ライバルより有利に!動画を使ってビジネスを加速させる7つの基礎知識

  • | 公開 2020.09.01

ビジネスに動画を活用するための基本知識をまとめてみました。
著者:sugiyama(@osugi_39)

インターネットを使うと、至る所で見ない日はないと言えるくらい、色々なシーンで動画が使われていますよね。

動画があるとついつい見てしまう…これはあなただけではなく、他の人が見たとしても、つい手を止めて見てしまう魅力を動画は秘めています。

文字だけのコンテンツだと、ユーザーさんとのコミュニケーションに限界を感じるため、ユーザーさんを惹きつける動画を、どんどん取り入れていきたいところ。

競合他社が動画作りに本格参入していないこの状況で、先に動画を取り入れてノウハウを身につけ、さらにビジネスを加速させていくことが重要かもしれません。

今回動画を考え始めたのではなく、すでに何社か外注に依頼してみたけど、動画作りが思うようにいかなかった…こんな場合でも大丈夫。

少しでもあなたのお役に立てられるよう、動画を使ってビジネスを加速させるための7つの基礎知識をまとめたので、見て頂けると嬉しいです。

基礎1:動画を作る場合の費用は?

ライバルより有利に!動画を使ってビジネスを加速させる7つの基礎知識

動画を作る場合、作り方や内容で費用は大きく変わってきます。

内製か外注か、この2つでも費用は変わりますが、まずは作る前の参考として費用相場を簡単な表にしてみました。※ 編集ありの1〜3分前後の動画を想定

動画の内容活用シーン例期間費用
スライドショー的な簡易動画(静止画)簡易紹介半日〜2万円〜
モーショングラフィックス動画インフォグラフィック1ヶ月〜30万円〜
ドローンを使った空撮プロモーション2週間〜30万円〜
撮影動画を使ったプロモーション採用、教育、セミナー、紹介1ヶ月〜50万円〜
有名人を使ったプロモーションプロモーション、ウェブCM2ヶ月〜200万円〜
インタラクティブ動画ブランディング、採用、イベント3ヶ月〜300万円〜
アニメーション動画(アニメ)ブランディング、採用、イベント、プロモーション3ヶ月〜500万円〜
※ インタラクティブ動画とは、ユーザーさんとコミュニケーションを取りながら進められる動画のこと。(リアルタイムではなく、設定した流れに沿った進み方をする)

大まかな費用相場を出してみましたが、動画の内容・活用シーンだけでなく、納期、撮影スタッフ・撮影機材、キャスティング、企画、ナレーションなど、この他も費用がかかるポイントが多く存在しているため、あくまでも参考として覚えて頂ければと思います。※ 自社、他社の価格を参考にさせて頂いてます。

こんなに高いの!?と思われるかもしれませんが、動画を作るためには、様々な専門家と協力しなければ作れない場合もあるため、もう少し費用について詳しくなれるよう、費用の内訳も見てみましょう。

動画作成の費用内訳

動画作りは、映像を撮影し編集するだけでなく、その他の細々した作業も必要です。

プロに動画作りを頼もうとすると、どうしても高い!という意識になりがちなのは、動画がどのように作られているか知らない部分が多いからかもしれませんね。

動画を作るための内訳を知ると、動画作りではお金がかかることが分かるので、確認いただくのがオススメです。

内容詳細
撮影スタッフの人件費小規模な撮影でも、一度の撮影に1〜3人が必要となります。(アシスタントがいないと撮影が難しい場合も多い)
撮影機材のレンタル費撮影機材の中には数百万円もするものも存在しており、全て買い揃えておくのが難しいので、自前とレンタルを併用している場合が多いです。ドローンを使う場合もあります。(ドローンは飛ばせない場所もあるので注意が必要)
企画費動画の絵コンテを作ったり、どのようなストーリーで作るのか企画をするための費用もかかります。
編集費撮影した動画、または用意した素材を使って、動画化するための費用になります。(撮影よりも編集の方が時間がかかる)
交通費特定の場所へ伺って撮影する場合もあるので移動費用がかかります。
場所代スタジオを借りたり、野外の使用許可や場所代なども掛かる場合もあります。
素材費イラスト、背景、音楽など、動画作成に使用する素材も必要。無ければ新たに揃える必要もあり、特にアニメーション動画の場合は一からイラストを書き起こす場合が多いため費用が高くなる傾向があります。
音声ナレーターを使ったり、特別な音声が必要な場合もあります。
キャスティング役者さんや、有名人を起用したい場合は、そのキャスティング費用もかかります。
ライティングストーリーに合わせた文章を用意するため費用がかかります。(キャッチコピーやナレーション用の原稿など)

大まかに分けると、このような作業が分解して費用の中に入っています。

費用がかかるポイントとしては、

  • 機材
  • 期間(納期)
  • 素材の準備

この3つの要素が一番影響するかもしれません。

制作期間を短くして納期を早くさせるのであれば、必要な数のスタッフさんに対応してもらう必要もあるし、イラストを一枚一枚書き起こしたりオリジナルで用意する場合は、素材の準備費用でお金がかかる。

動画は数分にまとめられることが多いので、短いのにこんな高いの!?とビックリするかもしれませんが、数分にまとめる前に大量の情報を集めており、それをギュッと圧縮したからこそ、数分にまとめられています。

単純に圧縮するだけなら誰でもできてしまいますが、最終的な目的を叶えるため、それに沿って撮影や素材を準備をして、必要な編集をかけて形にする。

そして「編集力」こそ、動画作りをプロに頼む最大の価値。

全ては編集の品質を上げるための費用と言えるかもしれません。

機材の費用って、どのくらい?

撮影用のカメラやビデオカメラは、思った以上に高額です…。

下記の参考価格などはまだ安い方で、購入に数十万掛かるのは当たり前、高性能なカメラになるほど良い画質で取れますが、値段もそれに比例して高くなっていきます。

自前で機材を持っている制作会社さんの場合は、購入する時に高いお金を払っているので、制作費にその費用分は含まれている可能性も。※ 2011年9月4日に放送された世界の果てまでイッテQで撮影した機材のレッドワンは、レンズ1000万円、全部で2000万円と言われていました。高すぎてびっくりですよね。

機材購入費用
カメラ(レンズ込み)100,000円〜
ビデオカメラ(レンズ込み)200,000円〜
デジタルシネマカメラ300,000円〜
音声マイク50,000円〜
照明機材100,000円〜
※ 価格の参考:価格ドットコム

自前で機材がない動画制作会社さんだと、機材をレンタルする費用も含まれてきます。

下記は3社の機材レンタル会社さんで、1〜3日間程度、レンタルした場合の価格を参考にした表。

機材レンタル費用
カメラ(レンズ込み)10,000円〜
ビデオカメラ(レンズ込み)15,000円〜
デジタルシネマカメラ30,000円〜
音声マイク3,000円〜
照明機材3,000円〜
※ 格安のレンタルもあれば、機材の品質によっては1日レンタルしただけでも高額になることがあります。
※ 価格の参考:アークベル株式会社東京オフラインセンター東京カメラ機材レンタル

費用対効果は?

動画を作ったのであれば、どのくらいの効果があるのか知っておきたいですよね。

例えば30万円で動画を作ってもらったら、30万円以上は必ず動画を使って対価(利益や認知度向上など)を回収したいはず。

しかし、動画を作ったからといって、直接的な売り上げが倍増するようなことは、なかなかありません。※ 動画広告やyoutubeで広告収入を得る場合は別です。

動画の費用対効果を、そのまま直接金額に表そうとすると、なかなか表せないのと、動画の目的としてはユーザーさんとの心理的な距離を近づけて、ファンになってもらうための効果が強いため、費用対効果は金額以外で考えた方がいいかもしれません。

例えばオウンドメディアへ動画を入れるのであれば、

例① 滞在時間が10%UPした → コンテンツを読んでくれる割合が増えた
例② お問い合わせが増えた → コンテンツの信頼性を高められた

他にもtwitter用に作成した動画で「いいね」や「引用リツイート」が、1,000以上(仮)増えた。

このように、掲載する媒体によっても効果が変わってきますが、まず優先する費用対効果としては、ユーザーさんとのコミュニケーション向上で考えておくのがオススメです。

制作内容に対して安すぎる場合は気をつけた方がいい?

動画の制作費用、安くしようと思えば実はいくらでも出来てしまいます。

決まったフォーマット内で作る
→流れ作業で作れるため安い

外部クリエイターに対応してもらう
→格安で引き受けてくれるスキルのない人に動画作りを頼むから安い

新しく撮影しない、既存の素材で動画を作る
→動画を作る前工程を全て省き、編集のみのため安い

このように、いくらでも安くできる方法はあるのですが、効果を出すためには品質にこだわった動きが必要となるため、どうしても人件費が増えて、費用も高くなります。

費用を抑えたり格安にしているということは、費用がかかる工程を省いているからこそ安くできる。

その安さに魅力を感じるのであればいいですが、安さは品質が下がる事と、そもそもの動画を作りたい目的を達成することが出来ない場合もあるため、気をつけてほしいです。

無理な値切りはしてはいけない?

動画制作は、必要な工程や用意する材料もあり、それなりの費用が掛かるもの。

もし、無理な値引きを要求したら、必要な工程を省かれてしまったり、他の人が使っているような素材を使われて、他社と同じような動画になってしまう危険性もあります。

無理に値引いた場合、あなた自身で動画制作の手抜きを強要しているような状態になるので、こんな状態だとお互いの関係も悪くなり、モチベーションの低下も加わって品質は格段に下がります。

せっかくお金をかけても、全然見てもらえない、目的も達成できない無駄な動画になってしまう。

多少の値引きならまだいいですが、品質を落とす結果に繋がる、無理な値引きは要求しないのが、良い動画を作るためのポイントです。

お互いの信頼関係があることが、良い動画作りの基本でもあります。

基礎2:動画の種類(活用事例)とは?

動画を作りたいけど、どんな内容を作ればいいのか、明確なイメージがなければ、競合や他の人が作った動画の種類を、まずは確認してみるのがオススメです。

動画の活用事例として、10種類を選んでみました。

① スライドショー
② モーショングラフィックス(インフォグラフィック)
③ アニメーション
④ 紹介動画
⑤ 採用動画
⑥ 社員総会
⑦ プロモーション
⑧ ブランディング動画
⑨ webCM
⑩ その他

この他にも色々な種類の動画はありますが、参考として見ていただければ嬉しいです。

10種類の動画活用事例

スライドショー

参考動画
出典:エヌエス・テック株式会社
種類スライドショー
必要要素構成、写真、原稿、音楽
推定費用5万円〜
ポイントシンプルな会社紹介動画です。一連の流れをテンプレート化すれば、他の動画にも簡単に転用ができて、無駄な時間をかけずに動画もできます。

簡易的なスライド形式なので、半日〜2日ほどで作業自体は完了できると思います。

必要な素材も多くはなく、時間もあまりかからないので、似たような動画を大量に作る場合には向いたフォーマット。

モーショングラフィックス(インフォグラフィック)

参考動画
出典:大塚製薬
出典:株式会社ネストエッグ
種類モーショングラフィックス(インフォグラフィック)
必要要素企画・構成、イラスト(オリジナル)、原稿、音楽、ナレーション、編集
推定費用 50万円〜
ポイント素材一つ一つをオリジナルで作成し、各パーツを動かしながら進むため、引き込まれる動画です。

オリジナルのイラストを作成し、動きも大量につけることから、2週間〜1ヶ月ぐらいは必要になると思います。

サービス・企業紹介や、数値データを使った動画を作りたい場合は、図形やイラストを使用したインフォグラフィックの形が合うので人気の動画。※ モーショングラフィックスとは、回転や動きをつけて表現すること。
※ インフォグラフィックとは、データや情報を見た目で分かりやすく表現すること。

アニメーション

参考動画
出典:株式会社増進会ホールディングス Z-KAI
出典:株式会社ロッテ
種類アニメーション
必要要素企画・構成、イラスト(オリジナル)、原稿、音楽、ナレーション、声優、編集
推定費用 500万円〜(※ 30分アニメを作るのに1,000万円以上かかるのが一般的。)
ポイント企業とクリエイターのコラボ動画。映画と思わせるくらいのクオリティで作られており、企業の認知度向上などプロモーション効果も高い動画となっています。

一企業だけでは作れないレベルの動画なので、大きなお金がかかります。

しかし、アニメーターと組んでオリジナルの動画を作れれば、大きな反響を呼び、テレビCMに匹敵する、またはそれ以上の効果も。

テレビCMの場合は時期が終われば放送されなくなりますが、ウェブに公開しておけば、いつでもユーザーさんが見れるようになり、継続的なユーザーさんとのコミュニケーションを取るための存在にも。

紹介動画

参考動画
出典:医療法人社団 幸誠会 たぼ歯科医院
種類紹介動画
必要要素企画・構成、撮影、原稿、音楽、インタビュー、編集
推定費用 30万円〜
ポイントスタッフさんのインタビューを取り入れながら、社内の雰囲気を伝える仕掛けが入っています。

社内の様子だけでなく、インタビューを通してスタッフさんの内面にも触れています。

「ここで働きたい!」と思わせる安心感を含んでおり、素敵な紹介動画になっています。

参考動画
出典:岩手コンポスト株式会社
種類紹介動画
必要要素企画・構成、撮影、原稿、音楽、キャスティング、スタジオ、編集
推定費用 100万円〜
ポイント企業紹介を歌にのせて紹介。オリジナルの曲とコミカルな演出で企業ブランディングも兼ねた動画になっています。

採用

参考動画
出典:マクドナルドフランチャイジー 株式会社 豊昇 HOSHO
種類採用動画
必要要素企画・構成、撮影、原稿、音楽、インタビュー、編集
推定費用 200万円〜
ポイントストーリー仕立てでスタッフの内面と企業との関わりを表現されています。こんな素敵な動画を見たら応募したくなりますね。

採用においては、中で働くスタッフさんが、どんな人たちなのか、求職者にとっては不安材料です。

動画は、実際に話しているスタッフさん、その動きも見ることができ、これだけでも不安を解消できる。

言葉だけでは伝わらない「人」への魅力を、存分に見せることができるのも動画の良い点です。

社員総会

参考動画
出典:D-POPS GROUP
種類社員総会
必要要素企画・構成、撮影、音楽、編集
推定費用 30万円〜
ポイント当日の一発撮りになるので、事前の打ち合わせや撮影イメージが定まってないと難しいと思うのですが、素敵な編集となっています。

会社ごとで様々なイベントはありますが、それをうまく活用して動画化。

参加していない人にも、実際の雰囲気を体験できる動画を作ることで、会社の内側を見せられる機会にもなります。

プロモーション

参考動画
出典:Charlie Johnston
種類プロモーション
必要要素企画・構成、撮影、音楽、編集
推定費用 300万円〜(全てオリジナルで撮影していた場合)
ポイント日本に関する様々なカットが入っており、日本人が魅力を再確認するだけでなく、海外の方から見ても魅力的な日本を演出。

ミュージックビデオのような、魅力的なプロモーション動画を作ることで、ブランディングの効果も。

各種のイベントなどにも使う事できるため、様々なシーンで活躍してくれる動画にもなります。

ブランディング動画

参考動画
出典:GMOインターネットグループ
出典:平成横浜病院
種類ブランディング
必要要素企画・構成、撮影、原稿、音楽、キャスティング(社内外)、編集
推定費用 100万円〜
ポイント様々な部署や関係各者をキャスティングしてグループの全体感やまとまりを演出。見た人に企業のスタンスや好印象を与える素敵な動画。

社内総出で動画作りに参加することで、「対外的」だけでなく「対内的」にも企業のスタンスを分かってもらえれる動画に。

求職者、またはお客様の全てにも見てもらうことで、企業との心理的距離間を近づけて、引き込みやすくもなっている。

ウェブCM

参考動画
出典:JT
種類ウェブCM
必要要素企画・構成、撮影、原稿、音楽、キャスティング(俳優など)、編集
推定費用 500万円〜
ポイント俳優さんを使った豪華なweb限定のCM。直接製品を紹介しているわけではなく、ブランディングに近い内容となっています。

直接商品や会社の紹介をするのではなく、自身が伝えたい事をストーリー仕立てで伝えている。

web用にすることで何度も見てもらえたり、各種SNSとも連携がしやすいため、使った以上の効果が得られる可能性もあります。

その他

ラップ
参考動画
出典:ブランディングテクノロジー株式会社
種類ラップ
必要要素企画・構成、イラスト(オリジナル)、原稿、音楽、ナレーション、声優、編集
推定費用 200万円〜
ポイント企業の強みをラップで表現。企業の印象にラップが合えば、オリジナル性も強く動画としてはユニークな存在に。
自社サービスのオリジナルキャラクター
参考動画
出典:歯科タウン
種類オリジナルキャラクターの出演
必要要素企画・構成、撮影、原稿、音楽、編集
推定費用 10万円〜
ポイント自社サービスのオリジナルキャラクターを生かした動画。かぶり物も用意しているところが本格的。
Youtuberとのタイアップ
参考動画
出典:ゼブラ株式会社 | デルガード | ヒカキンさんとのタイアップ
種類Youtuberとのタイアップ
必要要素企画・構成、撮影、音楽、企業商品、編集
推定費用 10万円〜(※ 撮影費用に関してのみ)
ポイント商品を今までなかった視点で紹介できるのと、Youtuberの信頼も付与されて、認知度を広範囲に広げることができます。

Youtuberさんとのタイアップは、今まで届けられなかったユーザーさんにも、認知を広められる良い機会なので、非常に魅力的な動画の使い方。

しかし、Youtuberさんのスタイルによっては、炎上を引き起こし、その動画は関係なくともせっかく作った動画が掲載できなくなる場合も。

どのYoutuberさんとタイアップするか、慎重に選ばなければいけません。

インタラクティブ動画

動画の流れとは別で、商品説明を入れたり、選択肢をつけて違うストーリーを見せることができるのがインタラクティブ動画。

商品を販売する企業などは、ユーザーさんが見てくれる動画の中に、自社の宣伝を入れることもできるので、非常に注目度が高くなっている動画形式です。

参考:インタラクティブ動画のMIL

ショートムービー

InstagramTik tokなどで簡易的に取れる1~60秒の録画機能を使った動画投稿。※ Instagram(フィード投稿では、1秒〜60秒 ストーリー1秒~15秒)、tiktok(最大15秒)

購入金額が高い編集ソフトやパソコンなど無くても、スマートフォン一つで全て投稿まで可能です。

瞬間的に撮影をしたい、または日常の一コマを写したいなど、すぐのアクションを起こせるので中高生に人気。

企業も、これらのショートムービーを取り入れて、ユーザーさんとのエンゲージメント向上に役立てようとする動きが加速しています。

動画が掲載できる媒体は?

動画は様々な媒体で活用が可能です。

  • オウンドメディア(公式サイト、ブログ、キュレーションサイトなど)
  • Youtube
  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • TikTok
  • Pinterest

あまり媒体を制限することはなく、様々なシーンで動画を掲載することができます。

動画を掲載するだけではなく、例えばセミナーにきていただいたお客様向けだったり、営業先で商品やサービス説明をする、他にもチラシに動画を掲載しているページのQRコードを貼っておくなど、動画によってお客様との関わり合い方を変えることができる。

動画作成はお金がかかりますが、それ以上に活用の幅が広いので、作る機会が増えているんです。

基礎3:文字コンテンツと動画コンテンツの違い

動画を単純に表せば、連続した静止画。

パラパラ漫画みたいなものですよね。

しかしなぜ動画がここまで一般的な存在になったのか、まずは通常のコンテンツ(記事コンテンツ)と動画コンテンツではどんな違いがあるのか、比較をしてみましょう。

文字コンテンツ動画コンテンツ
視覚への刺激(静止画)
終わりが見えづらい
サイト全体のボリュームが分かりずらい
視覚への刺激(画面内の動き、人の動き、多数の色)
聴覚への刺激(音楽、声など)
全体像が簡単に把握できる(終わりが分かる)
見たい部分を自分で調整して見れる
真実性の高さ(人が出ていることで嘘っぽさが減る)
人の気配が強くコミュニケーション性が強い

文字コンテンツ → 入ってくる刺激が少なく、不自由が多い

動画コンテンツ → 一瞬で入ってくる刺激と情報量が多く、ユーザー自身でコントロールもできる(自由度が高い)

テキスト < 写真(画像) < 動画 < リアルタイム映像

映像になり、時間軸を感じることができるようになっていくと、一瞬で手に入る情報量と価値の高さが変わってきます。※ だからこそテレビが今まで王者として君臨していたんだと思います。

動画は文字コンテンツと比べても、受け取れる情報量に大きな差があり、一気に情報が入ってくるので脳の中でその処理ができず、思考が止まってしまうので見入ってしまうのではないかと思っています。(私の仮説)

あなたも気になるyoutubeを見たとき、ついつい見てしまい、さらに別の違う動画も続けて見てしまったことはないですか?

私の場合は、早く仕事に戻るべきだと自分で分かっていたとしても、つい別の動画をポチっと押してしまいます…。

なぜこんなことが起きてしまうのかと言えば、写真と文字の情報量を比べると分かりやすいのですが、写真は1枚で多くの情報を含んでいるのに対し、文字だと何行も書かなければ説明ができませんよね。

写真の方が情報量が多く、さらに動画になると連続した写真(静止画)に対して、音や動きなども入り、情報量をさらに増やせる。

もしあなたが、人間が居て、言葉を喋っていて、背景は緑で、音楽も鳴っていて、文字が横から飛び出してきて…。こんな情報を一気に渡されたらどうでしょうか?ちょっとフリーズ、情報を処理しきれなくて思考が止まってしまいませんか?

悪い言い方をすれば思考停止、良い言い方をすれば他のことが考えられなくなるので没入させられる。集中できる。

動画になると情報量が多くなるからこそ、人を引きつけます。

これが誰もが体験している「ついつい現象」であり、動画最大の魅力。

動画の魅力というのか、魔力とも言うべきか……動画の価値を理解すると、動画の必要性をもっと感じてもらえると思います。

基礎4:動画のメリット・デメリットとは?

オウンドメディア、広告、SNSなどに動画が使われることが一般的になってきていますが、みんなは動画のどの部分に惹かれて、使い始めているのか。

もっとも代表的なのは、Youtuberさんの人口拡大や、Instagram・Tik tokなどの動画アプリの普及によるところが大きいですが、そうではなくとも、いずれ動画がコンテンツ作りの基本になっていたかと思います。

しかし、動画はたいへん役立つ存在ではありますが、万能ではありません。

扱う前に、しっかりとメリット・デメリットを把握して、リスクも確認しておくのがオススメです。

動画コンテンツのメリット

ユーザーさんを惹きつけページからの離脱を防ぐ

人間は昔からの習性で、動くものに反応しやすいです。※ 大昔は、些細な変化の見落としが命を落とす時代だったので、動くものに敏感な遺伝子がそのまま残っていると言われています。

そのため、動画として動きをつけるだけで、遺伝子が目の前の「情報」を見逃さまいと「見る」ことに集中させるようにする。

ビジネスをするのであれば、見にきてくれたユーザーさんを何かしらの理由で離脱させないようにする必要があるので、そんな時に動画が役立ってくれます。

自由度が高い(三次元でコンテンツを作ることができる)

今までは、文字や画像だけの平面な形でしか情報提供ができませんでした。

動画の中では遠近感や奥行きなど、情報に対して空間を持たせることができます。

音も出せるので、視覚と聴覚への刺激も促し、三次元的な情報が作れるため、非常に自由度が高い情報提供ツールとなっています。

平面な情報に慣れてしまった人たちは、より刺激があり自由度が高く作られた動画を好む傾向があります。

一瞬で伝える情報量を多くできる

文字コンテンツの場合は、見せられても「文字」と「意味」いう情報だけなのですが、動画コンテンツでは、文字・色・音・人間・背景・動きなど、一瞬のうちに多くの情報を見せることができます。

ユーザーさんからにしてみれば「視覚」と「聴覚」をフルに使った情報収集のため、今まで10分かかっていた情報収集が、動画だと3分(仮)で済むようになる。

たとえばGoogleで検索すれば、あっという間にほしい情報が手に入りますよね?

情報取得の速さに慣れきってしまったユーザーさんは、すぐに情報が取得できない、文字コンテンツを長々見て情報を得ることにストレスを感じています。

動画は一瞬で伝えられる情報量が多いことで、情報取得のスピードを圧倒的に早めることができ、ユーザーさんの満足度を高める効果があるんです。

ユーザーさんが直感的に「良い」「悪い」の判断できる

動画は視覚で訴求可能であり、直感的にユーザーさんの反応を得ることもできます。

「この動画好きかも」と思ってもらえれば引き続き見てもらえる確率は高いですし、「この動画好きじゃないな」と思われてしまったら見てもらえなくなる。

良い悪い両方の反応を得られますが、良ければ継続して、悪ければ改善のきっかけにもなります。

すぐに反応が得られると、動画提供側の改善スピードも早くなるため、高速にPDCAも回していける。

早いサイクルで改善できるのも動画の魅力の一つです。

SNSでの拡散力を強めることができる(広告効果もあり)

各種SNSは、投稿される情報が膨大すぎて、一つのコンテンツに対する継続視聴が低く、じっくりと確認することはされません。

そのため、SNSの投稿では一瞬のうちにどれだけ多くの情報をユーザーさんに届けられるかが勝負。

より反応を得るために、インパクトを出したり、感情に訴えかけるストーリーを作ったりして、ユーザーさんの気持ちを強烈に引き寄せます。

文字だけのコンテンツだと、ユーザーさんの心に訴求するための情報量が少ないため、動画という一瞬で大量の情報量を届けられる形がSNSとマッチングしているんです。

ユーザーさんの心を掴むと、SNSの特性によって多く方に情報が拡散されて、広告の効果も期待できます。

信頼性を得やすい

インターネット上には情報が溢れすぎていて、何が正しくて間違っているのかも分かりづらい状況になっています。

さらに、フェイクニュースなども出回っている。

このような状況の中、ユーザーさんに信頼してもらえる情報を作るためには、真実であることを証明しなければいけません。※ ここでいう真実とは、嘘がないこと。

信頼を得るためには、何が言われているかより、誰が言っているのかが重要。

動画では「誰」が「何」を「どうして」発信しているのか伝えやすく、情報提供者本人が出ていればなおさら信頼性を得やすくなります。

インターネットの情報に不安を抱えているユーザーさんにとって、動画の情報は不安を解消するために、重要な情報取得ツールの一つなんです。

コンバージョン率を高めることができる

コンバージョンはユーザーさんが感じた「期待」や「信頼」によって得られる成果。※ コンバージョンとは、お問い合わせ・電話・フォーム送信・メルマガ登録・購入などの成果を表す言葉。

期待や信頼を感じてもらうためには、それに必要な情報を提供しなければいけないのですが、提供した情報を全てユーザーさんが見てくれるとは限りません。

そのため、短い時間で信頼できる多くの情報提供ができる動画は、コンバージョン率を高める効果的な方法となります。

記憶に残りやすい

人間の記憶は、短時間だけの情報を記憶する「短期記憶」と、長い期間保持される「長期記憶」の二つが存在します。

コンテンツを頑張って作っても、一瞬で忘れ去られてしまっては意味がありません。

通常は短期記憶で情報は入ってきますが、長期記憶の中のある「エピソード記憶」によって、長い間、記憶を残し続けることができる。出典:記憶の仕組み

エピソード記憶は、情報取得時の体験や感情と一緒に記憶に入ってくるため、瞬間的な記憶以上に残りやすくなるんです。

文字だけのコンテンツだと、感情の揺れ幅もそう大きくはない…。

動画を使ったコンテンツだと、感情は大きく動き、その時の体験と一緒に記憶されるため記憶に残りやすくなる。

覚えてもらえる確率を高くすることが可能な動画は、文字コンテンツよりもメリットは高いです。

メリットまとめ

  • 伝達スピードが早い
  • 一瞬で多くの情報を伝えられる
  • 信頼性を高めることができる
  • 利益につながるコンバージョン率を高めることができる
  • 記憶に残りやすいので覚えてもらいやすい
  • SNSで広告効果を期待できる

文字コンテンツは全体像も分かりづらく、最初は断片的な情報しか分からないので離脱されやすいのですが、動画があると一度立ち止まって見る姿勢へ強制的に変えてくれます。※ 記事だとパッと見、どのくらいの長さか分かりませんよね。

これらのメリットを活かし、動画を有効活用していきましょう。

動画コンテンツのデメリット

本格的な動画を作るためにはスキルや時間が必要

動画の撮影、編集には、それなりの知識やスキルが必要となりますが、動画制作を行なっていない企業では、社内に制作スキルをもつスタッフさんはいないことが多いです。

また、社内で新しく動画を使いたいと思っても、一から勉強できるような体制にもなっていないのと、スキルを習得するのに時間もかかる。

このような状況では、ノウハウも貯められず、思ったような動画活用ができないため、なかなか動画作りを進めることが難しいかもしれません。

たとえ動画が作れたとしても、専門知識がない人が作れば、十分な効果が得られない場合もあるため、動画を作るには専門性が必要なことも覚えておいて頂ければと思います。

動画の必要性はどんどん高まっている、だけど社内では作れない……そうなったら、動画制作を外注するしかないですよね。

せっかくお金をかけて作った動画を何かしらの事情で取り下げる場合もある

いくら頑張って作ったとしても、何か倫理的に欠けていたり、周りからの批判が多くなってしまうと、作った動画を取り下げる必要も出てきます。

それだけでなく、社内スタッフをキャスティングしたけど、退職に伴って動画を削除しなければいけない場合も。

作った当初はいいかもしれませんが、動画公開後に何かしら取り下げの原因が発生する可能性もあるため、あらかじめそれらの原因が発生しないよう段取りを組んでおくのがオススメです。

取り下げの原因としては、

  • 時代に合わない、または倫理的に炎上や批判を受ける (youtuberさんとのタイアップでも同様)
  • スタッフの退職に伴って(撮影時に掲載の条件を定めておく必要あり)
  • 時期がくれば変化してしまうもの(古いデータなど)

この他にもありますが、取り下げ理由が多い内容を記載してみました。

私が携わっている事業では、自社スタッフさんを活用した動画を多く作っていたので、退職に伴って多くを削除した経験が…。

その動画を掲載していたページのコンバージョン率が高かったので、悲しい気持ちでいっぱいにもなりました。

動画掲載後のリスクも考えておくと、私みたいな失敗をしないと思うので、できるだけ考えておいてほしいです!

安い動画の場合は他社も作りやすいのでコモディティ化(品質の同質化)が起こる

動画は撮影や編集、またはキャスティングなど、色々な人を動かすため、それだけ費用も高くなります。

高いお金が出せないと、格安プランで動画を作ってもらったり、何かテンプレートを使うことで安く動画を作れるサービスを使ってもいいかもしれません。

しかし、安い価格にはそれなりの理由があり、特にオリジナル性を省くことで安くしている場合が多いです。

安さを追求していくと、同じような品質、同じような見せ方も多くなり、他と被ることが多くなってくる。

品質が同質化してくれば、他と比べても、あなたの会社を選んでもらう理由も少なくなってしまいますよね…。

お金を出して作った動画が、全く役割を果たしてくれない事態にもなるため、格安動画にはそれだけリスクがあることを覚えて頂ければと思います。

オリジナルを追求すると費用が高くなっていく

競合他社とは被らないようにするためには、自社の強みや特徴を出した、自分たちの「らしさ」を表現する動画を作ることが一番です。

しかし、その一企業に特化した内容の動画を作ろうとすれば、社内ヒアリングや企画構成などから、じっくりと対応していくため、それなりの時間もかかる。

それだけでなく、企業の「らしさ」を追求するには、音楽を用意したり、動画内に出演してもらうスタッフさんまたは役者さんの手配など、人が大きく広い範囲で動くことになります。

人が動けばそれだけお金も掛かるのですが、撮影した内容を編集して、まとめ上げるのもまた大変。

今では、撮影した内容を単純に編集するだけではなく、インタラクティブ動画と呼ばれる、ユーザーさんとのコミュニケーションを意識した動画もあります。

動画内で気になった商品の説明がポップアップで確認できたり、ストーリー仕立てになって選択肢を選ぶごとに、別のルートへ進めていけるようなものも開発されています。

企業の「らしさ」やオリジナルを追求していくと、それなりのお金が掛かることは覚悟しなくてはいけません。

デメリットまとめ

  • 本格的な動画は専門知識やスキルがないと作れない
  • 掲載後に取り下げのリスクもある
  • 格安動画は内容が似てしまう
  • 外注すると費用が高くなる
  • オリジナルを追求すると高くなる

これらのデメリットを覚えて頂き、あなたにあった動画作りをして頂ければと思います。

基礎5:目的別の動画作りの進め方

あなたが動画を作りたいと思っているように、他の方もさまざまな理由で動画を作りたいと思っています。

その中でも大きく3つのタイプで、動画を作りたい理由を分けてみました。

  • 汎用性重視 :webサイトやSNSなどにも活用できる汎用性の高い動画が作りたい
  • スピード重視:欲しい時に動画を用意して迅速に展開したい
  • 品質重視 :ブランドを高めたり事業にインパクトが大きい動画を作りたい

それぞれどんな作り方になるのか、詳しく見ていきたいと思います。

汎用性重視 :webサイトやSNSなどにも活用できる汎用性の高い動画が作りたい

下記のような場合、汎用性重視で動画を作るのがオススメです。

  • webにもSNSにもセミナーにも使いたい(色々使い回したい)
  • 予算があまり取れない
  • 動画を作成する頻度が低い

一度動画を作ったら、さまざまな媒体で使いたかったり、何個も動画を作成しないのであれば、急がずあなたのペースで進めていく作り方が合うと思います。

予算も何回も取れなかったりすると、作りたくても動画は作れないので、一つ一つを丁寧に作っていき、汎用性を持たせた動画が便利。

例えば、会社紹介や商品・サービス紹介の動画を作り、webサイト・SNS・セミナー・お客様への説明の際など、さまざまなシーンで使えるように作る。

または、それぞれの活用シーンごとに用意する。

一通り、事業運営で活用できる動画が作れてしまえば、ある程度は使いまわせたり、継続的に使えるので、追加でかかる動画のお金は少なくなります。

多く作れないからこそ、さまざまなシーンで使えるような動画を作り、活用していく形がオススメです。

スピード重視:欲しい時に動画を用意して迅速に展開したい

下記のような場合、スピード重視で動画を作るのがオススメです。

  • 事業展開が早い
  • スタートアップや新規事業を展開している
  • 圧倒的な量でライバルを突き放したい
  • 社内リソースで高速にPDCAを回していきたい

例えば、動画制作を外注で作ろうと思った場合はコミュニケーションロスなどが発生し、必要な時に動画が間に合わなくなります。

納期や品質がコントロールしづらいのも影響して、旬なタイミングで動画が出せないのは、機会損失でしかありません。

ビジネスのスピードが日に日に早くなっているのを横目に、指をくわえて待っている状態にもなってしまう。

このようにスピード重視の場合は、自分たちで動画を高速に生み出せる体制が必要となります。

参考として、近年急激な成長を遂げているDELISH KITCHEN(運営:株式会社エブリー)と、クラシル(運営:dely株式会社)の成長要因がまさに、動画のスピード制作。参考:日経トレンディネット レシピ動画成長の理由 プロが制作、視聴は1分

DELISH KITCHENさんもクラシルさんも、動画の企画から制作までを社内スタッフさんでワンストップ対応をしており、動画の品質とスピードを担保している状況。

もし、動画制作を外注化してしまうと、細かいクオリティの調整や、必要なタイミングで公開もできない。

何か変更するにも、動画制作会社の対応を待たないといけないので、事業側はもっと前に進みたいのに、無駄に止められる状況が作られてしまってストレスばかりが増えることに。

そのため、スピード制作を実現するには、自社内に動画制作のチームを作る、または動画制作を簡単にしてくれるサービス(月額制のものなど)を契約して、自社スタッフで動画を作る体制を整えるのが勝機となります。

品質重視 :ブランドを高めたり事業にインパクトが大きい動画を作りたい

下記のような場合、品質重視で動画を作るのがオススメです。

  • 圧倒的なオリジナリティと品質で競合他社を寄せ付けない動画を作りたい
  • 動画を大規模に展開したい
  • 絶対的な成果を打ち立てたい

競合他社が強かったり、一気に認知度を向上させたい場合は、魅力を高めるため品質重視で動画を作るのがオススメです。

品質を求めれば、オリジナリティも追求していくことになるので、企画の段階から時間をかけていく。

時間をかければ、その分かかるお金は高くなります。

動画作りが初めての場合は、費用対効果も分からない段階で、いきなり100万円(仮)以上の予算は出ないと思うので、品質を求めるのであれば社内の根回しや協力は必須。

慎重に進めながら予算を獲得し、品質重視の動画を作っていきましょう。

基礎6:動画を作るための流れ

実際に、あなたが動画を作りたいと思った時にも慌てず対応できるように、動画作成の基本的な流れや工程を見ておきましょう。

「何からすればいいのかな?」と不安な気持ちだと思いますが、難しいことはないので、一つずつゆっくり見て安心してくださいね。

一般的な流れを確認するために、動画制作会社さんに動画を作ってもらう想定で記載してみます。

  • STEP1:動画作成の目的を改めて確認する
  • STEP2:動画制作の会社を選ぶ
  • STEP3:動画制作会社からヒアリングを受ける(相見積もり)
  • STEP4:上司や会社へ動画作成の申請を通す
  • STEP5:決定した動画制作会社と内容を詰める
  • STEP6:撮影開始
  • STEP7:編集開始
  • STEP8:試写
  • STEP9:納品

大きく分けると、このような流れになるので、一つ一つを詳しく見てみましょう。

STEP1:動画作成の目的を改めて確認する

「なぜ」動画が必要なのか。

「ただ動画が欲しい!」といった理由でもいいですが、このあと動画作りの予算をゲットするためには、動画を作る明確な理由を考え、そして動画にどんな効果があるのか上司や社長を説得する材料を用意する必要があると思います。※ 私の場合は、自社で動画の制作部署があったのと、自部署に動画制作ができるスタッフさんがいてくれたおかげで、別途予算を申請しなくても作ることができたので幸運だったかもしれません…。

まずは動画作りの最初の一歩である予算を確保するためにも、動画を作りたい理由を明確にしておきたいので、自社や他社さんの制作事例などから得た情報から、動画を作りたい方の理由を大きく2つに分けてみました。

動画を作りたい理由は?

① 自社の情報をアピールしたい
・自分たちの強みを明確に伝えたい
・広告用の動画を作りたい
・デジタルサイネージを試したい
・プレスリリース時にリッチな見せ方をしたい
・強いクリエイティブを使って認知を向上させたい
・動画を作ったことがないので作ってみたい
・SNSにおける影響力を強めたい
・集客施策の一環として取り入れたい

② お客様が感じる価値を高めたい
・コンテンツの魅力を高めたい
・コンバージョン率を高めたい
・動画に慣れているユーザー層へアプローチしたい

「自社の魅力を伝える」場合と「お客様に価値を感じてもらう」2つの理由が見えてきました。

結局は、動画を見てくれる人に価値を感じてもらえなければ意味がないので、②のお客様に価値を感じてもらうために動画を作ることになると思うのですが、誰に向けての動画か意識することが大事。

なぜ誰に向けての動画か、意識しないといけないのか?

例えばコンテンツマーケティングでは、自分たちの魅力をアピールするより先に、ユーザーさんにとって価値を感じてもらう情報を用意することから始まります。※ 参考:コンテンツの作り方

価値を感じてもらい、信頼を得てから自分たちが目的とする方向へ自然と引き寄せる流れを作り、コンバージョンを高めていく。

しかし動画になると、動画作りが初めて、または慣れていないからこそユーザーさんへの価値提供を忘れてしまって、自分たちが作りたい、自社の魅力をアピールする意識が強く芽生えてしまいます。

こうなってしまうのも仕方がないです……だって新しいオモチャやゲーム、または欲しかったものを手に入れたら、すぐに試したくなりますよね?この気持ちと同じで、動画という新しい施策が手に入ったらすぐに「動画」を使いたいと思ってしまう。

たとえ動画が作りたい!すぐに使いたい!という気持ちで作ったとしても、動画そのものは通常の文字コンテンツよりも圧倒的に訴求力が強いので、良い結果が出せてしまう場合があります。

結果が出てしまったことで、どんどん自分思考で動画が作られてしまうと、結局何個作ったとしても、ユーザーさんに感じてもらえる価値は低いままなので、最終的に良い結果は出せないかもしれません。

コンテンツを文字主体ではなく動画で作ったとしても、ユーザーさんが感じる価値に焦点を当ててもらうことは変えないのがオススメです。

動画を作る目的=ユーザーさんが感じる価値は何かを考える

ユーザーさんが感じる価値を理解すると、動画の魅力や効果はさらに跳ね上がります。

逆に、成果が出ない動画を作り続けてしまっては、いずれ予算がもらえなくなってしまうのと、動画作りそのものの中止を言い渡されかねません。

「動画を作る目的」として考えてしまうと、自分たちが何をしたいかが先に出てきてしまうので、まずは「ユーザーさんは何に価値を感じるのか」を最優先にして、その価値をどうやったら動画として表現できるのかを考えることが大事です。

① ユーザーさんは何に価値を感じるのか?
② それをどうやって動画で表現するのか?

この流れを通してやっと、上司や社長に動画を作りたい目的とその効果を伝えることのできる材料が揃います。

「何でもやっていいよ!予算は出すから!」と気前のいい上司や社長は多くはなく、あなたの会社もお金を使うことにシビアだと思うので、お金をかけるべき理由や説得材料をしっかり用意しておきましょう。

STEP2:動画制作の会社を選ぶ

あなたがどんなユーザーさんに対して、動画でどんな価値を届けたいのかを確認できたら、次は動画制作をしてくれる会社さんを選びます。

しかし、あなたが動画作りが初めてだったり、動画に関する知識をあまり持っていなかったら、どんな制作会社さんを選べばいいのか分からず不安ですよね。

私自身は社内でも動画の制作部署の人間ではありませんが、社内から客観的な立場で動画制作の部署を見てきた、または自分で動画の作成依頼を行ってきた体験から、どんな会社さんを選べばいいのかまとめてみました。

個人的な主観も含まれた情報なので、あなたと考え方が違う部分もあるかもしれませんが、選ぶための一つの基準として見て頂ければ嬉しいです。

動画制作会社さんの6つのタイプ

動画を作る場合は制作会社さんに頼んだり、自社で作ったりもできるので、様々な作り方が存在している状況。

まずは大きく分けてこの6つのタイプを、比較表で見てみたいと思います。

タイプ費用詳細
①大手系1000万円以上〜テレビCMを作れるほど設備や人材が揃っている会社さん
②想像系300万円以上〜斬新でクリエイティブに特化した会社さん
③特化系100万円以上〜ある特定の領域に特化している会社さん(プライダル・インフォグラフィック・CGなど)
④価格系30万円以上〜中小、ベンチャー企業でも費用が出せる価格帯で勝負している会社さん
⑤自由系10万円〜会社ではなくフリーランスとして活動している動画クリエイター
⑥サービス系2万円〜動画制作を簡単にするためのソフトウェアを開発している会社さん

動画では特に、クリエイティブ(動画品質やオリジナリティ)を求めるごとに、費用は高くなっていきます。

それぞれどんな特徴があるのか、もう少し詳しく見てみましょう。

※ 中小・ベンチャー企業の方が、動画制作を依頼する想定のもと、下記を書かせて頂いています。

① 大手系

大手の映像制作会社さんは、CM・テレビ番組・ブランディング・プロモーション・ミュージックビデオなど映像だけでなくクリエイティブも強いので、webやグラフィックなどのデザインも制作してくれます。

大手といっても会社ごとで特色があり、CM中心に仕事を受けているところもあれば、映像とセットで他のクリエイティブも一緒に提供している場合も。

機材もしっかり揃っていて、役割ごとにスペシャリストも存在してるだけでなく、コンプライアンスや契約周りに関しても企業として十分な対応をしてくれます。

しかし、一つ仕事を依頼すれば、数千万〜はかかることも多く、費用面がネックでなかなか頼めないことも多い。

予算が潤沢であれば大丈夫かもしれませんが、動画制作が初めてなのであれば、あまりオススメはできません。

▼ まとめ

項目評価
費用感★☆☆☆☆
提案力★★★★★
頼みやすさ★☆☆☆☆
クリエイティブ★★★★★
安心感★★★★★
※ 中小・ベンチャー企業の方が大手の動画制作会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
② 想像系

クリエイティブに強く、広告賞などを何回も取るような会社さんです。

こだわりも強く、一緒になってオリジナリティのある良い動画を作ってくれると思いますが、品質やオリジナリティを高めるために、それなりの人件費や日数もかかる。

動画には何も問題ありませんが、費用面がネックで頼みづらいかもしれません。

▼ まとめ

項目評価
費用感★☆☆☆☆
提案力★★★★★
頼みやすさ★☆☆☆☆
クリエイティブ★★★★★
安心感★★★★★
※ 中小・ベンチャー企業の方がクリエイティブ特化の動画制作会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
③ 特化系

プライダル、アニメーション、インフォグラフィック、イベント、プロモーションなど、何かしらのテーマで特化した映像会社さん。

自分たちの専門領域では、特に力を発揮してくれて、あなたの希望も叶えてくれます。

しかし、自分たちの専門領域外だと、動画は作れるのですが、思ったような品質にならない場合もあるため注意が必要です。

▼ まとめ

項目評価
費用感★★★☆☆
提案力★★★☆☆
頼みやすさ★★★☆☆
クリエイティブ★★★★☆
安心感★★★★☆
※ 中小・ベンチャー企業の方がテーマ特化の動画制作会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
④ 価格系

価格帯としても手が出しやすく、会社に申請しても許可が降りやすい映像制作会社さん。

動画のクオリティも十分な範囲であり、何より金額・制作日数などにも融通が利きやすいので、良い制作会社さんを見つけられれば、長い間一緒にお仕事をするパートナーになってくれるかもしれません。

テレビCMのような大規模な動画ではなく、企業プロモーションや採用など、日常的な仕事に関わる内容の動画を作る場合はオススメな会社さんになります。

▼ まとめ

項目評価
費用感★★★★★
提案力★★★☆☆
頼みやすさ★★★★★
クリエイティブ★★★☆☆
安心感★★★★☆
※ 中小・ベンチャー企業の方がお手頃な価格帯の動画制作会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
⑤ 自由系

大手で活躍した経験や、何かの広告賞などをとった映像クリエイターさんが、フリーランスとして請け負っている場合もあります。

動画制作は1人で行うのは難しいので、フリーランス仲間と何名かでチームを組んで、動画を作ってくれることが多い。

個人で受けているため、親身な相談にのってくれたり、臨機応変に対応してくれますが、その方が病気や動画制作を中断せざる得ない状況になった場合など、動画作りがSTOPしてしまうリスクも。

また、品質のコントロールも難しい場合があります。

企業に依頼する時のような安心感は低くなるので、保険として不測の事態になった場合、どのような対応をしてくれるのかも契約前に確認しておきましょう。

▼ まとめ

項目評価
費用感★★★★★
提案力★★★☆☆
頼みやすさ★★★★★
クリエイティブ★★★☆☆
安心感★★☆☆☆
※ 中小・ベンチャー企業の方がフリーランスに頼んだら?という視点での評価になります。
⑥ サービス系

動画制作を依頼するのではなく、動画制作が簡単にできるサービス(ツール)を月額で契約して、あなたや自社スタッフさんで動画を作るパターンです。

動画制作をするのにもっとも費用が安く、手軽に始められるメリットあり。

しかし、格安でサービスを受けられる反面、制作内容がテンプレート化されていたり、決められたフォーマットの中で作るからこそ費用が安くなっていることも多く、自由度がない分、他社と動画の内容が被ってくる場合もあります。

▼ まとめ

項目評価
費用感★★★★★
提案力★★☆☆☆
頼みやすさ★★★★★
クリエイティブ★★☆☆☆
安心感★★☆☆☆
※ 中小・ベンチャー企業の方が動画制作サービスを開発している会社さんに頼んだら?という視点での評価になります。
       

STEP3:動画制作会社からヒアリングを受ける(相見積もり)

動画制作会社をいくつか選べたら、今度は各社に対して、それぞれ要望を伝えたり、相手側からの質問を受けて回答し、お互いの認識をすり合わせていきます。

もし1社のみしか見積もりを取ろうとしないのは、危険がいっぱいなので、ぜっっったいにしないようにしましょう。

例えば、ものすごく高く見積もりを出されたとしても、比較検討の材料がないので、騙されてしまうかもしれません。

動画制作会社と一言でいってもピンキリで、良い会社もあれば悪い会社もある。

例えば「動画 制作 会社」とGoogleで検索してみたら、2020年8月12日の時点で約182,000,000件もの結果が出てきました…。

こんなにたくさんの中から選ぶのは大変、制作会社選びで失敗しないよう、せめて2〜3社の比較を前提として進めてほしいいです。

何社か選び、話を進めていくうちに「この会社合いそうだな?」「ここはダメだな」と、なんとなく判断基準が作れていくと思います。

動画制作会社からのヒアリングは、お互いを見極める場でもあるので、細かいことでも相手の一言一句を見てほしいのですが、それでも判断基準がほしい場合、下記のような選ぶ際のポイントも参考にしてもらえれば嬉しいです。

動画制作会社の選び方のポイント

実際に動画を作ってくれる制作会社を選ぶには、さまざまなポイントに注意する必要もあります。

せっかく確保できた予算ですし、効果を示せず次の動画作成もできなくなってしまったら、あなたの頑張りも無駄になってしまいます。

少しでもあなたや自社に合わない制作会社を避けられるよう、選び方について見てみましょう。

選ぶポイントは以下の7つ。

  • 1. なぜ動画作りをしているのか、ビジョンやミッションを確認すること
  • 2. 何が得意で、何が不得意なのか確認すること
  • 3. 制作体制を確認すること
  • 4. 企画や提案があなたのイメージの上をいくか確認すること
  • 5. 見積価格の根拠が明朗であること(提案書も場合によっては必要)
  • 6. 担当者との相性や仕事の速さを確認すること
  • 7. 一括見積もりサービスを使うなら加盟会社の審査基準を確認すること

それぞれを詳しく見てみたいと思います。

1. なぜ動画作りをしているのか、ビジョンやミッションを確認すること

動画の作成依頼でそこまで確認するのは大げさではないか?と思われるかもしれませんが、制作会社側のビジョンやミッションは必ず確認しておくのがオススメです。

これは動画限らずですが「なぜ、その事業をしているのか」「なぜ、会社として活動しているのか」ここの仕事に向き合う根本的な考えが、仕事一つ一つ、または対応の一つ一つに現れてくるから。

また、ビジョンやミッションを知っておくことで、制作会社側の対応に一貫性があるか確認もできます。

制作会社側の担当者とやりとりをしている最中、ビジョンやミッションに反するような行動をとっていた場合、実際に依頼をしてからコミュニケーションに苦労したり、そういった小さい苦労が積み重なって、納品する動画の品質も悪くなる場合だってあります。

動画の品質の前に、会社と会社の付き合いができるか確認することが重要なんです。

2. 何が得意で、何が不得意なのか確認すること

相手の制作会社は何が出来て、何が出来ないのかを確認しておかないと、思っていた動画に仕上げられない場合もあります。

例えば、

イラストを使ったモーショングラフィックス動画を作りたい

採用やイベントなどの撮影を得意としている会社に頼んだ

思ったような品質の動画にならなかった

こんな事態になることも。

今や、iphoneで撮影した素材を使って、編集アプリで簡単に動画も作れてしまえる時代です。

あなたも時間さえあれば、きっと自分で動画を作れてしまう。

それでもプロに頼むということは、動画のクオリティだったり、求めるものがあるはずですよね。

動画作りのハードルも下がってきており、参入障壁が低くなっている関係で、たくさんの会社や個人(フリーランス)でも請負えてしまえるため、山ほど動画制作ができる人が存在している状況。

そんな中で、あなたがしたいことを十二分に叶えてくれる動画制作会社を見つけるのは至難の技だと思います。

だからこそ何が「得意」で「不得意」なのかを必ず確認し、あなたの目的とのマッチング度を確認する必要があるんです。

「なんでも出来ます!」というのは、何にも強みがないとも言えるため、わざわざお金を払って頼む必要性もありません。

必ずあなたの要望とマッチングする制作会社を選びましょう。

3. 制作体制を確認すること

動画を作るためには、企画・機材用意・撮影・その他素材用意・編集など、さまざまな工程をはさむので、それなりの組織力や対応力も必要になります。

そのため、どのような体制で制作をしているのかによっても、仕上がる動画のクオリティや、日々のやりとりなどのスムーズさも変わってくるんです。

制作体制の主な形としては、

  • 全て内製で対応している
  • 内製と外部クリエイターで対応している
  • 全て外部クリエイターで対応している

この3タイプでしょうか。

例えば、外部の動画クリエイターが制作を対応している場合、映像ディレクターがしっかりと品質のコントロールが出来ていないと、納品される動画の品質が低くなる場合も。

当然、抱えているクリエイターのレベルによっても品質が変わってきます。

全て内製で対応しているのであれば、コントロールはしやすいですが、内製スタッフさんの人数や日々対応している依頼数によっても、かけられる時間が違うので、品質が変わってくる。

目安としては、企画〜撮影〜編集〜納品まで、30〜50万円(1ヶ月前後が納期)のお仕事であれば、1人か1.5人分が1ヶ月間は必要になります。

企画の内容によってもちろん必要な体制は違ってきますが、価格と納期を考えて、十分な体制が制作会社側に用意できているのか、確認しておきましょう。

各スタッフの役割

動画を作るためには、様々なスタッフさんが関わってくるため、スタッフさんそれぞれで、どんな役割があるのか、事前に確認しておくのがオススメです。

プロデューサー(プロジェクトマネージャー)
→全体のスケジュール管理、人選、クライアント折衝など

ディレクター
→現場の指示、品質チェック、納期調整など

作家、シナリオライター
→企画、台本など

カメラマン
→撮影など

編集オペレーター
→編集、素材の加工など

アニメーター
→作画など

CGクリエイター
→コンピューターを使ったCG作成など

どの現場でもそうですが、やはりプロデューサーやディレクターなど、現場と品質のコントロールができる人がいないと、いくらクリエイター1人の能力が高くても良い動画は作れません。

動画を依頼するなら、依頼先の制作体制のチェックは欠かさず行いましょう。

4. 企画や提案があなたのイメージの上をいくか確認すること

あなたが考えている動画の内容と、動画制作会社さんが出してくれた企画や構成(絵コンテ)などで、両者にズレがないかを確認しておく必要があります。

また、単純にあなたのイメージをそのまま叶えるのではなく、プロとしての意見が反映された企画になっているかを確認しておきましょう。

「言われたことをやり切る」のは当たり前ですが、いつも言われたことだけを忠実に再現するような仕事が染みついていると、その制作会社では単なる御用聞きレベルの動画で終わってしまいます。

そのため、あなたの動画のイメージを具体的にしてもらうのはもちろん、イメージ以上の企画や提案をもらえるか、動画制作会社を選ぶ上ではとても大切なんです。

5. 見積価格の根拠が明朗であること(提案書も場合によっては必要)

動画は安ければ数万円、高くなると数十万円、そしてCMレベルになると数千万円もするお買い物に。

数万円であればまだいいですが、例えば50万円も動画制作にかかるのであれば、金額としてもお高いですよね。

大手企業さんであれば、50万円ぐらいポンっと出してくれるかもしれませんが、動画を取り入れるのが初めてだったり、動画制作を何度も依頼したけど、成果があげられなかった場合は、予算を確保するのも一苦労…。

上司や社長へ説明するためにも、何にどのくらいお金がかかるのか、動画制作会社からはどのような提案を受けてその価格になったのか、明確に示す必要もあると思います。

そのため細かく記載してもらうには越したことがないので、

  • 企画
  • 絵コンテ
  • 撮影
  • 編集
  • ナレーション
  • キャスティング
  • 音楽使用

など、できるだけ細かく見積もりを提示してもらいましょう。

見積もりとは単に金額が書かれた書類ではなく、動画制作の工程や必要な内容が全て書かれた動画制作プランとも呼べる存在。

もし、見積もりが曖昧だと、動画制作プランも曖昧になり、何か不正や間違いが起きたとしても指摘ができない。

つまり、手抜きを了承しているのと一緒になります。

見積もりだけでは細かい部分は分かりづらいので、提案書などもセットになって初めて価格の妥当性が分かります。

あなた自身で、今回お願いした動画に対しての価格の根拠を理解できていなければ、上司や社長にも説明ができないため、見積もりはなるべく細かく入れてもらうのと、提案書もセットでもらっておくのがオススメです。

6. 担当者との相性や仕事の速さを確認すること

動画を作るために、制作会社の担当者さんと何回もやりとりをすることになります。

仕上げてもらった動画に調整を加えてもらうこともある。

しかし、担当者さんとの相性が悪かったり、連絡が遅くて先に進めづらい状況が発生すると、ストレスを感じる場合もあります。

  • 伝えた意図を理解してもらえない
  • 返信が遅くて進捗が止まる
  • 伝えた内容を忘れられていた
  • 毎回の連絡遅延でフラストレーションがたまる
  • 迅速な対応をしてもらえない

特に、コミュニケーションロスが発生して、無駄なやりとりも増え、あなたの通常のお仕事にも影響が出てくるかもしれません。

いくら金額が安かったとしても、制作実績がすごかったとしても、担当者との意思疎通が難しければ、良い動画を作ることはできないと思います。

それだけ相手の担当者さんとの相性は大事なポイントなので、もし合わないな?と感じたら考え直す良いキッカケだと思って、別の制作会社さんにも話を聞いてみましょう。

7. 一括見積もりサービスを使うなら加盟会社の審査基準を確認すること

誰に相談をしたらいいか分からない場合は、一括見積もりができるサービスを利用することもあるかもしれませんね。

一括見積もりサービスでは、加盟または掲載している複数の会社さんに、一括で見積もりを取り寄せることができる便利なサービス。

手間なく複数の見積もりを比較できるため、企業さんにとっては嬉しいサービスですが、利用するには気をつける点があります。

特に気をつけるべきポイントは、加盟または掲載の基準はどうなっているのか?

もし、単純にお金を出せば一括見積もりサービスに登録できるような体制だと、いくら見積もり比較をしたとしても、品質が低い会社で比較をすることになるので、良い動画を作れない可能性もあります。

なぜこのような事を言えるのかといえば、私自身がマッチングサービス(住宅系)に携わっており、一括見積もりサービスの裏側を知っているから。

例えばランキングとして掲載する場合も、登録している会社さんの実績やお客様からの口コミなども加味して出したりしますが、高い金額のプランに入っている会社さんには、それだけ特典としてお客様の目に触れやすい位置で掲載できるようにする仕組みをとっていたりします。

他にもお客様が安心して見積もりが取れるよう、掲載できる会社さんの登録審査なども行いますが、私の場合は下記のような審査をしています。

  • 印鑑証明の提出
  • 登記簿謄本の提出
  • 提出見積もりの提出
  • 契約書の提出
  • 公共料金の支払い事実の提出
  • 決算書の提出
  • 60以上の審査を実行

これらを経て初めて登録できるようにしていたりしますが、一括見積もりサービスの運営側のスタンスによって、この審査を簡単にしているか、厳しくしているかで、登録企業のレベルが大きく変わってくるんです。

そのため、お金を払えば、または登録審査なしにカンタンに掲載できるサービスだと、動画制作のレベルがそもそも低い会社さんで見積もりを取ることになり、動画の品質もよくない結果に。

一括見積もりサービスは便利な反面、運営側のスタンスによって品質は大きく変わってくるので、気をつけましょう。

STEP4:上司や会社へ動画作成の申請を通す

見積もりをとってすでに1社に決めている段階ですが、ここからも大変…。

あなたの会社の上司や社長に、動画作成のための費用を申請して、決済をもらえなければ、何も進められませんよね。

今まで受け取った見積もりや提案、そしてあなたが動画を作りたいという意思を予算獲得のためにぶつける段階です。

しっかりと情報をまとめながら、提案できる情報は揃えられているはずなので、あとは伝えるだけ。

ぜひ動画ゲットのため、頑張ってほしいです!

STEP5:決定した動画制作会社と内容を詰める

予算を確保できたら、動画制作会社へ正式な発注を行い、ここからが本格的な動画作りに入っていきます。

  • なぜ動画を作るのか改めて認識のすり合わせ
  • 動画を届けたいユーザーさんの価値は何かを改めて確認
  • 企画
  • シナリオ作成
  • 絵コンテ作成
  • ナレーターや出演者のキャスティング
  • 素材の用意

など、どんとん内容を詰めていきます。

室内で撮影するのか、室外で撮影するのかによっても、必要な機材も変わってくるので、撮影をする場合は具体的な撮影シーンをイメージしながら準備をしていく。

動画に撮影した内容を組み込むのであれば、そのシーンを作り出すのに色々な人が関わってくるので、当日の撮影は失敗できません。(取り直しなども簡単にはできないので。)

そのため、入念な打ち合わせや当日の段取りも必要となるため、撮影に入る前にしっかりと準備を済ませておきます。

動画制作会社へ依頼するといっても、出演者はあなたの社内スタッフさんの場合もあるので、任せっきりにするのではなく、協力する意識をしっかり持つことで、より良い動画を作れるようになります。

動画制作は共同作業と、ぜひ覚えておきましょう。

STEP6:撮影開始

撮影当日は、事前に準備をしたスケジュール通りに進めていきます。

屋内であればまだいいですが、屋外の場合は天候や、周りの環境の影響によって、その時々で何が起こるか分からないため、慎重に進めることが大事。

もし、天候が悪いことが早めに分ければ、スケジュールを調整することも必要なので、焦らず進めていきましょう。

STEP7:編集開始

今まではあなたと動画制作会社との共同作業でしたが、編集作業になったらあとは、動画制作会社の編集待ちとなります。

途中で見せてもらった方が安心なので、途中経過の報告などは常にもらうようにしておくのがオススメです。

しかし、何も伝えておかないと、完成まで報告がないことも考えられますので、途中経過の確認をしたいことは、必ず伝えておきましょう。

STEP8:試写

動画が完成したら、確認を行います。

途中経過を見せてもらっていたとしても、一連の流れが完成した後だとしても、調整を加えたい場合もあると思います。

ここで注意しておきたいのが、調整が何回できるか。

契約によって、完成後の調整は2回まで、こんな内容になっている場合もあります。

契約時にどの段階で、何回分の調整が可能なのか、事前確認がオススメです。

STEP9:納品

動画が完成したら、最後に動画データを納品してもらいます。

動画のデータ形式も色々ありますが、多くはYoutubeや各種SNSにアップできるよう、MP4の拡張子がいいかもしれません。※ 拡張子とは、ファイルの形式を表す文字列のこと。

  • MP4(.mp4 使用例:Youtubeなど)
  • MOV(.mov 使用例:QuickTime Playerなど)
  • WMV(.wmv 使用例:動画配信サービスなど)
  • AVI(.avi 使用例:Windows標準の動画)
  • WebM(.webm 使用例:Youtubeなど)
  • MPEG2-PS(.mpeg 使用例:DVDなど)

この他にも色々拡張子はありますが、そこは動画制作会社の方で、用途に分けて納品をしてくれると思うので安心してもらっても大丈夫かと思います。

契約時に、どんな形式の拡張子で納品するべきか相談しておくのがオススメです。

基礎7:よくある質問とご回答

動画を作りたい!から始まって、動画作りの基礎的な情報を見て頂きましたが、それでもまだ疑問や不安もありますよね。

基礎から少しだけ発展して、よくある質問とその回答もまとめてみました。

オシャレな動画じゃなくてもいい?

動画を作ろうと思うと、オシャレで反響が良さそうな内容にしなければいけないの?とプレッシャーに感じるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

確かに動画で情報を届けたい人が「オシャレ」を気にしている人であれば、そのように作る必要もあるかもしれませんが、最優先にするのは動画で情報を届けたい人に伝わる内容にすること。

オシャレが必ずしも必要ではないので、ご安心ください。

メンテナンス代は掛かるの?

動画を一度作ったら、そのあとは何もしなくていいの?と不安になりますよね。

基本的に動画は一度作ってしまえば、そのまま使い続けることが多いので、メンテナンス代はほぼ掛からないと言えます。

動画は撮影素材が必要なことが多く、その素材があるからこそ作れた動画ならば、取り直しや公開後の調整は難しいので、ほぼそのまま公開し続けるか、ダメなら公開を取り下げる形。

ただ、部分的なマークの交換や、映像・音声などに関わらない部分であれば、比較的調整は可能です。

新しく作り直すより、少しの調整で済むのであれば安く収まるので、その場合は調整を依頼して費用を抑えた形で動画を使えるようにするのがオススメです。

パソコン購入時に入っている無料編集ツールで作るのはダメなの?

windows10で使えるフォトというアプリや、Macで使えるiMovieなどを使って動画を作ることも出来ます。※ windowsではムービーメーカーという編集ソフトがありましたが、今は使えません。

これらの編集ツールは無料ながら様々な機能がついており、iMovieに関して友人の結婚式など、簡易的な動画公開の場で使われていますが、やはり動画の品質を高めるのであれば、専門のソフトを使ったり、編集のプロに頼んでもらった方が確かな品質で作れます。

あなた自身で挑戦してみて、ダメならばプロに頼む。

または、動画の編集が簡単にできるサービスを利用することも検討して頂くのがオススメです。

動画の寿命は?

動画は一度公開すれば、そのまま使い続けられるので、寿命という概念はないかもしれません。

しかし、自社スタッフの退職や、出演者の行動に問題が発生した場合など、その動画内に含まれる情報に、何かしらのトラブルが発生したならば、公開を取り下げなければいけない場合も。

最初から考えられるリスクは最初から潰しておき、できるだけ長い間公開できる企画にして、動画を作って頂くのがオススメです。

作るか分からないけど、見積もりを頼むだけでも大丈夫ですか?

動画制作会社さんはどこも、相見積もりが前提となっていることを把握しているため、見積もりだけでも問題ありません。

しかし、見積もりは無料でも、制作会社さんにしてみたら、調査をしたり見積もりを作るのも時間がかかるので人件費がかかっています。

無理難題を伝えて見積もりをとると、次回に見積もりをお願いしても断られてしまう場合もあるため、ある程度節度を持った見積もり依頼が必要となります。

自分たちで撮影した素材を使いたい場合も可能ですか?

すでに撮影した素材があれば、その内容で動画を作ることも可能です。

どの動画制作会社さんも臨機応変に対応してくれるので、まずは気軽に相談して頂くのがオススメです。

撮影のみでも大丈夫?

撮影だけプロに頼んで、実際の編集は自社内で行う場合でも大丈夫です。

動画作りでは「撮影」の品質が、動画全体の品質にも関わってくるので、自社内で編集が対応できるのであれば、品質の良い素材を手に入れるために、動画制作会社へ「撮影」のみの依頼をするのもいいと思います。

動画制作からDVDの制作も可能ですか?

動画の制作だけでなく、作った動画をDVD化したりすることも可能です。

ただ、動画制作会社によっても、DVD制作まで行なっていないこともあるので、どこまで対応できるのか予め確認頂くのがオススメです。

有名な声優さんや俳優さんもキャスティング出来ますか?

キャスティングは可能ですが、有名な方をキャスティングする場合は、それなりの費用がかかります。

予算が十分にあるなら、より魅力的な動画にもなると思うので、ご検討頂くのもオススメです。

動画を作るには、どのくらいの日数が必要ですか?

簡易的な30秒〜1分程度であれば2週間前後で出来てしまう場合もあります。

1〜3分ほどの動画であれば、使う映像素材やナレーターさんのキャスティングなど、企画〜撮影〜編集という流れで進むのと、人が大きく動くため1~2ヶ月かかることも。

どんな内容の動画を作りたいかによっても日数は変わってくるため、30〜100万円ぐらいの内容だと1ヶ月以上かかると覚えて頂くのがいいかもしれません。

動画を作るなら、何分にすればいいの?

一つのコンテンツに対して集中して視聴できる人はあまりいないので、15〜30秒ぐらいの動画に人気がありますが、企業が依頼する動画の多くは、費用もかかることから、1〜3分程度の動画となっているため、基本は1〜3分程度だと覚えて頂ければいいかもしれません。

現在は短い動画の人気を示すかのように、2020年8月5日に、インスタグラムで15秒の尺で作れる「リール(Reels)」機能が新たに追加されました。

しかし、15秒という短さで、伝えたい情報を全て伝えることはできないのと、ユーザーさんの興味関心を強烈に作り出すことができれば、時間は長くなっても見てもらえます。

最後に。

コンテンツ作りにおいて、文字主体の記事作りから動画作りに変わったとしても、考え方は何も変わりません。

ユーザーさんが動画によって、何の価値を感じてくれるのか。

価値を感じてもらえない動画であれば、わざわざお金を出してまで作る必要はないです。

動画を作るため7つの基礎を覚えて頂きながら、ユーザーさんに価値を届けられる動画を作っていきましょう。

相手に届く価値を最優先にすればきっと、ライバルよりも有利になる動画が作れて、ビジネスを加速させることができると思います。
著者:sugiyama(@osugi_39

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