ホワイトペーパーの色選び! 読者の心をつかむ秘訣

  • | 公開 2025年06月24日
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ホワイトペーパーの色選び! 読者の心をつかむ秘訣

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。ホワイトペーパーの見た目や印象を良くするには、色も大きく影響してきます。

ホワイトペーパーを作るとき、「どんな情報を盛り込むか」「どう見せるか」はとても大切ですよね。

実は「色」の選び方も、あなたのホワイトペーパーがどれだけ読者の心に響くかに大きく影響します。

色は、単なる飾りではありません。

読んだ人にどんな印象を与えるか、そしてあなたの会社や商品のイメージをどう伝えるか「見た目の戦略」を大きく左右するんです。

この記事では、ホワイトペーパーを作る上で「色」をどう選べばいいのか、そのヒントをわかりやすくお伝えします。

ちょっとした色の工夫で、あなたのホワイトペーパーがもっと多くの人に届き、ビジネスの成果につながるように、ぜひ最後まで見て頂けますと幸いです。

ホワイトペーパーの色選びは、なぜそんなに重要?

「色」と聞くと、デザインの専門家が考えること、と思うかもしれません。

しかし、私たちの日常でも、色はたくさんの情報を無意識のうちに伝えています。

たとえば、信号の「赤」を見れば「止まる」とすぐにわかりますし、お店の看板の「赤」は「お得!」や「注目!」などの印象を与えることが多いですよね。

ビジネスの世界でも、この色の効果はとても大きく、色を上手に使うことで、狙った結果が出やすくなり、それはホワイトペーパーの場合も同じ。

一般的に、色には次のような印象を与える傾向があります。

暖色系(橙など)印象暖かい、優しい、活発、親しみやすい、元気、食欲をそそる
カフェやレストラン、子供向け商品、イベントのチラシなどによく使われます。
寒色系(青など)印象クール、清潔、信頼感、知的、落ち着き、誠実
病院、IT企業、金融機関、家電製品など、安心感や信頼性が求められる分野でよく使われます。
中性色(緑など)印象穏やか、自然、安心、調和、神秘的、上品
環境関連企業、医療、美容、高級ブランドなど、様々な分野で使われますが、他の色との組み合わせで印象が変わります。

このように、色にはそれぞれ異なるイメージがあり、それが私たちの感情や行動に影響を与えるんです。

ホワイトペーパーを読んだ人も、使われている色から無意識のうちに何かしらの印象を受け取っています。

だからこそ、どんな色を選ぶかはとても大切なんです。

ホワイトペーパーで「ブランドカラー」を使うべき3つの理由

一般的な色の概念から抜け出して、ホワイトペーパーの場合は、もう一歩踏み込んだ考え方が必要です。

それは「あなたの会社がどんな色を使うべきか」の視点。

なぜなら、ホワイトペーパーは会社とお客様をつなぐ大切な役割を持っているから。

ホワイトペーパーは、会社のことを知ってもらうためのマーケティングツールでもあり、だからこそホワイトペーパーの色選びは、「ブランド」を表現することに直結します。

ブランドカラーを使うのは、具体的に次の3つの理由があります。

理由1:会社のイメージと色を強く結びつけるため

ホワイトペーパーは、会社のことをまだよく知らない人が、あなたの提供する情報に価値を感じて「読んでみよう」と思ってくれる場面でよく使われます。

もし、このホワイトペーパーを読んで「役立ったな」「いい会社だな」と感じてもらえたら、読者はその内容と一緒に、使われていた色も記憶する可能性が高まり、たとえば白い紙に会社のロゴと同じ青が使われていたら、「あの青いホワイトペーパー、良かったな」など、色でなんとなく覚えてもらえるようになっている。

この「色と会社のイメージが結びつく」積み重ねが、読者の記憶に会社をしっかり定着させる手助けになります。

最終的には「〇〇(会社名)といえば、あの色!」と、あなたの会社がパッと頭に浮かぶような「第一想起」を獲得することにつながり、これはビジネスにおいて非常に価値のある状態を示しています。

理由2:会社のイメージとのギャップを防ぐため

あなたの会社の「ブランドカラー」は、会社のロゴやウェブサイトなどでメインに使っている色のことを指し、会社そのものを表しています。

ホワイトペーパーでこのブランドカラーを使うべき最大の理由は、会社のイメージと色の間にズレを作らないこと。

もし、あなたの会社が「清潔感」や「信頼性」を伝えるために青をブランドカラーにしているのに、ホワイトペーパーでは関係のない派手なオレンジや赤をたくさん使ってしまったらどうなるでしょうか?

読者は、会社のロゴ・ウェブサイトとホワイトペーパーを見比べた時に「あれ?何かイメージが違うな」と感じてしまうかもしれません。

このチグハグさが、会社の印象をあいまいにしてしまい、せっかくのホワイトペーパーの効果を薄めてしまう可能性があるのです。

色は、会社の「らしさ」を伝える大切な要素なので、一貫性を持たせることが重要です。

理由3:色で記憶に残り会社の印象を深く刻むため

会社の「ブランド」を言葉で説明するのは簡単ではありません。

しかし、お客様にあなたの会社を覚えてもらい、心へ残してもらうためには、色と会社のイメージを結びつけるのがとても効果的です。

色と会社のイメージがしっかり結びつけば、記憶に残りやすいだけでなく、何か関連する情報が必要になったとき、まっさきにあなたの会社が頭に浮かぶようになります。

人間の記憶は、視覚的な情報と結びつくと、より強く定着しやすい性質がある。

だからこそ、会社のブランドカラーをホワイトペーパーのメイン色として使うことで、読者の記憶に深く会社のイメージを刻みつけることができます。

「あの色を見たら、〇〇(会社名)だ!」と、自然に思い出してもらえるようになることは、競合優位性を築くうえでも重要なポイントです。

「ブランドカラー以外」の色を使うときのコツ

「ブランドカラーを大事にするのはわかったけど、テーマによっては、どうしてもブランドカラーが合わないこともあるよね?」そう思われるかもしれません。

たとえば、あなたの会社のブランドカラーが青で、信頼感や落ち着きを大切にしているとします。

しかし、今回作るホワイトペーパーのテーマが「新商品のワクワクする体験」や「未来を明るくするサービス」のように、もっと元気でポジティブな印象を与えたい場合、青だけでは物足りなく感じるかもしれません。

そんな時は、暖色系の色を使いたくなることも…?

不用意に色を追加すると、印象が破綻する恐れもあるため、ブランドカラーまたはブランドカラーの類似色ではない色を使うときは、次の3つのポイントに注意しましょう。

ポイント1:メインではなく「アクセント」として使う

ブランドカラーの色相から大きく外れる色(例:ブランドカラーが青色で、使いたい色が橙色)を使う場合は、ホワイトペーパー全体の中でその色が占める面積をできるだけ少なくします。

あくまで「ブランドカラーが主役」であり、他の色は「脇役」としてメッセージを強調したり、特定の情報を目立たせたりするために使うのがおすすめです。

たとえば、青を基調としたホワイトペーパーの中に、重要なポイントを示すために小さな見出しやアイコンだけオレンジを使う、このようなイメージです。

派手になりすぎず、でも伝えたいメッセージはしっかり伝わるようになります。

ポイント2:「白」の割合を増やす

ブランドカラー以外の色を思い切って使いたいけど、ブランドカラーとのバランスが難しい…と感じることがあるかもしれません。

そんな時は、全体的に「白」の割合を増やすことでバランスが良くなります。

スライド全体の背景を白にして、その上にブランドカラーと、テーマに合わせて選んだ色をバランスよく配置。

白はどんな色とも相性が良く、清潔感があり、文字も見やすくなる利点があります。

白をベースにすることで、ブランドカラーと異なる色を使っても、全体がごちゃごちゃせず、すっきりとまとまった印象になります。

ポイント3:「色相環」で相性の良い色を選ぶ

ブランドカラーから外れる色を使いたい場合でも、無秩序に色を選んでしまうと、全体がバラバラに見えてしまいます。

そんなときに役立つのが「色相環(しきそうかん)」。

色相環は、色を円状に並べたもので、色の関係性が一目でわかります。

反対色(補色)反対色(補色)
色相環の向かい側にある色同士(例:青とオレンジ、赤と緑、黄と紫など)です。これらを組み合わせると、お互いの色を引き立て合い、強いコントラストで視覚的なインパクトを与えられます。ただし、使いすぎると派手になりすぎるので、アクセントカラーとして少量使うのがおすすめです。

類似色類似色
色相環で隣り合っている色同士(例:青と水色、緑と黄緑など)です。これらを組み合わせると、自然で穏やかな印象になり、統一感を出しやすくなります。

このように色相環を使って色を選ぶことで、ブランドカラーと異なる色を使っても、全体として調和の取れた、まとまりのあるデザインにすることができ、感覚で選ぶよりも失敗が少なくなります。

パワーポイントで見やすい色の基礎・選び方・配色パターン
色相環について

ホワイトペーパー制作中に注意したい「色選び」の落とし穴

ホワイトペーパーを作る際、パワーポイントなどのスライド作成ツールを使うことが多いですよね。

これらのツールは、色を簡単に変えられるのでとても便利ですが、この「便利さ」が、かえって色選びを難しくしてしまうこともあります。

次のような点に注意して、色選びを進めてみましょう。

注意1:最初は色を入れずシンプルな「グレー」でラフ案を考えてみる

デザインツールでは、最初から色をどんどん入れてしまいがちですが、これには落とし穴があります。

色を入れてしまうと、少し色を変えるだけでも「ああでもない、こうでもない」と、何度も調整してしまい、デザインに余計な時間がかかってしまうんです。

その結果、本来時間をかけるべき内容の検討がおろそかになってしまうことも。

まずは色を入れずに、黒・白・グレーなどシンプルな色だけで全体の構成やレイアウトをまとめていくのがおすすめです。

「色がないとイメージできない…」と感じるかもしれませんが、この段階では情報の配置や、見出しと本文のバランスなど「どこに何を置くか」に集中した方がよくて、全体の骨組みがしっかりできてから、最後に色を乗せるようにすると、スッキリとしたデザインになりやすく、色選びでの失敗も減らせます。

もし、普段からデザインに慣れていて、色のある状態が作業しやすい場合は、最初から色を入れても問題ありませんが、そうでなければ「グレーからのスタート」を試してみてください。

注意2:使う色は「統一」してバラつきを防ぐ

パワーポイントの「スポイト機能」は、スライド上の色を簡単に抽出できるので便利ですよね。

しかし、少しのずれや、手動でカラーピッカーを操作したときに、微妙に色が違ってしまうことがあります。

例えば、会社のブランドカラーの青を使っていたつもりが、スライドによって少しだけ明るい青だったり、暗い青だったり、微妙に色が違ってしまうと、全体の印象がバラバラに見えてしまいます。

これを防ぐためには、使う色の「カラーパレット」を自分で作っておくのがとても便利。

カラーパレットカラーパレットとは?
例えば、「メインの色:青」「アクセントの色:オレンジ」「背景の色:薄いグレー」など、使う色をあらかじめ決めて、それぞれの色の「カラーコード」(#0000FF のような英数字の組み合わせ)を控えておくことです。パワーポイントなら、あらかじめ「テーマの色」として登録しておくことができますし、登録できない場合は、スライドの端に小さな四角でそれぞれの色を配置しておき、そこからスポイト機能で毎回同じ色を抽出するようにする方法もあります。

こうすることで、どんなにスライドの枚数が多くなっても、毎回同じ色を正確に使うことができ、ホワイトペーパー全体に統一感のある印象を与えることができます。

注意3:たくさんの色を使わず「濃淡」でバリエーションを出す

色相環で反対色を使うのも効果的ですが、全体のイメージを統一したいのであれば、たくさんの種類(色)を使うのは避けましょう。

色の数を増やしすぎると、ホワイトペーパー全体がごちゃごちゃして見え、読者に伝えたい情報がぼやけてしまう可能性があります。

代わりに、ブランドカラーやその関連色の濃淡(濃い・薄い)でバリエーションを出すことがおすすめ。

例えば、メインの青色を基調にするなら、見出しには濃い青、本文には少し薄い青、背景にはごくごく薄い青など、同じ青でも濃さや明るさを変えて使うんです。

濃淡のバリエーション)

こうすることで、色の種類は少ないのに、単調にならず、洗練された印象になります。

「色の数を絞り、濃淡で表現する」テクニックは、デザインのプロもよく使う方法で、読者にとっても、視覚的に情報が整理されて見やすくなるメリットがあります。

まとめ

ホワイトペーパーを作る上で色の選び方は、会社のメッセージを伝え、ブランドを印象づけるための強力なツールになります。

一番大切なのは、あなたの会社のブランドカラーをホワイトペーパーに上手に取り入れること。

それが、読者の記憶に深く残り、会社への信頼感や親近感が生まれるきっかけになる。

もし、テーマに合わせてブランドカラー以外の色を使いたくなった場合でも、今回お伝えした「アクセントとして使う」「白ベースにする」「色相環で相性の良い色を選ぶ」このようなポイントを押さえれば、全体の統一感を保ちながら、効果的にメッセージを伝えることができます。

また、制作中に「最初から色を入れすぎない」「使う色は統一する」「多色使いを避けて濃淡で表現する」などちょっとした工夫で、ぐっとプロっぽい仕上がりにも。

色を味方につけて、あなたのホワイトペーパーがもっと多くの人に届き、ビジネスの成果につながれば幸いです。

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2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツ制作から運用、100社以上のお客様支援を通して得たノウハウもコラムで投稿中。
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