「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。誰だって、お仕事では「できない」ことだらけです!
お仕事は一日の大半を占めるものですが、そこに「できない」感情が常にあると、ずっとモヤモヤ・どんよりしてしまいますよね。
自分はどうしてこんなに仕事ができないんだろう...
今の仕事、辞めたいのに辞められない...
あなたの中にある「できない」と、どのように向き合っていけばいいのか、気持ちよく働くためにも、私と一緒に見てもらえると嬉しいです。
- 目次
- 業務に関する「できない」
- 気持ちに関する「できない」
- 拒否「できない」
- 仕事に「できない」があるとどうなる?
- 2種類の「できない」
- あなたができることは何ですか?
- あなたのできないことはやりたいことですか?
- できない事ができるようになるには?
- すべて「できる」に変換してみよう
- 最後に。
業務に関する「できない」
業務に直接関係する「できない」があると、仕事が上達せずなかなか成長しないと思って、落ち込むこともありますよね。
どんなふうに対処すべきか、一緒に見ていきましょう。
1.意見が言えない
やさしい人ほど、相手に気を遣って自分の意見がなかなか言えないですよね。
しかし、会議で意見が少ないと逆に悪い方へ評価されてしまうことも…。
自分やチームのために言ってみる
もし自分の意見が周りの意見に反することだとしても、事業や組織の成長を考えるチーム・会社であれば、むしろ歓迎されるはずです。
全員がAと言っても、新しいものは何も生まれません。
様々な意見を出し合うほど、いい製品・サービスが作れるので、チームや事業、会社のためにあなたの意見を言ってみましょう。
また、思考を巡らせて意見を出すことはあなた自身の成長にも繋がります。
環境の問題かも
自分の率直な意見をチームのみんなに安心して話せる…このような環境が整っていることは、「心理的安全性が保たれている」と呼ばれます。
逆に心理的安全性が保たれていなければ、たとえ間違っていると思っても意見が言えず、その結果大きな問題に発展してしまう場合もあるんです。
意見が言いづらくなるようなプレッシャーを与えられていたり、言いづらい雰囲気になっていること自体も相談できない空気であれば、上司のマネジメント不足かもしれません。
先輩や同僚に相談したり、もし誰にも相談できない・居心地も悪いなら、異動や転職も考えてみましょう。
2.集中できない
職場で業務に集中できないと、あらゆる部分で仕事が滞ってしまいます。
- 仕事が全然進まない
- 生産性が落ちる
- ストレスが溜まる
- 抜け漏れが発生
集中できる環境づくりは会社の仕事
社員が能力を十分に発揮できる環境づくりは、会社が社員にすべきことです。
会社の環境 | 集中できない環境 |
---|---|
適切な空調 | 自分の席周りだけ寒い・暑い |
席の配置(またはフリーアドレス) | オープンスペース・フリースペースと近く談笑が聞こえる |
業務に適切な椅子や机 | 椅子と机の高さが合わない・椅子が自分に合わない |
業務に必要なツール・機器の完備 | ソフトウェアやハードウェアが限定され業務効率が悪い・成果物のクオリティが落ちる |
出社・テレワークの選択肢 | 出社と在宅が選べない |
もちろん、会社の方針による部分もありますが、できる限り一人一人が快適に働けるよう選択肢の幅を広げる柔軟性も必要。
ほかの社員さんたちの意見も聞きつつ、上司をはじめ総務や人事など管理部署に相談してみましょう。
不安や悩みを溜め込んでいるかも
上記のように、働く空間があなたの集中力を奪っている可能性もありますが、パワハラをはじめとしたハラスメント行為を受けていたり、心に大きな不安やストレスが掛かっていることも、影響しているかもしれません。
とくに、誰にも相談できず一人で抱え込んでしまっているなら、余計に不安感で頭も心もいっぱいになり、お仕事に集中できなくなってしまいますよね。
もし、他部署や人事部でもいいので相談できる人がいれば、あなた自身を守るために話してみてほしいです。
難しい場合は転職も視野に入れて、気持ちよく働ける環境へどんどん進んでしまいましょう。
3.仕事ができない
・自分は仕事ができない人間だと思う
・「君は仕事ができないやつだな」と上司や先輩に言われる
・ずっと頑張っているのに仕事ができるようにならない…
自分のことを「仕事ができない人」だと思うと、自分も仕事もすべて嫌になってしまいますよね。
もし、今のお仕事が今勤める会社で初めて挑戦しているものであれば、会社があなたに合っていないだけかもしれません。
しかしまずは、自分がどうしたいかをあなた自身に確認してみてほしいです。
あなたはどうしたいのか
自分は仕事ができない人だな…と思うなら、その上であなたはどうしたいですか?
今の仕事そのものは好きなら、会社を変えて同じ仕事に就いてみると、自分の強みが発揮できたりグングン成長できる可能性も十分あります。
この仕事にそこまでこだわりがなかったり、ほかに興味のある仕事や業界があれば、挑戦してみるとピッタリはまるかもしれませんよね。
いろいろな仕事を経験したけれど、要領は悪いし迷惑かけてばかりで、全然できるようにならない…このような場合は、あなたができることに、あなた自身がもっと着目してあげてほしいです。
周りを見ると、あれもこれもテキパキこなせる人ばかりですし、大きなことをやってのける人に圧倒されます。
それに比べて自分ができることはこれっぽっち…それなら、これっぽっちであってもあなたができることを活かせる環境で働けばいいんです。
できないことに対して頑張りたいと思えるのか、自分が頑張るべきなのはこれではないと思うのか、一度じっくり考えてみてください。
▼こちらもオススメ
>>自分は仕事ができない人なのか…特徴や対処法をチェックしよう
4.人に注意ができない
人に注意をするのって根気や体力がいりますし、一歩間違えると相手を傷つけるだけになってしまうため、気を遣う必要がありますよね。
しかし、もし人を傷つけたくなくて注意ができないなら、その思いやりを別の方向に活かせばいいんです。
相手の成長や成功も願える人だと思うので、人のためを想って注意してみましょう。
きつい言い方をする必要はなく、どのように伝えるのが一番いいのか、相手の立場に立ってよく考えてから言葉を選びます。
注意・指摘ではなく、教えてあげる・自分の考えを伝えて相手の意見をもらう(話し合う)ような感覚なら、できるような気がしてきませんか?
悪いことではなく、相手にも自分にも会社のためにも繋がることなので、少し考え方を変えて取り組んでみるのがオススメです。
5.目標達成できない
営業さんやマーケターさん、店舗ビジネスなど、目標がしっかり設定される職種はとくに悩まされることだと思います。
一日・一週間・半月・一ヶ月・一期…目標達成への進捗や動向に対して、上司からのピリピリした視線が痛い、周りの達成率と比べて焦るなど、精神的にも辛い状況が続きますよね。
目標は一般的に上司と一緒に決めると思いますが、上司が見誤った目標にしてしまったり、状況に合わせて目標修正ができていない場合も。
自分に合った目標なのかどうか
目標達成ができないと自分を責めてしまいがちですが、あなたに合わない目標であれば達成できなくても当然です。
あなたが考えた目標に対して、いつも到底できない目標を上司から提示される場合、目標設定が自分にとっては少し厳しすぎることを、1on1などで伝えましょう。
「それじゃ成長しない」「お前ならまだ頑張れるはず」など、あなたの力量や想いを考えずに無理難題な目標で突き通してくる場合は、上司の上司に当たる人や、他部署の上司、人事などに相談するのが良さそうです。
6.スケジュール管理できない
お客様との商談や打ち合わせが多い職種や、ミーティングが多い管理職は、予定が分刻みでギッチリ詰め込まれているのが普通かもしれません。
スケジュール管理ができないと、遅刻やダブルブッキングで相手に迷惑を掛けたり、お仕事も上手く進められないですよね。
ツールはなるべく一つにまとめる
お客さまや案件によって使うツールがバラバラの場合、情報も散らかりやすく、スケジュールも管理しにくいですよね。
そのため、スケジュール管理はできるだけ一つのツールで行うのがオススメ。
これを見ればすべての予定が把握できる!このようなツールを一つ、多くても二つくらいに絞り、自分のスケジュールをいつでもすぐに見渡せる仕組みを作りましょう。
そもそもキャパシティオーバーしている
あなたがスケジュール管理できないのは、そもそもお仕事量があなたに合っていない可能性もあります。
手が回らないと分かっていながら引き受けても、あなたを含め全員に迷惑が掛かってしまうため、自分のキャパシティをよく考えて、できないものはできないとハッキリ断るようにしましょう。
7.自分の強みが発揮できない
- お客様の相談に乗るのが得意なのに、コードを組んでいるばかり。
- 細かい設計や数字管理なら力を出せるのに、フロントに立たされる。
- 胆力をもってコツコツ伸ばしていくことには自信があるのに、目の前の売上ばかり重視される。
自分にはもっと強みがあるのに、発揮できなければ活き活きと働けませんよね。
強みは、得意なこと・好きなこと・熱い想いをもって打ち込めることでもあると思いますが、これらを行なうためには、やりたくないこと・不得意なことも必ずと言っていいほどセットで付いてきます。
むしろ、やりたくないことの方が多いかもしれません。
これを踏まえると、選択肢は我慢・相談・転職になってくるのかなと私は思っており、下記のページで詳しくお話しさせて頂いているので、併せて見てもらえると嬉しいです。
▼こちらもオススメ
>>仕事で自分の想いが発揮できない…対処法は?
気持ちに関する「できない」
自分の気持ちに対してこうしたいのに、思うようにできない…心はあなた自身のものなので、もどかしいですよね。
どのように向き合っていくのが良いのか、私と一緒に見てもらえると嬉しいです。
1.自分を褒められない
・上司や先輩たちに褒められた
・今日の商談は上手くできた気がする
・今期の目標を達成できた
お仕事で成功・達成したり、周りから褒められることがあっても、自分では自分を褒められないと、心から喜べなかったりしますよね。
・もっと上手くできたと思う
・ここで気を抜くと次で失敗しそう
・次は達成できなかったらどうしよう…
心配事の方に気が向いてしまうこともあれば、ダメだったところを探してむしろ反省するかもしれません。
自分を部下だと考える
あなたには部下がいますか?
もしいないなら想像で考えてみてほしいのですが、部下が何か上手くできたり達成できた時、きっと褒めてあげると思います。
それなのに、自分のことになると褒めてあげられないのって、何だかかわいそうじゃないですか?
あなたも何かに成功したら、部下を褒めるのと同じようにあなた自身を褒めてあげてください。
反省点や次のことも考えるのは良いことですが、それとは別で、自分を褒めることも大切です。
2.気持ちの切り替えができない
働いていると、涙が出るくらい嬉しいこともあれば、身体に力が入らないほど落ち込むこともあるかもしれません。
そこまで深くはなくても、お仕事では一喜一憂が何度も訪れると思いますが、いつまでも引きずりすぎず、気持ちを切り替えることも必要ですよね。
しかし、ずっと頭から離れずにいるとお仕事にも影響が出てしまい、とくに落ち込んだ時は抜け出すのが難しいと思います。
気持ちの切り替えには、次の3つを試してみてほしいです。
どっぷり浸かって吐き出し切る | その場で無理に切り替えようとせず、今の気持ちに一日どっぷりと浸かり切ることで、翌日から気持ちが切り替えやすくなります。一日を節目にすると睡眠で頭や心をリセットでき、できればすぐに切り替えたい場合は仮眠もオススメです。 |
---|---|
誰かに話を聞いてもらう | こちらも気持ちを吐き出し切る方法の一つですが、誰かに話すことで自分の中に溜め込まない・気持ちを放出させるとスッキリします。今すぐ話せる人がいない場合は、スマホで文章に起こすだけでも気持ちを整理しやすいです。 |
身体を動かす | 頭が痛いと集中できず気分も晴れなかったり、緊張すると自然に汗をかくように、心と身体は繋がっています。少しでも身体を動かすと頭や心もリフレッシュできるので、ランニングや筋トレ、お仕事帰りに一駅歩く、もしくはその場で出来る背伸びや簡単なストレッチだけでもやってみてください。 |
落ち込んだ時だけでなく、イライラしている時、喜びすぎて浮かれていそうな時など、様々な気持ちの切り替えに効果的です。
3.笑顔になれない
仕事は真剣に取り組むものですが、一緒に働く仲間とのコミュニケーションでも笑顔になれないと、仕事がつまらないかもしれませんね。
成功しても笑えない、会社で笑えるような楽しいことは一切ない…このような状況なら、真面目に働いているから笑顔になれないのではなく、今の仕事や環境があなたに合っていないからですよね。
無理に笑おうとするのは、心を余計に締め付けてしまうためあまりオススメではありません。
まずはあなたが笑顔になれない理由を分析してみてほしいです。
- 上司が嫌い
- 仕事がつまらない、やりがいがない
- 何となく働いていて目標がない
- 自分の強みを発揮できていない
- 会社の方針に納得できない
- そもそも社内コミュニケーションが少ない
お仕事ではコミュニケーションがとても大切なので、社内で社員さんとコミュニケーションする機会がほとんどない場合は、上司の配慮が足りていないかもしれません。
コミュニケーションの機会があっても自然に笑顔が出ないような環境であれば、あなたが楽しいと思える仕事や環境に変えるため、上司に相談したり、必要と思えば異動・転職も考えましょう。
4.向いていない
自分は働くのに向いていない、仕事に向いていない…
仕事に対して、楽しくない・苦手・上達しない、このような気持ちばかりが自分の中に渦巻いていると、仕事向いていないなと思って、嫌になりますよね。
大きな病気など働けない状況にあったり、働かなくてもいいほどの莫大な資産があるといった特別な理由がない限り、私たちは働かなくてはいけません。
生活するためにはお金が必要で、お金を稼ぐためには何かしらお仕事する必要があるからです。
そのため、大きな理由がない限り働かないという選択肢はありませんが、どのような仕事をするかは選べますよね。
あなたの得意なこと・好きなこと・ほんの少しでも興味があること、これらをヒントに今の仕事から変えてみるのがオススメ。
もしかすると仕事が向いていないのではなく「今の仕事」が向いていないだけであって、職を変えてみたら楽しく働ける可能性もありますよ。
▼こちらもオススメ
>>仕事の向き・不向きとは?辞めたいと思ったら見てほしい
5.上司を好きになれない
上司が嫌い、どう頑張っても好きになれない…多くの職場で起きていることかもしれませんね。
人としての相性もあるので、そこは割り切って仕事面だけにフォーカスして考えてほしいですが、仕事の部分だけ見ても好きになれない点は多いと思います。
- 進捗をしつこく聞いてくる
- 自分の話を聞いてくれない
- 相談しても「考えとく」で終わり
挙げると切りがないですが、現状を打破するためにはどのように考えればいいのでしょうか。
この後の章で見て頂く「すべて「できる」に変換してみよう」でも詳しくお話ししていますが、上司を好きになれないなら無理に好きになる必要はありません。
好きではなくても、一緒にお仕事する人と割り切って付き合っていければいいのですが、それが難しければ、上司を別の人に変えてしまうのが一番ですよね。
上司を変えるといっても、上司に動いてもらう権力はないと思うので、部署異動や転職をしてあなたが動きます。
人に考え方を変えてもらう・動いてもらうよりも、自分が動いた方が早くて簡単なので、あなたの時間を無駄にしないためにもどんどん動くのが吉です。
▼こちらもオススメ
>>なぜ上司を嫌いになる?解決方法を知って楽しい仕事を。
6.会社を好きになれない
会社の理念や文化が肌に合わないと、仕事にも熱が入らないですよね。
入社前と入社後で会社の方針・考え方に差があったり、入ってみて初めて見えてきた側面が好きになれない…このような場合もあると思います。
会社のことが丸ごと好き
不満は一つもない
こんなふうに思っている社員さんは、恐らくとても少ないです。
会社はたくさんの人が集まってできているため、もし大枠の理念では全員が共感しているとしても、細かい方針や実際の会社の考え方には賛同できない部分があってもおかしくありません。
そのため、少なからず我慢する点は出てきてしまいますが、それがあまりにも多いなら、ほかにもっとあなたに合う会社があるはず。
本格的な転職とまではいかなくても転職活動を始めて、自分自身の棚卸や様々な会社の人と話してみると、
「今の会社でもう少し頑張ってみようかな」
「この会社良さそうだからこのまま受けちゃおうかな」
このように、進むべき道が見えてくるのでオススメです。
▼こちらもオススメ
>>会社、行きたくない…あなたの憂うつな毎日を変えるための話。
拒否「できない」
お仕事では指示や決まりなど、様々なルールがありますが、あなたに合わない場合もありますよね。
もちろん勤める会社のルールには従わなければいけませんが、会社そのものがルールを破っていたり、拒否できない空気を作っていたりすることも。
会社という大きく見える存在に拒否を示せないのは無理もありませんが、あなたの心を守るためにも、どのように対処すればいいのか見ていきましょう。
1.定時退社できない
仕事が趣味・仕事大好きでない限り、定時で帰りたいですよね。
テレワークの場合はなおさら、家にいるのに夜遅くまで残業だなんて…と気が滅入ってしまいます。
そもそも、あなたが定時退社できない原因は何ですか?
- 仕事が終わらない
- 定時に上がりづらい雰囲気
- 先輩や上司はみんな残業している
定時では仕事が終わらない場合、やりたくて・頑張りたくてやっているならいいと思いますが、そうでないなら仕事量があなたに合っていないと考えられるので、まずは上司に相談して仕事量を調整してもらいましょう。
「みんな残業して頑張ってるよ」
「このくらい出来るようになってもらわないと困る」
「俺だって早く帰りたいんだけど」
このように取り合ってもらえない場合は、異動や転職がオススメです。
あなたのことを考えてくれない上司や会社にいつまでもいると、心も身体も健康が失われてしまうので、もっとあなたらしく活き活き働けるところに行きましょう。
2.辞められない・転職できない
今の仕事を辞めたいのに辞められないと、毎日が苦しくて嫌になりますよね…。
あなたが今の仕事を辞められないのはなぜですか?
- 会社や部署の状況的に辞めづらい
- 上司や先輩に止められる
- 家庭のことを考えると辞められない
- 転職先が決まっていない
いろいろな理由があると思いますが、会社や上司の都合で辞められない・辞めづらいなら、気を遣う必要はありません。
あなたの人生は今の会社に左右されるものではなく、あなたの一度切りの人生にその会社が少し登場しているだけなので、自分のため・周りのためにもどんどん先に進んで大丈夫です。
また、家庭のことを想って辞められない場合は、きちんと家族にあなたの気持ちを話しましょう。
あなたが幸せでなければ、ご家族も幸せになれないはずです。
転職先が決まっていない場合は、できるだけ決まってから退職がベストではありますが、心が辛かったり体調にも影響が出ている場合は、そのままズルズルと続けているよりも、辞めて一度無職になってしまった方が先に進めやすいかもしれません。
何よりも、あなた自身を一番大事にする選択をしてあげてくださいね。
▼こちらもオススメ
>>仕事辞めたい、でも辞められない。本当の理由はどこにある?
3.逃げられない
やりたくない仕事・嫌いな上司・行きたくない会社…
嫌なことや辛いことから逃げたいけれど、周りのみんなが頑張っていると逃げられないですよね。
みんなは逃げずに取り組んでいるのに自分だけ逃げるなんて愚か者だ、無責任だと思って、逃げずに頑張るあなたは偉いです。
周りから白い目で見られるのが怖いから逃げられないだけ…このように言う人もいるかもしれません。
逃げてはいけない・逃げない方がいい時と、逃げてもいい時を見分けるには、「頑張りたい」と思えるかどうかどうかです。
頑張りたい理由がないなら逃げよう
今の仕事は何となくやっていてやりがいもないし、全然尊敬できない上司に毎日会いに会社へ行く…。
頑張りたいと思う理由がなく、お金を稼ぐためだけに仕方なく続けているなら、逃げてしまいましょう。
体調不良や憂うつな状態になっているなら、むしろあなた自身を守るために「逃げなければいけない」くらいに思ってもいいです。
必要であれば「逃げる」という選択をみんな取っているので、あなたの行きたい場所・やりたいことへ逃げてください。
頑張りたいと思えるなら踏ん張る
逃げたいとは思うけれど、それでも頑張りたい理由があるなら、あなたの踏ん張りどころ・成長ポイントに差し掛かっている可能性があります。
今のお仕事に強い信念や大きな目標を持っていたり、辛い時があってもやりがいや楽しさを感じられるなら、ここは逃げずに踏ん張る時かもしれません。
ただし、微熱や頭痛が止まらなかったり憂うつな気持ちから抜け出せないなど、身体や心に不調が続く場合は、自分の知らないうちに心の許容範囲を超える我慢や無理をしていないか、じっくり振り返ってほしいです。
▼こちらもオススメ
>>仕事から逃げたい理由や対処法は?逃げるなら、目的を持って逃げ出そう
4.休めない
働く上での休暇は、毎週1日の休日、または4週間のうち4日間以上の休日が法律で決められています。
一日の休憩時間も、6時間以上働くなら45分以上、8時間以上働くなら1時間以上は休憩しなければいけません。
これらの決まりを無視して仕事を無理にさせられているなら、上司や人事へ、法律が守られていないことをしっかり伝えましょう。
伝えられない・伝えにくい・暗黙の了解のような雰囲気になっている場合は、別の会社へ転職してしまうのが安心です。
会社に根付いた体制を変えるのは、難しく労力や時間も掛かるので、それなら転職した方があなたの限られた時間を大事にできます。
仕事に「できない」があるとどうなる?
こんな簡単な業務もできないなんて…
いつも自分の意見が言えないな…
集中できなくて生産性が上がらない…
働く中の「できない」は、次のようにプラスになる場合・マイナスになる場合があると思います。
プラスになる場合 | できないことがあると「できるようになろう!」と向上心に火が付く。 |
---|---|
・今の仕事や環境が好き ・やりがいを感じる ・これからもここで頑張りたいと思える | |
マイナスになる場合 | 憂うつになり、自分を責めたり自分が嫌になる。 |
・今の仕事や環境のどこかに不安や不信感がある ・あまり長くはこの会社にいたくない ・会社に頼れる人や信頼できる人が少ない |
プラスになる場合はできるようになる方法で悩みますが、マイナスになる場合はできないことそのものに悩みがち。
このページでは、できないことがマイナスに働く場合を見ていきますね。
2種類の「できない」
できないという「言葉」に着目すると、大きく2種類に分類できます。
- 自分を責める「できない」
- 自分を抑圧する「できない」
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自分を責める「できない」
できないという言葉は、単純に自分の能力を表すものでもありますが、自分を責める意味もあります。
例えば、レジ打ち業務をやったことがなければできないのは当然で、この場合「レジ打ちができない」のは、今現在の能力を表しているだけのことです。
しかし「経験がないんだからできなくて当然だよね」と考える人もいれば、「みんなはできるのに自分だけできないなんて…」と、自分を責めてしまうことも。
できなくて当然のことについて自分を責めていると、あらゆることで自分を責めるようになるため、仕事も自分も嫌になってしまいますよね。
自分を抑圧する「できない」
私は本当は○○がやりたいのにできない…こんなシーンも、お仕事ではたくさんあると思います。
例えば、気持ちよく働きたいのに仕事では笑顔になれない、定時退社したいのにできない、これらは自分を抑えつけて無理をしている状態ですよね。
もし、どうしても叶えたい目標があって、そのために我慢する必要があるなら、まだ頑張れるかもしれません。
自分を押し殺してまで叶えたいかというとそうでもない…
何となく今の仕事をしているだけ
このような場合は、必要のない我慢をしてしまっていることになり、あなたの時間がとてももったいないです。
あなたができることは何ですか?
できないことばかりに考えを巡らせていると、仕事も会社も自分自身も、何もかもが嫌になってしまいますね。
あなたにはできることがたくさんあるのに、とてももったいないです。
自分の良いところよりも、悪いところの方が気になってしまうのは、どんな人も同じだと思います。
欠点によって人に迷惑を掛けてしまうかもしれないし、嫌われてしまうかもしれない…様々な不安がつきまとうもの。
それなら、できることに目を向けてあげてほしいです。
このページを見て頂いているということ
「できることなんて全然ない…」と考えてしまうなら、私がわかる範囲であなたが出来ることを挙げてみますね。
- 働いている
- どんな雇用形態であっても就職している
- 前に進むために頑張れる
- できない自分をなんとかしたいと思える
- 自分に厳しく意識が高い
- 自分の改善点が見えている
このページにたどり着き、仕事の「できない」について私と一緒にここまで見て頂いている時点で、あなたは現状を知ろうとしたり良くしようとしているんです。
仕事をしているだけで「できている」こと
私たちは、生きるのに必要なお金を稼ぐために働きますが、お仕事は決して自分のためだけでなく、人や社会に貢献できるものです。
貢献というとあまりイメージが湧かないかもしれませんが、
- 不安をぬぐってあげる
- 困りごとを解消してあげる
- 時間を作ってあげる
- 安心させてあげる
- 面倒から解放してあげる
- 笑顔にさせてあげる
このように、あなたは多くの人の幸せを生み出しています。
もし何かのシステムを作るお仕事で、一日中PCの前でひたすらキーボードを叩くような、一見無機質な業務だとしても、そのシステムを使う人は、面倒な作業がなくなってストレスから解放。
システムのおかげで時間に余裕が生まれれば、プライベートを充実させられますし、BtoBシステムであれば、別の業務に時間を充てられるようになりますよね。
あなたが働くことで、あなたが思うよりもたくさんの人を幸せにできているんです。
あなたのできないことはやりたいことですか?
仕事をしていて「自分って全然できないな…」「何でこんなこともできないんだろう…」このように思うことがあれば、その「できないこと」についてあなたはどう思っているのか、改めて考えてみてほしいです。
例えば、どうしても上司を好きになれなくて悩んでいる場合、上司を好きになりたいのかどうか。
スケジュール管理ができないなら、スケジュールを管理できるようになりたいのか。
上司を好きになりたい?
もし、嫌いな上司を好きになれず悩んでいるなら、上司を好きになりたいのかどうか考えてみましょう。
どうしても自分と価値観や考え方が合わず、好きになれない人がいるのは仕方のないことなので、好きになれなくても私はいいと思います。
それでも好きになりたいのは、
- 楽しく働きたいから
- 和気あいあいとしたチームにしたいから
- 仕事で成果を出すためにコミュニケーションは必要だから
- 嫌いな人と働きたくないから
このように、仕事のためではありませんか?
もちろん仕事のために頑張るのは良いことですが、自分を無理に押し殺したり、気持ちを抑えつけて我慢し続けてしまっているなら、いつか心がポッキリと折れてしまう恐れがあるんです。
「なぜ」であなたの本心を深掘りし、自分にとってできるようになるべきことなのかをよく考えてくださいね。
スケジュールを管理できるようになりたい?
スケジュール管理、私も苦手なのでもっと上手にできたらいいなと思いますが、とくに営業さんなど予定が分刻みでギッシリ入る人であれば、余計にスケジュール管理能力が問われますよね。
また、社会人である以上、自分の仕事で求められるスケジュール管理は出来るようにならなければ、仕事自体も上手く進められなくなってしまいます。
この場合考えられる選択肢は、
- 今の仕事を続けたい…スケジュール管理ノウハウを学ぶ
- 今の仕事にそこまでこだわりがない…高度なスケジュール管理をしなくてもいい仕事に変える
大きくこの2つに分けられそうです。
できるようになりたいなら、できるようになる努力をする。できるようにならなくてもいいなら、できなくてもいい仕事を選ぶ。
とてもシンプルですよね。
できない事ができるようになるには?
お仕事でできないことに対して、本心からできるようになりたい!と思っているなら、できる人になり切るのがオススメ。ご存じの人も多いと思います。
「人に指摘や注意ができない」であれば、人に注意できる人になればいいんです。
もう少し詳しく見ていきましょう。
例:人に注意できる
もしあなたが、人に対してあまり指摘や注意ができず悩んでいるなら、「自分は人に指摘や注意ができる」と思ってみてほしいです。
「自分は人に注意できる人だ」と思い込みます。
さあ、あなたは人に注意ができる人なので、注意できる人と同じ思考・行動を取りましょう。
相手が部下であれば…
- 部下がなぜそうしたのか考えてから聞いてみよう
- 部下が成長できるように間違いを教えてあげよう
- きつい言い方をしないように気をつけよう
- どんな言い方がいいか考えよう
- ただ指摘するのではなく成長させてあげられる方法を見つけてあげよう
- 一方的ではなく一緒に考えられるような話にしよう…
あなたがもし人を叱るのが苦手なら、指摘や注意も億劫になると思いますが、こうして見ると、やさしい気持ちで人に注意してあげられるような気がしてきませんか?
できると思い込む・できる人ならどんなことを考えてどんな行動を取るのか意識する、これだけで「できない」から少しずつ抜け出しやすくなります。
すべて「できる」に変換してみよう
あなたができない事は、できるようになりたい事なのか、実は別にできなくてもいい・むしろやりたくない事なのか。
見分ける方法として一度やってみてほしいのは、あなたができないと思うことを「できる」に変換してみることです。
- 「仕事ができない」なら「仕事ができる」
- 「上司を好きになれない」なら「上司を好きになれる・上司が好き」
2つのパターンを一緒に見てみましょう。
私は仕事ができる!
仕事ができずに悩んでいるなら、自分を仕事ができる人間だと思ってみてください。
ただし、自分のことを「私は仕事ができる人です」と言う人は、日本人ではあまりいないので「そこそこ仕事ができるようになってきたかな」くらいでいいと思います。
仕事ができる自分…純粋にいいなと感じませんか?
恐らく、仕事ができるようになりたくない人はあまりいないですよね。
しかし、上司を好きになるのはどうでしょうか。
私は上司が好き!
上司を好きになれないということは、上司のことがまだよく分からない状態の場合もありますし、上司が嫌いな場合もありますよね。
そんなあなたが「私は上司が好きです、尊敬しています」と、思ってみてください。
いいなと思えるなら、本心から今の上司を好きになりたいと考えているのかもしれませんが、
- あの上司を尊敬って何だか変…
- 上司のことが好きだと思ってみても嫌な気持ちになる
- あの上司を尊敬する気持ちになり切れない
- ビジョンが全然浮かばない
上記のような気持ちになる場合は、上司を好きになりたくない可能性が高いです。
もしかすると、まだ上司の良いところを知らない(悪い面しか知らない)だけかもしれませんが、もう長く一緒に働いているなら、価値観の相性も大体は見極められていると思います。
このように、できないことをできると思い込むと、できるようになりたいのか、できるようにならなくていいのか、自分の中で判別しやすくなるんです。
最後に。
お仕事でできないことは、成長するバネにもなりますが、あなたの許容範囲を超えるようなものであれば、ただただ苦しいだけです。
あなたの中にある「できない」に対してどのように向き合うべきか、周りに流されずあなたの本心に従ってじっくり考えてみてください。
頑張ることも大切ですが、いつでもあなたの心を守る選択をとってくださいね。
自分に正直になって、あなたの許容範囲をじっくりと見極めてみてほしいです。