アパレル業界で将来に不安を抱えるあなたへ。

  • | 公開 2021年07月05日
アパレル業界で将来に不安を抱えるあなたへ。

「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。アパレル、まだ辞めたくないあなたも、ちょっと辞め時を感じているあなたも。

アパレル業界でお仕事を頑張るあなたは、いつも商品や売上、お客様、一緒に働くメンバー...様々なことを考えて、慌ただしい日々を過ごしていると思いますが、

このままアパレル業界にいても大丈夫かな...?

このように今のお仕事に対して不安になったことが、一度はあるかもしれませんね。

アパレルで働く将来が少しでも不安に思ったら、あなたが安心して働くにはどうすればいいのか、私と一緒に考えてみませんか?

私もアパレルで働いた経験があるので、少しでもあなたの力になれると嬉しいです。

生き残るのが難しくなってきているアパレル業界

今あなたが身を置くアパレル業界は、業績不振や次々に会社が倒産するなど、雲行きの怪しい状態が続いていますよね。

アパレル業界や、いつも服を買ってくれるお客様に何が起きているのか、一緒に見ていければと思います。

時代の変化による大きな影響

現在、時代の変化に伴ってあなたの職場は大きなダメージを受けていますよね。

マスクを着用しながら店頭で「いらっしゃいませ」と歩き回るのも、最初はかなり異様な光景でしたが、だんだんとマスク×マスクの接客が当たり前になりつつあります。

私がマスクを付けた店員さんに接客してもらった時は、目元をちょっと大げさなくらい細めながら接客してくれて、マスク越しでも笑顔が感じられる工夫をしてくれているんだなと、嬉しくなりました。

しかし、お店によっては試着室の利用をお断りしているところもあるようで、今までのやり方ではお客様に服を買ってもらえないだけでなく、お店に来てもらうのも難しくなっているかもしれません。

みんなの「服」への価値観が変わってきている?

全国の店舗で細かい努力がされる中、やはりお店に来てくれるお客様の数は以前よりも減ってしまった様子。

では、みんな実店舗に行かず通販で服を買いまくっているのかというと、そうでもない気がします。

服を買ってくれていたお客様のお仕事に影響が出れば、服にお金を使う余裕もなくなり、手持ちの服でなんとかする事になるため、服を買ってもらえにくくなりますよね。

このような状況の中で選んでもらえる服は、どんな服なのでしょうか。

外で着る服はすべて特別になる

外出が減るという事は、部屋着でいる時間が増えて、外へ出かける時に着ていた服を着る機会が減るという事ですよね。

そのため外で着る服は、今までよりちょっと特別になるかもしれません。

特別な服となると、結婚式のドレスとか、営業用のスーツとか、デート服とか、何か特別な外出がある時の服を指す場合が多いですが、外出すること自体が減ると、部屋着以外の服はすべて特別感が少し増すわけです。

  • 一人でお買い物するだけの日
  • 役所に用事があるだけの日
  • 友達と少しお茶する日

このような日常的な外出でも、服が好きならバッチリコーディネートしていくかもしれませんが、そこで選ぶ服が今までよりも少しランクアップする感じ。

中途半端な会社は危険かも

服を着る機会が減れば、いざ服を着る時はとっておきを着たいですよね。

今まで服を買ってくれていたお客様なら、お洋服が好きということですから、きっと少ない外出着にもこだわるはず。

  • ターゲットをしっかりと絞り、デザインや着心地を追求した会社
  • デザインにはそこまでこだわらず、価格の安さや機能性に応えるような会社

世の中の人を、服が好きな人・服に興味がない人に分けると、上記のような会社がどんどん求められるようになり、2つの間にいる中途半端な立ち位置の会社は危ない状態かもしれません。

おうちで着る服も特別感が増している?

外に出られないと、お気に入りの服を着ていく場所にもあまり出掛けられなくなってしまうため、みんなに何とか買ってもらおうと「おうちコーデ」としてスタイリングを押し出しているブランドが増えていますよね。

ここ数年、ロング丈×ロング丈のリラクシー・ナチュラルなコーディネートが流行り続けていたのは、もしかすると丁度よかったかもしれません…。

また、完全に部屋着・ルームウェアのカテゴリとなる服に力を入れて、既存ブランドから部屋着専用ブランドを立ち上げたり、部屋着だけどちょっと近くのコンビニにも着ていけるような「ワンマイルウェア」を推し出したりもされています。

お洋服が好きな人はとくに、このようなルームウェアにもこだわりを持つ人が、以前より増えている可能性が高いです。

オンラインを駆使するアパレル業界

以前に比べて外出しにくくなり、お客様一人一人のお金の使い道も変わる今、アパレル会社はこれまで通り店頭でお客様を待っているわけにもいきません。

すると、これまでもあったオンラインでのアプローチへさらに力が入ります。

通販サイトはもちろん、LINEやTwitter、Instagram、Facebookなど、各種SNSを活用してネットでの購入や店舗への集客を促す動きが、とても盛んになっていますよね。

インスタライブでお客様に見えるもの

どのブランドもインスタライブを頻繁に行うようになり、お客様はいつでもどこでも「店頭での接客」を味わっている感覚になれます。

ただ、様々なブランドのインスタライブを見ていると、会社・ブランド・職場の雰囲気がもろに感じられたり、店頭と同じように「人」がかなりイメージに繋がりやすいです。

あるブランドさんのインスタライブでは、ただ台本通りに坦々と進行して、配信スタッフさんから商品紹介スタッフさんへの指示出しも機械的ですが、別のブランドさんでは常に自然な笑いが絶えず、お客様と一体になって楽しい空気に満ちていたり。

これは接客と同じで、ただ「商品を買ってほしい」気持ちでライブをするのではなく、

「私たちの服でお客様に喜んでほしい、幸せになってほしい」
「接客・ライブで楽しい時間を過ごしてほしい」

このような気持ちがモノを言うと私は感じていて、こういったホスピタリティが自然と出ているブランドさんは視聴していて本当に楽しいですし、購買意欲も、ブランドへの愛着も、スタッフさんに会いに行きたい気持ちも湧いてきます。

時代の変化以前も不安定だったアパレル業界

老舗アパレル会社である「株式会社レナウン」の倒産など、影響が大きな企業にも及んでいますが、アパレル業界の将来が深刻という話は、以前から言われていましたよね。

あなたがよく利用するアパレルブランドの親会社がいつの間にか変わっていた…という経験も、時代の変化前にしていたかもしれません。

私は「ニコアンド」の商品を見るために自社の公式通販サイトへ行ったら、別会社のはずの「ページボーイ」や「エスペランサ」のブランド名が一緒に並んでいたのを見た時は驚きでした。

アパレル業界は元々競争の激しい世界なので、時代の変化によってさらに不安定な業界となってしまっているんです。

いつ倒産・クビになってもおかしくない

男性でも知る人の多い(?)ブランド「セシルマクビー」も、店舗事業を撤退と聞いた時はビックリでした。

このままでは、不安定なアパレル業界で何とか頑張るあなたがいつ職を失ってもおかしくない状況ですし、あなただけでなく社員さん全員が毎日ピリピリ、ビクビクしているかもしれません。

「まさかうちの会社が倒産なんて…」このように他人事と考えても、不安は心の中にモヤモヤ残り続けてしまい、今の仕事を辞めるなんて考えていなくても、お仕事は安心した気持ちで取り組みたいですよね。

あなたのいる業界が不安定な今、この先を考えるいいタイミングかもしれないので、私と一緒にもう少し詳しく見てもらえると嬉しいです。

そもそも今の仕事で満足しているのか

そもそも、あなたが今就いているアパレルのお仕事は、毎日楽しめているでしょうか?

今ちょっと、あなた自身に、「仕事たのしい?」って聞いてみてください。

毎日つらい。上司・同僚と上手くいっていない。辞めたい。

このような気持ちの方が強かったり、辛いという気持ちがものすごく大きければ、満足しているとは言えないですよね。

あなたの中に、仕事の大きな不満や苦しみがあるなら、別の仕事に転職することも考えていると思いますが、アパレルの仕事を辞める事に戸惑っているかもしれません。

あなたと同じ悩みを抱える人はきっと他にもたくさんいるはずですし、私もその一人だったので「今の仕事を辞める」という事について、一緒に詳しく見ていきましょう。

どんな人にも、辞めにくい理由がある

厚生労働省は、半年ごとに雇用動向の統計調査を行なっていますが、その中にある性別・年齢階級別の離職状況を一緒に見ていきたいと思います。※小売業全体の数値であって、アパレル業だけの数値ではありません。

平成30年の年齢階級別離職率

年齢男性の離職率女性の離職率
19歳以下32.5%39.2%
20~24歳26.0%27.7%
25~29歳17.0%23.4%
30~34歳12.0%16.6%
35~39歳8.6%14.8%
40~44歳7.5%13.4%
45~49歳6.1%13.5%
50~54歳6.7%11.6%
55~59歳7.8%10.7%
60~64歳19.9%18.6%
65歳以上22.9%17.1%
※参考:厚生労働省「平成30年雇用動向調査結果の概要」の数値を元に、表を作成しています。

若い人ほど離職率が高く、一般的な定年となる60歳以上を除けば、年齢が高くなるに連れて離職率が下がっていますよね。

ただし、これは就いているお仕事を実際に辞めた人たちの割合であって、今の仕事を続けながら「辞めたいと思っている」人は、もっとたくさんいると私は思っています。

20~30代・入ったばかりだから辞めにくい…
・まだ、ただの販売スタッフで、副店長にもなれていないのに…
30代以上・ずっとこの会社、アパレルしか経験してこなかったから、今更転職しづらい…
・長く在籍している自分が頼りにされて、辞めにくい…

この他にも、パワハラや過酷な労働環境が原因で「うつ」な状態になってしまい、八方ふさがりでトンネルから抜け出せずに苦しんでいるかもしれません。

さらに、アパレル業界の業績不振で辞めにくさは増していますよね。

優しい心を持つあなただからこそ、今の会社を辞める事に戸惑ってしまうと思いますが、あなたの一度きりの人生なので、あなたの本音に従って進んでほしいです。

ずっとアパレルにいたい?

あなた自身に対して「仕事たのしい?」と聞いてみた時に「楽しい!充実してるよ!」という答えが返ってくる場合、今度は次のような質問をしてみてほしいです。

「アパレルのお仕事、ずっと続けたい?」

今のお仕事が本当に楽しく、これからも頑張りたいのであれば頷くかもしれませんが「ずっと続けたいかって言われるとちょっと…」このように迷う場合もありますよね。

答えに迷ってしまう理由は、

  • ほかの職業に興味がある
  • 今の仕事に少し不満・不安がある

大きく分けると、この2つが挙げられると思います。

あなたの中にある興味や不満を放っておかない

一生アパレルで生きていくのではなく、「ほかにも気になる、やってみたい職業がある」という気持ちがあれば、あなた自身が飛びだす機会を待っているのかも。

また、お給料への不満や、全体的に業績が安定しない、アパレル業界そのものに対する不安などもありますよね。

このまま、不安定なアパレル業界にしがみつき続けるよりも、ほかにやってみたかった事に挑戦してみると、安心できる環境で仕事を楽しめる可能性も上がるかもしれません。

新しい事って、大変だし不安もあるけど、今のままでいるのも不安なことに変わりはないですよね。
エンプレス編集部:fukuyama(@pl_enpreth)

いつでも動ける準備だけしておく

「アパレルのお仕事そのものは楽しいんだけどな…。」
「いい職場だから離れたくない!」
「もう少しここで自分のスキルを磨きたい」

このように、今は不安な状況だけどまだアパレル業界にいたいなら、無理に離れる必要はありません。

ただし、いつでも動ける準備だけは整えておくのがオススメ。

「辞めたくても辞められない」辛い日々を送るあなたも、辞める準備はできる限りしておいてほしいです。

サンダルはアッパーが千切れると歩けない

女優の上野樹里さんやトリンドル玲奈さんが出演するCMまで放映されていた、ストライプインターナショナルの「イーハイフンワールドギャラリー」も、2020年7月で事業を終えてしまいました。

同じように、あなたの勤めるアパレル会社やブランドは「いつ千切れてもおかしくないサンダル」状態かもしれません。

私は大学生の頃、大学へ向かう道の途中でサンダルのアッパー部分が千切れてしまい、大変な思いをしました。

サンダルのアッパーとは足の甲を覆う部分のことで、足をしっかりホールドして歩きやすくしてくれる…というより、サンダルにアッパーがなければ、ただの分厚い中敷きみたいになります。

片足が裸足の状態でなんとか教室までたどり着き、友達のナイスな応急処置でその日は無事に帰宅できましたが、あなたのいるアパレル会社も、私のサンダルのような状態になり欠けているかもしれないんです。

「いつ千切れてもおかしくないサンダル」を履く危険性

「アパレル会社で働くあなた」を「サンダルを履くあなた」に例えてみましょう。

夏。あなたは週5でサンダルを履きます。

しかし、先程お話しした大学時代の私と同じように、あなたの履いているサンダルのアッパーがちょっとだけ千切れてきている状態。

やばい、このまま履き続けると、ある日道端で壊れて、歩けなくなっちゃうな…。

あなたはきっとこのように考えて、新しいサンダルを買おうと思いますよね。

ひとまずそのサンダルはお家に置いておき、別の靴を履いて、新しいサンダルを探しに靴屋さんへ行きますが、その日は気に入ったサンダルが見つからずに終わります。

まだ大丈夫そうと思って履き続ける

あなたが持っているサンダルは、あの千切れてきている一足しかありませんが、まだ何とか履けそうなので翌日もサンダルを履きました。

なんか、意外とまだ大丈夫そうかも

なかなか壊れそうにないサンダルに危機感がなくなり、新しいサンダル探しは段々しなくなっていきます。

しかし、ある日突然恐れていたことが起きました…道の真ん中で、サンダルのアッパーが完全に千切れてしまったんです。

前に進みたくても、アッパーが千切れてしまっては、あなたの足にサンダルがついて来てくれません。

あなたはそのまま道の真ん中で困り果ててしまいました。このままでは、靴屋さんまで歩くのも大変です。

片足で靴屋さんへ行くのは大変

サンダルのお話を一緒に見てもらいましたが、一体どういう事かというと、突然アッパーが千切れてサンダルから足が離れてしまうように、あなたの勤めるアパレル会社もいつ倒産するか、いつあなたが解雇されてしまうか分からないのが今のアパレル業界。

急にサンダルが壊れてしまうと、新しいサンダルを探しに行くのも難しいのと同じで、突然会社をクビにされてしまっては、新しい会社を探す余裕なんてないですよね。

何とか一軒の靴屋さんにたどり着けたとしても、選べるのは今その靴屋さんにあるサンダルだけで、ほかの靴屋さんに行けば、もっとお気に入りのデザインであなたにピッタリサイズのサンダルが見つかるかもしれません。

あなたのお仕事も、突然解雇を言い渡されてから探すとなるとゆっくりもしていられず、焦って新しいお仕事を探すことになるため、妥協して決めた会社で働くことになる可能性もあるんです。

予備のサンダルを用意しておく

アッパーの千切れたサンダルに足を乗せたまま、道の真ん中で途方に暮れるあなた。

このような結末にならないためには、まだサンダルが千切れていない時に、しっかりと新しいサンダル探しをしておく事が大切。

今のサンダルを履ける状態のうちに、デザインもサイズも、履き心地もピッタリなサンダルを見つけておくんです。

つまり、あなたの勤めるアパレル会社が倒産したり、あなたが解雇されてしまってからでは遅いので、新しい会社へスムーズに転職できるよう準備をしておくという事。

今のうちにほかの会社を見てみたり、あなたがどんな仕事をしたいのか改めて自己分析しておくことによって、もし今のアパレル会社を辞めざるを得ない状況になっても、あなたに合った会社へ転職しやすくなりますよね。

ピッタリなサンダルを求めるのは悪いことじゃない

「まだこの会社にいたい…」

あなたがいる今の会社に対して、このように考えている場合もあると思います。

会社が不安定な状態だからといって今すぐ転職した方が良い…というお話ではなく、あくまでも「予備のサンダルを用意しておく」という事。

「予備」なので、今履いているお気に入りのサンダルがまだ履けそうなら、無理に予備のサンダルへ切り替える必要はありません。

逆に、あなたが予備のサンダルへ切り替えたくなったのなら、そのタイミングで切り替えればいいんです。

あなたの人生は何にも支配されていない

あなたは、サンダルに人生を支配されているわけではないですよね。

同じように、あなたの人生は会社どころか、誰にも支配されていないはず。

今の会社を裏切るような行為に感じてしまうかもしれませんが、あなたが安心できる暮らしを続けるために生きる道を確保しておくことは、まったく悪いことではありません。

とくに転職する気はないけれど、常に自己分析をするためや視野を広げるために、ほかの会社を見に行くという人もたくさんいるので、転職活動はあなたが思っているよりも、もっと気軽に考えてもらって大丈夫なんです。

やってみたかった事をやってみるチャンス

あなたが履いているサンダルのアッパーが千切れはじめていたり、ストラップがグラグラしてきたら、次のサンダルを探し始めるタイミング。

アパレル業界がグラグラしている今、いつでも転職できるように、あなたに合う別の会社やお仕事を探しておくのが安心かもしれないですね。

あなたがまだ学生だった頃、就職先を探す時に恐らく自己分析を行なったと思いますが、転職する時も同じようにあなた自身を見つめ直すところから始めるのがオススメです。

今だから見える自分もある

自分を見つめ直すには、自己分析の本やツールを使ってもいいと思いますし、シンプルに「何が好き?」「何がしたい?」と、あなた自身に聞いてみてもいいですよね。

アパレルを活かしたお仕事でもいいですが、一度職歴をリセットして子供の頃に返って考えるのも、純粋な「好き」や「興味」が分かります。

逆に、アパレルでのお仕事を経験したことによって、

自分はこういう作業は苦手なのかも
意外とこういう役割好きだな

このように、学生の頃の自己分析では見えなかった事が、見えるようになっているかもしれません。

私がアパレル店員からIT系のお仕事をするようになるまで

私が新卒で入社した会社は、あなたが今勤める会社と同じくアパレル会社です。

学生の頃は、居酒屋のホールスタッフとしてずっとアルバイトをしていましたが、接客と同じくらいファッションを楽しむ事も好きだった私は、アパレル店員になりした。

しかし、上司のパワハラが原因で辞めてしまう事になり、また居酒屋のアルバイトをしながら、次に就く職業を考えます。

もちろん、別のアパレル会社でもう一度アパレル店員になる道もありましたし、新卒で入社した会社のままでも、別の店舗に異動させてもらう手もありましたが、一旦アパレルから離れてみようかなと考えたんです。

1年でもアパレルの経験をした事に変わりはないので、戻ろうと思えばいつでもこの業界に戻れるよね、と考え、せっかくなら他にやりたい事を探してみようと思いました。

子供の頃に戻る

自分のやりたいお仕事を考える時、これまで私の働く気持ちを支えてきた「接客・人が好き」「ファッションが好き」という部分は、一度リセットして考えました。

大学時代の自己分析シートを引っ張り出してやり直してみたり、天職診断の本をいろいろ買って実践してみたり…。

私は小さい頃から絵を描く事や、図工・美術の時間が好きだったので、デザインのお仕事に焦点を当てて探してみることに。

しかし実際に探して見ると、美大卒や専門卒、デザイン業務経験、デザインツールのスキルなど、未経験では入るのが難しい業界で少し気後れしましたが、

アルバイトでもいいから、とにかく入ってやってみよう

このような想いで、面接に行き始めます。

動いて知る「自分」

いくつか面接を受けた結果今いる会社に採用して頂き、初めこそデザインのお仕事を経験させて頂いていたものの、私は今こうして文章を書くお仕事をしています。

興味のあったデザイン系のお仕事を実際に体験してみて、

私にはデザインの仕事、合っていないのかも

という事が分かり、たまたま同時進行で上司に頼まれていた、文章を書く業務のお手伝いも経験してみて、

文章書くの、私に合ってるのかも

こんな事も分かったんです。

アパレル店員さんは、お客様自身もわかっていない「いま本当に自分が欲しい服」を、お話ししながら一緒に考えて、一人一人に合った服を提案してあげるお仕事ですよね。

私が文章を書く時もそんな感じで、あなたとお話ししながら書くようにしていて、意外なところに共通点を見つけ、数年前までは考えもしなかったお仕事を今楽しんでいます。

「好き」や「興味」に飛び込んでみる

あなたがいつでも転職できるように、予備として決めておくべき職業や探しておくべき会社は、あなたの「好き」や「興味」に関わるものであれば、どんなジャンルでも見てみるのがオススメ。

あなたの経験となっているアパレル会社での接客業務や、本社勤務であれば内勤で経験したお仕事は、机の脇に一旦置いてから考えると思考が硬くならず、子供の頃の「好き」や「興味」があなたの中から湧き出てきやすくなります。

あなたの「好き」を無理やりかき消さない

思考を一度リセットした上で出てきた選択肢の中に、やっぱり「アパレル」が出てくるのであれば、それで全然OKです。

あなたの「好き」を、無理にかき消す必要はありません。

あなたが今よりもっと楽しいと思えるお仕事にどんな形で出会えるかは、私にも分かりませんし、あなたにも分からないと思います。

まずはちょっとでも興味のある世界を、できる限りで大丈夫なのでたくさん覗いてみて、今履いているサンダルがいつ壊れても、すぐに履き替えてまた歩き出せるようにしておきましょう。

最後に。

ここまで、私と一緒に見ていただきありがとうございます。

会社や業界全体が不安定だと、あなた個人の暮らしも不安に包まれてしまいますよね。

アパレルは華のあるお仕事だからこそ、裏での頑張りがすごく必要で、本当に目まぐるしい毎日だと思いますが、不安なまま頑張り続けると、あなた自身も気が付かないうちに、心や身体へ大きな負荷が掛かってしまうこともあるんです。

あなたの勤める会社やアパレル業界の未来は、この先どうなるのか予測はできても、確定した事を予知することは誰にもできません。

でも、万が一を考えた準備くらいなら、あなたにも出来ますよね。

私と一緒に見てもらったお話が、あなたの中で、安心して働けるようになるためのきっかけとなれば嬉しいです。

不安定な状態が続くアパレルのお仕事で悩んでいるあなたに、このページがほんの少しでも、役に立てば嬉しいです。
エンプレス編集部:fukuyama(@pl_enpreth)

成果に直結する資料が作れていない方へ

プレゼン用の資料や、マーケティング用のホワイトペーパーなど、リソース不足で十分に作れない場合は、私たち資料サービス「エンプレス」へぜひお任せください。

資料ダウンロード用ホワイトペーパー作成

どんな小さなことでも大丈夫!お気軽にご相談ください。

著者:エンプレス編集部 fukuyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2018年よりマッチングプラットフォームを運用支援。事業譲渡後は「エンプレス」にて、お客様支援のために外部パートナーと協力する傍ら、自らもコラムを執筆して日々有益な情報発信に努め、すでに220万字を突破。
Twitter