「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。本当のことを言いたくない気持ちの方が、上回っていますよね。
私自身は転職関連の仕事をしていたわけではなく、職歴としては、新卒入社(2年) → ニート → IT系バイト(クビ) → IT系大手(1年) → IT系ベンチャー8年目。
3回の職変更の中には挫折と転職があり、今はベンチャー8年目なので、自分が辞めた際の経験と、周りのメンバーが辞めていくのも多く見てきました。
その中でも、円満退社に繋がる辞め方やそうでない辞め方を含めて、いろんな辞め方を見てきたので、その経験からのお話しになります。
私のお話しが、あなたのお役に立てれば嬉しいです。
どうしても言いづらい「本音」の退職理由
会社を辞める時、どうしても本音って言いづらいですよね。
今までお世話になってきた感謝の気持ちがある。
逆にパワハラや人間関係・仕事に恵まれなくて、会社に対してマイナスなイメージしか残っていない場合も。
どちらだとしても、自分の本音を相手に言いづらいのは、誰だって一緒です。
きちんと理由が伝えられて、お互いが納得できる状態で、円満退社ができればいいのですが、それができないからこそ退職代行などのサービスも流行っているんだと思います。
つい嘘を付いてしまいやすい環境
企業側が本当にブラックな環境で、今後も一切関わり合いを持たないと決めているのであれば問題ないですが、お金を稼ぐために働いていく以上、何かしらの形で繋がる場合もあるかもしれません。
例えば、新しく転職した会社内の人に、前職の人と繋がりがあった場合、あなたが意図しない不評を広められてしまう可能性も。※ 特に同じ職種で転職する場合は、このケースがあるかもしれません。
しかし、辞めてしまうんだからもう関係ないと思うと、ついつい嘘も出てきますよね。
あなたと会社の関係
あなたと会社のパワーバランスが歪(いびつ)だと、嘘や建前も出やすくなります。
- 社長さんがワンマン
- 上司が攻撃的
- 会社の制度を盾に仕事を強要されている
このような状態が続くと、あなた自身の意思がないがしろにされて、正しい判断もできなくなります。
そんな状態だったら、建前や嘘をつかなければ辞められない。
……本音を言って辞める方が難しいですよね(泣)
円満退社に必要な嘘
建前や嘘であっても、それが円満退社に繋がるのであれば、必要なことです。
建前:さらに専門性が高められる会社でスキルを伸ばしたい。
本音:上司と合わなくて、でも他の部署にも移動できない。だから辞めます。
建前:友達に誘われて起業を一緒にすることになった。
本音:3年以内には手取り30万にする約束したのに未だに23万。もう信用できない。
建前:今の職種ではなく、別職種で今後仕事をしていきたい。
本音:やりたい仕事ができない、正当に評価されてない、もう無理だ。
建前:稼業を継ぐため。
本音:友人に誘ってもらってる会社の方が給料が高い。思い入れもないから転職する。
建前:転職は考えてなかったが、面接受けたところが非常に魅力的だった。
本音:入社してから毎月10人は辞めてる、この会社の体制がやばい。
あなたから建前や嘘が言葉として出てしまうのは、言わせる状態にした会社側の責任の可能性も、きちんと考える必要がありますよね。
建前や嘘が「悪い」というのは、単純に建前と嘘に対して悪いイメージがあるからだけで、あなたの状況を本当に理解できていれば、建前や嘘は必要事項、出てしまうのは当然の話だと分かります。
時間や労力はあなたの「未来」へ費やす
もし、あなたがどんな理由で会社を辞めるのか、無理に理由を作ろうとしているのであれば、そこに労力をかけるのではなく、次の転職先に向けた時間にしてもらうのがいいかと思っています。
建前であっても、そこに嘘が含まれていても、自分を責めず、もう少し気軽な気持ちで退職の理由を伝えてみてください。
使うべきところにエネルギーを使おう
気軽と言ってしまうとあまり良くないかもしれませんが、そもそも退職を決断するのも、転職先を見つけるのも、たくさんエネルギーを使うことになりヘトヘト…そんな状態になりませんか?
あなたの時間や使うべきエネルギーは、会社を辞めることに関係する色々ではなく、次に向けた色々へ使うべきかなと思います。
建前や嘘をつくことに対して、何か後ろめたい気持ちがある場合は、あまり気にしない。
最後に。
ここまで、私と一緒に見て頂きありがとうございます。
嘘を付くことは良くない…人としてちゃんとこのように考えられる自分を、まずは褒めてあげましょう。
また、建前や嘘を付くのは抵抗があると思いますが、あなたの心や未来を守るために「必要な嘘」もあります。
この先に待っている新しいお仕事や職場のために、あなたの大切な時間やエネルギーを使ってあげてくださいね。
本音は絶対に必要ではない事を知っていただき、あなたの気持ちを少しでも楽にできる情報になれれば嬉しいです。
エンプレス編集部:sugiyama