
いつも見て頂きありがとうございます!資料サービス「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。パワポで目次を作る方法は様々ありますが、今回は一例を私と一緒に見ていきましょう。
資料やホワイトペーパーを作る時によく使われるパワーポイントですが、目次を入れる方法がわからず困っていませんか?
パワーポイントで目次を作る方法や、そもそも目次は必要なのか、見やすい目次のデザインなどをまとめたので、あなたが資料を作る時に役立つ情報となれば嬉しいです。
\お役立ち資料/
目次の必要性
そもそも、資料の目次は次のような役割があります。
資料の全体像がわかる
目次は一般的に資料の最初の方にあり、各ページや各章のタイトルが並ぶため、この資料がどのような内容なのか、読み始める段階で大まかに分かるようになっています。
お仕事で時間に追われている人たちはみんな、資料を1ページ1ページ丁寧に見ている余裕はなく、概要をパッと知りたいし、自分の知りたい情報へすぐに辿り着きたいはず。
目次によって全体像が分かるだけで、資料を読む人の負担を減らしてあげられるんです。
読み進めやすくなる
目次で資料の全体像が分かると、資料を読み進める際、内容が頭に入りやすくなります。
例えば講演会などのトークイベントで、事前情報が何もないまま聞き始めるよりも、どのようなポイントや流れに沿って話が進むのかを最初に知ってから聞く方が、頭に入りやすいですよね。
いきなり情報をもらうよりも「これからこういう情報が入ってくるんだな」といった心構えができるため、自分の中で落ち着いて整理・理解しながら資料を読み進められるんです。
読みたいページへすぐ飛べる
○○の情報だけ知りたい!このような人にとっても、目次があると便利。
自分の読みたい情報がどのページにあるのかすぐに分かるため、情報を探す時間が丸ごとなくなります。
資料を作るあなたとしては、相手に全ページを読んで欲しいかもしれませんが、全ページしっかり読んでくれる人は少ないのが現実。
相手に負担を掛けない・読みやすい資料にするためにも、目次は大切な要素なんです。
パワポの目次の作り方は大きく分けて二段階
パワポで目次を作る方法について一緒に見ていければと思いますが、作り方は大きく二段階に分けられます。
基本的なテキストで作成 | ページタイトル・ページ番号のテキストだけを抽出して、目次となるスライドに配置します。この段階だけ目次ができますが、テキストのみになるため見た目はシンプル。位置の細かい調整など自由度を上げてデザインしたい場合は、下記のようにデザインを加えましょう。 |
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テキストにデザインを加える | 基本テキストの状態から、図形や配色によるデザインをプラス。オシャレな見た目になるだけでなく、情報が見やすくなったりブランドのらしさを取り入れられます。 |
目次があるだけで資料全体が読みやすくなるため、基本的な目次テキストの作り方だけでも知っておくのがオススメです。
【作り方1】基本的なテキストで作成
目次の作り方は細かく分けると何通りもありますが、今回一緒に見ていただくのは、目次以外のスライドが完成されている状態から目次を作る時に便利な方法です。
ざっくりとした流れは次の通り。
1.目次スライドを用意
2.「アウトライン」機能を使って各ページのタイトルを抽出
3.目次スライドに貼り付け
早速作り方を細かく見ていきましょう。
1.目次スライドを作る
目次を作るために、目次のスライドを用意しておきましょう。
例えば表紙の次に目次を入れたい場合は、次のように新しいスライドを追加します。
- 表紙スライドを選択
- 挿入
- 新しいスライド(Ctrl+MでもOK)

また「新しいスライド」をクリックする際、アイコンの下半分をクリックすると、追加するスライドのデザインが選べるため、イメージに一番近いものを選びましょう。
2.アウトラインを表示
次に、アウトラインを開きます。
アウトラインとは、資料全体をテキストだけにした状態で閲覧・編集できる機能のこと。
- 表示
- アウトライン表示

上記のように操作すると、スライドの左側に全スライドのアウトラインが表示されます。
3.アウトラインにタイトルだけを表示させる
2の段階では、各スライドのタイトルだけでなく本文のテキストもすべて表示されていますが、次の操作でタイトルだけの状態にします。
- アウトラインのどこかを右クリック
- 折りたたみ>
- すべて折りたたみ

これで、タイトル以外のテキストが折りたたまれました。
4.アウトラインのタイトルをコピー・スライドへ貼り付ける
ここまでで、アウトラインには各スライドのタイトルだけが表示されていると思うので、目次にしたいテキストを選択→コピー→目次スライドへ貼り付けます。
- アウトラインのうち目次にしたいテキストをドラッグで選択→Ctrl+C(コピー)
- 目次スライドを選択
- 「テキストを入力」のボックス内をクリックしてカーソルを合わせる
- 右クリック→貼り付けのオプション
- テキストのみ保持(一番右)




「テキストを入力」はデフォルトで「・」が入力されており、そのまま貼り付けると箇条書き形式になりますが、あとから変更できるためそのままで大丈夫です。
また、目次テキストをすべて選択して貼り付けてから、不要なテキストだけ削除する順序でもいいと思います。
5.テキストに番号を振る
各スライドのタイトルテキストを目次スライドへ貼り付けられたので、それぞれ番号を振っていきましょう。
ここで振る番号はページ番号ではなく、1章2章といった意味合いでの番号となり、ページ番号についてはこの次で一緒に見ていければと思います。
番号を振る操作は、下記の通りです。
- Ctrl+A(全選択)
- ホーム
- 段落
- 段落番号

テキストに番号を振る(応用)
一つ前ではすべての目次に番号を振りましたが、段落番号機能は選択範囲に沿って適用されるため、次のような応用もできます。
複数の箇所で番号を振りなおす
部分的に選択して段落番号を振れば、複数個所で番号を1からスタートできます。
- 一か所目を選択
- 段落
- 段落番号

- 二か所目を選択
- 段落
- 段落番号

このように、複数の箇所で1から番号を付けられます。

部分的に番号をなくす

画像のように部分的に番号がない状態を作るためには、全選択して番号を消したい部分だけ消すのではなく、一つ前で見ていただいた操作と同じように、番号を振りたい部分だけ選択して振っていきます。
- 一か所目を選択
- 段落
- 段落番号
次に、番号を再開させたい箇所からまた選択して、「段落番号」の下矢印をクリックし「箇条書きと段落番号」を開きます。
- 番号を再開させたい箇所から選択
- 段落番号の右にある下矢印をクリック
- 箇条書きと段落番号

使いたいタイプの番号を選び、右下にある「開始」を、再開させたい番号にしてOKをクリックすれば完成です。
- 「段落番号」タブ
- 使いたいタイプの番号を選択
- 再開させたい番号に変更
- OK


6.ページ番号を振る
ページ番号の付け方にも様々な方法がありますが、ここでも一つの案として見ていただけると嬉しいです。
まずは、一行目の目次の横にページ番号を入力します。

次に、目次とページ番号の間に点線を入力できる状態にするため、下記の操作を行います。
- 目次テキストとページ番号の間にカーソルを置いておく
- 「フォント」右下の矢印をクリックしてダイアログボックスを開く
- 「フォント」タブ
- 下線のスタイル→点線(好みの線でOK)
- 文字飾り→「上付き」にチェック 相対位置→50%
- OKをクリック


この操作のあと、そのままタブキーやスペースキーを押してみると、最初にカーソルを合わせて置いた位置に点線が現れるはずです。

そのままタブキーやスペースキーで、好きな位置まで点線を引きましょう。
他の目次にも点線を引くには、次の操作を行います。
- 今引いた点線とページ番号を選択・コピー(Ctrl+C)
- 他の各目次テキストの右隣に貼り付け(Ctrl+V)
- 正しいページ番号へ変更
- タブキーやスペースキーで長さを調整して揃える



あとは各テキストを好みの位置に調整したり、フォントを変えるなどデザインを資料全体に合わせればOKです。

テキストのデザインについては、このあとも引き続き一緒に見ていきましょう。
【作り方2】テキストにデザインを加える

ここまでは、基本的な目次の作り方を見ていただきましたが、図形や色を少し加えるだけで、デザイン性をアップさせたりもっと見やすい目次にできます。
もちろんデザインアイディアは無限にあるため、ここでも一つの案を一緒に見ていただき、図形の置き方や色・フォントを変える基礎を知って、あなた好みにアレンジしてみてください。
今回は、上の画像のデザインを例にして、私と一緒に作り方を見てもらえると嬉しいです。
1.まずは情報を配置する
色や図形を置く前に、まずは目次スライドへ入れる情報を置いてしまいましょう。
「【作り方1】基本的なテキストで作成」で見ていただいたようにアウトラインを出して、各テキストをコピーしスライドへ貼り付けていきますが、今回はテキストボックスで一行ずつ分けて作ります。
【1】タイトルを一行ずつ分けて配置
今回は、タイトルごとにテキストボックスを分けて作っていくので、まず最初のタイトルだけ。
一つのテキストボックス内ですべてのタイトルやページ数を編集するのもいいですが、位置の調整がタブキー・スペースキー・改行などに限られるため、分けた方がデザインの自由度は広がります。
- 目次に載せる最初のタイトルテキストをアウトラインからコピー
- 目次スライドを選択
- 挿入
- テキストボックス
- スライド上でドラッグしてテキストボックスを作成
- テキストボックスの中で右クリック
- 貼り付けのオプション
- テキストのみ保持(一番右)



テキストボックスが大きすぎる場合は、マウスで角をつまみながらドラッグして調整しておきましょう。

プレースホルダーとテキストボックス

スライドの初期状態や新しいスライドを追加した際に、最初から入っているテキスト入力スペースは「プレースホルダー」といい、実はテキストボックスではありません。
プレースホルダーに入力した情報はアウトラインに表示され、アウトラインからテキストを直接編集できる便利な特徴があります。
しかし、テキストボックスで作った文章はアウトラインに表示されない、といった違いがあるため、あなたの作りやすい方法で進めてみてほしいです。
【2】ページ数を配置
次にページ数も配置しますが、今作ったタイトルのテキストを活用すると簡単に作れます。
- タイトルのテキストボックスの枠にカーソルを合わせる
- Ctrl+Shiftを押しながら右にドラッグ


上記の操作で、同じ高さにタイトルテキストの複製が出来たと思います。
複製したテキストをページ数に変更し、右揃えにすれば、ページ数のテキストも完成です。
- 複製したテキストをページ数に変更
- 右揃え

また、左側に配置する「CONTENTS」の文字は「タイトルを入力」と書いてあるプレースホルダーで作っておきましょう。
「プレースホルダーとテキストボックス」で見ていただいたように、テキストボックスで作成するとアウトラインに表示されなくなります。
最低限、スライドのタイトルになるテキストだけはアウトラインに表示されるようにしておくと、全体を確認しやすいため、とくに理由がない限りはプレースホルダーで作っておくのがオススメです。


ほかの目次は最後の方に作ればOK
今回のデザインでは、各タイトルのテキストの左に細い長方形を配置します。
そのため長方形を作った後、長方形・タイトル・ページ数の3つを下へ一気に複製していき、最後に各テキストを正しい情報に直すことで、綺麗に揃った状態で簡単に目次が作れるんです。
2.フォントを変える
資料はフォントを変えるだけで印象が大きく変わり、資料全体のフォントを揃えることで、統一感はもちろんブランドイメージをより感じやすくなります。
会社やブランドで定めているフォントがあれば、本文だけでなく目次にも使って資料にまとまりを出すのがオススメです。
- フォントを変えたいテキストのプレースホルダー・テキストボックスを選択(Shiftを押しながら選択すれば複数選択できる)
- フォントから選択


3.図形を配置する
フォントを変えるだけでかなりデザイン性が出てきたかもしれませんが、図形を使ってさらに見た目を変えていきましょう。
小さな長方形を配置
まずは下記の操作で、各目次テキストの左に配置する細い長方形を作ります。
- 挿入
- 図形
- 四角形
- 正方形/長方形(一番左)
- マウスドラッグで好みのサイズに長方形を作る
- 「図形の塗りつぶし」で長方形の色を変更
- 「図形の枠線」
- 長方形の枠線をなしに変更



長方形とテキストの高さを揃える
長方形が作れたら、テキストと高さを揃えて見栄えを整えます。
あなたの目で高さを確認しながら手動で調整していってもOKですが、難しい場合は次の操作で上下の高さを揃えましょう。
- 長方形・目次テキスト・ページ番号テキストをマウスドラッグで選択(Shiftを押しながら選択でもOK)
- ホーム
- 配置
- オブジェクトの位置 – 配置
- 上下中央揃え


タイトル・ページ数と一緒に複製
ここまでは、一行目だけ目次テキストが出来た状態なので、「ほかの目次は最後の方に作ればOK」でお話ししたように、一行目を元にして残りの長方形やテキストを一気に作りましょう。
- 長方形・目次テキスト・ページ番号テキストをマウスドラッグで選択(Shiftを押しながら選択でもOK)
- Ctrl+Shiftを押しながら下にドラッグ


二行目が出来たら、残りの足りない数だけ「F4キー」を押していくと、同じように下へどんどんテキストが複製されていきます。

あとは、それぞれのテキストを正しい情報に編集していけばOKです。

背景の図形を作成

今回のデザインは、背景の左半分を黄色で塗りつぶしていますが、これは塗っているというよりも、大きな黄色い四角形を配置している状態です。
そのため「小さな長方形を配置」で行なった操作と同じ方法で、今度は大きな四角形を作りましょう。
中央のガイド線が目印
もちろん左右非対称なデザインでも素敵ですが、今回のようにスライドの丁度半分の大きさで四角形を作る場合、ガイド線を目印にすると便利です。

四角形を作る際のマウスドラッグで、スライドの外側から内側へドラッグしていくと、真ん中辺りで点線が表示されるため、そこがスライドの丁度半分の位置となります。
文字が隠れてしまった場合
左半分に四角形を作った時、「CONTENTS」の文字が四角形の下に隠れてしまった場合は、次の操作で重なる順番を変えてあげましょう。
- 四角形を選択・右クリック
- 最背面へ移動


4.微調整して完成

最後に、それぞれの情報の位置を綺麗に整えたり、色を調整すれば完成です。
例えば情報の空き具合を均等にしたり、「CONTENTS」の文字は黒よりも白の方がスッキリはあえて下記のように、中央ではなくずらしてもオシャレかもしれません。
パワポの目次のデザイン例
基本的な目次の作り方や、シンプルなデザインの一案を一緒に見ていただきましたが、資料のボリュームや内容によっては、もう少しデザインや情報の見せ方を変えると、読む人にもっとやさしい資料になります。
いくつかデザイン例を見ていきましょう。
目次を二列にする

資料の内容が多く、目次にするテキストが多いと、縦一列では入りきらなかったり、横に無駄なスペースが出来てしまうことも。
画像のように目次を二列にすることで、情報が収まり見やすくもなりますね。
「【作り方1】基本的なテキストで作成」で見ていただいたように、タイトルテキスト・ページ数テキスト(デザインによっては図形)を一つ作って複製…これを応用すれば簡単に作れます。
段落分け

見出し・小見出しで内容を細かく分けている資料の場合は、このように段落を作ってあげると、資料の全体像が分かりやすくなりますよね。
カテゴリ分け

段落分けと似ていますが、資料の内容によっては目次をカテゴリ分けするのもオススメです。
たとえば、何かの流れを説明する資料で、画像のように目次でフェーズを示してあげると、流れが分かりやすくなります。
サブタイトル

各タイトルと一緒に、副題のような補足テキストを添えるのも一つの案です。
目次の時点で資料の内容がより頭に入りやすくなり、見たい情報も分かりやすくなります。
目次デザイン例資料を作る際の目次のデザイン例を下記のリンク見られるため、あなたの目次づくりに役立てば嬉しいです。>>目次の参考デザイン集
最後に。
ここまで私と一緒に見ていただきありがとうございます。
資料に目次が付いていると、情報が頭に入りやすくなり資料全体を読みやすくしてくれます。
知りたい情報をすぐに見られる効果もあるため、ページ数がかなり少ない資料でなければ、出来る限り目次を付けてあげると親切です。
また、全体のデザインに合わせて目次もデザインし、まとまりのある資料にしましょう。