「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。ワーママ転職、周りに頼れる人がいないと、一人で不安になってしまいますよね...。
愛する我が子が生まれて、目まぐるしい毎日。
子育てで忙しいあなたにとって自分の時間はほとんどなく、今勤めている会社を転職したい気持ちがあっても、育児・転職活動どちらもかなり大変...。
でも、これからの事をしっかり考えるとやっぱり転職したい...そんな場合は、子育てをしながらでも転職を成功させたいところですよね。
ワーキングママといった言葉が浸透してきた今、ワーママのあなたが転職をどのように進めればいいのか、注意すべきことを私と一緒に見ていきましょう。
お子さんと過ごす毎日に後悔を残さないためにも、ここでのお話があなたの役に立つと嬉しいです。
ワーママ転職で大事なこと
ワーママの転職…つまり、お子さんがいる状態で、今いる会社から転職することになりますが、大変×大変ですよね。
育児だけでも、毎日が大仕事。
転職活動だけでも、やる事や考える事はどっさり。
この二つを同時にやろうとしているのは、本当にすごい事です。
ワーママのあなたが、実際に転職を上手く進めるために大切なことは、次の3つになるのかなと私は思っています。
- 転職したい理由
- 自分が仕事で出来ること・出来ないことを知る
- 孤独感と向き合う
分かりやすく、車で例えてみますね。
準備を整えてから出発しよう
ワーママ転職で大切なことを車に例えてみると…
転職したい理由…ガソリン
これは、大変なワーママ転職を乗り越えるためのガソリン。車はガス欠すると、前に進みたいのに道の途中で止まっちゃいます。
自分ができる事・できない事を知る…ハンドル
これは、あなたが行きたい職場、やりたい仕事へちゃんと進むためのハンドル。車にハンドルがなかったり、言うことを聞いてくれなかったりすると、ガソリンで前には進めても、行きたい場所とはまったく違うところに到着してしまいますね。
孤独感と向き合う…メンテナンス
日ごろから行なうべき、あなたの心のメンテナンス。車は定期的にメンテナンスをしていないと、いつ止まってもおかしくない状態になってしまうことも。
あなたには、ガソリンもハンドルもしっかり準備して、適切なメンテナンスをしながらワーママ転職のアクセルを踏んでほしいので、ここで一緒に詳しく見ていきましょう。
産休・育休について確認しよう
お子さんの出産で、産休・育休をすでに利用した場合は知っていると思いますが、利用する前の段階であれば、まだフワッとした知識しかないかもしれません。
産休・育休は法律で定められているものですが、それぞれ別の法律になっていて条件も違い、あなたには詳しく知っておいてほしいところ。
日本の産休・育休制度を、一緒に確認していければと思います。
産休とは?
名前 | 産前産後休業 | |
---|---|---|
法律の分類 | 労働基準法 | |
条件 | 妊娠・出産すること | |
産前のお休み期間 | 6週間(2人以上の妊娠は14週間) | 強制ではない |
産後のお休み期間 | 8週間 | 強制的にお休み |
世に言う産休とは、正式名称「産前産後休業」。
名前の通り、お子さんを生む前と産んだ後に、お仕事をお休みできる制度ですね。
たくさんある法律の分類の中でも産休は「労働基準法」の中に入っていて、お子さんを妊娠・出産する女性であれば、誰でも利用できる制度になっています。
お休みの期間
出産する前は出産予定日前の6週間、出産した後は8週間、お仕事をお休みしてOK。
双子ちゃんなど二人以上のお子さんを妊娠した場合は、出産する前にもらえるお休みが、6週間ではなく14週間に増えます。
また、出産する前のお休みはあなたが申請をして初めて取得できるため、会社から強要されたりしませんが、出産した後については、会社はあなたに必ずお休みしてもらわないといけません。
産後については、お医者さんが許可したお仕事に限り、出産してから6週間後にはお仕事ができる決まりですが、基本的には8週間を守りましょう。
育休とは?
名前 | 育児休業制度 | |
---|---|---|
法律の分類 | 育児・介護休業法 | |
条件 | 下記で詳しく見ていきましょう | |
お休み期間 | 子供が1歳になるまで | |
お休み期間の 延長 | 第一段階 | 保育園に入りたいのに、1歳の時点でも入れない状況であれば、1歳6ヵ月まで延長OK |
第二段階 | 1歳6ヵ月の時点でも保育園に入れない状況であれば、2歳まで延長OK | |
申請期限 | 休業開始予定日の1ヶ月前まで(産休前・産休中) |
育休の正式名称は「育児休業制度」といい、産んだばかりのお子さんを育てるためにお休みできる制度です。
もうちょっと詳しく言うと、1歳未満のお子さんを育てる男女の労働者は、会社に申請すればお子さんが1歳になるまでの間、希望の期間だけお仕事をお休みできます。
育休の条件
労働基準法の中に入っている産休とセットで利用する場合が多い育休ですが、育休は労働基準法の法律ではなく、育児・介護休業法の制度。
さらに、妊娠・出産をすれば誰でも取ることができる産休とは違って、育休を利用するには条件があります。
- 子供が1歳になった日以降も、会社に勤めることが見込まれること
- 同じ会社に1年以上継続して勤めていること
- 子供が2歳になる前々日までに、会社の労働契約期間が満了していて、かつ、契約が更新されないことが明らかでない
同時に、次の3つにあてはまる場合は、育休を利用することができません。
- 勤め先の雇用期間が1年未満
- 1年以内に雇用関係が終わる
- 週の所定労働日数が2日以下
また、日雇いでお仕事をしている場合も育休が利用できないので、注意しましょう。
育休の延長
育休は、産んだお子さんが1歳になるまで利用することができる制度ですが、もう少しお休みさせてほしい場合もありますよね。
上記の表でも見て頂いたように、保育園に入れてほしいけど入れない状況が1歳になる時点まで続いている場合は、お子さんが1歳6ヵ月になるまで延長することができますが、1歳の誕生日の2週間前までに申請が必要です。
また、1歳6ヵ月まで育休を延長したけれどまだ保育園に入れない場合は、さらに2歳まで延長することができ、1歳6ヵ月になる翌日の2週間前までに申請する必要があります。
産休・育休以外の制度
出産や育児に関する制度は、産休・育休以外にも次のようなものがあるので、一緒に確認しておくと安心です。
制度 | 法律の分類 | 詳細 |
---|---|---|
育児時間 | 労働基準法 | 1歳未満の子供を育てる場合、1日2回、それぞれ30分間、育児に充てる時間を会社へ請求することができます。 |
母性健康管理措置 | 男女雇用機会均等法 | お子さんを産んでまだ1年経っていない状態で、お医者さんから指示があれば、健康診査に必要な時間を会社へ申請することができ、健康診査で指導を受けた場合は、必要な措置を受けられます。 |
短時間勤務制度 | 育児・介護休業法 | お子さんが3歳未満で、一定の条件を満たしていれば、勤務時間を1日最低6時間にしてもらえます。 |
所定外労働の制限 | お子さんが3歳未満で、一定の条件を満たしている場合、所定外労働をしない旨を請求することができます。 | |
子の看護休暇 | お子さんがまだ小学校に入学していない場合、会社に申請すると、有給休暇とは別に、年に5日間(お子さんが2人以上なら10日間)、病気やケガをしたお子さんの看病をするための休暇をもらうことができます。病気やケガだけでなく、予防接種や健康診断のためにも使うことが出来る休暇です。 | |
時間外労働、 深夜業の制限 | お子さんがまだ小学校に入学していない場合、1ヶ月に24時間、1年に150時間を超える時間外労働はできないようになっています。また、午後10時~午前5時の深夜帯には、お仕事することができません。 | |
その他の 両立支援措置 | お子さんがまだ小学校に入学していない場合、フレックスタイム制度・時差出勤制度・会社に保育施設の設置や運営など、あなたがどれかの働き方で勤められるように、会社は努力しないといけません。 | |
転勤に対する配慮 | あなたが転勤することによって子育てが難しくなる場合、会社はあなたの育児を考えて、転勤をさせない事などを考える必要があります。 |
あなたとお子さんを助けてくれる制度、覚えておきましょう。
エンプレス編集部:fukuyama(@pl_enpreth)
ワーママが背負ってしまうストレス
ワーママは、生活環境も変わるのはもちろん自分自身の身体まで変わっていき、それと一緒に心もグラグラしてしまうもの。
お子さんが何歳であっても、お母さんは決して楽じゃないですよね。
ワーママだからこそ感じるストレスはたくさんありますが、それによって転職活動も上手く進まない場合があるので、一緒にあなたのストレスを整理していければと思います。
妊娠中のストレス
つわり
妊娠中に心配なことの一つは、つわり。
人によっては軽い場合もあれば症状が重いこともあるため、個人差があることを会社に理解してもらえないと、身体だけでなく気持ちも本当に辛いですよね…。
過去に会社でワーママをしていた人のつわりが軽いと、あなたのつわりが酷い場合「○○さんの時は元気に働いてたけどなあ」なんて、不公平な比較をされてしまうことも。
周りに迷惑をかけたくない
妊娠しているからといって、出来る限り周りに迷惑はかけたくない…。
こんな気持ちも強くなるかもしれませんね。
誰も頼ることができず、あなた一人で闘っていかなくてはいけない感覚に襲われるかもしれませんし、周りにあなたと同じワーママや、ワーママ経験者さんがいないと、相談できる人もいなくてずっと不安な毎日だと思います。
気持ちの落ち込み
妊娠中はホルモンバランスが乱れてしまいやすいため、気持ちが不安定になることも多いですよね。
そんな中、仕事で傷ついたり落ち込むことがあっても「全部妊娠のせいにするのはダメだ」と、自分自身を責めてしまいがち。
産休前はお仕事の引継ぎもあると思いますが、嫌な態度を取られたり露骨にめんどくさがられると、まるで悪いことをしているように錯覚してしまいます。
産休・育休中のストレス
社会からの孤立
お仕事から離れ、出産や育児など、お子さんに付きっ切りの生活となりますが、社会から取り残されたような気持ちになり、孤独感に襲われる場合もあると思います。
みんな働いているのに自分だけ働かない…この状況は、たとえ育児が忙しいといった理由でも、孤独を感じてしまいますよね。
社内にワーママさんがいない場合
あなたが社内で一人目のワーママさんだったり、産休に入る前はワーママ経験者の同僚もいたけれど、あなたの産休・育休中に退職してしまったり。
お子さんが生まれた報告をする人、祝福をしてくれる人が会社にいないのは、とても虚しいですよね。
祝福以前に、会社への手続き関係で様々なことを報告する必要も出てくるのに、気軽に報告できる人がおらず、その都度連絡がしづらいかもしれません。
復帰後のストレス
社内にワーママさんがいない
社内や部署内であなたしかワーママさんがいないと、お仕事と育児の両立について気軽に相談できる人も、あまりいないですよね。
仕事に復帰して、みんなと一緒に働く環境が戻ってきても、あなたと同じような境遇のママさんがいないと、孤独感はずっと続いてしまいます。
育児を言い訳にしたくない
子育てを言い訳にして、仕事へ支障をきたすような事はしたくないと思うので、そうすると今まで以上に気を張り続けてしまいますよね。
また、育児とお仕事を両立させるためには、残業がほとんどできないと思いますが「残業できない人」として仕事の裁量を下げられることも、逆に負担になるかもしれません。
孤独と向き合うために
ワーママのあなたは、どんな時期でも孤独感との闘いかもしれません。
この子を守ることができるのは、自分しかいない。
もちろん母性や責任感もあると思いますが、それとは別で孤独を感じることばかりの場合もありますよね。
ママ友がいてもいつでもべったり頼れるわけじゃないし、両親にもできるだけ迷惑はかけたくない…相談できる人がいないわけじゃないけれど、やっぱり心はどこか一人です。
子育てはママの役目と分かってはいるけれど、一人って辛いですよね。
孤独との向き合い方を私の中で少し挙げてみたので、見てもらえると嬉しいです。
【1】気持ちを分かり合える場所
インターネットでいつでも誰かと繋がれる今、ワーママの気持ちを分かり合える場所を探してみてほしいです。
例えばSNSでワーママのつながりを増やすと、自分以外のワーママの現状を見ることができるので、
「こう思ってるの、自分だけじゃないんだ」
「やっぱそれ悩むよね」
「あーこれすごいわかるな~」
このように分かるだけでもホッとしたり、アドバイスし合えたりするかも。
ただ、SNSは逆にストレスとなる場合もあるので、保育園や同級生、同僚などのママ友とビデオ通話でお喋りするのもいいと思います。
【2】信頼できる人を頼る
ご両親や兄弟、親戚、もちろん旦那さんもですが、あなたが頼れる人に気持ちを打ち明けたり、少しだけお子さんのお世話をしてもらってリフレッシュする時間を取ったり。
あなただけで背負って心を固めてしまわずに、心をストレッチして柔軟に伸ばすような感じで、気持ちを吐き出したり気分転換をしてみてほしいです。
周りに迷惑は掛けたくない…このように思って、なかなか頼れない気持ちはとっても分かりますが、あなたが信頼できる人なら、あなたにもっと頼ってほしいと思ってくれているはずですよ。
【3】私にはこの子がついてる
相談できる人はいても、心は孤独。
この子を私一人で守らないといけない。
あなたは一人で闘っているかもしれませんが、そこには常にお子さんも付いていてくれますよね。
守る対象ではあっても、お子さんの存在はあなたにとって何にも代えられないはず。
孤独と向き合うというよりは、少し考え方を変えて、お子さんとの時間を大事にしようと改めて思うのも、私はいいと思います。
もちろん、子育てから解放されて自分の時間を満喫したい!という気持ちがあると思いますが、心のコリをほぐす感覚で、たまには考え方を変えてみるのもいいかもしれません。
愛する我が子でも、お休みなしの子守りは辛いです。
周りに頼る勇気を少しずつ持ってみてくださいね。
エンプレス編集部:fukuyama(@pl_enpreth)
ワーママ転職のタイミング
ワーママのあなたが転職するタイミングもよく考えなければ、転職がまったく進まなかったり、希望とは違う会社に進んでしまう場合も考えられます。
あなたのお子さんは、おいくつになりましたか?
生後3ヶ月、もう保育園、もしかするとまだ妊娠2ヶ月目かもしれませんね。
お子さんがどのくらい大きくなったタイミングで転職すれば、生活への負担が少なく納得できる会社へ行けるのか、下記の表にまとめてみました。
産前 (妊娠中) | 妊娠が分かったら、あなたにしてほしいのは、転職ではなく産休の準備。早めに会社へ報告しましょう。 |
---|---|
産後 (0歳) | お子さんのお世話で手が離せないはず。しっかり育児に集中してあげましょう。 |
育休中 (1歳~2歳) | 育休中は、まだ育児にもなれない日々が続いていると思うので、大きく転職活動するのは難しいと思います。ただ、履歴書を書いたり求人サイトを見たりといった動きをする時間がなくても、転職したい職業のことなどを、頭の中で「考え始める」だけなら、ちょっとずつできるかもしれませんね。 |
保育園・幼稚園 (3歳~) | お仕事に復帰すると、しばらくは育児とお仕事の両立が大変です。まだ慣れない時期の転職はあまりオススメではありませんが、お仕事の休憩時間や通勤電車で、合間合間に求人サイトをチェックするなどは、あなたの気持ち次第では進められると思います。また、お子さんが小学生になると「小1の壁」が待っているため、壁の対策を今のうちに打つために、転職しておくのもいいかもしれません。 |
小学校 | お子さんが小学校に上がると、いわゆる「小1の壁」が立ちはだかります。保育園は、遅い時間までお子さんを預かってもらえる場合もありますが、小学校は、授業が終わればお家に帰って来たり、学童保育所に預けても、預かってもらえる時間が保育園より短めで、夏休みも心配。時間の調整がしやすいパートさんや、派遣さんへの転職を考えるのもいいと思うので、ご家族でじっくり話し合ってほしいです。 |
ワーママ転職の進め方
そもそも転職というものは、
- 求人を見る
- 履歴書・職務経歴書を作る
- 応募・面接する
これらをやっていくものですが、それぞれワーママさんならではの進め方があるので、私と一緒に確認してもらえると嬉しいです。
1.求人を見る
転職先を探すには、紙媒体の求人よりも、空き時間にいつでも簡単に探せてそのまま応募もできる転職サイトの利用がオススメ。
検診の待ち時間やお子さんが寝ている間など、スマホでいつでも確認できます。
近場
転職先の立地は、自宅と保育園・幼稚園が近い場所を選ぶようにしましょう。
お子さんの熱による急な呼び出しにもすぐに駆け付けてあげられますし、毎朝お子さんを園に預けた後もすぐ出社できますよね。
お家・園・会社、これらの距離の近さは、毎日使うことが出来る時間の長さも大きく変わってくるので、できるだけこの3つは寄せられるように選ぶといいと思います。
仕事に偏りすぎない
転職活動となると、お仕事についていろいろと考えないといけません。
改めて、私のやりたい仕事って何だろう。
志望動機はどうやって書こうかな。
こういう会社は絶対避けたい…。
今よりもっと働きやすい環境でのお仕事を想像すると、楽しみになりますね。
ただ、お仕事のことをしっかり考えて決めるのはもちろん大切ですが「後悔のない子育て」は、それ以上に大切だと思います。
お仕事は、辞めたり転職したり、いろいろやり直しができますが、お子さんはぐんぐん成長していくので、一瞬一瞬を大事にして頂くのがいいかもしれません。
あとで「こうしておけばよかった…」とならないように、よく考えて、あなたが納得できる転職をしましょう。
勤務条件を全て満たせると思わない
ワーママは、毎日大変な思いで育児とお仕事を両立しなければいけませんが、あなたの大切なお子さんをしっかり育てられるよう、会社も協力してくれるはず。
「産休・育休以外の制度」でも見てもらったように、法律の面でも会社はあなたの子育てを支援する必要があります。
ただ、ワーママで大変だからといってその理由ですべての融通が利くわけではなく、何でもやりたい放題を防ぐために、法律や会社の就労規則があるわけですね。
そのため、転職先を探す時も、あなたの希望条件を100%満たせる求人があるとは、あまり考えない方がいいかも。
「ワーママでも働きやすい環境」には限界があり、条件を一つ二つ妥協しなければいけない可能性もあるため、あなたの中で優先順位を決めてから転職活動を始めましょう。
時間がないワーママだからこそ、手伝ってくれるエージェントさんはオススメ
今の転職業界では転職エージェントサービスが盛んになっていて、どのエージェントでも無料でサービスを提供しているところがほとんどです。
エージェントさんはあなたの代わりに求人を探してくれたり、書類の添削や面接対策など、転職をガッツリサポートしてくれるため、自分の時間が少ししか取れないワーママのあなたには、エージェントさんの利用はとってもオススメ。
エージェント会社での面談だけでなく、電話やビデオ通話での面談を行うところもどんどん増えていて、何より無料で親身にお手伝いをしてくれるので、きっとあなたの力になってくれるはずです。
最初の面談は30~90分
私もエージェントさんをいくつか利用したことがありますが、初めの面談で30~90分ほど時間を使ってじっくりお話しすれば、その後は要望に合った求人紹介や応募手続きの代行など、様々な部分をサポートしてくれます。
求人サイトに張り付く時間が減り、育児の時間を確保しやすくなるので、ワーママさんにこそ利用してみてほしいサービスだなと思いました。
2.履歴書・職務経歴書
履歴書や職務経歴書は、たとえワーママであっても転職活動で必ず用意します。
現在はWordなどの文書作成ソフトで作ることができるため、手書きではなくてもOKですし、データ管理ができるので何回も書き直す必要がありません。
むしろ、転職サイトの採用ページで、履歴書や職務経歴書のデータを提出して選考へ進む形が今は一般的です。
履歴書や職務経歴書で大事なポイントは、
私は会社の役に立てる、ちゃんと成果が出せる人だよ!
これをしっかり伝えることで、ワーママとはいえちゃんと会社が求めるお仕事や成果を上げてくれないと、会社としてはあなたを雇うメリットがないですよね。
成果が出せることが分かる書類
ちゃんとお仕事を果たせることをアピールするためには、
- これまで経験してきたお仕事について、自分の実績をPR
- お子さんのお迎えや、ご家族とどのように育児を分担しているのか、詳しく説明
- その仕事がしたい理由や、育児で勤務時間が削られる場合のカバー方法を説明
これらを、自己PR欄や職務経歴書に盛り込めるといいと思います。
ワーママを雇う側の気持ちになってみて、どんな人なら会社に貢献してくれると思えるか、考えてみてほしいです。
3.面接
「面接を受ける」と言うように、面接は「会社から審査・評価される場所」といったイメージが大きいですが、面接は本来お互いの要望が一致しているかどうかを確認しあう場。
「会社に見られる」といった一方的な形ではなく、あなたも会社を見る立場だということを念頭に置いておきましょう。
また、面接では次の2つがポイントになってきます。
- あなたが貢献できる事のアピール
- お互いの要望を擦り合わせ
それぞれ私と一緒に確認していきましょう。
会社に貢献できること
履歴書や職務経歴書では書ききれていない、あなたの魅力をしっかりアピールします。
魅力は様々あると思いますが、最低限必ずアピールしてほしいのは「自分はこういう理由で会社の役に立てるよ」といった部分。
ここが見えないと、会社も採用の決断がしにくくなってしまいます。
あなたが出来ること、得意なこと、今まで出してきた成果を、自分自身で整理しておくことが大切ですね。
お互いの要望を擦り合わせ
面接は自己アピールもすごく大事ですが、後悔しない転職をするためには、あなたと会社の間でお互いの要望が合うかどうかをしっかりと擦り合わせること。
聞きづらい、言いづらいからといって伝え残しがあると、せっかく採用してもらえても「こんなの聞いてない!」と、転職に失敗してしまう可能性があります。
仕事がうまく回せなかったり、子育てに大きな負担が掛かったり…いろいろな方向に悪い影響が出てしまうので、育児については堂々と、お子さんとあなた自身を守る気持ちでお話しして大丈夫です。
- 勤務時間のこと
- 求められている仕事のスキル
- ワーママについてしっかり理解があるかどうか
- 今いるワーママが、どう働いているか
これ以外にも、あなたが気になるところは遠慮せずに聞いておきましょう。
あなたと会社、お互いが納得できて、初めて転職できます。
エンプレス編集部:fukuyama(@pl_enpreth)
ワーママ転職で注意してほしいこと
ワーママの転職では、普通の転職より気を付けてほしいことが増えるので、それだけでも大変ですよね。
しかし、大切なお子さんのためにも、あなたが納得できる環境で働くためにも、よく見てほしいところなので、ワーママ転職の注意点を一緒に確認してもらえればと思います。
注意その1.「現職が不満」だけの転職は危険
転職したいと思う理由は、現状に何かしら不満があるからだと思いますが、不満だけを理由にして「早くこの仕事環境から抜け出したい!」と、あわてて転職するのはちょっと危ないかも。
今持っている不満ではなく、これからどうしたいか、どんな生活にしていきたいか。
この部分がハッキリしていないと、もし転職できても何だか満足感に欠ける可能性が高くなってしまいます。
そもそも「今の会社が嫌だから」では、書類選考も通らないはずなので、この先のあなたに目標を置いて転職を進めるのがオススメです。
時期をよく考えてから転職しよう
今の仕事や会社から一刻も早く離れたいからといって、あわてて転職すると、育児との両立が難しくなる可能性も高いです。
職種や業種を変えるかどうかにもよりますが、新しい会社で働くということは研修もありますし、お仕事に慣れるまである程度期間が必要になりますよね。
そんな中でまだまだお子さんが幼い時期に転職すると、あなたの負担はかなり大きくなってしまうはず。
お子さんもあなたも、ある程度落ち着いてきたタイミングで転職をした方が、余裕は生まれやすくなります。
注意その2.「なんちゃってワーママ求人」じゃないか
「ワーママも働いてます!」
「産休・育休取得実績あり!」
求人を見る時は、このような内容が書かれているかチェックすると思いますが、実績の詳細まで確認しないと、あなたが求めている働き方ができないかも。
ワーママも働いている。実際に産休・育休取ってる社員さんがいる…パッと見ると「自分と同じ状況の人が働いてる」と思って、自分でも働けそう…こんなふうに考えると思いますが、ワーママの状況は様々です。
例1 | 転職先 | ワーママの社員さんが何人かいる環境なので、相談できる人がいて産休・育休を取りやすい。 |
---|---|---|
あなたが入社した場合 | 現在はワーママさんが0人。実績はあるけど、分かってくれる人はほとんどいなくて、居づらい。 | |
例2 | 転職先 | 何年も勤めていて仕事に慣れている社員さんがワーママになり、産休・育休を取得。 |
あなたが入社した場合 | 育児をしながら新しい職場で仕事を始めるワーママさんの実績はなく、仕事がうまくいかない。 | |
例3 | 転職先 | ワーママの実績あり。 |
あなたが入社した場合 | ワーママの実績は過去一人のみで、仕事に時間が割けないことを煙たがられ、退社していた。 |
このようにいろいろな可能性が考えられるため、文言だけを鵜呑みにせず、詳細が書かれていない場合は面接で必ず実績の詳細を確認してほしいです。
注意その3.収入の良さに振り回されない
子育て自体にお金が掛かるのはもちろん、家族が一人増えるわけなので、その分だけ今後は出ていくお金も増えていきます。
そのため、転職するならお給料の良いところを選びたいですが、ワーママのあなたの場合あまりお給料ばかり気にしてお仕事を選ばない方がいいかもしれません。
お給料がいいということは、お仕事内容もそれなりに大変だと思うので、育児との両立が難しい場合も。
もちろんお給料で見ること自体はいいのですが、お給料「だけ」で判断はせず、あなたが育児をしながら出来るお仕事なのかをよく確認しましょう。
最後に。
ここまで私と一緒に見ていただき、ありがとうございます。
ママになるだけでも大変ですが、ワーママとして頑張るあなた。ほんとにすごい。
忙しい中での転職は、うまく進められず壁にぶつかることもあると思いますが、お子さんと、ご家族と、どのようなライフスタイルにしていきたいのか、軸をしっかりと立てて焦らずに一つずつ進めていきましょう。
また、周りの人を頼る勇気もちょっとずつ持ってほしいなと思います。
独りを感じてしまうけれど、あなたはひとりぼっちじゃないですよ。
ワーママのあなたが、納得して転職できるよう、応援してます!
エンプレス編集部:fukuyama(@pl_enpreth)