「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。上司のことが嫌で、憂うつな毎日になっていませんか?
「今の仕事は結構好き。」
同僚や先輩にも恵まれていて、人間関係に問題もないし、職場の雰囲気もそれなりに気に入ってる。
ただ一つ、上司だけはどうしても好きになれない...。
あなたは、なぜ上司のことが嫌いなのか、考えた事はありますか?
「いちいちウザいから」
「人の気持ちなんて考えてないんだもん」
「上司になる人って大概ああいう性格なんだよ」
...上司への様々な不安がどんどん出てきそうですね。
嫌いな上司と一緒に働かなければいけない、あなたの現状を変えるにはどうすればいいのか、私と一緒に見てもらえると嬉しいです。
どうにもならないよ...と、行き詰まっているかもしれませんが、あなたの気持ちを少しずつ掘り下げながら、じっくり考えていきましょう。
上司のことが嫌いになる理由
一方的な上司
めんどくさい上司
顔も見たくない上司…
「上司」という存在は、いつからこんなに煙たがられるようになったのか不思議なくらい、世の社会人から嫌われやすい存在。
そのため、自分の上司を嫌っている社会人は、あなただけではありません。
もしかすると、あなたと同僚の間で時々上司の愚痴大会になったり、愚痴は言わずとも、みんなから上司への苦手意識が滲み出ているかも。
逆に、周りからはそんな素振りが感じられず、「あの上司を好きになれないのって自分だけ…?」このように不安な気持ちになっている場合もあると思いますが、ひとまず、周りの同僚さんたちは気にせずに考えていきましょう。
自分の気持ちを分かってくれない
私は、今でこそ上司に恵まれていますが、以前働いていた職場の上司が本当に嫌でした。
そこで、かつて一緒にいた上司への気持ちを思い出して、下記に挙げてみるので、あなたも一緒に挙げてみてください。
- 常に上からものを言ってくる
- 話しても伝わらない
- 高圧的
- 信頼できない
- なぜそんな考えになるのか理解できない
- 上司自身のことしか考えていないと思う
- 自分(私)のことを考えている振りをする
- 人間性を否定してくる
- 同じ人間とは思えない
境遇によって、もっと違う気持ちも出てくると思いますが、私の場合はこんな感じです。
あなたとは違う部分があったとしても、同じところも結構あるんじゃないかなと思いますが、これらの原点にあると言えるのは、「自分の気持ちを分かってくれない」という事。
上司はあなたの気持ちを分かってくれないから、あなたにとって嫌な存在になっているのかもしれないんです。
会社は仕事をする場所なので、感情うんぬんの話は的外れだと言われるかもしれませんが、人間は感情の生き物なので、信頼の関係性があるからこそ、最大のパフォーマンスだって発揮されるんです。
「分かってもらえない」を子供が泣く理由に例えてみる
お菓子やオモチャを買ってもらえない子供が、大声で泣いているのを見たことがあると思いますが、どうして泣いてしまうのでしょう。
もちろん、お菓子やオモチャを買ってもらえないから泣くのですが、もう少し掘り下げると、「何でボクの気持ち分かってくれないんだあああ!」という気持ちが頂点に達しているから、と考えることもできます。
賢い子供なら、「泣けば買ってくれるに違いない」と考えて泣く場合もありますが、これも、自分の気持ちを分かってくれないから、泣くことで分かってもらおうとしていると言えますよね。
「分かってもらえない」と不安に支配される
お菓子やオモチャが欲しい欲求が満たされないと、あなたなら、大声で泣き出したりしないと思いますが、子供はその欲求をどう処理していいのか分かりません。
「欲求」は、何かが欲しい「気持ち」でもあるので、自分の欲求を親が満たしてくれない=自分の気持ちを親が分かってくれないから、「アタシの気持ち分かってよおおお!」と、泣いてしまいます。
大人になれば、自分の気持ちを分かってもらえない場面をたくさん経験して、
「この場合は分かってもらえなくて当然だな」
「この人に分かってもらうのは難しそう」
このように、分別が付くようになったり、割り切れるようになっていくと思いますが、この道理でいくと、上司だけは、なぜか割り切れないという事になりますよね。
なぜ、大人になっても上司だけは割り切れないのか、もう少し考えてみたいと思います。
嫌いな上司=分かってくれない親
「この人に分かってもらうのは難しい」と思うのは、あなたが上司に対して持っている想いの一つでもありますよね。
このまま、「この上司はこういう人だ」と割り切って付き合える人もいますが、多くの人は本当に割り切っているのではなく、割り切っている「振り」をしながら、我慢し続けています。
自分を騙し騙し、なんとかやっている感じです。
もちろん、「割り切れないけれど我慢しなきゃいけない」と思って、日々耐えながら過ごしている場合もありますよね。
あなたの気持ちを上司に分かってもらえない事が、こんなにも苦しい理由は、次の3つが考えられます。
- 立場が親と似ているから
- 「分かってくれない親」が生活を支配するから
- 簡単に家出できないから
私と一緒に、それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由1:立場が親と似ているから
上司と親は、立場的にちょっと似ている部分があると思います。
上司 | 親 |
---|---|
部下に教える | 子供に教える |
部下を見守る | 子供を見守る |
部下より経験している | 子供より経験している |
あなたは、生きる上で大切な事を、ご両親から数えきれないほど教わってきましたよね。
歩き方やごはんの食べ方、トイレの仕方…直接ではなくとも、お母さんの仕草を毎日見ていたから、自然と覚えられた事もたくさんあるはずです。
普段口に出す「言葉」だって、ご両親と過ごすうちに、いつの間にかもらったもの。
同じように、上司もあなたに対して、様々なことを教えてくれると思いますが、仕事に関することを専門に教えてくれるので、「仕事の親」といったところでしょうか。
しかし、あなたの「仕事の親」は、ご両親と比べて、冷たく非情で、あなたの気持ちを分かろうとしてくれず、それどころか一方的に毒づいてきたり、理不尽な事ばかり押し付けてきます。
上司にあなたの気持ちが分かってもらえず苦しむのは、分かってくれるはずの「親」に分かってもらえない図が成り立っているからかもしれません。
理由2:「分かってくれない親」が生活を支配するから
上司=「あなたの気持ちを分かってくれない親」であれば、言い換えるとあなたは今の状態である限り、強制的に反抗期を味わわされ続ける事になるわけです。
反抗期と言えば「話しかけないでほしいのに」「放っておいてほしいのに」と、親に対してとにかく反発したがる時期であり、これも「親が自分の気持ちを分かってくれない期」と言い換えられると思います。
実際は、成長の中でぶつかる様々なストレスや葛藤を、自分の中で処理しきれず、親に当たってしまうのが反抗期と言われているので、親だけでなく自分自身も分からない状態。
嫌いは反抗期の裏返し?
上司に対する「分かってくれない」と感じる気持ちは、反抗期のように自分でも、どう処理していいか分からないもの。
しかし、仕事は生活の中心とも言えるものなので、分かってくれない親(上司)と一日の大半を一緒に過ごすのは、とても辛いことです。
本当のご両親であれば、家族だから分かる・育ててきたから分かるような事もありますが、上司は家族でも親戚でもないし、あなたと価値観がピッタリな上司のもとに配属されるという決まりもありません。
分かってくれるはずの「親」が分かってくれない、そんな親に年中「これくらい出来るよね」「どうしていつもお前は」と、不条理な言葉を浴びせられれば、好きになれないのも当然ですよね。
理由3:簡単に家出できないから
上司が「分かってくれない親」だとすると、会社は「家」になります。
親が嫌だと家出をする子もいますし、大人になってもあまり親と一緒にいたくなければ、一人暮らしを始める場合もありますよね。
しかし、会社は本当の家と違って、なかなか家出させてくれません。
家出ができない、家出しにくい環境です。
- まだ1年も経っていない(もう辞めるの?)
- 周りは頑張っている(自分だけ頑張ってない?)
- 同期は昇進してる(このまま負けっぱなし?)
こんな気持ちが、あなたを縛って会社の中から出してくれないかもしれませんね。
上司が自分の気持ちを分かってくれないなら、気持ちを分かってくれる、別の上司がいる会社へ行けばいい…そう思っても、簡単に家出ができない空気の中では、なかなか飛びだすこともできず、「我慢しなきゃ」とあなた自身に重荷を背負わせてしまうんです。
あなたは知らないうちに、箱の中に閉じ込められてしまっているのかもしれません。
なぜ上司は気持ちを分かってくれないのか
あなたの気持ちを分かってくれないから、上司が嫌いになってしまうお話を一緒に見ましたが、次はもう少し掘り下げて、なぜ上司はあなたの気持ちを分かってくれないのか、じっくり考えていければと思います。
「なんで分かってくれないんだ!」このように、ただ漠然とした想いだけを持っている場合もあると思いますが、私と一緒に分析していきましょう。
そもそも「上司」とは一体何なのか
上司があなたの気持ちを分かってくれない理由は、何なのかを考える前に、そもそも「上司」って一体何だと思いますか?
部下の上に立つ人?
偉い人?
世界で一番嫌いな人?
きっと、様々な答えが出ますよね。
ここでは考えやすくするためにあなたの会社にいる人たちみんなで、神社にある100段の石段に上ってみましょう。
上司はあなたよりも上の石段にいる人
会社の人たちの位置を、神社にある100段の石段に例えてみます。
会社の人 | 石段の位置 |
---|---|
社長 | 100段目 |
部長 | 90段目 |
課長 | 80段目 |
・ ・ ・ | |
上司 | 50段目 |
先輩 | 5段目 |
あなた・同期 | 1段目 |
これは、あなたの社歴がまだ浅い場合の位置で、入社してから数年が経っていれば、3段目や4段目にいたり、あなたより下の段には後輩がいますよね。
先輩も5段目だけでなく、11段目や23段目にもいるかもしれず、あくまで例えなので、段数=社歴ではありません(社長が100歳以上のおじいちゃんになっちゃいます)。
上記の例えで、「上司とは一体何なのか」を考えると、100段の石段で、あなたよりも上の石段にいる人です。例の表では50段目にいますね。
当たり前ですが、石段は上れば上るほど、上の段に近づいていきますよね。
そのため、頑張った分だけできる事が増えて、あなたは先輩になったり、もっと上にのぼればあなたが上司になったり、さらに頑張れば課長・部長になれたりします。
そうやって頑張ってきたのが、あなたの身近でいう先輩や上司。
しかし、上の段に行けば行くほど、立場が偉くなるだけでなく、支障も出てきます。
あなたがいる石段に行きにくくなる
あなたが1段目にいる場合、3段目や5段目にいる先輩たちなら、あなたに何かあってもすぐに下りてくる事が出来ますよね。
しかし、上司がいる50段目から、あなたのいる1段目に下りるとなると、けっこう大変。
社長さんレベルになると、1段目まで下りることは考えず、10段下にいる部長さんへ見てくるようにお願いし、さらに部長さんは課長さんへ依頼、そうして上司が先輩にあなたの様子を伺います。
何度も50段を下りて、あなたの頑張りや細かい仕事ぶりを見るよりも、50段目の近くにいるあなたの先輩に、様子を見るよう依頼する方が効率的だからです。
上司があなたと同じ高さの石段に来てくれないと、見える景色も変わっていきます。
見える景色があなたとは違うものになる
神社の石段を上り始める時、目の前にズラーッと伸びる石段を見上げて、それだけで視界がいっぱいになりますよね。
しかし、どんどん石段を上っていき、度々振り返ると、街並みが遠くまで見えるようになってくると思います。
また、下を見ると、最初にいた1段目の石段がものすごく小さく見えたり、もしかすると見えないくらい遠くになっているかもしれません。
あなたが1段目で困っていれば、5段目にいる先輩は、何に対してどう困っているのかがすぐ分かったり、先輩が去年まで1段目にいた場合は、あなたの立場に立って教えやすくなります。
立場の近さが相手への理解度を変える
5段目にいる先輩は、1段目で困っているあなたをすぐ助けてあげられるだけでなく、あなたの頑張りも間近で見ることができるため、いろんな事を相談しやすいですね。
しかし、50段目にいる上司からあなたを見ると、いつもどんな仕事をしているのかが見えにくく、あなたの頑張りが伝わらなかったり、何かあっても正確に評価してもらえなくなってしまうんです。
訳ありなミスをしてしまっても、表面だけしか見ずに「どうしてちゃんと出来ないんだ」と叱ってくるのは、50段目から見える1段目の、ほんの一部しか見ていないから。
上司は下の景色を忘れているからこそ分かってくれない
あなたに見合わない仕事内容や仕事量を押し付けてくる原因の一つも、あなたの事をきちんと見てくれていないからかもしれません。
同じ石段の高さ、同じ目線で、上司に見てもらえなければ、上司があなたの気持ちを分かってくれないのも頷けますよね。
上司の立場も部下は理解できない
ここまで、あなたと上司の立ち位置を、神社の石段で例えてきましたが、あなたは上司のことが嫌いですから、「どうして自分の気持ちを分かってくれないんだ!」と、悪い視点で見てしまいがちですよね。
しかし、あなたがもし上司になったら…このような前置きをしてから、石段のお話を考えてみてほしいです。
たくさんいる部下のことを見るだけでなく、自分が統括するチーム全体を見て、他部署とのやり取りや、自分の上司への報告、受けた指示の処理、数字のまとめや組み立てなど…
あなたや先輩も、それぞれ大変な仕事を抱えていますが、上司も上司なりに大変です。
上司と部下、どちらの方が大変と考えるのではなく、業務内容は違えどそれぞれの苦労があるはず。
また、上司は部下を指導する立場にありますが、単純にあなたの上司は「上司」でいる事が苦手な可能性もあります。
- あなたが出来た事を認める
- 出来なかった事を指摘する
人を育てていく上ではどちらも大切ですが、この2つをバランスよくこなすのは、簡単ではありません。
次のように、自分本位の悪い上司もいますが、バランス良く教育するのが苦手な上司もいるんです。
自分本位の上司 | バランスを取るのが苦手なだけの上司 | |
---|---|---|
出来たことを褒めてばかりの場合 | 育成する気がない | 怒れない、甘やかしちゃう |
出来ない事を指摘してばかりの場合 | ただのストレスのはけ口 | 直してあげることに必死(良くしてあげたい) |
上司はどんな景色を見ているのか?
いい上司であれ、悪い上司であれ、「上司」という立場にいる限り、上司は部下よりも高い位置で周りを見渡しています。
立場の違いは分かるけど「自分の仕事ぶりを何にも見てくれていない」とあなたが思うように、実際にあなたの気持ちを分かってくれないですよね。
上司は部下を見ずに何を見ているかと言えば、売上や成果などの「結果」。
そもそも見ているポイントが違う
もちろん、出した結果だけでなく、結果を元に今後の動き方や改善策なども考えるので、他のことを見る時も「結果」を軸にして見ます。
私たちが生きていくためには働いて稼ぐ必要があり、稼ぎは成果を出して初めてもらえる訳ですから、当然と言えば当然かもしれません。
日本全国の上司すべてが結果しか見ていないわけではありませんが、上司は売上や成果に執着しやすいです。(上司の上司が売上など成果を見ているから)
数字のことや「もっと早くできないの?」とかうるさくて、なぜこんなにも結果結果と息巻くのか不思議ですよね。
上司の方が結果を求められている
上司は結果を出すために、あなたを駒のように扱ったり、ちょっと上手くいかなかったりするだけで、グチグチ言ってきたりしますよね。
このように、あなたは上司に縛られていますが、実は上司も「結果」に縛られています。
成果を出したり、売上を上げるのが上司の仕事であり、自分の仕事をまっとうするために、結果を出そうと必死。
だからこそ、見ている景色が違うあなたのことを、細かく見てあげる余裕がない。
上司こそ余裕がない
また、見ている景色が広くなれば、責任も大きくなるため、プレッシャーによるストレスが、暴言や粗暴な態度となってあなたに降りかかってしまっているのかもしれません。
部下はどうしても、上司より出来ない事が多い立場になりがちなので、注意や指導が必要なシーンも自然と多くなりますが、その空気に上司が呑まれてしまい、いつの間にかストレスのはけ口となっている場合も。
あなたの上司が、愚痴や嫌味が多く叱ってばかりで、全然褒めてくれない人であれば、
- 自分を客観視できない
- 人の立場に立てない
- プレッシャーに呑まれてしまっている
- ストレスの解消法を間違えてしまっている
実はこのように、弱くてかわいそうな人なのかもしれません。
積もり積もって上司が嫌いになっていく
理由も分からないまま上司に雑な扱いをされ続けては、いくら大変だからといって「かわいそうな人なんだな」なんて考えるのも難しいですよね。
逆に、上司のストレスがぶつけられることで、あなたにもストレスが生まれ、上司に悪いイメージが付いて、「上司が嫌い」な状態に。(負の連鎖です)
今よりも上司との関係が悪くなりたくないのであれば、今日から上司に対して「かわいそうな人」「実は苦しんでいる人」と見てあげると、あなたの中にある上司の存在が、今までとはちょっと変わるかもしれません。
上司にはあなたの力が必要
あなたの上司は、成果や売上を上げるために毎日必死で、そのためにあなたへの態度も歪んでいるかもしれませんが、上司が追い求める結果は、どうやって出せるでしょうか。
上司が一人で出来る事ではないですよね。
あなたや先輩など、上司の下にいる一人一人が頑張るからこそ、結果を出せるはずです。
そのため、上司が自分の仕事を遂行するにはあなたが必要で、あなたのフォローをする事も、上司の仕事のうち。
業務のフォローや効率化、改善の模索などはもちろん、あなたが快適に働けるように、面談の時間を設けてあなたの話をしっかり聞くことも、上司の仕事です。
あなたの上司は、あなたとの向き合い方を間違えてしまっているかもしれませんが、本来の上司のあるべき姿は、あなたが働きやすい、成長できる環境も作ってくれる存在だと、私は思っています。
「嫌な上司」ってやっぱりかわいそう
「あんな扱いしてくるんだから、自分は必要とされてないよ」
このようにも考えますが、酷い扱いをされていても、実際にあなたが会社を辞めると、上司は内心困ったりします。(むしろ、ストレスがもっと溜まるかも)
「辞めてもいいよ」なんて言ってくる上司もいると思いますが、本当は辞めてもよくありません。
あなたが辞めたところで、上司にとってメリットが生まれるとは考えにくく、新しい人が入って来ても、同じように嫌味を言ったり叱りつけて、また辞めていきます。
悲しいですよね、ガミガミネチネチ言ってくる上司ほど、ストレスや悪い思考に捕らわれて、いつの間にか悪口ばかり言う人になってしまっているんです。
どうでしょうか。大嫌いな上司でも、「かわいそう」という感覚がちょっと分かってもらえたら嬉しいです。
もちろん、かわいそうだからって、無理に好きになる必要もないですからね。
上司の嫌悪感や脅威がなくなって「かわいそう」になるだけで、気持ちが楽になりませんか?
いい上司と悪い上司の特徴
あなたにとって、「いい上司」とは何でしょうか。
「悪い上司」が、今の上司そのものなら、正反対のような人が、あなたにとって「いい上司」かもしれませんし、もっと違う人かもしれませんね。
私の中で、いい上司・悪い上司を、カモに例えてみました。
親ガモが子ガモを引き連れる様子は、なんとも愛らしいですよね…。
そんなカモの親子を、上司と部下に置き換えて見ていければと思います。
悪い上司:最前列で子ガモを先導する
親ガモと子ガモ | 上司とあなた |
---|---|
前だけを見て歩き、後ろの子ガモたちが見えていない | 売上や成果だけを見ていて、部下たちが見えてない |
子ガモがついて来ていないと怒る | 部下の仕事が出来ていないと、「何で出来ないんだ!」と怒る |
後ろにいる子ガモたちのことが見えていないから、なぜついて来ていないのか分かっていない | 部下たちのことが見えてないから、なぜ出来ないのか分かっていない |
ついて来ていない理由が分からないから、泥だらけの場合は「遊んでたんでしょ!」と怒る | 出来ない理由が分からないから、偏見やイメージで怒る・人間性を否定してくる |
子ガモを先導するだけで、親の役目をまっとうしている気になる | 部下を引っ張るだけで、仕事をしている振りをする(業務内容を聞くと、抽象的な答えが返ってくる) |
その他 | 「いいよね?」と、あなたの気持ちを決めつけて物事を進める |
あなたのことを一人の「人」として見てくれない、仕事をする機械のように扱う |
いい上司:最後尾で子ガモを見守る
親ガモと子ガモ | 上司とあなた |
---|---|
一番後ろで、前方の安全や子ガモたちの様子など、全体を見守る | 売上や成果、部下の働きぶりなど、全体を見守る |
子ガモがつまずくと、すぐに気が付いてあげられる | 部下がミスをしたり困っていると、すぐに気が付いてあげられる |
子ガモがつまずいた原因を調べたり、後ろから見ていて気付いた事、転ばない対処法を一緒に考えてくれる | 部下がミスした原因を調べたり、見ていて気付いた事、問題解決や改善方法を一緒に考えてくれる |
ずっと子ガモを前に歩かせず、カラスが立ちはだかるなど親ガモが必要な時は、前に出てくれる | ずっと部下に業務を丸投げするのではなく、上司が必要な時はしっかり出てきてくれる |
子ガモ一羽一羽のクセや歩き方、性格を見ている | 部下一人一人の人間性を見ている |
後ろから常に見守っているので、子ガモの目線になってあげられる | 部下と同じ目線に立って物事を考えることができる |
その他 | 上下関係を保ちつつも、友達のように仲良くしてくれる上司もいる |
あなたの気持ちを尊重してくれる、常に気遣ってくれる |
こんな感じになりました。
あなたの上司は、どっちの親ガモに近いでしょうか?
どちらにも当てはまるところがあるかもしれませんね。
カモの例えを踏まえて、いい上司と悪い上司の大きな違いを考えてみたので、続けて一緒に見てもらえると嬉しいです。
親のような温かさ
上司と部下には上下関係がありますが、上に立つからといって、部下のあなたを見下したり蔑むことが、上司の役目ではありません。
部下は上司に対して敬意を払うもの…もちろん敬意を払えるような上司でなければいけませんが、敬意を払うといっても、ヘコヘコと頭を下げまくるのも、違う気がしますよね。
いい上司と悪い上司の大きな違いは、「親のような温かさ」があるかどうかなんじゃないかなと、私は思っています。
お父さんやお母さんって、悪いことをすると怒ってくれますよね。
あなたが社会で生きていけるように、道を踏み外さないように、時には厳しく怒ったり、時にはやさしく注意してくれました。
上司が親のように感じたら信頼が築けている
もちろん、怒るだけじゃなく、褒めてくれたり、一緒に何かを頑張ったり、悩みを相談したり…もしかすると、お父さんはお説教担当、お母さんは褒める担当とか、ご両親で得意不得意があったかもしれません。
いい上司は、そういう親みたいな人なんだと思います。
悪い上司は、怒ったり嫌味を言ったり、考えられない量の仕事を押し付けてきたり、なぜか自分の気持ちが上司に決められていたり…子供を虐待してしまう親みたいなものかもしれないですね。
あなたの上司が打ってくるムチに、ご両親が打ってきたムチのような愛は感じられるでしょうか。
もちろん、親のような温かさを100%持っていないと、いい上司じゃないという訳ではなく、「上司の立場も部下は理解できない」で一緒に見てもらったように、上司って難しい立場だと思うんです。
強いて言うなら、あなたの上司に「親のような温かさ」が何℃くらい感じられるかで、あなたにとってその人はどんな上司なのかが分かるかもしれません。
上司を嫌いなあなたに実践してほしい事(改善方法)
ここまで、あなたが上司を嫌いな理由や、あなたの気持ちを分かってくれない理由などを一緒に見てきましたが、「じゃあどうすればいいの」と思いますよね。
嫌いな上司に悩まされる毎日…何とかしたいものです。
私も、新卒の時の上司が本当にダメで、うつ病になりかけて会社を辞めましたが、そんな経験も元にして、上司のことが嫌いなあなたに実践してほしいのは、環境を変える事。
「そりゃまあ、何かを変えないとどうにもならないよね」こんな感じだと思いますが、ここでお話しする「環境を変える」とは、次の二種類があります。
- 会社の中の環境を変える
- あなたの生きる環境を変える
つまり、今あなたが勤めている会社で、上司が嫌いという環境をどうにかする、または、今の会社を辞めて別の会社へ転職し、あなたの仕事環境を変える。
どちらを選ぶのも難しい場合は、現状のまま我慢することになってしまいます。
我慢しないために
上司が退職するまで我慢を続けられそうなら、良いのかもしれませんが、本当は我慢なんてしないで生きていきたいですよね。
- 会社へ行くのが辛い
- 毎日が苦しい
- 仕事をする機械ではなく、人間として見てもらいたい
- 尊敬できる上司の下で働きたい
こんな気持ちを心にしまい続けたまま、毎日我慢していると、あなたの心はどんどん息が出来なくなり、ある日突然、動けなくなってしまいます。
あなた自身の心の限界に気が付ければ、動けなくなる前に「環境を変えよう!」と行動できるかもしれませんが、気が付けない場合は、身体の調子が悪くなって初めて、心が窒息していることに気が付くんです。
すでに限界がきている?
もしかすると、すでにあなたの心は酸欠状態かもしれませんね。
「今の状態で環境を変えるだなんて…」
「そんな力残ってないし、無理だよ…」
ボロボロでやる気も出ないと思います。
でも、何とかしたいから、何とか出来る方法を心が求めているから、あなたは今ここにいてくれているはず。
環境を変えるって、一見するとすごく難しそうかもしれませんが、ちょっとずつ頑張れば、あなたは前に進めます。
ひとまず私と一緒に、それぞれの選択肢を詳しく見てもらえると嬉しいです。
会社の中の環境を変える
会社の中の環境を変えるといっても、社内で改革しろ!という事ではなく、次の2つを実践してもらいたいです。
- 上司を知ろうとしてみる
- 想いを伝える
あなたの心の状態からして、難しそうなら無理にやらなくてもOKですが、一つ目の「上司を知ろうとしてみる」は、あなたの頭の中だけで実践することが出来きて、試しに挑戦しやすいと思います。
私と一緒に、もう少し具体的に見ていきましょう。
【1】上司を知ろうとしてみる
「知るも何も、あの人は自分が楽することしか考えてない最低の人間だよ…」
このように、もう知ってるよ!っていう声がたくさん返ってきそうですが、ちょっと上司を解体…分析をしてみてほしいんです。
上司はどんな時にこんな事をする人で、こういう言動で…と、嫌いな上司のことって、けっこう把握していたりしますよね。
それを活かして、「この人はどんな人間なのか」と、改めて冷静に考えてみます。
「人をただの駒だと思ってる人間だ」このような答えが出たなら、その裏側をどんどん掘っていくんです。
なぜこの人は、部下を駒のように扱うんだろう…。
- 偉い人たちとの会議で嫌な事があったのかな?
- ストレス溜まって前が見えてないのかもしれない
- 相手の気持ちを考えられないような環境で育った人なのかな
- 若い頃に自分の上司から、「人は駒だ!」って教わったとか?
- 「厳しくすれば部下は成長してくれる」と思ってるのかも
- この人の中にある「上司像」は、とりあえず叱っとけばいいと思ってそう
- 部下に追い抜かれたり指摘されるのが怖いのかも
ぱっと思いつくものを挙げましたが、もちろん考えられる範囲でOKです。
あなたは上司の心を読むこともできないですし、どんな環境で育ってきたのかなんて分かるはずがないので、とりあえず予測してみましょう。
行き着く考えはいつも同じ
そのまま上司のことをどんどん掘り下げていくと…私はやっぱり「かわいそうな人」に行き着きます笑
「いいや、かわいそうなんかじゃない!あの人は根本からして悪の権化だ!」
こんな答えになる場合もあるかもしれませんね。
上司は性根が腐っている悪の権化だから、人を駒のように扱えるんだと…しかし、これではシャベルの表面でバシバシ叩いているだけで、掘っていることになりません。
今だけは、上司への恨み憎しみはしまっておいて、ロボットになったつもりで、冷静に分析することを意識してみてください。
改めて考えてみても同じ考えに行き着く
それでもやっぱり悪の権化に行き着くのであれば、なぜ悪の権化になったのか、さらに掘ってみるんです。
多分、わかんないですよね。わからないけれど、育ちとか、何かしらのきっかけがあったんだろうなと、あくまで予想をします。
もしかすると、「生まれつきの性格だ」という考えもあるかもしれませんね。原因なんて無い、生まれ持っての非情さだと。
…どうでしょうか。やっぱり「かわいそう」じゃないですか?生まれつき、人を駒のように扱うのが当たり前だと思っているなんて。
ここまで詰めて考えてみても、「かわいそうな人」に行き着きました。ちょっと私自身もビックリしてます笑
上司を改めて見てみる
あなたの上司を掘り下げたら、改めて上司を観察してみてもらいたいです。
私と同じように、「かわいそうな人なんだな」と行き着いたら、今まで上司になかった、かわいそうな人という意識をもって、しばらく見てみたり、上司と話さなければいけない時も意識してみましょう。
もしかすると、何だかやさしい気持ちになってくるかもしれません。
道端で迷子になって泣いている子供がいたら、
「かわいそうに」
「親はどこにいったんだろう」
「話を聞いてあげた方がいいかな」
このように、自然とやさしい気持ちが生まれますよね。
同じように、上司にもやさしい気持ちがちょっと芽生え始めると、あなたの心に余裕が出てくると思います。
気持ち的に上司とあなたの立場が反転する
今までは上司に踏み潰されていたのが、まるで上司のお母さんになったような感覚。
こうしてフィルターを通せば、上司に怒られたり酷い扱いをされても、冷静に割り切って考えやすくなるんです。
全く同じ方法ではなくとも、今までとはちょっと視点や見方を変えるだけで、楽になる場合もあります。
もちろん、「上司のことなんて考えたくない」「改めて見てみようなんて思えない…」このように思うのであれば、無理に掘り下げたり見たりしなくたって全然大丈夫です。
【2】想いを伝える
上司にあなたの想いを伝えられるとしたら、何を伝えますか?
「あなたが大嫌いです!」
「もうちょっと部下の気持ちを考えてほしいです」
「自分だけ楽しようとしてますよね?」
あなたが普段、心の中で上司に浴びせている本音、ぶちまけてみたいですね。
上記のようなことを言えるなら、言ってしまうのが一番ですが、言えないからこそ、あなたは毎日辛い思いをしていると思います。
あなたが上司に伝えたい想いって、肯定よりも否定が大半なはず。嫌いですもんね。
でも、だからこそ、言えないですよね。
本音を伝えるのは誰だって怖い
上司でなくとも、誰かに否定的なことを言うのって、すごく勇気が入ります。
相手を傷つけてしまうかもしれないからです。
「いや、むしろ上司にはちょっと痛い目にあってほしいと思ってる」
このような場合でも、上司に否定的なことを言えないのは、上司が傷つくことによって、その傷が怒りに変わり、今より関係が悪化してめんどくさいことになる…と考えているからかも。
そんな中でも、上司にあなたの想いを伝えるにはどうすればいいのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
上司と話す時間をとる
上司に想いを伝えたい時、例えばあなたがオフィスワークの場合は、いつもの上司の席へ行って話すのではなく、社内の会議室などをとって、
「ご相談があるのですが、お時間いただけますか?」
「ちょっとお話したいことがあります。」
このように、改まって話す環境を作りましょう。
周りに誰かがいると話しづらいと思うので、2人だけの空間を作るんです。
もし、誰かにも話を聞いていてほしければ、社内で信頼できる人に立ち合いをお願いしてもいいと思いますし、その場で言葉にまとめるのが難しければ、メモや手紙に書き起こしてから、目の前で読んでもらうのもいいですね。
厳しすぎる上司には、どんな対応をすればいい?
「厳しすぎる上司」を例に見ていければと思いますが、厳しすぎるといっても様々なベクトルがあり、今回は次のような上司だったとします。
「これくらいお前ならやれるだろ。」
そう言って、やったことのない業務を大量に押し付けてきて、「残業はするな」でも「期日までにやれ」。
最初は「期待してもらえてるんだ」とか、「みんな頑張ってるから自分も頑張らなきゃ」とか、言い聞かせてきたけれど、上司の理不尽さに限界。
上司と2人で話す時間を設けて、「ちょっと○○さん(上司)の仕事の振り方が正直きつくて…」こんな感じで想いを打ち明けます。
業務内容や仕事量などを、調整してもらえないかお願いしてみたり、上司の考えをしっかり聞いてみることも大切です。
もし、話しても言いくるめられてしまったり、明確な改善策などがないまま話が終わった場合は、次の「上司以外の人に伝える」をやってみましょう。
上司以外の人に伝える
上司としっかり話す時間をとったとしても、
- 上司に想いを伝えても、はぐらかされたり何も解決しなかった
- そもそも話す時間をもらえなかった
- そもそも上司と話したくない
このような場合もありますよね。
「話したってあの人には伝わらないよ…」
それなら、上司以外の人に、あなたの想いを伝えてみましょう。
同僚や先輩に話すのもいいですが、現状が変わる可能性が高くなるのは、次のような立ち位置にいる人。
- 人事や総務
- 上司の上司
上司に直接言えない、言ってもダメそうなら、上司より目上の人たちや、社内の人を管理する人たちに頼ってみるんです。
「あとで上司から何か言われそう…」このような不安もあると思いますが、何か言われたら、また上記のような人たちに報告してもいいと思います。
心が疲れ果ててしまっている場合
上司を知ろうとしてみたり、あなたの想いを伝える方法について一緒に見てきましたが、長々と話しておきながら、私自身はこれらを実践することができませんでした。
私は、新卒の時の会社で、上司からパワハラを受けていましたが、上司を分析するとか、心の内をぶつけるとか、当時はそんな考えが浮かばないくらい疲弊しきっていたんです。
この人の事なんて考えたくない。ああ、この人は何を話しても想いの伝わらない人だ。
こんなふうに、何かをやってみる前から「諦め」の気持ちでいっぱいでした。
本当に言う気も起きない、行動が起こせない場合もある
当時の私に、ここでの話をしてあげたいなと今では思いますが、すでに一緒に見てもらったあなたでも「いや、無理だよ…」このような状態かもしれませんね。
無理だけど、嫌いな上司と仕事をする日常を変えたい。
あなたと同じく疲れ果てていた私は、次でお話しするように、生きる環境を変えました。
箱からちょっと飛び出すだけで、視界がグワーッとひらけます。今のまま閉じこもっているのはもったいないかも。
上司から離れてあなたの生きる環境を変える
ここまで一緒に見て頂いた内容は、今あなたにとって嫌いな上司を、どうにかするための方法でした。
もし、「これは自分には出来なさそう…」と思ったり、実際にやってみても変わらなかった場合は、次に行きましょう。
次の会社に行くんです。
しかし、あなたは転職に抵抗がありますよね。
あなたが嫌いなのは上司だけであって、ほかの人たちは好きだし、仕事も嫌いじゃないし、職場環境はすごく気に入ってる。
嫌いな上司のためだけに、それ以外の環境を捨てるのは嫌だな、もったいない…。
こんな感じじゃないでしょうか。
それなら、転職は選ばず、会社の中の環境を変えることを、改めて頑張ってみてもいいと思いますが、難易度は転職の方が下かもしれません。
環境を変える難しさについて、続けて一緒に見てもらえると嬉しいです。
人を動かすより自分が動く
ここまで見てきた「会社の中の環境を変える」選択の方が、もしかすると転職するより労力が必要になる可能性があります。
あなたの勤めている会社が、役職の有無や社歴などに関係なく、社員一人一人の声によく耳を傾けてくれて、意見をどんどん取り入れる会社、変化を恐れない会社、人をしっかり見てくれる会社であれば、環境は変わりやすいかもしれません。
しかし、考え方が古かったり、上下関係が厳しい会社、社員さんの管理がしっかり出来ていない会社の場合は、あなたの想いが誰にも伝わらず、環境がなかなか変えられない可能性が高いです。
「人を変えるより自分が変わる方が簡単」みたいな話を、あなたも聞いた事があるかもしれませんね。
それと同じで、会社のやり方や上司を動かすよりも、あなた自身が動いちゃった方が楽ちんだったりします。
転職の方が楽そうに見える?
一見、転職の方がハードルが高く見えると思いますし、実際、転職するのも大変です。
履歴書や職務経歴書を用意したり、会社を慎重に選んだり…今の会社に勤めながら転職するなら、片手間で転職活動を進めることにもなりますよね。
どちらを取るかは、あなたの気持ち次第ですが、どちらか片方だけでなく、両方をちょっとずつやってみるのもオススメ。
転職サイトで他社さんの情報をちょっと見てみるクセを付けたり、1、2社くらい面談へ行っちゃうのもいいですね。
社内では上司のことを観察・分析し続けたり、話を通してくれそうな人への相談を進めてもいいと思います。
上司以外を捨てられない
嫌な上司の下で働く環境を変えるためには、転職するのがいいっていうのは分かる。
でも、ほかの条件はすごくいいのに…。
逆に転職したら、信頼できる人は上司だけで、ほかの人は嫌なヤツばっかり、労働環境はブラックかもしれない…。
そうですよね。未来って心配事だらけです。
上司だけが嫌いだし、転職も怖い…
現状を良くしたくて転職したのに、今より悪い方向に進んでしまったら、「転職しなきゃよかった」と後悔しますよね。
実際、私もいまだに「会社が自分に合うかどうかなんて、入ってみないと分かんないよ」と思っています。
それでは、見えない未来の事なんて不安で進めないと思うなら、選択肢の一つである転職は一度消して、改めて会社の中の環境を変えるために頑張れるか、それとも我慢し続けられるか、あなた自身に今一度聞いてみてください。
転職は、「転職活動」ならちょっとずつ進められますが、転職そのものはそうもいかず、一度転職したら今の会社は辞めるため物事がグワッと一気に進むものです。
しかし、会社の中の環境を変えるための行動は、少しずつでも実践できるはずなので、もしやってみて、ちょっとずつ変えられそうなら、そのまま様子を見ながら進めていってもいいですよね。
そのため「会社の中の環境を変える」ことはお試しが可能。
ちょっと分かりにくいので、ドリンクバーの機械で例えると、
ドリンクバー | 環境を変えるための行動 | |
---|---|---|
ちょっとずつ 試せる | ボタンを押している間だけドリンクが注げるタイプ | 会社の中の環境を変える ・引き続き我慢する |
一気に進む | ボタンを一度押すと、決まった量のドリンクが自動で注がれるタイプ | あなたの生きる環境を変える(転職) |
このように、まずは今日から試せることを始めてみます。
会社の中の環境を変えられるか試してみて、やっぱりダメそう…こうなったら、もう一度、転職について考えてみましょう。
この工程を踏んでから、「転職もやっぱりやだよー…」と思っても、そこからは転職を断念せずに、頑張って意識していってほしいです。
なぜ転職は断念しないほうが良いのか、続けて見てもらえればと思います。
未来が見える不安・見えない不安
転職の不安は、見えない未来への不安が大半ですよね。
今よりいい環境の職場に転職できる確証なんてないから、今あなたがいる、上司以外の恵まれた環境から離れてしまうことも怖いですね。
これに対して、「会社の中の環境を変える」事の不安はどんなものでしょうか?
- 上司に想いを伝えるのが怖い
- 人事に伝えても、あとから上司に怒られたらどうしよう
- 会社での空気が悪くなったら、行きづらくなるな…
こんな感じかもしれませんが、転職と違ってお試し可能なので、「初めての業務なので、もう少し量を減らしてもらうことは難しいでしょうか?」このように、低い姿勢でのアプローチでどう返ってくるか、様子を見るのもいいと思います。
上司にあなたの想いを伝えるのが怖くても、人事や総務の人にこっそり相談なら、できるかもしれませんよね。
仮に転職しようと思って体験入社をしても、数日で見極められるのは難しいですよね。
見えない未来が怖いのは、誰でも何でもそう。
不安の先に未来がある
転職は未来が予測しづらい、恐ろしいものですが、今よりいい未来が待っているかもしれません。
試してもいないのに、予測もできないのに、決めつけてしまうなんてもったいないです。
もちろん私にも、あなたの転職先が良い環境かどうかなんて分からないですし、今より悪い会社に入ってしまうかもしれません。
そしたら、また同じことを試してみればいいだけです。
人を観察・分析して知る、近づいてみる、あなたの想いを伝える、それでもダメそうなら転職する。
もしまた転職することになっても、次の会社では、上司も同僚も心優しい人で、毎日仕事が充実していて、「あの時、転職を決断してよかった」と思える未来に出会えるかもしれないんです。
「終わり良ければすべて良し」でいきましょう。今いる会社や、次の転職先で、一生働き続けるとは限らないですよね。
あなたは今、「大好きな上司や同僚に恵まれた会社で、充実した仕事をする日々」にたどり着くまでの、道の途中にいます。
最後に。
ここまで長くなってしまいましたが、一緒に見ていただきありがとうございます。
嫌いな上司がいると、毎日の仕事も憂うつになりますね。
イメージって不思議なもので、「嫌い」は伝播します。
例えば、あなたの嫌いな上司は青色が好きで、ネクタイもマグカップも手帳も青。
すると、あなたはだんだん上司だけでなく、青色まで嫌いになってきます。
大好きな人から青色の物をプレゼントされても、どうしても嫌なイメージが頭の隅に付きまとうことに。
あなたの好きなものが減ってしまわないためにも、
- 上司を知ろうとしてみる
- あなたの想いを伝える
- 別の会社へ転職する
ここまで一緒に見てもらった上記のような方法を使って、ちょっとずつで大丈夫なので、あなたのいる環境を変えてみてほしいです。
もちろん、これ以外にも環境を変える方法はあると思うので、あなたが出来そうなことからやってみるのが一番。
偉い人ではなく、まず同僚に話してみたり、休職してみるのもいいと思いますし、一度無職になってみるのも一つの選択肢です。
どんなに小さな事でも、何かを変えようとするだけで、あなたは前に進めています。
ここで私と見てもらったお話が、あなたの未来を変えるきっかけになれば嬉しいです。
上司に苦しめられる毎日から抜け出すためにも、このページがちょっとでもあなたの力になれば嬉しいです。