記事からホワイトペーパーへ誘導する5つの秘訣

  • | 公開 2025年06月17日
ホワイトペーパー
記事からホワイトペーパーへ誘導する5つの秘訣

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。マーケティング活動の生命線であるリード獲得。重要アイテムのホワイトペーパーの活かし方をまとめました。

「せっかく作ったホワイトペーパーなのに、全然ダウンロードされない…」

多くの企業が直面するこの課題には、きちんとした理由と、それを乗り越えるための効果的な方法があります。

この記事では、あなたのオウンドメディアの記事から、見込み顧客が「ぜひ欲しい!」と感じてホワイトペーパーをダウンロードしてくれるようになるための、具体的な戦略と実践方法をわかりやすく徹底的に解説していきます。

記事からホワイトペーパーへ、その「なぜ?」と「可能性」

ホワイトペーパーは、あなたの会社が持つ専門知識や解決策をまとめた、いわば「お役立ち資料」です。

これを読んでもらうことで、あなたの会社のことをより深く理解してもらい、最終的に顧客になってもらうための大切な一歩となります。

しかし、このホワイトペーパーを「ダウンロードしてもらう」行動は、実は私たちが思っている以上にハードルが高いもの。

その背景と、なぜ推進していきたいのか確認しておきましょう。

ホワイトペーパーダウンロードの「壁」とよくある誤解

「公式サイトに置いておけば、興味のある人が見てくれるはず」
「良い内容だから、きっと多くの人に読んでもらえるだろう」

そう思っていませんか?

残念ながら、ホワイトペーパーのダウンロードは多くの場合、そう簡単にはいきません。

自分事で考えると難しさが分かる

あなたは、何気なく訪れたウェブサイトで、いきなり個人情報を入力して資料をダウンロードすることに抵抗はありませんか?

基本的に「なぜこの資料が必要なのか」「ダウンロードしたら何か不都合なことが起きないか」といった不安を感じるものです。

企業側も同じで、ただホワイトペーパーを制作して公式サイトに掲載しただけでは、なかなかダウンロード数が増えません。

そこには、ユーザーが「一歩踏み出す」までのいくつかの「壁」が存在するからです。

もちろん、すでにあなたの会社に強い興味があり、何か特定の課題を解決したいと強く思っている「熱心なファン」のような人であれば、公式サイトで見つけたホワイトペーパーをダウンロードしてくれる可能性はあります。

あなたの会社のブランドを信頼し、価値を感じているからこそ、スムーズに次の行動へ移れるわけです。

ただし、そのような方は少ないのを前提に考えると、ダウンロードに至る行動は少なく、とても心理的ハードルの高さを感じますよね。

顕在層 vs 潜在層・準顕在層

潜在層・準顕在層・顕在層・明確層

「熱心なファン」や、明確な課題をすでに認識していて解決策を探している人たち(顕在層と呼びます)は、全体の顧客層から見るとごく一部に過ぎません。

さらに不都合な事実として、あなたの競合他社も、同じような顕在層を狙ってアプローチしているはずです。

この層を巡る競争は激しく、最終的には価格や機能、ブランド力といった要素で勝負が決まってしまいがち。

もしあなたの会社が他社に劣る点があれば、この限られたボリュームゾーンを奪い合うのは非常に厳しい戦いとなります。

もっと多くの見込み顧客を獲得するにはどうすればいいのか

実は、世の中には「まだ課題に気づいていない」あるいは「課題は感じているけれど、緊急性は低い」人たち(潜在層・準顕在層と呼びます)の方が圧倒的に多く存在します。

この方々は、今すぐ何かを解決したいとまでは思っていないため、ホワイトペーパーを積極的に探したり、個人情報を入力してまで手に入れようとは考えていません。

だからこそ、「ただ掲載するだけ」では、あなたのホワイトペーパーを見てもらうことは非常に難しいのですが、この層と繋がれるなら、将来的な可能性が大きく広がります。

そのためのホワイトペーパーです。

記事からの誘導こそが「鉄板」である理由

記事からホワイトペーパーへの誘導こそが「鉄板」である理由

見込み顧客と繋がるためには、「オウンドメディアの記事からホワイトペーパーへ誘導する」方法が効果的です。

これは、多くの企業が実践し、成果を出している「鉄板」のやり方と言えます。

なぜなら、オウンドメディアの記事は、潜在層や準顕在層の人が「ちょっと調べてみようかな」「何か情報はないかな」と、軽い気持ちで検索した際に、あなたの会社と最初に出会う場所になるからです。

このような方々は、特定の課題解決を求めているわけではないかもしれませんが、記事を読むことで「そういえば、こんなことに困っていたな」「こういう解決策があるのか」と、徐々に自分の中の課題を認識し、あなたの会社に興味を持ち始める可能性が大いにある。

記事は、一方的に情報を押し付けるのではなく、読者の疑問に答える形でお役立ち情報を提供できます。

これにより、読者はあなたの会社を「信頼できる情報源」として認識し始め、この信頼関係が築かれた上で、記事の内容と深く関連するホワイトペーパーを「もっと詳しい情報はこちら」と提案することで、読者は自然な流れで次のステップ、つまりホワイトペーパーのダウンロードへと進んでくれる可能性が高まります

ただし、昨今はブラウザ検索ではなく生成AI(ChatGPTやGeminiなど)へ、直接質問するケースが増え、オウンドメディアの立場が弱くなっており、それでもビジネスにおいてオウンドメディアは重要であるため、成長させ続ける必要があります。

誘導により当初の目的であるリード獲得につながる

オウンドメディアを運営する究極の目的は、単に情報を提供することだけではない。

最も重要なのは、「見込み顧客との接点を作り、連絡先を得ること」、つまりリード獲得につなげることです。

そして、そのリード獲得を効率的に、かつ効果的に進めるための強力な手段こそが、記事からのホワイトペーパー誘導なのです。

記事からホワイトペーパーへ誘導するための5つのポイント

記事からホワイトペーパーへ、スムーズに読者を誘導するためには、いくつか重要なポイントがあります。

これらを意識して記事とホワイトペーパーの「連携」を強化することで、ダウンロード数を大きく増やすことが可能に。

前提として、最も大切なのは「記事とホワイトペーパーの連動性を高める」こと。


「SEOに関する記事」を読んでいる人に、「ホワイトペーパーの作り方」など全く違うテーマのホワイトペーパーを提案しても、なかなかダウンロードには繋がりませんよね。

せっかく記事でSEOに関する期待や信頼を得られたのに、テーマがずれると、読者の興味は一気に冷めてしまいます。

そうではなく、「SEOに関する記事」を読んだ人には、「SEOチェックリスト」や「最新SEO対策ガイド」といった、記事のテーマと密接に関連し、記事以上の価値を提供するホワイトペーパーを提案することが大切。

これにより、読者は自然な流れで「もっと深く知りたい」「具体的なノウ役立つ情報が欲しい」と感じ、次のステップへ進んでくれる可能性が高まります。

この考え方を踏まえた上で、具体的な5つのポイントを見ていきましょう。

① 記事のSEO戦略(キーワードと集客力)

目的:窓口を広げること

どれだけ自信を持って制作したホワイトペーパーでも、それを見てもらう機会がなければ意味がありません。

記事からの誘導を考える上で、まず重要になるのが「より多くの人に記事を見つけてもらう」こと。

そのためには、検索エンジンからのアクセス、つまりSEO(検索エンジン最適化)が非常に重要になります。

読者がGoogleやYahoo!などで何かを調べるとき、「キーワード」を使って検索します。

例えば、「ブログ記事の書き方」や「オンライン会議のコツ」など、自分が知りたいことや困っていることを具体的な言葉で打ち込んで探す。

あなたの記事が、まさに読者が検索しているキーワードで上位に表示されれば、それだけ多くの人の目に触れる機会が増え、記事を読んでもらえる可能性が高まります。

このタイミングでは特に、「潜在層」や「準顕在層」が検索しそうなキーワードを狙うことが大切。

具体的に課題を認識していないからこそ価値がある

まだ具体的な課題を認識していない方は、「〇〇(製品名) 比較」など具体的なキーワードではなく、「〇〇 悩み」「〇〇 解決策」のような、もう少し漠然としたキーワードで検索する傾向があります。

例えば、あなたが業務効率化ツールを提供している会社であれば、「業務効率化 失敗談」「会議時間 短縮方法」などのキーワードで記事を書き、悩みを抱えている人にあなたの記事を見つけてもらうことから始めます。

記事の内容も、読者の疑問にしっかり答え、網羅的で質の高いものにすることが重要。

検索エンジンは、読者にとって価値のある記事を高く評価し、上位に表示する傾向があるからです。

このようにして、記事からの「窓口」を広げることが、ホワイトペーパー誘導の第一歩となります。

昨今ではSEO(検索エンジン最適化)ではなくLLMO(大規模言語モデル最適化)と呼ばれる、ChatGPTやGeminiなどAI検索上の露出を増やす取り組みが盛んです。何か特別なことをする必要はないのですが、ユーザーにとって価値ある情報提供は変わらないテーマであるため、求められる情報作成へ取り組んでいきましょう。

② 記事のテーマ性(ユーザーの興味関心度)

目的:適切なターゲットを引き寄せること

せっかく記事を見つけてもらっても、その記事のテーマとホワイトペーパーのテーマがズレていては、読者の興味はそこで途切れてしまいます。

このポイントは、「誰にホワイトペーパーを読んでもらいたいか」ターゲット設定と、記事のテーマが合致しているかに関わってきます。

例えばSEO記事の読者にホワイトペーパーの作り方を勧めても、ダウンロードにはつながりにくいですよね。

しかし、SEOの記事の中で「最新のSEOトレンドをまとめたチェックリスト」や「競合サイトに差をつけるSEO戦略」といったホワイトペーパーを提案すれば、記事を読んで「もっとSEOについて詳しく知りたい」「具体的なアクションに移したい」と思った読者は、ダウンロードしてくれる確率が高まる。

読者は記事を読んだことで、そのテーマに対する知識や関心が高まっている状態であり、高まった興味を逃さず、さらに深い情報を提供できるのがホワイトペーパー。

そのため、記事のテーマは、ホワイトペーパーをダウンロードしてもらいたいターゲット層が「知りたい」「学びたい」と思う内容に絞り込むことが大切です。

記事を読むことで、「この会社は自分たちの悩みをよく理解しているな」「役立つ情報を提供してくれるな」と感じてもらい、その延長線上にホワイトペーパーがある、このような良い関係性を築くことが理想です。

③ 記事の品質(網羅性・独自性・希少性など)

目的:ユーザーの期待に応え信頼を獲得すること

記事の内容が薄かったり、どこにでも載っているような情報ばかりだったりすると、読者は途中で読むのをやめてしまいます。

そして、「この会社の記事はあまり役に立たないな」と悪い印象を与えてしまい、ホワイトペーパーへの興味も失わせてしまう可能性が高まってしまう。

記事の品質は、読者があなたの会社に対して抱く「信頼感」に直結します。

「この記事はとても分かりやすかった」
「知りたい情報が全て網羅されていた」
「他では読めないような独自の視点があった」

このような印象を読者に感じてもらえる記事は、あなたの会社の専門性や信頼性を強くアピールできます。

記事品質の大事さ

例えば、あるテーマについて記事を書く時、単に表面的な情報だけでなく、下記3つに集中すると、読者の信頼が得やすくなります。

項目説明
網羅性そのテーマに関する基本的なことから応用、関連情報まで、読者が知りたいであろう情報を幅広くカバーする。
独自性あなたの会社ならではの経験談、データ、考察などを盛り込み、他の記事にはないオリジナリティを出す。
希少性最新の情報、あまり知られていないけれど役立つ情報、特定の専門知識が必要な分析結果などを提供する。

読者は、良質な記事を読むことで「この会社は信頼できる」「この会社が提供する情報なら、もっと知りたい」と感じるようになる。

この信頼感が、ホワイトペーパーのダウンロード=記事を読んだ次の行動への大きな後押しとなるのです。

記事の質を高めることは、ホワイトペーパーへの誘導だけでなく、将来的な顧客獲得にも繋がる重要なステップなのです。

記事の品質を評価する3つのポイント
・読者が理解できること
・驚きがあること
・根拠が分かること

④ 記事内でのホワイトペーパー認知

目的:存在を知ってもらいメリットを伝えること

せっかく記事を読んでもらっても、ホワイトペーパーの存在に気づいてもらえなければ、ダウンロードには繋がりません。

このポイントは、「ホワイトペーパーが記事の読者にとってどれだけ価値があるか」を明確に伝え、その存在をしっかり認識してもらうこと。

読者が記事を読み進める中で、「あ、このホワイトペーパーは今の自分にぴったりだ!」と感じてもらう必要があります。

そのためには、

記事の内容に沿った形で自然にホワイトペーパーを紹介する
⇒ 例えば、「この記事で解説した内容をさらに深掘りした資料が、こちらのホワイトペーパーです」とか、「具体的な実践方法を知りたい方は、このホワイトペーパーのチェックリストをご活用ください」といった具合です。

ホワイトペーパーの「メリット」を具体的に伝える
⇒単に「資料ダウンロード」と書くのではなく、「明日から使える〇〇の具体的な手順」「〇〇を回避するためのチェックポイント」など、ダウンロードすることで読者がどんなメリットを得られるのかを明確に伝えましょう。

記事の冒頭で軽く触れる、記事の途中で関連情報として紹介する、そして記事の最後に改めて具体的な行動を促す、など複数回にわたってホワイトペーパーの存在を知らせることも効果的です。

読者が「この記事の情報も役立ったけれど、もっと詳しく知りたい情報がホワイトペーパーに詰まっているんだな」と感じられるように、自然な形でホワイトペーパーを「次のステップ」として位置づけることが重要です。

⑤ 記事内での強力なCTA(Call To Action)

目的:誘導力のあるオファーをすること

最後のポイントは、ホワイトペーパーの存在を知らせるだけでなく、実際に読者へ「行動を起こしてもらう」ための「CTA(コール・トゥ・アクション)」をタイミングよく設置すること。

CTAとは、「ここをクリックしてね」「こちらからダウンロードしてください」など、具体的な行動を促すためのボタン・リンク・文章を指します。

単に「ダウンロード」と書くだけでは不十分で、読者が「押したい!」と感じるような、魅力的な言葉とデザインにする必要があります。

魅力的なCTAの例
「【無料ダウンロード】〇〇を成功させる完全ガイド」
「今すぐ入手!〇〇の悩みを解決するチェックリスト」
「限定公開!〇〇業界の最新トレンド資料を見る」

このように、ダウンロードすることで得られる具体的なメリット・緊急性・希少性などを伝える言葉を加えることで、クリック率が高まります。

また、CTAを配置する場所も重要です。

項目説明
記事の冒頭記事の内容をざっと見てすぐにでも資料が欲しいと感じる層のため
記事の途中ある程度読み進め記事の内容に興味を持ったタイミング
記事の終わり記事を読み終え最も興味が高まっているタイミング

このように、読者の進捗に合わせて複数回CTAを配置することで、より多くの読者へホワイトペーパーに気づいてもらい、行動を促すことができます。

CTAは、読者をホワイトペーパーという「次の目的地」へスムーズに誘導するための、最も重要な「道しるべ」となります。

ダウンロード数を増やすための具体的なコツと運用体制

実際にホワイトペーパーのダウンロード数を増やし、リード獲得を着実に進めていくための、もう少し具体的なコツと、現実的な運用体制についてまとめていきます。

記事とホワイトペーパーは「セット」で考える

あなたの会社がオウンドメディアを運営する目的はなんでしょうか?

多くの場合、「情報提供を通じて、将来の顧客となる見込み客を獲得すること」、つまり「リード獲得」が大きな目的の一つだと思います。

このリード獲得を最大化するために、ぜひ心がけてほしいのが「1記事に対して1つのホワイトペーパーをセットで用意する」考え方です。

1記事に対して1ホワイトペーパーを用意する理由

「え、全ての記事にホワイトペーパーが必要なの?」

そう思われたかもしれませんが、全ての記事に完璧にフィットするホワイトペーパーを個別に作成するのは、非常に手間がかかるため難しいと感じたはずです。

しかし、これには明確な理由があります。

それは、あなたが労力をかけて集客し、記事を読んでもらった読者は、その記事のテーマに興味を持っているはずです。

もしその記事に関連するホワイトペーパーが用意されていなければ、読者は記事を読んだだけで「ふーん、なるほど」と納得し、そのままウェブサイトを閉じてしまうかもしれません。

つまり、せっかく獲得した読者の「興味」を、「ただの情報収集」で終わらせてしまい、あなたの会社との「繋がり」が薄いままになってしまうのです。

すべては見込み顧客を逃さないために

しかし、もし記事の内容に深く関連するホワイトペーパーが用意されていればどうでしょうか?

読者は「この記事で得られた情報よりも、もっと深く、具体的なノウハウが手に入るぞ!」と感じ、ダウンロードしてくれる可能性が高まります。

これにより、あなたは読者の「メールアドレス」や「会社名」といった連絡先を得ることができ、これこそが「リード獲得」であり、あなたの会社にとって将来的なビジネスチャンスに繋がる、非常に重要な資産となります。

集客した全ての読者の興味を無駄にせず、一人ひとりを将来の顧客候補へと繋げていくために、できる限り「記事とホワイトペーパーをセット」で用意していくことを目指しましょう。

ホワイトペーパー制作の体制とフローの確立

「1記事1ホワイトペーパー」は理想だと分かっていても、「予算やリソース(人員や時間)の関係で、そんなにたくさん作れないよ…」と悩むかもしれません。

それは当然のお悩みだと思いますが、無理をする必要はありません。

大事なのは、完璧を目指すのではなく、「継続的に、効率よく制作できる仕組みを整える」こと。

徐々に進めていく
⇒最初から全ての記事にホワイトペーパーを用意しようとせず、まずはアクセスが多い記事や、特にリード獲得に繋げたい重要な記事から優先的にホワイトペーパーを作成していきましょう。

ホワイトペーパーの制作スピードを高められる体制やフローにする
⇒毎回ゼロから作るのは大変です。汎用性の高いホワイトペーパーのテンプレートをいくつか用意しておけば、内容を入れ替えるだけで効率的に制作できます。

既存コンテンツの活用
⇒過去の社内資料、営業資料、セミナー資料など、すでに作成済みのコンテンツをホワイトペーパーとして再活用できないか検討してみましょう。少し手を加えるだけで、立派なホワイトペーパーになることもあります。

専門家や外注の検討
⇒社内に制作リソースがない場合は、ホワイトペーパー制作を専門とする会社やフリーランスに依頼することも一つの手です。プロの力を借りることで、質の高いホワイトペーパーを効率的に制作できる場合があります。

無理なく、着実にホワイトペーパーを増やしていけるような体制を整えることが、長期的なリード獲得の成功に繋がります。

ダウンロード後のフォローアップの重要性

ホワイトペーパーをダウンロードしてもらうことは、リード獲得の第一歩であり、非常に大きな成果です。

しかし、ここで満足してしまってはもったいない!

ダウンロードは、あくまであなたの会社と見込み顧客との「接点ができた」段階です。

ここから、いかに見込み顧客との関係を深め、最終的に顧客になってもらうかが重要になります。

具体的なフォローアップの例

サンキューメールの工夫
⇒ダウンロードしてくれた方へ、すぐに「ダウンロードありがとうございます」とお礼のメールを送りましょう。このメールで、ホワイトペーパーの内容を補足する情報や、関連する別の記事へのリンクなどを添えることで、読者の興味をさらに引きつけることができます。

ナーチャリング施策(メールマーケティングなど)
⇒一度ホワイトペーパーをダウンロードしてくれた方に対して、定期的に役立つ情報(メルマガ、セミナー案内、新サービス情報など)を送ることで、あなたの会社への興味・関心を継続的に高めていくことができます。これをナーチャリング(育成)と呼びます。

ダウンロードしてくれた人は、あなたの会社のサービスやテーマに何かしら関心がある人たちです。

この貴重な接点を最大限に活かすために、ダウンロード後も継続的にコミュニケーションをとり、見込み顧客を「育てる」仕組みを考えることが、最終的なビジネス成果に繋がるのです。

まとめ

ここまで、記事からホワイトペーパーへ誘導するための、背景にある考え方から具体的な5つのポイント、そして実践的なコツまでを詳しく解説してきました。

おさらいすると、大切なのは以下の点です。

  • ダウンロードは「簡単ではない」という現実を理解し戦略的にアプローチすること
  • 顕在層だけでなくボリュームの多い潜在層・準顕在層にもアプローチすること
  • オウンドメディアの記事が、そのための強力な「入り口」となること
  • 記事とホワイトペーパーの連動性を高めること

そして以下の5つのポイントを意識して記事とホワイトペーパーの仕組みを構築することが重要です。

  • 記事のSEO(集客力):多くの人に記事を見つけてもらう
  • 記事のテーマ性(興味関心度):ターゲットに響く内容で引き寄せる
  • 記事の品質(信頼性):読者の期待に応え、信頼を築く
  • 記事内でのホワイトペーパー認知:存在を知らせ、メリットを伝える
  • 強力なCTA(誘導力):具体的な行動を促す
  • 「1記事1ホワイトペーパー」を目指す

これらは、どれも特別な魔法ではなく、一つひとつのピースが揃うことで、読者は自然とあなたの記事を読み進め、あなたの会社への信頼感を高め、最終的にホワイトペーパーをダウンロードしてくれるようになります。

今日からこれらの考え方と仕組みを取り入れることで、あなたのオウンドメディアは、単なる情報発信の場から、着実に「見込み顧客を獲得し、ビジネスを成長させるための強力なツール」へと変わっていくはずです。

ぜひ、本記事で解説した内容を参考に、あなたの会社のホワイトペーパーダウンロード数を飛躍的に増やし、リード獲得の最大化に役立てられれば幸いです。

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資料ダウンロード用ホワイトペーパー作成

著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
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2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツ制作から運用、100社以上のお客様支援を通して得たノウハウもコラムで投稿中。
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