を確認すること
  • 4. 企画や提案があなたのイメージの上をいくか確認すること
  • 5. 見積価格の根拠が明朗であること(提案書も場合によっては必要)
  • 6. 担当者との相性や仕事の速さを確認すること
  • 7. 一括見積もりサービスを使うなら加盟会社の審査基準を確認すること

それぞれを詳しく見てみたいと思います。

1. なぜ動画作りをしているのか、ビジョンやミッションを確認すること

動画の作成依頼でそこまで確認するのは大げさではないか?と思われるかもしれませんが、制作会社側のビジョンやミッションは必ず確認しておくのがオススメです。

これは動画限らずですが「なぜ、その事業をしているのか」「なぜ、会社として活動しているのか」ここの仕事に向き合う根本的な考えが、仕事一つ一つ、または対応の一つ一つに現れてくるから。

また、ビジョンやミッションを知っておくことで、制作会社側の対応に一貫性があるか確認もできます。

制作会社側の担当者とやりとりをしている最中、ビジョンやミッションに反するような行動をとっていた場合、実際に依頼をしてからコミュニケーションに苦労したり、そういった小さい苦労が積み重なって、納品する動画の品質も悪くなる場合だってあります。

動画の品質の前に、会社と会社の付き合いができるか確認することが重要なんです。

2. 何が得意で、何が不得意なのか確認すること

相手の制作会社は何が出来て、何が出来ないのかを確認しておかないと、思っていた動画に仕上げられない場合もあります。

例えば、

イラストを使ったモーショングラフィックス動画を作りたい

採用やイベントなどの撮影を得意としている会社に頼んだ

思ったような品質の動画にならなかった

こんな事態になることも。

今や、iphoneで撮影した素材を使って、編集アプリで簡単に動画も作れてしまえる時代です。

あなたも時間さえあれば、きっと自分で動画を作れてしまう。

それでもプロに頼むということは、動画のクオリティだったり、求めるものがあるはずですよね。

動画作りのハードルも下がってきており、参入障壁が低くなっている関係で、たくさんの会社や個人(フリーランス)でも請負えてしまえるため、山ほど動画制作ができる人が存在している状況。

そんな中で、あなたがしたいことを十二分に叶えてくれる動画制作会社を見つけるのは至難の技だと思います。

だからこそ何が「得意」で「不得意」なのかを必ず確認し、あなたの目的とのマッチング度を確認する必要があるんです。

「なんでも出来ます!」というのは、何にも強みがないとも言えるため、わざわざお金を払って頼む必要性もありません。

必ずあなたの要望とマッチングする制作会社を選びましょう。

3. 制作体制を確認すること

動画を作るためには、企画・機材用意・撮影・その他素材用意・編集など、さまざまな工程をはさむので、それなりの組織力や対応力も必要になります。

そのため、どのような体制で制作をしているのかによっても、仕上がる動画のクオリティや、日々のやりとりなどのスムーズさも変わってくるんです。

制作体制の主な形としては、

  • 全て内製で対応している
  • 内製と外部クリエイターで対応している
  • 全て外部クリエイターで対応している

この3タイプでしょうか。

例えば、外部の動画クリエイターが制作を対応している場合、映像ディレクターがしっかりと品質のコントロールが出来ていないと、納品される動画の品質が低くなる場合も。

当然、抱えているクリエイターのレベルによっても品質が変わってきます。

全て内製で対応しているのであれば、コントロールはしやすいですが、内製スタッフさんの人数や日々対応している依頼数によっても、かけられる時間が違うので、品質が変わってくる。

目安としては、企画〜撮影〜編集〜納品まで、30〜50万円(1ヶ月前後が納期)のお仕事であれば、1人か1.5人分が1ヶ月間は必要になります。

企画の内容によってもちろん必要な体制は違ってきますが、価格と納期を考えて、十分な体制が制作会社側に用意できているのか、確認しておきましょう。

各スタッフの役割

動画を作るためには、様々なスタッフさんが関わってくるため、スタッフさんそれぞれで、どんな役割があるのか、事前に確認しておくのがオススメです。

プロデューサー(プロジェクトマネージャー)
→全体のスケジュール管理、人選、クライアント折衝など

ディレクター
→現場の指示、品質チェック、納期調整など

作家、シナリオライター
→企画、台本など

カメラマン
→撮影など

編集オペレーター
→編集、素材の加工など

アニメーター
→作画など

CGクリエイター
→コンピューターを使ったCG作成など

どの現場でもそうですが、やはりプロデューサーやディレクターなど、現場と品質のコントロールができる人がいないと、いくらクリエイター1人の能力が高くても良い動画は作れません。

動画を依頼するなら、依頼先の制作体制のチェックは欠かさず行いましょう。

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4. 企画や提案があなたのイメージの上をいくか確認すること

あなたが考えている動画の内容と、動画制作会社さんが出してくれた企画や構成(絵コンテ)などで、両者にズレがないかを確認しておく必要があります。

また、単純にあなたのイメージをそのまま叶えるのではなく、プロとしての意見が反映された企画になっているかを確認しておきましょう。

「言われたことをやり切る」のは当たり前ですが、いつも言われたことだけを忠実に再現するような仕事が染みついていると、その制作会社では単なる御用聞きレベルの動画で終わってしまいます。

そのため、あなたの動画のイメージを具体的にしてもらうのはもちろん、イメージ以上の企画や提案をもらえるか、動画制作会社を選ぶ上ではとても大切なんです。

5. 見積価格の根拠が明朗であること(提案書も場合によっては必要)

動画は安ければ数万円、高くなると数十万円、そしてCMレベルになると数千万円もするお買い物に。

数万円であればまだいいですが、例えば50万円も動画制作にかかるのであれば、金額としてもお高いですよね。

大手企業さんであれば、50万円ぐらいポンっと出してくれるかもしれませんが、動画を取り入れるのが初めてだったり、動画制作を何度も依頼したけど、成果があげられなかった場合は、予算を確保するのも一苦労…。

上司や社長へ説明するためにも、何にどのくらいお金がかかるのか、動画制作会社からはどのような提案を受けてその価格になったのか、明確に示す必要もあると思います。

そのため細かく記載してもらうには越したことがないので、

  • 企画
  • 絵コンテ
  • 撮影
  • 編集
  • ナレーション
  • キャスティング
  • 音楽使用

など、できるだけ細かく見積もりを提示してもらいましょう。

見積もりとは単に金額が書かれた書類ではなく、動画制作の工程や必要な内容が全て書かれた動画制作プランとも呼べる存在。

もし、見積もりが曖昧だと、動画制作プランも曖昧になり、何か不正や間違いが起きたとしても指摘ができない。

つまり、手抜きを了承しているのと一緒になります。

見積もりだけでは細かい部分は分かりづらいので、提案書などもセットになって初めて価格の妥当性が分かります。

あなた自身で、今回お願いした動画に対しての価格の根拠を理解できていなければ、上司や社長にも説明ができないため、見積もりはなるべく細かく入れてもらうのと、提案書もセットでもらっておくのがオススメです。

6. 担当者との相性や仕事の速さを確認すること

動画を作るために、制作会社の担当者さんと何回もやりとりをすることになります。

仕上げてもらった動画に調整を加えてもらうこともある。

しかし、担当者さんとの相性が悪かったり、連絡が遅くて先に進めづらい状況が発生すると、ストレスを感じる場合もあります。

  • 伝えた意図を理解してもらえない
  • 返信が遅くて進捗が止まる
  • 伝えた内容を忘れられていた
  • 毎回の連絡遅延でフラストレーションがたまる
  • 迅速な対応をしてもらえない

特に、コミュニケーションロスが発生して、無駄なやりとりも増え、あなたの通常のお仕事にも影響が出てくるかもしれません。

いくら金額が安かったとしても、制作実績がすごかったとしても、担当者との意思疎通が難しければ、良い動画を作ることはできないと思います。

それだけ相手の担当者さんとの相性は大事なポイントなので、もし合わないな?と感じたら考え直す良いキッカケだと思って、別の制作会社さんにも話を聞いてみましょう。

7. 一括見積もりサービスを使うなら加盟会社の審査基準を確認すること

誰に相談をしたらいいか分からない場合は、一括見積もりができるサービスを利用することもあるかもしれませんね。

一括見積もりサービスでは、加盟または掲載している複数の会社さんに、一括で見積もりを取り寄せることができる便利なサービス。

手間なく複数の見積もりを比較できるため、企業さんにとっては嬉しいサービスですが、利用するには気をつける点があります。

特に気をつけるべきポイントは、加盟または掲載の基準はどうなっているのか?

もし、単純にお金を出せば一括見積もりサービスに登録できるような体制だと、いくら見積もり比較をしたとしても、品質が低い会社で比較をすることになるので、良い動画を作れない可能性もあります。

なぜこのような事を言えるのかといえば、私自身がマッチングサービスに携わっていた経験があり、一括見積もりサービスの裏側を知っているから。

例えばランキングとして掲載する場合も、登録している会社さんの実績やお客様からの口コミなども加味して出したりしますが、高い金額のプランに入っている会社さんには、それだけ特典としてお客様の目に触れやすい位置で掲載できるようにする仕組みをとっていたりします。

他にもお客様が安心して見積もりが取れるよう、掲載できる会社さんの登録審査なども行いますが、私の場合は下記のような審査をしています。

  • 印鑑証明の提出
  • 登記簿謄本の提出
  • 提出見積もりの提出
  • 契約書の提出
  • 公共料金の支払い事実の提出
  • 決算書の提出
  • 60以上の審査を実行

これらを経て初めて登録できるようにしていたりしますが、一括見積もりサービスの運営側のスタンスによって、この審査を簡単にしているか、厳しくしているかで、登録企業のレベルが大きく変わってくるんです。

そのため、お金を払えば、または登録審査なしにカンタンに掲載できるサービスだと、動画制作のレベルがそもそも低い会社さんで見積もりを取ることになり、動画の品質もよくない結果に。

一括見積もりサービスは便利な反面、運営側のスタンスによって品質は大きく変わってくるので、気をつけましょう。

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STEP4:上司や会社へ動画作成の申請を通す

見積もりをとってすでに1社に決めている段階ですが、ここからも大変…。

あなたの会社の上司や社長に、動画作成のための費用を申請して、決済をもらえなければ、何も進められませんよね。

今まで受け取った見積もりや提案、そしてあなたが動画を作りたいという意思を予算獲得のためにぶつける段階です。

しっかりと情報をまとめながら、提案できる情報は揃えられているはずなので、あとは伝えるだけ。

ぜひ動画ゲットのため、頑張ってほしいです!

STEP5:決定した動画制作会社と内容を詰める

予算を確保できたら、動画制作会社へ正式な発注を行い、ここからが本格的な動画作りに入っていきます。

  • なぜ動画を作るのか改めて認識のすり合わせ
  • 動画を届けたいユーザーさんの価値は何かを改めて確認
  • 企画
  • シナリオ作成
  • 絵コンテ作成
  • ナレーターや出演者のキャスティング
  • 素材の用意

など、どんとん内容を詰めていきます。

室内で撮影するのか、室外で撮影するのかによっても、必要な機材も変わってくるので、撮影をする場合は具体的な撮影シーンをイメージしながら準備をしていく。

動画に撮影した内容を組み込むのであれば、そのシーンを作り出すのに色々な人が関わってくるので、当日の撮影は失敗できません。(取り直しなども簡単にはできないので。)

そのため、入念な打ち合わせや当日の段取りも必要となるため、撮影に入る前にしっかりと準備を済ませておきます。

動画制作会社へ依頼するといっても、出演者はあなたの社内スタッフさんの場合もあるので、任せっきりにするのではなく、協力する意識をしっかり持つことで、より良い動画を作れるようになります。

動画制作は共同作業と、ぜひ覚えておきましょう。

STEP6:撮影開始

撮影当日は、事前に準備をしたスケジュール通りに進めていきます。

屋内であればまだいいですが、屋外の場合は天候や、周りの環境の影響によって、その時々で何が起こるか分からないため、慎重に進めることが大事。

もし、天候が悪いことが早めに分ければ、スケジュールを調整することも必要なので、焦らず進めていきましょう。

STEP7:編集開始

今まではあなたと動画制作会社との共同作業でしたが、編集作業になったらあとは、動画制作会社の編集待ちとなります。

途中で見せてもらった方が安心なので、途中経過の報告などは常にもらうようにしておくのがオススメです。

しかし、何も伝えておかないと、完成まで報告がないことも考えられますので、途中経過の確認をしたいことは、必ず伝えておきましょう。

STEP8:試写

動画が完成したら、確認を行います。

途中経過を見せてもらっていたとしても、一連の流れが完成した後だとしても、調整を加えたい場合もあると思います。

ここで注意しておきたいのが、調整が何回できるか。

契約によって、完成後の調整は2回まで、こんな内容になっている場合もあります。

契約時にどの段階で、何回分の調整が可能なのか、事前確認がオススメです。

STEP9:納品

動画が完成したら、最後に動画データを納品してもらいます。

動画のデータ形式も色々ありますが、多くはYoutubeや各種SNSにアップできるよう、MP4の拡張子がいいかもしれません。※ 拡張子とは、ファイルの形式を表す文字列のこと。

  • MP4(.mp4 使用例:Youtubeなど)
  • MOV(.mov 使用例:QuickTime Playerなど)
  • WMV(.wmv 使用例:動画配信サービスなど)
  • AVI(.avi 使用例:Windows標準の動画)
  • WebM(.webm 使用例:Youtubeなど)
  • MPEG2-PS(.mpeg 使用例:DVDなど)

この他にも色々拡張子はありますが、そこは動画制作会社の方で、用途に分けて納品をしてくれると思うので安心してもらっても大丈夫かと思います。

契約時に、どんな形式の拡張子で納品するべきか相談しておくのがオススメです。

最後に。

動画を作りたいと思っても、具体的なイメージができていなければ、見積もりや打ち合わせも現実味がないものになる場合もあります。

制作は制作会社さんに任せるとして、基本的な流れだけは覚えて頂くのがオススメです。

知らないまま進めるより、知っている状態で進めた方が、もっと動画作りがワクワクしますよね。

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著者:エンプレス編集部 fukuyama(運営会社ファングリー
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2018年よりマッチングプラットフォームを運用支援。事業譲渡後は資料サービス「エンプレス」にて、お客様支援のために外部パートナーと協力する傍ら、自らもコラムを執筆して日々有益な情報発信に努め、すでに200万字を突破。
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