
いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。取り消し線を引く2種類の方法を、目的に合わせて使い分けましょう!
パワーポイントでは、テキストに対して取り消し線が引けます。
取り消し線は、文字を削除せず訂正できるので、元はどのように書いてあったのか伝えたい・残しておきたい場合に便利です。
パワーポイントの取り消し線は大きく分けて2種類の引き方があり、太さや線の数、色などデザインも変えられるので、私と一緒に詳しく見ていきましょう。
あなたの資料作りに、少しでも役立つ情報となれば嬉しいです。
パワーポイントで取り消し線を引く2種類の方法
パワーポイントで文字に取り消し線を引く方法は、大きく2通りに分けられます。
- フォントの取り消し機能を使う
- 図形の直線を文字に重ねる
それぞれ詳しい手順を見ていきましょう。
フォントの取り消し線機能を使う手順
パワーポイントでは、フォントの機能で取り消し線が簡単に引けます。
綺麗な取り消し線を瞬時に・簡単に引きたい場合は、こちらの方法がおすすめです。
- 取り消し線を引きたい文字を選択
- 「ホーム」をクリック
- 「フォント」グループの「取り消し線」をクリック
1.取り消し線を引きたい文字を選択
テキストのうち、取り消し線を引きたい部分だけ、マウスドラッグで選択します。

2.「ホーム」をクリック
「ホーム」をクリックします。

3.「フォント」グループの「取り消し線」をクリック
「フォント」グループにある「取り消し線」をクリックすれば、選択している文字に取り消し線が引けます。


フォントの取り消し線機能で引いた線を削除する方法
取り消し線が引いてある文字をマウスドラッグで選択し、再度「フォント」グループの「取り消し線」をクリックすれば、線は削除できます。
そのため、オン・オフのように切り替えができる感覚です。
また、取り消し線が引いてある文字の一部だけを選択して同じように操作すれば、取り消し線を部分的に削除もできます。



パワーポイントのショートカットキーで取り消し線を引く方法
フォントの取り消し線機能は、次のショートカットキーでも使えます。
キーボードを Alt → H → 4 の順に押す
パワーポイントではAltキーを押すと、各ツールバーやリボンなど、上部にある各機能へキーが表示され、それらを押していくだけで使えるようになっています。
そのため、マウスを使わずキーボードだけで機能が使えるんです。
上記の、取り消し線を引くショートカットキーは、引きたい文字を選択したあと、3つのキーを順番に押していくだけなので、Altを「押しながら」などの操作は不要。
ちなみに、AltキーやAltキーを押した後の各キーは、次のような役割があります。
| Altキー | 機能上にコマンド(キー)を表示 | 
|---|---|
| Hキー | 「ホーム」タブ(Altキーを押した後の場合) | 
| 4キー | 取り消し線(「ホーム」タブ内の場合) | 


図形の直線を文字に重ねて取り消し線を引く手順
パワーポイントでは様々な図形を作れますが、これから見ていただくのは、直線を取り消し線として使う方法です。
フォントの取り消し線機能に比べて自由度が高いため、見た目を細かく調整したい場合はこちらの方法がおすすめです。
- 「挿入」をクリック
- 「図形」の「線」をクリック
- Shiftキーを押しながらマウスドラッグして線を引く
- 取り消し線の長さや色を調節
1.「挿入」をクリック
「挿入」をクリックします。

2.「図形」の「線」をクリック
「図形」から「線」をクリックします。

「ホーム」タブの「図形描画」グループから「線」を選択してもOKです。

3.Shiftキーを押しながらマウスドラッグして線を引く
取り消し線を引きたい文字の上で、Shiftキーを押しながらマウスドラッグして線を引きましょう。
Shiftキーを押しながら線を引くと、平行または垂直に線を引けます。

一旦離れた場所で取り消し線を作ってもOK
文字の上で線が引きづらい場合は、一旦離れた場所で線を作り、あとから文字の上に移動させて重ねればOK。
取り消し線を引きたい文字の真上・真下で作ると、長さが分かりやすいです。

4.取り消し線の長さや色を調節
線の色を変えたり長さを整えれば完成。

取り消し線のデザインについては「パワーポイントで取り消し線のデザインを変える方法」で詳しく見ていきます。
文字の中央に取り消し線を引きたい場合
図形の直線で作る取り消し線の高さを、文字の中央にしたい場合は「配置」機能を使うと便利。
ただし、テキストが一行の場合だけ使える方法なので注意しましょう。
- テキストと取り消し線を両方選択
- 「ホーム」タブまたは「図形の書式」タブをクリック
- 「配置」から「上下中央揃え」をクリック
1.テキストと取り消し線を両方選択
テキストと取り消し線をマウスドラッグで囲む、またはCtrlキーorShiftキーを押しながらテキストと取り消し線をクリックしていき、両方を選択している状態にします。

2.「ホーム」タブまたは「図形の書式」タブをクリック
「ホーム」タブまたは「図形の書式」タブをクリックします。

3.「配置」から「上下中央揃え」をクリック
「配置」グループの中にまた「配置」があるので、その中にある「上下中央揃え」をクリックすれば、上下の高さを中央に揃えられます。


ただし、文字によっては上下中央揃えから線の位置を調整した方が、バランスよく見える場合もあるため、その時々に合わせて方向キーの上下で微調整しましょう。
図形の直線を文字に重ねて引いた線を削除する方法
フォントの取り消し線機能と違い、図形の直線を文字に重ねて取り消し線を作っているので、文字と取り消し線は別のオブジェクトです。
そのため、線をクリックしてBackSpaceキーを押すだけで、簡単に取り消し線を削除。
部分的に取り消し線を削除したい場合は「削除」というよりも「長さを変える」と考えて、線オブジェクトの長さを調節しましょう。
取り消し線の中間だけを削除する場合は複製する
図形の直線で引いた取り消し線を、両端からではなく中間だけ削除したい場合は、線を複製してそれぞれの長さを調整しましょう。
CtrlキーとShiftキーを押しながら、線を横へマウスドラッグすると、真横へ平行に線が複製できるので、高さをずらさず綺麗に取り消し線を増やせます。
 ※線が見やすいように文字を半透明にしています。
※線が見やすいように文字を半透明にしています。
パワーポイントで取り消し線のデザインを変える方法
パワーポイントで文字に取り消し線を引く方法を2種類見ていきましたが、取り消し線はデザインも変えられます。
ただし、変えられるデザインは2種類の方法で次のように変わり、フォント機能で引く取り消し線のデザイン変更は、二重線に変えるのみです。
| 取り消し線の引き方 | 変更できるデザイン | 
|---|---|
| フォント機能を使う | 二重線・三重線 | 
| 図形の直線で引く | 二重線・三重線(多重線)・太さ・色・先端… | 
それぞれ、詳しい変更手順を見ていきましょう。
フォント機能の取り消し線を二重線にする方法
既に引いてある取り消し線を二重線に変えるだけでなく、これから新しく引く取り消し線を二重線に設定することもできます。
- 二重線に変えたい取り消し線を選択 or 取り消し線を引きたい文字を選択
- 「ホーム」をクリック
- 「フォント」グループ右下の矢印をクリック
- 「二重取り消し線」にチェックを入れ「OK」をクリック
1.二重線に変えたい取り消し線を選択 or 取り消し線を引きたい文字を選択
二重線に変えたい取り消し線を、マウスドラッグして選択します。

これから引く取り消し線を二重線にしたい場合は、取り消し線を引きたい文字を、マウスドラッグして選択しましょう。
2.「ホーム」をクリック
「ホーム」をクリックします。

3.「フォント」グループ右下の矢印をクリック
「フォント」グループの右下にある小さな矢印をクリックしましょう。

画面上に「フォント」ダイアログボックスが開きます。

4.「二重取り消し線」にチェックを入れ「OK」をクリック
取り消し線(一本線)から二重線に変える場合は「取り消し線」にチェックが入っており、これから新しく取り消し線を引く場合は「取り消し線」「二重取り消し線」どちらにもチェックが入っていないはずです。
「二重取り消し線」をクリックして、チェックを入れている状態にします。

最後に「OK」をクリックすれば、二重取り消し線が引けました。


図形の直線で引いた取り消し線をデザイン変更する方法
図形の直線で引いた取り消し線は、様々なデザインに変えられます。
まずは、図形の直線で作った取り消し線を右クリックして「図形の書式設定」を選択し、「図形の書式設定」ウィンドウを表示させましょう。


この設定項目から、取り消し線を様々な見た目に調整できるんです。
取り消し線の色を変更
フォントの取り消し線機能では、取り消し線の色が文字と同じ色で固定されていますが、図形の直線で作った場合は色変更も自由自在。

そのため、赤で目立たせるような見せ方もできます。
取り消し線の幅を変更
図形の直線で作った取り消し線は、線の太さを変えられるので、フォントに合わせたり、取り消し線を目立たせたい場合に調整できて便利です。

取り消し線を二重線・三重線に変更
図形の直線で作った取り消し線は、二重線や三重線にする方法が2種類あります。
- 設定項目の「一重線/多重線」で選択
- 取り消し線を複製する
「一重線/多重線」は「図形の書式設定」にある設定項目の一つで、3種類の二重線・1種類の三重線から選択するだけです。

もう一つの方法である「取り消し線を複製する」は、作った図形の直線を、CtrlキーとShiftキーを押しながら真上または真下へマウスドラッグして複製し、位置を調整して二重線・三重線にします。
 ※線が見やすいように文字を半透明にしています。
※線が見やすいように文字を半透明にしています。
「一重線/多重線」を選択する方は簡単な分、あまり自由度が高くありませんが、複製する方は線それぞれの太さなども自由に調節できるため、求めるデザインに応じて使い分けましょう。
二重線の間隔を微調整できる
図形の直線を複製して作る二重線は、線一本一本が独立しているため、線と線の間隔もあなたの好みに変えられます。

片方の線をクリックして選択した状態で方向キーの上下を使うと、細かく調整できるのでおすすめです。
文字の中央に二重線の取り消し線を引きたい場合
「文字の中央に取り消し線を引きたい場合」と同じように、二重線の取り消し線と文字の高さを中央に揃える場合は、二重線である「二本の線」をグループ化しましょう。
グループ化しないまま、二本の線と文字を上下中央揃えにすると、二本の線の間隔が崩れてしまうため、グループ化して線の間隔を固定してから上下中央揃えをします。
- 二本の線を選択
- Ctrl+Gでグループ化
- 「文字の中央に取り消し線を引きたい場合」と同じ要領で進める
1.二本の線を選択
CtrlキーまたはShiftキーを押しながら二本の線をクリックしていき、両方の線を選択している状態にします。

2.Ctrl+Gでグループ化
Ctrl+Gを押して、二本の線をグループ化します。

3.「文字の中央に取り消し線を引きたい場合」と同じ要領で進める
あとは「文字の中央に取り消し線を引きたい場合」と同じように進めればOK。

上下中央揃えにした後は、必要に応じて方向キーの上下で微調整しましょう。
取り消し線の先端を丸に変更
「線の先端」で「丸」を選択すれば、先端が丸い取り消し線に変えられるので、柔らかい印象にしたい場合はおすすめです。


最後に。
ここまで私と一緒に見ていただきありがとうございます。
パワーポイントで文字に取り消し線を引く際は、フォントの機能だけでなく、図形の直線も使ってみてほしいです。
自由にデザインを調整できるため、資料のイメージに合った見た目にしたり、見せ方の幅も広がります。











