ゼロから始めるプレスリリースの作り方(書き方)

  • | 公開 2020年10月09日
マーケティング
ゼロから始めるプレスリリースの作り方(書き方)

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。プレスリリースで、たくさんの記者から取材申し込みや、記事掲載の相談をもらうためには、下準備をしっかりするのがコツです。

「PRや会社の広報活動がうまくいってない…。」

ぜったいに良い商品なのに!こんなに世の中のためになるサービスは他にないのに!こう思ってプレスリリースをしたのに、誰にも声をかけられず寂しい思いをしたことはありませんか?

あなたが想いを込めて書いた情報は、もしかしたら報道ネタを探している記者さんに対しては、逆効果になっている場合も。

ちょっとした思考のズレや、書き方の違いでもったいない事になっているのであれば、直せれば大きな成果も得られる。

プレスリリースの効果・実際に成功している企業の事例・成果が出る作り方など、記者との仕事経験も含めて一つ一つまとめました。

あなたのプレスリリースを成功させるキッカケに少しでもなれれば嬉しいです。

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プレスリリースを味方にした企業には、何が起こっている?

プレスリリースとは広義の意味では企業が持つ情報を報道機関向けに発信することですが、もっと色々な側面があります。

  • 社会からの認知を得るため
  • 社会全体への認知をコントロールするため
  • 社内の意識を統一をするため
  • 社内の取り組みをサポートするため

もっと簡単にすると、社内外のコミュニケーションだと言い表すこともできます。

プレスリリースがなぜ大切だと言われているのかは、配信サービスを提供してくれているPR TIMESさんの月間15,000本もの多くの配信数が物語っている。参考:PR TIMESのホームページから抜粋(2020年10月9日時点)

実際にプレスリリースのサービスではどのくらい配信されているのか調べてみました。

PRTIMES 10月9日 896件
Value press 10月9日 91件

上記の2つだけでも1日で約1,000件が配信されており、もっと他のサービスやFAX・独自の配信など含めれば、1日で数万件が配信されている場合もある。

これだけ配信されているのであれば、多くの企業が色々なメディアで取り上げられている状態になっているかと言えば、違いますよね。

もし、プレスリリースを配信して、確実に誰かが取り上げてくれるのであれば、もっと様々な企業の情報が出回っていると思いますが、実際は特定の企業だったり、目新しい情報ばかりが取り上げられている状態。

しかし、取り上げてもらえるのが難しい状態でありながら、プレスリリースを味方につけ、価値を高めている企業があります。

Amazon
今や世界規模の企業ですが、Amazonさんは開発を進める前にプレスリリースを先に出して、顧客がどれだけ価値を感じているか見極めながら進めている。参考:Amazon 最高技術責任者兼副社長 Werner Vogelsさんのブログ
参考:kogmi Biz

ビズリーチ
まったくの無名だった最初の記者発表会に、記者60名、テレビカメラ6台、WBS、ガイアの夜明け、NHKらメディアを殺到させた引用:【広報インタビュー】田澤 玲子 氏 株式会社ビズリーチ

ソフトバンク
日本を代表するテクノロジー会社のソフトバンクを起業した孫正義さんのプレスリリースには、みんなが注目しメディアでも取り上げたくなる。広告費をかけずともここまでの広がりを作れるのはスゴイこと。

メルカリ
サービス自体の差別化が難しい時代において、メルカリは広報活動を通して、メルカリの提供するサービスやVisionを発信し、社会の声を公聴するという、双方向のコミュニケーションによって、企業価値の向上を図りました。引用:メルカリの広報戦略-累計流通総額 1兆円越え企業の作り方-

どの企業も、商品・サービス開発だけでなく、PRや広報に力を入れており、プレスリリースを活用して多くの認知を獲得しています。

見てくれる人が多ければ多いほど、それだけビジネスチャンスも増え、わざわざ巨額の広告費を払わなくても、色々な人に知ってもらえる。

しかし、プレスリリースは手間のかかる広報活動ですが、味方にできれば大きな戦力になりますよね。

だからこそ、起業当初から広報への意識がある企業は成功していると言えます。

プレスリリースの効果がないのは原因がある?

プレスリリースを配信して一番悲しいのは、誰にも反応してもらえないことですよね…。

例えば、情報量が足りないんじゃないのか?配信時間が悪いのかも?と、これらは確かに原因の可能性もありますが、たった一つ、これが間違っているからこそ、プレスリリースの効果が出てないと言える核心があります。

それは情報を届けたい人を理解していないこと。

「プレスリリースって、企業から広報機関や記者に向けて発信する情報なのだから、自分達が伝えたいことを伝えるのが一番効果が高いんじゃないの?」

このように思われていた時点で、失敗の原因を作っている可能性は大。

プレスリリースでは、コンテンツマーケティングの意識を持ち、情報を受け取る側のことをどれだけ考えられているかが大事です。

コンテンツマーケティングとは、
情報を届けたい人を理解し、100%以上の満足度を感じてもらい、ファンになってもらう思考でコンテンツを発信していくこと。

例えばですが、

A:好きでもない人から無理やりプレゼントを押し付けられる
B:大好きな人からプレゼントを渡される

この場合、あなたならどちらの方が嬉しいですか? 私だったらBの好きな人からのプレゼントの方が嬉しいです。

これをプレスリリースに置き換えてみると

A:興味もない知りたくない情報を無理やり押し付けられる
B:興味があり求めていた情報を渡してもらえる

この場合も、Bの方が断然嬉しいですよね。

もし、あなたのプレスリリースで成果が出せていないのであれば、このような知りたくもない情報を無理やり渡している可能性があります。

Aの場合は、見たくもないCMであったり、ポストに入っているチラシのようなもの。

情報の受け手にとって興味関心がなかったり、自分事にならない情報を、いくら大量に渡しても、発信側のただの自己満足で終わってしまいます。

これが成果の出ていない最大の原因。(だと私は考えています)

どの企業も、商品スペックや価格であったり、報道機関が飽き飽きしている情報を送ってしまっているため、取り上げてもらえてないことを、まずは一旦意識してみましょう。

プレスリリースの話だけでなく、オウンドメディアやSNSなども同じで、記事や情報を文章で作っている限り、その受け取り手が求めていなければ、見向きもしてもらえないため、どれだけ相手のことを考えて配信しているかが大事なんです。

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プレスリリースを記者に取り上げてもらう作り方

プレスリリースでは情報を受け取る報道機関、つまり記者や情報のネタ探しをしている方々に向けて「どのような思考」で「どんな言い方」で伝えればいいのかを考えなくてはいけません。

情報の受け取り手が「自分事」として思ってもらえるかどうかが大事。

少しでも拡散してもらうための情報をまとめたので、一つ一つ見て頂けると嬉しいです。

1. プレスリリースの拡散のされ方を知る

プレスリリースを配信してから見つけてもらい、実際に報道してもらうまでの簡単な流れを見てみます。

テーマ詳細
STEP1
配信する
プレスリリースの配信サービスを使ったり、記者クラブへの投げ込み、雑誌、各種SNS・公式ホームページや、連絡先を知っている企業に対してメールやFAXなど、情報を拡散してくれる人や報道機関へ配信します。
STEP2
見つけてもらう
多くの人に見つけてもらうため、広い範囲に届けられるよう配信するのと、記者が求めているような情報だと認識させることで、見つけてもらいやすくさせる。(タイトルの言葉選びなど)
STEP3
信頼性を確認する
見つけてもらえた情報が、本当に報道機関側でも報道していいのか信頼性や信憑性が確認されます。
STEP4
報道の候補に入れてもらう
信頼性を確認できたら、報道する候補として社内MTGにかけたり、上司に相談して本当に報道すべきか検討されます。
STEP5
報道してもらう
テレビ・webメディア・雑誌などで報道される。

このような流れが一般的かと思いますが、配信すれば簡単に見つけてもらえると思っていては危険であり、そもそも自分が出した情報に興味なんても持たれていないと考えておくことが、かなり重要なポイントに。

あなたも経験があるかもしれませんが、大手企業や多くのファンを抱えるブランドでないかぎり、自社のホームページに記事を載せてもTwitterでツイートしても、簡単にはバズったり大きく反響が出ることはないですよね。

それと同じことがプレスリリースでも起こっています。

情報が広く拡散されるのは、受け取り側が求めていた情報であり、その情報を他の人に共有(シェア)することでメリットを感じる場合だけであり、それ以外はまったくスルーされてしまう。

プレスリリースはそれだけ戦うのが難しい領域でもあるからこそ、PR会社など専門企業が存在していたりします。

2. 誰に向けたプレスリリースにすればいいのか

プレスリリースを誰が広めてくれるのか、それは報道機関に所属する記者や、情報を受け取った人たち。

例えば記者が日々何をしているかと言えば、記事・報道できるネタを探しており、それも毎日毎日とんでもない量の情報を選別してる状況。

なんだかGoogleにも似てますよね。大量に掲載される情報をアルゴリズムで仕分けして、品質の高いコンテンツのみを、ユーザーさんに届けるような仕組みにしている。

何が言いたいかというと……記者は毎日、一つ一つの情報をじっくり吟味できているわけではなく、求めている情報や、意識に引っかかる情報のみを取得しているんです。

そのため、記者が求めていない、意識にも引っかからない下記のようなプレスリリースは素通り状態に。

  • 見飽きている情報
  • 記者のニーズが満たされていない情報
  • 報道した時にメリットが得られない情報

記者の中では、どんな情報を取り上げたいと思っているのか、何を報道すれば視聴者が喜んだり反応してくれるのかを常に考えています。

その状況化で、

  • 自社の顧客を考えない
  • 記者のことを考えない
  • 記者の顧客を考えない

自社都合の情報を配信しても、見てもらえない、取り上げてもらえないのは当然。

それでは、誰に向けたプレスリリースにすればいいのか。

結論としては記者&記者が届けたい顧客になります。記者の先にいる顧客に語り掛けていることは忘れてはいけません。

プレスリリースを配信した先の構図

記者だけでなく、その情報を見てくれた人が他の人に共有(シェア)することで、共有した自分自身にとってメリットが得られる情報にできるかが大事。

プレスリリースで記者を満足させるための構図

この意識があるだけで、プレスリリースの内容はグッと良くなるはずです。

このようなマインドセットを持てれば、誰に何を言えばいいのか分かってくることで「伝えた」で終わらない「伝わった」プレスリリースを実現できるようになります。

記者はプレスリリースを受け取る時、どんな状態になっている?

記者が情報を探している時、一体どんな状態なのかをイメージしておくことも大切だと思っています。

私のお付き合いがあった記者さんは、リフォーム系の方でしたが、突然やってきたり、何か新聞掲載のネタ探しのために、近況をよく聞きに来られていました。(ヒアリングされましたが記事に載らないことがほとんど…。)

あなたが普段お仕事をされている時も、納期だったり守らなければいけない期日があると思いますが、報道機関の記者はもっと締め切りや情報の配信時間に追われている可能性があります。

例えば「新発売!」のような新しい情報の場合、今すぐに公表するのか、新商品が出てから一週間後に公表するのかで、ぜんぜん情報の価値は変わってきますよね。

新発売なのであれば、新しさに価値があるので、時間が経てばどんどん価値がなくなっていく、さらに新聞など紙面に掲載する場合は、締め切りは必ず決まっているので、そこまで間に合わせないといけません。

また、情報を探し回っている記者は、編集デスクにいることも少なく、外へ出て情報をヒアリングしたり、普段からあまり時間がない状態を過ごしているので、大量の情報に目は通すが一つ一つをじっくり見ていられない状態。

その忙しさの中で、見てくれる人が喜んでくれる情報を選ぶのは至難の技でもあるので、日々とっても大変です。

「忙しくて時間がないよ…。(記者さんの心の声)」

この状態を想像しておくだけでも、記者が受け取って嬉しいと思える情報とはどんなものなのか?をイメージできます。

3. 記者はどんな情報を探しているの?

普段から忙しい記者は、大量の情報があったとしても、何か光るネタはないか、使える情報はないか目を光らせて探しています。

しかし、目が肥えている、または今まで同じような情報を散々見て扱ってきた記者にとって、すでに出回っていたり、今まで報道で出した情報に似ているものには、あまり興味を示しませんよね。

例えるなら、美味しいハンバーグだとしても、毎日三食をずっと食べさせられては飽きるというものです。

似ていたとしても、人気が取れてたくさんの人に見てもらえると確信できればいいですが、そんな情報はなかなか見つからないのが正直なところ。

記者は、何か情報ネタを取ってくるプロだと言えますが、大量の情報から必要な情報を取捨選択するプロでもあります。

そんなプロに対して、他社と同じようなフォーマットで、書き方で、内容で、プレスリリースを配信したとしても、記者からすれば何も目新しいものはなく、他の大量の情報と同じ扱いを受けてしまう場合も。

だからこそ、

トレンド
そのタイミングだからこそ価値がある
例:企業しました、夏には〇〇〇が一番!

社会性
時代の流れや、社会が求めている
例:テレワーク、風邪を引いたら休もう

意外性・ギャップ
実はこんな切り口があった、あっと驚く
例:華やかに見える社長は実は質素な暮らしをしている

ストーリー(人間味)
その人しか持っていない話、企業の経緯
例:小さな倉庫から始まった

理念・理由
なぜやっているのか、どうして実行しているのか
例:日本を元気にすることが弊社の使命

報道機関のテーマ性や、それぞれの抱えている視聴者によっても違ってくると思いますが、すでに他社が同じようなことをしている中で出しても、あまり反応はよくないと思うので、何か視聴者が「おっ」と驚くような情報を提供する。

また、単なる「〜を開始しました。」「新機能を搭載しました。」このような告知だけだと、記者としても内容を深掘りしたり、視聴者に対して面白みのあるストーリーを伝えられないため、選ぼうと思えない情報にもなりますよね。

つまり、なぜそれが成されているのか、背景である起源やストーリーが分からないことには、記者も手が出しにくいんです。

ストーリーが分からない場合と、分かる場合でこんなにも印象が違います。

A:市場規模も大きく参入すべきだと考えた結果、洋服のリサイクル事業を展開。
B:小さい頃から母に服を直してもらいながら育ったが、社会に出たら多くの服が捨てられていることに気付いた。だからこそ服を無駄にしない事業を作りました。

この2つのストーリーを見て、どちらの方が魅力的、人間味のある見たい情報だと思いましたか?

今の人たちは、かなり意識レベルも高くなっており、単なるビジネスや金儲けのためだけに動く人は好まない反面、何か応援したくなるような人間味を感じるストーリーを持つビジネスを応援したくなっています。

サービスも、製品も、多くが似たり寄ったりで、違いがこのようなストーリー性でしか出せなくなっているのが現状。

メルカリなどもビジネスのためだけでなくモノの消費サイクルに対して、

買って → 使って → 捨てる
から
買って → 売って → 使ってもらう

の新しい循環を作ることに、皆の共感を得ているからこそ、世界規模で成長してる。

プレスリリースがうまくいってない企業の多くは、自社のビジネス的な意識が強く、見る人にとっては営業感を受けてしまうため、遠慮されてしまうことも多いんです。

もっと分かりやすい言い方をすれば、その情報に対して「期待できる」か「期待できない」か、この感情を抱けるかが大事。

みんなの身近なことに対して、期待ができる部分を見つけることができれば、自然と記者もその情報を選んでくれるため、プレスリリースを打った効果が広まりやすくなります。

情報自体の面白さだけでは取り扱ってくれない

報道機関が、プレスリリースなどの情報を元に、情報を発信する場合は慎重になります。

ネタとして使った情報に間違いがあったり、実は嘘が発覚した場合など、せっかく時間をかけて作った記事を削除したり、報道機関へのクレームになる場合もあるため、情報選びと信頼性の確認は絶対です。

そのため、プレスリリースの中には、信頼性を伝えられる情報を盛り込んでおく必要があります。

詳細ページのURLを記載したり詳細な情報が分かる状態を作っておくのがオススメ。

記者はただの知り合い程度の相手の情報を手間をかけてまで拡散したいとは思わない

「記者と知り合いだから」
「この前Facebookで連絡あったからさ」

記者と繋がっている場合もあるかもしれませんが、たった数回話したり連絡をとった仲だからといって、自社にとってプラスに働く情報を、報道してくれるわけではありません。

むしろ、知り合い程度の人が渡してきた、自分が興味もない面白くもない情報を、手間をかけてまで拡散したいとは思いませんよね…。

自分都合の情報の渡し方は、どこでも無関心か嫌われてしまうため、記者が欲しいと思っている情報をプレスリリースで発信することが必要です。

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4. プレスリリースの作り方(書き方)

どうやってプレスリリースを作れば、みんなに広めてもらえるのか、作り方・書き方はとっても大事なポイントです。

前提として「誰に向けた」プレスリリースなのか意識できていなければ、よいプレスリリースは作れません。

イメージとしては好きな人へ送るラブレター。

プレスリリースの構成としては、特別なものはなく、下記のような内容が一般的です。

  • タイトル
  • 要約
  • 画像
  • 本文
  • 会社情報
  • 連絡先相手

文章の構成や、書き方を手っ取り早く知りたい場合は、Valuepressさんのプレスリリース雛形100選を見て頂くのもオススメ。

それぞれどんな形で書けばいいのか、見ていきたいと思います。

タイトル

記者や情報ネタを探している人が、あなたの情報と出会った時、まず最初はタイトルから品定めされます。

一般的な内容であったり、飽き飽きしている情報を、わざわざ取り上げてはくれないので、タイトルからいかにして、有益な情報であるのか、取り上げることのメリットを感じさせる内容でなければいけません。

例えば新商品を発売した場合のプレスリリースで、

① 株式会社〇〇〇 本場で腕を磨いた一流パン職人が高級小麦を使って焼くパンを発売!
② バター香るクロワッサンを10月13日(火)新発売!その道30年の職人が焼きます。

この2つがあった場合はどうでしょうか?

文章の多くは左から右へと読まれるため一番左に入れる「単語」が勝負。

例①だと、記者や読者が知らない会社名だった場合、その時点でもう「知らない言葉・意味」が出てきてしまっているため興味関心レベルが下がり、違うタイトルへすぐ興味が移ってしまいます。

例②だと、記憶の中に残っているバターのいい香りが呼び起こされて美味しさを思い出し、10月13日という日付で時間を意識し、最後の極めつけは職人技術の高さを示す「その道30年」で信頼性を感じています。

プレスリリースのタイトルの書き方

このように、使われている単語によっても情報の受け取り側の興味関心や印象が大きく変わるため、言葉の選択には慎重になるのがオススメです。

どんな言葉を選べばいいのか、下記のまとめたリストを参考にして頂ければと思います。

テーマサンプル
時間・〇〇月〇〇日
・~開始
・~終了
・〇〇時
限定・~まで
・限定〇〇個
・第〇〇回
・~必見!
・春夏秋冬(シーズンもの、バレンタインデー、ハロウィンなど)
興味関心・新発売
・新登場
・新発明
・~公開
・◯◯初
・即日完売!
・需要増加
・毎月〇〇〇人が訪れる
・世界初
・日本初
・今話題の
・No.1
・〇〇で大人気!
・創業〇年
・企業しました!(一度しか発信できないため)
数字・時間
・個数、件数
・金額
分析・調査・~を調査
・~を分析
意外性・~から生まれた~
・最初は~だったけど今は~
・~なのに~
五感を刺激・~が香る(嗅覚)
・とろける(味覚)
・キラキラ輝いて(視覚)
・ザラザラした(触覚)
・サクサク(聴覚)
特定の場所・新宿
・富士山
・スカイツリー

これらは数ある中から抜き出した例になります。

「~しました。」などの会話形式がプレスリリースであまり使われないのは、事後報告として使われる「~した」は過去のことなので、終わったことであり情報に対して価値や期待を感じにくい。※ ストーリー性の高いプレスリリースの場合は別。

また、企業としての正式な発表だから、硬いイメージの言葉で出した方がいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、プレスリリースを見てもらうと分かる通り、かなり多くの企業さんが同じような硬いイメージのリリースをしている状況です。

1日に何社から何百何千も届くため※、他と同じようなフォーマットで出されていれば、それだけで自分が出したいプレスリリースは見分けが付かない、その他の情報に埋もれた状態になってしまいます。※ プレスリリース大手のPRTIMESさんだけで月間15,000本が配信されている

言葉の組み合わせに対して、ちょっとだけでも意識ができると、効果も高まっていくためタイトルは拘っていきましょう。

あなたも例えばニュースサイトや新聞など、何か情報を見たいと思った場合、日々大量に集まる情報に全て目を通していては見切れないので、タイトルのみを見て読むか判断しませんか?プレスリリースでも同じことが言えて、タイトルによって見てもらえるか見てもらえないかが決まる。タイトルが悪ければ、戦える土俵にすら上がれない状態になるため、プレスリリースにおいてタイトルはちょう最も重要なポイントです。

情報集めは社内全体の協力が必要

特定の部署だけがPR・広報の役割を担っている状態で、他部署との連携が少ないと、プレスリリースを取り上げてくれる人にとって価値ある情報が、全て吸い上げられていない場合があります。

企業内で大きく動かした事業、社長発信の特別なことだけがプレスリリースの対象ではなく、社内で起こっていること全てが配信できる内容です。

もし、社内全体を見渡して情報が入ってくる状態でなければ、他部署へヒアリングしにいってみてください。

面白い話や、プレスリリースに使えるネタが転がっている可能性があります。

また、事業ごと・それぞれの現場ごとでは、様々な取り組みや光るストーリーが隠されていることが多いので、記者や顧客が求める情報を探してみるのがオススメです。

SNS受けするか

配信されたプレスリリースで、使えると思ったネタが見つければ、記者は自社の報道ネットワークを活用して、情報を拡散してくれます。

当然、記者としてもたくさんの人に見てもらいたいと思うので、自社の報道ネットワークだけでなく、各種SNSなどの拡散も狙っているはず。

記者の心理を考えるなら、SNSでの広がりも考えておく方がいいと思うので、下記のことも頭に入れておきたいです。

  • SNSで流されてもいい情報にする
  • SNSで流しやすくできるよう何かしら公開データを用意しておく

このような意識も大事。

報道とSNSは切っても切れない関係のため、SNSでの広がりはセットで考えておくのがオススメです。

ストーリーとして見せられるかがポイント

プレスリリースの多くは、

「~した。」
「~だ。」
「~します。」

など、企業がしたことに焦点を向けられて配信されているのですが、正直どの企業が何をしたからといって、日本国民の誰もが「へぇ~」と思うくらいの感情しか抱けません。(だと思っています…)

トヨタ、キーエンス、NTTドコモ、リクルートなど企業価値も高く、多くの人が知っている有名企業であればその動向に興味は出ますが、名前もほとんど知られていない中小企業が、大手と同じような意識でプレスリリースを配信しても、見てもらえない…。

知らない → 興味は湧かない

この構造は変わらないので、自分達は知られていない前提で、プレスリリースの言葉は選ぶ必要があります。

プレスリリースは記者向けに配信することが多いですが、その記者たちは集めた情報を自分達の報道媒体を使って配信するため、読者が喜んでくれそうな情報を配信したいと常に考えている。

何に興味を持ってもらえるのか、どんなことをすれば興味が湧くのか。

今の時代は商品もサービスも、高水準で品質が保たれているため、単純な機能やスペックだけでは興味も持ってもらえません。

そのため、知らない人だとしても興味を持ってもらうには、なぜそれが成されているのか、どんな経緯があり実行されていることなのか、そこに感情移入ができる物語があるかが見られている。

例えばホームページの集客に成功した起業家がセミナーをしようと思った場合、

ストーリー性なし
年間売上を大幅に向上させた若手起業家が集客向上について語るセミナーを開催!

ストーリー性あり
経験ゼロから始めたメディアで、年間4000人の問い合わせを獲得した起業家〇〇〇のセミナーを〇〇月〇〇日開催!

ストーリー性がない場合、単純に表面だけをなぞったような情報の出し方がされており、どのポイントもよく見たような内容で興味関心は湧きません。

逆にストーリー性がある場合、最初は何も持っていなかったのに大きな成長を遂げる流れが分かると、断然興味が引かれませんか?

ストーリーの特徴としては、時間の流れと成長過程が言葉で表現されており、スゴイ人・応援したくなる人などの印象を受けるため、その起業家に対しての期待感が、大きく膨れ上がっています。

最初から知られていない、期待されていない状況から、ストーリーを見せることで印象や期待を大きく変えられるのがストーリー性の強さ。

プレスリリースにストーリー性を持ち込むのは、他社と差別化し、記者に選んでもらいやすくなる重要なポイントです。

相手が分からない言葉は使わない

記者だからといって何でも知っているわけではなく、専門性に関してはその業界で仕事をしているあなたの方がたくさん持っています。

例えば、

サステナブルで~
持続可能な~

同じ意味ですが、全然分かりやすさが違ってきますよね。

自分が知っていることが、他人も知っているかはまた別の話であり、むしろ相手は知らないことの方が多い。

業界や自分の当たり前をプレスリリースへ持ち込んでしまっては、意味が伝わらない危険性があるため、小学生にも分かる言葉と内容で伝えるのがオススメです。

小学生が分かる言葉だからといって、幼稚な言い方になるわけではなく、要は相手に「言葉の意味と文脈」がしっかりと伝わればいいという話。

あなたがお友達と話している時、自分が知らない人の話をされたら、何となく「うんうん」と分かったふりをしつつ、つまらなく思っていませんか? 知らない人の話をされても、興味はありませんからね…。

これをプレスリリースに置き換えると、記者や情報を見てくれた人も、タイトルから読み取れる文脈や意味が分からなければ、わざわざ手間をかけて調べたり見ようとはしないため、存在しないものとして扱われてしまいます。

言葉の選び方だけで、プレスリリースの効果は大きく変わってくるため、言葉は慎重に選びましょう。

タイトルは何文字がいいの?

タイトルがプレスリリースの成果を決めるといっても過言ではないくらい重要ですが、一体どのくらいの文字数にすればいいのか。

このように「文字数」で考えてしまうと本質を見誤ってしまうため、記者がプレスリリースを見た時をイメージしながら、下記の例文を見てみたいと思います。

悪い例
独自設計によりフワフワ食感を作り出す新機能を搭載したパンをさらに美味しく食べ香りも逃さないパン好きのためのトーストの予約販売開始

良い例
出来立てフワフワを再現 パン派に開発したトースター販売開始

悪い例だと、言いたいことが5個も6個もたくさん入っており、何をアピールしたいのか読んでも全然分かりません…。読み終わった後も単語が多いので、結局最初の単語すら思い出せない場合も。

反対に良い例では、言いたいことが絞られており、内容も覚えていられる。

例えばあなたが、一つのボールだけでキャッチボールをしたらキャッチできると思いますが、ボールが5個も6個も増えたら一度に全てをキャッチすることは難しいですよね。

プレスリリースのタイトルでも同じことが言えて、言いたいことが多くて文章が長くなっている場合、一気にたくさんのボールを投げられているのと一緒なので、掴めても一個か二個。

他の情報は全て取りこぼしてしまっています。

毎日大量の情報を確認している、締め切りなど時間に追われている、こんな記者の状況を考えると、情報が意識に入ってこないプレスリリースは避けるはずです。

また、プレスリリースの最大手であるPRTIMESさんでは、55文字以降は「…」へ切り替わるので、全部を見てもらえません。

プレスリリースの配信先での制限などもありますが、そもそも文字数で考えることは本質ではなく、短くて相手に伝わる文字数を考え抜き、タイトルを付けることが必要なんだと思います。

どうしても文字数などの判断基準が欲しい場合は、30文字前後の、7〜10単語に抑えるのがオススメです。

※ SNSで拡散される時も文字数が長くて切れてしまうと内容が読み取れなくなるので、30字程度に収めましょう。

誰が言うのか、より、何を言うのか

会社のフェーズにもよりますが、創業間もない時に、全く知らない、または興味がない人から何を言われても、その情報を見たいとは思ってもらえません。

そのため、プレスリリースで「自社名」推しをするのはあまりオススメできない…。

自社のことを知ってもらうのは、配信頻度を高めたり、コツコツと地道な活動が必要なのですぐに認知度は手に入れられません。

だからこそ、誰が言うかに拘るのではなく、何を言うのかに拘りましょう。

※ ただ、創業者や創業した会社に、魅力的なストーリーがあれば、そこを全面的に押し出したプレスリリースもオススメ。

フェーズごと伝える内容は変わってくる?

プレスリリースの内容も、企業のフェーズによって変わってきます。

認知(初期フェーズ)
自社を知ってもらうためのプレスリリース。

体験(成長フェーズ)
商品やサービスを体験してもらうためのプレスリリース。

ファン化(ブランドフェーズ)
ファンとなって企業へ参加してもらうためのプレスリリース

それぞれのフェーズによって、伝える内容が変わってくるので、自社がどの時期に該当しているのかも気にしながら、内容を考えていきましょう。

タイトルの言葉選びをチェックする

タイトルの言葉選びが大事だと言われても、判断基準がなければ怖くて選べませんよね。

自社が届けたいと思っている人が理解できる言葉が絶対なので、記者&記者が届けたい顧客への理解が必要なのですが、なかなか理解するのは難しい。

しかし、小学生でも分かる内容と言い換えればグッと分かりやすくなりませんか?

また、時代によって好まれる言葉は変化している。

首飾り → ネックレス
さじ  → スプーン
アベック → カップル

このように時代によって使われる言葉が変化してきており、今の時代に合わせて言葉を選ぶ必要もある。

それも、情報社会となった今、昨日の当たり前が今日は違ってしまうことも起こるため、常に最新の言葉やトレンドを意識しなくてはいけないんです。

今どんな言葉が人気なのかを調べるのにオススメなのがGoogleトレンド

Googleトレンドでタイトルの言葉選びをチェックする
言葉人気度の動向(2020/10/11-10/17)
インスタ71
インスタグラム14
Instagram78

このように言葉を比較して、どの言葉が多く検索されているのか調べることができます。

より使われている言葉を選ぶことで、時代にも人にもマッチする。

ちょっとした手間で、タイトルの魅力がUPするなら、Googleトレンドはプレスリリース作りでは使っておきたい必須のツールと言えます。

タイトル作りのフレームワーク

文字数だったり、誰に向けて意識をするのか、考えることがたくさんあって、実際にどうやればいいのか分からなくなってるかもしれませんね。

そんな時はタイトル作りのフレームワークを活用することもオススメです。

5W2H

why(なぜ伝えるのか)
who(誰に伝えるのか)
what(何を伝えるのか)
when(いつ伝えるのか)
where(どこで伝えるのか)
How much(いくらなのか)
How(どう伝えるのか)

それぞれに当てはめて考えてみます。

無理に全部当てはめる必要はなく、当てはまる内容だけをプレスリリースしたい内容から抜き出し、最終的に30文字前後でまとめる。

例:新会社設立のプレスリリース
why:コンテンツ領域に特化した仕事をするために
who:ブランディングテクノロジー
what:株式会社ファングリーを設立したこと
when:2020年10月1日
where:東京都渋谷
How much:-
How:コンテンツ

まとめ
ブランディングテクノロジー、子会社「株式会社ファングリー」設立

ちょうど、私が所属している会社が子会社を作り、そこに転籍になったため、その事例を活用させていただきました。

5W2Hに当てはめた内容を全て使うのではなく、必要な要素のみに絞ってまとめてみるだけで、簡単に作れてしまいます。

PASONAの法則

Problem(相手が抱えている痛みや不安の明確化)
Affinity(相手の気持ちを理解していることを知ってもらう)
Solution(原因を表面化させて解決へ導く)
Offer(簡単に解決が実行できることを示す)
Narrow(相手を絞り込む)
Action(解決するための行動を促す)

例:メディアの簡単更新サービス
色々やっているのにメディアの成果が上がらず社長にも怒られている(Problem)状態の、webのノウハウがない人(Affinity)が、画面に沿ってクリックしていくだけで5倍のアクセスを手に入れた秘密(Solution)は、10年分のメディア運用のノウハウ(Offer)が詰まった仕組みが使えるから。継続できない人(Narrow)が、上司や社長に怒られないため(Action)のサービスがあります。

まとめ
メディア運用できない人が5倍の成果を手に入れるサービス開始

一番の痛みや不安を軸にして考えるのがPASONAの法則です。

あまりプレスリリースには不向きかもしれませんが、誰に反応してもらいたいのか、とことん考えたい時には、PASONAの順番で考え、そこから要約するとプレスリリースが作れるようになれます。

起承転結(ストーリー)

起:話の始まり(背景など)
承:エピソード(本題)
転:驚きや意外性(展開)
結:話の結果(終結)

例:リフォームのマッチングサービス事業の開始
原体験
起:リフォーム業界には悪徳業者がいることを周りから聞いていた
承:リフォームはまだ先だからと思いやらなかった
転:実際にリフォームをしたら思った以上の高額費用を請求された
結:そのまま泣き寝入りをして費用を支払った

まとめ
リフォームの泣き寝入りを増やさない業者紹介サービスを開始

もっと細かくすると、5W1Hや5W2Hとなるのですが、もっと大まかに考えたい時は起承転結で考えてみましょう。

ただ、普段の仕事ではだらだら話が長くなるのを避けるため、先に結論からいうことも多いですが、起承転結に一旦話を当ててみることで、ストーリー性が見えてきます。

特に、承〜転の部分が、ストーリー性の核を作っているので、ここの部分を活用してまとめてみるのがオススメです。

期待

今後の展開に感じる期待・希望

例:学生が立ち上げたアパレルブランド
記者が期待すること
・誰が
・なぜ
・どんな状態(タイミング)で
・それが視聴者に受け入れられるか
・他との違い

記者の視聴者が期待すること
・期待できる
・応援したくなる

まとめ
コロナ禍で戦う学生6人によるアパレルブランド始動

コロナ禍 → 言葉だけで大変さが分かる
戦う → 一生懸命さが分かる
学生 → 社会にまだ出てない状況
6人 → たったこの人数で
アパレルブランド → 何をしているのか

例えば、甲子園と聞けばすぐに物語を感じ取れるのは「甲子園」の言葉に対して、多くの人が「感動的」「頑張っている」などのイメージを一緒に記憶しているからです。

情報を見た人の頭の中では、言葉を引き金にして、どんどん勝手に物語が作られていく。

つまり、選ぶ言葉によって、物語は作れると言えます。

言葉に含まれるイメージや記憶を考え、うまく活用できれば興味関心を引き出すことができるため、効果的なプレスリリースとなります。

読み手の解釈に左右されにくい言葉を選ぶ

プレスリリースを配信した後、自分たちが思ってもいないような解釈で、情報が広まってしまうこともあります。

たくさん  → 人によって範囲や量の解釈が違う
良い・悪い → 何が良いのか明確な基準はない
可愛い   → 可愛いと思うポイントは人それぞれ

自分と他人は同じだと思っていると、自分の解釈で情報を出しても、同じように受け取ってもらえると思ってしまいがち。

人によって解釈のブレがあるのは当たり前で、むしろ完全に同じ解釈をしている方が少ないです。

このような状況なので、情報の読み手によって解釈が変わりそうな言葉である「形容詞」を使うリスクは高い。

なるべく、解釈の違いが出ないような言葉選びがオススメです。

要約

プレスリリースの多くでは、タイトルの次に今回配信した意図や理由などが含まれる、簡単な要約(概要)が入ることが多いです。

要約なので、100~200文字前後、だいたい3~4行分ぐらいで収めておきたい。

プレスリリースを見てもらうには、最初のタイトルが勝負ですが、そこから掲載内容を見てもらうまでは狭き門…。

興味を持って見てもらったとしても、全てを読んでくれるわけではなく、特に忙しくて時間に追われている記者にとっては、どんな内容が書いてあるのか要約を見て判断することも多いかもしれません。

あなたも本や漫画を買うとき、本当に買ってまで読むべきか、あらすじや要約など、全体を簡単にまとめた情報を見て判断することはありませんか?

プレスリリースもそれとまったく同じで、見てもらえるかは要約で品定めされています。

タイトルだけでは伝えきれない内容を、要約を使って説明し、さらに全文を読んでもらえるようにする。

要約も手抜きができないことを覚えて頂くと嬉しいです。

画像

ネット上のプレスリリースの配信サービスでは画像を含めた投稿も可能なので、多くの方が設定して配信しています。

インパクトが大事!デザイン性が大事!など言われることもありますが、何よりタイトル(テーマ)とのマッチング性が大事だと私は思っています。

タイトル(テーマ)がいちご農園についての場合、

A:みかんの画像
B:いちごの画像

いちご農園の話を見てほしいのに、Aのみかんの画像を使っていては、タイトルと画像が合わずにズレや気持ち悪さを感じるため、見てもらえなくなる。

これは極端な例ではありますが、画像とタイトルのマッチング度が、スムーズなクリックや本文の誘導へ繋げる効果があることは明白です。

内容と画像を合わせる、さらにタイトルの内容を強烈にサポートしてくれるような画像が選べると、プレスリリースの効果も高くなります。

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本文

プレスリリースの本文には、タイトルの説明を入れていきます。

  • なぜプレスリリースをしたのか、その背景
  • 特徴、性能
  • 今後の展開
  • 調査結果
  • 資料添付

など、タイトルをもっと詳しく説明するための情報を入れていくのですが、単なる告知止まりだと、記者は興味を持って取り上げてくれないかもしれません。

「~しました。」
「~を始めました。」
「~をお知らせします。」
「性能は~です。」
「~ができます。」

最新情報など時期的な価値があったり、大手やブランド価値が高い企業など、興味関心が向けられやすい情報であればこれでもいいですが、認知が低い企業自身で会話のキャッチボールを止めてしまうような書き方をしていると、そのまま情報を取得されるだけで終わってしまい、広がりがないことも。

本文では、見てくれた人に対して興味を湧かせたり、相手にとってメリットがどこなのか分かりやすく書いていく必要があります。

もし自分が、

  • 相手のことを知らない
  • 興味も持っていない

こんな状態の中、自分達の情報に興味を持ってもらうにはどうしたらいいのか。

そこにはストーリー性がやはり必要なのかなと思っています。

情報の受け取り手が、そもそも興味を持っていればいいですが、それだけではないため、感情移入ができる情報を見せていきましょう。

感情移入ができる文章とは?

感情移入ができる文章を作るのは難しいですが、人が何に惹かれるのかいくつかパターンを出してみます。

開発秘話
例:商品開発、サービス化の中で起きたトラブルや苦悩など

弱みを見せる
例:就活や転職で何回も落とされた、ダメ社員だった、経験ゼロだったなど

原体験を元にした活動
例:生い立ち、創業した想い、抱えていた不満や不安など

困難に立ち向かいながら成長していく様子
例:甲子園、子供の成長など

他にもありますが、共通しているのは「なぜ」それが起きているのか。

背景や意図を知ることが、ストーリーとなって興味関心に変わっていきます。

例えば最初「面白いくないな~」と思っていた映画が、見ていくうちに主人公の生い立ちや困難に立ち向かう姿を見て、どんどんのめり込んでいき最終的には涙を流すくらい、心にずっしりと感じているものが出来上がっていた経験はないですか?

過去・現在・未来に向かっていく時間軸の中で、その過程で起きた葛藤・苦労・障害を乗り越えた体験を見せられると感情が動き、いつの間にか自分自身がその物語に取り込まれている。

マンガで言えば、

①何者でもなかった主人公が
②憧れの存在と出会い
③鍛えるために旅に出て
④何度も強敵と戦い敗北と勝利を繰り返し
⑤大きく成長していく

こんなストーリー。

これを起業家の創業ストーリーに置き換えてみると、

①営業成績が悪くクビ寸前だったが
②目指すべき目標を見つけ
③創業を決意して
④何度も失敗しながら夜も寝ずにコツコツ成果を積み上げ
⑤大きな成功を手に入れた

この中には、起業家の生い立ちもあれば、泣きながら仕事に打ち込んだ苦悩なども入ってきます。

自分の弱さを見せながら、困難に立ち向かっていくストーリーは、読んだ人の心を強烈に引き寄せる。

プレスリリースを単なる情報の告知だと思っていると、情報の受け取り側は分厚い読みたくもない仕様書だったりマニュアルのような印象を受けているかもしれません。

プレスリリースこそ、世の中に自分たちのことを知ってもらうチャンスでもあるため、ストーリー性のある本文を書いて読み手を引き込んで味方にしていきましょう。

過去と未来は繋がっていること、これがストーリーでは大事だと思います。

登場人物を増やすと感情が動きやすい

本文の中で、自分のことばかりを話すのではなく、他人を巻き込んでみます。

「母親に教わった秘伝のタレが~」
「上司にできないと言われていたが~」
「友人にも見捨てられていた~」

このように、登場人物が増えると、ストーリーの幅が一気に広がり、より物語として語ることができます。

もし、ストーリー性がある文章が作れないのであれば、その物語を語る上で必要不可欠な登場人物を増やし、会話をさせてみてください。

一方的な視点が、登場人物によって様々な角度から見れるようになるため、かなりオススメの方法です。

文章で気を付けるポイントは?

本文はタイトルと同じく、分かる・読み取れる内容でなければいけません。

例えば難しい漢字や、英語(カタカナ)をたくさん使って専門性を装ってみたり、言葉としてはカッコイイけど難しい言い回しを使ったりと、相手のことをまったく意識していない文章は、それだけで嫌われてしまいます。

また「何を言っているの?」と思われたら、他のことに興味関心が移ってしまい、あなたのプレスリリースは存在しないものとして、記憶から抹消されてしまう場合も。

読んでもらいたい人が分かる内容にすることを意識して、書いて頂くのがポイントです。

資料を用意

リリースした情報に対して、何か補足の情報があったり、データを公開した場合は、資料も一緒に付けておくのがオススメ。

その資料を元にして、記者が取り上げたい内容なのか判断することもあります。

例えば、ネットの環境が悪かったり繋がりにくくなっている状況で、公式サイトなどの情報を確かめることができない場合もあるかもしれません。

他にも、本文が長すぎると、時間に余裕がない記者にとっては、ストレスでしかないため、本文はストーリー性を含めた上で簡潔にまとめて、もっと詳しい情報は資料で見てもらう。

相手の立場に立ち、気配りを忘れないのもプレスリリースを成功させるコツ。

用意できるものは用意して、プレスリリースへ望みましょう。

関連情報を入れておく

記者が今回配信された情報の信頼性を確認したり、昔と今の違いなど、時系列で確認したいこともあるかもしれません。

その場合は、関連する昔のプレスリリースや必要な情報も入れておいたり、引用を使って情報の信頼性を高めることも必要です。

記者が必要な情報をわざわざ別のサイトへ取りにいったり、探す手間を発生させるようなプレスリリースは、記者側からみれば面倒な情報になってしまい、印象も悪くなる。

全てとは言わないものの、今回の配信で必要な情報は入れ込んでおくのもオススメです。

必要ない情報は入れない

プレスリリースをする上で、必要ない情報は出さないことも大切。

もし、曖昧な状態だったり、顧客にとって本当に必要な情報ではない場合、公開しないことが混乱を防ぎます。

会社情報

プレスリリースを配信したのは誰なのかを、しっかりと伝えます。

  • 社名
  • 所在地(本社)
  • 代表取締役社長
  • 設立日
  • 資本金
  • 電話番号
  • FAX番号
  • 公式サイト
  • 事業内容(業態)

他にも各種SNSや別に利用しているプラットフォームがあれば入れておく。

  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • note

全体の文章が長くなってしまわないよう、取捨選択は必要ですが、記者が記事にしたり報道するのに必要な情報があれば、それは掲載しておきましょう。

連絡先相手

プレスリリースを受け取った記者が、詳細を確認したいと思った時、電話かメールをしてくれる場合があります。

もし連絡をくれたらそれだけで、広まるチャンス!

しかし、記者が連絡を取ろうと思った時、連絡先が書いてないのは完全な失敗ですが、誰に聞いたらいいのかを示す、連絡先相手(担当)の名前を書いておくことも大事です。

「誰に聞いたらいいの?」と、ちょっと手が止まってしまう情報だと、他の記事や報道したい情報に目が向けられてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまう場合も…。

細かいことかもしれませんが、誰に連絡を取ればいいのかをしっかり書いておき、記者がスムーズに情報確認ができる内容にしておくのがオススメです。

※ 連絡先の相手として、なるべく代表取締役は避けるのがいいかもしれません。人数が少ないのであればしかたありませんが、社長業は日々忙しく、迅速な対応ができないことで報道してもらえない可能性を高めてしまう場合もあるからです。

押しつけではなく、歓迎でなければいけない

「こんなに性能が良い商品出しました!」
「凄いサービスなんです!」

これらは、プレスリリースの配信側の気持ちが強いからこそ、出てきてしまう情報の出し方なのですが、今まで数々の情報を探してきた記者にとっては、単なるどんぐりの背比べにしか見えない場合も。

配信側が感じている価値を押し付けた情報ではなく、記者が喜んでその情報を取り扱いと思える歓迎ムードが作れるかが大事。

情報の伝達は、相手のことを考え、歓迎ムードにしてもらえるコンテンツマーケティング思考が必要です。

5. 配信して終わりではなく配信後の展開込みで考える

企画を作りプレスリリースを一生懸命書いてやっと配信できた!と、気持ちが一旦落ち着き止まってしまう場合も多いですが、実はここからがスタートです。

プレスリリースを受けた報道機関がとる次の行動は、

  • 詳細を確認するため連絡を取る
  • プレスリリースに関連する情報を集めようとする

実際に報道するための動きを取っていきます。

また、情報を受け取ったらなるべく早めに報道しなければ、情報の鮮度(旬)が下がっていくため、もたもたしていられません。

そのため、報道機関がスムーズに情報を配信できるように、プレスリリースだけでは足りない情報を、公式サイトなどにもまとめておくのがオススメ。

記者からすると、必要な情報がまとめられていることで、手間も省けて報道しやすくなり、そういったことが継続して起きていくと、あなたの会社のプレスリリースは報道機関にとって、扱いやすい情報(優良顧客)として認定されて、どんどん使ってもらいやすくもなる。

プレスリリースでは、文字や表現の制限もあり、別で詳細をまとめておくことも大事なので、プレスリリース配信後の記者のサポートができる状態を作っておきましょう。

情報の解釈がぶれないように社内で回答の仕方を統一しておく

情報を取り上げてもらえることになったとしても、全ての報道機関で同じ解釈で配信されるわけではなく、意図しない解釈で情報が拡散されてしまう場合もあります。

また、電話やメールで質問を受けることも多くなり、スタッフさん1人で全部対応するのが難しくなったら、何人かで対応することになると思いますが、それぞれがバラバラの回答をしていては、報道機関ごとでバラバラな解釈のもと公表されてしまうことも。

そのため、社内の意識や解釈を統一しておいたり、誰が質問されても同じ回答になるようQAを用意しておくのもオススメです。

これだけしても、公表される情報をコントロールするのは難しいので、少しでも間違った解釈で情報が出回らないよう、気を付けるに越したことはありません。

広報だけでなく全てのスタッフさんで同じ回答ができるように。

会社に掛かってくる連絡は、あなたや広報担当さんが対応することになるかと思いますが、話を聞かれるのはそのタイミングだけではありませんよね。

お仕事しているスタッフさんがお客様から聞かれたり、友人など社外的な繋がりで、プレスリリースに関する回答を求められる場合があります。

本来であれば、間違った意図で拡散されないよう、広報担当のみが受け答えをしているような企業もあるかもしれませんが、現実的にそのような制限を完璧に作るのは難しい。

だからこそ、一人一人のスタッフさん自身が「広報担当」だという意識を持ち、何を質問されても同じような回答ができるようにコントロールすることも大事だと思います。

間違った解釈で情報が伝わってしまって一番困るのは、あなたが向き合いたい顧客自身。

誰が困るのかを明確に意識することで、スタッフさん一人一人の発言が大事になることが分かると思います。

配信情報が報道・掲載されたら?

報道してくれた機関、または掲載してくれた媒体等を調べて、自社の公式サイトや、保有しているSNSアカウント等で掲載されたことを伝えましょう。

何かの媒体で情報は拡散されている事実は、報道媒体の信頼が活用でき、自社のブランドを高めていけます。

地道ですが、このような小さい取り組みも大事なんです。

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プレスリリースのメリットとデメリット

メリット

  • 多額の広告費を掛けずに情報が拡散できる
  • 優秀な人材の応募が増える
  • スタッフモチベーションの向上

デメリット

  • 伝えたい意図とは違う解釈で発信されてしまう場合もある(完全なコントロールはできない)
  • 配信サービスを使ったり、お金を払ったからといって確実に拡散されるワケではない
  • 新商品!など新しさは一回きりしか使えない手である
  • プレスリリースの配信数にこだわると本質を見失う
  • 社会的な価値観とずれていると興味を示されない

プレスリリースのメリットとしては、お金をたくさん使わなくても、広い範囲に情報を拡散できる可能性があること。

その逆で、デメリットは拡散情報のコントロールができなかったり、確実に拡散されるわけではないこと。

悪い考えを持つ記者は、炎上や批判・否定を狙ってくる場合もあるため、プレスリリースの配信内容は慎重に考え、誤解を生まないようなコントロールもしていかなければいけません。

必ずメリット・デメリットが存在しており、それを理解した上で最適な活用を考えていくことがオススメです。

プレスリリースの運用が難しい場合はどうすればいい?

少しでも社外への影響力を強めていくには、プレスリリースの効果を高めるノウハウを身に付けるため、仮説検証を繰り返していくことが大切です。

しかし、そこまでPRや広報に時間を掛けられなかったり、社内でやる気があったり適任のスタッフさんがいない場合もありますよね。

その場合は、

  • PR・広報に特化した会社
  • コンテンツ制作会社

この2つに、プレスリリースの運用を相談するのもいいかもしれません。

どちらも「影響力」が出せる文章を作るプロフェッショナルであり、プレスリリース運用の力になってくれます。

文章を作ってもらう相談でもいいですが、ずっと頼み続ける状態だと、ノウハウも溜まらずお金ばかりが減っていくため、いづれは自社内の運用(インハウス)へ切り替えられる形がオススメ。

そのような運用体制を構築できるまでサポートしてくれる会社が見つかれば、かなり自社のビジネスが楽になるはずです。

プレスリリースでやってはいけない事

配信をするのであれば、やってはいけない事、NG行為も存在しています。

誤字脱字
最低限のことかもしれませんが、公的な発表であるプレスリリースにおいて、文章の誤字脱字の悪影響はとても大きくなります。基本だからこそ大事なことです。

嘘を入れる
「バレなきゃいい」という精神で配信していると、いづれ大きな代償を支払う場合もあります。企業からの公式な情報公開でもあるため、事実ではないことは入れないようにしましょう。

曖昧な情報を入れる
「~になると思います。」「~な可能性があります。」のような、根拠が分かってない状態で、企業からの公式な発表は避けた方がいいかもしれません。何かに裏付けされた情報だからこそ価値があるので、事実のみを公開できるようにしましょう。

まだあると思いますが、事実を元に公開することが一番安心だと思います。

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プレスリリースのよくある勘違い

高い費用を出さなければ情報を出せないのでは?

プレスリリースは、お金を掛けずとも、自ら郵送やFAXを送ったり、配信サービスを使ったりして、お金があまりかからない範囲で実行できます。

また、配信サービス・独自のネットワーク・自社のお客様に対して行う場合、配信したからといって見てもらえるわけでもなく、記事として取り上げてもらえないことも多い。

それでも、コツコツと社外への展開を続けていくと、影響力を作っていけるので、まずはお金が掛からない自社の顧客へのメール配信などから始めるのがオススメです。

大手しか配信する意味はないのでは?

大手企業のプレスリリースはよく見ますよね。しかし、プレスリリースは大手だけが使える手法ではなく、どんなに創業間もない企業だったり小さい企業だとしても、プレスリリースの効果を得ることはできます。

むしろ、やるべきことかもしれません。

大手の場合はすでに認知度が高いので、出せば見てもらえる、取り上げてもらえる可能性はあり難しくないですが、創業間もなかったり小さい企業だと、記者が興味を示さなければまったく情報を取り上げてもらえない…。

しかし、創業期であったり、町工場、中小企業だとしても、プレスリリースとして出せるお宝情報は眠っています。

社長のビジョンや、現場が頑張っていることなど、お宝情報がたくさんある場合も多い。

配信する際に、情報を取り上げてくれる記者に対して情報を最適化することで、取り上げてもらえる確率を高められるため、プレスリリースを出すまでもないと思わず、どんどん社外に発信するために活用頂くのがオススメです。

配信すればみんなが取り上げてくれるよね?

プレスリリースを受け取っていたり、日々情報を探している記者は、毎日大量の情報を見ています。

例えば、プレスリリースの配信サービスであるPRTIMESさんは、月間15,000本がリリースされている状態(PR TIMESのホームページから抜粋2020年10月9日時点)ですが、他にも周りからたくさんの情報が舞い込んでいる。

そんな中で、特定企業が出した情報だけを毎回取り上げるというのは現実的ではなく、他の情報に埋もれてしまって目立たないことの方が多いです。

配信するだけで、記事・報道として取り上げてくれるわけではないため、しっかりと記者に対して見てもらえる形に整え、配信していく必要があります。

最後に…。

プレスリリースを作る時は、自社都合の今だけを見るのでなく、配信を受け取る先である記者&記者にとっての視聴者の方々に、将来的な期待を感じさせることが大事。

SXOと呼ばれる検索した体験を最適化する思想が増えていますが、プレスリリースでは記者に届ける情報を最適化する必要があるため、RXOと呼べるかもしれません。SXO(Search Experience Optimization)とは、検索体験最適化のこと。
RXO(Reporter Experience Optimization)とは、記者体験最適化のこと。

プレスリリースとは、

  • PRを発信する側
  • 発信された情報を活用する側

の両方にメリットあることなので、ある意味共創と言い換えることが出来ます。

プレスリリースを味方に付けると、ビジネスを大きく加速させられるので、事業戦略の一つとして考えて頂くのもオススメです。
エンプレス編集部:sugiyama

著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は資料サービス「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツの制作から運用、100社以上のお客様支援を実施。そこで得たノウハウをコラムとして投稿中。
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