いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。パワーポイントで挿入できるアイコンについて解説しています。
パワーポイントでは、ストック画像と呼ばれるさまざまな素材が使えるようになっています。
その中にはアイコンも入っており、3406個(2023年12月13日時点)もパワーポイント経由で挿入可能。
このページでは、アイコンを使う前に知っておきたいライセンス・著作権のことから、挿入方法・アイコンの種類などを解説していきます。
下記の状態を前提に解説しています
・Microsoft 365 を契約している
・windows OSを使用している
- 目次
- パワーポイントで挿入できるアイコンの使用料は?著作権は?
- パワーポイントのスライドに「アイコン」を挿入する方法
- パワーポイントのストック画像で挿入したアイコンの調整
- パワーポイントのストック画像として使いやすいアイコン一覧
- アイコンを綺麗に使う方法
- その他:無料で使えるアイコンサイト
- 資料作りでお困りのあなたへ
パワーポイントで挿入できるアイコンの使用料は?著作権は?
マイクロソフト側でアイコンを用意してくれているとは言え、素材を使わせてもらうなら、使用料や著作権については不安になりますよね。
ここを解消してからアイコンを使えれば、安心かと思いますので、まずは下記の画像をご確認ください。
マイクロソフトがMicrosoft 365のユーザー向けに説明されている情報では、ロイヤリティ・著作権はないと名言されています。
ロイヤリティ:使用料のこと
著作権 :作成者から利用方法の条件を求めること
どちらも「ありません」と記載されており、契約があればそのまま使えるアイコンなので、資料デザインの中に取り入れて大丈夫と言えます。
心配は何もありませんので、どんどん自由に使っていきましょう。
使用前の注意点
パワーポイントで挿入できるストック画像のアイコンは、ロイヤリティ・著作権がない状態ですが、ルールが一部あいまいな部分もあるので、絶対条件とやらない方がいいNGポイントをまとめました。
条件
・Microsoft 365 サブスクライバーであること(契約&支払いをしている状態)
注意
・ストック画像のアイコンを使用した資料(PDFまたはPPTXなど)から、他社(他者)がアイコンを画像化して自身の資料へ入れてはいけない
・販売目的で使わない
あくまでもMicrosoft 365を契約している本人(自社)が使える権利としてアイコンが提供されているため、外部の方へアイコンそのものを提供するようなことは避けた方がいいと言えますが、自身が使う範囲外での利用を考えている場合は、法務へ確認した方が安全です。
パワーポイントのスライドに「アイコン」を挿入する方法
アイコンをスライドに挿入する方法はとても簡単で、アイコンを呼び出して選択するだけ。
すぐ分かるように、図説付きの流れを見てみましょう。
STEP1:ナビゲーションバーの[挿入]タブをクリック
パワーポイントを開くと、上部のナビゲーションバーにさまざまなタブボタンが表示されますが、その中の[挿入]タブをクリックします。
STEP2:新たに表示された[アイコン]ボタンをクリック
[挿入]タブを開くと、隠されていたナビゲーションが新たに表示されますが、その中の「アイコン」ボタンをクリックします。
STEP3:ストック画像内の挿入したいアイコンをクリック
ストック画像と呼ばれる素材置き場では、さまざまな画像が取り揃えられてます。
- 画像
- アイコン
- 人物の切り絵
- ステッカー
- ビデオ
- イラスト
- マンガ
[挿入]タブで開いた[アイコン]ボタンをクリックしているので、最初からストック画像内の[アイコン]タブが選択されていますが、この中から好きなアイコンを選んでクリックしましょう。
注意点
3600個以上のアイコンが使えます。しかし一度に選択できるアイコンの最大値は50個までなので気を付けましょう。
アイコンを探す
特定のアイコンを探したい場合は2つの方法があります。
方法① 検索キーワードから探す(個別で探す)
方法② 検索グループから探す(関連グループでまとめてある)
検索キーワードで探す時に注意したいのが、検索精度が低くて入力したキーワードが合わないと、検索できないケースがあることです。
- 乗り物 ×
- 車 〇
調べる概念が広いと検索にヒットしないため、固有名詞で探していく方が見つかりやすいのと、「車」なら見つかるのに「car」と英語を入れると検索できないので、日本語入力が基本です。
また、検索キーワードの入力と検索グループの選択で、たとえば「矢印」と同じ単語で調べてみると、出てくるアイコン数は変わらないものの、並び順がそれぞれ違うため、一度気に入ったアイコンがあれば改めて検索しないようファイル内に常備させておくのがお勧めです。
STEP4:[挿入]ボタンをクリック
アイコンを選択すると、ストック画像枠内の右下にある[挿入]ボタンがクリックできるようになります。
一度に選択できる最大選が50個なので、それが分かりやすいよう個数も表示。
選んだアイコンで問題なければ、そのまま[挿入]ボタンをクリックします。
STEP5:アイコンが挿入される
選択したアイコンがスライド内に表示されていれば完了です。
挿入までの流れは、とても簡単でしたね。
パワーポイントのストック画像で挿入したアイコンの調整
アイコンを挿入したら、さまざまな調整が加えられるため、その中でもよく使う調整をまとめてみました。
下記の流れは全て、アイコンを挿入し終えた後からの工程となります。
サイズ変更
- アイコンをクリック
- 拡大縮小ハンドルのどれかを移動させてサイズを変える
大きくしても画質が荒れることはないため、アイコンを大胆に使っても面白いですよね。
色変更
- ナビゲーションバーの[グラフィックス形式]をクリック
- [グラフィックスの塗りつぶし]をクリック
- 色を選んでクリック
パワーポイント内で使える色なら、どんな色にも変更できます。アイコンを選択してマウスの右クリックをしても塗りつぶしが呼び出せるので、こちらを使えば簡単に色替えができます。
トリミング
- ナビゲーションバーの[グラフィックス形式]をクリック
- [トリミングマーク]または[トリミング]ボタンをクリック
- トリミングの範囲を指定する
ストック画像内のアイコンもトリミング可能な対象なので、表示させたい範囲があるならトリミングをして調整を加えましょう。
図形に変換
- ナビゲーションバーの[グラフィックス形式]をクリック
- [図形に変換]
- 結合がとれて各パーツが分解できる
アイコンそのままを使ってもいいですが、デザインに合わせて調整したい場合は、一度図形に変換させて形を微調整しましょう。
グラフィックの効果
- ナビゲーションバーの[グラフィックス形式]をクリック
- [グラフィックの効果]をクリック
- スタイルを選ぶ
図形や画像と同じくストック画像のアイコンも、特殊な効果が付与できます。影・反射・光彩など、デザインに合わせて効果を加えてみるのも面白そうです。
パワーポイントのストック画像として使いやすいアイコン一覧
パワーポイントのストック画像で使えるアイコンは3600個以上あるので、それぞれ試したいところですが、普段資料作りで急いでいる中、一つ一つを吟味していくのは難しいですよね。
ある程度、どのようなアイコンが入っているのか分かると探しやすいと思うので、ビジネス資料として使いやすいアイコンのみまとめてみました。
アイコンの種類を把握するのに役立つので、一度見ておくのもお勧めです。
種類:矢印
調べ方:検索グループの「矢印」
種類:風景
調べ方:検索グループの「風景」
種類:コミュニケーション
調べ方:検索グループ「コミュニケーション」
種類:ビジネス
調べ方:検索グループ「ビジネス」
種類:体の部位
調べ方:検索グループ「体の部位」
種類:お金
調べ方:検索キーワード「金」
種類:建物
調べ方:検索キーワード「建物」
種類:スポーツ
調べ方:検索キーワード「スポーツ」
種類:グラフ
調べ方:検索グループ「グラフ」
種類:休日
調べ方:検索グループ「休日」
種類:建築
調べ方:検索グループ「建築」
種類:教育
調べ方:検索グループ「教育」
種類:時間
調べ方:検索キーワード「時間」
種類:動物
調べ方:検索グループ「動物」
種類:医療
調べ方:検索グループ「医療」
種類:テクノロジー
調べ方:検索グループ「テクノロジー」
種類:人物
調べ方:検索グループ「人物」
種類:食品・飲料
調べ方:検索グループ「食品および印象」
種類:アクセシビリティ
調べ方:検索グループ「アクセシビリティ」
種類:自宅
調べ方:検索グループ「自宅」
種類:天気
調べ方:検索グループ「天気」
種類:虫
調べ方:検索グループ「虫」
アイコンを綺麗に使う方法
パワーポイントのストック画像内で使えるアイコンは、さまざま種類があり、使うときは迷うかもしれません。
たいていの状況には合うアイコンが揃っているため、ストック画像内でアイコンを探すだけで足りると思います。
しかし、資料の見た目や統一化を維持して、見る側の印象に残るような資料デザインをするにはコツがあります。
それは、アイコンのテイストをバラバラにさせないこと。
たとえば、素材配布サイトもたくさんあるため、それらでダウンロードしたアイコンを使っている場合もあるかと思いますが、それぞれ提供元によってアイコンのデザインや雰囲気は違います。
パワーポイントのアイコンも使い、他の無料サイトのも使っていくと、似ているようで作成者や作成ガイドラインの違いによって、見た目のバラバラ感が生まれていく。
見た目の品質を落とさないためには、一定のルールに沿った形でデザインする必要もあるため、アイコンを使うなら提供元・サイトは一つに絞って頂くのがお勧めです。
その他:無料で使えるアイコンサイト
アイコンを無料で配布してくれているサイトがいくつかあるので、それぞれ種類ごとにご紹介していきます。
パワポの図形で作ったアイコンがもらえるエンプレス
出典:https://enpreth.jp/design/icon/
エンプレスは、資料サービスとしてビジネスに役立つ300種類以上のホワイトペーパー(資料)が掲載されているサイトです。それだけでなく、資料の活用サポートの一環として資料デザインが800種類以上掲載されており、その中でもアイコンは無料でダウンロード可能。ご自身で微調整をしたいアイコンを求めている方に、お勧め素材サイトです。
ライセンス:商用可能
マテリアルデザインのGoogleフォント(マテリアル・シンボル)
出典:https://fonts.google.com/icons
Googleが常に最新アイコンを補充してくれているサイト。幅広いデザインバリエーションが取り揃えられており、サイズや太さなど自由に調整もできるため、とても使いやすく、探せば探すほど使いたいアイコンがザクザクと出てきます。
ライセンス:商用可能(Apache License Version 2.0)
非デザイナーが多数使っている鉄板アイコンサイトのICOOON MONO
6000個以上のフリーアイコンが揃っている、デザイン時に欠かせないサイトがICOOON MONOさん。人物・ビジネス・健康・ファッション・食べ物・イベント…と、テーマも多くて、使いたいアイコンとも出会いやすい。
ライセンス:無料可
素材サイトでアイコンをダウンロードした時の注意点
素材提供サイトごとで利用条件が変わるため、それぞれきちんと確認しておきたいですが、商用可・無料などと書いてあっても、禁止事項がいくつか設けられている場合もあります。
禁止事項の例
・素材の再配布
・素材を改変後に販売
・ジェネレーターなどシステムへの組み込み
・素材を使った商標取得
注意点を確認したのちに、素材サイトのアイコンを使いましょう。
資料作りでお困りのあなたへ
提案用のプレゼン・企画資料や、マーケティング用のホワイトペーパーなど、資料にアイコンを使って、お客様の気持ちを動かせるデザインにしていきたいですよね。
言葉で何行も伝えないといけない情報は、アイコン一つで説明できる場合も多く、情報が絞れるから大事な情報だけを盛り込めます。
しかし、アイコンの使い方一つで見た目も変わってしまうため、お客様の気持ちを動かせない場合も。
作るだけは簡単ですが、目的を達成するための資料作りはすごく難しいと言えます。
エンプレスは資料活用をサポートしており、既存資料のブラッシュアップから、新しい資料を企画から入り作成することも可能なので、ぜひお気軽にご相談いただけますと幸いです。