「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。仕事に行きたくないのって、本当に甘えなんでしょうか?
「今日も仕事...」
「どうにかして休めないかな...」
仕事に行きたくない気持ちを感じながら生活するのは、毎日が憂うつで、気だるさもありますよね。
でも、世の中の社会人はみんな頑張って働いていると思うと、仕事に行きたくないのは甘えなのかな...こんなふうに、あなた自身を責めてしまうかもしれません。
私は、仕事に行きたくないのが甘えだとは、とくに思っていなくて、「甘えてる」「甘えてない」というのは、ちょっと違うのかなと思っています。
仕事に対するあなたの心や、行きたくない気持ちをどうしていくのがいいのか、私と一緒に考えてみませんか?
あなたが過ごしている重たい日々が、ちょっとでも軽くなり、前へ歩きやすくするためのお手伝いが出来れば嬉しいです。
そもそも「甘え」とは?
甘えってそもそも何なのかを考えてみてほしいのですが、本来ならあなたがやるべき事を、無条件で誰かに代わってもらう…という感じでしょうか。
しっかりしてないとか、責任感がないとか、何となく悪いイメージもあるかも。
仕事に行きたくない、つまり、誰かに自分の仕事を任せて、無責任に放り出したい気持ちが、「甘え」なんじゃないか…と思っています。
実際のところ、仕事に行きたくない気持ちは甘えなのかもしれません。
しかし、あなたが仕事に行きたくないと思っているだけで、実際は何とか仕事をしているのなら、別に甘えてはいないですよね。ただ思っているだけですし。
「甘えた考え」と言うこともできますが、周りに迷惑を掛けているわけでもないと思うので、甘えた考えなんて、別に持っていても全然いいんじゃないかなと。
実際に仕事へ行かず休むのは甘え?
「仕事に行きたくない」と、あなたの心の中で思うだけに留めるのではなく、行きたくない気持ちを理由に、あなたが実際に仕事をお休みした場合、それは甘えなのかというと、あなたの「仕事に行きたくない原因」に関係してきます。
- 月曜日は特にやる気が出ない
- 仕事がつまらない、充実していない
- 怒られてばかりいる
- 努力が実らない
- 通勤が嫌だ
- 人間関係が良くない
様々な原因があると思いますが、これらがもし長期間続いている場合は、「うつ」になりかけている可能性があり、甘えとは全く別物。
仕事が原因でうつな気持ちになっているなら、無理に仕事へは行かず、むしろしっかりお休みしてほしいです。
通勤が嫌なのも、捉え方によっては甘えなのかもしれませんが、通勤が「めんどくさい」と思うだけで、仕事が充実しているのであれば、仕事を楽しみに通勤を乗り越えたり、通勤が楽な会社や在宅で出来るような仕事に変えるのもいいと思います。
しかし、仕事が原因でうつな気持ちになっていると、仕事だけでなく通勤まで、心に大きくのしかかってきますよね。
そのため、通勤が嫌な気持ちも、一口に甘えとは言い切れないんです。
突発的・短期的に「仕事に行きたくない原因」が発生した場合
例えば、人間関係が良くないといっても、仕事で同僚ともめてしまい、気まずくて仕事に行きたくない…この場合は、その時だけの気持ちかもしれません。
もめた同僚とは、これから段々と分かり合えるかもしれないですし、考えが合わなかったのはその仕事の時だけだった可能性もあります。
または、関わったのはその仕事の時だけで、今後はとくに一緒に仕事をする機会がなさそうであれば、段々気にならなくなることも。
ただ、同僚がずっと嫌がらせをしてくる…なんていうお話なら、また別問題。
上司が同僚を指導したり、別の部署にするなどの措置を取ってくれればいいですが、あなたが上司などに相談しても嫌がらせが止まらなければ、うつな状態になってしまうかもしれないので、無理にその仕事を続けたりせず、お休みや転職を考えてみてほしいです。
「甘え」に近いもの
別に今の仕事は嫌いじゃないし、上司や同僚とも仲良しだけど、なんか今日は仕事行く気にならないなー…
このように思って、仕事をサボっちゃうことを、多くの人は「甘え」と感じるのかもしれませんが、私としては、これも「甘え」と考えなくていいと思っています。
いつもは平気だけど、今日は何だか仕事に行きたくないな…
なぜかいつもより、やる気が起きないな…
そんな日もあります。
仕事が好きで、毎日充実している人だって、今日は何か仕事する気になれない…このような日があると思いますし、そういう日はお休みしちゃうのも、全然アリなんじゃないでしょうか。
お休みした分、また明日から頑張ればいいだけです。
もし、頻繁にサボりたい気持ちが起こるなら、もしかすると仕事があなたに合っていなかったり、あなたのやる気を無くしてしまう何かがある可能性も高いので、仕事の環境や、あなたの暮らしをじっくり見つめ直して、引っかかるものがないか探してみましょう。
「仕事に行きたい」と思う人は少ない
もしかするとあなたは、仕事に行きたくないと思うのが、ダメな事のように感じているかもしれませんが、「仕事に行きたい」と思っている人の方が、私は少ないと思います。
仕事と趣味を比べれば分かりやすいですが、仕事は売上や社長・上司、取引先など、面倒な制約や上からの指示があって、あまり自由が利きません。
しかし趣味は、あなたの好きな事を好きなように進めることができ、誰からも縛られず楽しむもの。
どっちが良いと聞かれれば、多くの人は趣味と答える気がします。
ただ、中には仕事=趣味という人もいて、私の上司が丁度そんな人です。
お家でも仕事をしているし、一日の大半は仕事のことを考えていて、もちろん嫌々やっているわけではなく、ただ自分のやりたい事だからやっている…このような感じ。
一方私は、お金のことを考えるのがものすごく苦手なので、仕事か趣味かと聞かれた場合、「趣味!」と即答するだろうと自分で思っていましたが、今考えてみて、正直ちょっと答えに困っています。
なぜなら、今の私はお仕事が楽しいからです。
かと言って、休みの日は私の上司のように、ずっと仕事に捧げているわけではありませんし、YouTubeでのんびりお料理動画を見ていたいですが、「今の仕事を辞めて、趣味だけやってていいよ」と言われても、辞めたくない…と思うくらいには、今のお仕事が好き。
そのため、休みの日は私も仕事に行きたくないですし、仕事を趣味にしている上司でも、仕事に行きたくない日はあるそうです。
日本人はとくにそうだと思いますが、みんな職場では笑顔でも、人間関係が面倒とか、通勤だるいな…とか、心の中では様々な理由で「仕事になんて行きたくない」と思っている気がします。
なので、あまり気負わなくても、大丈夫ですよ。
今の仕事が楽しいと思っている私も、「今日は休みたいなー」なんて日がよくあります。
仕事に行きたくない事が甘えと思う理由は?
そもそも、なぜ仕事に行きたくないのが甘えだと考えてしまうのか、一緒に見ていければと思いますが「これって甘えてるよね...」このように思うのは、
- 自分に厳しい
- 真面目
あなたが上記のような人だと、表しているとも言えますよね。
多分、あなたが自分に厳しいわけでもなく、細かい事は気にせず楽観的な人であれば、「ちょっとくらい甘えてもいいじゃん」このように思うんじゃないでしょうか。
仕事をしなくちゃ!しっかり働かなくちゃ!真面目で正義感の強い気持ちがあるからこそ、あなたの中に「仕事に行きたくない」気持ちが生まれると、その気持ちをあなたの正義感が「そんなのは甘えだ!」と、こらしめようとするんです。
自分に厳しいのって悪い事ではないですし、むしろ真面目なのは良い事ですよね。
しかし、どうやらあなたは、自分に厳しすぎなのかもしれません。
仕事に対して自分に厳しくしすぎてしまう原因を知るためにも、あなたの心の奥深くまで、一緒に潜ってみましょう。
自分に厳しすぎる原因とは?
あなたが自分に対して、厳しくなりすぎてしまうのは、次の2つが原因かなと、私は思っています。
- 周りとの間違った比較
- 社会から疎外される恐怖
仕事に行きたくないのは甘えなのか...このお話から、かなり深くて複雑なところに潜ってきていますが、私と一緒に一つ一つ見てもらえると嬉しいです。
原因1:周りとの間違った比較
人はみんな、働いて生きていくものですよね。
もちろん、病気で働けなかったり、宝くじで何億円も当てて働く必要がなかったり、いろいろな例外はありますが、多くの人たちは、生きるために仕事をしています。
みんなが仕事をしている事実をなぜ知っているのかといえば、社会の常識というか、私たちの頭の中に擦り込まれているのかもしれません。
「世の中の人はみんな仕事をしているんだな」と分かる手がかりは、生活しているとそこら中に散らばっているはず。
ちょっとコンビニに行くだけでも、たくさんの人が仕事をしていると分かります。
- 店員さん
- 商品を開発する人
- 店舗を管理する人
- 店舗の店員さんをまとめる人
- お店のガスや空調を点検・修理する人
- お店の清掃をする人
- 商品のデザインを作る人
- 商品の売れ行きや動向を分析する人
- 商品の材料を作る人
- 商品の材料を選ぶ人
- お店の宣伝をする人
- お店の宣伝広告やCMに出演する人
- 広告やCMを撮影する人
...コンビニだけでもキリがないですね。
道端に生える草花のように、コンビニが勝手にニョキニョキと建つわけではなく、ものすごい数の人がそのコンビニに携わる仕事をしていることによって、一つのコンビニが存在できるんです。
このように、何となく目に触れるものでも、誰かが作ったものだと常識的にわかっているから、世の中の人はみんな仕事をしていて、そのおかげで経済が回っているんだと、あなたも私も肌で感じているんだと思います。
いつも歩く道路も、蛇口をひねると出てくる水も、誰かが頑張って働いた努力の結晶。
そんな、努力の結晶に囲まれていると、次のような錯覚が生まれます。
みんな仕事をしている=みんな仕事に行きたいと思っている
今この瞬間も、たくさんの誰かが仕事をした結果として、商品やサービスが生まれ続けていますが、「仕事に行きたくない」と思うあなた自身が、まるで異端者のように思えるかもしれません。
仕事をする100人の人たちがいたとして、毎日みんなが通勤電車に揺られて会社へ行き、仕事をして帰る生活を遠目から見ていても、働いている事実しか分からないですよね。
しかし、100人にインタビューやアンケートをしてみると、一体どんな答えが返ってくるのでしょう。
もしかすると、毎日仕事をしているこの100人全員が「仕事になんて行きたくないですよ」と答えるかもしれません。
黙ったままだと「仕事に行きたい」と見えてしまいますが、実際に話を聞いてみると「行きたくない」。
実際、Biz Hitsさんが行なったアンケートでは、仕事をしている人のうち、84%もの人が「働きたくない」と思ったことがあるようで、みんな「早く仕事行きたいなー!」なんて思っている訳ではないんです。※参考:Biz Hits 「仕事をしている人の84%は「働きたくない」と思う瞬間がある」
しかし、あなたがいつも使う通勤電車で、一緒に載っているサラリーマンやOLさんたちに、「仕事行きたいですか?」なんて聞いた事ないですよね。
朝の電車に乗ると、必ず会社へ働きに向かう人たちが乗っていて、通勤ラッシュの時間の道路は、車通勤の自動車が走っていて...
みんなが仕事に行っているのを見ると、「行きたくない」と思う自分は甘えている、と考えてしまうのかもしれませんね。
原因2:社会から疎外される恐怖
あなたは、仕事に行きたくない気持ちだけ持っていて、実際は何とか仕事に行っているかもしれませんが、もし実際に、仕事に行かずニートになると、心配事が増えるような気がしますよね。
家族や友達に心配や負担を掛けたり、再就職のために採用面接を受ける時は、良い悪いに関わらずニートの経歴が目に付きますし、中には「ニートは採用しない」...なんていう考えの会社もあるかもしれません。
このように、ニートは社会からあまり良いように思われないのですが、ニートとしては「働く意思がない」と、そもそも思っていることも多いです。(好きでニートをしていわけではない人も、もちろんいます。)
「仕事に行きたくない」と、ちょっと似てますよね。
まったく同じではないのですが、ニートと似ている考え方を持っていることによって、自分も社会から見捨てられるのではないか…このような恐怖心から「仕事に行きたくないなんて甘えだ!」と、自分自身に鞭を打っているのかも。
余談ですが、もちろんニートには良いも悪いもないと思います。
ニート時代を経て大成した人たちだって、世の中にたくさんいるはずですし、ニート=ダメ...これは、ただのイメージに過ぎません。
「うつ」が「甘え」と間違われやすい理由
「これは自分の甘えなんだ」と、あなた自身を厳しく諭す事は、うつの状態になりかけている時や、実際にうつになってしまっている場合にも見られます。
そのため、もしあなたが「仕事に行きたくないのは自分の甘えだ」と思っていても、うつの兆候だったり、すでにうつが始まっていたとしたら、このままではもっと苦しい状態になってしまいますよね。
しかし、周りの人に「それは甘えだ」と判断されたり、あなた自身も甘えと判断してしまいやすいのは、次のような理由が考えられます。
目に見えない | 「うつ」な気持ちや症状は、誰の目にも見えないですし、あなた自身にも見ることが出来ません。そのため、ヤケドや切り傷のようなハッキリした確証が得られず、自分で「甘えだ」と勘違いしてしまいやすいんです。 |
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人から見ると ただの甘えに見える | 骨折したり、咳や鼻水が出ていれば、人から見ても体調が悪いことが分かります。しかし、「行きたくない」「辛い」「息苦しい」これらのように、目に見えない気持ちや心の圧迫感は、どんなに言葉にしても、あなたが感じている本当の辛さまでは伝えられないですよね。 |
自分でも 判断できない | 風邪を引きそうな時って、何となくあなた自身でわかる場合が多いと思います。「喉の奥がゴワゴワする」「目が乾く」など、風邪の前兆のパターンがあるかもしれません。しかし、「うつ」な状態は、その気持ちに飲み込まれてしまうため、あなた自身でも気が付きにくく、いつのまにか心も身体もボロボロになっていた...このような事もあるんです。 |
このように、あなた自身でも気が付きにくいのが、「うつ」の怖いところ。
そのため「仕事に行きたくないと思うのは甘えだ」と決めつけるのではなく、あなた自身の心をよく観察してほしいです。
仕事そのものや、会社、上司や同僚など、仕事の中で辛い存在があるのなら、あなたの心が助けを求めているかもしれません。
仕事を少し休んで、今の仕事に対してあなたはどう思っているのか、本当はどうしたいのか、じっくり見つめ合う時間を取ることも大切です。
ずっと「甘えだ」と言ってあなた自身を説き伏せていても、そのまま「仕事に行きたくない」と毎日思うような暮らしは、続けてほしくありません。
うつ病と診断されなくても仕事を見直すのがオススメ
もし、あなたが「うつ病かも...」と思って、心療内科やクリニックで診てもらっても、うつ病と診断されなかった場合は、やっぱり甘えなのかといえば、そうとも限りません。
「うつ」は目にすることができず、レントゲンを撮っても分からないので、「うつ病」の診断にはWHOやアメリカの医師会が作った診断基準が使われますが、それで100%正確に診断できるわけでもないと思います。
また、病院へ行かずとも、うつかどうかをセルフチェックできるサイトがあり、厚生労働省でもチェックシートを用意してくれているので、試して頂くのもオススメ。
もし、ここでも「問題ありません」と結果が出ると、「やっぱり甘えなんだ」「行きたくなくても行かなきゃ」と考えるかもしれませんが、そんな必要もありません。
仕事に行きたくなくて、気持ちが憂うつな日々が続いたり、体調を崩しているなら、そのままでいいはずないですよね。
体調は健康で、憂うつな日がたまにあるくらいでも、今の仕事に不満や疑問を感じているなら、今の仕事をちょっと見直してみてもいいと思います。
- こういう仕事がやりたいんだけどな
- もっとこうしたいのに
- これって他の会社でも同じなのかな?
このように、今の仕事に対するあなた自身の気持ちを洗い出して、客観視してみたり、ほかの会社を見てみたりすると、「一つの考え方にとらわれていたのかも...」と気が付けるかもしれません。
病院で一度診てもらったり、チェックシートを利用したりすること自体はオススメですが、一番はその診断にあなたが納得できるかどうか。
あなた自身が現状をどう感じているのかを、心に留めておいてほしいです。
周りと比較しない
周りのみんなは毎日頑張って働いているのに...
「仕事に行きたくない」この気持ちがあなたの中に出てくる度、自分自身を責めてしまう場合もありますよね。
私も、よく周りと自分を比べてしまい、「ダメだな」「劣ってるな」と、もう一人の自分がネチネチ言ってきます。
しかし、ちょっと考え方を変えてみると、あなたを責めてくるもう一人のあなたに、納得してもらえるかもしれないので、私と一緒に詳しく見てもらえると嬉しいです。
周りと比較するのではなく、周りを観察してみる
あなたは、仕事に対して「行きたくない」こういった負の感情を持っていますよね。
さらに周りと比べることによって、「それは甘えだ」とか、もっと様々な負の感情がどんどん出てきてしまうと思いますが、あなたの周りの人たちを、観察してみてください。
あなたと周りの人を天秤に乗せるのではなく、一旦両方とも天秤から降ろして、周りの人たちだけを見てみましょう。
もちろん、周りの人たち一人一人に聞かなければ本心は分かりませんが、予測で大丈夫なので、大きく2つに分けるとすれば、
- 仕事に対して嫌な気持ちの方が大きい人(仕事に行きたくないと思ってる人)
- 仕事に対して楽しい気持ちの方が大きい人(仕事を楽しんでる・充実してる人)
このようになると思います。あなたは多分、一つ目の方ですよね。
ちょっと分かりやすくするために、リンゴで例えてみましょう。
リンゴの品質チェックを無理やり好きになる必要はない
仮にあなたが、リンゴの品質チェックをするお仕事をしているとします。
職場には、あなたと同じく品質チェックを担当する、同僚のAさん・Bさんもいて、いつも3人で品質チェック。
リンゴに傷が付いていないか、変色していないか、形はキレイか、虫に食われていないか、素早く正確に確認していく必要があり、これらが一つでもあるリンゴは、規格外となり出荷できません(例えなので、実際は違うかもしれません)。
Aさんは、この仕事を楽しいと感じていて、あなたや上司など、職場の人たちとも仲が良く、今の環境は自分にとってピッタリだと思っています。
Bさんは、おいしいリンゴをたくさんの人に届ける一員になりたい...このような想いでこの仕事を選び、正直チェックのミスがなかなか減らずに落ち込むこともありますが、自分のやりたい事なので、成長したくて頑張っているところ。
しかし、あなたはこの仕事に対して、何だか充実していないような気がしています。
リンゴが好きでこの仕事に就いてみましたが、品質チェックは楽しいと思えないし、現場監督の上司も、無理やり残業を押し付けてきたりするので、正直好きじゃありません。
...そうして、あなたは「仕事行きたくないな」と思うようになりますが、2人は頑張っているので、「甘えだよね」と自分に鞭を打って、楽しくない仕事を今日も続けています。
仕事に就くまでの過程って、人それぞれですよね。
リンゴの品質チェックと言っても、
- リンゴが好きだから(あなた)
- おいしいリンゴをたくさんの人に届ける一員になりたいから(Bさん)
- 農業系で働きたいから
- ひたすら作業する仕事が好きだから
- 間違い探しが得意だから
- 企業理念に強く共感できたから
このほかにも様々な想いを持って、その仕事・会社にたどり着いたと思いますが、全員が必ずその仕事や環境に合うとは限りません。
Aさんは、リンゴの品質チェックをする仕事や、職場の環境が自分に合っていましたし、Bさんはもしかすると、品質チェック自体は得意ではないのかもしれませんが、自分がやりたい仕事なので、成長しようとしたり楽しもうとすることができます。
この2人とあなたを比べて「甘えてるな...」と思うのは、何だか違う気がしませんか?
もっと極端な例えをすれば、イヌがスズメを見て、「スズメは空を飛べるのに、自分が飛べないのは甘えだよね...」と言っているようなものです。
同じ仕事に就いたからといって、みんなその仕事や環境が自分にピッタリとは限らないですよね。
AさんやBさんはリンゴの品質チェックの仕事が充実しているからといって、あなたも無理に、リンゴの品質チェックの仕事を充実させる必要はありません。
今の仕事と同じ、リンゴの品質チェックでも、別の会社に行ったらすごく楽しいかもしれないですし、リンゴではなく機械のチェックのお仕事の方が合ってるかもしれないですし、特産物の魅力を伝える広告や宣伝のお仕事の方が、充実するかもしれません。
あなたは、まだ自分にピッタリな仕事や会社にたどり着けていないだけ...と考えれば、仕事に行きたくないあなたと周りを比べるのは、あまり意味がないことが分かりますよね。
今のお仕事や会社が、必ずしもあなたにピッタリとは限りません。
仕事が義務なら、義務とどう向き合うか。
あなたが毎日ごはんを食べたり、お布団で寝たり、自分の部屋でくつろいだりするためには、病気で手当をもらったり、宝くじで大金を当てない限り、働いてお金を稼がなければいけません。
相手の要望に応える代わりにお金をもらい、もらったお金で自分の要望を叶える。
江戸時代の小判とか、それよりもっと前にも貨幣が存在したことから、このやり取りは遥か昔からあったことが分かりますよね。
このように、仕事をしなければ生きていく事はできないのが世の中...つまり、全人類に与えられた義務とも言えます。
生きていくために仕事が必要なら、どうせやらなきゃいけないなら、楽しいとか、好きとか、気持ちのいい仕事がしたいですよね。
しかし、仕事ってどうしても義務感が付きまとうもの。
仕事という義務に対してどのように向き合えば、あなたが毎日を穏やかに過ごすことができるのか、私と一緒に見てもらえると嬉しいです。
義務の「義務感」を薄める
仕事に行かなきゃいけない、やらなきゃいけない...
このように、仕事には「大変」とか「億劫」な気持ちがついて回りますし、土日がお休みなら、月曜日が近付くほど気が滅入ったりしますね。
しかし、仕事が義務だとして、義務が億劫に思うのであれば、仕事と「子育て」を、ちょっと比べてみましょう。
「億劫な義務」と「使命の義務」
親には子供を育てる義務がありますが、子育ては自分の時間のほとんどを裂き、子供に尽くしてあげる必要があります。
赤ちゃんの状態からある程度大きくなっても、一人立ちするまでは生活費を確保したり、家事もこなさなければいけません。
私はまだ独身なので、子育ての辛さを体感したわけではありませんが、傍から見ただけでも大変だと分かるくらいなら、実際に子育てする立場になると、一体どれだけのものなのか...想像も付かないです。
それなのに、世のお父さんお母さんたちは、何とか頑張って自分の子供を育てます。
中には、子育てを放棄してしまう親もいますし、育児でうつになってしまうお母さんもいますが、多くの親がなぜ必死になって子供を育てられるのかと考えれば、それは愛情があるから。
赤ちゃんに泣き止んでもらうのも、オムツを変えるのも、常に抱っこしているのだって、お母さんたちは当たり前にしていますが、大変じゃないはずはありません。
大変なのに頑張れるのは、そこに愛があるからだと思います。
それは「義務」とも言えますし、「使命」という言葉にも言い換えられますね。
時には投げ出したくなるけれど、自然と面倒を見てあげられるのが「子育て」なら、あなたのお仕事も、そこからヒントを得てみるといいかもしれません。
仕事を「時には投げ出したくなるけれど、自然と頑張れる」ような状態にできれば、億劫な義務ではなく、ちょっと使命に似た義務になりそうです。
もう一つ、ホラー映画を例にして見ていきましょう。
リング0を見ると貞子は怖くなくなる
日本のホラー映画で超有名な、『リング』という作品は、多分あなたも知っていると思います。貞子が出てくるやつです。
私はホラー映画が大好きで、100本以上見てきましたが、『リング』はやっぱり名作だなあと思いますし、海外版もすごく出来がいいです(ちゃんと怖いという意味です笑)。
そんな『リング』は人気なこともあって、続編や派生作品が多く作られていますが、その中に『リング0 バースデイ』という作品があり、貞子が幽霊になってしまうまでのお話が描かれています。
ネタばれが嫌な場合は、ここは飛ばしてもらえると嬉しいです...。
貞子って、白いワンピースを着ていて、長い黒髪を顔の前に垂らし、井戸から出てきて、しまいにはテレビの画面からも出てきちゃう、めちゃくちゃ怖い存在ですよね。
しかし、『リング0 バースデイ』に出てくる貞子は、幽霊になる前...つまり普通の女の子で、しかも同僚の男性に恋までしています。
そして、その恋する女の子が、理不尽な理由で酷い目に遭い、殺されてしまう、切なくてものすごく悲しいお話。
私は、恐怖ではなく、悲しみや切なさで泣いたくらいです。
『リング』の貞子=怖い(逃げたい)
『リング0 バースデイ』の貞子=かわいそう(救ってあげたい)
同一人物に対して、これだけ大きく印象が変わるのは、貞子を違う面から見た...つまり見方を変えたから。
仕事=行かなきゃいけない・やらなきゃいけない=嫌だ
今、あなたの仕事に対するイメージはこのような状態だと思いますが、貞子のように、一度見方を変えて考えてみてもいいと思います。
しかし、仕事の見方を変えられなかったり、見方を変えても嫌だからこそ、あなたは苦しんでいるのかもしれませんね。
どんな角度から見ても仕事に行きたくない場合は、どのように状況を変えていけばいいのか、続けて一緒に見ていきましょう。
仕事が嫌なことに変わりがないなら
一つ前で見てもらった「仕事の見方を変える」...これは、リンゴの品質チェックのお仕事を例にすると、
品質をチェックしている
↓
美味しいリンゴを待っている人たちに届ける
このような感じです。
ほかにも、「農家さんの頑張りを全国の人たちに知ってもらう」とか、「いつでも美味しいリンゴが買える世の中にしたい」とか...いろいろな見方があると思います。
しかし、見方を変えたところで、嫌なことに変わりはない場合もありますよね。
私にも覚えがあります。
新卒で入社したアパレル会社で、上司(店長)からパワハラを受け、入社3ヶ月で辞めたいと伝えたところ、上司の上司(エリアマネージャー)と面談する機会をもらえたのですが、そこでエリアマネージャーからこんな事を言われました。
「まだ3ヶ月しかやってないじゃん。これから秋物・冬物入ってくるし、優待セールもあるし、クリスマスはお店の装飾もすごく季節感が出てくるよ。年明けの初売りなんて、すごく盛り上がるし。雑誌とのコラボ商品も入ってくるんだ。まずは1年やってみなよ。」
...それが何なんだろう、と、私は思いました。
アパレルは確かに、季節感を感じられる職業の一つです。
エリアマネージャーは、「まだ1年過ごしていないんだから、1年間を味わってみたら見方も変わるかもしれないよ」このような事を伝えたかったのかもしれませんが、正直、私には何の意味も成さない言葉でした。
1年を味わってみるのは、確かに良い事だと思いますし、見方も変わるかもしれません。
しかし、私は上司からのパワハラでうつな状態になっているわけで、その上司と毎日を一緒に過ごす限り、1年を味わおうが、辞めたいという気持ちは変わらないと思いました。
このように、どんな方向から見ても、今の仕事に行きたくない気持ちが変わらない場合は、転職を考えてみてほしいです。
子育てのお話で言えば、「億劫な義務」ではなく「使命の義務」のように思える仕事。
貞子のお話で言えば、「仕事=行かなきゃいけない・やらなきゃいけない=嫌だ」このようなイメージを持たなくなる仕事。
これらのような仕事は、どうやって探していけばいいのか、続けて一緒に見てもらえると嬉しいです。
「自然とやりたくなっちゃうようなお仕事」がしたいですよね。
いつもあなたの胸にあるもの
あなたは、今の仕事をどうやって選びましたか?
収入が良さそうだから?
何となく楽しそうだから?
倒産しなさそうな業界だから?
どんな理由であっても、多分、少なからず興味や関心のあるお仕事を選んだと思います。
もし、事務処理のお仕事であれば、その仕事を選んだ理由を聞かれても、
「定時で帰れそうだし...」
「楽そうなイメージだったから」
「事務職を経験しておけば、職に困らなさそう」
このような、損得を基準にした答えが出てくるかもしれません。
しかし、実は無意識に、
「黙々と作業するのが得意」
「人をサポートするのが好き」
これらのような、「好き・楽しい・得意・出来る」といったものを基準にして選んでいたりします。
別に好きってわけでもないけど...と思う場合も、「やっていても苦にならなそう」くらいの基準は、無意識的に持っていた可能性が高いです。
デスクで黙々と作業するのが耐えられない人もいますし、全国各地へ飛びまわるなんて嫌だと思う人もいますよね。
そのため、あなたが今の仕事を選ぶ時は、「やりたい!」という強い意思がなかったとしても、「これなら自分にもできそう」と思っていたんじゃないでしょうか。
仕事に行きたくないと思っている今は、好きとか出来るなんて思えなかったり、考えたくなくなっているかもしれません。
でも、あなたの中には、ずっと大事にしている想いや考え方があるはず。
その想いを軸にして考えれば、「仕事」とどう向き合えばいいのか、あなたの中で分かってくると思うので、私と一緒にあなた自身の想いを掘り起こしてみましょう。
業務や人ではなく「想い」「考え方」を軸にしよう
お仕事って、「業務」と「人」で出来ていると言ってもいいですよね。
何となく、仕事=業務・作業みたいに考えやすいですが、どんな仕事にも必ず人が関わっているはず。
機械による全自動の工場であっても、機械をメンテナンスする人や、工場を管理する人、機械が作ったものをトラックに載せて運ぶ人...作ったものを渡す相手も、企業という名の人です。
業務と人をコールセンターで見れば、次のような感じ。
コールセンター | 業務(作業) | 電話を受ける・お客様情報の確認・対応・管理など | 人 | 自分・先輩・後輩・同僚・上司・社長・他部署の人 |
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このように、お仕事は業務と人で出来ているので、仕事を選ぶ時も、営業とか事務とか、職種を軸に考えやすいかもしれません。
しかし、あなたが今の仕事について、自分に合っているのか、辞めたいのかを考える時や、違う仕事・会社へ転職を考える時は、業務や人を軸にしない方が良いんじゃないかなと、私は思っています。
業務と人に分けて、私と一緒にもう少し詳しく見てもらえると嬉しいです。
業務に依存しない
学生から社会人になる時の就活では、あまり深く考えずに決める人も中にはいますが、基本的にはみんな、これからの暮らしや人生について真剣に考え、自分を見つめ直すために自己分析とかしますよね。
「この仕事、興味あるかも」
「こういう仕事に憧れてた」
「これならやってみてもいいかな...」
社会人の世界を不安に思いながらも、自分で考えて自分で決めた就職先。
ここではシステムエンジニアを例にしてみますが、あなたのお仕事に置き換えて考えてみてください。
もし、システムエンジニアのお仕事に就いたけれど、業務量がものすごく多くて、毎日残業は当たり前、上司は話を聞いてくれず、人事に相談しても「まず上司と話してみて」と、たらい回し...。
こんなんじゃ、誰だって仕事に行きたくなくなりますね。
そこで、転職を考え始めますが、次の仕事を決める時に、
- システムエンジニア
- 違うPC業務
- システムエンジニアと関わる仕事
- IT企業
- デスクワーク
このように、また同じ職種や業種を考えることが多いかもしれません。
その方が、今の仕事の経験を活かせたり、採用してもらいやすかったりと、転職に有利な感じがしますもんね。
もちろん、同じ職種や業種に転職しても、まったく問題ないのですが、その前に一旦、あなたの中にある想いや考え方を軸にして、仕事を選んでほしいんです。
システムエンジニアになると決めた時に、「PCをいじるのが好きだから」「ものづくりが好き」「細かい作業が好き」このような理由が出たとしても、そのもっと奥の方に、何かありませんか?
小さい頃から、何かを作って誰かに喜んでもらうのが好き、とか、自分が何かをしたことで、誰かの生活が便利になると嬉しい、とか。
もし、何かを作って誰かに喜んでもらうのが好きなら、まずは、それを軸にお仕事を考えてみるのが良いと、私は思っています。
なぜかと言うと、あなたが自然と出来る、自然と頑張れることだから。
例の場合「何かを作って誰かに喜んでもらうのが好き」なので、何かを作るお仕事なんて、システムエンジニア以外にもたくさんありますよね。
農作物、車の部品、服、本、料理、イラスト、動画、食器、文章、内装、家、道路...いろんなものが、誰かのお仕事によって作り出されています。
システムエンジニアはひたすらPCとキーボードでの作業になりますが、もしかすると雑誌の編集者になって、雑誌作りで活躍できるかもしれませんし、インテリアコーディネータとして、ステキな空間を作り出せるかもしれません。
このように、あなたの中に昔からいつもある、自然に出来ること・楽しめることを軸にすると、選べる仕事の幅がとても広がります。
もし、あなたの中にある想いや考え方を軸にして考えても、今就いている職種や業種にたどり着く場合...例で言えば、やっぱりエンジニアやIT系がやりたいと思う場合は、それで全然OKです。
人に依存しない
あなたが今「仕事に行きたくない」と、辛い日々を送っていても、もしかすると、職場には信頼・尊敬できる人がいるかもしれませんね。
業務内容や業務量、会社そのものが嫌だったり、嫌な人が職場にいるけれど、上司や同僚、先輩の中に、あなたが心から尊敬できる、価値観の合う人がいると、その人がいてくれるだけで、嫌な仕事も頑張れている場合があると思います。
しかし、職場の人を軸に仕事をするのは、ちょっと危険な可能性も高いです。
もし、一人だけ信頼できる上司がいて、その上司が会社を辞めてしまった場合、残されたあなたはどうなってしまうのでしょう...。
依存すると仕事をする意味が失われる
今の仕事を続けられなくて辞めてしまったり、あの人がいないと、自分はどこに行っても仕事ができない...このように、あなたが仕事をする理由が、どんどん崩れていってしまう恐れがあります。
そのため、あなたの想いや考え方を軸に持っていてほしいんです。
ただし、あなたにはその人を尊敬する理由があるはずですよね。
きっと、その人の想いや考え方に惹かれたり、共感できたりするから、信頼・尊敬できるんじゃないでしょうか。
それなら、あなたが信頼・尊敬する人の、想いや考え方を参考にして、あなたの軸を作ってしまえばいいと思います。
自分自身が仕事をする理由を見つける
できれば、まるまる同じではなく、そこにあなた自身の想いや考え方も混ぜ合わせて、あなたが納得できる、一人でどこにでも行けるような硬い軸を作りましょう。
例えば、「絶対に相手を否定しない」という先輩の考え方を尊敬しているなら、「絶対に相手を否定しない、でも、自分の考えもしっかり伝える」このような感じ。
あなたの大切にしたい「想い」「考え方」
ここまで見てもらったように、業務や人ではなく、あなたの中に昔からある、大事にしたいこと、想いや考え方を忘れずに持っていれば、誰にも何にも依存することなく、どこへでも飛び出すことが出来ます。
職場や職種・業種が変わっても、そこに楽しさを見つけ出すことができたり、同じ想いや似た考え方の人と出会うことで、仕事はもっともっと楽しくなるんです。
もちろん、今まであなたになかった考え方の人と出会えば、良い刺激をもらえるかもしれませんね。
あなたが、これだけは譲れない!というものを、既に持っているならそれを大事にして、あなた自身でもよくわからないなら、あなたが小さい頃から自然と出来ること、自ずとやっちゃうことを思い出してみてください。
自分の無意識を探す
家族や友達を笑わせたくなっちゃうとか、友達と遊ぶ時は自然と自分が先導していたとか、何でもいいです。
ただ、自然と無意識にできる事なので、あなた自身では気が付きにくい場合もあります。
そのため、あなたの事をよく知っている人に、あなたがどういう人なのか聞いてみるのもオススメ。
もし、学生時代の就活で「他己分析」としてやった事があるなら、その結果を机から引っ張り出してもいいですし、もう一度誰かに他己分析をお願いするのも良いですよね。※他己分析・・・自分以外の誰かに、自分を分析してもらう事。
あなたがいつも大切にしている想いや考え方は、動作や受け答え、立ち居振る舞いに自然と滲み出ているはずです。
仕事が義務から使命になる瞬間
「仕事が義務なら、義務とどう向き合うか。」で、子育てを例にした時、仕事が「億劫な義務」ではなく、まるで親が子供を育てる「使命」のようなものになればいいよね、と、お話しさせて頂きました。
でも、仕事を使命に思えるって、一体どんな感覚なのか...あなたには想像が付きますか?
「自分はこの仕事をするために生まれてきたんだ!」こんな感じかもしれませんが、仕事に行きたくないと思っているあなたにとって、今の仕事ではちょっと考えにくいかもしれませんね。
感情を大切にする
仕事を使命にするためには、ここまで一緒に見てきたように、業務や人ではなく「想い」「考え方」を軸にします。
もうちょっと分かりやすく言うと、あなたが生きるためにやる事を、仕事ではなく使命に変える。
さらに言い換えると、あなたは「仕事」をするのではなく、「あなたの使命」を果たせばいい...という感じ。
この言い方だと、「え?仕事しなくていいの?」と思ってしまうかもしれませんが...要するに、あなたの使命を仕事にすればいいんです。
使命なんてそんな大それたこと、自分は持ってないと思う...このように考えても、あなたにはちゃんと使命があると、私は思います。
自分のできる事で誰かに喜んでもらえる嬉しさ
私がここでお話しする使命とは何なのかといえば、あなたが持つ「想い」「考え方」を原動力にして、あなたが「自然と出来ること」です。
例えば、中学のクラス会や委員会で、書記を務めることが多かったり、学校を休んだ友達に、解説を付けたノートを貸してあげたりしていたなら、話をしっかり聞けて、それを分かりやすく相手に伝えられる。
教室で様々な意見が飛び交っていても、きちんと聞き取って黒板にどんどん書いていけるし、ノートに分かりやすく解説を書くのも、どうすれば友達が理解しやすいかを考えるのも、まったく苦に思わない。
大変な場合はあっても、とくに「嫌だ」とも思わず、こなすことが出来るものが、あなたの中にもあるはずです。
もし、そんなふうにあなたの出来ることをして、相手が喜んでくれたら、すごく嬉しくなりませんか?
あなたが自然と出来ることを、自然とやるだけで、誰かが「ありがとう!助かったよ!」と喜んでくれるんです。
これは、あなたの持っている能力が、人に認められたとも言えますよね。
すごく単純ですが、この形を仕事に当てはめればいいですし、そもそもすべての仕事はこのように出来ているはずです。
自分のできることをする代わりに、それ相応の何かをもらう。
単純に考えれば、仕事をした分だけお金をもらう...という事になりますが、実は、もらえるものはお金だけではありません。
- あなたの仕事によって喜んでくれる誰かからの「ありがとう」
- 仕事を成し遂げた達成感
- 誰かの役に立てている喜び
お金だけでなく、これらがあるからこそ、仕事って頑張れるものだと思います。
誰かのために働いていなくても
もしあなたが、
「誰かに喜んでほしくて仕事をしてるわけじゃない」
「ただ、この作業が好きだから今の仕事をしてるんだよ」
このように思っていたとしても、それはそれで良いと思います。
あなたの好きな事が出来ているのですから、ステキなお仕事に出会えたんですね。
でも、あなたが誰かのために今の仕事をしていなかったとしても、それは必ず誰かの役に立ったり、誰かを笑顔にしたり、誰かの幸せを作っています。
その人たちに会えなくても、喜ぶ顔が見られなくても、日本中、もしかすると世界中の人たちに、あなたは「ありがとう!」と言われているはず。
そう考えると、あなたの頑張りで作り出される商品・サービスを待っている、見えない誰かのために、あなたは仕事をすることができますよね。
誰かの役に立てて嫌な気持ちになる人って、多分いないと思うので、「この仕事が楽だから」「単純にこの作業が好きだから」これらの気持ちだけで仕事をするよりも、絶対に楽しいし、充実すると思います。
もっと出来るようになって喜んでもらいたい、もっと頑張りたい...このような仕事に就くことができれば、あなたは自然と仕事が使命になり、仕事に行きたくないと思うのは、気分が乗らない日とか、前日飲みすぎちゃった日とか、そのくらいになるはずです。
最後に。
長くなってしまいましたが、ここまで私と一緒に見ていただき、ありがとうございます。
あなたは、「仕事に行きたくないなんて甘えだ...」と、あなた自身を責めてしまっているかもしれませんが、その気持ちが甘えかどうかは、あまり気にしなくていいんじゃないかなと思います。
私があなたに注目してほしいのは、「仕事に行きたくない」という気持ち。
なぜ行きたくないと思うのか、行きたくないならどうしたいのか、まずはその部分をあなた自身の中で整理してみると、甘えなのか、別の何かなのか、そもそも「甘えかどうか」は問題なのかといった点も、見えてくるかもしれません。
自分を上から責めるのではなく、上でも下でもない、あなた自身の隣に座って、あなたの心を見つめてみてください。
このページが、「甘えてる、甘えちゃダメだ」という頭のぐるぐるから、少しでも抜け出すためのきっかけになれば嬉しいです。