
いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。ホワイトペーパーを作るなら、適切な大きさを知っておくと便利です!
「ホワイトペーパーを作りたいけどサイズってどうすればいいの?」
「そもそも、資料に合う適切なサイズってあるのかな?」
資料を作る時に意外と悩むのが、この「サイズ選び」なんです。
特に、せっかく作ったホワイトペーパーが、読者にとって見づらいものになってしまってはもったいないですよね。
この疑問を解決するため、ホワイトペーパーを作る上で知っておきたい「画面のサイズ」について、とことん分かりやすく解説していきます。
読者がホワイトペーパー見る時の画面サイズとは?
ホワイトペーパーはビジネスで使う資料なので、お客様や関係者が「これなら見やすい」と感じる、いくつかの標準的な画面のサイズが存在し、それらの多くは『アスペクト比(縦横比)』で決まります。
アスペクト比って何?
アスペクト比とは、簡単に言うと「画面の横と縦の長さの比率」のこと。
たとえば、16:9なら横の長さが16に対して縦の長さが9の比率となり、この比率によって、画面の見た目や印象が大きく変わるんです。
現在、ホワイトペーパー作りで知っておくべきアスペクト比は、主にこの2つです。
アスペクト比 | スタンダード(4:3) |
---|---|
特徴 | 少し正方形に近い昔ながらのテレビのような画面サイズ |
サイズ例 | 横 25.4cm × 縦 19.05cm パソコン画面での表現(ピクセル数):横 1440px × 縦 1080px |
比率計算 | 横 ÷ 縦 = 1.333… |
かつて主流だったパソコンのモニターや、少し前のPowerPoint(パワーポイント)の初期設定は、この4:3が一般的でした。
アスペクト比 | ワイド画面(16:9) |
---|---|
特徴 | 横に長い今の薄型テレビやスマートフォンの画面サイズ |
サイズ例 | 横 33.867cm × 縦 19.05cm パソコン画面での表現(ピクセル数):横 1920px × 縦 1080px |
比率計算 | 横 ÷ 縦 = 1.777… |
現在のパソコンモニターやテレビ、動画コンテンツの多くが、この16:9のアスペクト比に合わせて作られています。
PowerPointの新しいバージョンでも、この16:9が初期設定になっていますね。
読者視点から考える16:9が主流な理由
なぜ2つのアスペクト比が、ホワイトペーパーのサイズ選びでそんなに大切なのか。
それは「あなたのホワイトペーパーを誰がどんな画面で見るのか?」を考えると、はっきり見えてきます。
パソコンのモニターで見る場合
読者の多くは、会社のパソコンや自分のノートパソコンでホワイトペーパーを見るはず。
現在、お店で売られているほとんどのパソコンモニターやノートパソコンの画面は、16:9のアスペクト比で作られています。
たとえば、一般的なモニターのサイズをいくつか見てみましょう。※ インチは画面の対角線の長さのこと
インチ | 縦幅(cm) | 横幅(cm) |
---|---|---|
17 | 37.6 | 21.2 |
23 | 50.8 | 28.6 |
28 | 61.9 | 34.9 |
これらのモニターは、どれもアスペクト比が16:9になっています。
もしあなたがホワイトペーパーを16:9で作れば、読者のパソコン画面にぴったりと収まり、画面いっぱいに大きく表示されます。
上下や左右に余計な黒い帯(レターボックスと呼ばれる余白)が出ないので、情報がスムーズに頭へ入ってきやすく、画面内でキレイに収まっているようなイメージで見えます。
プロジェクターで映して見る場合
会議室でのプレゼンテーションや、オンラインセミナー(ウェビナー)などでプロジェクターを使う機会もあるかもしれません。
その場合、プロジェクターが映し出す画面(スクリーン)のサイズも、ほとんどが16:9のアスペクト比に変わってきています。
例)プロジェクターのスクリーンでよく使われるサイズ
インチ | 縦幅(cm) | 横幅(cm) |
---|---|---|
90 | 199.2 | 112.1 |
100 | 221.4 | 124.5 |
120 | 265.7 | 149.4 |
これらも全て16:9のアスペクト比です。
ホワイトペーパーを16:9で作っておけば、プロジェクターで映した時にも、スクリーンの広い範囲を使って資料を表示できます。
これにより、閲覧者全員が文字や画像を大きくはっきりと見ることができ、プレゼンテーションの効果もグッと高まる。
現在のパソコンモニターやプロジェクター、そしてYouTubeなどの動画コンテンツも、ほとんどがこの16:9に合わせて作られています。
だからこそ、ホワイトペーパーも16:9で作るのが、一番「見やすい」と言えるわけです。
もしかしたら「4:3」を選ぶ必要があるかも?例外のケースと注意点
ここまで16:9が主流だとお話ししてきましたが、すべての見る環境が16:9に対応しているわけではありません。
まれに、4:3のアスペクト比で資料を見る必要があるケースも存在します。
項目 | 説明 |
---|---|
昔のパソコンやソフトを使っている場合 | 会社によっては、少し前のバージョンのWindows(ウィンドウズ)やOffice(オフィス)がインストールされたパソコンがまだ使われていることがあります。これらのパソコンの画面は、4:3のアスペクト比になっていることが多いです。 |
古いプロジェクターを使っている会議室 | 学校や昔からある会議室などでは、映し出す画面のサイズが4:3になっているプロジェクターが今でも使われていることがあります。 |
もし、あなたのホワイトペーパーを見る読者や、プレゼンテーションをする場所が、これらの古い4:3の機器を使っていることがはっきりと分かっている場合はどうでしょうか。
あなたが16:9で作ったホワイトペーパーを4:3の画面で開くと、画面の左右に黒い帯が表示されてしまいます。
せっかく作った資料なのに、画面をフル活用できず、もしかしたら「ちょっと見づらいな」「サイズが合ってないな」と、読者に思わせてしまうかもしれません。
つまり、読者の「見る環境」によっては、資料をわざわざ4:3のサイズに作り直す必要が出てくることもあるんです。
結論
ホワイトペーパーの最適なサイズは、最終的に「あなたのホワイトペーパーを読んでくれる人が、どんな画面でそれを見るのか」を想像することで見えてきます。
基本的にはワイド画面(16:9)が一番おすすめ。
ほとんどのパソコンモニター、テレビ、プロジェクターは今や16:9です。
そのため特別な事情がなければ、16:9で作っておけば、多くの読者がストレスなく、快適にホワイトペーパーを読んでくれますし、今の時代の標準に合わせるのが、一番間違いがありません。
もし、ホワイトペーパーを渡す・見てもらう相手が、古い4:3のパソコンやプロジェクターを使っていることが事前に分かっているのなら、その環境に合わせて4:3で作成することも、相手への配慮としてはアリです。※ ただし、このケースはだんだん少なくなってきています。
ホワイトペーパーは、伝えたい情報を読者にしっかり届けるための大切なツール。
画面のサイズ選び一つで、読者の「見やすさ」や「理解度」は大きく変わってきますので、ぜひあなたのホワイトペーパーにぴったりのサイズを選んで作ってみてください!