「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。やりたい事や想いに蓋をされてしまうのは、とても苦しいですよね。
やりたい事をやるために選んだ今の仕事。
初めは自分のやりたい事ができていたけれど、プロジェクトの関係で今はちょっと我慢しなければいけない...あなたはこんな状態にいるかもしれませんね。
やりたい事ができないあなたは今「想い」が制御されていると思います。
実は私もそういう時期があって、毎日、毎週、毎月、お仕事が辛くて胸が締め付けられるような思いをしていました。
自分の想いを我慢しなければいけない時期、どのように考えていけばいいのか私なりにまとめてみたので、同じ葛藤をしているあなたの力になれれば嬉しいです。
仕事で自分の想いが発揮できない時
やりたい事をやるために今の会社へ入ったのに、やりたい事ができない、あなたの想いが発揮できない状態は、様々なパターンがあるはずです。
最初はしばらく△△をやらないといけないけれど、それが落ち着いてきたら、自分のやりたい○○ができる。
最初はやりたい事をやらせてもらえてたけど、プロジェクトの関係でしばらく△△を担当することになり、やりたい事に戻れるのはもう少し先になりそう。
やりたい事をやっていたのに、会社の方針でそれを続けるのが難しくなってきた。
会社も仕事も生きものですから、常に動いたり変化したり、新しくなったりしますよね。
プロジェクトを成功させるため、自分や会社を成長させるために、やりたい事とは違う業務を強いられる時もあると思います。
しかし、やりたい事をやるために今の職場へ飛び込んだはずなのに、それが出来ないのは、仕方がないとしてもやはり辛いものです…。
「やりたい事」は「あなたの想い」が溢れている
やりたい事をやっている時、あなたの心はどんな感じですか?
仕事ではなく趣味や日常の範囲でもいいですが、できれば仕事で考えてみてほしいです。
- 営業マンとしてお客様にも会社にも応えられるようになった気がする
- 自分の提案・制作したデザインでお客様に喜んでもらえた
- SNSでいろんな人と繋がりながらマーケティングの可能性を膨らませている
- 今までの経験を活かして部下のマネジメントに挑戦している
- お客様が一息つける時間や空間を提供している
- 自分のアドバイスでお客様の悩みを解決できた
やりたい事が出来ている状態の人は、自分の「想い」が自然とあふれ出ているはずです。
もっとこうしたい、次はこんなふうにしたらいいかな…このように、想いがどんどん湧き出てくるんじゃないかと思います。
あふれ出る想いの湧き水に無理やり蓋をされる
仕事は仕事ですから、もちろん大変な部分もあると思いますが、やりたい事が出来ている状態なら、大変なことも何とか乗り越えられる。
しかし、そのやりたい事が出来ない状態になってしまうと、あなたの心はどうなってしまうでしょうか?
大好きな歌を思いっきり、気持ちよく歌っている最中に、突然静止させられてしまうような感じです。
もしくは、大好きな恋人と毎日楽しく過ごしていたのに、突然遠くの国へ遠ざけられてしまうような。
活き活きとしていたあなたの想いは縛られ、抑えつけられ、苦しい毎日が続きますよね。
今の仕事を続ける意味を見失う
湧き出る想いを解き放つことができないと、想いはあなたの中に滞留し、息苦しくなっていきます。
さらに、やりたくない業務や興味のない事だけをこなすことになるため、日々のお仕事がどんどんつまらなくなる。
何でこの仕事やってるんだろう…
やりたくない事をやる毎日なんて…
このように、あなたの人生の満足度が下がり続け、今の仕事を続ける意味を見失ってしまいますよね。
仕事でやりたい事ができない時の対処法
やりたい事ができない状態が続くと、大きく分けて次の3つがあなたの頭にも浮かんでくるかもしれません。
- 我慢
- 相談
- 転職
どの選択をするかは、やりたい事ができない状況・原因によっても変わるので、あなたの苦痛を和らげる方法を見つけるためにも、私と一緒にそれぞれ詳しく見ていきましょう。
我慢する
今はやりたい事ができず、苦痛な状況を強いられていても、あなたのやりたい事が今後できる状態になる、と計画されていれば、ここはグッと我慢するのがいいかもしれません。
たとえば新規事業を始めたり、既存事業の大きな改革など事が大きく動く時は、成功のためにフェーズを分けて進めることが多いと思います。
今は下準備に集中、次の段階で集客、反応に応じて施策を変えていかなければいけないことだってありますよね。
このような場合は、やりたくない事を強いられる時期も発生しやすいため、仕方がない部分は大きいですが、大きなことを地道に成し遂げる達成感や、我慢してきたあとの解放感はひとしおです。
やりたい事のために、やりたくない事を頑張る
たとえばイチゴのショートケーキを作る時、イチゴを飾ったり、生クリームを絞ってデコレーションする工程が大好きだとします。
しかし、スポンジケーキを焼いたり、クリームを泡立てたりといった、土台の工程もこなさなければ辿りつけません。
このように、今は大変だけど、好きなことが待ってるから頑張れることが、あなたにもありませんか?
- 週末に没頭する趣味のために、平日頑張れる
- 毎日お仕事大変だけど、家族のために頑張れる
- 友だちの家は遠いけど、仲良しだから長距離移動も頑張れる
やりたい事が「待っている」なら、大変な状態でも我慢してみてほしいです。
ただし、今やりたくない事をいくら頑張っても、その先にやりたい事ができる可能性が低い場合は、我慢せずに次の「相談」や「転職」を考えてみましょう。
やりたくない仕事は、本当に必要ない?
やりたい仕事だけに集中していたいと誰もが思うものですが、やりたい事だけが出来ている人は、果たして存在するのでしょうか?もしかしたらいるのかもしれません。
しかし、自分のやりたい仕事に就いている人でも大抵、やりたくない事も並行して取り組んでいるはずです。
そもそも、お仕事や会社では収益を上げる必要があり、経営が上手くいかなければ、やりたい事もできなくなってしまいます。
だからこそ、やりたい事のために、やりたくない事も頑張る必要があり、どんなに偉い社長さんだってやりたくない事は抱えているもの。
やりたい事・やりたくない事は、お仕事の世界では常にセットになっていると考えた方が、あなたの心も楽になるかもしれませんね。
相談する
私としては、一人で我慢したり転職活動を始めたりする前に、まず最初に上司へ相談してほしいです。
今、自分のやりたい事が出来ていない状況にあることを伝えるのはもちろん、
- 今後やりたい事ができる計画を立ててもらえているのか
- どのくらいの時期からできる状態になるのか
- やりたい事をさせてもらうのが難しい場合は、なぜ難しいのか
これらを上司へ聞いてみましょう。
あなたと同じ状況にある私も上司へ相談したところ、今後の計画を改めて一緒に確認して、後々私のやりたい事ができるフェーズを考えていると答えてもらえたので、今は辛い業務内容でも頑張ることができています。
相談して、しっかりと予定や計画に組み込んでくれていることが分かれば、その時期まで頑張ってみてほしいです。
逆に、答えをうやむやにされたり、難しいと言われてしまった場合は、あなたの気持ち次第で次の「転職」も視野に入れてみましょう。
転職する
どうせお仕事するなら、あなたのやりたい事をして、お仕事を楽しみながら頑張りたいですよね。
もし上司に相談しても、あなたのやりたい事が今後も出来そうにない場合は、転職を考えるのがいいかもしれません。
やりたくない事を続けるよりも、どんどん新しい環境へ飛び出していくと、今よりもいい環境で、あなたがやりたい事に打ち込める会社に出会える可能性もあります。
やりたい事を改めて考える
もしあなたが転職する場合、今のお仕事を続けながら転職活動をしますよね。
その時、あなたのやりたい事について、一度リセットして考えるのもオススメです。
今あなたが仕事で担当している「やりたくない事」は、やりたい事と全く関係がないわけではないはず。
そのため、改めて俯瞰(ふかん)して見てみると、
案外、今のお仕事内容も楽しいかもしれない…
こんなふうに、少し考え方が変わる可能性もあります。
やりたくない事に変わりがなかったとしても、自分のやりたい事を改めて考え直すのは、転職する上でとても大切なことなので、必ずあなたのためになるはずです。
想いが乗った仕事
お仕事をするあなたも私も、心を持った人間ですよね。
昨今は仕事の様々なことがデジタル化され、DX推進も相まってますます業務効率化を求められていますが、私たちは心をもった人間。
仕事というものはお客様に応えたり、組織のみんなと一緒に頑張ったりと、あなた一人で行うものではないため「感情を持ち込んではいけない」なんてよく言われると思います。
もちろんその通りで、基本的に経営方針や理念に則って、お仕事の様々な決定が下されていくはず。
ただし、私的感情は持ち込まずとも、想いのこもった仕事にはたくさんの人の想いが返ってくると、私は思っています。
誰かを幸せにするために
どんな製品やサービスも、お客様や取引先など、必ず誰かのためにあり、工場での単調な作業だって、その製品を待つ人や企業のためにあるものです。
お仕事に対して人の想いが乗ると、会社にもお客様にも、その想いは連鎖していきます。
例 | 内容 |
---|---|
メール対応 | お客様から頂いたメールのお問い合わせに対し、ただ内容に回答するだけでなく、同時に困っていそうな問題があれば併せてご案内したり、その悩みを持つお客様の気持ちを考えた言葉を添える。 |
店舗接客 | 店舗で商品を包む時、紙袋が雨で濡れないよう、一日の天気を出勤前や休憩時間に把握、傘を持つ人の増減を店頭に立ちながらチェック。また、包装時にお客様へ雨カバーが必要かどうか確認する。 |
どちらも私の経験談ですが、想いが乗った行動は相手にとって「人を感じる行動」とも言えます。
しかし、お客様や取引先に人を感じてもらえると、どんなことが起きるのでしょうか?
乗せた想いは返ってくる
メールのお問い合わせは、お客様が回答を受け取りその内容で問題が解決すれば、わざわざお返事を送ってくれることは少ないですが、上記のように気遣いの言葉やプラスの対応をすると、お礼を言うためだけにお返事を送ってもらえることが多いです。
また雨カバーのお話は、路面店の場合や休憩時間に外へ出る場合は別ですが、商業施設などの店舗で働く従業員は基本的に、一日中屋内にこもりっきりなので、行き交うお客様をよく観察していなければ、外の天気の変化に気付けないことも。
そのため、お客様から雨を察知したり、お客様が誰も傘を持っていなくても「これから雨が降るみたいですよ」とカバーを掛けてあげれば、もちろん喜んでもらえます。
これらは、ただお客様に喜んでもらえるだけでなく、お店やブランド、会社に対して良い印象が刻まれ、優良顧客様としてずっと付いてきてくれたりするんです。
あれに困ったらあのサイトに行ってみよう
近くまで来たから、またあのお店にちょっと寄ろうかな
良いものは人に勧めたくなるものなので、お客様が新たなお客様を呼んでくれることもあるはず。
このように、すぐには返って来なくとも、想いをもって取り組んだお仕事は何かしらの形で返ってくるものだと、私は思っています。
最後に。
ここまで、私と一緒に見て頂きありがとうございます。
お仕事であなたの想いが発揮できないと、本当に苦しいですよね。
今は我慢すべきなのか、現状を変える行動に出るべきなのか、あなたの中でじっくり考えてみてほしいです。
あなたの息苦しい状況が、少しでも和らげば嬉しいです。