在宅勤務はサボり放題?怠け防止には10個の方法が効く

  • | 公開 2021年06月12日
在宅勤務はサボり放題?怠け防止には10個の方法が効く

エンプレス」の編集部:sugiyamaです。実体験から、在宅勤務でサボりを抑制する方法をまとめてみました。

「本当にうちのスタッフ、ちゃんと仕事してるのかな…。」

在宅勤務を取り入れる動きが加速しており、あなたもテレワーク・リモートワークなど、オフィスに出社しない働き方を進めていますよね。

しかし、最近業績が落ちてきたり、現場から不平不満がよく上がってきたりと、在宅勤務のサボりや生産性・効率化の低下に、頭を悩まされている場合も。

出社しない働き方でも、今よりもっと成長していける会社にするための方法をまとめてみましたので、お役に立てられれば嬉しいです。

こんな状況の方にお勧め!
・従業員がサボってないか不安
・どんなルールを作ればいいか分からない
・在宅勤務を継続させるか迷っている

在宅勤務でサボらせないための状況作り10選

私の会社でも在宅勤務が取り入れられており、もう長い間リモートワークを実践中。

それぞれ会社(経営者・現場)の方針・仕事内容・従業員構成・制度などが違うため、「この方法が一番イイ!」と断定することは難しいのですが、一つの例として下記を見て頂けるといいかもしれません。

ちなみに私自身は、在宅勤務の完全適合者なので快適に仕事ができており、その経験も踏まえて書いています。

① 自分事になる目標設定を行う

会社として・チームとして・複数人で仕事を進めていると思いますが、実際には在宅なので一人で仕事をしている状態。

この環境で仕事をするためには、自立・自責・自走できる人でなければ難しいですよね。

しかし、どんなに優秀な人でも、偉い役職を持ってる人でも、完璧な人なんて一人もおらず、在宅の一人環境で仕事をしてもらうために、ある程度の自由行動は想定範囲として考えておかなければいけません。

そのため、しっかりと進むべき道を作り、最もパフォーマンスを発揮できる自分事になった目標設定が、とても大事になってきます。

自分事だからこそ自立・自責・自走ができる

誰にも見られていないからと、少し甘えてしまえば、どんどん仕事の生産性・効率性は下がっていき、パフォーマンスは落ちていく。

「誰かがやってくれるだろう。」「上司から返事こないから進められないもん。」など、遅れている理由を他人のせいにすることもあるかもしれません。

例えば、自分自身がとても行きたかった場所、どうしても手に入れたかった商品、それらの願いを叶える時に他人のせいにして諦めることは少ないですよね。

これは、自分事になっているからこそであり、仕事においても上司に押し付けられた目標ではなく、自分自身が達成したい目標として設定すれば、自らが動いていきます。

在宅勤務でサボりが発生しないようにするには、目標設定が重要です。

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② 在宅勤務ができる環境を用意・支援する

会社としては、従業員さんが快適な環境で仕事ができるように、オフィス整備したり整えるためお金をかけてきましたよね。

しかし在宅勤務では、従業員さんの自宅がオフィスになる。

本来であれば会社が用意すべき環境を、個々で用意してもらうため、不平不満が出るのは当たり前。

「コストが減った!」と思うのか、仕事環境を良くしてもらうために、支援金を配ったりするのか、会社の姿勢をみんな敏感に感じ取っています。

通勤手当を払わない代わりに、通信費・光熱費などの一部を負担してくれるだけでも嬉しいですよね。また、会社の環境は会社でなんとかできますが、自宅の環境は本人任せなので、支援の意思を見せてくれるだけでも好感度はあがります。 

小さい配慮の積み重ねがエンゲージメントを高める

在宅勤務は特に、すぐ近くに話せる人もいない、人の気配がないため孤独感や心理的に追い込まれやすくなります。

会社と従業員の物理的距離も離れているため、そこからさらに、心の距離も離れてしまったら仕事をサボる・遊んでいる、こんなことだけでなく最悪、ビックリ退職が多くなる場合も。

転職活動は、在宅勤務で時間を作りやすく、今はリモート面接も一般的になってきているので、水面下で動きやすいのが正直なところ。

会社から心配り、小さい配慮を見せていくことで、心が離れるのを防ぐことが在宅勤務でのパフォーマンス向上に繫がります。

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③ 経営者の考えを発信する

在宅勤務を進めようとすると、必ず現場派からの反発や、今までとは違う働き方に対する不安から、不平不満が出てきやすいです

心理的な不安は仕事のストレスを増やすだけでなく、周りのメンバー・上司に向けられて、最終的には会社=社長に向く。

退職が発生する王道とも言えるルートを歩かせてしまうため、経営者(会社)として在宅勤務でどうがんばってほしいのか、指針を示しておくのがお勧めです。

従業員へ向けた発信を継続的に

上司や社長は、一般論からすれば嫌われてしまいやすい立場なので、何か発言するのは怖いかもしれません。

しかし、従業員さんの不安はそのままにしておくと、モチベーションの低下や退職意思を強める結果にも。

よく何かが起こった時に社長から連絡が全社展開されることもあるのですが、一時的なものでプツンと途絶えてしまうことも多いですよね。

「あの時だけ偉そうなこと言ってたのに、もう何も言わなくなった。」従業員からしたら、これが正直な気持ちなので、安心させるため、会社が向かう方向を示すためにも、継続的な発信をして頂くのがいいのかなと考えています。

④ 数字管理にこだわらない

今まで見えていたものが見えなくなる在宅勤務ですが、無理に見ようとしてガチガチの数字管理に走ってしまう場合もありますよね。

  • リアルタイムで稼働を確認する
  • 時間に対する費用対効果を算出する
  • 使った時間に対する成果を都度提出させる

ツールを使えば、従業員さんが在宅で仕事をしていたとしても、状況が手にとるように分かる時代なので非常に便利ですが、監視の目が重すぎるとパフォーマンスを下げてしまうことも。

体温を感じるマネジメントを。

タイムマネジメントと呼ばれる時間管理で生産性・効率化を最大限高める方法があり、在宅勤務だとこの意識がどの会社でも強くなる傾向があると思います。

しかし、相手が見えない中、管理体制を強めると、それがかえって重荷になる場合もあり、従業員さんの心は離れやすくなる。

チャット・メール・電話など、接触機会はいくつもありますが、まるで機械を相手にしているような体温を感じない対応にならないよう、注意が必要だと思います。

解決策:勤怠管理システムを見る >

⑤ 仕組み作りをして無闇に報告させない

誰が、何を、どうやっているのか分からないと管理できないと思い、逐一報告させるルールを定めている場合もありますよね。

確かに在宅勤務中だと、実際の稼働が見えなくなって管理する側からしたら不安ですが、その不安が悪影響して、無駄に報告回数を増やし現場の負担を強めている場合も。

管理(マネジメント)が単なる監視となり、その窮屈さがやる気を削いでいきます。

そもそも、上司の管理能力が低い場合は不幸しか生まれません。

本当に必要な連絡のみ、最低限の数で抑える

なんでもかんでも、細かい報告をさせているようなら、それは管理者としての能力不足も疑われてしまいます。

できる管理者だと、部下を信頼し成長させて、どんどん結果を出させる人だと思いますが、無駄な報告はその逆をさせてしまっている。

例えば、共通して閲覧できる管理表に、進捗記載するフローにするだけで、わざわざお互い時間をとっての報告・返答も無くなりますよね。

仕組みの作り方次第で、進捗の可視化から無駄な仕事を無くすこともできるため、どちらかに負担が寄ってしまうような仕組みは避けるように気をつけましょう。

⑥ 上司・部下の関係性を良好にしておく

あまり見過ごされがちですが、実はとっても大切な上司・部下の関係性。

仕事をするために集まっているのだから、馴れ合いは当然いりませんが、そこに感情の繫がりは不要か?と言われれば、必要だと声を大にして言いたいです。

今も昔も、会社を辞める理由に「上司が嫌い」「上司が信用できない」こんなアンケート結果を見たことありませんか?

ビジネスでお付き合いしている関係ではありますが、その前に信頼を感じない人の側には、仕事関係なくプライベートでも一緒にいたくないですよね。

何も言ってこないのは満足しているからではない

普段から文句は言わず、モクモクと仕事をしている方に限って、ビックリ退職が発生しますよね。

このような方は、言わないのではなく、言っても話を聞いてもらえない・真剣に向き合ってくれない、諦めのボーダーラインが限界値を超えてしまったため、サボりや仕事中なのに遊んでしまう気の緩みが発生している可能性も。

昔から報連相(ほうれんそう)と呼ばれる上司・部下のコミュニケーション方法がとられていましたが、場合によってこの方法は自主性を高めるのではなく、機械的で思考を感じないコミュニケーションとなり、上司・部下間の関係性もよくならない。

今は、確連報(かくれんぼう)と呼ばれる、部下の自主性を軸にしたコミュニケーション方法が取り入れられており、自分事として仕事が進めやすく、サボりへの意識が薄まって仕事をしてくれるようになってくれる。はずです。

⑦ 不公平感をなくす

従業員さんのモチベーション、在宅勤務にとっては、ものすごく大切なポイントです。

そもそも、管理の目から離れて、自宅というマイスペースで仕事ができるのですから、気が緩んでもしかたありません。(周りには誘惑する自分の好きなモノがいっぱい転がっています)

この状況の中、「あの人だけ・この人だけ優遇されている。」不公平感を感じていると、仕事への意識が薄まって、余計に仕事以外へ手を伸ばしてしまいやすい。

完全に無くせないからこそ寄り添いの気持ちを

不公平を無くすといっても、簡単にできることでありません。

従業員さんそれぞれ、感じてきたこと、考え方なども異なるので、一人一人に対して十分満足させてあげることはできない。

完全には無理ですが、それでも、少しでも従業員さんに対して会社から寄り添う姿勢を見せるだけでも違うと思います。

例えば、サーベイを使って毎日の心理的・身体的な不調を確認したり、要望を聞いて少しずつ改善するだけでも、仕事へ意識が向いてサボることが減ってくるかもしれません。

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⑧ 情報を積極的にオープン化

いつもならすぐ周りを見渡す、または誰かとちょっと小話をする感じで、社内の情報はある程度キャッチしようと思えば、知ることができていました。

しかし、在宅勤務となると、ちょっとの会話をするのもハードルが高くなって、聞きたいことも聞けないことが多くなります。

そのような状態が続いていると、在宅勤務の閉鎖感・孤独感も相まって、だんだんと仕事に集中できなくなり、自宅という周りに欲望が散らばった部分へ手を伸ばしやすくなる。

隠されていると思われることがマイナスになる

これは私自身が強く思うことですが、在宅勤務だからこそ組織内の情報伝達が悪くなりやすいと思います。

社内にいれば知れたのかな?と思ったり不公平感を感じることもあったりと…。

別に隠しているわけではないと思うのですが、社内と在宅では情報取得のスピードが大きく違ってくるので、持っている人は持っていない人の気持ちも分からない。

ある有名スタートアップ企業のように、常に情報をオープンな状態にすることも、在宅勤務を行う上では、非常に重要なポイントだと思っています。

⑨ 週イチ・月イチなどメンバーが顔を合わせるタイミングを

全員が在宅をしている、または部分的に行っているなど、会社によって在宅勤務の状況は様々だと思いますが、在宅勤務を取り入れている以上、全員が一同に集まることはないと思います。

個別や少数のビデオ通話など、顔を合わせる機会はある。

しかし、在宅勤務は連帯感がなくなりやすいので、何かしらの方法で組織に属している、コミュニティを意識してもらえる機会を作ることも大切だと思います。

ウィンセッション(Win-session)がお勧め!

ウィンセッションとは、週イチ・月イチなど、会社によってバラバラですが、業務の中で良かったことを共有して、モチベーションを高め合う行為。

  • 全体で顔を合わせる機会が持てる
  • 他の人が何に成功したのか知れる
  • 連帯感を感じることができる

他にもメリットは多いですが、マイナスな発言は無しにして、良いことだけを共有する時間をみんなで作れると、仕事への集中力を取り戻すことができ、サボり体質も改善していけるかもしれません。

⑩ 感謝を伝える

当たり前のことではありますが、感謝をきちんと伝えられる関係性、または意識をカルチャーとして作っておくといいと思います。

やはり、在宅勤務は孤独感と閉鎖感との戦いでもあり、実は思った以上に精神を消耗している人も少なくありません。

ちょっとしたことでイライラしたり、コミュニケーションが上手くいかず言葉がキツくなってしまったりと、無意識のうちに仕事や仲間に対しての感謝を忘れてしまいがちに。

マインドセットを作る

普段から感謝の意識を強めておくと、仲間に対して、上司に対して、会社に対して、自然と良い気持ちが湧き上がってきます。

また、言われる側も同じく、自分が必要とされている気持ちにもなり、それが仕事へのモチベーションとなってサボりへの自制にもなる。

普段の意識・思考が定着すると、それがマインドセットと呼ばれて思考と行動の結びつきが強くなり、仕事のパフォーマンスも上がっていく。

感謝を軸にした組織改善を進めるのもお勧めです。

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在宅勤務でサボり?向き不向きの話

いきなり全社的な在宅勤務に移行したり、希望性で取り入れていることもありますが、そもそも在宅勤務は誘惑が多いため、向き不向きがあります。

あなたが危惧しているのは、仕事のパフォーマンスが落ちて、業績に影響しないか?売上が減ってしまうのではないか?このような不安だと思われます。

どんなに仕事ができる人でも、周りの視線がなくなれば開放感はあるので、携帯を見たり本を読んだり、絶対にそんなことはしない!と言い切れる人はいない。

それでも在宅勤務は、今後重要な働き方になるため、向き不向きについて考えてみたいと思います。

向き不向きで分けるような書き方をしますが、状況によってこの定義も変わる。下記は私なりの実体験を元にした定義なので、一つの考えとして認識頂ければ幸いです。

在宅勤務に向いている人

在宅勤務で大事なのは、自立・自責・自走できるかどうか。

物理的に周りには誰もいない、指示を待っているのでは行動が遅くなるため、一人で考え実行していく力が求められます。

また、何のために仕事をするのか、明確に定まっていないと、行動する意味を見いだせず止まってしまう。

そのため、上司から言われたことをやるのではなく、自ら「これをやりたい」と自分事に考えられる目標を立て、尚且、自分の力の範囲を分かって無理をしすぎないけどコンフォートゾーンの外側を目指せる方が、向いていると思います。※ コンフォートゾーンとは、心理的安心もあり快適な空間を示す言葉。

自分一人でもどんどん進めたい人にとっては理想の環境

普段、オフィスにいる間は周りの人のおかげで気が散って集中できなかったり、正直言って対面で話すのが億劫になる人が近くにいたりする場合も、在宅環境によって大きく改善されます。

また、元々一人でもどんどん進んでいける人は、なおさら集中できる環境が手に入ったことで、パフォーマンスが向上。

サボるどころか、成果が出やすくなり、更に仕事へ打ち込んでいけるかもしれません。

在宅勤務に向いていない人

普段から監視されているようで窮屈だった人にとっては、開放感の大きい空間のため、仕事以外に意識が向けられやすくなります。

それだけでなく、そもそも仕事に対してのエンゲージメントが低いと、誘惑の多い空間では気が散ってしまい、集中できなくなってしまう。

寝ようと思えば始業時間まで寝れますし、途中で仕事をしていなくても見られているわけではないので、ちょっと休憩を伸ばしたり、細かいサボりもバレにくい。

やりたいことが仕事以外に多い方にとっては、在宅勤務は非常に都合のいい環境だと思うので、向いていないと言えます。

まじめすぎる人は頑張りすぎて体調を崩す

しっかり者のまじめさん、在宅勤務をしたとしても支障がないと思われがちですが、まじめだからこそ頑張りすぎてしまうことも。

常に自宅が職場となるので意識も休まりませんし、なんだか自分だけが楽をしているような感覚になってしまい、もっと、もっと頑張らないと、何か強迫観念のようなものを感じて仕事時間も伸びてしまいやすい。

まじめさんだからこそ、誰か周りで止めてくれる人がいてほしい場合もあります。

職場より自宅環境の方が働きづらい

ご近所からの騒音、家のネットが遅い、電話が通じにくい…。

実は、オフィスよりも自宅の方が、環境の悪さを感じている人も多いです。

他にも入社時に会社全体のフロアを見渡せば、なんとなく全体感をつかめるのですが、入社のタイミングからいきなり在宅から始まるような方は、社内がオンライン上だと分かりづらいので、孤独感を感じやすくもなる。

その人の性格関係なしに、状況による在宅勤務が不向きな場合もあります。

運動を嫌うと体調不良を起こしやすい

普段からかなりのインドア派で、外に出ることも少ない方は、在宅勤務になることによって、さらに家からでる機会が減ります。

運動が絶対に必要とは言い切れませんが、普段から慣れない在宅勤務をしながらストレスを抱えていると、食に走ってしまう場合も。

今はデカ盛りやYouTuberなど大食い、またはお店でも量が多目の商品が出ていることが多く、食べることに意識がいってしまい太る原因にもなります。

あなたの周りも、最近在宅勤務で太った?なんて言っている方はいませんでしたか?

みんなが在宅勤務中にサボる時、何をしているのか?

仕事のおサボりさんたちは、一体どんなことをしてサボっているのか。

  • 寝る
  • 漫画を見る
  • アニメを見る
  • ゲームをする
  • 筋トレをする
  • SNSを見る
  • 外に出かけている
  • Youtube
  • 副業

仕事中だとしても、息抜きに携帯を見たり、少し散歩にでかけることもあるので、全てをサボりと定義するのは乱暴かもしれません。

その境界線が曖昧なことも、サボりが増えている原因の可能性も。

パソコンに管理ツールを入れて、どんなwebサイトを見ているのかチェックされている場合もあるので、おサボりさんは基本的に自分自身の携帯を使っています。

在宅勤務時のサボりの定義は?

何をしているのか分からない人に対して、「あの人、サボっている!」と言いたくなる時もありますが、本人としてはまじめに仕事をしている場合もあります。

人それぞれで定義が異なってくるので、判断は難しいのですが、本来の7~8時間勤務(正社員)の中で、休憩時間以外で30分以上の、仕事に直接関係ないことをしていたら「サボり認定」してもいいかもしれません。

会社ごとで、その判断軸を在宅勤務前に取り決めておかないと、あとで主観で判断されてしまうことも多くなるため、定義付けをしておくのがお勧めです。

前提の違いによるサボり発生の違い

在宅勤務と一言でいっても、それぞれの状況は全く異なるため、よくある3つのシーンから考えてみたいと思います。

① 会社から強制的に在宅勤務を指示
② 自ら望んで在宅勤務
③ 在宅勤務ができるのは社内でも限られた人のみ

強制的・自主的・不公平、これがキーワードとなる。

① 会社から強制的に在宅勤務を指示

キーワード :強制的
サボり発生度:高い

会社からのお達しで、一気に在宅勤務へ移行している場合もあると思います。

これは「望む」「望まず」「向き」「不向き」の何もかもを無視して、強制的に働き方を変えている。

在宅勤務はメリットもある反面、合わない人にとってはデメリットにしかならない場合もあるため、それぞれ発揮できるパフォーマンスが違ってくることも多いです。

不平不満も溜まりやすく、望まない・不向き、このカテゴリーに属する人も在宅勤務になってしまうので、サボりが発生する割合も増える傾向にあるかと思います。

② 自ら望んで在宅勤務

キーワード :自主的
サボり発生度:低い

在宅勤務を望むのはサボるため、こんな方はいないと信じたいですが、オフィスに出社しない分、気が緩みがちになるので、時間の使われ方が自由になることもあります。

しかし、望んで在宅勤務を受けたい方は、現状の働き方に満足しておらず、その解消のために望んでいるため、在宅勤務の許可をもらえたこと、実際の働き方を変えられたことで会社へのエンゲージメントも高まりやすい。

自責の念を持てる方だと推測できると、サボりの発生度も低いと考えられます。

③ 在宅勤務ができるのは社内でも限られた人のみ

キーワード :不公平
サボり発生度:高い

上司は在宅勤務OKなのに部下はNG、こんな職場もあるかもしれませんね。

他にも、他部署では在宅勤務が進んでいるのに、自部署は仕事内容のせいで在宅勤務が進まない…。

組織内・部署間などなど、不公平感が生まれやすい状況を作りやすくなってしまいます。

これは在宅勤務者よりも、出社組のほうにサボりが発生する可能性もあるため、いち早く社内環境の整備が必要だと考えられます。

その他:在宅勤務を続けることでの気の緩み

在宅勤務は、出社時間の節約などによって、使える時間が大幅に増える傾向があり、物理的に周りからの監視の目もなくなるため、比較的自由に行動もできる。

自分の時間を自分で決めながら働けるため、自立・自責・自走できる方にとってはまさに、絶好の仕事環境。※ 時間のコントロールはタイムマネジメントのこと

しかし、最初はまじめに取り組んでいた方も、日中使える時間も増えて自由に使えるため、少しの気の緩みがサボりを発生させる場合もあります。

私自身も、毎日何も気を散らさず仕事ができるか?と言われれば無理なので…「① 自分事になる目標設定を行う」のような事前準備の必要性を感じています。

在宅勤務時にサボりを発生させる原因まとめ

在宅勤務はサボりが発生しても見えにくい、そもそもその行為がサボりに該当するのか認識を持っていないなど、どうしてもサボりとなる原因がたくさんある状態。

どんなことがトリガーとなって発生するのか、色々原因をまとめてみました。

自宅環境の問題
・ネット環境が悪い
・電話の電波環境が悪い
・あまり喋り声を発せられない環境(壁が薄いとか)
・机・椅子が合わない
・家事や育児で時間をとられてしまう
・室内環境が悪い(暑い・寒い)
・近所からの騒音が激しい

仕事的な問題
・コミュニケーション方法が変わったので慣れずに疲弊している
・ルールがめんどくさすぎてストレス
・いつでも仕事ができるので残業が増える
・AIによる効率化で仕事が奪われてしまった

上司の問題
・上司からの指示が分かりづらく仕事が進められない
・上司が全然働いてくれないから仕事が進まない

身体的な問題
・出社不要のため寝不足が発生しやすい
・満足の食事がとれてない
・運動不足による体調悪化
・まじめな人はやりすぎる

精神的な問題
・在宅環境に不向きで辛い
・閉鎖感・孤独感によるメンタル不調(うつなど)
・タイムトラッキングツールによる監視でメンタル不調
・リモハラが発生している(リモートハラスメント)

会社的な問題
・会社のビジョンや仕事の仕方に不平不満があった
・そもそも素行が悪い人も強制的に在宅を始めさせた
・在宅だからと減給されて気力がわかない
・あのひとは在宅OKで、このひとは在宅不可など不平不満

認識
・そもそも在宅勤務時のサボりを悪いと思ってない

考えてみると、サボりが発生する原因はたくさんあり、実際はもっと存在している。

それならと、サボらせないルールを作ったり、システムを導入して管理を進めるのもいいですが、サボらせない発想は締め付けがキツくなりすぎて現場がうまく稼働してくれないことも多い。

管理・監視を強めるということは、従業員さんを信頼していないとも言いかえることができ、そのような姿勢を会社から見せると心が離れていく場合もありますよね。

サボり=退職のキッカケかもしれませんので、会社ごとの方針にしたがって、従業員さんのより良い環境作り、支援への意識を強めていきましょう。

最後に。

「ちょっとぐらいならいいかな。」

こんな気持が生まれやすい在宅勤務ですが、誰にも止めることはできないため、ある程度は許容しながら、その中でも最大限パフォーマンスを発揮してくれる環境・制度作りを進めていきましょう。

在宅勤務は、従業員さんと会社との関係性を見直すチャンスだと捉えることもできます。

おサボりさんが悪いこともあれば、おサボりを発生させている仕組みが出来上がってしまっている場合もあるため、一つずつ何が原因かを考えながら、最適な働き方を見つけていくことがお勧めです。
エンプレス編集部:sugiyama

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2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は資料サービス「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツの制作から運用、100社以上のお客様支援を実施。そこで得たノウハウをコラムとして投稿中。
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