パワーポイントでモザイクを掛ける方法

  • | 公開 2024年10月28日
パワーポイントでモザイクを掛ける方法

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:fukuyamaです。パワーポイントには様々な機能が備わっているので、それらを上手に活用すれば、画像やテキストにモザイクを掛けられるんです。

写真の顔を隠したい、テキストの名前を伏せたい…

パワーポイントで編集していると、画像やテキストにモザイクを掛けたい場面が出てくると思います。

パワーポイントでモザイクを掛けるにはいくつか方法があり、今回は3つの方法についてまとめたので、あなたの状況に合った方法があれば嬉しいです。

モザイクの掛け方対応オブジェクトモザイクの範囲
同じ画像をぼかして被せる画像・テキスト部分的・全体どちらにもOK
モザイクオブジェクトを作って被せる画像・テキスト部分的なモザイク向き
半透明の図形を被せてぼかす画像部分的・全体どちらにもOK

【方法1】同じ画像をぼかして被せる

同じ画像を2枚用意して、1枚だけぼかしてモザイクが不要な部分を切り取り、もう1枚の画像に被せる方法です。

画像全体にモザイクを掛ける場合は、2枚用意する必要はありません。

また、テキストにもモザイクを掛けられるので、様々なシーンで使えます。

STEP.1画像をクリック

まずは画像をクリックして選択します。

画像をクリック

STEP.2画像を複製する

画像をコピー・貼り付けして複製するために、「Ctrl+C」を押し、次に「Ctrl+V」を押します。

「Ctrl+C」のあと、Ctrlキーを一度離してから「Ctrl+V」…と押す必要はないので、「Ctrl」を押しながら「C」と「V」を順番に押せばOKです。

画像を複製する

これで、元の画像と少しズレた位置に、もう一枚同じ画像が貼り付けられたと思います。

STEP.3 右クリックメニューを開く

STEP.2で複製した画像を右クリックして、編集メニューを開きます。

右クリックメニューを開く

STEP.4「図の書式設定」を開く

「図の書式設定」をクリックして開きましょう。

「図の書式設定」を開く

すると、画面右側に「図の書式設定」メニューが出てきます。

STEP.5「効果」をクリック

左から2番目の「効果」をクリックします。

「効果」をクリック

STEP.6「アート効果」のボタンをクリック

アート効果のアイコンボタンをクリックします。

「アート効果」のボタンをクリック

STEP.7「ぼかし」をクリック

一番右、上から2段目にある「ぼかし」をクリックします。

「ぼかし」をクリック

STEP.8ぼかしを調整

「半径」のバーをマウスドラッグで左右に動かすと、ぼかしを調整できます。

ぼかしを調整

様々なモザイクが選べる

今回は「ぼかし」を選びましたが、アート効果を使えば他にも様々な効果を画像に適用できます。

モザイクを掛けたい時におすすめなのは、下記の4つです。

ぼかしぼかし曇りガラスのようにぼかせる一般的なぼかし。ぼかし具合を細かく調整しやすい。
マーカーマーカーケバケバしているタイプのモザイク。絵画のようなぼやけ方になる。
パッチワークパッチワークドットタイプのモザイク。写真の顔が誰なのか判別させないようにしたい場合、顔が大きく写っているとパッチワークでは元の顔が残りやすいため、顔が小さめに写っている場合のモザイクにオススメ。
ガラスガラスすりガラスのようにぼかせる。パッチワークと同じで、大きく写っている顔のモザイクには不向きのため、小さな顔のモザイクにオススメ。

「ぼかし」で言う「半径」のバーと同じように、ほかの効果にもバーが付いているので、どのくらい効果を効かせるか(ぼかし加減)を調整できます。

STEP.9元の画像と位置を合わせる

元の画像と、ぼかした画像がぴったり同じ位置に重なるように、マウスドラッグで移動させます。

元の画像と位置を合わせる

ある程度近くまで移動させると、自動でピタッと位置が揃ってくれるはずです。

STEP.10「トリミング」の下半分をクリック

STEP.8の時点で、上の編集メニューが「図の形式」タブになっていると思うので、その中にある「トリミング」を見つけてください。

ボタンが上下に分かれているので、下半分をクリックしましょう。

「トリミング」の下半分をクリック

四角くモザイクを掛けたい場合はボタンの上半分をクリックすればOKですが、今回は丸くモザイクを掛けようと思います。

STEP.11「図形に合わせてトリミング」から図形を選択

「図形に合わせてトリミング」にカーソルを合わせると、図形の一覧が表示されるので、モザイクにしたい形を選びましょう。

「図形に合わせてトリミング」から図形を選択

すると、選んだ形の通りにぼかしが反映されます。

選んだ形の通りにぼかしが反映

STEP.12「トリミング」の上半分をクリック

今度は「トリミング」の上半分をクリックします。

「トリミング」の上半分をクリック

STEP.13モザイクを掛けたい範囲を調整

画像の周囲8か所に黒いハンドルが表示されると思うので、マウスドラッグで範囲を調整します。

モザイクを掛けたい範囲を調整

このように、部分的にモザイクを掛けられました。

部分的にモザイクを掛けられた

テキストにモザイクを掛けたい場合

この章で見ていただいた方法は、同じ画像をぼかして被せるため、ぼかしやトリミングなど画像にしかできない操作ばかりです。

しかし、テキストに同じモザイクを掛けたい場合、テキストを画像として保存してしまえば、同じことができます。

STEP.1:モザイクを掛けたいテキストを用意

例えば、今回は下記の「テキスト」という文字にモザイクを掛けるとします。

モザイクを掛けたいテキストを用意

このままテキスト全体で進めてもいいですが、ぼかしたい文字だけを用意してもOKです。

STEP.2:「ファイル」をクリック

左上の「ファイル」をクリックします。

「ファイル」をクリック
STEP.3:「名前を付けて保存」をクリック

「名前を付けて保存」をクリックします。

「名前を付けて保存」をクリック
STEP.4:拡張子を「JPFG」に変更

拡張子が「PowerPoint プレゼンテーション(*.pptx)」になっていると思うので、「JPFG ファイル交換形式(*.jpg)」に変更します。

拡張子を「JPFG」に変更
STEP.5:「保存」をクリック

保存先や名前を指定して「保存」をクリックします。

「保存」をクリック
STEP.6:「このスライドのみ」をクリック

ウィンドウが出てくるので「このスライドのみ」をクリックします。

「このスライドのみ」をクリック
STEP.7:「挿入」をクリック

元の編集画面に戻ったら「挿入」をクリックします。

「挿入」をクリック
STEP.8:「画像」から「このデバイス」をクリック

「画像」から「このデバイス…」をクリックすると、画像の参照元を選べるようになるので、先ほど保存した画像を選んで開きます。

「画像」から「このデバイス」をクリック

画像を開くと、スライドにぴったり重なるように画像が開かれると思うので、見た目は変わりませんが、きちんと画像があるかどうか、ずらして確認してもOKです(Ctrl+Zで戻せます)。

画像を開く
STEP.9:画像をぼかして被せる

あとは「【方法1】同じ画像をぼかして被せる」のSTEP.3から同じように進めていけば、テキストにモザイクを掛けられます。

画像をぼかして被せる

ただし画像になったことで、テキスト編集(色やフォント変更など)があとから出来なくなるので、デザインがしっかり決まった最後の方にモザイクを掛けるのがおすすめです。

【方法2】モザイクオブジェクトを作って被せる

モザイクには様々なタイプがありますが、モザイクという言葉で一番思い浮かべやすいのは、下記のようにドット状にぼやけているものではないでしょうか?

モザイクオブジェクト

パワーポイントにはこのようなモザイクを掛ける機能はありませんが、図形を組み合わせてモザイクオブジェクトを作ってしまえば、画像にもテキストにも被せて使えますよね。

実際にモザイクオブジェクトを作る手順を見ていきましょう。

STEP.1「挿入」をクリック

「挿入」をクリックします。

「挿入」をクリック

「ホーム」タブからでも進められるので、どちらでもOKです。

STEP.2「図形」をクリック

「図形」をクリックします。

「図形」をクリック

STEP.3「正方形/長方形」をクリック

四角形の「正方形/長方形」をクリックします。

「正方形/長方形」をクリック

STEP.4正方形を作る

スライド上で「Shift」キーを押しながらマウスドラッグして、正方形を作りましょう。

正方形を作る

この正方形が最終的にモザイクの1ドットとなりますが、いつでもサイズ調整できるので、ある程度大きめのサイズでも大丈夫です。

サイズ調整したい時は、このSTEPで作ったように必ずShiftキーを押しながらマウスドラッグして調整しましょう(Shiftキーを押さないと縦長・横長になりやすくモザイク感がなくなってしまいます)。

STEP.5「図形の枠線」をクリック

STEP.4まで終えると、正方形を選択したままの状態だと思うので、上部の編集メニューが「図形の書式」タブになっているはずです。

その中から「図形の枠線」をクリックしましょう。

「図形の枠線」をクリック

STEP.6「枠線なし」をクリック

「枠線なし」をクリックして、枠線を消します。

「枠線なし」をクリック

STEP.7「図形の塗りつぶし」をクリック

続けて今度は「図形の塗りつぶし」をクリックします。

「図形の塗りつぶし」をクリック

STEP.8グレー系の色をクリック

一番左の列にあるグレー系から1色選んでクリックします。

グレー系の色をクリック

これで、モザイクオブジェクトの1ドットができました。

モザイクオブジェクトの1ドット

ここからは、この1ドットを複製していくので、かなり大きく作った場合は少し小さめにしておくとたくさん複製しやすいです。

STEP.9正方形の真横に正方形を複製

CtrlキーとShiftキーを両方押しながら、作った正方形を右へマウスドラッグさせると、コピー・平行移動が同時にできます。

2つの正方形の端がピッタリくっつくところで、マウスドラッグを放しましょう。

正方形の真横に正方形を複製

もちろん、隙間が空いたり重なった状態でマウスを放しても、あとから位置調整すればOKです。

STEP.10正方形を増やしていく

「Ctrl+Y」を押すと、直前の動作と同じ動作が行われるので、何回か押して正方形をどんどん増やしていきましょう。

正方形を増やしていく

ある程度横に増やせたら、その列の正方形をすべて選択して、STEP.9の操作を下へマウスドラッグして行い、同じく複製を繰り返して縦幅も増やしましょう。

縦幅も増やす縦幅も増やす

STEP.11色を変える正方形を選択

モザイクのまだらな色を作るために、Shiftキーを押しながら、正方形をいくつかクリックして選択しましょう。

色を変える正方形を選択

あまり規則性を持たせずランダムに選ぶとモザイクっぽく仕上がります。

STEP.12右クリックで「塗りつぶし」をクリック

選択した正方形の上で右クリックして「塗りつぶし」をクリックします。

右クリックで「塗りつぶし」をクリック

STEP.13別のグレー系を選択

現在のグレーよりも薄い、または濃いグレーを選びましょう。

別のグレー系を選択

STEP.11~STEP.13を何回か繰り返せば、モザイクオブジェクトの完成です。

モザイクオブジェクトの完成

完成したらグループ化しよう

モザイクオブジェクトが完成したら、全体をマウスドラッグで囲み、「Ctrl+G」を押してグループ化しましょう。

グループ化グループ化

全体をマウスドラッグで囲むと分かりますが、グループ化していない状態ではドットすべてが別々のオブジェクトになっているため、移動させる時に間違って一部のドットが外れてしまう可能性があります。

また、グループ化していない状態で、全体をマウスドラッグしてサイズ変更しようとすると、拡縮の起点が1ドットずつになってしまうため、下記のような状態に…。

グループ化していない状態

グループ化すれば、綺麗にサイズを変えられます。

グループ化

【方法3】半透明の図形を被せてぼかす

例えば、画像の一部をこのように薄くしたい場合は、半透明の図形を被せればOK。

半透明の図形を被せてぼかす

早速手順を見ていきましょう。

STEP.1「挿入」をクリック

「挿入」をクリックします。

「挿入」をクリック

「ホーム」タブからでもSTEP.2へ進めるので、どちらでもOKです。

STEP.2「図形」をクリック

「図形」をクリックします。

「図形」をクリック

STEP.3モザイクを掛けたい形の図形を選ぶ

今回は四角形にモザイクを掛けたいので「正方形/長方形」を選びます。

モザイクを掛けたい形の図形を選ぶ

STEP.4マウスドラッグでモザイクを掛けたい範囲に図形を配置

モザイクを掛けたい範囲に、マウスドラッグで図形を作ります。

マウスドラッグでモザイクを掛けたい範囲に図形を配置

今回のように角丸四角形を選んだ場合は、黄色いハンドルをマウスドラッグすれば丸みを調整できます。

STEP.5「図形の枠線」をクリック

STEP.4で図形を作ると、上部の編集メニューが「図形の書式」になっていると思うので、その中の「図形の枠線」をクリックします。

「図形の枠線」をクリック

STEP.6「枠線なし」をクリック

「枠線なし」をクリックしましょう。

「枠線なし」をクリック

線が細いのでわかりづらいかもしれませんが、これで枠線がなくなりました。

STEP.7「図形の塗りつぶし」をクリック

続けて「図形の塗りつぶし」をクリックします。

「図形の塗りつぶし」をクリック

STEP.8白をクリック

一番左上にある白をクリックします。

白をクリック

STEP.9図形を右クリック

図形を右クリックします。

図形を右クリック

STEP.10「図形の書式設定」をクリック

「図形の書式設定」をクリックします。

「図形の書式設定」をクリック

STEP.11「塗りつぶし」をクリック

「図形のオプション」の一番右にあるバケツマーク(塗りつぶしと線)から、「塗りつぶし」をクリックします。

「塗りつぶし」をクリック

STEP.12透明度を調整

透明度のバーをマウスドラッグで左右に引っ張る、または右の%を入力・上下ボタンをクリックして、透明度を調整すれば完成です。

透明度を調整

背景画像の色の濃さによって透明度を調整し、テキストを配置する場合は実際に置いてみて、見づらくなっていないか確認しましょう(今回は透明度30%にしています)。

完成

最後に。

ここまで私と一緒に見ていただきありがとうございます。

パワーポイントに備わっている機能を上手く使えば、画像やテキストにモザイクを掛けられるので、あなたの理想に近い方法で、まずは実際に試してみてほしいです。

成果に直結する資料が作れていない方へ

プレゼン用の資料や、マーケティング用のホワイトペーパーなど、リソース不足で十分に作れない場合は、私たち資料サービス「エンプレス」へぜひお任せください。

資料ダウンロード用ホワイトペーパー作成

どんな小さなことでも大丈夫!お気軽にご相談ください。

著者:エンプレス編集部 fukuyama(運営会社ファングリー
住所:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル5F
2018年よりマッチングプラットフォームを運用支援。事業譲渡後は「エンプレス」にて、お客様支援のために外部パートナーと協力する傍ら、自らもコラムを執筆して日々有益な情報発信に努め、すでに220万字を突破。
Twitter

貴社の製品・サービスをエンプレスへ掲載しませんか?

※ 掲載の手間はかからないのでご安心ください