サーチコンソールを活用してwebサイトを改善する方法

  • | 公開 2024年09月20日
マーケティング
サーチコンソールを活用してwebサイトを改善する方法

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。日々のwebサイト運用では、改善のヒントが見つけられる、サーチコンソールの利用が欠かせません。

Googleが提供しているサーチコンソール(Google Search Console)は、ウェブサイトの検索パフォーマンスを管理・最適化するためのツールです。

検索キーワード・表示回数・クリック回数など、計測可能なデータは色々。

その中でもSEOに役立つ使い方を中心に説明していきます。

サーチコンソールのデータがなぜwebサイトの改善に結びつくのか

ビジネスにおいてwebサイトを運用する目的は、集客を行い売上を増やすキッカケを作り出すこと。

しかしながら、誰もがwebサイトを公開できる時代であるため、ライバルが山のように存在しています。

そのため、数多くのwebサイトの中から、あなたが運営している自社のwebサイトを見つけてもらう、または利用してもらうのは至難の業だと言えます。

少しでもwebサイトのパフォーマンスを高め続けなければ、市場で勝ち残っていけませんが、何が悪いのか?良いのか?webサイトを見ただけで具体的な判断はできません。

そこで役立つのがサーチコンソール(Google Search Console)であり、検索ブラウザシェアNo1のGoogleからどのように見られているのか、客観的に判断できるデータを見せてくれるため、改善のヒントに役立てられるのです。

サーチコンソールだからこそ分かる情報

サーチコンソールは主に、Googleの検索ブラウザや評価指標に照らし合わせた時、どのように見られているのか情報を数値化・グラフで可視化してくれています。

サーチコンソールで分かること
1. 検索パフォーマンス
2. サイトのクロールとインデックス状況
3. モバイルユーザビリティ
4. エラーやセキュリティの問題
5. リンクの質と量

これらの観点からデータ化してくれるため、悪い部分が一目で分かり、改善のヒントが見つかるのです。

サーチコンソールをうまく活用できる方ほど、webサイトのパフォーマンスを良くできるので、具体的な改善方法を確認していきましょう。

サーチコンソールを使ったwebサイト改善の3つの軸

実際にサーチコンソールを、どのように使えばwebサイトの改善に繋がるのか。

大きく分けて見るポイントが3つあります。

ポイント説明
① ページの最適化webサイトのページ単体の品質を高めていくこと
② リーチを広げる多くのユーザーから見つかる状態にすること
③ webサイト全体の品質向上webサイト全体を通した改善により品質を底上げすること

それぞれ改善の視点が違うので、具体的な方法を確認していきましょう。

webサイトは運用期間が長いほど、ページは増えていく傾向ですが、全てを改善できないため、サーチコンソールのデータを確認して、施策の優先順位を付けていくのに活用します。

改善① ページの最適化

webサイトに掲載しているページ単体のパフォーマンスを改善させて、SEO効果を高めていきます。

主に「検索結果のパフォーマンス」画面の、下記4つのポイントを見ていきます。

  • クリック数
  • 表示回数
  • CTR
  • 掲載順位

Googleから見たwebサイトの状況は、かなり改善のヒントが見つかるため、今日からあなたのwebサイトのチェックにも使ってみてください。

タイトル・ディスクリプションの見直し

「タイトル」と「ディスクリプション」の改善が必要か、検索エンジンの検索結果へ掲載された時の状況から判断していきます。

▼ タイトル・ディスクリプションの調整が不要なパターン

掲載順位に対してCTRが高い
キーワード例CTR掲載順位
キャッチフレーズ 面白い56.6%1.1

掲載順位に対してCTRが高い。

▼ タイトル・ディスクリプションの調整が必要なパターン

掲載順位に対してCTRが低い
キーワード例CTR掲載順位
パワポ 矢印 おしゃれ33.6%1.2

掲載順位に対してCTRが低い。

改善の見極め
上記サンプルでは、掲載順位が1位なのに50%以下のCTRになっているので、1位で掲載されているメリットが受けられていない。タイトルやディスクリプションがユーザーの検索意図とは違う内容になっていると判断できます。改めて該当のページに対して検索キーワードが適切に含まれているか見直しましょう。

本文の見直し

本文の見直しをすべきかどうか、「表示回数」と「掲載順位」を照らし合わせて判断していきます。

▼ 本文調整が不要なパターン

表示回数に対して掲載順位が高い
キーワード例表示回数掲載順位
〇〇系男子3,3891.0

表示回数に対して掲載順位が高い。

▼ 本文調整が必要なパターン

表示回数に対して掲載順位が低い
キーワード例表示回数掲載順位
パワポ 配色2,0176.6

表示回数に対して掲載順位が低い。

改善の見極め
表示回数は多いのに、掲載順位が低い場合は、本文を改善すればページの品質向上により掲載順位が高まり、たくさんの方に見てもらえるチャンスが増えます。

ページ全体の見直し

特定ページの中身を改善して品質を上げれば、アクセスが増えるか確認します。

▼ タイトル・ディスクリプション・本文の調整が必要なパターン

掲載順位は低いのにクリック数が入っている
キーワード例クリック数掲載順位
パワポ デザイン8913.3

掲載順位は低いのにクリック数が入っている。

改善の見極め
掲載順位が10位以降であれば、ユーザーからクリックされる確率はかなり下がります。しかし、10位以降でもクリックされている形跡があれば、現在掲載されている他の記事ではユーザーが満足できず、わざわざ下の順位の記事まで探していると考えられるため、ページ全体を改善して掲載順位を高めれば、アクセス数が増やせる可能性があります。

内部リンクの最適化

内部リンクの最適化

サーチコンソールの[リンク]画面では、webサイトのリンク状況が確認できます。

外部リンク
・上位のリンクされているページ
・上位のリンク元サイト
・上位のリンク元テキスト

内部リンク
・上位のリンクされているページ

そして、webサイトの中には重要ではないページと、売上に直結するようなページが混在しています。

たとえば、あまり重要ではないページ(例:noindexにしている)など、評価が気にしないページに対して内部リンクが集まっていると、本来強めたいページにその恩恵が渡っていきません。

そのため、サーチコンソールの[リンク]画面を見れば、数値で内部リンク数が確認できるため、[内部リンク]を確認して売上にもっとも貢献するページへ、内部リンクが集まる形へ調整していきましょう。

ページごとの調整によって地道な作業はありますが、webサイト全体で必要なページに内部リンクが集まれば、結果が出やすくなります。

改善② リーチを広げる

webサイトを活用した集客は、基本的にブラウザへ搭載された検索エンジンから、キーワードを検索されたタイミングで流入が入ります。

つまり、検索エンジンに掲載されなければ、良いページでも見つけてもらえません。

またはページ自体の評価が低くなっていると、掲載順位も下がる傾向なので、見てもらえず機会損失に。

リーチを広げる対策は、必ず対応しておきましょう。

インデックス登録の見直し

インデックス登録の見直し

サーチコンソールでは、webサイトのページがGoogleに登録されたかどうか判断できる[ページのインデックス登録]画面があります。

上記サンプルの場合
登録済:2,036
未登録:931

見直したいのは「未登録」になっているページです。

たとえば、インデックスの登録を行っていなかったり、登録申請をしたものの、きちんとGoogleに反映できてない場合もある。

「ページがインデックスに登録されなかった理由」の一覧が同じ画面で表示されているので、それぞれ理由を確認して解消することで、インデックスが登録され、検索結果にも表示されるようになります。

未登録が多いから悪い、など単純な話ではなく、noindexを付けていたり登録されなくてもいいページ、または品質が低くて削除したページなどもあるため、本当にインデックスされるべきページか確認して、インデックス登録される状態にしていきましょう。

他にも、Googleのクローラーがwebサイトの中を探しづらい構造になっているとインデックスが増えません。インデックスが増えない原因にマークアップ関連もあるため、インデックスの未登録が多ければコーディングも一緒に見直します。

外部リンクの獲得

外部リンクの獲得

サーチコンソールの[リンク]画面では、外部・内部リンクの両方が計測されています。

そしてGoogleは他社(者)から評価されるwebサイトを、掲載順位の上位へ掲載する傾向があるということ。

何を評価の指標としているかは、「外部リンク」と呼ばれる他の関連するwebサイトからあなたが運営しているwebサイトへ、リンクを張り付けてもらえた件数が大きく影響しています。

「上位のリンクされているページ」を確認して、外部リンクが付けられる傾向のあるページは品質を高めたり、外部リンクを付けてくれているwebサイトも分かるため、傾向を確認して似たようなwebサイトにも外部リンクを貼ってもらえないか相談を入れてみる。

地道なことですが、Googleがサーチコンソールで外部リンク状況の可視化を提供しているのも、重要な指標であると言っているようなものなので、少しでも外部リンクを獲得する対応を行っていきましょう。

新規コンテンツの追加

リーチを広げるもっとも簡単な方法は、新しいコンテンツを追加していくことです。

新規コンテンツの追加 → インデックスが増える → 検索エンジンで表示される回数が増える

結果として、ユーザーと接触できる機会が増えていく。

インデックス数が少ないと、リーチ力が低いと言えるため、品質を保ちつつ新しいコンテンツを毎月コツコツ積み上げていきましょう。

改善③ webサイト全体の品質向上

ページ品質を高めて増やすことは、webサイトの評価の向上に繋がります。

しかし、普段からミクロ視点でページ単体ばかりに気を取られていると、もっと大きな改善ができる部分を見逃してしまう場合も。

マクロ視点でwebサイト全体の品質を高めることも考えていきましょう。

不要なページの削除

不要なページの削除

webサイトの評価を高めると、Googleの掲載順位で有利になります。

ただし、評価が高まる条件としては、webサイトに掲載されたページの総合的な評価が大きく影響します。

例:ページの評価
〇 良質なページ8割 劣質なページ2割
× 良質なページ5割 劣質なページ5割

当然、評価されない劣質なページが多いほど、全体的な評価も下がっていくため、できる限り減らしていく方がいい。

たとえば、インデックス登録を申請しても登録されないようなページ、またはGoogleに間違えて登録されてしまったページなどは、サーチコンソールの[削除]機能を使って、一つずつ消していきます。

webサイト全体を通して良質なページの割合が増えていくごとに評価は高まっていくため、[削除]機能を有効活用していきましょう。

モバイル対応の強化

モバイル対応の強化

webサイトはパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでも当然のように見られています。

掲載している情報のジャンルによっては、9割近くモバイルの場合も。

誰がどんな状況でも見れるwebサイトの方が、ユーザーの使い勝手もいい=Googleも評価を高くするため、パソコン向けではなくモバイル向けでも満足度の高い体験ができる状態を作りましょう。

指標となるのが、サーチコンソールの[ウェブに関する主な指標]画面で表示される、モバイルとPCの評価。

  • 良好URL
  • 改善が必要なURL
  • 不良URL

この3つで評価されており、すべて良好URLにできるよう取り組んでいきます。

[レポート]を開けば、どのページが「改善が必要なURL」・「不良URL」か教えてくれるので、一つ一つ確認しながら地道に改善を繰り返し、良好URLを増やしていきましょう。

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著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツ制作から運用、100社以上のお客様支援を通して得たノウハウもコラムで投稿中。
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