「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。「自分には、この仕事向いてないんだ。」こんな気持ちでいっぱいになっていませんか?
「またミスした...」
「この前がんばろうって決めたのにな」
「自分にとって今の仕事、どうなんだろ」
注意されてもミスが続いたり、長く続けていてもあまり楽しさを感じられなかったりすると、自分は今の仕事に向いてないんじゃないか...こんなふうに思いますよね。
元々自己否定しやすい場合は、初めてのミスであっても「自分には向いてないんだ...」と、どん底に突き落とされたような気持になるかもしれません。
私も自分を責めるクセがあるので、とってもわかります。
気持ちよくお仕事できる毎日を過ごすためにも、今就いているお仕事があなたに向いていないのか、そもそも向き・不向きって何なのか、大切な情報を私と一緒に見てもらえると嬉しいです。
- 目次
- 今の仕事が向いてないと思う理由
- 仕事の向き・不向きを診断してみよう
- そもそも「向いてる」「向いてない」とは
- 仕事は「好き」「楽しい」と感じるかどうか
- 仕事で「向いてない」は甘えてるだけ?
- 今の仕事が好きだけど辛いなら
- 最後に。
今の仕事が向いてないと思う理由
ああ、また怒られた…
今の仕事、楽しくない気がする…
あなたが日々お仕事をする中で、向いていないと思う瞬間は、もしかするとたくさんあるかもしれません。
「気のせいだ」「今だけだよ」とは思ってみても、しばらくすると、やっぱり向いてないんじゃないかと考えてしまう…。
私も、この仕事向いてないのかなぁ、辞めた方がいいのかも、と思った事は、数えきれないくらいあります。
まずは、なぜ今の仕事に向いてないと思うのか、
- 仕事
- 会社
この2つに分けて、理由を整理していければと思うので、あなたも「向いてないな」と思う瞬間を思い出したり、今胸の中にある想いを改めて考えながら、見てもらえると嬉しいです。
仕事が向いてないと思う理由
もし営業さんなら「営業向いてないのかな…」、エンジニアさんなら「自分にエンジニアの仕事は不向きかも」。
このように、今就いているお仕事が、自分に合ってない、向いていないんじゃないか…と思う場合、どんな理由やきっかけがあるのか、一緒に確認していければと思います。
【理由1】ミスばかりする
「つい昨日言われたばっかりなのに…」
お仕事でミスが続くと、自分にウンザリしますよね。
初めてのミスであっても、自分を強く責めてしまう事もあると思います。私もそうです。
周りの人はちゃんとできるのに、自分は出来ない…つまり自分にはこの仕事が向いていないんじゃないのかな?
このように、周りと比較するとなお、向いていない気がしてくると思います。
【理由2】楽しくない
仕事をしていて、とくに楽しいと感じない場合は「今の仕事、なんか自分には違うのかな…」と思ってくるかもしれません。
自分に向いてる仕事なら、もっとウキウキしたりしないのかな?
こんなふうに、ふわふわとした疑問・疑念がどんどん大きくなり、「向いていないのかも」と考えるようになります。
【理由3】達成感や喜びがない
何か一つの業務をやり遂げても「いやー、頑張ったなー!」なんていう達成感や喜びが湧かないと、今の仕事が向いてないように思えてきますよね。
頑張ったあとに何も感じないと、何のために頑張っているのかも、よく分からなくなってきます…。
もちろん、お金を稼ぐためにお仕事をしていると思いますが、それだけじゃないから、今あなたの心に変なモヤモヤが居座っているんですよね。
【理由4】成長しない
結構いろんな仕事をこなしてきたけれど、成長してるっていう感覚はあんまりない。
いつも同じ業務ばかりになっていたり、人としての成長も出来ていない気がする。
あなたの今のお仕事に、このような感覚があるなら、不向きを疑うのも当然ですよね。
人は成長していく生き物なので、成長するのに大変な労力を使うとしても、自然と「成長したい」って思うものです。
【理由5】ほかにやりたい事がある
今の仕事は、自分でそこそこ認められるくらいには出来るようになってると思うけど、正直「別のやりたい事」が自分の中にある…。
何かを「やりたい」気持ちは、とても強い力を持っています。
そのため、今の仕事に不満がなかったとしても、ほかにやりたい事があれば、そっちの方があなたに向いてると考えるのは自然なことですよね。
【理由6】生活リズムが合わない
お仕事内容によっては、あなたの生活リズムが乱されてしまう職業も。
あなたが夜勤づとめなら、人間にとって大事な自律神経が乱されてしまい、身体にも心にも悪影響が出やすいです。
また、家庭環境を大事にしたいけれど、平日休みで思うように動けない場合もあると思います。
お仕事は大切ですが、あなた自身の心と身体、家族はもっと大切にしたいですよね。
【理由7】他人の成長ばかりが気になる
あなたの周りの人がどんどん成果を上げていき、自分よりも昇格したり、大きな業務の担当を任されたりすると、まるで自分が、この仕事で何の取り柄もない人間のように思えてくるかもしれません。
そうして、周りにばかり意識が向いてしまい、あなた自身のお仕事がおろそかになって、ミスに繋がり…ああ、向いてないんだな。
私も自分と周りを比べがちなので、すごく分かります。
【理由8】メンバーのミスに喜んでしまう
一緒に仕事をするメンバーが、何かミスをしてしまったり、上司に怒られたりしていると、ちょっと喜んでいる自分がいる…。
こんな残酷な自分、認めたくもないと思うので、あなた自身も自分の気持ちをごまかして、見ないようにしているかもしれませんね。
励まして、一緒に頑張ろうって寄り添ってあげたいのに、人のミスを喜ぶくらいなら辞めてしまう方がいい…このように考えることもあると思います。
【理由9】雑用ばかり押し付けられて本来の仕事ができない
電話業務のオペレーターとして入社したのに、入力作業ばかりお願いされて、もはや事務員さんになっている。
エンジニアとして開発に集中したいのに、雑務が多くて思うように仕事ができない。
あなたが不満に思っていなければいいですが、本来のお仕事ができずにイライラするような毎日だと「今の仕事向いてないのかも」と考えてしまいますね。
【理由10】ハラスメントが日常的に起きてる
ハラスメントとは、人を困らせる行為のことで、セクハラやパワハラ、モラハラなど、ハラスメントが起きるシーンに合わせて、様々な「○○ハラ」と訳される言葉が今も生み出されています。
そんなハラスメントが、あなたの職場で頻繁に起きていたり、あなた自身がハラスメントを受けている場合、「自分には合わない、辞めたい」と思うのは当然ですよね。
会社が向いてないと思う理由
今の仕事は好きだけど、この会社は向いてないなー…と思う場合もあると思います。
会社は、人が集まって出来ているものなので、ある意味で会社も生きていますよね。
そのため、人との相性があるように、あなたと会社にも相性があるのは自然なことで、向いてないなと思うことだってあるはず。
どんな理由で、会社が向いてないと感じるのか、一緒に確認していきましょう。
【理由1】人間関係が悪い
あなたが上司からパワハラを受けていたり、先輩からいじめられていたりすると、「何でこんな会社に来ちゃったんだろう…」と、目の前が真っ暗になってしまいます。
また、あなたと社員さんたちの人間関係は良かったとしても、周りでハラスメントが起きていたり、上層部で揉め事が絶えなかったりすれば、決して居心地がいいとは言えないですよね。
【理由2】遠い・通いにくい
職場まであまりにも遠い場合や、通いにくい場合は、仕事を始める前も、仕事を終えた後も大変…。
しかも毎日続くわけですから、もっとお家の近くで、自分に合った会社があるんじゃないかと思いますよね。
ちなみに私は、今の会社にドアtoドアで2時間掛かるのですが、私自身そこまで不満に思っていないですし、お仕事そのものが楽しいので、とくに気にせず通っています。
しかし、会社までの距離や通勤経路に不満があれば、向いてないと考えるのは当然です。
【理由3】仕事に集中できない
お仕事に集中できる環境が整っていない職場だと、イライラも募りますよね。
担当部署に改善を求めても動いてくれなかったり、我慢するしか選択肢がないと、「ほかの会社なら、一人ひとりが集中できる環境を作ってくれると思うんだけど…」
こんなふうに他社のことが頭に出てきて、今の会社が向いていないと思い始めるかもしれません。
【理由4】会社の空気が嫌い
人間関係が悪いわけじゃないし、お仕事もまあ嫌ってわけでもないんだけど、あの空気がなんか好きじゃない…。
すごくフワフワしたものなので、何が嫌なのかあなた自身でも分からないと思いますが、この謎の嫌悪感は、社会人みんなが抱えている気がします。
おそらく、少しでも負の感情やストレスを抱く何かがあると、その場所に通うのが嫌になっていくのかもしれません。
- 集中できない(イライラ)
- ミスしてしまった(自己嫌悪)
- 予算のことを考えなきゃ(責任感)
さらに、会社ではお家のようにリラックスすることが難しいため、その場でストレスを発散できないのも、空気の差を作り出していると考える事ができます。
【理由5】常にイライラする
職場でイライラするのが当たり前になっていると、自分には向いてないなって、考えてしまいますよね。
最初はグチグチ言ってくる上司にイライラしていたけれど、仕事そのものにもイライラしてきたり、そのうち自分にもイラついてきたり…。
もう何にイライラしているのか、分からなくなっている場合もあるかもしれません。
もっと、気持ちよくお仕事できるといいですよね。
【理由6】行こうとすると動悸がする
通勤途中、会社に近づく度に動悸が激しくなったり、職場のドアノブを握る瞬間も、胸が張り詰めて、息が止まりそうになる。
あなたが今、このような毎日を過ごしているのであれば、向いていないと感じるのはもちろん、辞めたくてたまらないですよね。
満足に呼吸ができなくて、苦しいです。私も新卒の会社でパワハラを受けていたので、すごくわかります。
【理由7】気軽に話せる人、頼れる人がいない
今の仕事に大きな不満はないし、上司や同僚ともそれなりに、穏便な関係。
でも、込み入ったお願いや相談をできる人がいるかと思えば、そうでもない…。
頼りたいと思える人がいない、といった感覚もあるかもしれないです。
あくまで仕事を一緒にする人たちだけであって、気軽にお話しできる人がいないと、もっと別に、自分に向いている会社があるのかなと思いますよね。
【理由8】経営者の方針に納得ができない
会社に所属する限り、社員はその経営方針や会社のルールに従わなければいけません。
しかし、その方針が納得できないものだと「これってほかの会社でもそうなの…?」こんなふうに戸惑うかもしれませんが、会社は生き物です。
「この会社の考え方は自分に合ってないな」と考えるのは、おかしい事ではないですよ。
【理由9】スタッフの育成や管理ができていない
ただ業務を任されたまま放置されていて、仕事ぶりをちゃんと評価されていないし、定期的な面談などもなく、あったとしても深くは考えてもらえない。
新人さんも、既存の社員さんも、辞めていく人が多い気がする…。
社員一人一人をしっかり見ずに、ただ仕事をさせるだけの会社だと、あなたも一つの駒のように扱われ、個人の成長なんて考えてもらえないかもしれません。
仕事の向き・不向きを診断してみよう
自分が今の仕事に向いているのか、向いていないのか…判断するのは難しいですよね。
あなた自身の気持ちを少しでも考えやすくするために、判断基準を挙げてみたので、当てはまるかどうか、思いを巡らせながら一緒に見てもらえると嬉しいです。
楽しいと感じるか | 今のお仕事に対して、楽しいと思えるなら、お仕事そのものは向いていると思います。それでも「向いてないかも…」と考えてしまうのは、一時的な自己嫌悪だったり、仕事ではなく会社があなたに向いていないのかも。 |
---|---|
辛いだけになっていないか | 今のお仕事があなたに向いていたとしても、楽しいことだけでなく、辛いことだって必ずあると思います。辛いことを乗り越えて成長して、もっと仕事が楽しくなるはず。しかし、楽しさ0%、辛さ苦しみ100%の場合は、そのお仕事はあなたに向いていないのかもしれません。 |
成長意欲が止まっていないか | もっと良くしようと考えたり、チャレンジしたい気持ちがなくなっていると、そのお仕事はあなたに向いていない可能性もあります。不満がなかったとしても、今よりもっとあなたに向いているお仕事があるかもしれませんし、場合によっては、会社の環境があなたの成長を止めてしまっていることも。 |
このまま続けたいと思えるか | ちょっと想像してみてほしいのですが、あなたが就いている今のお仕事を、5年後、10年後も続けたいと思いますか?または、数年後に楽しく働いているあなたが想像できるでしょうか?「もっと頑張りたいな」と思うのであれば、向いていないと判断するのはまだ早いかもしれませんが、「そんなに続けたくないかも…」こんな気持ちが強ければ、ほかにもっと向いているお仕事がある気がしますよね。 |
「楽だ」という理由だけで続けていないか | 「楽に仕事したいと思ってるし、実際今の仕事は楽だし、自分に合ってるよね。」これは正しいのかもしれませんが、楽だけで何か物足りなさも感じているなら、ほかに向いているお仕事があるんじゃないかなと思います。向いているお仕事って、どんなに大変でも没頭できたりするものです。 |
向き・不向きを判断する時期の目安
入社してまだ1ヶ月だけど、すでに向いてないと思えてきた…
何だかんだ3年経つけど、この仕事どうなんだろ…
今のお仕事があなたに向いているかどうかは、どのくらいで判断すればいいものなのか、正しい判断ができる時期はいつ頃なのか、戸惑ってしまいますよね。
時期や年代に焦点を当てて、お仕事の向き・不向きについて一緒に見ていきましょう。
3ヶ月目でも3年目でも常に問い続ける
あなたは、今のお仕事をどのくらい続けていますか?
1ヶ月くらい?1年は過ぎた頃?そろそろ3年経ちそう?
「この仕事、向いてない気がする…」と思っても、「もうちょっと頑張ってみないと分からないもんなのかな…?」こんなふうに思う自分もいて、判断する節目に迷うかもしれませんね。
しかし、今のお仕事に就いてから何ヶ月、何年経っていても、この仕事が好きかどうか、楽しいかどうかを、常に問い続けるんです。
ここでは、会社のことは置いておき、仕事について考えてください。
「この仕事、好き?」「楽しい?」って、今あなた自身に聞いてみてほしいです。
どんなに「向いていない」と落ち込む事があっても、「それでもやっぱりこの仕事が好きなんだ」と思うなら、向いてると考えるには十分な理由だと、私は思います。
上司に怒られたり、ミスがなかなか減らない毎日でも、あなた自身から湧き出てくる「好き」や「楽しい」気持ちからは、逃げることができません。
お仕事に対して、「好き」「楽しい」気持ちを持っている事に、あなた自身が気付いていない場合があるため、いつでも自分に問い掛けてみてほしいんです。
自分で気づける場合は、問い掛けなくても自然と、ふとした時に「ああ、上司には怒られてばっかだけど、やっぱりこの仕事好きだな」こんなふうに、気持ちが湧き出てきたりします。
私のこれまでのお仕事を例に、もう少し一緒に見てもらえると嬉しいです。
「好き」「楽しい」からは逃げられない
私は今のお仕事に就くまでは、接客業一筋だったんですね。
アルバイトを含めると、10年くらいずっと接客で、純粋に接客が好きだからそれだけ続けられました。
いろいろな会社、いろいろな店舗を経験しましたが、「ここのスタッフさんや会社の方針は自分に合わないな」と思いながら頑張っていた時もありますし、新卒で入った会社では、パワハラによってうつな状態にもなりました。
それでも、どんな時でも接客が好きなことには変わらなかったです。
向かないのかな?と何度も思ってた
もちろん、自分の接客がうまくいかなくて、落ち込むことなんて何回もありましたし、それこそ「向いてないのかな…辞めた方がいいのかな…」と、自分にげんなりします。
でも、その仕事が好きだと、何が悪かったのかな、どうすれば次は上手くいくかなって、乗り越えようとするんですね。
好きだから、出来るようになりたい、成長したいと思うんです。
このような気持ちが、あなたの中にあったとしても、会社が成長を阻んであなたに「向いていないんだ」と思わせてしまっている可能性もあるので、純粋に好きだな、と思えるなら、会社を変えて同じ仕事をやってみても良いと思います。
何度向いてないと思っても、やっぱり諦められないと思えるかどうかは、何ヶ月何年経っても軸になる気がするんです。
10年目でも向いていないと思う
「もうそろそろ10年になるなぁ」
「10年過ぎてしまった…」
長年お仕事を頑張ってきたあなたでも、「向いてない」と思う事があるかもしれません。
でも、その度に「やっぱり好きだから」と思って、乗り越えようとしてきたのなら、向いていると考えてもいいと思います。
あまり向上心がなく、気が付いたら10年経っていた場合もあると思いますが、あなたが10年も続けられた理由は何でしょうか?
「向いてないと思いながら、惰性でやってきた」
「お給料がいいから、安定のために頑張ってきた」
「転職は大変そうだから、我慢して続けてきた」
向き不向きに関係なく、単純に10年もお仕事を続けるのって、すごいことです。
年数・時間なんて関係ない
向いていないとあなた自身では感じていても、お給料や安定のため、面倒な転職から逃れるために、このまま続けることができるなら、それでも全然いいと思いますが、
「正直、自分に向いている仕事はほかにあると思う」
「別のやりたい仕事が、自分の中にずっとある」
こんなふう思うなら、10年目であっても転職活動を始めていいと思いますし、動かないままでは後悔が残りそうな気がしませんか?
楽しくないと思いながら、今の仕事にしがみ付き続ける必要なんて、ないと思います。
30代、40代…今の仕事が向いてないと思ったら
長年いろいろ考えてきたけど、やっぱりこの仕事、正直向いてはいないと思う…。
あなたがこのように思ったとしても、「転職を考えたところで、20代の若いうちじゃないと難しい」と考えるかもしれません。
もしくは、ある程度続けてきたけれど、30歳を節目に仕事を見直してみようかな、なんて考える場合もあると思いますが、30代後半、40代以上ともなると、道は険しいんだろうな…と。
今の仕事が自分に向いていないと感じていても、転職のタイミング逃したかも…と、焦りを通り越して諦めモードに入ってしまっているのなら、そんなに肩を落とさなくても大丈夫です。
歳を重ねてからの「不向き」に向き合う
あなたも知っているかもしれませんが、大転職時代の今、高めの年齢層向けの転職サービスも増えていて、「ミドル層」とか、管理職の転職なら「ハイクラス」といった言葉が使われています。
なぜ年齢層の高い人向けの転職サービスが増えているのか、あなただけでなく、たくさんのミドルさんたちやミドル手前の人たちが、今の仕事にモヤモヤを抱えて転職を考えているから。
エン転職さんが、2020年5月27日~2020年7月28日に、11,400人へ実施したアンケートの結果を、一部抜粋してみたので一緒に見ていきましょう。※各アンケート結果の表は、「「転職を考え始めたきっかけ」について」「『エン転職』1万人アンケート(2020年8月)「転職のきっかけ」実態調査」を元に作成しています。
現在は転職を考えていますか?
年代 | 真剣に考えている | 漠然と考えている | 考えていない |
---|---|---|---|
全体 | 77% | 19% | 4% |
20代 | 75% | 22% | 3% |
30代 | 77% | 19% | 4% |
40代以上 | 81% | 16% | 3% |
40代以上のみなさんは、81%も真剣に転職を考えているんです。
しかも、年代が上がるほど真剣度も増えていますよね。
次に、転職を考え始めたきっかけについて、年代別のベスト3を一緒に見ていければと思います。
転職を考え始めたきっかけ(転職理由)を教えてください。
1位 | 20代・30代・40代以上 | やりがい・達成感を感じない |
---|---|---|
2位 | 20代・30代・40代以上 | 給与が低い |
3位 | 20代 | 自分の成長が止まった・成長感がない |
30代 | 人間関係が悪い・自分の成長が止まった・成長感がない | |
40代以上 | 人間関係が悪い |
こうして見ると、転職を考える理由って、年代関係なくみんな同じなんだなと分かりますよね。
ここまでの2つのアンケート結果を見ると、年代別の差は大きくないですが、30代・40代以上が突出しているアンケート結果があるので、続けて見ていきましょう。
不安な点・気になる点を具体的に教えてください。
自身の年齢が不安・気になる人の割合 | |
---|---|
全体 | 55% |
20代 | 23% |
30代 | 68% |
40代以上 | 83% |
当然といえば当然なのですが、年齢が上がるほど、転職って不安になるものです。
じゃあ、ミドル層・ミドル手前のあなたは、今の仕事が自分に向いてないな…と感じていても、続けないといけないのでしょうか?
そんなことないですよね。
難しそうだから諦めるなんて、ものすごくもったいないと思いませんか?
年齢は関係ない
今あなたが40代に差し掛かっていようと、あなたの人生は一度きりしかないんです。
転職活動は、やると決めたら徹底的に頑張る…こんな考えも間違ってはいないと思いますが、全力じゃなくてもいいので、とりあえずな気持ちで転職活動を始めてみても、私はいいんじゃないかなと思っています。
「今から転職なんて現実的じゃない」と考えているのなら、お仕事の片手間に何となくでいいので、転職サイトを覗くようにしてみてください。
今は、アプリで気軽に始めやすい転職ツールもあって、見た目や情報もごちゃごちゃしていないので「ちょっとやってみる」くらいには丁度いいですし、もしかしたら転職意欲にだんだん火がついてくることだってあるかもしれません。
本当の気持ちと向き合う
ご家族のために、向いていないと思いながら無理に今のお仕事を続けているなら、しっかりあなたの本当の気持ちを話してみてください。
もし、あなたがうつな状態を我慢してまで、今のお仕事を続けているなら、ほかにあなたにピッタリなお仕事があるはずですし、今の会社から離れるだけでも、穏やかな毎日に近づけるかもしれません。
年齢の不安はいつでも付きまといますが、自分に向いているお仕事を追い求めるのに、年齢制限なんてない気がします。
あなたが後悔しない、納得できる道を進んでほしいです。
エンプレス編集部:fukuyama(@pl_enpreth)
そもそも「向いてる」「向いてない」とは
ここまで、あなたは今の仕事に向いているかどうか、向いてないと感じる理由などを一緒に見てきました。
しかし、そもそも「向いてる」「向いてない」って一体何なんでしょうか。
困ったらとりあえず、辞典で引いてみます。様々な意味が出てくるので、ここでの「向いてる」に一番近い意味を抜粋しますね。
向き…適していること。似つかわしいこと。
goo辞書
さらに「適している」の言葉についても調べてみましょう。
適する…それにふさわしい素質や能力がある。
goo辞書
もうちょっと柔らかい言葉にすると「得意」に置き換えられるかもしれませんね。
ただ、私は得意だけではなく「好き」という意味も当てはまると思います。
向き不向きって、好き嫌いと同じ?
「○○さんって、ほんとこの仕事に向いてるよなー」と思える人が周りにいたら、その人を思い浮かべてみてほしいのですが、きっとお仕事がすごくできる人ですよね。
お仕事ができる時点で「得意」ではあると思いますし、多分その人は楽しそうにお仕事してるんじゃないでしょうか。
楽しい感情は、好きだから生まれてくる気持ちでもあるので、その人は自分のお仕事が好き…と考えられるんです。
このように「仕事に向いてる」とは、
- その仕事が得意
- その仕事が好き
これら2つの意味があるようなので、あなたが今の仕事に対して「向いていない」と思ってしまうのは、
- 今の仕事が好きじゃない(嫌い)
- 今の仕事が得意じゃない(不得意)
- 両方
このどれかが当てはまるかもしれませんね。
今の仕事は嫌いじゃないし、結構得意だと思うけど、ほかに向いてる仕事がある…こんな気持ちの場合は、今の仕事よりも好きな=興味のある仕事が、あなたの中にあると考えることもできます。
「好き」と「得意」って、同じように扱われることもあれば、別々に扱われることもあると思いますが、2つの関係を、もう少し詳しく見ていきましょう。
「好き」と「得意」の関係
「好きと感じる=向いてる」と考える場合、「好きだなー」と思えるお仕事は、あなたに向いている事になりますよね。
しかし、好きだけど得意ではないことって、ありませんか?
走るのは好きなんだけど、足が速いわけでもないし、フルマラソンを完走できるような持久力があるわけでもない…とか(私がそうです)。
そのため、「好き=得意」ではないですよね。
次に「得意なこと=向いている」と考える場合はどうなるか、周りは苦戦しているけれど、あなたはそこまで苦労せずに、ある程度は自然にこなせるようなお仕事が、あなたに向いていると言えます。
好きと得意の境界線
じゃあ、好きだけど得意じゃない事があるように、得意ではあっても別に好きではないと思う事はあるでしょうか?…これはちょっと違う気がしますね。
得意だけど好きじゃない。なくはないと思いますが、少ないような感じがします。
自分の得意なことって、苦労せずにできるからこそ得意なはずなので、そんなに嫌な思いをすることなく出来る…何なら優越感に浸っちゃうこともあるかも。
つまり、自分の得意なことは、好きになる場合が多いと思うんです。
得意なのに嫌悪感を抱く場合は、何か事情があって避けたり、トラウマがあったり、得意な業務だけど上司や会社が嫌い…このように、何か理由があるはず。
好き・楽しいと感じること | 得意な場合もあるし、得意じゃない場合もある |
---|---|
得意なこと | 好きな場合が多い |
こうして見ると「得意・不得意」は、仕事の向き・不向きにあまり関係ないように見えますよね。
同時に「好き」な気持ちには、何だかすごい力があるみたいです。
得意じゃないけど「好き」な場合だってある
もし、あなたが今のお仕事に対して、「好きだけど全然上達しない…。向いてないんだよ。もう辞めたい」このように思っているなら、向いてないわけじゃないのかも。
逆に、「得意分野だからこの仕事についたけど、なんか楽しくない…」こんな想いがあって、向いてないと思っているのなら、ほかにもっと、あなたに向いているお仕事があるのかもしれません。
好きと得意の関係について、もうちょっとだけ詳しく見てもらえると嬉しいです。
「好き」で「不得意」を乗り越えられる?
何かを「好き」「楽しい」と感じる事は、すごいことでもあります。
でも、これらの感情は、とくに頑張らずとも自然とあなたの中から湧き出てきますよね。
それがまた、すごい部分でもあるんです。
不得意なことを得意に変えるのは難しい場合が多いですが、そこに「好き」な気持ちがあると、不得意かどうかなんて、関係なくなってしまいます。
みかんを剥くのは好き?得意?
例えば、みかんの皮を剥く仕事があったとして、あなたはその仕事が好き、楽しいと感じているとしましょう。
その仕事では、皮をポロポロ剥くよりも、一枚の状態でつるんと剥く(皮が全部つながったまま剥く)方が評価されます。
あなたは、みかんの皮を剥くことは好きですが、上手く剥けるわけではなく、皮がポロポロと千切れてしまう場合が多いです。
でも、好きだから続けますし、多分「どうやったら上手く剥けるようになるかな」と、考えるはず。
本やネットで調べたり、先輩や上司にアドバイスをもらったりして、上達・成長しようとしますね。
好きだから、楽しいから、不得意でもやりたいと思うし、もっと出来るようになりたいと、自然に思うんです。
美しい花の裏には苦労がある
私の実家のお隣さんは、ご夫婦で2人暮らしなのですが、奥様はガーデニングが趣味で、お家の周りやお庭にいろんなお花がギッシリ咲いています。
この間奥様に聞いた話だと、200種類以上はあるそうで、お隣さんのお家は道路沿いにあるのですが、道行く人の中には、見事な花々に思わず足を止める人もよく見かけるほど。
奥様は毎日欠かさず水をやったり、状態をチェックしていますが、ガーデニングってそれ以上に大変で、草花が上手く育つように、必要ない部分を間引きしたり、葉に付く害虫も、よく手作業で地道に取り除いています。
先日、お花を見ながら奥様とおしゃべりしていたら「あら、これ虫が付いちゃってる」と、ある花の葉に虫が付いてしまっている事に奥様が気付いて、私もどれどれとよく見てみたら、一枚の葉に小さな芋虫が、それはもうビッシリと付いていたんですね。
私は虫がとても苦手なので、かなりおぞましい光景だったのですが、奥様は「困っちゃうねー」なんて軽々しく言いながら、ポリ袋越しに指でつまんで取り除いていて、ガーデニングは私には無理だと確信しました。
裏には見えない努力が隠されている
お仕事でも、アイドルやモデルさん、美容師さんなど、華のある仕事は裏ですごく苦労している…なんていう話を、あなたも聞いたことがあるかもしれません。
まさにガーデニングは、あの花々を綺麗に咲かせ、保つために、毎日毎日それぞれのお花に合った適切なお手入れが必要。
…私はやりたいとは思わないんですが、お隣の奥様は、誰に強要されるわけでもなく、好きだから、楽しいから、当たり前のように毎日お手入れをするんです。
この奥様が、小さい頃から植物を育てるのが得意だったのか、小学校の理科で、植物の種子やつくりに関する勉強が得意だったのかは、わかりません。
しかし、少なくとも奥様は、お花やガーデニングが「好き」。
「好き」や「楽しい」な気持ちは、どんなに大変なことでも、どんなに周りの人がやりたがらなくても、生活の一部に出来てしまうほど、強い力を持っています。
「好き」は才能
「向いている」の意味を一緒に見てもらった時、「向き」の意味は「適している」、「適する」の意味は「それにふさわしい素質や能力がある」でした。
素質とか能力と聞くと「得意」に言い換えられる感じがしますし、「才能」なんていう言葉も浮かんでくるかもしれません。
しかし、私はあなたの持っている「好き」も、才能だなあと思います。
泳ぐのが好き、バナナが好き、料理が好き、一つの物をピカピカに磨き上げるのが好き、納豆の匂いが好き、人を驚かせるのが好き…。
あなたにとっては当たり前の事かもしれないけれど、「バナナなんてよく食べられるね!?」「料理なんてコンビニで買えばいいじゃん」このように、好きじゃない人だってたくさんいます。
泳ぐのが得意なことを、才能って言うのが一般的なのかもしれませんが、たとえ不得意であっても、泳ぐのが好きな気持ちだって、ものすごい才能です。
持って生まれたのかもしれないですし、育った環境でもらったのかもしれません。
それでも、あなたの立派な才能だと思うので、好きな気持ちがあれば、不得意を超えていけるんじゃないかなと、私は考えています。
「得意」で「楽しくない」を乗り越えるのは難しい?
得意なことは好きになる場合が多いと思いますが、今の仕事が得意なのに、あまり好きじゃない、楽しくない場合を、少し考えてみましょう。
高校から簿記の授業を取っていて、数字や計算が得意なAさんがいるとします。
Aさんは、簿記の検定もいくつか取得していたので、数字を処理できる能力を活かして、ある会社の経理に就職。
数字を扱うのは得意なので、そこまで大きな苦労はせずに、お仕事をこなせます。
しかし、楽しいかと言われると、違う気がする。
お仕事は問題ないのに、何か物足りなさを感じていて「向いてないのかな?」なんて考え始めます。
ふと、Aさんは大学生の頃に行った、子供キャンプのボランティアを思い出しました。
子供に教えたり、サポートしてあげたり、何かを一緒に成し遂げられた瞬間は、すごく楽しかったなぁ。
…どうでしょうか。Aさんは、今の仕事あんまり楽しくないみたいです。
「得意・不得意」の向き・不向きで言えば、Aさんには今の経理の仕事が向いているのかもしれませんが、「好き・好きじゃない」意味での向き・不向きで言うと、向いていないと言えますよね。
好きだな、楽しいな、と感じることなく、坦々とお仕事をするだけの毎日でも大丈夫なら、今のままでもいいかもしれません。
ただ、楽しくないより、楽しい方がいいに決まっていますよね。
このままの毎日に疑問を感じているから、「向いてないのかな?」と考え始めたはず。
Aさんが楽しく仕事をするためには、どんな選択肢があるか。
- 今の経理の仕事で、楽しさを見出す
- 得意な数字は置いておき、純粋に楽しいと思える仕事に転職、または別の部署へ異動
- 得意な数字を活かし、子供に教える楽しさも活かして、算数・数学の塾講師に挑戦してみる
ほかにも、今の経理の仕事は安定感があって捨てきれない場合は、会社が副業OKなら、副業で初めてみるのもアリ。
このように、どんなに得意なことをお仕事にできても、「楽しい」「好きだな」と感じられない場合は、向いてないと言えるのかもしれません。
あなたは今のお仕事、好きですか?
エンプレス編集部:fukuyama(@pl_enpreth)
仕事は「好き」「楽しい」と感じるかどうか
「今の仕事、自分には向いていないんだろうな…」
「向いていないし、辞めたい…」
あなたは今、このような気持ちになっていると思いますが、ここまで一緒に見てもらったように、あなたは今の仕事に向いているかもしれません。
得意だけど好きじゃない | 楽しくないから向上心も湧かないし、心も踊らない。人より出来るけどつまらない。 |
---|---|
好きだけど得意じゃない | なかなか上達しないし、上手くいかない事が多い。でも「好き」「楽しい」な気持ちが自然と出てくる。 |
私は、あまり向き・不向きと考えない方ですが、もし向き・不向きがあるとするなら、一つ目の「得意だけど好きじゃない」場合は、その仕事はあなたに向いていないと言えるかもしれません。
好き・楽しいの心の原動力がなければ、得意だとしても頑張れないですし、やる気もでないし、何より楽しくないですよね。
どうせお仕事するなら、楽しいと感じる事の方がいいに決まっています。
- 得意だけどつまらない・楽しくない仕事
- あまり得意じゃないけど、楽しいと思える仕事
あなたはどちらを選びたいですか?
好きなのに得意じゃないから辞めようとしている場合
あなたがもし、「今の仕事は好きだけど、得意じゃない、出来るようにならないから辞めたい…」このように思っている場合、本来なら、あなたの「好き」の気持ちで、不得意を克服しよう!と思えるはずだと思います。
しかしあなたは、出来ない自分、成長しない自分に、押し潰されてしまいそうになっているんですよね。
「どうしてこんな事も出来ないんだ。」もしかすると、自分を責めるクセが、昔から付いているのかもしれません。
または、会社の環境が悪い可能性も高いです。
ノルマが高い、先輩が高圧的、職場のプレッシャーがすごい、上司のパワハラ…本当なら、今の仕事であなたはもっと、毎日楽しく成長していけるはずなのに。
まずは、今の会社の要素を取り払った状態で、今のお仕事が純粋に好きかどうか、あなた自身に聞いてみましょう。
好きだと思えるなら、同じ職種のまま、会社を変えるのがオススメです。
せっかく好きなのに、あなたに向いているのに、会社のせいで「向いてない」と勘違いさせられてしまうなんて、もったいないですよね。
「この仕事向いてないよ」と言われたら
「君、この仕事向いてないよ」
本当にこんな事を言う人がいるのかどうかは、ちょっと疑問ですが…こんなにストレートな言い方ではなくとも、遠回しに「向いてないよ」と言われる事があるかもしれません。
あなたは、ショックを受けたり酷く落ち込んだり、ムッとする場合もあると思います。
もし、そのまま言葉を受け取って「自分にはこの仕事、向いてないのか…」と考えるなら、ちょっと待ってほしいです。
ちゃんと、「あなたの」心に聞いてください。
あなたが今の仕事を好きかどうか、楽しいと感じるか。
会社が好きかどうかではなく、「仕事」のことです。
あなたが今の仕事に向いているかどうかは、上司や先輩、友達や家族が決めるものではないですよね。
仕事に対して、好きじゃない、楽しくないと感じるなら、その人が言った通りなのかもしれませんが、エンジニアさんなら開発の仕事が好き、接客業ならお客様の接客をするのが好き、そう思えるなら、誰に何を言われても聞く必要はありません。
貴重な意見をくれた事に対して、お礼を言っておくだけで十分だと思います。
「楽しい」は頻度より濃度
今の仕事、好きなのかもしれないけど、楽しいー!って思う機会は全然ない気がする…
こんなふうに感じている場合もあると思います。
私は、今のお仕事は楽しいな、好きだなと感じますが、全部を100だとすると、苦しい場面が8割9割くらいかもしれません。
でも、8~9割苦しい努力をするからこそ、残りの1割2割で味わえる楽しさ、嬉しさがとても濃くなり、達成感や喜びをぶわわわっと感じられるんです。
そのため、苦しい場面が8~9割といいましたが、正直毎日楽しいというか、楽しんでるなと思えます。
苦しくても、喜びのためにやっていることだから、苦しみも楽しめる…1~2割が濃いから、その汁が8~9割のところまで滲み出てる。
あなたが今のお仕事に対して、好きだな、楽しいなと感じるなら、その気持ちを大事にしてあげてほしいです。
仕事で「向いてない」は甘えてるだけ?
今の仕事に対して「向いてない」と思うあなた。
しかし、「この思考はただの逃げや甘えなんじゃないか…」このように考えてしまう場合もあると思います。
仕事でミスする自分を、「向いていないせいだ」「自分に向いてる仕事なら、もっと上手くできるはずだ」と、ごまかしているんじゃないか。
もしかすると、そうなのかもしれませんね。
向き不向きを勝手に決めつけている場合もある
本当は、今の仕事はあなたに向いているのに、なかなか上手くできない自分から目をそらしたくて、「向いてないから出来ないんだ」と、甘えているのかもしれません。
でも、別に甘えた考えになったって、いいじゃないですか。
誰だって、「できない自分」には会いたくありません。
できない自分を見るのは、怖いですし、認めたくないですよね。
山頂の崖の末端に、命綱なしで立たされれば、誰でも逃げたくなります。目をそらしたくなります。誰も馬鹿にしたりしません。
それと同じで、逃げたり甘えるような考えになっても、誰もあなたを卑下したりしないと思います。
もし、馬鹿にする人がいるなら、その人は、自分自身が崖の末端に立たされた時の気持ちを想像できない、相手の立場に立てない人だけです。
今の仕事が好きだけど辛いなら
「好きなのに得意じゃないから辞めようとしている場合」でも見てもらったように、得意じゃないだけで、あなたの「好き」を消してしまうのはもったいないです。
今の仕事が好きだけど、上達したり成長できるための環境が整っていない会社にいては、せっかくあなたが持つ「好き」パワーが発揮できないので、会社を変えてみるのがいいと思います。
また、もう一つ覚えておいてほしいのが、「今の好き」にとらわれすぎないこと。
好きといっても、いろんな形の好きがあるはずなので、接客業を例に見てみましょう。
今の枠にとらわれない
アパレルショップの販売員さんとして働いているあなた。
接客が好きだし、仕事そのものは楽しいけれど、なかなか成果が出ず「向いてないのかも…」と思うようになります。
しかし、接客が好きなら「別の接客」に飛び込んでみると、もっとあなたに合った仕事が見つかるかもしれません。
- 飲食業界なら、アパレルとは違った接客ができそう
- 電話対応のお仕事も、接客として楽しめるかも
- お客様に文章を書く仕事だって、接客の一つとして考えられる
アパレル店員向いてないな…接客好きだけど、事務職とかの方がいいのかも。
このように思って、せっかくあなたの好きな接客を捨ててしまう必要はないと思います。
もちろん、捨てるとかじゃなくて、事務職に興味があるんだよね!やってみたい!と思うなら、業種を変える転職も全然OK。
あなたの「好き」の幅が広がるかもしれないですよね。
どちらにしても、本当にあなたのやりたい事、好きな事、続けたい事、やってみたい事を、じっくり考えてみてほしいです。
最後に。
ここまで、私と一緒に見ていただき、ありがとうございます。
「自分には向いてないよ。」
「もう辞めたい…。」
あなたがお仕事で失敗続きだったり、楽しいと思えなければ、このような気持ちになりますよね。
得意だけど楽しくないなら、会社を変えたり、違うお仕事に挑戦してみる。
好きだな、楽しいなと思えるけれど、成長できなくて「向いてない」と思うなら、あなたの「好き」を信じて頑張ってみたり、違う会社で同じ仕事に再チャレンジしてみる。
こんなふうに、道に迷いながらいろいろ試してみると、気付いたら同僚さんに「○○さん、この仕事ほんと向いてますよね」なんて言われるかもしれません。
お仕事の悩みって、なかなか尽きないものだと思いますが、ここで一緒に見てもらったお話が、少しでもあなたの力になれば嬉しいです。
このページが、「今の仕事向いてないかも…」と感じているあなたにとって、ちょっとでも力になれれば嬉しいです。
エンプレス編集部:fukuyama(@pl_enpreth)