インターネット調査とは?オンラインを活用した情報収集の方法

  • | 公開 2021年04月12日
インターネット調査とは?オンラインを活用した情報収集の方法

「インターネット調査って、何ができるの?」

Googleで検索すればある程度の情報は簡単に調べられますが、それだけでは本当に欲しいと思っている情報が得られない場合もありますよね。

情報を知ってそうな方一人一人に聞くのもいいですが、毎回対面でヒアリングをしていると、お互いのスケジュールを合わせたり、集まる所が障害となって簡単に聞き出せないこともあります。

そんな時は、インターネットを使ったオンラインにて必要な情報を集める方法が便利なので、インターネット調査についてまとめた内容を、あなたに見て頂けると嬉しいです。

こんな方にオススメ
・インターネット調査が初めて
・費用や流れを依頼前に把握しておきたい
・どんなことに活用できるのか参考例が知りたい

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インターネット調査とは?

インターネット調査(Web調査)とは、インターネットを活用して調査対象者から、目的達成に必要な情報収集をすること。

ある意味、Googleなどを使って出てきた情報をまとめても、インターネット調査と言えなくもないですが、調査対象者にアンケートをしたり、ヒアリングが前提となるため、ネットから拾った単なる情報をまとめたものは「インターネット調査」と意味合いが違うことは覚えておきましょう。

昔はフィールド調査と呼ばれる現場に足を運んだり、対面で情報を聞き出す方法が一般的でしたが、インターネットの発展と共にオンラインを活用した情報収集の方が、手軽で簡単に欲しい情報が手に入るため、インターネット調査が主流となっています。

インターネット調査の種類

調査の種類として、大きく分けると以下の2つ。

  • 定量調査(ていりょう):回答数など数によって判断する
  • 定性調査(ていせい) :コメントなど文章によって判断する

それぞれ調査の特性があるので、相性のいい項目と調査内容の関係表を簡単に作ってみました。

項目定量調査定性調査
大量の回答数がほしい×
たくさんの質問をしたい×
じっくり深掘りして聞きたい×
自由に回答してほしい×
選択項目が質問側で思いつかないので回答者に任せたい×
時間があまりなくても回答できる×
回答しずらい質問にも回答しやすい×

調査データとしてほしい内容、または質問の内容によって、それぞれ合う合わないがあります。

インターネット調査では定量・定性の両方とも可能ですが、調査内容によって使い分けていく必要があります。

細かい調査手法の特徴

インターネット調査といっても、その種類はたくさんあります。

基本的な調査として、下記も覚えて頂くのがオススメです。

項目回収率正確性ボリューム
留置法(とめおきほう)
面接法(めんせつほう)
デプスインタビュー
グループインタビュー
覆面調査×
回収率  :アンケートの回収率
正確性  :回答の正しさ(意図した回答が手に入るか)
ボリューム:質問数
留置法(とめおきほう)

留置法とは、一度調査対象者に対して、訪問によって回答してほしい内容を説明し、後日再訪問までに記入してもらい回収する方法。

訪問による回収なので回収率が高いのと、回答時に担当者が目の前にいないため、じっくりと回答できます。

他にも、対面だと回答しずらいような、少し恥ずかしい内容だったり、あまり会話の中で答えたくないセンシティブな情報なども、留置法を使えば回答してもらいやすいです。

面接法(めんせつほう)

面接法とは、調査員が調査対象者から直接聞き出し回答を埋めていく調査手法。

調査対象者が緊張したり、回答しずらい雰囲気を与えてしまうと、回答内容にズレが生じる場合もありますが、確実に回答内容を回収できます。

デプスインタビュー(深層面接法)

一対一を基本として、調査対象者の奥深くに眠っている深層心理を聞き出す方法です。

一問一答のような回答だと、表層の思考でしか回答できないため、すでに出回っている情報と同じになる場合もある。

そのため、デプスインタビューでは、調査対象者の深層心理を掘り起こすように、会話主体で情報を引き出していきます。

グループインタビュー

複数人まとめて一緒にインタビューを行うのが、グループインタビューです。

一気にヒアリングができるため、一人一人行うよりも手間は省けますが、声が大きかったり、その場を仕切るような人の声に左右されて、同調圧力なども発生しやすい。

また、周りに誰かがいることによって、自分の意見を言えない人は、間違えたくないため誰かの意見を自分の意見として発する場合もあり、司会者が場をコントロールする力が必要となります。

覆面調査

覆面調査とは、ミステリーショッパーとも呼ばれており、店舗などに調査であることを告げずに、調査項目をさりげなく調べていく方法。※ 電話であればミステリーコール

インターネット調査の方法

インターネット調査の基本として、アンケート(ヒアリング)が前提となりますが、その方法もさまざまです。

① インターネット上で完結させる
・独自の回答システムを使ってアンケートに回答してもらう
・フォーム(Googleフォームなど)を活用して回答してもらう
・メールに返信してもらう形でアンケートに回答してもらう

② インターネットと対面を組み合わせる
・インターネットで人を募集して対面インタビューする
・インターネットで人を募集してオンラインインタビューする

②に関して言えば、昔から行われてきた対面型のインタビューと基本同じですが、その過程でインターネットを活用しており、オンラインとオフラインを活用した調査が増えてきています。

データ収集後の活用イメージを持つ

インターネット調査は調査することが目的ではなく、その後の集計・分析によって、課題解決のために役立てることが大事。

  • 顧客のニーズが知りたい
  • どんな傾向があるのか知りたい

調査によって「知りたい」を満たすことはできますが、目的を持たない単なるデータは意味が無いので注意しなければいけません。

多くは “知りたい” から始まりますが、その意識のままだと、実際にインターネット調査をしてデータが手に入っても、活用しきれず無駄に終わってしまいます。

集めた調査データを、何にどう使う、だからこそインターネット調査が必要だと、論理的な思考で考えられると、必要な情報を集めやすくなります。

インターネット調査と対面調査のメリット・デメリット

インターネット調査は主に、インターネット上で受け答えする調査ですが、対面調査とは対面などリアルをもとにした調査になります。

それぞれに良い面もあれば悪い面もあるので、比較して見てみたいと思います。

項目インターネット調査対面調査
インターネットがなくてもできるネット環境が必要
調査時間が短縮しやすい時間がかかる
回答数を多くできる時間がかかる
場所に縛られない場所が必要
回答するタイミングを選べる隙間時間にできる会わないとできない
調査対象者を絞り込みやすい×
個人名出さずに回答できる
再回答が促しずらいシステムを使って楽にお願いできる質問者から再依頼と回答者の回答による両者の負担がある
欲しい回答が得られる予算に応じた回答数しか得られないので不十分時間次第で聞きたいことは色々聞ける
本人性の確保第三者に回答させない仕組みが必要

どちらにもメリット・デメリットありますが、オンラインのインターネット調査(web調査)の方が、メリットは多いですね。

こんな使い方も!

調査によって得られた情報は、あなたの会社だけの独自情報となります。

今まで他社が出した情報を引用したり、情報を借りて作っていた記事・資料などに対して、自社としての調査データを入れられるので、かなり使い勝手がよくなる。

自分達が自由に扱える情報を手に入れられるのもメリットの一つです。

インターネット調査の仕組み

インターネット調査は、一体どのようにして行われているのか。

まず知っておきたい大事な仕組み3つを、それぞれ詳しく見ていきたいと思います。

① モニター(調査対象者)
② インセンティブ(謝礼)
③ フィルタリング(特定)

① モニター(調査対象者)

モニターとは、調査会社さんが自社で囲っている調査対象者さんたちのこと。※ 調査対象者として、自分自身でモニターになることを同意している人

調査を行うたびに、わざわざ人を集めているのではなく、予め回答してくれる方を募っておき、アンケートの回答をしてもらっています。

アンケート調査の場合は、リアルな対面調査の時のような、他人の回答を「見れない」「聞けない」ため、他の意見に左右されず、モニターさんの意思で回答がされやすい。

しかし注意しなければいけないのが、

  • インターネットが使える
  • パソコン・スマートフォンなどの電子機器が扱える
  • 副業(お小遣い稼ぎ)を目的にしている

前提としてこれらの条件に当てはまる方々が、モニターとして登録しています。

一つ一つじっくり吟味して回答しているわけでなく、どちらかと言えば多くの件数を対応して、お小遣い稼ぎを目的としていることの方が一般的かもしれません。(もちろん真剣に回答してくれている人もいます)

そのため、インターネット調査の結果は、あくまで一部の限定条件に該当する人たちによる回答なので、絶対的な正解ではないことを覚えて頂きたいです。

モニターの属性によって回答が変わってくる

モニターさんと言っても、一言で表すのが難しいんです。

モニターAさん:東京都、30歳、未婚、テレビゲームが趣味
モニターBさん:山梨県、53歳、既婚、畑づくり
モニターCさん:愛媛県、22歳、既婚、アクセサリー作り

ひとそれぞれ違うのは分かりますが、さらに状況を深掘りしてみます。

モニターAさん:毎日仕事が忙しく回答するなら土日のみ
モニターBさん:登録したもののネットに疎いので回答せず
モニターCさん:いつも隙間時間で回答するため質問数が少ないものを選ぶ

他にも、都内に住んでいる方の登録が多く、都心から離れるほど登録が少ない。

早朝・昼間・夜間でも、回答しやすいタイミングもそれぞれ違ってくる。

アンケートを出すタイミング・回答期限などによっても、求めるモニターさんから必要数の回答が集まるかは難しいところです。

もちろん、調査会社さんの方で調整をしてくれるため、必要な数を集められますが、モニターさんの属性それぞれによって、回答内容や数がその都度ズレる可能性もあるのが、インターネット調査。

インセンティブ(謝礼)

モニターさんがアンケートに回答をすると、ポイントが溜まったり、現金として稼ぐことができます。

これがアンケートではなく、例えばデプスインタビュー・グループインタビューなどは5,000~10,000円ほど。※ 私自身がデプスインタビューを実施した際には、モニターさんに5,000円を感謝としてお渡ししました。

他の調査も同じですが、下記のような内容によって金額が変わってきます。

  • 拘束される時間
  • 返答の難しさ
  • 実際の行動が伴う

例えば、ワークショップに参加したり座談会などに参加するなら、移動費・拘束時間・気持ちなど含めて10,000円前後。

電話で簡単に返答したりFAXを送るだけなら、拘束時間・気持ちなど含めて手軽で誰でもできるため100~5,000円と安くなります。

誰だって、やる意味もないのに毎回送られてくるアンケートへ回答し、無償でインタビューを受けたりはしないですよね。

インターネット調査の多くは、謝礼が必要となります。

インセンティブはお金だけじゃない?
モニターさんが喜ぶことなら、インセンティブはお金じゃなくていいこともある。例えばファミレスなどで食事を含む覆面調査をする場合、その食事自体がインセンティブにもなる。他にもモニターさんの中でランク付けされるステータスなど、コミュニティ内の評価や地位などもインセンティブになります。

インセンティブを悪用する人も少なからずいる

自分への利益を増やそうとして、インセンティブを多く受け取れるよう悪意をもってインターネット調査に協力する人もいます。

例えば、適当な回答をしてインセンティブを受け取る。

そのような人が増えてしまうと、回答品質が下がり、インターネット調査会社の信用も落ちてしまうため、各社で不正防止や品質維持の対応は行ってくれていますが、不適切な回答もあることは覚えておきましょう。

フィルタリング(特定)

回答者としてモニターになるには、ある程度自身が置かれている状況、または個人的な情報を登録する必要があります。

  • 性別
  • 住所
  • 年齢
  • 所属会社の各情報(従業員数など)
  • 仕事内容

など、予め何の属性に当てはまる人物なのか事前に回答している。

例として、インターネット調査会社の大手であるクロス・マーケティングさんのスペシャリティパネルと呼ばれる、配信ターゲットの細かい分類を用意してくれています。

インターネット調査のメリットとして、特定条件に当てはまる人のみにアンケートを取りたい場合、一から探さなくてもシステムですぐに見分けることが可能。

フィルタリングの効果によって、求める調査データが素早く取得できるのは、とっても楽ですよね。

インターネット調査の費用が変わるポイント

インターネット調査と聞いても、相場はどのくらいか分かりませんよね。

調査業界の人や、調査業務に携わって経験がある人でも、調査の目的や回答者の属性が毎回違うので、費用を簡単に見積もるのは難しいかもしれません。

そのため、どんな要素によって費用が変わるのか、そのポイントを予め知っておくのがオススメです。

  • セルフか担当者ありか
  • スクリーニングの量
  • 調査項目数
  • サンプル数
  • 調査時間

インターネット調査では、進め方によっても費用は変わってきますので、アンケート回答を例にその差を見てみたいと思います。

インターネット調査は一つとして同じものはない?
毎回同じ項目、またはターゲットなどが一定であればいいですが、似ている調査内容はあれど、それぞれインターネット調査を活用したい人の目的が異なるので、同じ調査は一つとしてないため、費用を簡単に見積もるのが難しいようです。

セルフか担当者ありか

セルフ  :費用は安い(調査会社の人は対応しない)
担当者あり:費用は高い(調査会社の人が対応する)

人件費がかかる分、担当者ありの方が高いのは理解できます。

それならセルフで全て完結できる調査ツールなど使えば安くはなりますが、インターネット調査の設計や言葉使い一つで、質問の意図と回答にズレが生じて、本来ほしかった情報が得られないことも。

インターネット調査の設計に慣れていない人が対応すると、求めていた情報が手に入らないこともあるため、意外とセルフは難しいんです。

スクリーニングの量

スクリーニングとは、回答可能な母集団の中から、調査したい属性(年齢・性別など)に該当する人達のみを抜き出すための事前調査であり、絞り込みが多くなればなるほど費用も変わってくる。

スクリーニングが多い :費用は安い(絞り込み数が少ない)
スクリーニングが少ない:費用は高い(絞り込み数が多い)

インターネット調査の流れの基本として、スクリーニング調査を行い対象者を絞って、そのあと本調査で聞きたい事を確認する2段階で行われます。

一度スクリーニング調査をしたら、調査会社の方でそのデータを残してくれて、次も絞り込んだ同じ相手に調査したい場合は、そのまま流用することもできるため、費用を抑えたり調査時間も短くできます。

調査内容の難易度

スクリーニングによって、アンケート配信対象者を絞りこみますが、調査したい内容によっては絞り込み自体が難しい場合もあります。

絞り込みが多いと、事前のスクリーニング数も多くなるため、それに応じで費用も変わってきます。

調査項目数

スクリーニング調査のあとは、本調査を進めていきますが、その調査項目の数によっても費用が変わります。

調査項目が少ない:費用は安い
調査項目が多い :費用は高い

調査会社によっては、質問数の幅を設けてくれて、ある程度増えても同じ値段で収めてくれる場合もあります。

サンプル数

求める調査結果数をサンプル数と言いますが、サンプル数が多ければそれだけ費用は変わってきます。

サンプル数が少ない:費用は安い
サンプル数が多い :費用や高い

サンプル1件ごとが成果報酬の対象だと考えると分かりやすいですね。

調査時間

調査会社にもよりますが、調査時間によっても費用が変わってきます。※ 下記はセルフではなく担当者ありの場合で進めることを想定した話

調査時間が短い:費用は高い(早く進めるため人がそれだけ動く)
調査時間が長い:費用は安い(無理に人件費を使うことはない)

早く調査結果がほしいのであれば、人数をかけて早い対応をすれば、それだけ早く取得できますが、人件費が増えることでコストも高くなる。

インターネット調査の活用の仕方(できること)

あなたが調査データを必要としているなら、課題解決したい・活用したい・論理的な証拠を持って意思決定したい、様々な状況があると思います。

ネットリサーチを活用することで、何ができるのか確認してみましょう。

新規事業
・アイデアを出すため
・ニーズを確認するため
・市場を把握するため
・企画の裏付け
・インサイトを発見するため

既存事業
・他社との比較
・改善のヒントとして
・満足度調査

プレスリリース
・配信ネタとして

オウンドメディア
・記事ネタとして
・記事へ信頼を与えるための根拠として
・企画として

リード
・ホワイトペーパー制作

SNS
・企画として

公式サイト
・No1表記の裏付けデータとして
・UI、UXの改善データとして
・ABテスト

動画
・どのタイミングが一番魅力的だったか

色々と活用できますが、営業企画・マーケティング・製作者などで活用できるシーンが多いですね。

また、一つ調査をしたら、プレスリリース + オウンドメディア + SNS + リードなど、複数のシーンによって使いまわせます。

一つで二度おいしい状態を作れるのが、インターネット調査のいいところです。

インターネット調査の依頼~集計までの流れ

欲しい調査データをとるために、手軽なインターネット調査をしたいけど、簡単そうに見えるネットリサーチサービスは、意外と難しいこともあります。

特に、質問の言い回しだったり、言葉が一つ変われば意図しない回答が入ってくるため、色々気を付けることがあるんです。

事前にどのような進め方をすればいいのか知っておくだけでもスムーズに。

下記は調査ツールではなく、調査会社の担当者さんが一緒になって進めてくれる場合のインターネット調査の流れで説明しています。

1. 調査目的をハッキリさせる
2. 目的から逆算して設計する
3. 調査開始(質問数にもよるが一週間程度待つ)
4. 調査データを回収
5. 調査データを分析(GT集計・クロス集計・テキストマイニングなど)

1. 調査目的をハッキリさせる

インターネット調査の活用の仕方でも見て頂きましたが、何のためにインターネット調査が必要なのか、ハッキリさせておくことが大事です。

「知りたかったから!」が動機になることも多いですが、その後の調査設計の段階で、目的が曖昧なままだと、思うように進まず苦労します…。

  • 説明の根拠とさせたいのか
  • 意思決定の材料としたいのか
  • コンテンツの材料として欲しいのか

主にこの三つですが、何にどう使いたいから調査データが必要なのか、改めて書き出しておくのがオススメ。

参考:頭の中を描きだす方法 マインドマップ

2. 目的から逆算して設計する

インターネット調査の中で、一番大変だと言えるのが調査設計。

基本は5W1Hを使うと分かりやすいですが、

だれに(調査対象者を絞り込み)
なにを(質問内容)
いつ(時期、時間、曜日など)
どこで(調査会社)
どう聞くのか(セルフ型のツール回答、サポート在りのシステム回答)

それぞれの項目に当てはめて考えてみたいと思います。

だれに(調査対象者を絞り込み)

まずは、誰からの情報がほしいのか、調査対象者となる人を具体的にイメージします。

デモグラフィック(基本的な人に属する事実情報)
・性別
・年齢
・居住地
・世帯(子供の有無・未既婚など)
・職業(会社、従業員数、部署人数など)
・年収
・健康状態

サイコグラフィック(人の内面や感情などの心理的情報)
・好み(~が好き、~が嫌いなど)
・理想(~になりたいなど)
・思考(~思考な人など)
・感情(怒りっぽい、泣き虫など)
・信念(曲げられないことなど)

調査対象者の絞り込みをする場合、スクリーニング調査を行いフィルタリングしていきますが、スクリーニング項目が多ければ、どんどん範囲が狭くなったり金額もかかる、またサンプル数も少なくなるため、ある程度に絞る方がいいかもしれません。

例として以下の7つで調査対象者を絞り込んでみたいと思います。

例:住宅購入を検討する世帯調査
性別:男性のみ
年齢:30~40歳まで
住所:都内近郊(東京、神奈川、千葉、埼玉)
仕事:会社員
結婚:既婚
趣味:毎朝コーヒーを飲んでいる
思考:健康志向

ここまで絞り込むのも、誰に対して調査をしたいのか、ハッキリと分かっていないと出せないため「1. 調査目的をハッキリさせる」の工程は、とっても大事なんです。

なにを(質問内容)

誰に対して調査内容を配信するのか決まったら、今度は「なにを」聞くのか考えます。

もしかしたら、インターネット調査の流れの中で一番難しいかもしれませんね。

例えば、言葉一つ変われば回答にも影響し、補足の説明を入れるだけで具体的な回答が得られたりと、言葉と伝え方が非常に影響してくる。

例:自由回答で詳しく聞きたい
× あなたが今抱えている課題を教えてください。
→ 範囲が広いため回答しずらい、意図しない回答が入ってくる可能性が高まる。

〇 あなたが今抱えている手間のある作業内容を教えてください。
→ 焦点が絞られているので回答しやすい。

言葉の選び方次第で、回答者の負担が増えたり減ったりします。

質問が多ければ回答者の時間を長い間奪ってしまったり、回答しづらい質問によって「一言」のみでしか返してもらえない場合も。

目的から逆算して質問を考える

どんな回答がもらえるかはアンケート配信するまで分かりませんが、ある程度は「こういった回答が得られるであろう」という想定のもと、質問を考えていきます。

ハッキリしたことは分からないので、ある程度の当たりを付けるために、目的から逆算すると分かりやすいです。

例:悪い質問の考え方
調査目的 :SNSの利用データを取りたい!

質問
① SNSを使ってますか?
② SNSは何を使ってますか?
③ SNSで何をしていますか?

結果:わざわざ調査する必要もないデータとなる

例:良い質問の考え方
調査目的  :SNSの利用頻度の調査データを記事作成に使いたい
欲しい情報 :誰が、いつ、どこで、何ためにSNSを使っているのか分かる数値データ
情報の使い方:定量的な数値を載せて傾向を示す記事を作りたい

質問
① いつSNSを開きますか?(時間帯の質問)
② どこでSNSを見ますか?(場所の質問)
③ 何をするために利用しますか?(目的の質問)

結果:実際に調査データを利用するための質問ができている

何のために調査をするのか、具体的なイメージを持った状態で質問が考えられると、ストーリーで繋がって、使えるデータを得ることができます。

質問形式を考える

質問(設問)を、どのような形式にするかで、得られる調査データが変わってきます。

簡易一覧を作ってみたので、欲しいデータの形式には、どんな質問をすればいいのか確認しておきましょう。

質問形式定量(数値)定性(文章)定量・定性
単一形式(ラジオボタン)
複数形式(チェックボックス)
数値形式
マトリクス(1質問ずつ複数回答)
スライダー(NPSのような質問)
画像
動画
自由回答
質問ができたら回答シミュレーションをしてみる

一度質問が決まったら、あなた以外の誰か別の人に、その質問を回答してもらう。

言葉の受け取り方は人それぞれなので、シミュレーションをすることで、意図しない回答が返ってくる可能性に気付くことができます。

一度配信してしまえば、費用が発生してしまうので、アンケート配信するまでに何度かトライ&エラーを繰り返すと、質問の精度も高まります。

いつ(時期、時間、曜日など)

あまり深く考えなくてもいいかもしれませんが、アンケートの配信タイミングによっても、多少得られる回答が変わってくると思います。

時期
・繁忙期
・夏休み
・お正月
・月初
・月末

時間
・午前
・昼
・午後
・夕方

曜日
・月~金曜
・土日
・祝日

例えば営業職の方にアンケートを取りたい場合、月末だったり3月の期末などに回答をお願いしても、あまり時間がとれずに回答率が下がる可能性だってある。

ある程度、属性でフィルタリングして配信するからこそ、その属性に当てはまる人達が回答しやすいタイミングを考えて頂くのがオススメです。

どこで(調査会社)

調査会社さんによって、抱えているモニターさんの人数や属性、サービス内容が多少違うため、得られるデータも変わってきます。

また、調査データは得られても、その後の分析が自分達で出来ないのであれば、調査会社にやってもらう(費用増える)、または集計ツールを使わせてくれる(費用は安くできる)など様々です。

どんな会社でインターネット調査が可能なのか、調査会社の一部をまとめました。※ 「株式会社」を除いた社名で五十音順

会社名詳細
株式会社アスマーク市場調査・マーケティングリサーチ
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社NTTコムリサーチ
クリエイティブサーベイ株式会社クリエイティブサーベイ(調査ツール)
株式会社クロス・マーケティングリサーチ・市場調査
GMOリサーチ株式会社オンラインリサーチ・海外リサーチ・消費者インサイト・プラットフォーム・消費者パネル・マーケティング&プロモーション
株式会社ジャストシステムセルフ型ネットリサーチ Fastask(ファストアスク)
株式会社GRIスマートサーベイ(調査ツール)
株式会社ネオマーケティングマーケティング支援
株式会社マクロミル法人向けのアンケート調査・マーケティングリサーチ
株式会社マーケティングアプリケーションズリサーチプラットフォーム
LINE株式会社LINEリサーチ
楽天インサイトマーケティングリサーチ

この他にも調査サービス・ツールを提供してくれている会社さんはたくさんあります。

どの会社さんでお願いするかによって、得られるデータから、その後の目的達成までの道筋がスムーズに進むか変わってくるため、せめて2~3社は比較するのがオススメです。

どう聞くのか(セルフ型のツール回答、サポート在りのシステム回答)

リサーチするための方法をどうするのか、手法によっても時間や回答サンプル数なども変わってきます。

現在のインターネット調査の方法としては、ツールを使ったセルフ型か、担当者さんに質問項目のアドバイスやサポートを受けながら進むかの2択。

セルフ型アンケート
・簡単な依頼に向いている
・調査単価が決まっており費用が分かりやすい
・マニュアルを見ながら自分達で進める
・調査設計がズレていると意図しない回答が増えてしまう

セルフ型は安さや手軽さでは便利ですが、少し知識や技術が必要にもなってきます。

サポート型アンケート
・複雑な依頼に向いている
・都度見積になるので費用はすぐ分からない
・調査設計のサポートをしてくれる

サポート型は調査会社側の手間が発生したり、一定のアンケート内容ではないので、複雑さから費用も高めになりやすいですが、求める調査データが得やすいです。

3. 調査開始(質問数にもよるが一週間程度待つ)

調査の仕方が決まったら、さっそくインターネット調査を始めていきます。

だいたいスクリーニング5~10問、本調査5~10問ぐらいなら、一週間程度の期間を設ければ、必要な分量の回答が得られると思います。※ 私の場合は合計20前後の質問で一週間かかりました

アンケート回答の場合は、配信直後から数日間の回答が一番多く、日数が経つにつれてだんだんとその数は減っていく。

一週間も待てば、欲しい回答数は得られているので、長い時間は必要はありません。

しかし、質問数が大量、回答しずらい質問が多い場合は、回答に時間がかかるため、質問の内容によっても回答が集まるまでの時間が変わることは覚えておきましょう。

4. 調査データを回収

回答してもらったデータを調査会社から受け取って、一旦は調査完了です。

受け取るデータのことをローデータ(手つかずのデータ)と呼び、そのデータをもとに集計や分析を行います。

5. 調査データを分析(GT集計・クロス集計・テキストマイニングなど)

集計にも呼び方があり、

GT集計      :単一項目のみのデータ
クロス集計    :複数項目をかけあわせた複合的なデータ
テキストマイニング:特定のテキストの頻度や組み合わせなどを数値化する

基本はGT集計(グランドトータル)を行いますが、分析を深めていきたい、またはさらに回答者ごとの細かい情報を抽出したい場合にはクロス集計を実行。

定性調査(自由回答)などあれば、書かれている文章から、どんな言葉が使われているのか、何回使われているのか、テキストマイニングと呼ばれる手法で計測できます。

気を付けたい外れ値について

集計・分析のタイミングで気を付けたいのが、外れ値と呼ばれる不正・虚偽などによる極端な回答です。

外れ値の例
基本 :1,000~3,000
外れ値:50,000

どう考えても、そこまで高いはずないのに、一つだけ飛びぬけた回答があると、平均値を出したい場合などで大きく実情との乖離が生まれてしまいます。

集計・分析する際には、外れ値も考慮して進めていくのがオススメです。

インターネット調査の注意事項

インターネット調査は、欲しいデータを手軽に入手できる方法なので、どの会社さんも活用を広げていますが、注意したいポイントがいくつかあります。

・調査結果は絶対値ではない
・自分が作った調査設計(質問内容)には穴が必ずある
・しっかり設計しないと調査データが無駄になる
・回答者は違う目的のために集まっている
・モニター品質は常に変わる

得られたデータをどう考えればいいのか、注意事項を見ながら覚えていきましょう。

調査結果は絶対値ではない

配信タイミング、質問の仕方、調査会社のモニターさんの属性などによっても、得られる結果は変わってくる。

得られた調査データは、絶対的なものではなく、あくまでも傾向を示す数値だと認識頂くといいかと思います。

自分が作った調査設計(質問内容)には穴が必ずある

セルフ型、調査会社からのサポート型のどちらだとしても、抜けもれはあります。

どんなに頑張って考えても、一人の思考では全てのシーンを想定できないため、自分が作った調査設計には穴があると覚えておきましょう。

穴がある前提なら、シミュレーションをしたり、何度も試して精度を高めていけます。

しっかり設計しないと調査データが無駄になる

目的をハッキリさせないまま、データを集めたいだけで調査を行ってしまうと、その後の活用ができない場合も多いです。

データがたくさんあったとしても、それが意図したものでなければ、扱えないため無駄になってしまう。

何に使いたいデータなのか、どう活かすのかをイメージした上で調査をしましょう。

回答者は違う目的のために集まっている

調査対象者として絞り込んだ方に質問を投げかけますが、回答者さんは質問を回答するために対応してくれているわけではなく、あくまでもインセンティブ(謝礼)を受け取るために回答してくれています。

単にお小遣い稼ぎの名目でやっている場合、中には回答内容へ真剣に回答するよりも、早く多く回答してどれだけ手っ取り早く終われるか。

インセンティブをもらうことに焦点が向けられるので、実のある回答が得られない場合もあります。

調査会社それぞれで違う、モニターさんの管理体制によっても回答品質が変わってくることは予め認識しておきましょう。

モニター品質は常に変わる

調査会社で抱えているモニターさんは、新規登録・退会が繰り返されており、一定ではなく常に品質が変化しています。

そのため、たとえ同じ内容の調査をしたとしても、まったく同じ結果になることはない。

得られた調査データは、その時だからこそ収集できた内容なので、参考として活用する意識を持ちましょう。

インターネット調査に不安を感じているあなたへ

インターネット調査は、慣れていないと、どう進めたらいいのか分かりずらいですよね。

セルフ型のツールなら、1件10円などすぐに費用も計算できますが、複雑なアンケートをお願いしようと思ったら、調査会社さんに手伝ってもらうサポート型の調査が必要でお金もかかってくる。

リサーチを検討をする前に、必要な情報をこのページへまとめたので、あなたに活用頂けると嬉しいです。

簡単そうに見えて、実は難しいインターネット調査ですが、実際に回答が集まってデータを使うときはワクワクします!
著者:sugiyama

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@pl_enpreth
ネットリサーチは便利な反面、気を付けたいことも多いので、事前の情報確認は大事です。