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ホワイトペーパーの目的は?役割・効果・メリット・デメリット

  • | 公開 2023年04月26日
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーの目的は?役割・効果・メリット・デメリット

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。将来的な売上を作るために、今のタイミングから行っておきたいマーケティング施策の一つがホワイトペーパーです。

ホワイトペーパーの目的は、関わる立場によってその焦点が異なります。

受領側(読者)
⇒ 抱える課題を解決するための本質的な情報を効率的に入手すること
提供側(企業)
⇒ 将来的な収益に繋がる可能性の高い見込み顧客(リード)を獲得し関係性を構築すること

両者の目的が合致することで、情報提供と課題解決という相互的な価値が生まれ、ビジネスの現場においては、提供側からの積極的な情報発信が起点となりますが、一方的な情報提供ではその効果は限定的です。

そのため、双方にとって有益な関係性を築く視点が不可欠に。

BtoBマーケティングにおいて、ホワイトペーパーは重要な役割を担うため、本記事では初めてホワイトペーパーの制作を検討している方に向けて、その本質的な情報、役割、効果、そして注意すべき点について深く掘り下げて解説します。

このページを読んだ後は…
・なぜホワイトペーパーが求められているのか理解できる
・最初に知っておくべき情報が分かる
・ホワイトペーパーを活用する土台ができる

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極端な例えですが生成AIの発展により検索エンジン主導の情報収集が終わりを迎えているため、これからはいかにして見込み顧客との接点を作れるか難易度が高まっています。そこで役立つのがホワイトペーパーですが、すでに準備はできていますか?

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ホワイトペーパーと一般的な資料との本質的な違い

日々のビジネスシーンでは、営業・マーケティング資料、製品・サービス説明資料、社内マニュアルなど、多岐にわたる資料が活用されています。

これらはビジネスパーソンにとって不可欠なツールであり、誰もが一度は目にしたことがありますよね。

ホワイトペーパーも資料の一種として分類されますが、一般的な資料とはその役割と機能において明確な違いがあります。

その違いを理解するために、以下の表にまとめました。

比較一般的な資料(プレゼン用)ホワイトペーパー
役割商談相手の説得見込み顧客との接点作り
提出相手社外の特定の相手社外の大勢
解決したい課題課題顕在化している顕在化 + 潜在化
使われる場所会議室やオンライン会議の場webサイト
入手方法手渡し・メール・チャットダウンロードフォームの送信後
使用方法トーク + 資料提出資料配布のみ
掲載内容企画・提案課題解決に役立つ情報

上記のように、ホワイトペーパーは単なる情報伝達ツールではなく、マーケティングプロセス全体の中で自律的に機能し、効果を発揮する点が大きな特徴です。

特に、マーケティング活動の自動化を促進し、営業・マーケターにとって効率的な施策となり得ます。

カタログ、パンフレットとの明確な違い

混同されやすい販促ツールとして、カタログやパンフレットが挙げられますので、それぞれの違いを明確に理解しておきましょう。

カタログ

主に既存顧客に対し、自社製品の一覧や詳細な仕様を提示する冊子です。製品購入後の利用促進や追加購入を促す目的で使用されます。一方、ホワイトペーパーは、まだ顧客ではない潜在層に向けて、課題解決に役立つ情報を提供し、関係構築の第一歩とします。

パンフレット

製品やサービス概要、企業の紹介などを目的とした印刷媒体の小冊子です。対面での手渡しや、不特定多数が手に取れるように設置されることが一般的です。ホワイトペーパーは、主にオンラインで提供され、ダウンロードを通じて見込み顧客の情報を取得することを目的としています。

ホワイトペーパーが果たす5つの重要な役割(効果)

ホワイトペーパーは、単に情報を提供するだけでなく、多岐にわたる重要な役割を担い、その効果は企業の成長に不可欠です。

これらが合わさることで、結果として売上が継続的に入り会社・事業が成長していきます。

参考:ホワイトペーパーマーケティングとは?実践3ステップ

売上・利益を増やすために用意されるものですが、ひとつひとつが大切な話なので、詳しく見てみましょう。

1. 見込み顧客の獲得(リードジェネレーション)

これまで接点がなかった企業や担当者に対して、ホワイトペーパーを公開することで、新たな繋がりを生み出します。

ダウンロードの際に連絡先等の情報を取得することで、将来的な顧客となる可能性のあるリードを獲得。

ただし、ここで得られた情報は、すぐに直接的な営業活動に繋げるのではなく、その後の関係構築に活用していくことが重要です。

2. 見込み顧客への知識提供と課題認識の促進(リードナーチャリング)

獲得したリードに対して、継続的に質の高いホワイトペーパーを提供することで、製品やサービスに関する知識を深め、潜在的な課題に気づきを与えることができます。

これにより、企業への信頼感が高まり、顧客として育成していくための重要なプロセスとなります。

ホワイトペーパー提供(定期的)
 → 知識が増えることで課題に気づく
  → 見込み顧客からの信頼感を獲得

自社の課題を明確に認識し、解決策を模索している見込み顧客と効率的に出会うために、ホワイトペーパーは有効な手段となります。

3. 見込み顧客の購買意欲の見極め(リードクオリフィケーション)

継続的な情報提供を通じて、見込み顧客の行動は変化していきます。

例えば、ウェブサイトの特定のページを閲覧したり、関連性の高いホワイトペーパーを複数ダウンロードしたりといった行動は、購買意欲が高まっているサイン。

このような行動履歴を分析することで、適切なタイミングで商談を打診することが可能となり、無駄な営業活動を減らすことができます。

4. 将来的な売上創出への貢献

ホワイトペーパーによるリードの獲得と育成は、短期的な成果を求めるものではありませんが、中長期的な売上創出に大きく貢献します。

特にBtoBにおいては、担当者が意思決定権限を持っていない場合もあり、成約までに時間を必要なことも。

しかし、ホワイトペーパーを通じて関係性を構築することで、最終的な成約に繋がりやすくなります。

5. マーケティング資産の構築

質の高いホワイトペーパーは、一度作成すれば継続的に活用できる貴重なマーケティング資産となります。

ダウンロードした顧客による社内共有や、SNS等での口コミを通じて、企業ブランドの向上にも貢献。

長期にわたり蓄積された良質なコンテンツは、企業の信頼性を高め、将来的なマーケティング活動を有利に進めるための基盤となります。

ホワイトペーパーのメリット・デメリット

ホワイトペーパーを使うことで、どのような恩恵があるのか。

また、良い面があれば悪い面もあるので、課題なども事前に把握しておくのがオススメです。

メリット

マーケティング活動の効率化・自動化

ウェブサイトに掲載し、ダウンロードフォームと自動返信メールを設定することで、人的な介入なしにリード獲得が可能になります。さらに、MA(マーケティングオートメーション)ツールと連携することで、獲得したリード情報に基づいたメールマガジン配信などの施策を自動的に実行でき、マーケティング活動全体の効率を高めます。

潜在ニーズの顕在化

多くの顧客は、潜在的な課題に気づいていない場合があります。継続的な質の高いホワイトペーパーの提供は、顧客の知識レベルを高め、自身の課題や問題点を認識するきっかけを与えます。これにより、ニーズが明確になっていない顧客に対しても、解決策を提案できるようになります。

情報共有の容易性

ホワイトペーパーは一般的にPDFなどの形式で提供されるため、閲覧環境を選ばず、容易に共有できます。ダウンロードした顧客が社内で共有したり、関心のある人に転送したりする可能性もあり、思わぬ形で潜在顧客に情報が届くことがあります。

デメリット

制作に専門的なスキル・ノウハウが必要

効果的なホワイトペーパーを制作するには、企画構成、デザイン、ライティングなど、多岐にわたる専門知識とスキルが求められます。社内にこれらのスキルを持つ人材がいない場合、外部の専門家の協力を得る必要があり、コストが発生する可能性があります。

品質が低いとマイナスブランディングにつながる

内容が薄かったり、インターネットで容易に入手できる情報ばかりだったりする低品質なホワイトペーパーは、顧客の期待を裏切り、企業イメージを損なう可能性があります。個人情報を提供してまでダウンロードしたにも関わらず期待外れだった場合、不信感を抱かれるリスクがあることを認識しておく必要があります。

公開後の修正が困難

一度ダウンロードされ、顧客の手に渡ったホワイトペーパーを回収することは非常に困難です。誤字脱字や情報の誤りがあった場合でも、後から修正することは難しいため、公開前には細心の注意を払い、複数人で内容を確認するなどの対策が必要です。

ホワイトペーパーの種類(型)

ホワイトペーパーには代表的な種類があるため、確認していきましょう。

課題解決型

特定の課題に対する解決策やノウハウを提供し、読者の課題解決を支援するタイプ。見込み顧客の課題認識を高め、自社製品・サービスの導入を検討させることを目的とします。

事例紹介型:

自社製品・サービスの導入事例を紹介し、具体的な効果や導入プロセスを示すタイプ。導入後のイメージを持たせやすく、信頼感の醸成に繋がります。

業界分析・トレンド解説型

業界の動向や最新トレンドを分析し、将来の展望を示すタイプ。専門知識や洞察力をアピールし、業界のリーダーとしての地位を確立することを目的とします。

製品・サービス紹介型

自社製品・サービスの機能や特徴、導入メリットなどを詳しく解説するタイプ。製品理解を深め、具体的な導入検討を促します。

調査・研究レポート型

独自に行った調査や研究の結果をまとめたタイプ。客観的なデータに基づいた情報は信頼性が高く、専門性の高さをアピールできます。

入門ガイド型

特定のテーマに関する基礎知識や導入ステップを解説するタイプ。初心者層の見込み顧客に対して、 প্রাথমিক的な情報を提供し、段階的な関係構築を目指します。

比較・選定ガイド型

複数の製品やサービスを比較検討する際に役立つ情報を提供するタイプ。自社製品・サービスの優位性を明確に示し、選定を後押しします。

ホワイトペーパーに関するよくある質問と回答

Q1: ホワイトペーパーの制作にはどれくらいの期間がかかりますか?

ホワイトペーパーの制作期間は、その種類、内容の複雑さ、制作体制によって大きく変わり、簡単なものであれば数週間で制作できる場合もありますが、専門的な知識や調査が必要な場合は数ヶ月必要なこともあります。企画・構成、執筆、デザイン、校正といった各工程に十分な時間を確保することが重要です。

Q2: ホワイトペーパーの最適なページ数はありますか?

ホワイトペーパーの最適なページ数は、提供する情報の深さや種類によって変わり、重要なのはページ数ではなく、読者が求める情報を過不足なく、分かりやすく提供すること。数ページにまとまっている場合もあれば、数十ページにわたる場合もあります。

Q3: ホワイトペーパーを効果的にプロモーションするにはどうすれば良いですか?

効果的なプロモーションには、複数のチャネルを組み合わせた展開が重要です。自社ウェブサイト、メールマーケティング、SNS、オンライン広告、ウェビナーやイベントなどで紹介し、ダウンロードを促します。

Q4: ホワイトペーパーの成果はどのように測定すれば良いですか?

ホワイトペーパーの成果測定にはダウンロード数、リード獲得数、コンバージョン率、webサイトのページビューまたはセッション数、アンケートなども実施し、満足度や役立った度合いを把握します。

Q5: ホワイトペーパーの著作権はどうなりますか?

ホワイトペーパーの著作権は、原則として作成した企業に帰属します。無断での転載や二次利用は著作権侵害にあたる可能性があるため、利用規約や免責事項などを明記しておくことが重要です。

Q6: ホワイトペーパーの内容を定期的に見直す必要はありますか?

ホワイトペーパーの内容は定期的に見直す必要があります。市場の動向、技術の進化、顧客のニーズの変化などに合わせて、情報を最新の状態に保つことが重要であり、古い情報や誤った情報が含まれていると、企業イメージを損なう可能性もあります。

Q7: ホワイトペーパーの制作を外部に委託する際の注意点は?

外部に制作を委託しても大丈夫ですが、次の点に注意しなければいけません。実績と専門性、コミュニケーションのしやすさ、費用と納期、必要であればNDA(秘密保持契約)を締結したり、著作権がどこに帰属するかも明確にしておきます。

Q8: ホワイトペーパーはSEO対策になりますか?

ホワイトペーパー自体は直接的なSEO効果は限定的ですが、質の高いコンテンツ、被リンクの獲得、滞在時間の向上などによって間接的な効果は見込めます。

最後に

ホワイトペーパーは、BtoBマーケティングにおいて、見込み顧客の獲得から育成、そして最終的な売上創出まで貢献する重要な施策。

その効果を最大限に引き出すためには、目的を明確にし、ターゲット顧客のニーズに応える質の高いコンテンツを作成することが不可欠です。

メリットとデメリットを理解した上で、戦略的にホワイトペーパーを活用し、持続的なビジネス成長を目指しましょう。

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著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツ制作から運用、100社以上のお客様支援を通して得たノウハウもコラムで投稿中。
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